JP2003160993A - ガラスによる壁面からの水平張り出し構造 - Google Patents

ガラスによる壁面からの水平張り出し構造

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JP2003160993A JP2001358813A JP2001358813A JP2003160993A JP 2003160993 A JP2003160993 A JP 2003160993A JP 2001358813 A JP2001358813 A JP 2001358813A JP 2001358813 A JP2001358813 A JP 2001358813A JP 2003160993 A JP2003160993 A JP 2003160993A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充分な強度を備え、明るく軽快でスマートな
デザインの庇や棚等のガラスによる壁面からの水平張り
出し構造を容易に構成できるようにすること。 【解決手段】 庇本体を構成する四辺形の板ガラス1
と、その後端を支持する後端支持部2と、板ガラス1の
上面の一部とその上方の外壁3との間を両端のユニバー
サルジョイント4、4を介して結合する一対の支持アー
ム5、5とで構成する。後端支持部2は、支持枠部材7
と外装保持部6とからなり、支持枠部材7を外壁3に形
成した横長の溝内に埋め込んで固定し、その状態で板ガ
ラス1を、その後端に外装した外装保持部6を介して起
伏自在かつ水平方向回動自在に支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物に於ける庇
や棚のような壁面から張り出した構造であって、張り出
し部がガラスで構成されたガラスによる壁面からの水平
張り出し構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラスで庇や棚のようなガラスに
よる壁面からの水平張り出し構造を構成する場合は、金
属フレームで張り出し面を構成する板ガラスの周囲を囲
んでこれを補強し、これを、更に、その後部を壁面に固
設したH鋼や角パイプのような構造用フレームで支持
し、同時に該構造用フレームの途中と壁面間を繋ぐ複数
の棒状ステイでこれらを支持するように構成するのが普
通であり、これらに於いて、板ガラスは荷重を受ける構
造材ではなく、実質的には仕上げ材となっていたと云っ
て良い構成となっていたものである。
【0003】このような従来例のガラスで構成した庇や
棚は、上記のように、実質的には、ガラス部分は、金属
フレーム等による構造材に付設した仕上げ材的に用いら
れてきたものであり、金属製の構造用フレームが大きな
部分を占めるため、ガラスによる軽快でスマートな感じ
が得られず、重たく鈍い感じとなり、デザイン性に乏し
い物となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来技術の問題点を解決して、金属製の構造材の仕上
げ材のような態様ではなく、ガラスによって充分な強度
を備えた庇や棚の構造を構成し得るようにすることによ
り、全体として、明るく軽快でスマートなデザインを容
易に行うことができる優れたガラスによる壁面からの水
平張り出し構造を提供することを解決の課題とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の1は、四辺形の
板ガラスを、その後端を壁内に埋め込んだ後端支持部で
起伏自在かつ水平方向回動自在に支持し、かつその面内
の一以上の部位を、後端を壁内に、先端を該面内の部位
に、それぞれユニバーサルジョイントを介して結合した
支持アームで支持する、ガラスによる壁面からの水平張
り出し構造である。
【0006】本発明の2は、本発明の1のガラスによる
壁面からの水平張り出し構造に於いて、前記後端支持部
を、前記四辺形の板ガラスの後端に外装する断面コ字形
の外装保持部であって、その後部から後方に延長させた
延長片及びその後端から垂下させた係止片を備えた外装
保持部と、該外装保持部を、これが保持する板ガラスを
その前方に張り出させた状態で更に外装するための、上
板部、下板部及び両者を結合する背板部からなる断面コ
字形の支持枠部材であって、該外装保持部を、その上面
と前記上板部との間及びその下面と前記下板部との間に
各々配した弾性充填部材を介して上下起伏自在及び左右
回動自在に保持し、かつ該外装保持部の後端と前記係止
片との間に前記下板部から立ち上げた係合突片を挿入
し、加えて前記背板部に壁面固定用のアンカーを固定し
た支持枠部材と、で構成したものである。
【0007】本発明の3は、本発明の2のガラスによる
壁面からの水平張り出し構造に於いて、前記弾性充填部
