JPH11345977A - 半導体装置 - Google Patents
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- JPH11345977A JPH11345977A JP10152958A JP15295898A JPH11345977A JP H11345977 A JPH11345977 A JP H11345977A JP 10152958 A JP10152958 A JP 10152958A JP 15295898 A JP15295898 A JP 15295898A JP H11345977 A JPH11345977 A JP H11345977A
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Abstract
に製造可能な手段によって効果的に抑制可能にするこ
と。 【解決手段】 SOI構造の半導体基板21上には絶縁
分離用トレンチ25によって囲まれた島状シリコン層2
4aが形成され、この外周囲部分にバッファ領域28が
設けられる。島状シリコン層24aには、Nチャネル型
LDMOS44の構成要素として、ドレインコンタクト
層35並びにその周囲に同心状にレイアウトされたリン
グ状のソース拡散層32、33、ドリフト層30などが
形成される。バッファ領域28の上方には、伝熱性が良
好な材料より成る矩形枠状のバッファ領域電極膜43
が、島状シリコン層24aを包囲した形態で形成され
る。このバッファ領域電極膜43は、バッファ領域28
の表面部に形成されたバッファ領域用コンタクト層36
に対してコンタクトホール43aを介して電気的且つ伝
熱的に接続されると共に、配線パターン、電極パッド部
などを介してグランド端子に接続される。
Description
チにより囲まれた島状領域内に負荷駆動用の横型構造の
半導体スイッチング素子を形成するようにした半導体装
置に関する。
半導体装置、例えば、EL(Electro Luminescence)パネ
ルのようなマトリクス型表示装置を駆動するためのドラ
イバICにあっては、その出力段にLDMOS(Latera
l Double-diffused MOS :横型二重拡散MOSFET)
のような高耐圧の半導体スイッチング素子が用いられて
いる。このようなLDMOSとしては、例えば特開平8
−64690号公報に見られるように、SOI(Silico
n On Insulator)基板に対し実質的なPIN構造を備え
たLDMOSを形成することにより、耐圧の向上を図る
ことが行われている。
装置は、図19に模式的に示した断面構造となってい
る。即ち、図19において、シリコン層1は、シリコン
基板より成るベース基板2上に、絶縁分離膜であるシリ
コン酸化膜3を介して配置されたSOI構造となってお
り、このシリコン層1には、絶縁分離用トレンチ内のシ
リコン酸化膜4によって他の素子形成領域から分離され
た状態の島状シリコン層1aが形成されている。上記島
状シリコン層1aのうち、シリコン酸化膜3に接する領
域には、低不純物濃度の電界緩和層5が形成されてい
る。この電界緩和層5は、実質的に真性半導体層として
機能するように、不純物濃度が極めて低い状態とされて
いる。
成るドリフト層6が形成されている。このドリフト層6
は低不純物濃度層として設けられるものであるが、上記
電界緩和層5よりは高い不純物濃度に設定されている。
島状シリコン層1aには、電界緩和層5に到達するPウ
ェル7、ゲート8に対し自己整合的な位置に存するチャ
ンネルPウェル9がそれぞれ形成されており、そのPウ
ェル9内にはNチャネルMOSFETのためのソース層
10(N+層)と、当該Pウェル9の電位を取るための
P+拡散層11とが形成されている。ドリフト層6の表
面側には、高濃度のN+層より成るドレインコンタクト
層12が形成されている。また、Pウェル9とドレイン
コンタクト層12との間には、電界緩和のためのLOC
OS酸化膜13が形成されている。
表面部にNチャネル領域を備えたLDMOS14の基本
構造が形成されている。尚、LDMOS14のソース層
10とベース基板2とは同電位となるように設定され
る。
は不純物濃度が極めて低い半導体層であるため、Pウェ
ル7及び9(P型層)、電界緩和層5(実質的なI層:
真性半導体層)、ドリフト層6及びドレインコンタクト
層12(N型層)により、それらが実質的にPIN構造
を構成している。このような素子構造によれば、Nチャ
ネルMOSFETのドレイン側に正極性の高電圧が印加
された場合には、その印加電圧が、電界緩和層5中に生
