JPH11349646A - 樹脂組成物及び硬化物 - Google Patents
樹脂組成物及び硬化物Info
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- JPH11349646A JPH11349646A JP10164503A JP16450398A JPH11349646A JP H11349646 A JPH11349646 A JP H11349646A JP 10164503 A JP10164503 A JP 10164503A JP 16450398 A JP16450398 A JP 16450398A JP H11349646 A JPH11349646 A JP H11349646A
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- meth
- acrylate
- fluorine
- polyol
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- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】組成物は、硬化速度が速く、その硬化物は、屈
折率(20℃)が1.36以下と低く、硬度、ヤング
率、破断強度が大きく、かっ可とう性があり、光伝送用
光学ファイバーのクラッド層に適する樹脂組成物を提供
する。 【解決手段】フッ素含有ポリオール(a)と有機ポリイ
ソシアネート(b)とヒドロキシ含有(メタ)アクリレ
ート(c)の反応物であるウレタン(メタ)アクリレー
ト(A)と光重合開始剤(B)を含有することを特徴と
する樹脂組成物。
折率(20℃)が1.36以下と低く、硬度、ヤング
率、破断強度が大きく、かっ可とう性があり、光伝送用
光学ファイバーのクラッド層に適する樹脂組成物を提供
する。 【解決手段】フッ素含有ポリオール(a)と有機ポリイ
ソシアネート(b)とヒドロキシ含有(メタ)アクリレ
ート(c)の反応物であるウレタン(メタ)アクリレー
ト(A)と光重合開始剤(B)を含有することを特徴と
する樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線硬化性樹脂
組成物及びその硬化物に関する、更に詳しくは、光ファ
イバー用コーティング剤に適する樹脂組成物及びその硬
化物に関する。
組成物及びその硬化物に関する、更に詳しくは、光ファ
イバー用コーティング剤に適する樹脂組成物及びその硬
化物に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバーは無機ガラス系とポリ(メ
チルメタクリレート)等の合成樹脂系に分けられる。両
系とも透明性に富んだ、屈折率の高い芯(コア)部分と
屈折率の低い鞘(クラッド)部分から成り立っている。
クラッド材として、従来より、屈折率が低いシリコン系
化合物やポリフルオロアルキルアクリレート等の含フッ
素モノマーの重合体等が提案され、また実施されてき
た。例えば、コア材としてポリ(メチルメタクリレー
ト)を用い、クラッド材としてフッ素化アルキル基含有
(メタ)アクリレートの重合体、または、ポリ(テトラ
フロロエチレン)ポリ(フッ化ビニリデン/テトラフロ
ロエチレン)、ポリ(フッ化ビニリデン/ヘキサフロロ
プロピレン)等の含フッ素重合体を用いる方法が知られ
ている。
チルメタクリレート)等の合成樹脂系に分けられる。両
系とも透明性に富んだ、屈折率の高い芯(コア)部分と
屈折率の低い鞘(クラッド)部分から成り立っている。
クラッド材として、従来より、屈折率が低いシリコン系
化合物やポリフルオロアルキルアクリレート等の含フッ
素モノマーの重合体等が提案され、また実施されてき
た。例えば、コア材としてポリ(メチルメタクリレー
ト)を用い、クラッド材としてフッ素化アルキル基含有
(メタ)アクリレートの重合体、または、ポリ(テトラ
フロロエチレン)ポリ(フッ化ビニリデン/テトラフロ
ロエチレン)、ポリ(フッ化ビニリデン/ヘキサフロロ
プロピレン)等の含フッ素重合体を用いる方法が知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】含フッ素重合体により
クラッド部分を形成する方法においては、高温の含フッ
素重合体の溶融物や溶液を塗布するため、厚みが不均一
になり易い。また、種々の外的要因、例えば、屈曲、温
度変化等によって層間剥離が生じ易いため耐久性等に問
題があった。また、含フッ素重合体の溶融物または溶液
を塗布する製造方法においては、クラッド部分の硬化に
長時間を要し、また溶液塗布性においては、特に、溶剤
を系外に完全に除去する必要から、生産性、安全性、経
済性等に欠点がある。一方、コア材としてポリ(メタル
メタクリレート)を材料としたプラスチックファイバー
が使用されているが、性能面で50mが限界であり、コ
ア材としてより透明性の優れたフッ素含有重合体が検討
されている。そのためにクラッド材についても従来の屈
折率(20℃)1.38〜1.43の要求に対して、屈
折率(20℃)が1.36以下の性能が要求されてい
る。
クラッド部分を形成する方法においては、高温の含フッ
素重合体の溶融物や溶液を塗布するため、厚みが不均一
になり易い。また、種々の外的要因、例えば、屈曲、温
度変化等によって層間剥離が生じ易いため耐久性等に問
題があった。また、含フッ素重合体の溶融物または溶液
を塗布する製造方法においては、クラッド部分の硬化に
長時間を要し、また溶液塗布性においては、特に、溶剤
を系外に完全に除去する必要から、生産性、安全性、経
済性等に欠点がある。一方、コア材としてポリ(メタル
メタクリレート)を材料としたプラスチックファイバー
が使用されているが、性能面で50mが限界であり、コ
ア材としてより透明性の優れたフッ素含有重合体が検討
されている。そのためにクラッド材についても従来の屈
折率(20℃)1.38〜1.43の要求に対して、屈