材を、前記外装保持部の上面と前記上板部との間及び該
外装保持部の下面と前記下板部との間の各最奥に充填し
て上下の各部材を結合するゴム製弾性部材と、最外部に
充填するシーリング材と、上記ゴム製弾性部材と該シー
リング材との間に配するバックアップ材とで構成したも
のである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、四辺形の板ガラスを建
築物の壁面から張り出させる、ガラスによる壁面からの
水平張り出し構造であり、該四辺形の板ガラスの後端を
壁内に埋め込んだ後端支持部で起伏自在かつ水平方向回
動自在に支持し、かつ該板ガラスの面内の一以上の部位
を、後端を壁内に、先端を該板ガラスの面内の部位に、
それぞれユニバーサルジョイントを介して結合した支持
アームで支持するように構成したものである。
【0009】前記四辺形の板ガラスとしては、一般の板
ガラス、合わせガラス又は強化ガラス等の種々のそれを
自由に採用することができる。もっともそれぞれ用途に
応じた必要な強度を有する必要があるのは云うまでもな
い。たとえば、室内の壁面から張り出す棚に構成する場
合は、その上に載せる物品の重さ等を考慮して板ガラス
の種類を決定し、また建物外面の開口部上等に張り出す
庇に構成する場合は、あり得る最大風圧等を考慮して用
いる板ガラスの種類を決定する。後者の場合、通常、強
化ガラス以外は採用が困難である。このように強化ガラ
スを採用した場合は、容易に損傷を生じることはない
が、その一面に飛散防止フィルムを貼付し、たとえ、破
損した場合でも、砕けたガラス片が飛散するのを防止す
るようにするのが適当である。
【0010】また前記板ガラスは、デザイン上の都合に
応じて透明又は不透明のそれを自由に採用することがで
きる。周囲のデザインと調和を取るべきなのは云うまで
もない。
【0011】前記後端支持部は、前記のように、前記四
辺形の板ガラスの後端を、壁内に埋め込まれた状態で、
起伏自在かつ水平方向回動自在に支持し得るものであ
り、かつこの後端の支持は、後端の一部の支持ではな
く、後端全体を支持するものである事を意味し、そうで
あれば、特定の構成に限定されない。
【0012】たとえば、前記後端支持部は、前記四辺形
の板ガラスの後端に外装する断面コ字形の外装保持部で
あって、その後部から後方に延長させた延長片及びその
後端から垂下させた係止片を備えた外装保持部と、該外
装保持部を、これが保持する板ガラスをその前方に張り
出させた状態で更に外装するための、上板部、下板部及
び両者を結合する背板部からなる断面コ字形の支持枠部
材であって、該外装保持部を、その上面と前記上板部と
の間及びその下面と前記下板部との間に各々配した弾性
充填部材を介して上下起伏自在及び左右回動自在に保持
し、かつ該外装保持部の後端と前記係止片との間に前記
下板部から立ち上げた係合突片を挿入し、加えて前記背
板部に壁面固定用のアンカーを固定した支持枠部材とで
構成することができる。上記アンカーは、建物が木造の
場合は、これに代えて釘とか木ねじ等の対応する適当な
結合手段を採用することができる。
【0013】また前記弾性充填部材は、これを介して、
前記板ガラスの後端を保持した外装保持部を、前記支持
枠部材中に、起伏自在かつ水平方向回動自在に支持する
ための補助部材であり、そのような役割を果たし得るも
のであれば、特定のそれに限定されない。
【0014】たとえば、前記弾性充填部材は、前記外装
保持部の上面と前記上板部との間及び該外装保持部の下
面と前記下板部との間の各最奥に充填して上下の各部材
を結合するゴム製弾性部材と、最外部に充填するシーリ
ング材と、上記ゴム製弾性部材と該シーリング材との間
に配するバックアップ材とで構成することができる。上
記ゴム製弾性部材としてはクロロプレン等の合成ゴムが
適当である。
【0015】前記外装保持部の後部から後方に延長させ
た延長片及びその後端から垂下させた係止片と、前記支
持枠部材の下板部から立ち上げた係合突片とは、前記の
ように、該外装保持部の後端と該係止片との間に該下板
部から立ち上げた係合突片を挿入し、これによって該外
装保持部の抜け止めを図るものである。たとえば、該外
装保持部が後端を支持する板ガラス(庇として構成され
ている場合等)が下方からの風圧を受け、これによって
引っ張り方向の外力を受けた場合等に、その抜け止めの
作用を担当するものである。
【0016】もっとも前記外装保持部の後端と前記係止
片との間に挿入される係合突片は、同時に、該外装保持
部を起伏自在かつ水平方向回動自在に前記支持枠部材に
結合する作用をも果たす事となる。該外装保持部の水平
方向の回動は、該外装保持部の後端と前記係止片との間
に若干の余裕を持たせておき、この中に挿入されている
係合突片を相対的に水平方向回動可能にしておく事によ