ずる空乏層とシリコン酸化膜3とで有効に分担されるよ
うになり、これによって高耐圧が達成されることにな
る。つまり、シリコン酸化膜3は、ドレイン及びベース
基板2間に印加された状態となる高電圧を支える役割を
果たしている。
S14を出力段に備えたドライバICにおいては、その
LDMOS14により負荷電流を断続する関係上、発熱
対策が必要となるものであり、一般的には、ベース基板
2の下面にヒートシンクを配置することが行われる。従
って、この場合には、LDMOS14からの放熱経路
(伝熱経路)にシリコン酸化膜3が存在することにな
る。ところが、シリコン酸化膜3の熱伝導率は、シリコ
ンの1/100程度しかなく、しかも、シリコン酸化膜
3は、前述したように高電圧を支える役目を果たしてい
るため、ある程度以上の膜厚(例えば3μm程度)が必
要となるものであり、その結果、シリコン酸化膜3の存
在が放熱の妨げとなって放熱効率に大きな悪影響を及ぼ
すことになる。
ず、LDMOS14からの放熱が不十分になって当該L
DMOS14の温度が上昇することがあり、結果的に、
LDMOS14におけるキャリア移動度が低下して出力
電流が低下するという不具合が出てくる。また、場合に
よっては、LDMOS14の温度が異常に上昇して、そ
の熱破壊を引き起こす恐れも出てくる。
は、例えば特開平9−97832号公報に見られるよう
に、SOI基板の絶縁分離膜を構成するシリコン酸化膜
における耐圧が低くても良い領域に、他の部位より膜厚
が薄い薄肉領域を設けて、この領域に多結晶シリコンを
配置する構成とした半導体装置が考えられている。しか
しながら、SOI基板の絶縁分離膜であるシリコン酸化
膜は、ベース基板とシリコン層(SOI層)との間の埋
込膜として設けられるものであって、その決められた位
置のみに薄肉領域を形成するためには、工程数が大幅に
増えるという事情があり、総じて製造が面倒になるとい
う問題点があった。
あり、その目的は、ベース基板上に当該ベース基板と電
気的に絶縁した状態で設けられた半導体層に負荷駆動用
の半導体スイッチング素子を形成する構造のものであり
ながら、その半導体スイッチング素子の温度上昇を、容
易に製造可能な手段によって効果的に抑制可能になるな
どの効果を奏する半導体装置を提供することにある。
に請求項1に記載したような手段を採用できる。この手
段によれば、ベース基板(22)上に絶縁状態で設けら
れた半導体層(24)に横型構造の半導体スイッチング
素子(44)を形成した場合、その半導体スイッチング
素子における発熱現象は、主として半導体層(24)の
表面側で起きるものであり、このため、その熱は、半導
体層(24)上に、上記半導体スイッチング素子(4
4)の形成領域である島状領域(24a)を包囲した状
態で形成された伝熱部材(43)に伝えられるようにな
り、これにより、半導体スイッチング素子(44)の温
度上昇が抑制されることになる。この場合、半導体スイ
ッチング素子(44)から伝熱部材(43)に至る伝熱
経路には、前記島状領域(24a)のための絶縁分離用
トレンチ(25)が存在するが、この絶縁分離用トレン
チ(25)にあっては、その内部に設けられる絶縁膜の
膜厚を比較的小さく設定しても所期の目的を達成できる
から、その絶縁分離用トレンチ(25)が放熱の妨げと
なる事態を極力抑制することができ、結果的に、半導体
スイッチング素子(44)の温度上昇を効果的に抑制可
能になる。また、半導体層(24)の表面側に、伝熱部
材(43)を形成するだけで済むから、工程数が大幅に
増加する恐れがなくなって容易に製造可能になる。
半導体層(24)が、前記ベース基板(22)上に絶縁
分離膜(23)を介して形成されたSOI構造のもので
あった場合において、前記絶縁分離用トレンチ(25)
内に設けられる絶縁膜(26)の横方向の膜厚の合計寸
法を、上記絶縁分離膜(23)の膜厚より小さい値に設
定したときには、その絶縁分離用トレンチ(25)が放
熱の妨げとなる事態を的確に抑制できて、半導体スイッ
チング素子(44)の温度上昇を効果的に抑制できるよ
うになる。
体層(24)に絶縁分離用トレンチ(25)により囲ま
れた複数の島状領域(24a)が形成されると共に、各
島状領域(24a)内にそれぞれ半導体スイッチング素
子(44)が形成される場合に、前記伝熱部材(43)
を、上記各島状領域(24a)をそれぞれ包囲した形態
で一体的に形成することができる。この場合には、特
に、各半導体スイッチング素子(44)がタイミングを
ずらして動作されるような状態時において、動作状態と
なった半導体スイッチング素子(44)からの熱を、広