折率(20℃)が1.36以下の性能が要求されてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明者らは、鋭意研究の結果、硬化速度が速く、
屈折率が低く、透明性、可とう性に優れ、光伝送用ファ
イバーのクラッド材に適した樹脂組成物の開発に成功
し、本発明を完成した。即ち、本発明は、(1)フッ素
含有ポリオール(a)と有機ポリイソシアネート(b)
とヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート(c)の反応
物であるウレタン(メタ)アクリレート(A)と光重合
開始剤(B)を含有することを特徴とする樹脂組成物、
(2)フッ素含有ポリオール(a)がフッ素含有ポリエ
ーテルポリオールあるいはフッ素含有ポリエステルポリ
オールである(1)記載の樹脂組成物、(3)ヒドロキ
シ基含有(メタ)アクリレート(c)が一般式(1)
め、本発明者らは、鋭意研究の結果、硬化速度が速く、
屈折率が低く、透明性、可とう性に優れ、光伝送用ファ
イバーのクラッド材に適した樹脂組成物の開発に成功
し、本発明を完成した。即ち、本発明は、(1)フッ素
含有ポリオール(a)と有機ポリイソシアネート(b)
とヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート(c)の反応
物であるウレタン(メタ)アクリレート(A)と光重合
開始剤(B)を含有することを特徴とする樹脂組成物、
(2)フッ素含有ポリオール(a)がフッ素含有ポリエ
ーテルポリオールあるいはフッ素含有ポリエステルポリ
オールである(1)記載の樹脂組成物、(3)ヒドロキ
シ基含有(メタ)アクリレート(c)が一般式(1)
【0005】
【化3】
【0006】(但し、R1 は
【0007】
【化4】
【0008】(ここでdは0、1または2、eは1〜5
の整数、fは0または1であり、nは1〜15の整数で
ある。)から選択される基である。)で表されるフッ素
含有エポキシ化合物と(メタ)アクリル酸との反応物で
ある(1)または(2)記載の樹脂組成物、(4)光フ
ァイバー用コーティング剤である(1)ないし(3)の
いずれか1項に記載の樹脂組成物、(5)(1)ないし
(4)のいずれか1項に記載の組成物の硬化物、(6)
屈折率(20℃)が1.36以下である(5)記載の硬
化物、に関する。
の整数、fは0または1であり、nは1〜15の整数で
ある。)から選択される基である。)で表されるフッ素
含有エポキシ化合物と(メタ)アクリル酸との反応物で
ある(1)または(2)記載の樹脂組成物、(4)光フ
ァイバー用コーティング剤である(1)ないし(3)の
いずれか1項に記載の樹脂組成物、(5)(1)ないし
(4)のいずれか1項に記載の組成物の硬化物、(6)
屈折率(20℃)が1.36以下である(5)記載の硬
化物、に関する。
【0009】本発明で使用するウレタン(メタ)アクリ
レート(A)は、フッ素含有ポリオール(a)と有機ポ
リイソシアネート(b)とヒドロキシ含有(メタ)アク
リレート(c)の反応物である。具体的には、例えば、
フッ素含有ポリオール(a)と有機ポリイソシアネート
(b)を反応させ、次いでヒドロキシ含有(メタ)アク
リレート(c)を反応させることにより得ることができ
る。あるいは、(b)成分と(c)成分を反応させ、次
いで(a)成分を反応させることによっても得ることが
できる。
レート(A)は、フッ素含有ポリオール(a)と有機ポ
リイソシアネート(b)とヒドロキシ含有(メタ)アク
リレート(c)の反応物である。具体的には、例えば、
フッ素含有ポリオール(a)と有機ポリイソシアネート
(b)を反応させ、次いでヒドロキシ含有(メタ)アク
リレート(c)を反応させることにより得ることができ
る。あるいは、(b)成分と(c)成分を反応させ、次
いで(a)成分を反応させることによっても得ることが
できる。
【0010】フッ素含有ポリオール(a)としては、例
えばフッ素含有ポリエーテルポリオール(a−1)、フ
ッ素含有アルキルポリオール(a−2)、フッ素含有ポ
リエステルポリオール(a−3)、フッ素含有ポリε−
カプロラクトン変性ポリオール(a−5)等を挙げるこ
とができる。
えばフッ素含有ポリエーテルポリオール(a−1)、フ
ッ素含有アルキルポリオール(a−2)、フッ素含有ポ
リエステルポリオール(a−3)、フッ素含有ポリε−
カプロラクトン変性ポリオール(a−5)等を挙げるこ
とができる。
【0011】フッ素含有ポリエーテルポリオール(a−
1)としては、例えば下記一般式(3)
1)としては、例えば下記一般式(3)
【0012】
【化5】
【0013】(式(3)中、m及びnは、それぞれ平均
値が0〜10の数であり、p及びqはそれぞれ平均値が
1〜20の数である。)で表される化合物(a−1−
1)、具体的には、例えばアウジモント(株)製のFO
MBLIN ZDOL(商品名、m及びnが0、p及び
qが約10、平均分子量2000、屈折率(20℃)
1.298)、FOMBLIN ZDOL TX200
0(商品名、m及びnが約2.3、p及びqが約10、
平均分子量2200、屈折率(20℃)1.316)、
下記一般式(4)
値が0〜10の数であり、p及びqはそれぞれ平均値が
1〜20の数である。)で表される化合物(a−1−
1)、具体的には、例えばアウジモント(株)製のFO
MBLIN ZDOL(商品名、m及びnが0、p及び
qが約10、平均分子量2000、屈折率(20℃)
1.298)、FOMBLIN ZDOL TX200
0(商品名、m及びnが約2.3、p及びqが約10、
平均分子量2200、屈折率(20℃)1.316)、
下記一般式(4)
【0014】
【化6】
【0015】(式(4)中、R3 は水素原子、メチル基
又はエチル基であり、m及びnは、それぞれ平均値が0
〜10数であり、lは平均値が1〜20で数である。)
で表される化合物(a−1−2)、具体的には例えば、
一般式(4)においてm及びnが0でlが1〜20であ
る化合物、一般式(4)においてm及びnが1でR3 が
水素原子でlが1〜20である化合物、一般式(4)に
