JPH11349975A - 銅および銅合金用金属加工油組成物 - Google Patents

銅および銅合金用金属加工油組成物

Info

Publication number
JPH11349975A
JPH11349975A JP10154673A JP15467398A JPH11349975A JP H11349975 A JPH11349975 A JP H11349975A JP 10154673 A JP10154673 A JP 10154673A JP 15467398 A JP15467398 A JP 15467398A JP H11349975 A JPH11349975 A JP H11349975A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
groups
copper
various
derivative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10154673A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiaki Takagi
史明 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority to JP10154673A priority Critical patent/JPH11349975A/ja
Publication of JPH11349975A publication Critical patent/JPH11349975A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工性が良好で、かつ銅の変色がみられ
ない銅および銅合金用金属加工油組成物を提供する。 【解決手段】 潤滑油基油に、(a)ベンゾトリアゾー
ルまたはその誘導体、(b)ベンゾイミダゾールまたは
その誘導体、(c)ベンゾピラゾールまたはその誘導
体、(d)ベンゾチアゾール誘導体、(e)ベンゾオキ
サゾール誘導体、(f)チアジアゾール誘導体から選ば
れる少なくとも一種のアゾール化合物を、組成物全量基
準で、0.1〜10重量%配合してなる銅および銅合金
用金属加工油組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は銅および銅合金用金
属加工油組成物に関し、更に詳しくは、銅および銅合金
の切削・絞り・引き抜き加工などに好適な金属加工油組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】銅や銅合金の加工には切削・絞り・引き
抜き加工などがある。中でも引き抜き加工は、加工が難
しく非常に高粘度で加工性の良好な加工油を用いる必要
がある。そのために、基油に配合する添加剤として通常
のポリサルファイド等の極圧剤の使用が考えられるが、
銅が変色するため使用できない。そこで、引き抜き加工
のような難加工には、鉱油やポリブテン等の基油に脂肪
酸エステル等の油性剤を配合した油剤が用いられている
が、生産性を向上させるには加工性が不足している。し
たがって、銅および銅合金の金属加工において、加工性
が良好で、かつ銅の変色がみられない潤滑油剤が求めら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたもので、加工性が良好で、かつ銅の変色がみ
られない銅および銅合金用金属加工油組成物を提供する
ことを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究を
重ねた結果、特定のアゾール化合物を添加剤として使用
することにより、本発明の目的を効果的に達成しうるこ
とを見出し本発明を完成したものである。すなわち、本
発明は、潤滑油基油に、(a)ベンゾトリアゾールまた
はその誘導体、(b)ベンゾイミダゾールまたはその誘
導体、(c)ベンゾピラゾールまたはその誘導体、
(d)ベンゾチアゾール誘導体、(e)ベンゾオキサゾ
ール誘導体、(f)チアジアゾール誘導体から選ばれる
少なくとも一種のアゾール化合物を、組成物全量基準
で、0.1〜10重量%配合してなる銅および銅合金用