り実現できる。
【0017】前記アンカーは、支持枠部材を壁体に固定
する手段であり、前記のように、該支持枠部材の背板部
に固定してあるものである。このアンカーの固定は、該
背板部に開口した該アンカーの頭部側が抜けない径の結
合孔にこれを挿入することで容易に実現できる。前記し
たように、RC造ではなく、木造の建築物が対象の場合
は、前記アンカーに代えて、木ねじや釘等の適当な結合
手段を採用すべきことは云うまでもない。いずれにして
も結合手段はアンカーに限定されるものではない。
【0018】前記支持枠部材は、これを壁面の埋め込み
用の横長の溝に埋め込み、前記アンカーを、該溝の底部
に開口した下孔に、該支持枠部材の背板部を通じて挿入
し、該アンカーを構成するボルト又は釘状部材をねじ込
み又は打ち込んで、これを該下孔に固定し、これによっ
て支持枠部材を壁面の埋め込み用の溝に埋め込んだ上で
固定する事ができるようにするものである。
【0019】前記ユニバーサルジョイントは、横方向及
び縦方向に同時に又は別々に自由に屈曲可能な構成であ
り、ジョイント部の必要な結合強度を確保できるもので
あれば、特定のそれに限定されない。たとえば、球状結
合部とこれを横及び縦方向に同時に又は別々に回動自在
に外装する外装結合部とからなるそれを採用することが
できる。上記球状結合部にはその一部から接続アームを
延長し、上記外装結合部には板ガラスとの結合手段又は
壁体との結合手段を付設する。上記接続アームは前記支
持アームに接続する手段である。具体的な構成は自由で
ある。
【0020】したがって本発明のガラスによる壁面から
の水平張り出し構造によれば、建築物の内外の壁面か
ら、庇や棚のような水平張り出し構造を、金属フレーム
のような構造材を使用せず、板ガラス自体を構造材とし
て張出させて容易に構成することができるものであり、
更に、このように、金属フレームのような構造材が付設
されていないので、明るく軽快でスマートなデザインと
することができる。
【0021】また本発明のガラスによる壁面からの水平
張り出し構造は、四辺形の板ガラスと、その後端を壁内
に埋め込んで起伏自在かつ水平方向回動自在に支持する
後端支持部と、該板ガラスの面内の一以上の部位を、後
端を壁内に、先端を該面内の部位に、それぞれユニバー
サルジョイントを介して結合した支持アームで支持とで
構成するものであるため、上記板ガラスとユニバーサル
ジョイントを介してこれと結合する支持アームとは工場
で組み立てて建築現場に運び込み、建築現場では、後端
支持部の一部及び上記支持アームの後端に結合するユニ
バーサルジョイントをそれぞれ壁に固設した上で、前者
には上記板ガラスの後端を挿入支持させ、後者には上記
支持アームの後端をその長さを調節しつつ接続するのみ
で簡単に組立が完了できることとなる。
【0022】また本発明のガラスによる壁面からの水平
張り出し構造によれば、後端支持部が、板ガラスを起伏
自在かつ水平方向回動自在に支持し得る構造であるた
め、上記のように建築現場で組み立てる際に、支持アー
ムの長さを伸縮調節することにより、該板ガラスの先端
を上下させてその水平方向の角度を調節し、かつ左右方
向の角度を調節して適切な状態に設定することができ
る。それ故、これを組み付ける壁面に凹凸や傾きがあっ
てもこれに適切に対処することができる。
【0023】なお板ガラスは、以上のようにして、支持
アームの長さが固定されると、必然的にその角度等が固
定されることとなるが、該板ガラスの後端と後端支持部
との結合は起伏自在かつ回動自在なものであり、弾力的
に構成されることとなるので、該板ガラスに下方からの
外力が働けば、その先端に対する引き抜き作用とともに
押し上げ作用が働き、先端が若干上昇し、上方から外力
が働けば、逆に動作する。また側方から外力が働けば、
側方に若干傾く。こうして瞬間的に急激な外力が加わっ
た場合にはこれによってその外力を吸収し、その損傷を
防止することができるものである。
【0024】いずれにしても上記のような外力によって
生じる引き抜き作用は、後端支持部を、前記したよう
に、外装保持部と支持枠部材とで構成し、かつ該外装保
持部の後端と係止片との間に、該支持枠部材の下板部か
ら立ち上げた係合突片を挿入しておくことにより、これ
を一定範囲内に規制し、抜け止めを図りうるようにする
のが適当である。
【0025】こうして従来のこの種の板ガラスを用いた
庇や棚等と異なり、構造用のフレーム等を不要とし、明
るく軽快なデザインとしながらも、外力に対する耐力を
十分に確保することができることとなったものである。
【0026】以上に於いて、後端支持部は、前記のよう
に、前記板ガラスを、その後端に外装して、起伏自在か
つ水平方向回動自在に支持するものであり、そうであれ
ば、特定の構成に限定されないが、前記のように、これ
