JP3239832B2 - エアバッグ用パネル - Google Patents

エアバッグ用パネル

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JP3239832B2
JP3239832B2 JP03394298A JP3394298A JP3239832B2 JP 3239832 B2 JP3239832 B2 JP 3239832B2 JP 03394298 A JP03394298 A JP 03394298A JP 3394298 A JP3394298 A JP 3394298A JP 3239832 B2 JP3239832 B2 JP 3239832B2
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勤 岡野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,インストルメントパネル本体に
軟質合成樹脂製のエアバッグカバーを形成してなる車両
のエアバッグ用パネルに関する。
【0002】
【従来技術】車両の助手席側に設けられたエアバッグ
は,インストルメントパネルの裏側に収容されており,
作動時には,インストルメントパネルに装着したエアバ
ッグカバーを開口させてインストルメントパネルの前方
に膨出する。そして,図21に示すように,エアバッグ
カバー92とインストルメントパネル本体91とは,別
体の部材として形成されており,図示しない固定具によ
りエアバッグカバー92をインストルメントパネル本体
91に固定する。そして,エアバッグカバー92に予め
形成された薄肉部等の脆弱部を破断させ,エアバッグ本
体はインストルメントパネルの前方に膨出する。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記構造のエ
アバッグ用パネルは,インストルメントパネル本体91
とエアバッグカバー92とが別々の工程で別個に製作さ
れるから,各部材それぞれに製造工数がかかると共に両
部材91,92を一体に組み付ける作業及び固定具も必
要になり,全体の製造コストが大きくなるという問題が
ある。
【0004】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたものであり,製作が容易で安価な車両用のエアバ
ッグ用パネルを提供しようとするものである。
【0005】
【課題の解決手段】請求項1記載の発明は,硬質合成樹
脂製のインストルメントパネル本体に軟質合成樹脂製の
エアバッグカバーを一体成形してなる車両のエアバッグ
用パネルであって,上記インストルメントパネル本体に
設けた開口部の周辺に,上記エアバッグカバーとの接合
部を有し,該接合部は,上記エアバッグカバーを内側に
して重ね合わせた重なり部を構成し,上記エアバッグカ
バーにおける上記インストルメントパネル本体の開口部
端縁の境界部には,閉曲線状の溝部が設けられ,該溝部
に沿って,上記エアバッグカバーにエアバッグ作動時に
破断する薄肉部と破断しない非薄肉部とが,単一または
複数の連続した線状に形成されていることを特徴とする
エアバッグ用パネルである。
【0006】この発明において,上記インストルメント
パネル本体の開口部の周辺には,エアバッグカバーを内
側にして重ね合わせて接合した重なり部を設けている。
そのため,両部材を連結する固定具が不要であり,また
連結作業も不要である。したがって,本発明によれば,
インストルメントパネル本体とエアバッグカバーとが別
体で形成されていた従来品に比べて,製作工数及びコス
トを大幅に低減することができる。
【0007】上記重なり部における両部材の接合強度を
向上させる具体的手段としては,例えば,記重なり部
における上記インストルメントパネル本体の下面には,
鋸刃状又は下向き凸状の凹凸が設けられていることが好
ましい。これは,上記凹凸の凹部内へエアバッグカバー
の一部が食い込むことによるいわゆるアンカー効果を利
用したものである。かかるアンカー効果によって両部材
の接合強度が向上する。
【0008】更に,インストルメントパネル本体の開口
部周縁の成形時の歪みを防止できる。即ち,インストル
メントパネル本体を成形後エアバッグカバーを成形する
ときに,上記重なり部の凹凸がエアバッグカバー成形用
の材料射出力の抵抗となる。そのため,インストルメン
トパネル本体の重なり部が上記材料の射出力により押さ
れてインストルメントパネル本体の開口部周縁が歪むこ
とはない。
【0009】また,他の具体的手段としては,例えば,
記インストルメントパネル本体と上記エアバッグカバ
ーとは,上記重なり部において高周波誘導加熱又は振動
溶着により接合されていることが好ましい。これは,エ
アバッグカバー成形時に高周波誘導または振動を与える
ことにより,インストルメントパネル本体の接合部に対
するエアバッグカバーの接合強度を向上させるというも
のである。上記2種のいずれの手段でも,容易な方法で
また簡単な構造でインストルメントパネル本体とエアバ