金属加工油組成物である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。本発明の金属加工油組成物において、潤滑油基
油として鉱油及び/又は合成油が用いられる。この鉱油
や合成油については、一般に潤滑油の基油として用いら
れているものであればよく、特に制限はないが、40℃
における動粘度が5〜3,000mm2 /sの範囲にあ
るものが好ましい。10〜1,000mm2 /sにある
ものが更に好ましい。またこの基油の低温流動性の指標
である流動点については特に制限はないが、−10℃以
下であるのが好ましい。
【0006】このような鉱油,合成油は各種のものがあ
り、用途などに応じて適宜選定すればよい。鉱油として
は、例えばパラフィン基系鉱油,ナフテン系鉱油,中間
基系鉱油などが挙げられ、具体例としては、溶剤精製ま
たは水添精製による軽質ニュートラル油,中質ニュート
ラル油,重質ニュートラル油,ブライトストックなどを
挙げることができる。
【0007】一方合成油としては、例えば、ポリα−オ
レフィン,α−オレフィンコポリマー,ポリブテン,ポ
リイソブチレン,アルキルベンゼン,ポリオールエステ
ル,二塩基酸エステル,ポリオキシアルキレングリコー
ル,ポリオキシアルキレングリコールエステル,ポリオ
キシアルキレングリコールエーテル,ヒンダードエステ
ル,シリコーンオイルなどを挙げることができる。これ
らの基油は、それぞれ単独で、あるいは二種以上を組み
合わせて使用することができ、鉱油と合成油を組み合わ
せて使用してもよい。
【0008】次に、潤滑油基油に配合されるアゾール化
合物について説明する。該アゾール化合物は、下記の
(a)〜(f)から選ばれる化合物であり、極圧剤また
は油性剤としての作用を有するものである。 (a)ベンゾトリアゾールまたはその誘導体 下記の一般式(1)で表されるベンゾトリアゾールまた
はその誘導体であり、ベンゾトリアゾール誘導体は下記
の一般式(2)で表されるアルキルベンゾトリアゾー
ル、一般式(3)で表されるN−アルキルベンゾトリア
ゾールおよび一般式(4)で表されるN−(アルキル)
アミノアルキルベンゾトリアゾールを含む。
【0009】
【化1】
【0010】
【化2】
【0011】(式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル
基、aは1〜3の数を示す。)
【0012】
【化3】
【0013】(式中、R2 およびR3 はそれぞれ炭素数
1〜4のアルキル基を示し、それらはたがいに同一でも
異なっていてもよく、bは0〜3の数を示す。)
【0014】
【化4】
【0015】(式中、R4 は炭素数1〜4のアルキル基
を示し、R5 はメチレン基またはエチレン基を示し、R
6 およびR7 はそれぞれ水素原子または炭素数1〜12
のアルキル基を示し、それらはたがいに同一でも異なっ
ていてもよく、cは0〜3の数を示す。) 前記の一般式(2)におけるR1 は炭素数1〜4、好ま
しくは1または2のアルキル基を示す。具体的にはメチ
ル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n
−ブチル基,イソブチル基,sec−ブチル基,ter
t−ブチル基を挙げることができる。aは1〜3、好ま
しくは1または2の数を示す。
【0016】前記一般式(3)におけるR2 およびR3
はそれぞれ炭素数1〜4、好ましくは1または2のアル
キル基を示す。具体的には前記R1 の例示と同じであ
る。bは0〜3、好ましくは0または1の数である。前
記の一般式(4)におけるR4 は炭素数1〜4、好まし
くは1または2のアルキル基を示す。具体的には前記R
1 の例示と同じである。R5 はメチレン基またはエチレ
ン基を示すが、メチレン基が好ましい。R6 およびR7
はそれぞれ水素または炭素数1〜12、好ましくは1〜
9のアルキル基を示す。アルキル基として、具体的には
メチル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル
基,n−ブチル基,イソブチル基,sec−ブチル基,
tert−ブチル基,各種ペンチル基,各種ヘキシル
基,各種ヘプチル基,各種オクチル基,各種ノニル基,
各種デシル基,各種ウンデシル基,各種ドデシル基を挙
げることができる。cは0〜3、好ましくは0または1
の数である。以上述べたベンゾトリアゾールまたはその