い範囲にわたった状態の伝熱部材(43)全体で拡散・
吸収できるようになり、そのスイッチング素子(44)
の温度上昇を効果的に抑制できることになる。
体層(24)における島状領域(24a)の外周囲部位
に他の素子(44)形成領域との間の電気的な干渉を防
止するためのバッファ領域(28)が形成される場合に
は、前記伝熱部材(43)を、上記バッファ領域(2
8)上に当該バッファ領域(28)と伝熱的に設けるこ
とができる。このような手段によれば、半導体層(2
4)と伝熱部材(43)との間の熱伝導率が向上するか
ら、半導体スイッチング素子(44)の温度上昇をより
効果的に抑制できるようになる。この場合、上記バッフ
ァ領域(28)は、半導体スイッチング素子(44)に
対し電気的に影響を与えない状態とすることができるか
ら、伝熱部材(43)の存在が半導体スイッチング素子
(44)の電気的特性に悪影響を及ぼす恐れがなくな
る。
伝熱部材(43)を、導電性を有した材料により形成す
ると共に、前記バッファ領域(28)に対して電気的に
接続された状態で設ける構成としても良い。この場合に
は、電気的干渉の防止機能を上げるためにバッファ領域
(28)の電位をグランド電位或いは電源電位に固定す
る場合に、上記伝熱部材(43)を電位固定用の配線パ
ターンとして兼用できるようになるから、全体の構造が
簡単化するようになる。
伝熱部材(43)を、前記半導体スイッチング素子(4
4)のための電極膜(40、41、42)を形成する第
1層配線部材を利用して形成する構成とした場合には、
その電極膜(40、41、42)の形成時において伝熱
部材(43)を同時に形成可能となるから、工程数が増
えることがなくなるものであり、結果的に、さらに容易
に製造できるようになる。
伝熱部材(43)を、前記半導体層(24)上に設けら
れた電極パッド部(45、45′、45″)に伝熱的に
接続する接続手段(46、49、50、53、54、5
5)を設けた場合には、半導体スイッチング素子(4
4)から伝熱部材(43)に伝えられた熱を、上記接続
手段(46、49、50、53、54、55)及び電極
パッド部(45、45′、45″)を通じて外部に放散
可能となって、半導体スイッチング素子(44)の温度
上昇をさらに抑制可能となる。
のように伝熱部材(43)が伝熱的に接続される電極パ
ッド部(45、45′、45″)として、半導体層(2
4)に形成された回路素子とは電気的に切り離された状
態のダミー電極を利用する構成とした場合には、ダミー
電極の有効利用を図り得ることになる。
導体装置用パッケージ(51)内から外部に引き出され
た状態の補助伝熱部材(47、56)に対し前記電極パ
ッド部(45、45′、45″)を伝熱的に接続する構
成とした場合には、半導体スイッチング素子(44)か
ら伝熱部材(43)に伝えられた熱を、上記補助伝熱部
材(47、56)を通じて外部に効率良く放散可能とな
るから、半導体スイッチング素子(44)の温度上昇抑
制効果が一段と上がるようになる。
記のような補助伝熱部材として、半導体装置用パッケー
ジ(51)のためのリードピン(47)を利用する構成
とした場合には、部品点数の増大を防止できて、コスト
の抑制を実現できることになる。
記補助伝熱部材(47、56)を、半導体装置用パッケ
ージ(51)に備えられたヒートシンク(52)に伝熱
的に接触させる構成とした場合には、半導体スイッチン
グ素子(44)からの熱を当該ヒートシンク(52)を
通じて効率良く放散できるようになって、その半導体ス
イッチング素子(44)の温度上昇をさらに効果的に抑
制できるようになる。
には本発明の第1実施例が示されており、以下これにつ
いて説明する。図1(a)、(b)には高耐圧LDMO
S(横型二重拡散MOSFET:本発明でいう半導体ス
イッチング素子に相当)の模式的な縦断面構造が示さ
れ、図2には当該LDMOSの概略的な平面レイアウト
が示されている。
単結晶シリコン基板より成るベース基板22上に、シリ
コン酸化膜23(本発明でいう絶縁分離膜に相当)を介
して単結晶シリコン層24(本発明でいう半導体層に相
当)を設けたSOI構造となっており、この単結晶シリ
コン層24には、例えばリング形状をなす絶縁分離用ト
レンチ25によって他の素子形成領域から分離された状
態の島状シリコン層24a(本発明でいう島状領域に相
当)が形成されている。
0μm程度に設定され、上記シリコン酸化膜23の膜厚
は3μm程度に設定される。また、上記絶縁分離用トレ
ンチ25は、絶縁膜としてのシリコン酸化膜26及びポ
リシリコン27により埋め戻された状態となっている