ッグカバーとの接合強度を向上させることができる。
【0010】また,記エアバッグカバーにおける上記
インストルメントパネル本体の開口部端縁の境界部に
は,閉曲線状の溝部が設けられ,該溝部に沿って,上記
エアバッグカバーにエアバッグ作動時に破断する薄肉部
と破断しない非薄肉部とが,単一または複数の連続した
線状に形成されている
【0011】これにより,溝部につながる連続した部位
に他の部位における肉部の厚さよりも肉の厚さの薄い薄
肉部を容易に形成することができるようになる。そし
て,薄肉部は,圧力が加えられた場合に周囲よりも早く
破断するから,エアバッグが作動した場合におけるエア
バッグカバーの破断部となる。また,上記溝部により,
エアバッグカバーとインストルメントパネルとの境界部
を容易に視認することが可能となると共に,溝の形状に
よっては意匠上の美観をも生ぜしむることが可能とな
る。
【0012】また,薄肉部が破断してエアバッグカバー
が開口した場合に上記非薄肉部がエアバッグカバーの開
口部の開口運動の回転中心軸となるように,上記薄肉部
が形成された線の形状と非薄肉部が形成された線の形状
とをエアバッグカバー上に設定することが好ましい。
【0013】これにより,エアバッグが作動して薄肉部
が破断した場合に,非薄肉部を回転中心にした回転モー
メントが破断したカバー部に働き,エアバッグカバーが
容易に開口し,エアバッグの膨出に対する抵抗を低下さ
せエアバッグを容易に膨出させることができる。
【0014】そして,上記のように非薄肉部がエアバッ
グカバーの開口部の開口運動の回転中心軸となるように
するための,薄肉部の形成された線の形状と非薄肉部の
形成された線の形状のコンビネーションには,例えば以
下に述べる請求項から請求項に記載のようなものが
ある。
【0015】例えば,請求項に記載のように,上記非
薄肉部をエアバッグカバーの上方または下方の溝部に沿
って横一線状に形成し,上記薄肉部を他の三方の溝部に
沿ってコの字形に形成する(図2参照)。これによっ
て,コの字状のカバー部が上記線状の非薄肉部を回転中
心にして,容易に開口する。
【0016】また,請求項に記載のように,上記非薄
肉部をエアバッグカバーの上方または下方の溝部に沿っ
横一線状に形成し,上記非薄肉部の形成された線を内
側に含むように上記薄肉部を上記溝部の全周に形成する
(図9参照)。
【0017】この場合,後述するように,リブを介して
エアバッグカバーはエアバッグケースに連結されている
ことが好ましい。薄肉部は閉曲線状に形成されている
が,リブを介してエアバッグカバーはエアバッグケース
に連結されることにより,閉曲線状の薄肉部がその全周
にかけて全て破断したとしても,エアバッグ作動時にカ
バーが拘束を解かれて飛散するようなことがない。
【0018】また,その利点としては,閉曲線状の薄肉
部がその全周にかけて全て破断し,エアバッグカバーが
リブを介してエアバッグケースに連結されたままインス
トルメントパネルから切り離されるから,エアバッグ作
動時にインストルメントパネル本体にエアバッグ作動に
よる応力が働かなくなり,インストルメントパネル本体
が破損したり,場合によっては破損部が飛散したりする
という事態がなくなる。
【0019】また,請求項に記載のように,上記非薄
肉部をエアバッグカバーの上方と下方との溝部に沿って
それぞれ横一線状に形成し,上記薄肉部をエアバッグカ
バーの左方と右方とにそれぞれ縦一線状に形成した第1
の薄肉部と,エアバッグカバーの中央部に横一線状に形
成した第2の薄肉部とで,その全体をH形状に形成する
ことができる(図10参照)。この場合には,カバー中
央に設けた第2薄肉部が破断し,2方向にカバーが開口
するからエアバッグの膨出に対するカバーの抵抗が,一
段と小さくなる。
【0020】また,請求項に記載のように,上記非薄
肉部をエアバッグカバーの上方と下方との溝部に沿って
それぞれ横一線状に形成し,上記薄肉部を上記非薄肉部
の形成された線を内側に含むように溝部の全周に形成
た第1の薄肉部と,エアバッグカバーの中央部に横一線
状に形成した第2の薄肉部とで,その全体を「日」の字
形状に形成することができる(図14参照)。
【0021】その結果,請求項と同様の効果を得るこ
とができると共に,カバー中央に設けた第2薄肉部が破
断するからエアバッグの膨出に対する抵抗が,一段と小
さくなる。この場合,後述するように,リブを介してエ
アバッグカバーはエアバッグケースに連結されているこ
とが好ましい。これにより,エアバッグ作動時のカバー
の飛散を防止できる。
【0022】また,請求項に記載のように,上記非薄
肉部をエアバッグカバーの左方と右方との溝部に沿って
それぞれ縦一線状に形成し,上記薄肉部をエアバッグカ
バーの上方と下方とにそれぞれ横一線状に形成した第1
の薄肉部と,エアバッグカバーの中央部に縦一線に形
成した第2の薄肉部とで,その全体をH形状に形成する
ことができる(図15参照)。その結果,本発明は請求
に記載の発明と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0023】また,請求項に記載のように,上記非薄
