JPH11348864A - 自転車用ハンドル - Google Patents
自転車用ハンドルInfo
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- JPH11348864A JPH11348864A JP16202498A JP16202498A JPH11348864A JP H11348864 A JPH11348864 A JP H11348864A JP 16202498 A JP16202498 A JP 16202498A JP 16202498 A JP16202498 A JP 16202498A JP H11348864 A JPH11348864 A JP H11348864A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- handle
- handlebar
- bicycle
- fixing
- body frame
- Prior art date
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- Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 操作が簡単でありながら、ガタがなく安定し
た固定力が得られる、ハンドル位置が変更可能な自転車
用ハンドルを提供することを目的とする。 【解決手段】 ハンドルバー2が車体フレーム1に対し
て直交する使用位置と、車体フレームと平行あるいは9
0°以下の所定角度の格納位置にハンドル軸周りに回動
可能に構成された自転車用ハンドルにおいて、ハンドル
ポストラグ7の外周面に所定角度を置いて刻設された少
なくとも1対の位置決めテーパ孔8を穿設するととも
に、これらの位置決めテーパ孔8に適合して弾性材12
によって付勢されて選択的に係合するテーパ先端部10
を有する固定ピン9を、ハンドルバー2が緊締されるハ
ンドルバー固定ラグ3に設けたことを特徴とするもの
で、弾性材12の復元力に抗してつまみ14を引いて固
定ピン9のテーパ先端部10を位置決めテーパ孔8から
離脱させた後、ハンドルバー固定ラグ3を回動させてハ
ンドルバー2の位置を変更させてつまみ14を離すこと
により、迅速にその位置にハンドルをガタがなく安定し
た固定力にて固定することができる。
た固定力が得られる、ハンドル位置が変更可能な自転車
用ハンドルを提供することを目的とする。 【解決手段】 ハンドルバー2が車体フレーム1に対し
て直交する使用位置と、車体フレームと平行あるいは9
0°以下の所定角度の格納位置にハンドル軸周りに回動
可能に構成された自転車用ハンドルにおいて、ハンドル
ポストラグ7の外周面に所定角度を置いて刻設された少
なくとも1対の位置決めテーパ孔8を穿設するととも
に、これらの位置決めテーパ孔8に適合して弾性材12
によって付勢されて選択的に係合するテーパ先端部10
を有する固定ピン9を、ハンドルバー2が緊締されるハ
ンドルバー固定ラグ3に設けたことを特徴とするもの
で、弾性材12の復元力に抗してつまみ14を引いて固
定ピン9のテーパ先端部10を位置決めテーパ孔8から
離脱させた後、ハンドルバー固定ラグ3を回動させてハ
ンドルバー2の位置を変更させてつまみ14を離すこと
により、迅速にその位置にハンドルをガタがなく安定し
た固定力にて固定することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駐輪時に隣接自転
車と干渉しないように、あるいは盗難防止のためにハン
ドルバーが車体フレームに対して直交する使用位置と、
車体フレームと平行な格納位置にハンドル軸周りに回動
可能に構成された自転車用ハンドルに関するものであ
る。
車と干渉しないように、あるいは盗難防止のためにハン
ドルバーが車体フレームに対して直交する使用位置と、
車体フレームと平行な格納位置にハンドル軸周りに回動
可能に構成された自転車用ハンドルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自転車の駐輪時に、隣接自転車と
互いのハンドルが干渉しないように、ハンドルバーが車
体フレームに対して直交する使用位置と、車体フレーム
と平行な格納位置にハンドル軸周りに回動可能に構成さ
れたものが提案されている(後述する図1(A)参
照)。そのようなものの典型的な例として、実開平6−
20181号に開示された第1従来例がある。このもの
は、ハンドルバーが固持されたハンドル受け(ラグ)を
ハンドル軸(ハンドルポスト)に対して回動可能に備え
るとともに、ハンドル軸に穿設された止孔に操作ハンド
ルにて螺合回転されて係脱する止ピンが前記ハンドル受
けに設けられたものである。
互いのハンドルが干渉しないように、ハンドルバーが車
体フレームに対して直交する使用位置と、車体フレーム
と平行な格納位置にハンドル軸周りに回動可能に構成さ
れたものが提案されている(後述する図1(A)参
照)。そのようなものの典型的な例として、実開平6−
20181号に開示された第1従来例がある。このもの
は、ハンドルバーが固持されたハンドル受け(ラグ)を
ハンドル軸(ハンドルポスト)に対して回動可能に備え
るとともに、ハンドル軸に穿設された止孔に操作ハンド
ルにて螺合回転されて係脱する止ピンが前記ハンドル受
けに設けられたものである。
【0003】また、ハンドルバーの位置変更を容易にし
たものとして、実公昭57−165591号公報に開示
された第2従来例がある。このものは、操作ハンドル止
着部材の回動位置決め手段を、弾性によって常時筒体の
軸心方向へ押動するように付勢した規制ピンと、上記筒
体の水平方向へ略直角以上の変位角度位置に各配置され
かつ上記規制ピンの先端作用部とそれぞれ係合する二個
以上の係合孔とから構成されたものである。
たものとして、実公昭57−165591号公報に開示
された第2従来例がある。このものは、操作ハンドル止
着部材の回動位置決め手段を、弾性によって常時筒体の
軸心方向へ押動するように付勢した規制ピンと、上記筒
体の水平方向へ略直角以上の変位角度位置に各配置され