誘導体の中で、特にベンゾトリアゾール,N−メチルベ
ンゾトリアゾールが好ましい。
【0017】(b)ベンゾイミダゾールまたはその誘導
体 下記の一般式(5)で表されるベンゾイミダゾールまた
はその誘導体であり、ベンゾイミダゾール誘導体は下記
の一般式(6)で表されるアルキルベンゾイミダゾール
および一般式(7)で表される2−(アルキルチオ)−
ベンゾイミダゾールを含む。
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】(式中、R8 は炭素数1〜4のアルキル
基、dは1〜3の数を示す。)
【0021】
【化7】
【0022】(式中、R9 は炭素数1〜4のアルキル基
を示し、R10は炭素数1〜20のアルキル基を示し、e
は0〜3の数を、fは1〜3の数をそれぞれ示す。) 前記の一般式(6)におけるR8 は炭素数1〜4、好ま
しくは1または2のアルキル基を示す。具体的にはメチ
ル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n
−ブチル基,イソブチル基,sec−ブチル基,ter
t−ブチル基を挙げることができる。dは1〜3、好ま
しくは1または2の数を示す。
【0023】前記の一般式(7)におけるR9 は炭素数
1〜4、好ましくは1または2のアルキル基を示す。具
体的には前記R8 の例示と同じである。R10は炭素数1
〜20、好ましくは1〜14のアルキル基を示す。具体
的にはメチル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロ
ピル基,n−ブチル基,イソブチル基,sec−ブチル
基,tert−ブチル基,各種ペンチル基,各種ヘキシ
ル基,各種ヘプチル基,各種オクチル基,各種ノニル
基,各種デシル基,各種ウンデシル基,各種ドデシル
基,トリデシル基,テトラデシル基,ペンタデシル基,
ヘキサデシル基,ヘプタデシル基,オクタデシル基,ノ
ナデシル基,エイコシル基を挙げることができる。eは
0〜3、好ましくは0または1の数である。fは1〜
3、好ましくは1または2の数である。以上述べたベン
ゾイミダゾールまたはその誘導体の中で、特に2−(n
−ドデシルジチオ)−ベンゾイミダゾール,2−(n−
デシルチオ)−ベンゾイミダゾールが好ましい。
【0024】(c)ベンゾピラゾールまたはその誘導体 下記の一般式(8)で表されるベンゾイミダゾールまた
はその誘導体であり、ベンゾイミダゾール誘導体は下記
の一般式(9)で表されるアルキルベンゾピラゾールを
含む。
【0025】
【化8】
【0026】
【化9】
【0027】(式中、R11は炭素数1〜4のアルキル
基、gは1〜3の数を示す。) 前記の一般式(9)におけるR11は炭素数1〜4、好ま
しくは1または2のアルキル基を示す。具体的にはメチ
ル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n
−ブチル基,イソブチル基,sec−ブチル基,ter
t−ブチル基を挙げることができる。gは1〜3、好ま
しくは1または2の数を示す。以上述べたベンゾピラゾ
ールまたはその誘導体の中で、特にベンゾピラゾールが
好ましい。
【0028】(d)ベンゾチアゾール誘導体 ベンゾチアゾール誘導体は下記の一般式(10)で表され
る2−(アルキルチオ)−ベンゾチアゾールおよび一般
式(11)で表される2−(N,N−ジアルキルジチオカ
ルバミル)−ベンゾチアゾールを含む。
【0029】
【化10】
【0030】(式中、R12は炭素数1〜4のアルキル基
を示し、R13は炭素数1〜20のアルキル基を示し、h
は0〜3の数を、iは1〜3の数をそれぞれ示す。)
【0031】
【化11】
【0032】(式中、R14は炭素数1〜4のアルキル基
を示し、R15およびR16はそれぞれ炭素数1〜12のア
ルキル基を示し、それらはたがいに同一でも異なってい
てもよく、jは0〜3の数を示す。) 前記の一般式(10)におけるR12は炭素数1〜4、好ま
しくは1または2のアルキル基を示す。具体的には、メ
チル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,
n−ブチル基,イソブチル基,sec−ブチル基,te
rt−ブチル基を挙げることができる。R13は炭素数1