肉部をエアバッグカバーの左方と右方との溝部に沿って
それぞれ縦一線状に形成し,上記薄肉部を上記非薄肉部
の形成された線を内側に含むように溝部の全周に形成
た第1の薄肉部と,エアバッグカバーの中央部に縦一線
状に形成した第2の薄肉部とで,その全体を「日」の字
形状に形成することができる(図17参照)。その結
果,本発明は請求項に記載の発明と同様の作用効果を
得ることができる。なお,この場合にも,後述するよう
に,エアバッグカバーに,エアバッグケースとの連結用
のリブを設けることが好ましい。
【0024】即ち,請求項に記載のように,上記非薄
肉部にリブを突設し,連結部材を介して上記リブをエア
バッグケースと連結することが好ましい。リブを設ける
ことによりその部位が補強され,確実にリブのある非薄
肉部がエアバッグカバーの開口時における開口運動の回
転中心となるようにすることができる。また,連結部材
を介してリブをエアバッグケースと連結することによ
り,エアバッグ作動時にエアバッグカバーがエアバッグ
ケースから離れて飛散したりすることを確実に防止する
ことができる。
【0025】上記エアバッグ用パネルを製造する方法と
しては,例えば,硬質合成樹脂製のインストルメントパ
ネル本体に軟質合成樹脂製のエアバッグカバーを一体的
に形成してなる車両のエアバッグ用パネルであって,両
部材を形成する硬質合成樹脂と軟質合成樹脂とは共に熱
可塑性であると共に共溶性を有しており,上記パネル
は,雄型または雌型に可動式の入れ子を設け,始めに,
上記入れ子を突出し対向する型に当接させ第1部材のキ
ャビティ部と第2部材のキャビティ部との間を遮断して
第1部材の材料を第1部材のキャビティ部に射出し,続
いて,上記入れ子を後退させ第2部材の材料を第2部材
のキャビティ部に射出し両キャビティ部の連通部に両部
材の重なり部を形成して接着することにより両部材を一
体的に製作すると共に,上記第1の工程における入れ子
と対向型との当接部の対向型のエアバッグカバー側の端
部に所定の幅の突部を両キャビティの境界部に沿って連
続して設けることによりエアバッグカバーのインストル
メントパネル本体との境界部に上記幅の閉曲線状の溝部
を形成し,上記エアバッグカバーの溝部に沿って,エア
バッグ作動時に破断する薄肉部とエアバッグ作動時に破
断しない非薄肉部とを単一または複数の連続した線の形
状に形成し,上記薄肉部が破断してエアバッグカバーが
開口した場合に上記非薄肉部がエアバッグカバーの開口
部の開口運動の回転中心軸となるように,上記薄肉部が
形成された線の形状と非薄肉部が形成された線の形状と
をエアバッグカバー上に設定することを特徴とするエア
バッグ用パネルの製造方法がある。
【0026】この製造方法において特に注目すべきこと
の第1点は,以下に述べる構成及び方法により,インス
トルメントパネル本体とエアバッグカバーとを射出成形
により一体に形成したことである。即ち,両部材を形成
する硬質合成樹脂とエラストマーとを共溶性とし,射出
成形用の雄型または雌型に可動式の入れ子を設け,始め
に,上記入れ子を突出し対向する型に当接させる。そし
て,これによって第1部材のキャビティ部と第2部材の
キャビティ部との間を遮断し,第1部材が第2部材のキ
ャビティに流入しないようにして,インストルメントパ
ネル本体またはエアバッグカバーのいずれか一方の部材
である第1の部材の材料を第1部材を形成するキャビテ
ィ部に射出する。
【0027】続く第2の工程において,上記入れ子を後
退させ,これによって第1部材を形成するキャビティと
第2部材を形成するキャビティとの間を連通させ,第2
部材の材料を第2部材のキャビティ部に射出し,上記両
キャビティ部の連通部に両部材の重なり部を形成し,両
材料の共溶性を利用して接着することにより両部材を一
体的に製作する。
【0028】上記のように,本製造方法においては,イ
ンストルメントパネル本体とエアバッグカバーとを2色
成形法により一度の射出成形により製作することがで
き,両部材を連結する固定具が不要であり,また連結作
業が不要である。従って,インストルメントパネル本体
とエアバッグカバーとが別体で形成されていた従来品に
比べて,製作工数及びコストを大幅に低減することがで
きる。
【0029】本製造方法において特に注目すべきことの
第2点は,上記第1の工程における入れ子と対向型との
当接部の対向型のエアバッグカバー側の端部に所定の幅
の突部を両キャビティの境界部に沿って連続して設ける
ことによりエアバッグカバーのインストルメントパネル
本体との境界部に上記幅の閉曲線状の溝部を形成したこ
とである。そして,上記エアバッグカバーの溝部に沿っ
て,エアバッグ作動時に破断する薄肉部とエアバッグ作
動時に破断しない非薄肉部とを単一または複数の連続し
た線の形状に形成する。
【0030】上記のように,入れ子の対向型に,周囲よ
りも突出し且つ幅の相対的に狭い突部を設けることによ
り,容易に閉曲線状の溝部を形成することができる。そ
して,溝部を設けることにより,溝部につながる連続し
た部位に他の部位における肉部の厚さよりも肉の厚さの