かつ上記規制ピンの先端作用部とそれぞれ係合する二個
以上の係合孔とから構成されたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
1従来例のものでは、ハンドルバーを車体フレームに対
して直交する使用位置と、車体フレームと平行な格納位
置にハンドル軸周りに回動させるためには、ハンドル受
けに設けられた操作ハンドルを螺合回転することによっ
て、ハンドル軸に穿設された止孔に対して止ピンを係脱
させねばならず、ハンドルバーの位置変更に多大の時間
を要して、面倒であった。また、前記第2従来例のもの
では、規制ピンの先端に係合孔への挿入を容易にしたテ
ーパ状の先端作用部が見受けられるものの、規制ピンが
挿入係止される係合孔は単なる丸孔であり、規制ピンが
円滑に挿入されるためにはある程度の嵌合クリアランス
が必要であり、このため、規制ピンと係合孔との間にガ
タが生じ、ハンドルの操作性が損なわれていた。
1従来例のものでは、ハンドルバーを車体フレームに対
して直交する使用位置と、車体フレームと平行な格納位
置にハンドル軸周りに回動させるためには、ハンドル受
けに設けられた操作ハンドルを螺合回転することによっ
て、ハンドル軸に穿設された止孔に対して止ピンを係脱
させねばならず、ハンドルバーの位置変更に多大の時間
を要して、面倒であった。また、前記第2従来例のもの
では、規制ピンの先端に係合孔への挿入を容易にしたテ
ーパ状の先端作用部が見受けられるものの、規制ピンが
挿入係止される係合孔は単なる丸孔であり、規制ピンが
円滑に挿入されるためにはある程度の嵌合クリアランス
が必要であり、このため、規制ピンと係合孔との間にガ
タが生じ、ハンドルの操作性が損なわれていた。
【0005】そこで、本発明は、前記従来の自転車用ハ
ンドルの諸課題を解決して、操作が簡単でありながら、
ガタがなく安定した固定力が得られる、ハンドル位置が
変更可能な自転車用ハンドルを提供することを目的とす
る。
ンドルの諸課題を解決して、操作が簡単でありながら、
ガタがなく安定した固定力が得られる、ハンドル位置が
変更可能な自転車用ハンドルを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、ハン
ドルバーが車体フレームに対して直交する使用位置と、
車体フレームと平行あるいは90°以下の所定角度の格
納位置にハンドル軸周りに回動可能に構成された自転車
用ハンドルにおいて、ハンドルポストラグの外周面に所
定角度を置いて刻設された少なくとも1対の位置決めテ
ーパ孔を穿設するとともに、これらの位置決めテーパ孔
に適合して弾性材によって付勢されて選択的に係合する
テーパ先端部を有する固定ピンを、ハンドルバーが緊締
されるハンドルバー固定ラグに設けたことを特徴とする
ものである。また本発明は、ヘッドチューブに回動自在
に軸支されたホークの上端が連結筒を介してハンドルポ
ストと連結された自転車であって、ハンドルバーが車体
フレームに対して直交する使用位置と、車体フレームと
平行あるいは90°以下の所定角度の格納位置にハンド
ル軸周りに回動可能に構成された自転車用ハンドルにお
いて、ハンドルポストの外周面に所定角度を置いて刻設
された少なくとも1対の位置決めテーパ孔を穿設すると
ともに、これらの位置決めテーパ孔に適合して弾性材に
よって付勢されて選択的に係合するテーパ先端部を有す
る固定ピンを、前記連結筒に設けたことを特徴とするも
のである。また本発明は、前記固定ピンの位置決めテー
パ孔からの離脱を阻止するロック片を前記固定ピンに装
着したことを特徴とするものである。また本発明は、前
記ロック片を施錠可能に構成したことを特徴とするもの
で、これらを課題解決のための手段とするものである。
ドルバーが車体フレームに対して直交する使用位置と、
車体フレームと平行あるいは90°以下の所定角度の格
納位置にハンドル軸周りに回動可能に構成された自転車
用ハンドルにおいて、ハンドルポストラグの外周面に所
定角度を置いて刻設された少なくとも1対の位置決めテ
ーパ孔を穿設するとともに、これらの位置決めテーパ孔
に適合して弾性材によって付勢されて選択的に係合する
テーパ先端部を有する固定ピンを、ハンドルバーが緊締
されるハンドルバー固定ラグに設けたことを特徴とする
ものである。また本発明は、ヘッドチューブに回動自在
に軸支されたホークの上端が連結筒を介してハンドルポ
ストと連結された自転車であって、ハンドルバーが車体
フレームに対して直交する使用位置と、車体フレームと
平行あるいは90°以下の所定角度の格納位置にハンド
ル軸周りに回動可能に構成された自転車用ハンドルにお
いて、ハンドルポストの外周面に所定角度を置いて刻設
された少なくとも1対の位置決めテーパ孔を穿設すると
ともに、これらの位置決めテーパ孔に適合して弾性材に
よって付勢されて選択的に係合するテーパ先端部を有す
る固定ピンを、前記連結筒に設けたことを特徴とするも
のである。また本発明は、前記固定ピンの位置決めテー
パ孔からの離脱を阻止するロック片を前記固定ピンに装
着したことを特徴とするものである。また本発明は、前
記ロック片を施錠可能に構成したことを特徴とするもの
で、これらを課題解決のための手段とするものである。
【0007】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1および図2は、本発明の自転車用ハ
ンドルの第1実施の形態を示すもので、図1(A)はハ
ンドルバーの位置変更の状態を示す自転車の全体平面
図、図1(B)はハンドルバーの変更位置固定部の拡大
一部断面図、図2は前記固定部の主要構成部材の分解図
である。図1(A)に示すように、本発明の自転車用ハ
ンドルは、自転車の駐輪時に、隣接自転車と互いのハン
ドルが干渉しないように、ハンドルバー2が車体フレー
ム1に対して直交する使用位置(実線)と、車体フレー
ム1と平行な格納位置(鎖線)にハンドル軸周りに回動
可能に構成されたものに適用されるものである。前記ハ
ンドルバー2の格納位置は、車体フレーム1と平行な場
合の他、車体フレーム1に対して90°以下の所定の角
