JPH1134781A - エアバッグ装置用インストルメントパネルとその製造方法 - Google Patents
エアバッグ装置用インストルメントパネルとその製造方法Info
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- JPH1134781A JPH1134781A JP9208648A JP20864897A JPH1134781A JP H1134781 A JPH1134781 A JP H1134781A JP 9208648 A JP9208648 A JP 9208648A JP 20864897 A JP20864897 A JP 20864897A JP H1134781 A JPH1134781 A JP H1134781A
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- B60R21/20—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
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Abstract
インストルメントパネルにおいて、この表皮の接合部を
エアバッグ装置の開裂部としてデザインの自由度を上げ
ると共に、この接合部の位置決めや建付精度、および成
形性を向上せしめる。 【解決手段】 エアバッグ装置5による開裂部を複数の
表皮材1a、1bの隣接する部分に設定して、これら表
皮材1a、1bの隣接側端部に夫々互いに係合して両者
を連結する係合部を形成すると共に、この係合部を、一
方の表皮材1bの端部を発泡体2の側に延出することに
より形成された断面略U字状の嵌合凹部8と、他方の表
皮材1aの端部を発泡体2の側に延出することにより形
成され、かつ上記嵌合凹部8に挿入される嵌合凸部9と
により形成し、上記嵌合凹部8に嵌合凸部9を挿入した
状態で上記発泡体2を裏側に発泡成形する。
Description
蔵するエアバッグ装置用インストルメントパネルに係
り、詳しくはエアバッグドア部が一体に形成されるイン
ストルメントパネルとその製造方法に関するものであ
る。
ることによって乗員を拘束する装置であり、通常はエア
バッグを折り畳み状態でインストルメントパネルの内側
に収納しておき、緊急時にエアバッグを膨張せしめてイ
ンストルメントパネルの一部を開裂し、乗員の前方にエ
アバッグを展開させるものである。
おいてはエアバッグ装置の前方、即ちエアバッグケース
開口部と対向する部分がエアバッグの膨張によって開裂
しうるように形成されている。
泡樹脂層を裏打ちした表皮の裏面に、基本的にインスト
ルメントパネルの形状を保持する合成樹脂ソリッドの基
材層を重合した構成であり、エアバッグ装置を内蔵する
ものではこの装置の前方で上記表皮の一部に線状の薄肉
部を形成し、エアバッグの膨張圧力によってこのインス
トルメントパネルの薄肉部を開裂するようにしていた。
裂部として形成された薄肉部は、インストルメントパネ
ルの表面に線状のレリーフとして現れ、これが見切り線
となって、インストルメントパネルがデザイン上の制約
を受けることになる。
たものであり、ツートン等のツーピース構造の表皮材を
有するインストルメントパネルのツーピースの接合部を
積極的に利用し、これをエアバッグ装置の開裂部とする
ことにより、インストルメントパネルのデザインの自由
度を拡張すると共に、上記接合部に新規な構成を見出す
ことにより、この接合部の位置決めや建付の精度、及び
成形性を向上させることを目的とするものである。
合する本発明のエアバッグ装置用インストルメントパネ
ルの特徴は、表皮材の裏側に発泡体を形成してなり、内
部に収納したエアバッグ装置のエアバッグの展開圧力に
より、その一部が開裂するようにしたエアバッグ装置用
インストルメントパネルにおいて、上記開裂部を複数の
表皮材の隣接する部分に設定して、これら表皮材の隣接
側端部に少くとも一部が夫々互いに係合して両者を連結
する係合部を形成すると共に、この係合部を、一方の表
皮材の端部を上記発泡体の側に延出することにより形成
された断面略U字状の嵌合凹部と、他方の表皮材の端部