が、そのシリコン酸化膜26の膜厚は0.7μm程度に
設定されている。従って、絶縁分離用トレンチ25内に
存在するシリコン酸化膜26の横方向の膜厚の合計寸法
は、前記シリコン酸化膜23の膜厚(3μm程度)より
小さな値(1.4μm程度)に設定された状態となる。
島状シリコン層24aの外周囲部分、つまり絶縁分離用
トレンチ25に隣接する外周囲部分は、後述するバッフ
ァ領域28として機能するように構成されている。
ン酸化膜23に接する領域には、低不純物濃度の電界緩
和層29が形成されている。この電界緩和層29は、ボ
ロン或いはリン、砒素、アンチモンなどの不純物濃度が
極めて低い状態(1×101 4/cm3程度以下)の単結
晶シリコン層で、実質的に真性半導体層(I層)として
機能するものであり、その厚さは少なくとも1μm以上
となるように設定される。
層より成るドリフト層30となっている。このドリフト
層30は、比較的高い抵抗が必要であるため低不純物濃
度層として設けられるものであるが、前記電界緩和層2
9よりは高い不純物濃度に設定されている。
0の表面側からP型の不純物を拡散することによって、
平面形状がリング形状(例えば長円形状)をなす二重ウ
ェル31が形成されている。この二重ウェル31は、前
記電界緩和層29内に達するPウェル31a及びその表
面側部位に上記Pウェル31aと連続するように位置さ
れたチャネル形成用のPウェル31bとにより構成され
ている。このPウェル31bは、N+拡散層より成るソ
ース拡散層32と共に周知の二重拡散技術により形成さ
れるものであり、これにより、そのPウェル31bの表
面部にNチャネル領域が形成される構成となっている。
Pウェル31bの電位を取るためのP+拡散層より成る
ソース拡散層33が形成されている。この場合、上記二
重ウェル31並びにソース拡散層32、33は、その平
面形状がリング形状に形成されているから、上記Nチャ
ネル領域の平面形状も同様のリング形状に形成されるこ
とになる。このようにNチャネル領域をリング形状にレ
イアウトした場合には、電界の集中を緩和して大電流を
流し得るようになる高耐圧のFET構造を実現できるこ
とになる。
なす前記ソース拡散層32の中心部に位置するようにし
てN型不純物を拡散したディープドレイン領域としての
Nウェル34が棒形状に形成されている。このNウェル
34は、前記Pウェル31aの接合深さと同程度の深さ
(本実施例では若干深い状態)に形成されている。ま
た、Nウェル34の表面部には、N+拡散層より成るド
レインコンタクト層35が形成されている。尚、上記N
ウェル34の不純物濃度は、ドリフト層30の不純物濃
度及びドレインコンタクト層35の不純物濃度の中間レ
ベルに設定されるものである。
純物を前記Nウェル34と同じ接合深さに拡散した不純
物拡散層28aが形成されており、その表面部にはN+
拡散層より成るバッファ領域用コンタクト層36が形成
されている。
1bとドレインコンタクト層35との間、並びにPウェ
ル31bとバッファ領域28との間などの部位に、電界
緩和のためのLOCOS酸化膜37が形成されている。
また、Pウェル31bに形成される前記Nチャネル領域
と対応した部分には、ゲート用ポリシリコン膜38がゲ
ート酸化膜38a(シリコン酸化膜)を介して形成され
ており、このゲート用ポリシリコン膜38の形状は、上
記Nチャネル領域に対応したリング形状に設定されてい
る。
述したソース拡散層32、33、ドレインコンタクト層
35、バッファ領域用コンタクト層36、LOCOS酸
化膜37、ゲート用ポリシリコン膜38などを覆うよう
にしてシリコン酸化膜より成る層間絶縁膜39が形成さ
れている。尚、この層間絶縁膜39の膜厚は、例えば
0.6μm程度に設定される。
ような各電極膜が所謂第1アルミ(本発明でいう第1層
配線部材に相当)によって形成される。即ち、ソース拡
散層32、33と対応した位置には、当該ソース拡散層
32、33とコンタクトホール40aを介して電気的に
接続されるソース電極膜40が例えばリング形状(若し
くはその一部を切欠した形状)に形成される。
には、当該ドレインコンタクト層35とコンタクトホー
ル41aを介して電気的に接続されるドレイン電極膜4
1が、ドレイン電極膜41の形状に対応した棒形状に形
成される。また、ゲート用ポリシリコン膜38と対応し
た位置には、当該ゲートポリシリコン膜38とコンタク
トホール42aを介して電気的に接続されるゲート電極
膜42がリング形状(若しくはその一部を切欠した形
状)に形成される。
と対応した位置には、当該バッファ領域用コンタクト層
36とコンタクトホール43aを介して電気的且つ伝熱