度にてハンドルバー2が固定される場合も含まれること
は言うまでもない。本実施の形態では、図1(B)に示
すように、ハンドルバー2の車体フレームに対する直交
使用位置と、車体フレームに対する平行格納位置へのハ
ンドル軸周りの変更を、ハンドルバー2が緊締されるハ
ンドルバー固定ラグ3のハンドルポスト4に対する回動
によって行うタイプに適用されるものである。
いて説明する。図1および図2は、本発明の自転車用ハ
ンドルの第1実施の形態を示すもので、図1(A)はハ
ンドルバーの位置変更の状態を示す自転車の全体平面
図、図1(B)はハンドルバーの変更位置固定部の拡大
一部断面図、図2は前記固定部の主要構成部材の分解図
である。図1(A)に示すように、本発明の自転車用ハ
ンドルは、自転車の駐輪時に、隣接自転車と互いのハン
ドルが干渉しないように、ハンドルバー2が車体フレー
ム1に対して直交する使用位置(実線)と、車体フレー
ム1と平行な格納位置(鎖線)にハンドル軸周りに回動
可能に構成されたものに適用されるものである。前記ハ
ンドルバー2の格納位置は、車体フレーム1と平行な場
合の他、車体フレーム1に対して90°以下の所定の角
度にてハンドルバー2が固定される場合も含まれること
は言うまでもない。本実施の形態では、図1(B)に示
すように、ハンドルバー2の車体フレームに対する直交
使用位置と、車体フレームに対する平行格納位置へのハ
ンドル軸周りの変更を、ハンドルバー2が緊締されるハ
ンドルバー固定ラグ3のハンドルポスト4に対する回動
によって行うタイプに適用されるものである。
【0008】ハンドルバー固定ラグ3の前上部に横断方
向にスリット17を有してハンドルバー孔20が穿設さ
れ、該孔20にハンドルバー2が挿入された後、該ハン
ドルバー2に直交して設けられたハンドルバー螺子孔1
8に図示省略の固定螺子を螺合することによって、ハン
ドルバー2がハンドルバー固定ラグ3に固定される。図
2(A)に示すように、前記ハンドルバー固定ラグ3の
ほぼ中央部には上下方向にハンドルポスト孔5が穿設さ
れるとともに、後方に突出してほぼ水平状の筒状部15
が設けられる。前記ハンドルポスト孔5には、下端部に
図示省略の前輪ホークが設置されたハンドルポスト4の
上端部に設けられたハンドルポストラグ7が回動自在に
挿入して装着される。また、前記筒状部15には、弾性
材であるリターンスプリング12によって先端部をハン
ドルポストラグ7側に付勢された固定ピン9が固定螺子
13によって装着固定される。
向にスリット17を有してハンドルバー孔20が穿設さ
れ、該孔20にハンドルバー2が挿入された後、該ハン
ドルバー2に直交して設けられたハンドルバー螺子孔1
8に図示省略の固定螺子を螺合することによって、ハン
ドルバー2がハンドルバー固定ラグ3に固定される。図
2(A)に示すように、前記ハンドルバー固定ラグ3の
ほぼ中央部には上下方向にハンドルポスト孔5が穿設さ
れるとともに、後方に突出してほぼ水平状の筒状部15
が設けられる。前記ハンドルポスト孔5には、下端部に
図示省略の前輪ホークが設置されたハンドルポスト4の
上端部に設けられたハンドルポストラグ7が回動自在に
挿入して装着される。また、前記筒状部15には、弾性
材であるリターンスプリング12によって先端部をハン
ドルポストラグ7側に付勢された固定ピン9が固定螺子
13によって装着固定される。
【0009】前記筒状部15の内周に刻設された螺子孔
11に螺合された前記固定螺子13には、該固定螺子1
3を貫通して固定ピン9が摺動自在に装着される。図2
(D)に明確に示すように、固定ピン9の先端部は所定
角度(図示の例では15°)の先細りのテーパ先端部1
0とされ、先端部近傍にはスナップリング溝22が刻設
されるとともに、後端部にはつまみ14が固着される。
図1(B)に示すように、前記固定ピン9の先端部近傍
のスナップリング溝22に装着されたスナップリング1
9と前記固定螺子13の前端面との間にリターンスプリ
ング12が弾設されて、固定ピン9が前記ハンドルポス
トラグ7側に付勢される。固定ピン9の後端部に固着さ
れたつまみ14が固定螺子13の大径部に当接してスッ
トパ作用を行う。図2(B)(C)に示すように、前記
ハンドルポストラグ7の外周面にはほぼ90°の角度を
置いて刻設ないしは穿設された1対の位置決めテーパ孔
8が穿設される。これらの位置決めテーパ孔8は、前記
固定ピン9のテーパ先端部10に適合する諸元を有し、
これらの位置は、前記ハンドルバー2が図1(A)の使
用位置および格納位置に対応して設けられる。
11に螺合された前記固定螺子13には、該固定螺子1
3を貫通して固定ピン9が摺動自在に装着される。図2
(D)に明確に示すように、固定ピン9の先端部は所定
角度(図示の例では15°)の先細りのテーパ先端部1
0とされ、先端部近傍にはスナップリング溝22が刻設
されるとともに、後端部にはつまみ14が固着される。
図1(B)に示すように、前記固定ピン9の先端部近傍
のスナップリング溝22に装着されたスナップリング1
9と前記固定螺子13の前端面との間にリターンスプリ
ング12が弾設されて、固定ピン9が前記ハンドルポス
トラグ7側に付勢される。固定ピン9の後端部に固着さ
れたつまみ14が固定螺子13の大径部に当接してスッ
トパ作用を行う。図2(B)(C)に示すように、前記
ハンドルポストラグ7の外周面にはほぼ90°の角度を
置いて刻設ないしは穿設された1対の位置決めテーパ孔
8が穿設される。これらの位置決めテーパ孔8は、前記
固定ピン9のテーパ先端部10に適合する諸元を有し、
これらの位置は、前記ハンドルバー2が図1(A)の使
用位置および格納位置に対応して設けられる。
【0010】なお、車体フレーム1に対して90°以下
の所定の角度にてハンドルバー2が固定される格納位置
が採用される場合には、前記1対の位置決めテーパ孔8
は、これら90°以下の所定の角度を置いて刻設ないし
は穿設される。また、前記固定ピン9のテーパ先端部1
0がリターンスプリング12によってハンドルポストラ
グ7の位置決めテーパ孔8に付勢されて選択的に過不足
なく係止された場合に、前記固定螺子13の大径部と前