を発泡体の側に延出することにより形成され、かつ上記
嵌合部に挿入される嵌合凸部とにより形成し、上記嵌合
凹部に嵌合凸部を挿入した状態で上記発泡体を裏側に発
泡成形したところにある。
ルを製造する場合は、上記嵌合凹部に挿入しうるセット
用プレートを成形型の下型内に出退自在に形成し、この
セット用プレートに上記嵌合凹部を、隣接する表皮材の
嵌合凸部を挿入した状態で外嵌し、この状態で上記表皮
材の裏側に発泡材料を注入して発泡させ、この発泡の途
中で上記セット用プレートを下型内に退入させることに
より、上記嵌合凹部と嵌合凸部とを上記発泡の圧力によ
り互いに密着させることが可能である。
皮材の嵌合凹部に隣接する表皮材の嵌合凸部を挿入し
て、これら表皮材同士を部分的に点融着することにより
仮接合し、この仮接合された表皮材を成形型の下型型面
に配置して、その裏側に発泡材料を注入し発泡させるこ
とにより、上記嵌合凹部と嵌合凸部とを上記発泡の圧力
により互いに密着させることも可能である。なお、ここ
でいう略U字状とは、上向き開口したコ字状、V字状あ
るいはC字状を含むものとする。
記ツートンや異種材料等のツーピース表皮構造のパネル
において、ツーピース表皮材の接合部をエアバッグ装置
の開裂部とすることから、特に薄肉部による開裂部を形
成する必要がなくなり、これによりインストルメントパ
ネルのデザイン上の自由度を向上させることが可能であ
る。
挿入される嵌合凸部とによって表皮材の端部を接合して
なることから、このU字状の嵌合により発泡材の接合部
合せ面への侵入を防止すると共に、さらにこの発泡材の
発泡圧力により、上記嵌合凹部と凸部の密着性を高める
ことが可能である。また、さらに、上記表皮材端部の嵌
合により、この表皮材の金型へのセッティングが行い易
くなり、これにより接合部の位置決めや建付の精度を向
上させることが可能である。
本発明の実施の形態を説明する。
パネルとエアバッグ装置とを示す断面図、図2は同イン
ストルメントパネルの部分斜視図、図3は図2のB−B
線断面図であり、図1は図2のA−A線断面を示してい
る。
は、PVC(ポリ塩化ビニル)やTPO(スチレン系ま
たはオレフィン)またはTPU(ウレタン系)等熱可塑
性樹脂(エラストマー)からなる表皮材1の裏側に発泡
ポリウレタン等の発泡体2が連続して一体に形成される
と共に、この発泡体2の裏側にアルミ、鉄、TPO等か
らなるエアバッグドア3やPP(ポリプロピレン)、A
BS、ASG(アクリルニトリルスチレンガラス)等ソ
リッド樹脂からなる基材4が一体に重合されており、内
部に収納したエアバッグ装置5のエアバッグ6の展開圧
力により、図4に示すように上記エアバッグドア3を介
してパネルの一部が開裂するようになっている。
上下に分かれて配設された色の異なる2種類の表皮材1
a、1bの隣接する部分に設定されており、これら表皮
材1a、1bの隣接側端部には、夫々互いに係合して両
者を連結する係合部7が形成されている。
を前記発泡体2の側に延出することにより形成された断
面略U字状の嵌合凹部8と、上側の表皮材1bの端部を
同じく発泡体2の側に延出することにより形成され、か
つ上記嵌合凹部8に嵌合するように挿入される嵌合凸部
9とによって形成されている。これら嵌合凹部8と嵌合
凸部9とは、図1の図面の直交方向に亘り、始端から終
端まで連続して形成されている。そして、表皮材1a、
1bは、この嵌合凹部8に嵌合凸部9を嵌合させた状態
で、上記発泡体2がその裏側に一体に発泡成形されてい
る。
アバッグ装置5は、図4に示すように作動時にエアバッ
グ6がガス圧力によって膨張展開するが、この際、エア
バッグ6に押圧されたエアバッグドア3が図5にも示す
破断部10で破断し、図4に示すように、表皮材1a、
1bの接合部とその付近の発泡体2とを開裂させて、エ
アバッグ6と外部へと展開させる。この場合、表皮材1
は上部側の表皮材1bがエアバッグドア3と共に外側に
開く構成となっていることから、この表皮材1bの方が
嵌合凸部9となり、下部側の表皮材1aの方がU字状の
嵌合凹部となって、上記開裂が行われ易いようになって
いる。
ルメントパネルでは、前記ツートン等のツーピース表皮
材1a、1bの接合部をエアバッグ装置5の開裂部とす