おいてm及びnが1でR3 がメチル基でlが1〜20で
ある化合物、下記一般式(5)
又はエチル基であり、m及びnは、それぞれ平均値が0
〜10数であり、lは平均値が1〜20で数である。)
で表される化合物(a−1−2)、具体的には例えば、
一般式(4)においてm及びnが0でlが1〜20であ
る化合物、一般式(4)においてm及びnが1でR3 が
水素原子でlが1〜20である化合物、一般式(4)に
おいてm及びnが1でR3 がメチル基でlが1〜20で
ある化合物、下記一般式(5)
【0016】
【化7】
【0017】(式(5)中、R3 は水素原子、メチル基
又はエチル基であり、m及びnは、それぞれ平均値が0
〜10の数であり、lは平均値が1〜20の数であ
る。)で表される化合物(a−1−3)、具体的には例
えば、一般式(5)においてm及びnが0でlが1〜2
0である化合物、一般式(5)においてm及びnが1で
R3 が水素原子でlが1〜20である化合物、一般式
(5)においてm及びnが1でR3 がメチル基でlが1
〜20である化合物等があげられる。
又はエチル基であり、m及びnは、それぞれ平均値が0
〜10の数であり、lは平均値が1〜20の数であ
る。)で表される化合物(a−1−3)、具体的には例
えば、一般式(5)においてm及びnが0でlが1〜2
0である化合物、一般式(5)においてm及びnが1で
R3 が水素原子でlが1〜20である化合物、一般式
(5)においてm及びnが1でR3 がメチル基でlが1
〜20である化合物等があげられる。
【0018】また、上記以外のフッ素含有ポリエーテル
ポリオール(a−1)として、例えば、下記フッ素含有
アルキルポリオール(a−2)とモノエポキシ化合物
(例えばエチレンオキサイド、3−(パーフルオロ−n
−ブチル)−プロペノキシド等)の反応物(a−1−
4)等があげられる。
ポリオール(a−1)として、例えば、下記フッ素含有
アルキルポリオール(a−2)とモノエポキシ化合物
(例えばエチレンオキサイド、3−(パーフルオロ−n
−ブチル)−プロペノキシド等)の反応物(a−1−
4)等があげられる。
【0019】フッ素含有アルキルポリオール(a−2)
としては、例えば2,2,3,3−テトラフルオロ−
1,4−ブタンジオール、2,2,3,3,4,4−ヘ
キサフルオロ−1,5ペンタンジオール、2,2,3,
3,4,4,5,5−オクタフルオロ−1,6−ヘキサ
ンジオール、1H,1H,8H,8H−パーフルオロ−
1,8オクタンジオール、1H,1H,9H,9H−パ
ーフルオロ−1,9−ノナンジオール、1H,1H,1
0H,10H−パーフルオロ−1,10−デカンジオー
ル、1H,1H,12H,12H−パーフルオロ−1,
12−ドデカンジオール等があげられる。
としては、例えば2,2,3,3−テトラフルオロ−
1,4−ブタンジオール、2,2,3,3,4,4−ヘ
キサフルオロ−1,5ペンタンジオール、2,2,3,
3,4,4,5,5−オクタフルオロ−1,6−ヘキサ
ンジオール、1H,1H,8H,8H−パーフルオロ−
1,8オクタンジオール、1H,1H,9H,9H−パ
ーフルオロ−1,9−ノナンジオール、1H,1H,1
0H,10H−パーフルオロ−1,10−デカンジオー
ル、1H,1H,12H,12H−パーフルオロ−1,
12−ドデカンジオール等があげられる。
【0020】フッ素含有ポリエステルポリオール(a−
3)としては、例えばポリオール化合物とフッ素含有多
塩基酸又はその無水物との反応物があげられる。ポリオ
ール化合物としては、例えば前記フッ素含有アルキルポ
リオール(a−2)、フッ素含有ポリエーテルポリオー
ル(a−1−4)、あるいはエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペン
チルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチ
ル−1,5−ペンタンジオール等のフッ素原子を含有し
ないポリオール等があげられる。フッ素含有多塩基酸と
しては、例えばパーフルオロコハク酸、パーフルオログ
ルタル酸、パーフルオロアジピン酸、パーフルオロ−
1,6−ヘキサンジカルボン酸、パーフルオロ−1,7
−ヘプタンジカルボン酸、パーフルオロ−1,8−オク
タンジカルボン酸、パーフルオロ−1,10−デカンジ
カルボン酸等があげられる。なお、フッ素含有ポリエス
テルポリオール(a−3)は、フッ素含有多塩基酸又は
その無水物とともに、コハク酸、アジピン酸、イソフタ
ル酸、テレフタル酸等のフッ素原子を含有しない多塩基
酸又はその無水物を併用して得られる反応物でも良い。
3)としては、例えばポリオール化合物とフッ素含有多
塩基酸又はその無水物との反応物があげられる。ポリオ
ール化合物としては、例えば前記フッ素含有アルキルポ
リオール(a−2)、フッ素含有ポリエーテルポリオー
ル(a−1−4)、あるいはエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペン
チルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチ
ル−1,5−ペンタンジオール等のフッ素原子を含有し
ないポリオール等があげられる。フッ素含有多塩基酸と
しては、例えばパーフルオロコハク酸、パーフルオログ
ルタル酸、パーフルオロアジピン酸、パーフルオロ−
1,6−ヘキサンジカルボン酸、パーフルオロ−1,7
−ヘプタンジカルボン酸、パーフルオロ−1,8−オク
タンジカルボン酸、パーフルオロ−1,10−デカンジ
カルボン酸等があげられる。なお、フッ素含有ポリエス
テルポリオール(a−3)は、フッ素含有多塩基酸又は
その無水物とともに、コハク酸、アジピン酸、イソフタ
ル酸、テレフタル酸等のフッ素原子を含有しない多塩基
酸又はその無水物を併用して得られる反応物でも良い。
【0021】フッ素含有ポリε−カプロラクトン変性ポ
リオール(a−5)としては、例えば前記フッ素含有ア
ルキルポリオール(a−2)、フッ素含有ポリエーテル
ポリオール(a−1−4)あるいはフッ素含有ポリエス