記つまみ14との間に僅かな間隙を生じるような寸法と
される。これによって、前記位置決めテーパ孔8とテー
パ先端部10との間にガタを生じる余地を与えないよう
にされる。
の所定の角度にてハンドルバー2が固定される格納位置
が採用される場合には、前記1対の位置決めテーパ孔8
は、これら90°以下の所定の角度を置いて刻設ないし
は穿設される。また、前記固定ピン9のテーパ先端部1
0がリターンスプリング12によってハンドルポストラ
グ7の位置決めテーパ孔8に付勢されて選択的に過不足
なく係止された場合に、前記固定螺子13の大径部と前
記つまみ14との間に僅かな間隙を生じるような寸法と
される。これによって、前記位置決めテーパ孔8とテー
パ先端部10との間にガタを生じる余地を与えないよう
にされる。
【0011】図1(B)および図2(A)(B)に示す
ように、前記ハンドルポスト4の上端部に設けられるハ
ンドルポストラグ7との境界部にはフランジ6が設けら
れており、該フランジ6上にてハンドルバー固定ラグ3
が円滑に回動される。フランジ6の上面にはストッパ1
6が突設され、該ストッパ16に対応して前記ハンドル
バー固定ラグ3の下面には前記図1(A)のハンドルバ
ー2の回動範囲に対応したほぼ90°の円周角度範囲に
て円弧溝21が刻設される。
ように、前記ハンドルポスト4の上端部に設けられるハ
ンドルポストラグ7との境界部にはフランジ6が設けら
れており、該フランジ6上にてハンドルバー固定ラグ3
が円滑に回動される。フランジ6の上面にはストッパ1
6が突設され、該ストッパ16に対応して前記ハンドル
バー固定ラグ3の下面には前記図1(A)のハンドルバ
ー2の回動範囲に対応したほぼ90°の円周角度範囲に
て円弧溝21が刻設される。
【0012】以上のように構成されているので、走行後
の自転車を、駐輪場において他の自転車に隣接して駐輪
させる場合に、ハンドルバー2を図1(A)の鎖線の使
用位置から実線の格納位置に回動させるには、図1
(B)に示したように、つまみ14をリターンスプリン
グ12の復元力に抗して引き出すことにより、固定ピン
9におけるテーパ先端部10をハンドルポストラグ7に
おける位置決めテーパ孔8から離脱させた後、ハンドル
バー2を操作してハンドルバー固定ラグ3をハンドルポ
スト4のフランジ6上にて回動させ、フランジ6に設け
たストッパ16がハンドルバー固定ラグ3の下面に刻設
された円弧溝21の反対側の端部に当接したところで固
定ピン9におけるテーパ先端部10がハンドルポストラ
グ7における他の位置決めテーパ孔8に対応する位置に
到達する。この時点にて、前記つまみ14を離すことに
より、リターンスプリング12の復元力によって、固定
ピン9におけるテーパ先端部10がハンドルポストラグ
7における他の位置決めテーパ孔8に挿入係止され、ハ
ンドルバー2の位置変更が完了する。
の自転車を、駐輪場において他の自転車に隣接して駐輪
させる場合に、ハンドルバー2を図1(A)の鎖線の使
用位置から実線の格納位置に回動させるには、図1
(B)に示したように、つまみ14をリターンスプリン
グ12の復元力に抗して引き出すことにより、固定ピン
9におけるテーパ先端部10をハンドルポストラグ7に
おける位置決めテーパ孔8から離脱させた後、ハンドル
バー2を操作してハンドルバー固定ラグ3をハンドルポ
スト4のフランジ6上にて回動させ、フランジ6に設け
たストッパ16がハンドルバー固定ラグ3の下面に刻設
された円弧溝21の反対側の端部に当接したところで固
定ピン9におけるテーパ先端部10がハンドルポストラ
グ7における他の位置決めテーパ孔8に対応する位置に
到達する。この時点にて、前記つまみ14を離すことに
より、リターンスプリング12の復元力によって、固定
ピン9におけるテーパ先端部10がハンドルポストラグ
7における他の位置決めテーパ孔8に挿入係止され、ハ
ンドルバー2の位置変更が完了する。
【0013】図3は、本発明の自転車用ハンドルの第2
実施の形態を示すもので、図3(A)はスライドロック
片を装着したハンドルバーの変更位置固定部の拡大一部
断面図、図3(B)はスライドロック片の離脱状態を示
す要部断面図である。本実施の形態では、前記第1実施
の形態のものの固定ピン9の後端部に形成されたつまみ
14に相当する部分を、ガイド片25とし、該ガイド片
25に、固定ピン9の位置決めテーパ孔8からの離脱を
阻止するスライドロック片23を装着したことを特徴と
するものである。前記固定ピン9のガイド片25は固定
ピン9と直交する方向に設けられ、該ガイド片25を受
け入れるためのガイド溝26が前記スライドロック片2
3の内側に設けられる。ガイド溝26の上端部とガイド
片25の上端部との間には引張ばね24が弾設され、該
引張ばね24によって常時スライドロック片23が図面
下方に付勢され、スライドロック片23のロックストッ
パ29(図3(B))が固定螺子13の大径部の前面に
配置されることにより、固定ピン9の位置決めテーパ孔
8からの離脱が阻止される。
実施の形態を示すもので、図3(A)はスライドロック
片を装着したハンドルバーの変更位置固定部の拡大一部
断面図、図3(B)はスライドロック片の離脱状態を示
す要部断面図である。本実施の形態では、前記第1実施
の形態のものの固定ピン9の後端部に形成されたつまみ
14に相当する部分を、ガイド片25とし、該ガイド片
25に、固定ピン9の位置決めテーパ孔8からの離脱を
阻止するスライドロック片23を装着したことを特徴と
するものである。前記固定ピン9のガイド片25は固定
ピン9と直交する方向に設けられ、該ガイド片25を受
け入れるためのガイド溝26が前記スライドロック片2
3の内側に設けられる。ガイド溝26の上端部とガイド
片25の上端部との間には引張ばね24が弾設され、該
引張ばね24によって常時スライドロック片23が図面
下方に付勢され、スライドロック片23のロックストッ
パ29(図3(B))が固定螺子13の大径部の前面に
配置されることにより、固定ピン9の位置決めテーパ孔
8からの離脱が阻止される。
【0014】したがって、固定ピン9の位置決めテーパ
孔8からの離脱行為は前記引張ばね24に抗したスライ