ることから、従来の薄肉部による開裂部を形成する必要
がなくなり、これによりインストルメントパネルのデザ
イン上の自由度を向上させることが可能である。そし
て、断面略U字状の嵌合凹部8とこれに挿入される嵌合
凸部9とによって表皮材1a、1bの端部を接合してな
ることから、このU字状の嵌合により発泡材の接合部合
せ面への侵入を防止すると共に、さらにこの発泡材の発
泡圧力により、上記嵌合凹部8凸部9の密着性を高め、
発泡材の接合部からのしみ出しを防止することが可能で
ある。
嵌合により、この表皮材1a、1bの金型へのセッティ
ングが行い易くなり、これにより接合部の位置決めや建
付の精度を向上させることが可能である。なお、上記表
皮材1a、1bの嵌合は、図6(a)に示すように嵌合
凸部9の先端に厚み方向に突条11を形成して、嵌合性
の向上を図ることも可能であり、また同図(b)に示す
ように嵌合凹部8をV字状にし、あるいは同図(c)に
示すように嵌合凸部9と嵌合凹部8の両方を厚み方向に
屈曲させることにより、発泡材に対するシール性を向上
させることも可能である。
7に示すような内外に隣接する表皮材1a、1bを有す
るインストルメントパネルもあり、この場合、係合部7
は、外側の表皮材1aの方がU字状の嵌合凹部(図示せ
ず)を有し、エアバッグと共に開く内側の表皮材1bの
方が嵌合凸部(図示せず)となる。
ネルの製造方法を説明する。この方法では、図8に示す
ように、表皮材1aの嵌合凹部8に挿入しうるセット用
プレート12を成形型の下型13内に出退自在に形成
し、図示の如くこのセット用プレート12に上記嵌合凹
部8を、隣接する表皮材1bの嵌合突部部9を挿入した
状態で外嵌し、この状態で上記表皮材1a、1bの裏側
に発泡材料2′を注入して発泡させ、この発泡の途中で
上記セット用プレート12を下型13内に退入させるこ
とにより、図9に示す如く上記嵌合凹部8と嵌合凸部9
とを発泡体2の上記発泡の圧力により互いに密着させる
ことが可能である。この方法によれば、エアバッグ装置
の開裂部となる表皮材1a、1bの接合部を、精度よく
位置決めすることが可能である。
すように、表皮材1bの嵌合凹部8に隣接する表皮材1
aの嵌合凸部9を挿入して、これら表皮材1a、1b同
士を部分的に点融着14することにより仮接合し、この
仮接合された表皮材1a、1bを成形型の下型13の型
面に配置して、その裏側に発泡材料2′を注入し発泡さ
せることにより、上記嵌合凹部8と嵌合凸部9とを上記
発泡の圧力により互いに密着させることも可能である。
この方法によれば、上記第1の製造方法のような、セッ
ト用プレート12を不要とすることから、成形型の簡略
化を図り、製造コストの低減を図ることが可能である。
グ装置用インストルメントパネルは、エアバッグ装置に
よる開裂部を複数の表皮材の隣接する部分に設定して、
これら表皮材の隣接側端部に夫々互いに係合して両者を
連結する係合部を形成すると共に、この係合部を、一方
の表皮材の端部を発泡体の側に延出することにより形成
された断面略U字状の嵌合凹部と、他方の表皮材の端部
を発泡体の側に延出することにより形成され、かつ上記
嵌合部に挿入される嵌合凸部とにより形成し、上記嵌合
凹部に嵌合凸部を挿入した状態で上記発泡体を裏側に発
泡成形したものであり、ツートン等のツーピース表皮構
造のパネルにおいて、ツーピース表皮材の接合部をエア
バッグ装置の開裂部とすることから、特に薄肉部による
開裂部を形成する必要がなくなり、これによりインスト
ルメントパネルのデザイン上の自由度を向上させ得ると
共に、断面略U字状の嵌合凹部とこれに挿入される嵌合
凸部とによって表皮材の端部を接合してなることから、
このU字状の嵌合により発泡材の接合部合せ面への侵入
を防止すると共に、さらにこの発泡材の発泡圧力によ
り、上記嵌合凹部と凸部の密着性を高め、発泡材の接合
部からのしみ出しを防止することが可能であり、さら
に、上記表皮材端部の嵌合により、この表皮材の金型へ
のセッティングを容易にして、これにより接合部の位置
決めや建付の精度を向上せしめるとの顕著な効果を奏す
るものである。また、請求項2に記載のインストルメン
トパネルの製造方法では、エアバッグ装置の開裂部とし