薄い薄肉部を容易に形成することができるようになる。
そして,薄肉部は,圧力が加えられた場合に周囲よりも
早く破断するから,エアバッグが作動した場合における
エアバッグカバーの破断部となる。また,上記溝部によ
り,エアバッグカバーとインストルメントパネルとの境
界部を容易に視認することが可能となると共に,溝の形
状によっては意匠上の美観をも生ぜしむることが可能と
なる。
【0031】本製造方法において特に注目すべきことの
第3点は,薄肉部が破断してエアバッグカバーが開口し
た場合に上記非薄肉部がエアバッグカバーの開口部の開
口運動の回転中心軸となるように,上記薄肉部が形成さ
れた線の形状と非薄肉部が形成された線の形状とをエア
バッグカバー上に設定することである。
【0032】その結果,エアバッグが作動して薄肉部が
破断した場合に,非薄肉部を回転中心にした回転モーメ
ントが破断したカバー部に働き,エアバッグカバーが容
易に開口し,エアバッグの膨出に対する抵抗を低下させ
エアバッグを容易に膨出させることができる。
【0033】そして,共溶性を有する熱可塑性の材料の
コンビネーションとしては,インストルメントパネル本
体を形成するポリプロピレン樹脂とエアバッグカバーを
形成するオレフィン系エラストマー(TPO)の組み合
わせなどがある。
【0034】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本例は,図1,図2に示すように,硬質の合成樹脂であ
るポリプロピレン樹脂(PP)製のインストルメントパ
ネル本体10にオレフィン系エラストマー(TPO)製
のエアバッグカバー20を一体的に形成してなる車両の
エアバッグ用パネル1である。そして,両部材10,2
0を形成するポリプロピレン樹脂とオレフィン系エラス
トマーとは共に熱可塑性であると共に共溶性を有してい
る。
【0035】上記エアバッグ用パネル1は,図3に示す
ように,固定型31に可動式の入れ子32を設けて,始
めに,同図の(a)に示すように,上記入れ子32を突
出し対向型(可動型)35に当接させ,これによってイ
ンストルメントパネル本体10を形成する第1部材のキ
ャビティ部41とエアバッグカバー20を形成する第2
部材のキャビティ部45との間を遮断し,インストルメ
ントパネル本体10を形成する第1部材の材料(PP)
をインストルメントパネル本体10のキャビティ部41
に射出する。続いて,同図の(b)に示すように,入れ
子32を後退させ第2部材の材料(TPO)を第2部材
のキャビティ部45に射出し両キャビティ部41,45
の連通部に両部材の重なり部15(図1)を形成して二
つの部材を接着することにより両部材10,20を一体
的に製作したものである。
【0036】そして,上記第1の工程における入れ子3
2と対向型35との当接部の対向型35のエアバッグカ
バー20側の端部に所定の幅W(図3(c))の突部3
51を両キャビティ41,45の境界部に沿って連続し
て設けることにより,図1,図2に示すように,エアバ
ッグカバー20のインストルメントパネル本体10との
境界部に上記幅Wの閉曲線状の溝部21を形成する。
【0037】また,エアバッグカバー20の溝部21に
沿って,図1,図4,図5に示すようにエアバッグケー
ス82に内蔵されたエアバッグ81の作動時に破断する
薄肉部23とエアバッグ81の作動時に破断しない非薄
肉部24とを単一の連続した線S1,R1(図2)の形
状に形成し,薄肉部23が線S1に沿って破断してエア
バッグカバーが開口した場合に非薄肉部24がエアバッ
グカバー20の開口部の開口運動の回転中心軸となるよ
うに,上記線S1の形状と線R1の形状とを設定し配置
する。即ち,図2に示すように,非薄肉部24の線R1
をエアバッグカバー20の上方の溝部21に沿って横一
線状に形成し,薄肉部23の線S1を非薄肉部24の形
成された線R1を除く他の三方の溝部に沿ってコの字形
に形成する。
【0038】以下それぞれについて説明を補足する。図
1に示すように,本例のエアバッグ用パネル1は,エア
バッグ81を内部に収容し車両の助手席側に配置される
パネルであり,インストルメントパネル本体10とエア
バッグカバー20とからなる。そして,エアバッグカバ
ー20には,エアバッグ81の作動時に破断し,エアバ
ッグ81を膨出させる薄肉部23が溝部21に沿って形
成されている。上記薄肉部23のつながりの態様は,図
2の線S1に示すように,コの字形である。
【0039】そして,インストルメントパネル本体10
とエアバッグカバー20とは,2色成形法により,次の
ようにして一体に形成される。始めに,図3(a)に示
すように,入れ子32を突出し対向する型35の突部3
51に当接させる。そして,これによってインストルメ
ントパネル本体10のキャビティ部41とエアバッグカ
バー20のキャビティ部45との間を遮断し,インスト
ルメントパネル本体10を形成する第1部材の材料であ
るポリプロピレン樹脂が第2のキャビティ45に流入し
ないようにし,インストルメントパネル本体10を形成
するポリプロピレン樹脂をそのキャビティ部41に射出