ドロック片23の上方への解除操作を維持したまま、こ
れに加えてスライドロック片23の軸動を行わねばなら
ず、つまり2段階動作を経た上で固定ピン9の位置決め
テーパ孔8からの離脱がなされるので、例えば走行中に
何らかの原因にて固定ピン9が離脱方向の力を受けたと
しても、該固定ピン9が軸動することはなく、妄りにハ
ンドルバー2の位置が変更される危険が防止される。
孔8からの離脱行為は前記引張ばね24に抗したスライ
ドロック片23の上方への解除操作を維持したまま、こ
れに加えてスライドロック片23の軸動を行わねばなら
ず、つまり2段階動作を経た上で固定ピン9の位置決め
テーパ孔8からの離脱がなされるので、例えば走行中に
何らかの原因にて固定ピン9が離脱方向の力を受けたと
しても、該固定ピン9が軸動することはなく、妄りにハ
ンドルバー2の位置が変更される危険が防止される。
【0015】また、本実施の形態では、図3(A)
(B)に示すように、さらに前記スライドロック片23
におけるロックストッパ29の部分に、キー28によっ
て錠ピン30が進退する錠27を設けたことを特徴とす
る。錠27の設置位置は、前記スライドロック片23の
解除位置への移動を阻止するか、固定ピン9の軸動を阻
止できるならば適宜の位置に適宜の方式にて設けること
ができるものである。このようにスライドロック片を施
錠可能に構成したことにより、走行中等におけるハンド
ルバー2の位置が妄りに変更される危険性をより確実に
防止できる他、ハンドルバー2を格納位置にロックして
自転車の盗難防止に貢献させることも可能となる。
(B)に示すように、さらに前記スライドロック片23
におけるロックストッパ29の部分に、キー28によっ
て錠ピン30が進退する錠27を設けたことを特徴とす
る。錠27の設置位置は、前記スライドロック片23の
解除位置への移動を阻止するか、固定ピン9の軸動を阻
止できるならば適宜の位置に適宜の方式にて設けること
ができるものである。このようにスライドロック片を施
錠可能に構成したことにより、走行中等におけるハンド
ルバー2の位置が妄りに変更される危険性をより確実に
防止できる他、ハンドルバー2を格納位置にロックして
自転車の盗難防止に貢献させることも可能となる。
【0016】図4は、本発明の自転車用ハンドルの第3
実施の形態を示すもので、図4(A)は揺動ロック片を
装着したハンドルバーの変更位置固定部の拡大一部断面
図、図4(B)(C)は揺動ロック片の係脱状態を示す
要部後面図である。前記第2実施の形態のもののスライ
ドロック片がガイド部材を介したスライド動作によりロ
ック作用がなされていたのに対して、本実施の形態で
は、揺動ロック片の揺動によってロック作用を行うもの
である。本実施の形態では、ハンドルバー固定ラグ3に
おける筒状部15の後端面と固定螺子13との間にロッ
ク板32を挟持して設置し、該ロック板32を後方に折
り返して形成したロック爪34に、固定ピン9の後端部
に形成したつまみを兼用する揺動ロック片31の上部に
形成したロック溝33を係脱するように構成したもので
ある。なお、本実施の形態では、固定ピン9の外周に配
設されるリターンスプリング12が揺動ロック片31の
ロック位置への復元ばねを兼用するように、その両端部
が固定ピン9の前端部近傍と固定螺子13の前端面の適
宜部位に固定されるものであるが、揺動ロック片31の
揺動のための復元ばねを別途設けてもよいことは言うま
でもない。
実施の形態を示すもので、図4(A)は揺動ロック片を
装着したハンドルバーの変更位置固定部の拡大一部断面
図、図4(B)(C)は揺動ロック片の係脱状態を示す
要部後面図である。前記第2実施の形態のもののスライ
ドロック片がガイド部材を介したスライド動作によりロ
ック作用がなされていたのに対して、本実施の形態で
は、揺動ロック片の揺動によってロック作用を行うもの
である。本実施の形態では、ハンドルバー固定ラグ3に
おける筒状部15の後端面と固定螺子13との間にロッ
ク板32を挟持して設置し、該ロック板32を後方に折
り返して形成したロック爪34に、固定ピン9の後端部
に形成したつまみを兼用する揺動ロック片31の上部に
形成したロック溝33を係脱するように構成したもので
ある。なお、本実施の形態では、固定ピン9の外周に配
設されるリターンスプリング12が揺動ロック片31の
ロック位置への復元ばねを兼用するように、その両端部
が固定ピン9の前端部近傍と固定螺子13の前端面の適
宜部位に固定されるものであるが、揺動ロック片31の
揺動のための復元ばねを別途設けてもよいことは言うま
でもない。
【0017】このように構成されているので、前記リタ
ーンスプリング12によって揺動ロック片31は常時、
図4(B)に示すロック位置に付勢され、ロック板32
におけるロック爪34に揺動ロック片31におけるロッ
ク溝33が係止して、揺動ロック片31すなわち固定ピ
ン9の離脱方向への軸動が阻止される。したがって、固
定ピン9の位置決めテーパ孔8からの離脱行為は、図4
(C)に示すように、前記リターンスプリング9の復元
力に抗した揺動ロック片31の矢印のような時計周りの
解除操作を維持したまま、これに加えて揺動ロック片3
1の軸動を行わねばならず、前記第2実施の形態のもの
と同様に2段階動作を経た上で固定ピン9の位置決めテ
ーパ孔8からの離脱がなされるので、走行中に妄りにハ
ンドルバー2の位置が変更される危険が防止される。な
お、本実施の形態においても、例えば図4(B)に示し
たように、揺動ロック片31の後面の適宜部位に揺動を
ロック位置に施錠できる錠27を設置することもでき
る。これによって、前記第2実施の形態のものと同様
に、走行中等におけるハンドルバー2の位置が妄りに変
更される危険性をより確実に防止できる他、ハンドルバ
ー2を格納位置にロックして自転車の盗難防止が可能と
なる。
ーンスプリング12によって揺動ロック片31は常時、
図4(B)に示すロック位置に付勢され、ロック板32
におけるロック爪34に揺動ロック片31におけるロッ
ク溝33が係止して、揺動ロック片31すなわち固定ピ
ン9の離脱方向への軸動が阻止される。したがって、固