てその位置精度が重要となる表皮材の接合部を、精度よ
く容易に位置決めし、しかも接合部のシール性を高めて
エアバッグ装置用インストルメントパネルを製造するこ
とが可能である。さらに、請求項3に記載の製造方法に
よれば、成形型に配置する前の段階で表皮材の端部の係
合部を部分的に点融着して隣接表皮材同士を仮接合して
いることから、非常に薄肉で保形性が悪く、取扱いにく
い表皮材の取扱い性を改善して成形型へのセットを容易
にし、製造効率を向上できるとともに、成形型の下型に
出退自在なセット用プレートを設けることも不要とな
り、成形型の構成の簡略化を図り、製造コストの低減を
促進することができるという効果を奏する。
アバッグ装置とを示す断面図である。
る。
作動時の状態を示す部分断面図である。
断面図である。
を示す断面図である。
ストルメントパネルを示す斜視図である。
ルの製造方法の第1工程図である。
ルの製造方法の工程を示す断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 表皮材の裏側に発泡体を形成してなり、
内部に収納したエアバッグ装置のエアバッグの展開圧力
により、その一部が開裂するようにしたエアバッグ装置
用インストルメントパネルにおいて、上記開裂部を複数
の表皮材の隣接する部分に設定して、これら表皮材の隣
接側端部に少くとも一部が夫々互いに係合して両者を連
結する係合部を形成すると共に、この係合部を、一方の
表皮材の端部を上記発泡体の側に延出することにより形
成された断面略U字状の嵌合凹部と、他方の表皮材の端
部を発泡体の側に延出することにより形成され、かつ上
記嵌合部に挿入される嵌合凸部とにより形成し、上記嵌
合凹部に嵌合凸部を挿入した状態で上記発泡体を裏側に
発泡成形したことを特徴とするエアバッグ装置用インス
トルメントパネル。 - 【請求項2】 請求項1記載のインストルメントパネル
を製造する方法であって、上記表皮材の嵌合凹部に挿入
しうるセット用プレートを成形型の下型内に出退自在に
形成し、このセット用プレートに上記嵌合凹部を、隣接
する表皮材の嵌合凸部を挿入した状態で外嵌し、この状
態で上記表皮材の裏側に発泡材料を注入して発泡させ、
この発泡の途中で上記セット用プレートを下型内に退入
させることにより、上記嵌合凹部と嵌合凸部とを上記発
泡の圧力により互いに密着するようにしたことを特徴と
するエアバッグ装置用インストルメントパネルの製造方
法。 - 【請求項3】 請求項1記載のインストルメントパネル
を製造する方法であって、上記表皮材の嵌合凹部に隣接
する表皮材の嵌合凸部を挿入して、これら表皮材同士を
部分的に点融着することにより仮接合し、この仮接合さ
れた表皮材を成形型の下型型面に配置して、その裏側に
発泡材料を注入し発泡させることにより、上記嵌合凹部
と嵌合凸部とを上記発泡の圧力により互いに密着するよ
うにしたことを特徴とするエアバッグ装置用インストル
メントパネルの製造方法。
Priority Applications (4)
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JP9208648A JPH1134781A (ja) | 1997-07-16 | 1997-07-16 | エアバッグ装置用インストルメントパネルとその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1134781A true JPH1134781A (ja) | 1999-02-09 |
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ID=16559736
Family Applications (1)
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JP9208648A Pending JPH1134781A (ja) | 1997-07-16 | 1997-07-16 | エアバッグ装置用インストルメントパネルとその製造方法 |
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