的に接続されるバッファ領域電極膜43(本発明でいう
伝熱部材に相当)が、図2に示すような矩形枠状に形成
される。上記コンタクトホール43aは、本実施例の場
合、図2に破線で示すように、バッファ領域用コンタク
ト層36の全体にわたって分散するように複数個設けた
状態となっているが、バッファ領域用コンタクト層36
とバッファ領域電極膜43との間は少なくとも1ヶ所で
接続されれば良いものである。また、上記バッファ領域
電極膜43は、アルミニウムによって形成されたもので
あるから、導電性は勿論のこと、良好な熱伝導性を有す
るものである。尚、図2においては、図面の視認性を上
げるために、絶縁分離用トレンチ25内のシリコン酸化
膜26に斜線帯を施した状態としている。
電極膜43が第1アルミによってリング形状に形成され
ている関係上、ソース電極膜40、ドレイン電極膜41
及びゲート電極膜42は、第2アルミ(必要に応じて多
層とする)を利用して外部に引き出されるものである。
コン層24a内に、ドレインコンタクト層35並びにこ
のドレインコンタクト層35の周囲に同心状にレイアウ
トされたリング形状のソース拡散層32、33を備えた
状態のドレインセンタータイプのNチャネル型LDMO
S44(本発明でいう半導体スイッチング素子に相当)
が形成されることになる。この場合、上記LDMOS4
4にあっては、二重ウェル31(P型層)と、電界緩和
層29(実質的なI層)と、ドリフト層30、Nウェル
34及びドレインコンタクト層35(N型層)とによ
り、それらが実質的にPIN構造を構成するようになっ
ている。
よる駆動対象として、例えばELパネルが有する複数の
走査電極或いはデータ電極を想定しており、このため、
図3に示すように、上記のようなLDMOS44を複数
個形成する構成としている。即ち、図3に示すように、
前記半導体基板21上の単結晶シリコン層24(図1参
照)には、それぞれ絶縁分離用トレンチ25によって分
離された状態の複数の島状シリコン層24aが上下左右
に整列された配置となるように形成されており、各島状
シリコン層24a内にそれぞれLDMOS44が形成さ
れる。この場合、前記バッファ領域電極膜43は、各島
状シリコン層24aの周囲の全体を包囲した碁盤格子状
の配置形態で一体的に形成されることになる。
に概略的に示すように、複数個ずつのLDMOS44が
例えば2ヶ所の駆動素子形成エリアA及びBに分割され
た状態で形成されると共に、それら駆動素子形成エリア
A及びB間に位置された論理素子形成エリアCに、LD
MOS44群の動作制御用ICを構成する論理回路素子
(図示せず)が形成される構成となっている。
基板21の周縁部(四辺部)には、複数個の電極パッド
部45が形成されている。そして、前記駆動素子形成エ
リアA及びBに形成されたLDMOS44の各群のバッ
ファ領域電極膜43は、上記電極パッド部45のうちグ
ランド端子とされるもの(符号45に(a)を付して示
す)に対して、配線パターン46(本発明でいう接続手
段に相当)を介して伝熱的に接続されている。この場
合、上記バッファ領域電極膜43、電極パッド部45及
び配線パターン46は、それぞれ同一の材質(アルミニ
ウム:第1アルミ)により形成されたものであり、これ
らは同じ製造工程において互いに一体的に連結した状態
で形成される。また、電極パッド部45のうち電源端子
VDDに接続されるものについては、その符号45に
(b)を付して示した。
単結晶シリコン層24に形成された回路素子に接続され
るものではなく、図4の例では、符号45に(c)を付
して示したものは、当該回路素子とは電気的に切り離さ
れた状態のダミー電極として形成されたものである。従
って、本実施例のように上記ダミー電極を全く利用しな
い場合には、各電極パッド部45と、パッケージ用のリ
ードピン47(本発明でいう補助伝熱部材に相当)のイ
ンナリードとの間の接続状態を概略的に示す図5のよう
に、ダミー電極に相当した電極パッド部45(c)以外
のものだけが、ボンディングワイヤ48を介してリード
ピン47に接続されることになる。また、LDMOS4
4は、負荷駆動時の電流容量を確保するために、必要に
応じて所定個数ずつ並列接続された状態とされるもので
ある。
ような作用・効果を奏することができる。即ち、本実施
例のように、単結晶シリコン層24に横型構造の半導体
スイッチング素子であるLDMOS44を形成した場
合、そのLDMOS44における発熱現象は、主として
単結晶シリコン層24の表面側で起きるものである。こ
のように単結晶シリコン層24の表面側で発生した熱
は、図1(b)に矢印Wで示すように、LDMOS44