を、前記四辺形の板ガラスの後端に外装する断面コ字形
の外装保持部であって、その後部から後方に延長させた
延長片及びその後端から垂下させた係止片を備えた外装
保持部と、該外装保持部を、これが保持する板ガラスを
その前方に張り出させた状態で更に外装するための、上
板部、下板部及び両者を結合する背板部からなる断面コ
字形の支持枠部材であって、該外装保持部を、その上面
と前記上板部との間及びその下面と前記下板部との間に
各々配した弾性充填部材を介して上下起伏自在及び左右
回動自在に保持し、かつ該外装保持部の後端と前記係止
片との間に前記下板部から立ち上げた係合突片を挿入
し、加えて前記背板部に壁面固定用のアンカーを固定し
た支持枠部材とで構成することにより、前記板ガラスの
後端の起伏自在かつ水平方向回動自在な支持を容易かつ
確実に実現することができる。また該板ガラスが引き抜
き作用を受けた際これを防止する作用をも容易に確保す
ることができる。
【0027】また以上の後端支持部に於いて、前記弾性
充填部材を、その趣旨に反しない限り種々に構成を採用
可能であるが、前記のように、これを、前記外装保持部
の上面と前記上板部との間及び該外装保持部の下面と前
記下板部との間の各最奥に充填して上下の各部材を結合
するゴム製弾性部材と、最外部に充填するシーリング材
と、上記ゴム製弾性部材と該シーリング材との間に配す
るバックアップ材とで構成するとすれば、前記外装保持
部を支持枠部材に起伏自在かつ水平方向回動自在に配す
ることができるものであり、それ故、前記板ガラスの後
端の起伏自在かつ水平方向回動自在な支持を容易かつ確
実に実現することができる。また該外装保持部と前記支
持枠部材との結合を弾力的で確実なものとすることがで
きる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図を参照しなが
ら詳細に説明する。図1〜図3は本発明を適用した実施
例1の庇を示すもので、図1はその庇の側面断面図、図
2(a)は実施例1の庇に於ける板ガラスをその後端で水
平状態に支持している後端支持部を示す拡大断面図、図
2(b)は実施例1の庇に於ける板ガラスを一時的にその
後端で先下がり状態に支持している後端支持部を示す拡
大断面図、図2(c)は実施例1の庇に於ける板ガラスを
一時的にその後端で先上がり状態に支持している後端支
持部を示す拡大断面図、図3は実施例1の庇の概略斜視
図である。図4は本発明を適用した実施例2の棚の側面
断面図である。
【0029】<実施例1>図1及び図3に示すように、
この実施例の庇は、基本的に、庇本体を構成する四辺形
の板ガラス1と、その後端を支持する後端支持部2と、
上記板ガラス1の上面の一部と上記板ガラス1が張り出
す外壁3との間を各々ユニバーサルジョイント4、4を
介して結合する一対の支持アーム5、5とで構成したも
のである。
【0030】前記板ガラス1として、この実施例では強
化ガラスを採用し、かつその上面に図示しない飛散防止
フィルムを貼付したものである。
【0031】前記後端支持部2は、その支持枠部材7を
外壁3に形成した横長の溝内に埋め込んで固定し、その
支持枠部材7に、前記板ガラス1の後端を挿入した外装
保持部6を装入してこれを支持するように構成したもの
である。この支持は、該板ガラス1を起伏自在かつ水平
方向回動自在となるように行うものである。
【0032】なお前記板ガラス1は、予め工場で、その
面に、ユニバーサルジョイント4、4、支持アーム5、
5及び外装保持部6をそれぞれ該当する部位に取り付け
て、建築現場に運び込み、建築現場では、外壁3の該当
する部位への支持枠部材7の取り付け、外壁3の該当す
る部位へのユニバーサルジョイント4、4の取り付け、
及び、該支持枠部材7並びに両ユニバーサルジョイント
4、4への工場生産の上記板ガラス1等の組み付けのみ
を行うようにしたものである。
【0033】前記後端支持部2は、具体的には、図1、
図2(a)、図2(b)及び図2(c)に示すように、前記板ガ
ラス1の後端全体を外装して接着固定する断面コ字形の
外装保持部6と、上記外装保持部6を更に外装する断面
コ字形の支持枠部材7と、上記支持枠部材7を構成する
上板部7aと上記外装保持部6の上面との間及び上記支
持枠部材7の下板部7bと上記外装保持部6の下面との
間にそれぞれ充填する弾性充填部材8と、上記支持枠部
材7の背板部7cに取り付けた外壁3への固定用のアン
カー9とで構成するものであり、その内、前記外装保持
部6は、先に述べたように、予め工場で、前記板ガラス
1の後端に外装し、接着剤で固定しておくものである。
【0034】前記外装保持部6は、図1、図2(a)、図
2(b)及び図2(c)に示すように、その後端に後方に延長
させた延長片6a及びその後端から垂下させた係止片6