〜20、好ましくは1〜14のアルキル基を示す。具体
的にはメチル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロ
ピル基,n−ブチル基,イソブチル基,sec−ブチル
基,tert−ブチル基,各種ペンチル基,各種ヘキシ
ル基,各種ヘプチル基,各種オクチル基,各種ノニル
基,各種デシル基,各種ウンデシル基,各種ドデシル
基,トリデシル基,テトラデシル基,ペンタデシル基,
ヘキサデシル基,ヘプタデシル基,オクタデシル基,ノ
ナデシル基,エイコシル基を挙げることができる。hは
0〜3、好ましくは0または1の数である。iは1〜
3、好ましくは1または2の数である。
【0033】前記の一般式(11)におけるR14は炭素数
1〜4、好ましくは1または2のアルキル基を示す。具
体的には、メチル基,エチル基,n−プロピル基,イソ
プロピル基,n−ブチル基,イソブチル基,sec−ブ
チル基,tert−ブチル基を挙げることができる。R
15およびR16はそれぞれ炭素数1〜12、好ましくは1
〜9のアルキル基を示す。アルキル基として、具体的に
はメチル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル
基,n−ブチル基,イソブチル基,sec−ブチル基,
tert−ブチル基,各種ペンチル基,各種ヘキシル
基,各種ヘプチル基,各種オクチル基,各種ノニル基,
各種デシル基,各種ウンデシル基,各種ドデシル基を挙
げることができる。jは0〜3、好ましくは0または1
の数である。以上述べたベンゾチアゾール誘導体の中
で、特に2−(n−ドデシルジチオ)−ベンゾチアゾー
ル;2−(n−デシルチオ)−ベンゾチアゾール;2−
(N,N−ジエチルジチオカルバミル)−ベンゾチアゾ
ールが好ましい。
【0034】(e)ベンゾオキサゾール誘導体 ベンゾオキサゾール誘導体は下記の一般式(12)で表さ
れる2−(アルキルチオ)−ベンゾオキサゾールを含
む。
【0035】
【化12】
【0036】(式中、R17は炭素数1〜4のアルキル基
を示し、R18は炭素数1〜20のアルキル基を示し、k
は0〜3の数を、mは1〜3の数をそれぞれ示す。) 前記の一般式(12)におけるR17は炭素数1〜4、好ま
しくは1または2のアルキル基を示す。具体的には、メ
チル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,
n−ブチル基,イソブチル基,sec−ブチル基,te
rt−ブチル基を挙げることができる。R18は炭素数1
〜20、好ましくは1〜14のアルキル基を示す。具体
的にはメチル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロ
ピル基,n−ブチル基,イソブチル基,sec−ブチル
基,tert−ブチル基,各種ペンチル基,各種ヘキシ
ル基,各種ヘプチル基,各種オクチル基,各種ノニル
基,各種デシル基,各種ウンデシル基,各種ドデシル
基,トリデシル基,テトラデシル基,ペンタデシル基,
ヘキサデシル基,ヘプタデシル基,オクタデシル基,ノ
ナデシル基,エイコシル基を挙げることができる。kは
0〜3、好ましくは0または1の数である。mは1〜
3、好ましくは1または2の数である。以上述べたベン
ゾオキサゾール誘導体の中で、特に2−(n−ドデシル
ジチオ)−ベンゾオキサゾール,2−(n−デシルチ
オ)−ベンゾオキサゾールが好ましい。
【0037】(f)チアジアゾール誘導体 チアジアゾール誘導体は下記の一般式(13)で表される
2,5−ビス(アルキルジチオ)−1,3,4−チアジ
アゾールおよび一般式(14)で表される2,5−ビス
(N,N−ジアルキルシチオカルバミル)−1,3,4
−チアジアゾールを含む。
【0038】
【化13】
【0039】(式中、R19は炭素数1〜20のアルキル
基を示し、nは1〜3の数を示す。)
【0040】
【化14】
【0041】(式中、R20およびR21はそれぞれ炭素数
1〜12のアルキル基を示し、それらはたがいに同一で
も異なっていてもよい。) 前記の一般式(13)におけるR19は炭素数1〜20、好
ましくは1〜14のアルキル基を示す。具体的にはメチ
ル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n