の形成領域である島状シリコン層24aを包囲した状態
で形成されたバッファ領域電極膜43に伝えられるよう
になる。このとき、上記バッファ領域電極膜43は、良
好な熱伝導性を有する材料から形成されていて、ある程
度の放熱能力を有したものであるから、LDMOS44
の温度上昇が抑制されることになる。
域電極膜43に至る伝熱経路には、島状シリコン層24
aのための絶縁分離用トレンチ25が存在するが、この
絶縁分離用トレンチ25にあっては、その内部に絶縁膜
として設けられるシリコン酸化膜26の横方向の膜厚の
合計寸法が1.4μm程度と比較的小さく設定されてい
るから、その絶縁分離用トレンチ25が放熱の妨げとな
る事態を極力抑制することができ、結果的に、LDMO
S44の温度上昇を効果的に抑制可能になる。つまり、
膜厚が3μm程度に設定されたシリコン酸化膜23を介
してベース基板22の下面側から放熱する構造(従来の
構造)の場合に比べて、LDMOS44からの熱を効率
良く逃がすことができて、そのLDMOS44の温度上
昇を的確に抑制できるようになる。
上昇抑制効果を得るために、単結晶シリコン層24の表
面側にバッファ領域電極膜43を形成するだけで済むか
ら、工程数が大幅に増加する恐れがなくなって容易に製
造可能になる。特に、上記バッファ領域電極膜43は、
LDMOS44のソース電極膜40、ドレイン電極膜4
1、ゲート電極膜42を形成するための第1アルミを利
用して形成されるものであって、それらの電極膜40〜
42の形成時においてバッファ領域電極膜43を同時に
形成できるようになるから、工程数が増えることがなく
なり、結果的に、さらに容易に製造できるようになる。
機能を得るために、バッファ領域28の電位をグランド
電位に固定するためのバッファ領域電極膜43を利用す
る構成、つまり、本発明でいう伝熱部材を電位固定用の
配線パターンとして兼用できる構成となっているから、
全体の構造が簡単化するようになる。
単結晶シリコン層24に形成されたバッファ領域28に
対して伝熱的に設けられたものであるから、その単結晶
シリコン層24とバッファ領域電極膜43との間の熱伝
導率が向上するようになり、結果的にLDMOS44の
温度上昇をより効果的に抑制できるようになる。この場
合、上記バッファ領域28は、グランドされた状態、つ
まりLDMOS44に対する電気的な影響をシールドす
る状態とされているから、バッファ領域電極膜43の存
在がLDMOS44の電気的特性に悪影響を及ぼす恐れ
がなくなる。
の走査電極或いはデータ電極を駆動するために、複数個
のLDMOS44を形成すると共に、前記放熱機能を有
したバッファ領域電極膜43を、これらLDMOS44
が形成された各島状シリコン層24aをそれぞれ包囲し
た形態で一体的に形成する構成としたから、所謂ダイナ
ミック駆動のために、各LDMOS44をタイミングを
ずらしてオンするような使用状態においては、オンされ
たLDMOS44からの熱を、広い範囲にわたった状態
の上記バッファ領域電極膜43の全体で拡散・吸収でき
るようになり、各LDMOS44の温度上昇を効果的に
抑制できることになる。
は、単結晶シリコン層24a上に設けられた電極パッド
部45に対して、配線パターン46を介して伝熱的に接
続されているから、LDMOS44からバッファ領域電
極膜43に伝えられた熱を、上記配線パターン46、電
極パッド部45を通じ、且つボンディングワイヤ48及
びリードピン47を通じて外部に放散できるようになっ
て、LDMOS44の温度上昇をさらに効率良く抑制可
能となる。さらに、本発明でいう補助伝熱部材としての
機能を、半導体装置用パッケージのためのリードピン4
7により得るようにしているから、部品点数の増大を防
止できて、コストの抑制を実現できることになる。
実施例と同様の効果を奏する本発明の第2実施例が示さ
れており、以下これについて第1実施例と異なる部分の
み説明する。即ち、図6は、第1実施例における前記図
4に対応した図面であり、この第2実施例では、駆動素
子形成エリアA及びBに形成されたLDMOS44の各
群のバッファ領域電極膜43を、上記電極パッド部45
のうち電源端子VDDに接続されるものグランド端子とさ
れるもの(符号45に(b)が付されている)に対し
て、配線パターン49(本発明でいう接続手段に相当)
を介して伝熱的に接続した構成としている。
記第1実施例と同様の効果を奏する本発明の第3実施例
が示されており、以下これについて第1実施例と異なる
部分のみ説明する。即ち、図7は、第1実施例における
前記図4に対応した図面であり、この第3実施例では、