bを備えており、この外装保持部6を前記支持枠部材7
中に組み込むと、その下板部7bから立ち上げた係合突
片7dが該外装保持部6の後端と前記係止片6bとの間
に進入係止することになり、該外装保持部6に対する抜
け止め作用を果たすこととなる。更に該外装保持部6を
該係合突片7dの先端付近を中心に起伏可能にもするこ
ととなるものである。
【0035】また前記外装保持部6の後端と前記係止片
6bとの間の隙間を、この間に挿入される係合突片7d
の厚みに対して、この実施例では3倍程度になるように
構成したため、該外装保持部6の後端と前記係止片6b
との間で前記係合突片7dに相対的に水平方向の回動の
余裕をも持たせることとなっている。
【0036】前記支持枠部材7は、先に述べ、かつ図
1、図2(a)、図2(b)及び図2(c)に示すように、断面
コ字形の部材であり、その上部を構成する上板部7a
と、これと平行な下部を構成する下板部7bと、上記上
板部7a及び下板部7bの後端を相互に結合する背板部
7cとで構成したものである。既述のように、上記背板
部7cに外壁3に固定するためのアンカー9を取り付け
る。同図に示すように、この実施例では、アンカー9
を、その本体の基端を該背板部7cの外面に当接させ、
かつ内面側から該背板部7cに開口した結合孔を通じて
ビスを該本体に差し込む態様で、該背板部7cに固設す
るものである。なお、云うまでもなく、該アンカー9の
本体側は上記ビスを深く差し込むことで周方向に膨ら
み、挿入されている外壁3の下孔に固定されることにな
る。
【0037】前記支持枠部材7は、板ガラス1に固設し
た外装保持部6とは分離状態で、これのみを建築現場で
外壁3に構成した溝中に装入し、前記アンカー9によっ
てその溝中に固設する。この後、先に述べたように、板
ガラス1に固設した外装保持部6をこれに組み込む作業
手順とする。該板ガラス1は、工場で組み立てて、その
組み立て状態で建築現場に運び込むものであることは先
に述べた通りである。
【0038】前記弾性充填部材8は、図1、図2(a)、
図2(b)及び図2(c)に示すように、前記外装保持部6の
上面と前記支持枠部材7の上板部7aとの間及び該外装
保持部6の下面と前記支持枠部材7の下板部7bとの間
のそれぞれに於いて、最奥部に充填し、上下の部材を結
合するゴム製弾性部材8aと、最外部に充填するシーリ
ング材8bと、上記ゴム製弾性部材8aと該シーリング
材8bとの間に配するバックアップ材8cとで構成す
る。
【0039】同図に示すように、上記ゴム製弾性部材8
aの上下の面にはその長さ方向に沿ってV字状の溝と逆
V字状の突条とが交互に形成してあり、他方、前記外装
保持部6の対応する上面と前記支持枠部材7の上板部7
aの対応する下面、及び該外装保持部6の対応する下面
と前記支持枠部材7の下板部7bの対応する上面には、
それぞれ上記ゴム製弾性部材8aのV字状の溝と逆V字
状の突条に対応する逆V字状の突条とV字状の溝が形成
してあり、それらは相互に嵌合し合い、正確な位置決め
で相互の結合が確実なものになるようになっている。
【0040】なお以上の弾性充填部材8、8は、先に述
べたような手順で、前記外壁3の溝に固設した支持枠部
材7中に前記板ガラス1の後端の外装保持部6を組み込
む際に、以上のような態様になるように、その充填作業
を行うものである。
【0041】また既述のように、前記板ガラス1は、そ
の上面の一部と該板ガラス1が張り出す外壁3との間を
各々ユニバーサルジョイント4、4を介して結合する一
対の支持アーム5、5で支持するものであり、各ユニバ
ーサルジョイント4には、云うまでもなく、その一端側
には支持アーム5との結合手段が構成され、他端側には
板ガラス1の一部又は外壁3との結合手段が構成されて
いる。
【0042】先に述べたように、上記支持アーム5、5
の一端と上記板ガラス1とはユニバーサルジョイント4
を介して予め工場で組み付けた上で建築現場に運び込
み、建築現場では、上記支持アーム5、5の他端に結合
すべき他のユニバーサルジョイント4、4を後述する他
の結合手段を介して外壁3に固設し、その後、該ユニバ
ーサルジョイント4、4と上記板ガラス1に結合してい
る支持アーム5、5の他端とを結合する手順で組み立て
る。
【0043】前記ユニバーサルジョイント4、4は、い
ずれも、図1に示すように、球状結合部4aとこれを横
及び縦方向に同時に又は別々に回動自在に外装する外装
結合部4bとで構成したものであり、該外装結合部4b
の外端側に雌ネジを形成し、これに調整雄ネジ4cを螺
合して、その締め付け状態を調節することで、前記球状
結合部4aと外装結合部4bとの結合堅さを調節するよ
うになっている。
【0044】前記支持アーム5の両側に位置するユニバ
ーサルジョイント4、4の内、前記板ガラス1に結合す