する。
【0040】その後,図3(b)に示すように,続く第
2の工程において,入れ子32を後退させ,これによっ
て第1のキャビティ41と第2のキャビティ45との間
を連通させる。そして,エアバッグカバー20を形成す
る第2部材の材料であるオレフィン系エラストマーを第
2のキャビティ部45に射出し,両キャビティ部41,
45の連通部に両部材10,20の重なり部15を形成
し,両材料の共溶性を利用して接着することにより両部
材10,20を一体的に製作する。最後に,図3(c)
に示すように,可動型35,36を離型し,成形品(エ
アバッグ用パネル1)を取り出す。その後は,必要に応
じて塗装等の処理を行う。
【0041】そのため,本例においては,インストルメ
ントパネル本体10とエアバッグカバー20とを連続し
た一回の射出成形工程により製作することができ,従来
のような両部材を連結する固定具が不要であり,また両
部材の連結作業が不要となる。従って,従来品に比べ
て,製作工数及びコストを大幅に低減することができ
る。
【0042】また,本例においては,図3に示すよう
に,上記第1の工程において入れ子32と対向型35と
の当接部の対向型35のエアバッグカバー20側の端部
に所定の幅Wの突起部351を両キャビティ41,45
の境界部に沿って連続して設けるとともに,固定型31
の所定の端部に,線S1に沿って連続する突部311を
設ける。その結果,図4,図5に示すように,エアバッ
グカバー20のインストルメントパネル本体10との境
界部に上記幅Wの閉曲線状の溝部21が形成される。そ
して,溝部21に沿って,エアバッグ81の作動時に破
断する薄肉部23とエアバッグ81の作動時に破断しな
い非薄肉部24とを連続した線S1,R1(図2)の形
状に形成する。
【0043】上記のように,入れ子32の対向型35に
周囲よりも突出し且つ相対的に狭い幅Wの突部351を
設けることにより容易に閉曲線状の溝部21(図2)を
形成することができる。そして,溝部21に対向して固
定型31に突部311を設けることにより,溝部21に
隣接した部位に他の部位における肉部の厚さよりも肉の
厚さの薄い薄肉部23を,上記成形と同時に形成するこ
とができる。そして,上記薄肉部23は,エアバッグ8
1の膨出による圧力が加えられた場合に容易に破断する
から,エアバッグ81の作動時の破断部となる。
【0044】そして,非薄肉部24をエアバッグカバー
20の上方の溝部21に沿って横一線状に形成し,薄肉
部23(肉厚T)を非薄肉部24の形成された線R1を
除く他の三方の溝部21に沿って線S1で示すようにコ
の字形に形成する(図2参照)。そのため,コの字状に
破断したカバー部が線状の非薄肉部24を回転中心にし
て,容易に開口する。また,図2に示すように,上記溝
部21を設けることにより,エアバッグカバー20とイ
ンストルメントパネル本体10との境界部を容易に視認
することが可能となると共に,溝部21の形状によって
は意匠上の美観をも生ぜしむることも可能となる。
【0045】実施形態例2 本例は,図6に示すように,実施形態例1において,非
薄肉部24にリブ25を突設し,連結部材を介してリブ
25をエアバッグケース82に連結したもう一つの実施
形態例である。即ち,エアバッグカバー20の裏側に突
出させたリブ25は,抜け止め用のビードを表面に形成
した金属製のリテイナ251により挟持し,ボルト25
2及びナット253を介してエアバッグケース82のブ
ラケット811に固定されている。同図において,符号
255は,エアバッグケース82をインストルメントパ
ネル本体10に固定する固定具である。
【0046】そして,パネルの射出成形工程において
は,図7に示すように,固定型33に凹部331を設
け,これによってリブ25を形成する。本例のエアバッ
グ用パネル1は,リブ25により補強され,リブ25の
ある非薄肉部24の付け根部分がエアバッグカバー20
の開口時における開口運動の回転中心となる。即ち,薄
肉部23が破断した場合には,リブ25の付け根Cを回
転中心にしてエアバッグカバー20のコの字形の破断部
が回動して開口する。
【0047】また,上記連結部材を介してリブ25はエ
アバッグケース82のブラケット811に強固に固定し
てあるから,エアバッグ81の作動時にエアバッグカバ
ー20がインストルメントパネル本体10から切り離さ
れたとしても,エアバッグカバー20がエアバッグケー
ス82から外れて飛散したりすることがない。その他に
ついては実施形態例1と同様である。
【0048】実施形態例3 本例は,実施形態例2において,図8に示すように,非
薄肉部24の最小の肉厚T1をエアバッグカバー20の
肉厚T2の1.5倍以上としたもう一つの実施形態例で
ある。
【0049】上記最小の肉厚T1を上記のように厚めに
強化することにより,仮にエアバッグ81の作動により
リテイナ251がブラケット811から外れたとして
も,エアバッグカバー20の開口運動の回転中心となる
非薄肉部24の破断が極めて生じにくくなる。それ故,
一段と安全性の高いエアバッグ用パネル1を得ることが