テルポリオール(a−3)とε−カプロラクトン(フッ
素原子を含有または含有しない)との反応物等を挙げる
ことができる。
リオール(a−5)としては、例えば前記フッ素含有ア
ルキルポリオール(a−2)、フッ素含有ポリエーテル
ポリオール(a−1−4)あるいはフッ素含有ポリエス
テルポリオール(a−3)とε−カプロラクトン(フッ
素原子を含有または含有しない)との反応物等を挙げる
ことができる。
【0022】より好ましいフッ素含有ポリオール(a)
は、屈折率(20℃)が1.29〜1.36の範囲であ
るポリオールで、例えば一般式(3)で示されるフッ素
含有ポリエーテルポリオール(a−1−1)、一般式
(4)で示されるフッ素含有ポリエーテルポリオール
(a−1−2)及び一般式(5)で示されるフッ素含有
ポリエーテルポリオール(a−1−3)等のフッ素含有
ポリエーテルポリオール(a−1)やフッ素含有ポリエ
ステルポリオール(a−3)等を挙げることができる。
は、屈折率(20℃)が1.29〜1.36の範囲であ
るポリオールで、例えば一般式(3)で示されるフッ素
含有ポリエーテルポリオール(a−1−1)、一般式
(4)で示されるフッ素含有ポリエーテルポリオール
(a−1−2)及び一般式(5)で示されるフッ素含有
ポリエーテルポリオール(a−1−3)等のフッ素含有
ポリエーテルポリオール(a−1)やフッ素含有ポリエ
ステルポリオール(a−3)等を挙げることができる。
【0023】有機ポリイソシアネート(b)としては、
例えばイソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレ
ンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソ
シアネート、ジシクロヘキサンメタン−4,4’−ジイ
ソシアネート等のフッ素原子を含有しない有機ポリイソ
シアネート、あるいは下記式(6)で表される化合物
(アウジモント(株)製、商品名 FOMBLIN Z
DISOC)
例えばイソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレ
ンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソ
シアネート、ジシクロヘキサンメタン−4,4’−ジイ
ソシアネート等のフッ素原子を含有しない有機ポリイソ
シアネート、あるいは下記式(6)で表される化合物
(アウジモント(株)製、商品名 FOMBLIN Z
DISOC)
【0024】
【化8】
【0025】(式(6)中、p及びqは、それぞれ平均
値で約10である。)で表される化合物(アウジモント
(株)製、商品名 FOMBLIN ZDISOC)等
のフッ素含有有機ポリイソシアネート等を挙げることが
できる。
値で約10である。)で表される化合物(アウジモント
(株)製、商品名 FOMBLIN ZDISOC)等
のフッ素含有有機ポリイソシアネート等を挙げることが
できる。
【0026】ヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート
(c)としては、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、1,4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等
のフッ素原子を含有しない(メタ)アクリレート(c−
1);一般式(10)
(c)としては、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ート、1,4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等
のフッ素原子を含有しない(メタ)アクリレート(c−
1);一般式(10)
【0027】
【化9】
【0028】(但し、R1 は前記と同じであり、R2 は
水素原子またはメチル基であり、R3は水酸基またはヒ
ドロキシメチル基である。)で表されるフッ素含有(メ
タ)アクリレート(c−2)、前記一般式(1)で表さ
れるフッ素含有エポキシ化合物と(メタ)アクリル酸と
の反応物等を挙げることができる。なお、前記一般式
(1)で表されるフッ素含有エポキシ化合物と(メタ)
アクリル酸との反応物は、一般式(10)においてR3
が水酸基である化合物とヒドロキシメチル基である化合
物との混合物である。
水素原子またはメチル基であり、R3は水酸基またはヒ
ドロキシメチル基である。)で表されるフッ素含有(メ
タ)アクリレート(c−2)、前記一般式(1)で表さ
れるフッ素含有エポキシ化合物と(メタ)アクリル酸と
の反応物等を挙げることができる。なお、前記一般式
(1)で表されるフッ素含有エポキシ化合物と(メタ)
アクリル酸との反応物は、一般式(10)においてR3
が水酸基である化合物とヒドロキシメチル基である化合
物との混合物である。
【0029】一般式(10)で表されるフッ素含有(メ
タ)アクリレート(c−2)としては、例えば下記構造
式の化合物を挙げることができる。
タ)アクリレート(c−2)としては、例えば下記構造
式の化合物を挙げることができる。
【0030】
【化10】
【0031】
【化11】
【0032】ヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート
(c)のより好ましいものとしては、前記一般式(1)
で表されるフッ素含有エポキシ化合物と(メタ)アクリ
ル酸との反応物等を挙げることができる。
(c)のより好ましいものとしては、前記一般式(1)
で表されるフッ素含有エポキシ化合物と(メタ)アクリ
ル酸との反応物等を挙げることができる。
【0033】フッ素含有ポリオール(a)と有機ポリイ
ソシアネート(b)を反応させ、次いでヒドロキシ基含
有(メタ)アクリレート(c)を反応させてウレタン
(メタ)アクリレート(A)を製造する方法において、
ポリオール(a)の水酸基1化学当量当りの有機ポリイ
ソシアネート(b)の仕込量は、イソシアネート基1.