る側のそれには、板ガラス1との結合手段を構成する。
【0045】この結合手段は、図1に示すように、中央
に抜き孔を備えた挟持円板4dと、中央に軸方向に沿っ
て雄ネジ4eを立設固定した挟持円板4fと、前記ユニ
バーサルジョイント4の調整雄ネジ4cの外端側に開口
した雌ネジとで構成したものであり、前記板ガラス1の
結合孔1aに対応させて、その上面側に挟持円板4dを
配するとともに、その上にユニバーサルジョイント4の
外装結合部4bの外端を当接させ、他方、該板ガラス1
の下面側から前記雄ネジ4eを該結合孔1a及び挟持円
板4dの抜き孔を通じて挿入し、前記調整雄ネジ4cの
雌ネジにこれを螺合し、その外端の挟持円板4fを該板
ガラス1の下面側に圧接状態にする。こうして前記挟持
円板4d、4fにより挟持しつつユニバーサルジョイン
ト4の外装結合部4bの外端を板ガラス1に固設するこ
とができる。
【0046】また上記ユニバーサルジョイント4の他端
側、即ち、球状結合部4aには、前記支持アーム5との
結合手段が構成されている。
【0047】この結合手段は、図1に示すように、上記
球状結合部4aから延長する結合アーム4gと、該結合
アーム4gに形成した結合雌ネジと、前記支持アーム5
の該当する端部に形成した結合雌ネジと、両結合雌ネジ
に螺合する結合雄ネジ4hとで構成したものであり、上
記結合雄ネジ4hを、その一端側から前記支持アーム5
の対応する端部の結合雌ネジに螺合し、他端側から前記
結合アーム4gの結合雌ネジに螺合することで、前記ユ
ニバーサルジョイント4を前記支持アーム5に結合す
る。この結合状態は接着剤によって接着固定する。
【0048】以上のような板ガラス1とユニバーサルジ
ョイント4との結合及びユニバーサルジョイント4と支
持アーム5との結合は、既に述べたように、工場で予め
行っておくものである。
【0049】前記支持アーム5の両側に位置するユニバ
ーサルジョイント4、4の内、前記外壁3に結合する側
のそれには、該外壁3との結合手段を構成する。
【0050】この結合手段は、図1に示すように、中央
に抜き孔を備えた挟持円板4iと、雄ネジ10aを突出
させたアンカー10と、前記ユニバーサルジョイント4
の調整雄ネジ4cの外端側に開口した雌ネジとで構成し
たものであり、前記外壁3に開口した下孔に上記アンカ
ー10の本体側を挿入して前記雄ネジ10aをねじ込
み、該アンカー10を該下孔に固定した上で、該雄ネジ
10aに前記挟持円板4iを抜き孔で外装し、かつこの
状態で前記ユニバーサルジョイント4の調整雄ネジ4c
の雌ネジを該雄ネジ10aに螺合し、該調整雄ネジ4c
の外端が挟持板4iを介して外壁3の外面に当接するま
でねじ込み、該ユニバーサルジョイント4を外壁3に固
設する。前記外壁3に結合する側のユニバーサルジョイ
ント4、4はこのようにして、建築物の外壁3の該当す
る部位に取り付けるものである。
【0051】外壁3に固設する側のユニバーサルジョイ
ント4の他端側、即ち、球状結合部4aには、前記板ガ
ラス1に固設する側のそれと同様に、前記支持アーム5
との結合手段を構成する。
【0052】この結合手段は、図1に示すように、前記
板ガラス1に固設する側のそれよりも結合雄ネジ4hが
長い事及び結合雄ネジ4hと前記支持アーム5の結合雌
ネジとの螺合状態を固定するロックナット4jを設けた
ことを除いてはそれと全く同様の構成である。
【0053】前記ユニバーサルジョイント4、4の内、
前記外壁3に結合する側のそれは、それのみを、前記の
ようにして、建築物の外壁3の該当する部位に取り付
け、その後、既述のように、工場生産で板ガラス1に組
み付けてある支持アーム5と結合するものである。
【0054】この結合は、前記板ガラス1の後端を前記
後端支持部2に取り付けた上で、図1に示すように、前
記結合雄ネジ4hを、その一端側から前記支持アーム5
の対応する端部の結合雌ネジに螺合し、かつ他端側から
前記結合アーム4gの結合雌ネジに螺合することで行
う。それぞれの螺合状態を適切に調節することで、該支
持アーム5を延長する部分の長さを調節し、前記板ガラ
ス1の角度を調整する。通常該板ガラス1は水平に調整
する。このように調整した上で、前記ロックナット4j
を前記支持アーム5側に締め付け、その調整状態を固定
する。
【0055】したがってこの実施例のガラスによる庇に
よれば、建築物の外壁3からガラスによる庇を、金属フ
レームのような構造材を使用せず、板ガラス1自体を構
造材として張出させて容易に構成することができる。そ
してこのように金属フレームのような構造材が付設され
ていないので、明るく軽快でスマートなデザインとする
ことができるものである。
【0056】またこの実施例のガラスによる庇によれ
ば、前記板ガラス1は、工場で、その後端に外装保持部
6を取り付け、かつその面の該当する二カ所にユニバー