できる。その他については,実施形態例2と同様であ
る。
【0050】実施形態例4 本例は,実施形態例2または実施形態例3において,非
薄肉部24をエアバッグカバー20の上方に横一線状に
形成すると共に,図9に示すように,非薄肉部24の形
成された線R1を内側に含むように溝部21の全周に薄
肉部23を閉曲線S2のように形成したもう一つの実施
形態例である。
【0051】薄肉部23は閉曲線S2状に形成されてい
るが,エアバッグカバー20はリブ25を介してエアバ
ッグケース82に連結されているから,閉曲線S2に形
成された薄肉部23がその全周にかけて全て破断し,イ
ンストルメントパネル本体10から切り離されたとして
も,エアバッグ作動時にエアバッグカバー20が切り離
されて飛び散ることはない。
【0052】加えて,閉曲線に形成された薄肉部23が
その全周にかけて全て破断することにより,エアバッグ
カバー20はインストルメントパネル本体10からは切
り離され,そのことによって下記の利点が生ずる。即
ち,エアバッグ作動時にインストルメントパネル本体1
0にはエアバッグカバー20による引っ張り応力が働か
なくなり,インストルメントパネル本体10がエアバッ
グ作動による応力で破損したり,場合によっては部分的
に破損し飛散するという事態が生じなくなり,安全性が
極めて高くなる。その他については,実施形態例2また
は実施形態例3と同様である。
【0053】実施形態例5 本例は,図10,図11に示すように,実施形態例2に
おいて,リブ25を備えた非薄肉部24をエアバッグカ
バー20の上方と下方とにそれぞれ横一線R1,R2状
に形成し,図10に示すように薄肉部23をエアバッグ
カバー20の左方と右方とにそれぞれ縦一線S31,S
32状に形成すると共に,2の薄肉部26(図11)
をエアバッグカバー20の中央部に横一線S33状に形
成し,第1,第2薄肉部23,26の全体をH形状に形
成した,もう一つの実施形態例である。
【0054】本例では,エアバッグ作動時に中央の第2
薄肉部26が破断し,エアバッグカバー20の開口部
は,横一線R1,R2の非薄肉部24を回転中心にして
図11の左右に容易に開口することになる。その他につ
いては,実施形態例2と同様である。
【0055】実施形態例6 本例は,図12,図13に示すように,実施形態例5に
おいてリブ25を設けないようにしたもう一つの実施形
態例である。リブ25を設けないから実施形態例5より
も安価に製作することができるが,リブ25が存在しな
いことにより強度等は実施形態例5よりも相対的に劣
る。その他については実施形態例5と同様である。
【0056】実施形態例7 本例は,実施形態例5において図8に示すように,非薄
肉部24の最小の肉厚T1をエアバッグカバー20の肉
厚T2の1.5倍以上としたもう一つの実施形態例であ
る。上記最小の肉厚T1を上記のように厚めに強化する
ことにより,仮にエアバッグ81の作動によりリテイナ
251がブラケット811から外れたとしても,エアバ
ッグカバー20の開口運動の回転中心となる非薄肉部2
4の破断が極めて生じにくくなる。それ故,極めて安全
性の高いエアバッグ用パネル1を得ることができる。そ
の他については,実施形態例5と同様である。
【0057】実施形態例8 本例は,実施形態例5において,図14に示すように,
エアバッグカバー20の上方と下方とにそれぞれ横一線
S34,S35に薄肉部23を形成し,第1,第2薄肉
部23,26の全体を「日」の字形状に形成したもう一
つの実施形態例である。
【0058】本例では,閉曲線に形成された薄肉部23
がその全周にかけて全て破断することにより,エアバッ
グ作動時にエアバッグカバー20はインストルメントパ
ネル本体10からは切り離される。その結果,エアバッ
グ作動時にインストルメントパネル本体10にはエアバ
ッグカバー20からの引っ張り応力が働かなくなり,イ
ンストルメントパネル本体10がエアバッグ作動による
応力で破損したり,場合によっては部分的に破損し飛散
するという事態が生じなくなり,安全性が高くなる。そ
の他については,実施形態例5と同様である。
【0059】実施形態例9 本例は,図15,図16に示すように,実施形態例2に
おいて,非薄肉部24をエアバッグカバーの左方と右方
とにそれぞれ縦一線R3,R4状に形成し,薄肉部23
をエアバッグカバー20の上方と下方とにそれぞれ横一
線S34,S35状に形成すると共に,2の薄肉部2
6をエアバッグカバー20の中央部に縦一線S36状に
形成し,第1,第2薄肉部23,26の全体をH形状に
形成したもう一つの実施形態例である。
【0060】本例では,エアバッグ作動時に中央の第2
薄肉部26が破断し,エアバッグカバー20の開口部
は,非薄肉部24を回転中心にして図11の左右に容易
に開口することになる。その他については,実施形態例
2と同様である。
【0061】実施形態例10 本例は,実施形態例9において,リブ25を設けないよ
うにしたもう一つの実施形態例である。リブ25を設け
ないから実施形態例9のパネルよりも安価に製作するこ
とができるが,リブ25が存在しないことにより強度等