駆動素子形成エリアA及びBに形成されたLDMOS4
4の各群のバッファ領域電極膜43を、上記電極パッド
部45のうちダミー電極とされたもの(符号45に
(c)が付されている)に対して、配線パターン50
(本発明でいう接続手段に相当)を介して伝熱的に接続
した構成としている。
ターン50が接続された電極パッド部45(c)は、ボ
ンディングワイヤ48を介してリードピン47に接続さ
れる。また、図9に示すように、半導体基板21を収納
した樹脂パッケージ51(本発明でいう半導体装置用パ
ッケージに相当)は、その上面にアルミナコーティング
されたアルミニウム或いは銅などにより形成されたヒー
トシンク52が設けられており、前記電極パッド部45
(c)に接続された合計2本のリードピン47aは、そ
のアウタリード部が、図9に示すように折曲された状態
でヒートシンク52に対し例えば半田付けにより伝熱的
に接触した状態で固定されている。
DMOS44からバッファ領域電極膜43に伝えられた
熱を、配線パターン50及び電極パッド部45(c)を
通じ、且つボンディングワイヤ48、リードピン47及
びヒートシンク52を通じて外部に効率良く放散できる
ようになって、そのLDMOS44の温度上昇をさらに
効果的に抑制可能となる。また、本来は無用のものとな
るダミー電極(電極パッド部45(c))の有効利用を
図り得ることになる。さらに、本発明でいう補助伝熱部
材として、樹脂パッケージ51のためのリードピン47
を利用する構成としているから、部品点数の増大を防止
できて、コストの抑制を実現できることになる。
ダミー電極となる電極パッド部45(c)が余っている
場合には、その電極パッド部45(c)も上記のような
放熱機能のために利用することができる。このような変
形例を図10に示す。つまり、この図10の例では、駆
動素子形成エリアA及びBに形成されたLDMOS44
の各群のバッファ領域電極膜43を電極パッド部45
(c)に対して前記配線パターン50を介して伝熱的に
接続すると共に、各バッファ領域電極膜43を、他のダ
ミー電極とされた電極パッド部45(c)に対して配線
パターン53(本発明でいう接続手段に相当)を介して
伝熱的に接続する構成としている。
のように、前記図7において示したダミー電極となる電
極パッド部45(c)を、互いに隣接する位置にまとめ
て配置して一体化することにより大面積の電極パッド部
45′を設け、この電極パッド部45′に対して、駆動
素子形成エリアA及びBに形成されたLDMOS44の
各群のバッファ領域電極膜43を幅広な配線パターン5
4(本発明でいう接続手段に相当)を介して伝熱的に接
続する構成としても良い。尚、この場合には、上記電極
パッド部45′から複数本のボンディングワイヤを引き
出すことができるようになる。
は本発明の第4実施例が示されており、以下これについ
て前記第1実施例などと異なる部分のみ説明する。即
ち、この第4実施例においては、第1実施例などにおい
てダミー電極となる電極パッド部45(c)を、図12
に示すように、互いに隣接した位置にまとめて配置して
一体化することによって、半導体基板21の一辺部を占
有した状態の大面積の電極パッド部45″を設け、この
電極パッド部45″に対して、駆動素子形成エリアA及
びBに形成されたLDMOS44の各群のバッファ領域
電極膜43を幅広な配線パターン55(本発明でいう接
続手段に相当)を介して伝熱的に接続する構成としてい
る。この場合、電極パッド部45″には、アルミニウム
或いは銅などの伝熱性が良好な材料より成る放熱板56
(本発明でいう補助伝熱部材に相当)の端縁部を伝熱的
に接続している。尚、この放熱板56はフィルム状のも
のであっても良い。
56は、樹脂パッケージ51外に引き出された部分が、
直角状に折曲されてヒートシンク52の側面に伝熱的に
接触されると共に、このような面接触状態で例えばネジ
57を利用して固定されている。尚、ネジ57を使用し
た固定手段に代えて、半田付けや溶接などの固定手段を
利用することもできる。
DMOS44からヒートシンク52に至る伝熱経路に大
型の放熱板56が設けられているから、LDMOS44
からバッファ領域電極膜43に伝えられた熱を、配線パ
ターン55、電極パッド部45″、放熱板56及びヒー
トシンク52を通じて外部に極めて効率良く放散できる
ようになって、LDMOS44の温度上昇を確実に抑制
可能となる。
第5実施例が示されており、以下これについて前記第1
実施例と異なる部分のみ説明する。即ち、図14は、第
1実施例における前記図3に対応した図面である。第1
実施例では、バッファ領域電極膜43の形状を、LDM