サルジョイント4を介して二本の支持アーム5、5を取
り付けた上で、建築現場に運び込み、建築現場では、前
記支持枠部材7及び上記支持アーム5、5の後端に結合
するユニバーサルジョイント4、4のそれぞれを外壁3
の該当する部位に固設し、前記支持枠部材7には前記外
装保持部6を介して前記板ガラス1の後端を装入して支
持させ、前記ユニバーサルジョイント4、4には前記支
持アーム5、5の後端をその長さを調節しつつ接続する
のみで簡単にその組立が完了できるものである。
【0057】またこの実施例のガラスによる庇によれ
ば、後端支持部2が、板ガラス1を起伏自在かつ水平方
向回動自在に支持する構造であるため、上記のように建
築現場で組み立てる際に、支持アーム5、5の長さを、
前記結合雄ネジ4hと該支持アーム5、5及び前記結合
アーム4gの各結合雌ネジとの螺合状態を調節して伸縮
調節することで、該板ガラス1の先端を上下させ、その
水平方向の角度を調節し、かつ左右方向の角度を調節し
て適切な状態に設定することができる。それ故、このガ
ラスによる庇を組み付ける外壁3に凹凸や傾きがあって
もこれに適切に対処することができる。
【0058】なお該板ガラス1は、以上のようにして、
支持アーム5、5の長さが固定されると、必然的にその
角度等が固定されることになるものではあるが、該板ガ
ラス1の後端と後端支持部2との結合は起伏自在かつ回
動自在なものであって、該板ガラス1の後端を外装する
外装保持部6と支持枠部材7との間に弾性充填部材8が
充填されて、弾力的に構成されているので、該板ガラス
1に下方からの風圧等による外力が働けば、その先端に
対する引き抜き作用とともに押し上げ作用が働き、先端
が若干上昇し、上方から外力が働けば、逆に動作する。
また側方から外力が働けば、側方に若干傾く。こうして
瞬間的に急激な外力が加わった場合にはこれによってそ
の外力を吸収することができ、その損傷を避けることが
できるものである。
【0059】また上記外力によって生じる引き抜き作用
は、先に述べたように、前記外装保持部6の後端と係止
片6bとの間に、前記支持枠部材7の下板部7bから立
ち上げた係合突片7dが挿入しているので、これによっ
て一定範囲内に規制され、抜け止めが図られることとな
る。
【0060】こうしてこの実施例のガラスによる庇によ
れば、従来のこの種の板ガラスを用いた庇や棚等と異な
り、構造用のフレーム等を不要とし、明るく軽快なデザ
インとしながらも、外力に対する耐力を十分に確保する
ことができることとなったものである。
【0061】<実施例2>この実施例は本発明を適用し
たガラス板による棚の例である。図4に示すように、こ
の実施例の棚は、実施例1と全く同一の部材を用いて内
壁11に構成したものであり、前記一対の支持アーム
5、5による棚本体を構成する板ガラス1に対する支持
が、該板ガラス1の下方側で行われる事を除いて、実施
例1と全く同様である。各部の取り付け方及び取り付け
の手順も全く同一である。それ故、図4中の符号も実施
例1と同様に付してある。
【0062】したがってこの実施例のガラスによる棚に
よれば、建築物の内壁11から板ガラス1を容易に張出
させて構成することができる。またこのガラスによる棚
は、実施例1の庇と同様の構成であるため、棚としての
充分な強度を備えるとともに、明るく軽快でスマートな
デザインとなる。
【0063】更に棚を構成する板ガラス1がこれに載せ
る物品の荷重等の外力を受けた場合には、実施例1の庇
と同様に、該板ガラス1が若干弾力的に起伏動作又は水
平方向の回動動作をすることで、その瞬間的に受ける外
力を吸収し、損傷を避けることができることともなって
いる。このようにガラス板1上に物品を載せた場合は、
該板ガラス1には、その後端を支持枠部材7中に押し込
む押し込み力が働くこととなるが、このとき、その後端
に外装した外装保持部6の後端が前記係合突片7dに当
接して、それ以上該板ガラス1が押し込み方向に移動す
るのは規制されることとなる。
【0064】したがって、この実施例のガラスによる棚
によれば、従来のこの種の板ガラスを用いた棚と異な
り、構造用のフレーム等が不要であり、明るく軽快なデ
ザインとしながら、外力に対する耐力を十分に確保する
ことができることとなったものである。
【0065】
【発明の効果】したがって本発明の1のガラスによる壁
面からの水平張り出し構造によれば、金属フレームのよ
うな構造材を不要としながら、充分な強度を備えるとと
もに、明るく軽快でスマートなデザインのガラスによる
壁面からの水平張り出し構造、たとえば、ガラスによる
庇や棚等を容易に構成することができる。
【0066】また本発明の1のガラスによる壁面からの
水平張り出し構造によれば、板ガラスを壁面に固設した
後端支持部で起伏自在かつ水平方向回動自在に支持する