はリブがある場合よりも相対的に劣る。その他について
は実施形態例9と同様である。
【0062】実施形態例11 本例は,実施形態例9において,図8に示すように,非
薄肉部24の最小の肉厚T1をエアバッグカバー20の
肉厚T2の1.5倍以上としたもう一つの実施形態例で
ある。上記最小の肉厚T1を上記のように厚めに強化す
ることにより,仮にエアバッグ81の作動によりリテイ
ナ251がブラケット811から外れたとしても,エア
バッグカバー20の開口運動の回転中心となる非薄肉部
24の破断が極めて生じにくくなる。それ故,極めて安
全性の高いエアバッグ用パネル1を得ることができる。
その他については,実施形態例9と同様である。
【0063】実施形態例12 本例は,実施形態例9において,図17に示すように,
エアバッグカバー20の左方と右方とにそれぞれ縦一線
S31,S32に薄肉部23を形成し,第1,第2薄肉
部23,26の全体を「日」の字形状に形成したもう一
つの実施形態例である。閉曲線に形成された薄肉部23
がその全周にかけて全て破断することにより,エアバッ
グ作動時にエアバッグカバー20はインストルメントパ
ネル本体10からは切り離される。
【0064】その結果,エアバッグ作動時にインストル
メントパネル本体10にはエアバッグカバー20からの
引っ張り応力が働かなくなり,インストルメントパネル
本体10がエアバッグ作動による応力で破損したり,場
合によっては部分的に破損し飛散するという危険が生じ
なくなり,安全性が高くなる。その他については,実施
形態例9と同様である。
【0065】実施形態例13 本例は,図18に示すごとく,重なり部15におけるイ
ンストルメントパネル本体10の下面には,鋸刃状の凹
凸159が設けられている。この凹凸159は,薄肉部
23だけでなく非薄肉部にも形成されている。この凹凸
159は,成形時に用いられる入れ子に凹凸形状を付
し,これを用いて実施形態例1と同様にインストルメン
トパネル本体10及びエアバッグカバー20の2色成形
を行うことにより形成される。なお,薄肉部tの厚みは
0.8cmである。その他は,実施形態例1と同様であ
る。
【0066】本例においては,インストルメントパネル
本体10における重なり部15に,鋸刃状の凹凸159
を設けている。そのため,この凹凸159におけるエア
バッグカバー20のアンカー効果によって両部材が強固
に接合される。したがって,エアバッグ作動時にエアバ
ッグカバー20がインストルメントパネル本体10から
外れて飛散することはない。その他,本例においても,
実施形態例1と同様の効果を得ることができる。
【0067】実施形態例14 本例は,図19に示すごとく,重なり部15におけるイ
ンストルメントパネル本体10の下面には,下向き凸状
の凹凸158が設けられている。その他は,実施形態例
13と同様である。
【0068】本例においても,実施形態例13と同様
に,重なり部15における凹凸158によってアンカー
効果が高くなり,インストルメントパネル本体10に対
するエアバッグカバー20の接合強度が向上する。その
他,本例においても,実施形態例1と同様の効果を得る
ことができる。
【0069】実施形態例15 本例のエアバッグ用パネルは,図20に示すごとく,重
なり部15に,インストルメントパネル本体10とエア
バッグカバー20とを高周波誘導加熱又は振動溶着によ
り接合した融着部157を設けている。その他は,実施
形態例13と同様である。本例においては,両部材1
0,20を高周波誘導加熱又は振動溶着により接合した
融着部157を設けている。そのため,両部材の接合強
度が向上する。その他,本例においても,実施形態例1
3と同様の効果を得ることができる。
【0070】
【発明の効果】上記のように本発明によれば,製作が容
易で安価な車両用のエアバッグ用パネルを得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1のエアバッグ用パネルの断面図
(図2のX1−X1矢視線断面図)。
【図2】実施形態例1のエアバッグ用パネルの斜視図。
【図3】実施形態例1のエアバッグ用パネルの成形工程
における型の配置図。
【図4】図1の薄肉部近傍の拡大図。
【図5】図1の非薄肉部近傍の拡大図。
【図6】実施形態例2のエアバッグ用パネルの断面図
(図2のX1−X1矢視線断面図)。
【図7】実施形態例2のエアバッグ用パネルの成形工程
における型の配置図。
【図8】実施形態例3における非薄肉部近傍の拡大図。
【図9】実施形態例4のエアバッグ用パネルの斜視図。
【図10】実施形態例5のエアバッグ用パネルの斜視
図。
【図11】図10のX2−X2矢視線断面図。
【図12】実施形態例6のエアバッグ用パネルの斜視
図。
【図13】図12のX3−X3矢視線断面図。
【図14】実施形態例8のエアバッグ用パネルの斜視
図。
【図15】実施形態例9のエアバッグ用パネルの斜視
図。
【図16】図15のY1−Y1矢視線断面図。
【図17】実施形態例12のエアバッグ用パネルの斜視
図。
【図18】実施形態例13のエアバッグ用パネルの斜視
