JPH11347672A

JPH11347672A - 鉄筋かご組み立て用保持装置

Info

Publication number: JPH11347672A
Application number: JP15411498A
Authority: JP
Inventors: Masatoshi Sato; 征寿佐藤; Noriyuki Sato; 教之佐藤
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1998-06-03
Filing date: 1998-06-03
Publication date: 1999-12-21

Abstract

(57)【要約】【課題】建築現場の基礎杭として用いられる鉄筋かごの
組み立てを場所をとらないで容易に行うことができるよ
うにする。【解決手段】保持パイプ（４０）（４８）は、組み立
てようとする鉄筋かご（５８）の断面輪郭と略同一の輪
郭に沿って複数一定方向を向いて略等間隔に配置され、
保持パイプ支持手段により支持されている。支柱（８）
は、床面に載置するのに適した基部を有し、保持パイプ
支持手段を床面に対して垂直な平面内で回転自在に支承
する。上記支柱（８）、保持パイプ支持手段及び保持パ
イプ（４０）（４８）は、鉄筋保持体（２）を構成し、
この鉄筋保持体（２）は、一対、対向配置され、複数の
縦筋（６０）の両端をかご状に支持する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、建築に用いられる
基礎杭用鉄筋かごを組むときに使用する鉄筋かご組み立
て用保持装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】基礎杭用の鉄筋かごは、縦筋と、横筋
（フープ）を含む構成が一般的である。縦筋と横筋との
連結部分は、適度な太さを持つ針金または溶接等の結合
手段により手作業で固定される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】縦筋と横筋の結合作業
は、縦筋に横筋を当接し、縦筋の一列ごとに順次横筋に
結合してゆき、所定の列の結合が完了するごとに、横筋
を床面上で転がし、結合場所を移動させ、最終的に横筋
を略一回転させて、結合作業を完了している。そのた
め、鉄筋かごの組み立て作業が容易でなく、手間がかか
るとともに、作業に場所をとってしまうという問題点が
あった。本発明は上記問題点を解決することを目的とす
るものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記問題点を達成するた
め、本発明は、組み立てようとする鉄筋かご（５８）の
断面輪郭と略同一の輪郭に沿って複数一定方向を向いて
略等間隔に配置され鉄筋を挿入することができる中空部
を有する保持パイプ（４０）（４８）と、該保持パイプ
（４０）（４８）を支持する保持パイプ支持手段と、床
面に載置するのに適した基部を有する支柱（８）と、該
支柱（８）に前記保持パイプ支持手段を床面に対して垂
直な平面内で回転自在に支承する回転支持手段とで鉄筋
保持体（２）を構成し、該鉄筋保持体（２）を一対備
え、前記保持パイプ支持手段を、保持パイプ（４０）
（４８）の配列輪郭が拡径、縮少する方向に調節自在と
し、前記回転支持手段を、前記支柱（８）に沿って高さ
方向に調節自在としたものである。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を、添
付した図面を参照して詳細に説明する。（２）（２）
は、一対の鉄筋保持体であり、互いに同一の構成を有し
ている。鉄筋保持体（２）は、床面に載置するのに適し
た互いにＴ状に固設された足部材（４）（６）から成る
基部を有し、この足部材（６）に床面に対して垂直とな
るように金属パイプから成る支柱（８）の下端が固定さ
れている。

【０００６】支柱（８）には、昇降筒（１０）がスライ
ド自在に嵌合し、該昇降筒（１０）の外周面に形成され
たねじ部に、把手付の筒状のナット部材（１２）の内周
面が螺合している。前記昇降筒（１０）の管壁には、長
手方向に沿って長孔（１４）が形成され、該長孔（１
４）に、前記支柱（８）のピン挿入孔に挿入されたピン
（１６）が配置されている。前記ナット部材（１２）の
下端は前記ピン（１６）と係合し、該ナット部材（１
２）を手操作で回転することにより、昇降筒（１０）
を、前記支柱（８）に沿って、昇降方向に調節し得るよ
うに構成されている。

【０００７】前記昇降筒（１０）の上部には取付板（１
８）が直角に固定され、該取付板（１８）の一方に金属
パイプから成る回転支軸（２０）が水平方向に固定され
ている。（２２）は、前記支柱（８）と平行となるよう
に下端が前記足部材（６）に固定されたガイド軸であ
り、該ガイド軸（２２）は、前記取付板（１８）の他方
に固設された底板（２４）の穴にスライド自在に嵌挿さ
れている。前記ガイド軸（２２）には、全長にわたって
ねじが形成され、該ねじに把手付の管状のナット部材
（２６）が螺合し、該ナット部材（２６）の下端が、前
記底板（２４）の上面に対接している。