ものであるため、壁面の凹凸があり又は傾斜があるよう
な場合であっても、適切な角度に調節した上で固定する
ことが可能である。
【0067】本発明の2のガラスによる壁面からの水平
張り出し構造によれば、庇本体又は棚本体等を構成する
板ガラスの後端を、弾力的に起伏自在かつ水平方向回動
自在に支持する構造を極めて容易に構成し得るものであ
り、かつそのように構成してあるため、壁面の凹凸があ
り又は傾斜があるような場合であっても、適切な角度に
調節した上で固定することが可能である。
【0068】更に前記板ガラスが風圧その他の強い外力
を受けた場合には、該板ガラスが若干弾力的に起伏動作
又は水平方向の回動動作をすることで、その外力を吸収
し、該板ガラスに最終的に加わる外力を低減させること
ができるものである。
【0069】またこのように構成することにより、工場
生産で、前記板ガラスの後端に外装保持部を取り付け、
かつ該板ガラスの面にユニバーサルジョイントを介して
支持アームを取り付けておき、その状態で建築現場に運
び込み、建築現場では、支持枠部材及び上記支持アーム
の後端に結合するユニバーサルジョイントをそれぞれ壁
に固設した上で、上記支持枠部材には上記板ガラスの後
端の外装保持部を挿入支持させ、上記ユニバーサルジョ
イントには上記支持アームの後端をその長さを調節しつ
つ接続するのみで簡単に組立を完了させることができ
る。
【0070】本発明の3のガラスによる壁面からの水平
張り出し構造によれば、庇本体又は棚本体等を構成する
板ガラスを容易に適切な弾力性をもって起伏動作すべく
構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の庇の側面断面図。
【図2】(a)は実施例1の庇に於ける板ガラスをその後
端で水平状態に支持している後端支持部を示す拡大断面
図。(b)は実施例1の庇に於ける板ガラスをその後端で
先下がり状態に支持している後端支持部を示す拡大断面
図。(c)は実施例1の庇に於ける板ガラスをその後端で
先上がり状態に支持している後端支持部を示す拡大断面
図。
【図3】実施例1の庇の概略斜視図。
【図4】実施例2の棚の側面断面図。
【符号の説明】
1 板ガラス 1a 結合孔 2 後端支持部 3 外壁 4 ユニバーサルジョイント 4a 球状結合部 4b 外装結合部 4c 調整雄ネジ 4d 挟持円板 4e 雄ネジ 4f 挟持円板 4g 結合アーム 4h 結合雄ネジ 4i 挟持円板 4j ロックナット 5 支持アーム 6 外装保持部 6a 延長片 6b 係止片 7 支持枠部材 7a 上板部 7b 下板部 7c 背板部 7d 係合突片 8 弾性充填部材 8a ゴム製弾性部材 8b シーリング材 8c バックアップ材 9 アンカー 10 アンカー 10a 雄ネジ 11 内壁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四辺形の板ガラスを、その後端を壁内に
    埋め込んだ後端支持部で起伏自在かつ水平方向回動自在
    に支持し、かつその面内の一以上の部位を、後端を壁内
    に、先端を該面内の部位に、それぞれユニバーサルジョ
    イントを介して結合した支持アームで支持する、ガラス
    による壁面からの水平張り出し構造。
  2. 【請求項2】 前記後端支持部を、 前記四辺形の板ガラスの後端に外装する断面コ字形の外
    装保持部であって、その後部から後方に延長させた延長
    片及びその後端から垂下させた係止片を備えた外装保持
    部と、 該外装保持部を、これが保持する板ガラスをその前方に
    張り出させた状態で更に外装するための、上板部、下板
    部及び両者を結合する背板部からなる断面コ字形の支持
    枠部材であって、該外装保持部を、その上面と前記上板
    部との間及びその下面と前記下板部との間に各々配した
    弾性充填部材を介して上下起伏自在及び左右回動自在に
    保持し、かつ該外装保持部の後端と前記係止片との間に
    前記下板部から立ち上げた係合突片を挿入し、加えて前
    記背板部に壁面固定用のアンカーを固定した支持枠部材
    と、 で構成した請求項1のガラスによる壁面からの水平張り
    出し構造。
  3. 【請求項3】 前記弾性充填部材を、前記外装保持部の
    上面と前記上板部との間及び該外装保持部の下面と前記
    下板部との間の各最奥に充填して上下の各部材を結合す
    るゴム製弾性部材と、最外部に充填するシーリング材
    と、上記ゴム製弾性部材と該シーリング材との間に配す
    るバックアップ材とで構成した請求項2のガラスによる
    壁面からの水平張り出し構造。
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