図。
【図19】実施形態例14のエアバッグ用パネルの斜視
図。
【図20】実施形態例15のエアバッグ用パネルの斜視
図。
【図21】従来のエアバッグ用パネルの斜視図。
【符号の説明】
1...エアバッグ用パネル,10...インストルメ
ントパネル本体,15...重なり部,20...エア
バッグカバー,21...溝部,23...薄肉部,2
4...非薄肉部,25...リブ,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 功 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 ト ヨタ車体株式会社内 (72)発明者 岡野 勤 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 ト ヨタ車体株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−1012(JP,A) 特開 平9−164861(JP,A) 特開 平9−290666(JP,A) 特開 平9−267708(JP,A) 特開 平10−95029(JP,A) 特開 平6−336145(JP,A) 特開 平7−329677(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/16 - 21/32 B60K 37/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質合成樹脂製のインストルメントパネ
    ル本体に軟質合成樹脂製のエアバッグカバーを一体成形
    してなる車両のエアバッグ用パネルであって, 上記インストルメントパネル本体に設けた開口部の周辺
    に,上記エアバッグカバーとの接合部を有し, 該接合部は,上記エアバッグカバーを内側にして重ね合
    わせた重なり部を構成し 上記エアバッグカバーにおける上記インストルメントパ
    ネル本体の開口部端縁の境界部には,閉曲線状の溝部が
    設けられ, 該溝部に沿って,上記エアバッグカバーにエアバッグ作
    動時に破断する薄肉部と破断しない非薄肉部とが,単一
    または複数の連続した線状に形成され ていることを特徴
    とするエアバッグ用パネル。
  2. 【請求項2】 請求項において,上記非薄肉部をエア
    バッグカバーの上方または下方の溝部に沿って横一線状
    に形成し,上記薄肉部を他の三方の溝部に沿ってコの字
    形に形成することを特徴とするエアバッグ用パネル。
  3. 【請求項3】 請求項において,上記非薄肉部をエア
    バッグカバーの上方または下方の溝部に沿って横一線状
    に形成し,上記非薄肉部の形成された線を内側に含むよ
    うに上記薄肉部を上記溝部の全周に形成することを特徴
    とするエアバッグ用パネル。
  4. 【請求項4】 請求項において,上記非薄肉部をエア
    バッグカバーの上方と下方との溝部に沿ってそれぞれ横
    一線状に形成し,上記薄肉部をエアバッグカバーの左方
    と右方とにそれぞれ縦一線状に形成した第1の薄肉部
    と,エアバッグカバーの中央部に横一線状に形成した第
    2の薄肉部とで,その全体をH形状に形成することを特
    徴とするエアバッグ用パネル。
  5. 【請求項5】 請求項において,上記非薄肉部をエア
    バッグカバーの上方と下方との溝部に沿ってそれぞれ横
    一線状に形成し,上記薄肉部を上記非薄肉部の形成され
    た線を内側に含むように溝部の全周に形成した第1の薄
    肉部と,エアバッグカバーの中央部に横一線状に形成し
    た第2の薄肉部とで,その全体を「日」の字形状に形成
    することを特徴とするエアバッグ用パネル。
  6. 【請求項6】 請求項において,上記非薄肉部をエア
    バッグカバーの左方と右方との溝部に沿ってそれぞれ縦
    一線状に形成し,上記薄肉部をエアバッグカバーの上方
    と下方とにそれぞれ横一線状に形成した第1の薄肉部
    と,エアバッグカバーの中央部に縦一線に形成した第
    2の薄肉部とで,その全体をH形状に形成することを特
    徴とするエアバッグ用パネル。
  7. 【請求項7】 請求項において,上記非薄肉部をエア
    バッグカバーの左方と右方との溝部に沿ってそれぞれ縦
    一線状に形成し,上記薄肉部を上記非薄肉部の形成され
    た線を内側に含むように溝部の全周に形成した第1の薄
    肉部と,エアバッグカバーの中央部に縦一線状に形成し
    た第2の薄肉部とで,その全体を「日」の字形状に形成
    することを特徴とするエアバッグ用パネル。
  8. 【請求項8】 請求項において,上記非薄肉部にリブ
    を突設し,連結部材を介して上記リブをエアバッグケー
    スと連結することを特徴とするエアバッグ用パネル。
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