−ブチル基,イソブチル基,sec−ブチル基,ter
t−ブチル基,各種ペンチル基,各種ヘキシル基,各種
ヘプチル基,各種オクチル基,各種ノニル基,各種デシ
ル基,各種ウンデシル基,各種ドデシル基,トリデシル
基,テトラデシル基,ペンタデシル基,ヘキサデシル
基,ヘプタデシル基,オクタデシル基,ノナデシル基,
エイコシル基を挙げることができる。nは1〜3、好ま
しくは1または2の数である。
【0042】前記の一般式(14)におけるR20およびR
21はそれぞれ炭素数1〜12、好ましくは1〜9のアル
キル基を示す。アルキル基として、具体的にはメチル
基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n−
ブチル基,イソブチル基,sec−ブチル基,tert
−ブチル基,各種ペンチル基,各種ヘキシル基,各種ヘ
プチル基,各種オクチル基,各種ノニル基,各種デシル
基,各種ウンデシル基,各種ドデシル基を挙げることが
できる。以上述べたチアジアゾール誘導体のなかで、特
に2,5−ビス(n−ドデシルジチオ)−1,3,4−
チアジアゾール;2,5−ビス(tert−オクチルジ
チオ)−1,3,4−チアジアゾール;2,5−ビス
(N,N−ジエチルジチオカルバミル)−1,3,4−
チアジアゾールが好ましい。
【0043】本発明において、上記アゾール化合物は一
種用いてもよく、二種以上を用いてもよい。また、その
配合量は、組成物全量基準で、0.1〜10重量%の範
囲で、0.3〜5重量%の範囲が好ましい。0.1重量
%未満では、本発明の目的を達成できない。また、10
重量%を超えても、配合量に相当する効果が得られな
い。
【0044】本発明の組成物の40℃における動粘度は
5〜3,000mm2 /sの範囲に調整するのが望まし
い。5mm2 /s未満では、粘度不足により加工性が悪
くなる場合があり、一方3,000mm2 /sを超える
と、取扱い性が悪くなる場合がある。更に望ましくは1
0〜1,000mm2 /sの範囲である。なお、上記の
アゾール化合物のなかで、鉱油に溶解しにくいものがあ
るが、その場合はスルホネート類、アルコール類などの
溶解助剤を用いることができる。その溶解助剤の配合量
は、組成物全量基準で、0.1〜50重量%の範囲であ
る。
【0045】本発明の組成物は、潤滑油基油に前記アゾ
ール化合物を配合することにより得られるが、通常、潤
滑油剤としての基本的な性能を維持するために、本発明
の目的を阻害しない範囲で油性剤,極圧剤,分散剤,腐
食防止剤,酸化防止剤,消泡剤などの各種公知の添加剤
を適宜配合することができる。これらのその他の添加剤
の全配合量は、組成物全量基準で、通常0.01〜20
重量%の範囲である。
【0046】
〔評価条件〕
試験方法:バウデン試験 試験機:往復摺動摩擦試験機 試験荷重:2,000gf 摺動速度:10mm/s 試験温度:150℃ 摺動距離:20mm 摺動回数:50回 試験片(板):C−1100P 試験片(球):SUJ2 評価項目:50回摺動時の摩擦係数 2.銅合金の耐腐食性 試験方法:JIS K 2513(銅板腐食試験) 試験温度:100℃ 試験時間:3時間
【0047】
【表1】
【0048】(注) 潤滑油基油1:ナフテン系鉱油(40℃における動粘
度;434mm2 /s) 潤滑油基油2:ポリイソブチレン(40℃における動粘
度;850mm2 /s) 潤滑油基油3:ボリオキシブチレングリコール(40℃
における動粘度;444mm2 /s) 添加剤1:ベンゾトリアゾール 添加剤2:N−メチルベンゾトリアゾール 添加剤3:2,5−ビス(tert−オクチルジチオ)
−1,3,4−チアジアゾール 添加剤4:オレイルアルコール(溶解助剤) 添加剤5:ステアリン酸n−ブチルエステル 添加剤6:ジ−tert−ノニルポリサルファイド 第1表から明らかなように、実施例の組成物は比較例に
比較して、摩擦係数が低く、銅の変色もないことがわか
る。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、銅金属の潤滑部分の摩
擦を低減させ、すなわち加工性が良好で、かつ銅の変色
がみられない銅および銅合金用金属加工油組成物を提供
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10N 40:22 40:24