定ピン9の位置決めテーパ孔8からの離脱行為は、図4
(C)に示すように、前記リターンスプリング9の復元
力に抗した揺動ロック片31の矢印のような時計周りの
解除操作を維持したまま、これに加えて揺動ロック片3
1の軸動を行わねばならず、前記第2実施の形態のもの
と同様に2段階動作を経た上で固定ピン9の位置決めテ
ーパ孔8からの離脱がなされるので、走行中に妄りにハ
ンドルバー2の位置が変更される危険が防止される。な
お、本実施の形態においても、例えば図4(B)に示し
たように、揺動ロック片31の後面の適宜部位に揺動を
ロック位置に施錠できる錠27を設置することもでき
る。これによって、前記第2実施の形態のものと同様
に、走行中等におけるハンドルバー2の位置が妄りに変
更される危険性をより確実に防止できる他、ハンドルバ
ー2を格納位置にロックして自転車の盗難防止が可能と
なる。
【0018】図5は、本発明の自転車用ハンドルの第4
実施の形態を示すもので、図5(A)はヘッドチューブ
に装着されたハンドルポストにおけるハンドルバーの変
更位置固定部の拡大側面図、図5(B)は要部一部断面
図である。本実施の形態のハンドルバーの変更位置固定
部が適用されるのは、図5(A)に示すように、フレー
ム1を構成するヘッドチューブ35に回動自在に軸支さ
れたホーク37の上端が連結筒36を介してハンドルポ
スト4と連結された自転車である。したがって、ハンド
ルバー2が車体フレーム1に対して直交する使用位置
と、車体フレーム1と平行な格納位置にするためには、
前記ホーク37の上端に固着された連結筒36に対する
ハンドルポスト4のハンドル軸周りの回動によって行う
ものである。本実施の形態では、図5(B)に拡大して
示すように、連結筒36に回動可能に挿入されたハンド
ルポスト4の下端部の外周面にほぼ90°の角度を置い
て刻設された1対の位置決めテーパ孔8が穿設されると
ともに、これらの位置決めテーパ孔8に適合して弾性材
によって付勢されて選択的に係合するテーパ先端部を有
する固定ピン9を、前記連結筒36に設けたことを特徴
とするものである。スライドロック片や揺動ロック片さ
らにはこれらのロック片の施錠を可能にした構成等の具
体的な構成は前述した第1〜第3実施の形態のものと同
様なので、詳述は省略する。
実施の形態を示すもので、図5(A)はヘッドチューブ
に装着されたハンドルポストにおけるハンドルバーの変
更位置固定部の拡大側面図、図5(B)は要部一部断面
図である。本実施の形態のハンドルバーの変更位置固定
部が適用されるのは、図5(A)に示すように、フレー
ム1を構成するヘッドチューブ35に回動自在に軸支さ
れたホーク37の上端が連結筒36を介してハンドルポ
スト4と連結された自転車である。したがって、ハンド
ルバー2が車体フレーム1に対して直交する使用位置
と、車体フレーム1と平行な格納位置にするためには、
前記ホーク37の上端に固着された連結筒36に対する
ハンドルポスト4のハンドル軸周りの回動によって行う
ものである。本実施の形態では、図5(B)に拡大して
示すように、連結筒36に回動可能に挿入されたハンド
ルポスト4の下端部の外周面にほぼ90°の角度を置い
て刻設された1対の位置決めテーパ孔8が穿設されると
ともに、これらの位置決めテーパ孔8に適合して弾性材
によって付勢されて選択的に係合するテーパ先端部を有
する固定ピン9を、前記連結筒36に設けたことを特徴
とするものである。スライドロック片や揺動ロック片さ
らにはこれらのロック片の施錠を可能にした構成等の具
体的な構成は前述した第1〜第3実施の形態のものと同
様なので、詳述は省略する。
【0019】このように構成したので、本実施の形態で
は、上端部にハンドルバー2が固定的に固定されたハン
ドルポスト4の下端部を、ヘッドチューブ35内に回動
可能に軸支されたホーク37の上端部に固着された連結
筒36に対して回動させることにより、ハンドルバー2
が車体フレーム1に対して直交する使用位置と、車体フ
レーム1と平行な格納位置とを選択的に選定するもので
ある。本実施の形態のものにおいても、前述した各実施
の形態のもののハンドルバー変更位置固定部の効果をそ
のまま奏功させることができる。
は、上端部にハンドルバー2が固定的に固定されたハン
ドルポスト4の下端部を、ヘッドチューブ35内に回動
可能に軸支されたホーク37の上端部に固着された連結
筒36に対して回動させることにより、ハンドルバー2
が車体フレーム1に対して直交する使用位置と、車体フ
レーム1と平行な格納位置とを選択的に選定するもので
ある。本実施の形態のものにおいても、前述した各実施
の形態のもののハンドルバー変更位置固定部の効果をそ
のまま奏功させることができる。
【0020】以上、本発明の実施の形態について説明し
てきたが、本発明の趣旨の範囲内で自転車の形式、ハン
ドルバー、ハンドルバー固定ラグ、ハンドルポスト、ハ
ンドルポストラグ、固定ピン、リターンスプリング、固
定螺子、つまみ、スライドロック片、揺動ロック片、施
錠装置、連結筒の形状および形式、それらの間の関連構
成等については適宜採用できるものである。また、位置
決めテーパ孔についても2個に限ることなく、ハンドル
バーの格納位置角度に応じて2個以上設けられてもよ
い。
てきたが、本発明の趣旨の範囲内で自転車の形式、ハン
ドルバー、ハンドルバー固定ラグ、ハンドルポスト、ハ
ンドルポストラグ、固定ピン、リターンスプリング、固
定螺子、つまみ、スライドロック片、揺動ロック片、施
錠装置、連結筒の形状および形式、それらの間の関連構
成等については適宜採用できるものである。また、位置
決めテーパ孔についても2個に限ることなく、ハンドル
バーの格納位置角度に応じて2個以上設けられてもよ
い。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ハ
ンドルバーが車体フレームに対して直交する使用位置
と、車体フレームと平行あるいは所定角度の格納位置に
ハンドル軸周りに回動可能に構成された自転車用ハンド
ルにおいて、ハンドルポストラグの外周面に所定角度を
置いて刻設された少なくとも1対の位置決めテーパ孔を