【０００８】前記ナット部材（２６）は、前記ガイド軸
（２２）を支点として、昇降筒（１０）にこじれ方向に
かかる荷重を支え、昇降筒（１０）に遍荷重がかからな
いようにしている。（２８）は金属パイプから成るボス
であり、これの外周部に４本の支持パイプ（３０）が、
互いに９０度の角度差を有して固設されている。前記ボ
ス（２８）は、ストッパーリング（３４）によって軸方
向の移動が規制された状態で前記回転支軸（２０）の外
周面に回転自在に嵌合している。前記ボス（２８）は止
めねじ（３２）によって、回転支軸（２０）に脱着可能
に固定することができるように構成されている。

【０００９】前記支持パイプ（３０）の各々には、金属
パイプから成るリブ（３６）がスライド自在に嵌合し、
各々、止めねじ（３８）によって、支持パイプ（３０）
に脱着可能に固定されている。各リブ（３６）の先端に
は、これに対して直角方向に主保持パイプ（４０）が固
設され、該主保持パイプ（４０）に取付金具（４２）の
管状部（４２ａ）が嵌合し、止めねじによって主保持パ
イプ（４０）に固定されている。前記取付金具（４２）
の取付片（４２ｂ）には、取付凹部が形成され、該取付
凹部に鉄製の一対のリング（４４）（４６）が嵌合配置
されている。（４８）は、保持パイプであり、前記主保
持パイプ（４０）よりも短い金属パイプにより構成さ
れ、締付金具（５０）を介して、前記一対のリング（４
４）（４６）に固定されている。

【００１０】前記締付金具（５０）は、図３に示すよう
に、保持パイプ（４８）に垂直に固設されたねじ軸（５
２）と、該ねじ軸（５２）にスライド自在に嵌挿可能な
穴を有する押え片（５４）と、ナット（５６）とから成
り、ナット（５６）の締付力によって、保持パイプ（４
８）と押え片（５４）とで、リング（４４）（４６）を
挟圧し、この挟圧力によって、保持パイプ（４８）をリ
ング（４４）（４６）に固定している。前記主及び短管
保持パイプ（４０）（４８）は、基礎杭用鉄筋かご（５
８）を構成する縦筋（６０）の断面配置と対応した断面
配置となるように、リブ（３６）及びリング（４４）
（４６）に配置固定されている。

【００１１】また、前記リング（４４）（４６）は、ボ
ス（２８）の回転と連動して自由に回転し得るように、
リング（４４）（４６）の下端は、足部材（６）の上面
から所定間隔上方に配置されている。前記リング（４
４）（４６）、リブ（３６）及び支持パイプ（１５）
（３０）は、保持パイプ（４０）（４８）を支持する保
持パイプ支持手段を構成し、該支持手段は、支柱（８）
に床面に対して垂直な平面内で回転自在に支承されてい
る。

【００１２】次に、上記鉄筋保持体（２）（２）を用い
て、鉄筋かご（５８）を組み立てる作業について説明す
る。鉄筋保持体（２）（２）を、これから組み立てる鉄
筋かご（５８）の全長（略１０メートル）に対応する間
隔を在して、床面上に左右対向配置する。次に、一本ず
つ、縦筋（６０）の両端を、左右の鉄筋保持体（２）
（２）の主保持パイプ（４０）に挿入する。４本の縦筋
（６０）を、左右の主保持パイプ（４０）に挿入したと
ころで、複数の、補強用の内側の横筋（フープ）（６
２）を、４本の縦筋（６０）の内径部の適所に、図１に
示すように配置し、縦筋（６０）と横筋（６２）に結束
金具（６４）を巻き付け、且つ、ねじって横筋（６２）
を、縦筋（６０）に結合する。

【００１３】次に、８本の縦筋（６０）の両端を、左右
の保持パイプ（４８）に挿入し、全体として、１２本の
縦筋（６０）をかご状に、左右の鉄筋保持体（２）
（２）間に保持させる。次に、外側の横筋（６６）を、
縦筋（６０）の外側に嵌合する。横筋（６６）は両端が
開放されて開くことができるように構成されている。横
筋（６６）を縦筋（６０）の外側に嵌合するときは、両
端を開き、ボス（２８）を通過させて、横筋（６６）を
縦筋（６０）の外側に配置する。横筋（６２）（６６）
と縦筋（６０）の交叉部を、結束金具（６４）により、
結合する。この作業は、手で、リング（４４）（４６）
を回転することにより、作業のしやすい位置に、横筋
（６２）（６６）と縦筋（６０）の交叉部即ち当接部を
移動させることで、容易に行うことができる。