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油基油に、(a)ベンゾトリアゾー
    ルまたはその誘導体、(b)ベンゾイミダゾールまたは
    その誘導体、(c)ベンゾピラゾールまたはその誘導
    体、(d)ベンゾチアゾール誘導体、(e)ベンゾオキ
    サゾール誘導体、(f)チアジアゾール誘導体から選ば
    れる少なくとも一種のアゾール化合物を、組成物全量基
    準で、0.1〜10重量%配合してなる銅および銅合金
    用金属加工油組成物。
JP10154673A 1998-06-03 1998-06-03 銅および銅合金用金属加工油組成物 Pending JPH11349975A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10154673A JPH11349975A (ja) 1998-06-03 1998-06-03 銅および銅合金用金属加工油組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10154673A JPH11349975A (ja) 1998-06-03 1998-06-03 銅および銅合金用金属加工油組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11349975A true JPH11349975A (ja) 1999-12-21

Family

ID=15589412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10154673A Pending JPH11349975A (ja) 1998-06-03 1998-06-03 銅および銅合金用金属加工油組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11349975A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003253284A (ja) * 2002-02-27 2003-09-10 Yushiro Chem Ind Co Ltd 鉄系金属加工用潤滑油組成物
WO2005080305A1 (ja) * 2004-02-25 2005-09-01 Idemitsu Kosan Co., Ltd. アルキルアセタール化合物とその製造方法及び潤滑油組成物
JP2007154054A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 銅管加工用潤滑油及びそれを用いた銅管の製造方法
JP2007154053A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 銅管加工用潤滑油及びそれを用いた銅管の製造方法
JP2007154055A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 銅管加工用潤滑油及びそれを用いた銅管の製造方法
JP2007246725A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 銅管加工用潤滑油及びそれを用いた銅管の製造方法
JP2007297481A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 銅管加工用潤滑油及びそれを用いた銅管の製造方法
JP2007302791A (ja) * 2006-05-11 2007-11-22 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 銅管加工用潤滑油及びそれを用いた銅管の製造方法
JP2008169279A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 銅管加工用潤滑油及びそれを用いた銅管の製造方法
JP2008179664A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 銅管加工用潤滑油及びそれを用いた銅管の製造方法
WO2009119669A1 (ja) * 2008-03-28 2009-10-01 出光興産株式会社 丸ダイス転造加工用潤滑油組成物
JP2013028769A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Idemitsu Kosan Co Ltd 転造加工用潤滑油及び転造加工方法

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2719125A (en) * 1952-12-30 1955-09-27 Standard Oil Co Oleaginous compositions non-corrosive to silver
JPS49122835A (ja) * 1973-03-22 1974-11-25
JPS5514393A (en) * 1978-07-07 1980-01-31 Bbc Brown Boveri & Cie Control valve
JPS5742796A (en) * 1980-08-18 1982-03-10 Mobil Oil Corp Lubricant composition
JPS6032896A (ja) * 1983-08-03 1985-02-20 Fujikura Ltd 銅または銅合金の圧延巻取用潤滑剤
JPS62285991A (ja) * 1986-06-03 1987-12-11 Nippon Mining Co Ltd 金属もしくは合金の圧延加工における4段冷間圧延機用圧延油
JPH01225696A (ja) * 1988-03-05 1989-09-08 Idemitsu Kosan Co Ltd 潤滑油添加剤及びそれを含有する潤滑油組成物
JPH02311599A (ja) * 1989-05-25 1990-12-27 Sanshin Chem Ind Co Ltd 金属加工用水溶性油剤および金属の加工方法
JPH03232982A (ja) * 1990-02-08 1991-10-16 Mitsubishi Oil Co Ltd 金属用防錆組成物
JPH0610166A (ja) * 1992-06-26 1994-01-18 Mitsubishi Materials Corp 銅系材料の腐食抑制剤と該腐食抑制剤を含有する潤滑油
JPH0610165A (ja) * 1992-06-26 1994-01-18 Mitsubishi Materials Corp 銅系材料の腐食抑制剤と該腐食抑制剤を含有する潤滑油

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2719125A (en) * 1952-12-30 1955-09-27 Standard Oil Co Oleaginous compositions non-corrosive to silver
JPS49122835A (ja) * 1973-03-22 1974-11-25
JPS5514393A (en) * 1978-07-07 1980-01-31 Bbc Brown Boveri & Cie Control valve
JPS5742796A (en) * 1980-08-18 1982-03-10 Mobil Oil Corp Lubricant composition
JPS6032896A (ja) * 1983-08-03 1985-02-20 Fujikura Ltd 銅または銅合金の圧延巻取用潤滑剤
JPS62285991A (ja) * 1986-06-03 1987-12-11 Nippon Mining Co Ltd 金属もしくは合金の圧延加工における4段冷間圧延機用圧延油
JPH01225696A (ja) * 1988-03-05 1989-09-08 Idemitsu Kosan Co Ltd 潤滑油添加剤及びそれを含有する潤滑油組成物
JPH02311599A (ja) * 1989-05-25 1990-12-27 Sanshin Chem Ind Co Ltd 金属加工用水溶性油剤および金属の加工方法
JPH03232982A (ja) * 1990-02-08 1991-10-16 Mitsubishi Oil Co Ltd 金属用防錆組成物
JPH0610166A (ja) * 1992-06-26 1994-01-18 Mitsubishi Materials Corp 銅系材料の腐食抑制剤と該腐食抑制剤を含有する潤滑油
JPH0610165A (ja) * 1992-06-26 1994-01-18 Mitsubishi Materials Corp 銅系材料の腐食抑制剤と該腐食抑制剤を含有する潤滑油