1〜2.0化学当量が好ましく、特に1.2〜2.0化
学当量が好ましい。反応温度は20〜120℃が好まし
く、特に50〜90℃が好ましい。反応時間は5〜20
時間が好ましい。次に、(a)と(b)を反応させて得
られた末端にイソシアネート基を有する化合物のイソシ
アネート基1化学当量に対して0.9〜1.5化学当
量、特に好ましくは1.0〜1.1化学当量のヒドロキ
シ基含有(メタ)アクリレート(c)を反応させる。こ
の反応は、イソシアネート基と水酸基の反応を促進させ
るために、第3級アミン、ジブチルスズジラウリレー
ト、ジオクチルスズジラウリレート等の公知の触媒の存
在下で行うことができる。反応温度は30〜90℃が好
ましい。反応時間は0.5〜15時間が好ましい。
ソシアネート(b)を反応させ、次いでヒドロキシ基含
有(メタ)アクリレート(c)を反応させてウレタン
(メタ)アクリレート(A)を製造する方法において、
ポリオール(a)の水酸基1化学当量当りの有機ポリイ
ソシアネート(b)の仕込量は、イソシアネート基1.
1〜2.0化学当量が好ましく、特に1.2〜2.0化
学当量が好ましい。反応温度は20〜120℃が好まし
く、特に50〜90℃が好ましい。反応時間は5〜20
時間が好ましい。次に、(a)と(b)を反応させて得
られた末端にイソシアネート基を有する化合物のイソシ
アネート基1化学当量に対して0.9〜1.5化学当
量、特に好ましくは1.0〜1.1化学当量のヒドロキ
シ基含有(メタ)アクリレート(c)を反応させる。こ
の反応は、イソシアネート基と水酸基の反応を促進させ
るために、第3級アミン、ジブチルスズジラウリレー
ト、ジオクチルスズジラウリレート等の公知の触媒の存
在下で行うことができる。反応温度は30〜90℃が好
ましい。反応時間は0.5〜15時間が好ましい。
【0034】有機ポリイソシアネート(b)とヒドロキ
シ含有(メタ)アクリレート(c)と先に反応させ、次
いでフッ素含有ポリオール(a)を反応させてウレタン
(メタ)アクリレート(A)を製造する方法において、
有機ポリイソシアネート(b)のイソシアネート基1化
学当量に対し、ヒドロキシ含有(メタ)アクリレート
(c)を好ましくは0.1〜0.5化学当量、特に好ま
しくは0.5化学当量を反応させる。反応温度は20〜
120℃が好ましく、特に50〜90℃が好ましい。こ
うして得られた化合物の残存イソシアネート基1化学当
量に対して0.95〜1.05化学当量、特に好ましく
は1.0化学当量の水酸基量に相当するフッ素含有ポリ
オール(a)を反応させる。この反応は、イソシアネー
ト基と水酸基の反応を促進させるために、第3級アミ
ン、ジブチルスズジラウリレート、ジオクチルスズジラ
ウリレート等の公知の触媒の存在下で行うことができ
る。反応温度は30〜90℃が望ましい。
シ含有(メタ)アクリレート(c)と先に反応させ、次
いでフッ素含有ポリオール(a)を反応させてウレタン
(メタ)アクリレート(A)を製造する方法において、
有機ポリイソシアネート(b)のイソシアネート基1化
学当量に対し、ヒドロキシ含有(メタ)アクリレート
(c)を好ましくは0.1〜0.5化学当量、特に好ま
しくは0.5化学当量を反応させる。反応温度は20〜
120℃が好ましく、特に50〜90℃が好ましい。こ
うして得られた化合物の残存イソシアネート基1化学当
量に対して0.95〜1.05化学当量、特に好ましく
は1.0化学当量の水酸基量に相当するフッ素含有ポリ
オール(a)を反応させる。この反応は、イソシアネー
ト基と水酸基の反応を促進させるために、第3級アミ
ン、ジブチルスズジラウリレート、ジオクチルスズジラ
ウリレート等の公知の触媒の存在下で行うことができ
る。反応温度は30〜90℃が望ましい。
【0035】上記二つの製造方法において、反応はいず
れも無溶媒、あるいはイソシアネート基に不活性なアセ
トン、メチルエチルケトン、トルエンあるいはフッ素系
の溶剤、または後で述べる本発明の樹脂組成物に好まし
く用いることができる(メタ)アクリル酸エステルを反
応溶媒として用いることができる。
れも無溶媒、あるいはイソシアネート基に不活性なアセ
トン、メチルエチルケトン、トルエンあるいはフッ素系
の溶剤、または後で述べる本発明の樹脂組成物に好まし
く用いることができる(メタ)アクリル酸エステルを反
応溶媒として用いることができる。
【0036】好ましいウレタン(メタ)アクリレート
(A)としては、屈折率(20℃)が1.34以下で、
フッ素原子の含有量は、50重量%以上である。
(A)としては、屈折率(20℃)が1.34以下で、
フッ素原子の含有量は、50重量%以上である。
【0037】本発明の樹脂組成物には、ウレタンメタク
リレート(A)以外の(メタ)アクリル酸エステルを用
いることができる。(メタ)アクリル酸エステルはフッ
素含有の(メタ)アクリル酸エステルが好ましい。具体
的には,例えば、1H,1H−パーフルオロ−n−オク
チル(メタ)アクリレート、1H,1H−パーフルオロ
−n−デシル(メタ)アクリレート、1H,1H,5H
−パーフルオロ−n−ペンチル(メタ)アクリレート、
1H,1H,7H−パーフルオロヘプチル(メタ)アク
リレート、1H,1H,2H,2H−パーフルオロ−n
−オクチル(メタ)アクリレート、1H,1H、8H,
8H−パーフルオロ−1,8−オクタンジオールジ(メ
タ)アクリレート、1H,1H,9H,9H−パーフル
オロ−1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、1H,1H,10H,10H−パーフルオロ−1,
10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、及び下
記式で示される化合物等を挙げることができる。
リレート(A)以外の(メタ)アクリル酸エステルを用
いることができる。(メタ)アクリル酸エステルはフッ
素含有の(メタ)アクリル酸エステルが好ましい。具体
的には,例えば、1H,1H−パーフルオロ−n−オク
チル(メタ)アクリレート、1H,1H−パーフルオロ
−n−デシル(メタ)アクリレート、1H,1H,5H
−パーフルオロ−n−ペンチル(メタ)アクリレート、
1H,1H,7H−パーフルオロヘプチル(メタ)アク
リレート、1H,1H,2H,2H−パーフルオロ−n
−オクチル(メタ)アクリレート、1H,1H、8H,
8H−パーフルオロ−1,8−オクタンジオールジ(メ
タ)アクリレート、1H,1H,9H,9H−パーフル
オロ−1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、1H,1H,10H,10H−パーフルオロ−1,