【００１４】縦筋（６０）が長く、その重量で中央部が
たわむ場合には、回転支持ローラ（図示省略）を鉄筋保
持体（２）（２）間の中間に配置し、このローラによっ
て、下位に位置する縦筋（６０）の中央部を支持するよ
うにしても良い。最後に、ガイド部材（６８）を縦筋
（６０）と横筋（６６）に取り付け、鉄筋かご（５８）
の組立を完了する。

【００１５】尚、図５，８において、内側の横筋（６
２）は図示省略した。組み立てた鉄筋かご（５８）を鉄
筋保持体（２）（２）から外すには、鉄筋かご（５８）
の下に台を置き、ナット部材（１２）を回転させて、台
に、鉄筋かご（５８）の全重量がかかるまで、昇降筒
（１０）を下降し、保持パイプ（４０）（４８）にかか
る縦筋（６０）の圧力を解除する。

【００１６】次に、左右の鉄筋保持体（２）（２）を、
左右に移動して、保持パイプ（４０）（４８）を、縦筋
（６０）から外す。組み立てられた鉄筋かご（５８）
は、建築現場に搬送され、ここで、クレーン等で吊り上
げられ、図８に示すように、地中に穿孔された建て穴
（７０）の内部に挿入される。しかる後に、コンクリー
ト打設工事が施工される。尚、縦筋（６０）と横筋（６
２）の結合は、溶接で行っても良い。また、保持パイプ
（４０）（４８）の中空部の断面形状は特に円形に限定
されるものでなく、また、全体形状も、リング状その
他、任意の形状とすることができ、図示するパイプ形状
に特に限定されるものではない。

【００１７】

【発明の効果】本発明は上述の如く構成したので、長尺
状の鉄筋をかご状に構築する組み立て作業を容易に行う
ことができるとともに、組み立て作業を場所をとらない
で行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の全体外観図である。

【図２】一方の鉄筋保持体の縦断面図である。

【図３】補助用保持パイプとリングとの結合構造を示す
断面図である。

【図４】パイプ支持手段の正面図である。

【図５】鉄筋かごの外観図である。

【図６】鉄筋かごの横断面図である。

【図７】図１０のＡ−Ａ線断面図である。

【図８】鉄筋かごを建て穴に設置する行程を示す図であ
る。

【符号の説明】２鉄筋保持体４足部材６足部材８支柱１０昇降筒１２ナット部材１４長孔１６ピン１８取付板２０回転支軸２２ガイド軸２４底板２６ナット部材２８ボス３０支持パイプ３２止めねじ３４ストッパーリング３６リブ３８止めねじ４０主保持パイプ４２取付金具４４リング４６リング４８保持パイプ５０締付金具５２ねじ軸５４押え片５６ナット５８鉄筋かご６０縦筋６２横筋６４結束金具６６横筋６８ガイド部材７０建て穴

【手続補正書】

【提出日】平成１０年６月２６日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

【図７】

【図８】

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】組み立てようとする鉄筋かご（５８）の
断面輪郭と略同一の輪郭に沿って複数一定方向を向いて
略等間隔に配置され鉄筋を挿入することができる中空部
を有する保持パイプ（４０）（４８）と、該保持パイプ
（４０）（４８）を支持する保持パイプ支持手段と、床
面に載置するのに適した基部を有する支柱（８）と、該
支柱（８）に前記保持パイプ支持手段を床面に対して垂
直な平面内で回転自在に支承する回転支持手段とで鉄筋
保持体（２）を構成し、該鉄筋保持体（２）を一対備え
たことを特徴とする鉄筋かご組み立て用保持装置。
【請求項２】前記保持パイプ支持手段を、保持パイプ
（４０）（４８）の配列輪郭が拡径、縮少する方向に調
節自在としたことを特徴とする「請求項１」に記載の鉄
筋かご組み立て用保持装置。
【請求項３】前記回転支持手段を、前記支柱（８）に
沿って高さ方向に調節自在としたことを特徴とする「請
求項１」に記載の鉄筋かご組み立て用保持装置。