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
石油製品添加剤 第2版, vol. p.261-273, JPN4007008662, 15 June 1979 (1979-06-15), ISSN: 0000847904 *
石油製品添加剤 第2版, vol. p.261-273, JPNX007044819, 15 June 1979 (1979-06-15), ISSN: 0000886613 *

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003253284A (ja) * 2002-02-27 2003-09-10 Yushiro Chem Ind Co Ltd 鉄系金属加工用潤滑油組成物
JPWO2005080305A1 (ja) * 2004-02-25 2007-10-25 出光興産株式会社 アルキルアセタール化合物とその製造方法及び潤滑油組成物
WO2005080305A1 (ja) * 2004-02-25 2005-09-01 Idemitsu Kosan Co., Ltd. アルキルアセタール化合物とその製造方法及び潤滑油組成物
JP4926698B2 (ja) * 2004-02-25 2012-05-09 出光興産株式会社 アルキルアセタール化合物とその製造方法及び潤滑油組成物
US8158564B2 (en) 2004-02-25 2012-04-17 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Alkyl acetal compound, process for producing the same, and lubricating oil composition
US7838692B2 (en) 2004-02-25 2010-11-23 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Alkyl acetal compound, process for producing the same, and lubricating oil composition
JP2007154055A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 銅管加工用潤滑油及びそれを用いた銅管の製造方法
JP2007154053A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 銅管加工用潤滑油及びそれを用いた銅管の製造方法
JP2007154054A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 銅管加工用潤滑油及びそれを用いた銅管の製造方法
JP2007246725A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 銅管加工用潤滑油及びそれを用いた銅管の製造方法
JP2007297481A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 銅管加工用潤滑油及びそれを用いた銅管の製造方法
JP2007302791A (ja) * 2006-05-11 2007-11-22 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 銅管加工用潤滑油及びそれを用いた銅管の製造方法
JP2008169279A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 銅管加工用潤滑油及びそれを用いた銅管の製造方法
JP2008179664A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 銅管加工用潤滑油及びそれを用いた銅管の製造方法
WO2009119669A1 (ja) * 2008-03-28 2009-10-01 出光興産株式会社 丸ダイス転造加工用潤滑油組成物
US8835365B2 (en) 2008-03-28 2014-09-16 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Lubricating oil composition for rolling with round die
US9200231B2 (en) 2008-03-28 2015-12-01 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Lubricating oil composition for rolling with round die
JP2013028769A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Idemitsu Kosan Co Ltd 転造加工用潤滑油及び転造加工方法
WO2013018624A1 (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 出光興産株式会社 転造加工用潤滑油及び転造加工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2002224973B2 (en) Lubricating oil composition
EP3409751B1 (en) Lubricant composition
JPH05186787A (ja) 潤滑油組成物
AU2002224973A1 (en) Lubricating oil composition
JPH11349975A (ja) 銅および銅合金用金属加工油組成物
JPH05186789A (ja) 潤滑油組成物
JP6569150B2 (ja) 金属加工油組成物
JP2008195952A (ja) 耐摩耗性潤滑油組成物
JP5501955B2 (ja) 丸ダイス転造加工用潤滑油組成物
JP5666222B2 (ja) 潤滑油用添加剤組成物及びそれを含有する潤滑油組成物
JP5860269B2 (ja) 金属加工油組成物
JPH0192295A (ja) 繊維加工機械用潤滑油組成物
JP2007126585A (ja) 塑性加工用潤滑剤及び金属材料の塑性加工方法
JP3133201B2 (ja) 作動油組成物
JP4197407B2 (ja) 軸受用潤滑油組成物
JP6043708B2 (ja) 金属加工用潤滑油組成物
JP2993653B2 (ja) アルミニウム塑性加工用潤滑油組成物
JP2009209239A (ja) 塑性加工用潤滑油組成物
JP2003073684A (ja) 自動盤用非塩素系切削油組成物
JP6351541B2 (ja) 金属加工用潤滑油組成物
JPH07268379A (ja) 建設機械用ディーゼルエンジン油組成物
JP4625175B2 (ja) 金属加工油組成物
JP4107373B2 (ja) 鉄系金属加工用潤滑油組成物
JP4107702B2 (ja) シール材適合性に優れた潤滑油組成物
JP2000219888A (ja) 潤滑油組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050407

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050407

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070709

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070821