穿設するとともに、これらの位置決めテーパ孔に適合し
て弾性材によって付勢されて選択的に係合するテーパ先
端部を有する固定ピンを、ハンドルバーが緊締されるハ
ンドルバー固定ラグに設けたので、弾性材によって付勢
されたテーパ先端部を有する固定ピンの進退によって、
ハンドルポストに対してハンドルバーが固定されたハン
ドルポストラグ7を迅速に回動させて、ハンドルバーが
車体フレームに対して直交する使用位置と、車体フレー
ムと平行あるいは所定角度の格納位置に容易に変更する
ことが可能となる。そして、前記弾性材によって付勢さ
れた固定ピンのテーパ先端部は、これに適合する位置決
めテーパ孔に過不足なく、係止されることによって、操
作が簡単でありながら、ガタがなく安定した固定力が得
られるので、走行中においても安定したハンドル操作が
可能で、不快感がない。
ンドルバーが車体フレームに対して直交する使用位置
と、車体フレームと平行あるいは所定角度の格納位置に
ハンドル軸周りに回動可能に構成された自転車用ハンド
ルにおいて、ハンドルポストラグの外周面に所定角度を
置いて刻設された少なくとも1対の位置決めテーパ孔を
穿設するとともに、これらの位置決めテーパ孔に適合し
て弾性材によって付勢されて選択的に係合するテーパ先
端部を有する固定ピンを、ハンドルバーが緊締されるハ
ンドルバー固定ラグに設けたので、弾性材によって付勢
されたテーパ先端部を有する固定ピンの進退によって、
ハンドルポストに対してハンドルバーが固定されたハン
ドルポストラグ7を迅速に回動させて、ハンドルバーが
車体フレームに対して直交する使用位置と、車体フレー
ムと平行あるいは所定角度の格納位置に容易に変更する
ことが可能となる。そして、前記弾性材によって付勢さ
れた固定ピンのテーパ先端部は、これに適合する位置決
めテーパ孔に過不足なく、係止されることによって、操
作が簡単でありながら、ガタがなく安定した固定力が得
られるので、走行中においても安定したハンドル操作が
可能で、不快感がない。
【0022】また、前記固定ピンの位置決めテーパ孔か
らの離脱を阻止するロック片を前記固定ピンに装着した
場合には、固定ピンの位置決めテーパ孔からの離脱行為
はロック片の上方あるいは揺動への解除操作を維持した
まま、これに加えて固定ピンの軸動を行うという、2段
階動作を経た上で固定ピンの位置決めテーパ孔からの離
脱がなされるので、走行中に固定ピンが離脱方向の力を
受けたとしても、該固定ピンが軸動することはなく、妄
りにハンドルバーの位置が変更される危険が防止され
る。さらに、前記ロック片を施錠可能に構成した場合に
は、走行中等におけるハンドルバーの位置が妄りに変更
される危険性をより確実に防止できる他、ハンドルバー
を格納位置にロックして自転車の盗難防止が図れる。
らの離脱を阻止するロック片を前記固定ピンに装着した
場合には、固定ピンの位置決めテーパ孔からの離脱行為
はロック片の上方あるいは揺動への解除操作を維持した
まま、これに加えて固定ピンの軸動を行うという、2段
階動作を経た上で固定ピンの位置決めテーパ孔からの離
脱がなされるので、走行中に固定ピンが離脱方向の力を
受けたとしても、該固定ピンが軸動することはなく、妄
りにハンドルバーの位置が変更される危険が防止され
る。さらに、前記ロック片を施錠可能に構成した場合に
は、走行中等におけるハンドルバーの位置が妄りに変更
される危険性をより確実に防止できる他、ハンドルバー
を格納位置にロックして自転車の盗難防止が図れる。
【0023】また、ハンドルバーが車体フレームに対し
て直交する使用位置と、車体フレームと平行あるいは所
定角度の格納位置にハンドル軸周りに回動可能に構成さ
れた自転車用ハンドルにおいて、ハンドルポストの外周
面に所定角度を置いて刻設された少なくとも1対の位置
決めテーパ孔を穿設するとともに、これらの位置決めテ
ーパ孔に適合して弾性材によって付勢されて選択的に係
合するテーパ先端部を有する固定ピンを、前記連結筒に
設けた場合には、軸方向に比較的長い範囲にて接触面を
有するホークとハンドルポストとの安定した回動面にハ
ンドルバー変更位置固定部を形成することができて、強
度的に堅実な装置が提供されることになる。このように
本発明によれば、操作が簡単でありながら、ガタがなく
安定した固定力が得られる、ハンドル位置が変更可能な
自転車用ハンドルが提供される。
て直交する使用位置と、車体フレームと平行あるいは所
定角度の格納位置にハンドル軸周りに回動可能に構成さ
れた自転車用ハンドルにおいて、ハンドルポストの外周
面に所定角度を置いて刻設された少なくとも1対の位置
決めテーパ孔を穿設するとともに、これらの位置決めテ
ーパ孔に適合して弾性材によって付勢されて選択的に係
合するテーパ先端部を有する固定ピンを、前記連結筒に
設けた場合には、軸方向に比較的長い範囲にて接触面を
有するホークとハンドルポストとの安定した回動面にハ
ンドルバー変更位置固定部を形成することができて、強
度的に堅実な装置が提供されることになる。このように
本発明によれば、操作が簡単でありながら、ガタがなく
安定した固定力が得られる、ハンドル位置が変更可能な
自転車用ハンドルが提供される。
【図1】本発明の自転車用ハンドルの第1実施の形態を
示すもので、図1(A)はハンドルバーの位置変更の状
態を示す自転車の全体平面図、図1(B)はハンドルバ
ーの変更位置固定部の拡大一部断面図である。
示すもので、図1(A)はハンドルバーの位置変更の状
態を示す自転車の全体平面図、図1(B)はハンドルバ
ーの変更位置固定部の拡大一部断面図である。
【図2】本発明の自転車用ハンドルの第1実施の形態を
示すもので、前記固定部の主要構成部材の分解図であ
る。
示すもので、前記固定部の主要構成部材の分解図であ
る。
【図3】本発明の自転車用ハンドルの第2実施の形態を
示すもので、図3(A)はスライドロック片を装着した
ハンドルバーの変更位置固定部の拡大一部断面図、図3
(B)はスライドロック片の離脱状態を示す要部断面図
である。
示すもので、図3(A)はスライドロック片を装着した
ハンドルバーの変更位置固定部の拡大一部断面図、図3
(B)はスライドロック片の離脱状態を示す要部断面図