10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、及び下
記式で示される化合物等を挙げることができる。
【0038】
【化12】
【0039】
【化13】
【0040】これら(メタ)アクリル酸エステルは、本
発明の組成物中のウレタン(メタ)アクリレート(A)
100重量部に対して、0〜1000重量部を使用する
のが好ましく、特に好ましくは10〜600重量部を使
用する。
発明の組成物中のウレタン(メタ)アクリレート(A)
100重量部に対して、0〜1000重量部を使用する
のが好ましく、特に好ましくは10〜600重量部を使
用する。
【0041】本発明の組成物は、光重合開始剤(B)を
使用する。光重合開始剤(B)としては、公知のどのよ
うな光重合開始剤であっても良いが、配合後の貯蔵安定
性の良いことや、着色しないことが要求される。このよ
うな光重合開始剤としては、例えば1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロピオフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾイ
ル−ジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−
ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペン
チルホスフィンオキサイド、メチルベンゾイルホルメー
ト等を挙げることができる。これら光重合開始剤は、一
種または二種以上を任意の割合で混合使用してもかまわ
ない。その使用量は通常、組成物の0.5〜15重量%
が好ましく、特に1〜10重量%が好ましい。
使用する。光重合開始剤(B)としては、公知のどのよ
うな光重合開始剤であっても良いが、配合後の貯蔵安定
性の良いことや、着色しないことが要求される。このよ
うな光重合開始剤としては、例えば1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロピオフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾイ
ル−ジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−
ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペン
チルホスフィンオキサイド、メチルベンゾイルホルメー
ト等を挙げることができる。これら光重合開始剤は、一
種または二種以上を任意の割合で混合使用してもかまわ
ない。その使用量は通常、組成物の0.5〜15重量%
が好ましく、特に1〜10重量%が好ましい。
【0042】また、本発明の組成物は、必要に応じて更
にシランカップリング剤、レベリング剤、消泡剤、酸化
防止剤、光安定剤(ヒンダードアミン等)、重合禁止剤
等の各種の添加剤を添加することもできる。
にシランカップリング剤、レベリング剤、消泡剤、酸化
防止剤、光安定剤(ヒンダードアミン等)、重合禁止剤
等の各種の添加剤を添加することもできる。
【0043】本発明の組成物は、上記の各成分を均一に
混合することにより得ることができる。また、本発明の
組成物の硬化物は、常法により紫外線や電子線等の放射
線を照射により得ることができる。
混合することにより得ることができる。また、本発明の
組成物の硬化物は、常法により紫外線や電子線等の放射
線を照射により得ることができる。
【0044】本発明の組成物は、光ファイバー用コーテ
ィング剤として、光伝送ファイバーのクラッド部に使用
することが好ましい。本発明に係る光ファイバー用コー
ティング剤を基材(光伝送ファイバー芯線)に塗布する
方法としては、例えばダイスコーティング法、浸漬法等
が挙げられる。光ファイバー芯線としては、石英系芯線
並びにポリスチレン、ポリメタクリレートポリマー(P
MMA)、ポリカーボネート等のプラスチック系芯線が
挙げられる。本発明のコーティング剤を使用して光伝送
ファイバーのクラッド部を形成する場合、その被膜の厚
さは特に限定されないが、通常5〜300ミクロン程度
が好ましい。本発明のコーティング剤を重合硬化する場
合、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ
を光源とする紫外線を使用することが好ましく、硬化の
効率を挙げるために窒素ガス中で照射することが望まし
い。
ィング剤として、光伝送ファイバーのクラッド部に使用
することが好ましい。本発明に係る光ファイバー用コー
ティング剤を基材(光伝送ファイバー芯線)に塗布する
方法としては、例えばダイスコーティング法、浸漬法等
が挙げられる。光ファイバー芯線としては、石英系芯線
並びにポリスチレン、ポリメタクリレートポリマー(P
MMA)、ポリカーボネート等のプラスチック系芯線が
挙げられる。本発明のコーティング剤を使用して光伝送
ファイバーのクラッド部を形成する場合、その被膜の厚
さは特に限定されないが、通常5〜300ミクロン程度
が好ましい。本発明のコーティング剤を重合硬化する場
合、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ
を光源とする紫外線を使用することが好ましく、硬化の
効率を挙げるために窒素ガス中で照射することが望まし
い。
【0045】本発明の組成物は、光伝送ファイバーのク
ラッド材だけでなく、その低屈折率(好ましい屈折率
(20℃)としては1.36以下である。)を利用し、
ガラスまたはプラスチック類のコーティング剤、反射防
止膜、LED用封止剤等に使用することができる。
ラッド材だけでなく、その低屈折率(好ましい屈折率
(20℃)としては1.36以下である。)を利用し、
ガラスまたはプラスチック類のコーティング剤、反射防
止膜、LED用封止剤等に使用することができる。
【0046】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。尚、実施例中の部は、重量部である。
る。尚、実施例中の部は、重量部である。
【0047】合成例1(フッ素含有(メタ)アクリル酸
エステル(c)の合成例) 3−(パーフルオロ−n−ヘキシル)−プロペノキシド
376.0部、アクリル酸86.5部、テトラメチルア
ンモニウムクロライド2.3部、ハイドロキノンモノメ
チルエーテル0.25部を仕込み、90〜95℃で15
時間反応させた。得られた反応液をトルエン1500m
lに溶解し、15%炭酸ナトリウム水溶液で3回、20
%食塩水で3回洗浄した後、トルエンを減圧留去して無