である。
【図4】本発明の自転車用ハンドルの第3実施の形態を
示すもので、図4(A)は揺動ロック片を装着したハン
ドルバーの変更位置固定部の拡大一部断面図、図4
(B)(C)は揺動ロック片の係脱状態を示す要部後面
図である。
示すもので、図4(A)は揺動ロック片を装着したハン
ドルバーの変更位置固定部の拡大一部断面図、図4
(B)(C)は揺動ロック片の係脱状態を示す要部後面
図である。
【図5】本発明の自転車用ハンドルの第4実施の形態を
示すもので、図5(A)はヘッドチューブに装着された
ハンドルポストにおけるハンドルバーの変更位置固定部
の側面図、図5(B)は要部の拡大一部断面図である。
示すもので、図5(A)はヘッドチューブに装着された
ハンドルポストにおけるハンドルバーの変更位置固定部
の側面図、図5(B)は要部の拡大一部断面図である。
1 車体フレーム 2 ハンドルバー 3 ハンドルバー固定ラグ 4 ハンドルポスト 5 ハンドルポスト孔 6 フランジ 7 ハンドルポストラグ 8 位置決めテーパ孔 9 固定ピン 10 テーパ先端部 11 螺子孔 12 リターンスプリング(弾性材) 13 固定螺子 14 つまみ 15 筒状部 19 スナップリング 23 スライドロック片 27 錠 28 キー 31 揺動ロック片 35 ヘッドチューブ 36 連結筒 37 ホーク
Claims (4)
- 【請求項1】 ハンドルバーが車体フレームに対して直
交する使用位置と、車体フレームと平行あるいは90°
以下の所定角度の格納位置にハンドル軸周りに回動可能
に構成された自転車用ハンドルにおいて、ハンドルポス
トラグの外周面に所定角度を置いて刻設された少なくと
も1対の位置決めテーパ孔を穿設するとともに、これら
の位置決めテーパ孔に適合して弾性材によって付勢され
て選択的に係合するテーパ先端部を有する固定ピンを、
ハンドルバーが緊締されるハンドルバー固定ラグに設け
たことを特徴とする自転車用ハンドル。 - 【請求項2】 ヘッドチューブに回動自在に軸支された
ホークの上端が連結筒を介してハンドルポストと連結さ
れた自転車であって、ハンドルバーが車体フレームに対
して直交する使用位置と、車体フレームと平行あるいは
90°以下の所定角度の格納位置にハンドル軸周りに回
動可能に構成された自転車用ハンドルにおいて、ハンド
ルポストの外周面に所定角度を置いて刻設された少なく
とも1対の位置決めテーパ孔を穿設するとともに、これ
らの位置決めテーパ孔に適合して弾性材によって付勢さ
れて選択的に係合するテーパ先端部を有する固定ピン
を、前記連結筒に設けたことを特徴とする自転車用ハン
ドル。 - 【請求項3】 前記固定ピンの位置決めテーパ孔からの
離脱を阻止するロック片を前記固定ピンに装着したこと
を特徴とする請求項1または2に記載の自転車用ハンド
ル。 - 【請求項4】 前記ロック片を施錠可能に構成したこと
を特徴とする請求項3に記載の自転車用ハンドル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16202498A JPH11348864A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 自転車用ハンドル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16202498A JPH11348864A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 自転車用ハンドル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11348864A true JPH11348864A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15746629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16202498A Pending JPH11348864A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 自転車用ハンドル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11348864A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011206001A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Honda Motor Co Ltd | 歩行型作業機 |
TWI381972B (zh) * | 2009-11-17 | 2013-01-11 | Luttgens & Engels Gmhh & Co Kg | Rotary bike handle stand |
WO2015080369A1 (ko) * | 2013-11-26 | 2015-06-04 | 이재용 | 핸들 바의 위치를 변경할 수 있는 자전거용 스템 |
-
1998
- 1998-06-10 JP JP16202498A patent/JPH11348864A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI381972B (zh) * | 2009-11-17 | 2013-01-11 | Luttgens & Engels Gmhh & Co Kg | Rotary bike handle stand |
JP2011206001A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Honda Motor Co Ltd | 歩行型作業機 |
WO2015080369A1 (ko) * | 2013-11-26 | 2015-06-04 | 이재용 | 핸들 바의 위치를 변경할 수 있는 자전거용 스템 |
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