色の液体425.0部を得た。このものの20℃におけ
る屈折率は、1.362であった。このものは前記一般
式(10)において、R1 がパーフルオロ−n−ヘキシ
ル基、R2 が水素原子であり、R3 が水酸基であるアク
リル酸エステルとR1 がパーフルオロ−n−ヘキシル
基、R2 が水素原子であり、R3 がヒドロキシメチル基
であるアクリル酸エステルとの混合物(前者9に対して
後者1の割合)である。
エステル(c)の合成例) 3−(パーフルオロ−n−ヘキシル)−プロペノキシド
376.0部、アクリル酸86.5部、テトラメチルア
ンモニウムクロライド2.3部、ハイドロキノンモノメ
チルエーテル0.25部を仕込み、90〜95℃で15
時間反応させた。得られた反応液をトルエン1500m
lに溶解し、15%炭酸ナトリウム水溶液で3回、20
%食塩水で3回洗浄した後、トルエンを減圧留去して無
色の液体425.0部を得た。このものの20℃におけ
る屈折率は、1.362であった。このものは前記一般
式(10)において、R1 がパーフルオロ−n−ヘキシ
ル基、R2 が水素原子であり、R3 が水酸基であるアク
リル酸エステルとR1 がパーフルオロ−n−ヘキシル
基、R2 が水素原子であり、R3 がヒドロキシメチル基
であるアクリル酸エステルとの混合物(前者9に対して
後者1の割合)である。
【0048】合成例2(ウレタン(メタ)アクリレート
(A)の合成例) フッ素含有ポリエーテルジオール(アウジモント(株)
製、商品名、FOMBLIN ZDOL TX200
0、平均分子量2200、屈折率(20℃)1.31
6)2200部、トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネート420部を仕込み、加熱しながら85℃で約15
時間反応し、イソシアネート濃度が3.2%になった
ら、合成例1で得たアクリル酸エステル941部及びp
−メトキシフェノール1.8部を仕込み、85℃でイソ
シアネート濃度が0.3%以下になるまで(約10時
間)反応を行なった。得られた生成物は無色で、20℃
における屈折率は1.344であった。
(A)の合成例) フッ素含有ポリエーテルジオール(アウジモント(株)
製、商品名、FOMBLIN ZDOL TX200
0、平均分子量2200、屈折率(20℃)1.31
6)2200部、トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネート420部を仕込み、加熱しながら85℃で約15
時間反応し、イソシアネート濃度が3.2%になった
ら、合成例1で得たアクリル酸エステル941部及びp
−メトキシフェノール1.8部を仕込み、85℃でイソ
シアネート濃度が0.3%以下になるまで(約10時
間)反応を行なった。得られた生成物は無色で、20℃
における屈折率は1.344であった。
【0049】合成例3 パーフルオロ−1,10−デカンジカルボン酸590
部、3−(パーフルオロ−n−ヘキシル)−プロペノキ
シド752部、テトラメチルアンモニウムクロライド
3.3部を仕込み、90〜95℃で15時間反応させ
た。得られた反応液をトルエン2000mlに溶解し、
15%炭酸ナトリウム水溶液で3回、20%食塩水で3
回洗浄した後、トルエンを減圧留去して無色のフッ素含
有ポリエステルジオール1328部を得た。次いで、得
られたフッ素含有ポリエステルジオール1342部、ト
リメチルヘキサメチレンジイソシアネート315部を仕
込み、加熱しながら85℃で約20時間反応し、イソシ
アネート濃度が2.53%なったら、60℃まで冷却し
合成例1て得たアクリル酸エステル470部、p−メト
キシフェノール1.0部及びジラウリン酸ジ−n−ブチ
ルスズ0.6部を加えた。60〜65℃で1時間、80
〜85℃で10時間反応させ無色の生成物を得た。この
ものの20℃における屈折率は、1.347であった。
部、3−(パーフルオロ−n−ヘキシル)−プロペノキ
シド752部、テトラメチルアンモニウムクロライド
3.3部を仕込み、90〜95℃で15時間反応させ
た。得られた反応液をトルエン2000mlに溶解し、
15%炭酸ナトリウム水溶液で3回、20%食塩水で3
回洗浄した後、トルエンを減圧留去して無色のフッ素含
有ポリエステルジオール1328部を得た。次いで、得
られたフッ素含有ポリエステルジオール1342部、ト
リメチルヘキサメチレンジイソシアネート315部を仕
込み、加熱しながら85℃で約20時間反応し、イソシ
アネート濃度が2.53%なったら、60℃まで冷却し
合成例1て得たアクリル酸エステル470部、p−メト
キシフェノール1.0部及びジラウリン酸ジ−n−ブチ
ルスズ0.6部を加えた。60〜65℃で1時間、80
〜85℃で10時間反応させ無色の生成物を得た。この
ものの20℃における屈折率は、1.347であった。
【0050】実施例1〜3 表1の配合組成にしたがって本発明の樹脂組成物を調製
した。この調製された樹脂組成物をガラス板上に200
ミクロンの厚さで塗布した後、窒素雰囲気下、高圧水銀
灯で500mJ/cm2 の紫外線を照射して硬化物を得
た。得られた硬化物について、屈折率(20℃)、硬度
(ショアD)、ヤング率(kg/mm2)、破断強度
(kg/mm2 )、破断伸度(%)を測定した、得られ
た結果を表1に示す。
した。この調製された樹脂組成物をガラス板上に200
ミクロンの厚さで塗布した後、窒素雰囲気下、高圧水銀
灯で500mJ/cm2 の紫外線を照射して硬化物を得
た。得られた硬化物について、屈折率(20℃)、硬度
(ショアD)、ヤング率(kg/mm2)、破断強度
(kg/mm2 )、破断伸度(%)を測定した、得られ
た結果を表1に示す。
【0051】
【表1】 表1 実施例 1 2 3 合成例2で得たウレタンアクリレート 40 合成例3で得たウレタンアクリレート 60 60 1H,1H,9H,9H-パーフルオロ−1,9-ノナンジオー ルジアクリレート 20 1H,1H −パーフルオロ−n−オクチルアクリ レート 30 10 40 ペンタデカフルオロデシルアクリレート 10 1H,1H,8H,8H-パーフルオロ-1,8- オクタンジオ ールジアクリレート 30 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 1 1 1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 硬度(ショアD) 44 53 15 ヤング率(25℃、kg/mm2) 25 35 10 破断強度(25℃、kg/mm2) 1.7 2.4 1.2 破断伸度(25℃、%) 18 15 100 屈折率(20℃) 1.355 1.359 1.351
【0052】評価方法 硬度(ショアD):厚さ約200μの硬化物を10枚重
ねて、JIS Z 2246の方法に準じて行った。 ヤング率、破断強度、破断伸度:JIS K 7113
の方法に準じて行った。 屈折率 : 屈折計を用いて測定した。
ねて、JIS Z 2246の方法に準じて行った。 ヤング率、破断強度、破断伸度:JIS K 7113
の方法に準じて行った。 屈折率 : 屈折計を用いて測定した。
【0053】表1の結果から明らかなように、本発明の
樹脂組成物は硬化速度が速く、その硬化物は、屈折率
(20℃)が1.36以下と低く、硬度、ヤンク率、破
断強度が大きく、かつ破断伸度も大きく高い可とう性が
ある光伝送用光学ファイバーのクラッド層に適した樹脂
硬化物が得られた。
樹脂組成物は硬化速度が速く、その硬化物は、屈折率
(20℃)が1.36以下と低く、硬度、ヤンク率、破
断強度が大きく、かつ破断伸度も大きく高い可とう性が
ある光伝送用光学ファイバーのクラッド層に適した樹脂
硬化物が得られた。
【0054】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物および光ファイバー
用コーティング剤は、硬化速度が速く、その硬化物は、
屈折率が低く、可とう性があり、光伝送用光学ファイバ
ーのクラッド層に適する。
用コーティング剤は、硬化速度が速く、その硬化物は、
屈折率が低く、可とう性があり、光伝送用光学ファイバ
ーのクラッド層に適する。
Claims (6)
- 【請求項1】フッ素含有ポリオール(a)と有機ポリイ
ソシアネート(b)とヒドロキシ基含有(メタ)アクリ
レート(c)の反応物であるウレタン(メタ)アクリレ
ート(A)と光重合開始剤(B)を含有することを特徴
とする樹脂組成物。 - 【請求項2】フッ素含有ポリオール(a)がフッ素含有
ポリエーテルポリオールまたはフッ素含有ポリエステル
ポリオールである請求項1記載の樹脂組成物。 - 【請求項3】ヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート
(c)が一般式(1) 【化1】 (但し、R1 は 【化2】 (ここでdは0、1または2、eは1〜5の整数、fは
0または1であり、nは1〜15の整数である。)から
選択される基である。)で表されるフッ素含有エポキシ
化合物と(メタ)アクリル酸との反応物である請求項1
または2記載の樹脂組成物。 - 【請求項4】光ファイバー用コーティング剤である請求
項1ないし3のいずれか1項に記載の樹脂組成物。 - 【請求項5】請求項1ないし4記載の組成物の硬化物。
- 【請求項6】屈折率(20℃)が1.36以下である請
求項5記載の硬化物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10164503A JPH11349646A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 樹脂組成物及び硬化物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10164503A JPH11349646A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 樹脂組成物及び硬化物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11349646A true JPH11349646A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15794405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10164503A Pending JPH11349646A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 樹脂組成物及び硬化物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11349646A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001048943A (ja) * | 1999-06-03 | 2001-02-20 | Ausimont Spa | 低屈折率を有するフィルム用組成物 |
JP2002363219A (ja) * | 2001-06-11 | 2002-12-18 | Nippon Kayaku Co Ltd | 低屈折率樹脂組成物およびその硬化物 |
KR100487025B1 (ko) * | 2002-02-28 | 2005-05-11 | 주식회사 루밴틱스 | 광도파로용 광경화성 수지 조성물 및 이로부터 제조된광도파로 |
JP2005162908A (ja) * | 2003-12-03 | 2005-06-23 | Natoko Kk | 活性エネルギー線硬化性ウレタン(メタ)アクリレート、それを含有する活性エネルギー線硬化性組成物及びそれらを用いた機能性部材 |
JP2008195919A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-08-28 | Jsr Corp | 放射線硬化性樹脂組成物 |
JP2010095695A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-30 | Jsr Corp | 低屈折率層形成用硬化性組成物 |
JP2011186433A (ja) * | 2010-02-12 | 2011-09-22 | Fuji Xerox Co Ltd | 樹脂材料、画像形成装置用無端ベルト、画像形成装置用ロール、画像定着装置、および画像形成装置 |
WO2020241647A1 (ja) * | 2019-05-30 | 2020-12-03 | 中国塗料株式会社 | 紫外線硬化型ウレタンアクリレート樹脂、およびそれを含む紫外線硬化型樹脂組成物 |
CN115466593A (zh) * | 2022-09-02 | 2022-12-13 | 深圳市浩力新材料技术有限公司 | 紫外光固化胶 |
-
1998
- 1998-06-12 JP JP10164503A patent/JPH11349646A/ja active Pending
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