OS44が形成された島状シリコン層24aの周囲の全
体を包囲した状態(図3参照)としたが、この第5実施
例では、バッファ領域電極膜43を、島状シリコン層2
4aを包囲する部分で一部切欠した状態としている。
電極膜40(図1参照)に接続される配線パターンを上
記切欠部分を通じて引き回すことができるから、当該配
線パターンを第1アルミにより形成することが可能にな
る。
第6実施例が示されており、以下これについて前記第1
実施例と異なる部分のみ説明する。即ち、図15は、第
1実施例における前記図2に対応した図面であり、この
第6実施例では、矩形枠状に形成されたバッファ領域電
極膜43の内側(島状シリコン層24aに面した側)の
形状を、島状シリコン層24aの形状に沿った曲線形状
に構成したことに特徴を有する。
3の内側全体が発熱源であるLDMOS44に近接した
状態となると共に、当該バッファ領域電極膜43の面積
が増えることになる。この結果、バッファ領域電極膜4
3への熱の伝達状態が良好になると共に、放熱能力の向
上を期待できるようになるから、LDMOS44の温度
上昇抑制効果を向上させ得るようになる。
第7実施例が示されており、以下これについて前記第1
実施例と異なる部分のみ説明する。即ち、図16は、第
1実施例における前記図2に対応した図面であり、この
第7実施例では、矩形枠状に形成されたバッファ領域電
極膜43の一部(対をなす対向辺部分)を、島状シリコ
ン層24aに上方からオーバーラップさせた構成に特徴
を有する。尚、上記オーバーラップ部分には、図1に示
す層間絶縁膜39が介在された状態となる。
3の一部分が発熱源であるLDMOS44に近接した状
態となると共に、当該バッファ領域電極膜43の面積が
増えることになる。従って、このような第6実施例に構
成によっても、前記第5実施例と同様に、バッファ領域
電極膜43への熱の伝達状態が良好になると共に、放熱
能力の向上を期待できるようになるから、LDMOS4
4の温度上昇抑制効果を向上させ得るようになる。
第7実施例が示されており、以下これについて前記第1
実施例と異なる部分のみ説明する。即ち、第1実施例に
おいては、バッファ領域電極膜43をバッファ領域用コ
ンタクト層36に接続するためのコンタクトホール43
aを、そのバッファ領域用コンタクト層36の全体にわ
たって分布するように複数個設ける構成としたが、図1
7に示すように、バッファ領域用コンタクト層36の全
体にわたった矩形枠状のコンタクトホール43a′を設
ける構成としても良い。
3とバッファ領域用コンタクト層36との間の接触面積
が増大することになるから、バッファ領域電極膜43を
通じた放熱機能をさらに高め得るようになる。
第9実施例が示されており、以下これについて前記第1
実施例と異なる部分のみ説明する。即ち、図18は、第
1実施例における前記図1に対応した図面である。第1
実施例では、伝熱部材として、バッファ領域用コンタク
ト層36に対しコンタクトホール43aを介して電気的
に接続されるバッファ領域電極膜43を設ける構成とし
たが、この第9実施例では、図18に示すように、バッ
ファ領域用コンタクト層36と対応した位置に、層間絶
縁膜39を介して伝熱部材としての伝熱膜58を配置す
るようにしている。この伝熱膜58は、例えば第1アル
ミにより形成されるものであるが、バッファ領域用コン
タクト層36には接続されていないものである(従っ
て、本実施例の場合、バッファ領域用コンタクト層36
は不要にすることも可能である)。
した実施例に限定されるものではなく、次のような変形
または拡張が可能である。ベース基板22としては、単
結晶シリコン基板に限らず、他の半導体基板或いは絶縁
性を有するセラミック基板やガラス基板などを用いるこ
ともできる。この場合、ベース基板そのものが絶縁性を
有するものであれば、ベース基板上に絶縁膜(本実施例
の場合シリコン酸化膜23)を形成したSOI構造とし
なくても良いものである。
DMOS44を例に挙げて説明したが、Pチャネル型の
ものを対象としても良く、また、ソースセンタータイプ
のものに適用しても良い。さらに、チャネル形状も上記
した各実施例のようなリング形状に構成する必要はない
ものである。勿論、島状シリコン層24aに形成する横
型構造の半導体スイッチング素子としては、LDMOS
に限らず、バイポーラトランジスタやIGBTなどを用
いて良いことは勿論である。また、上記実施例で述べた
ディープドレイン構造は必要に応じて採用すれば良い。
材料として、アルミニウムを用いる構成としたが、アル
ミニウム合金、銅或いは銅合金、タングステンなどのよ
うに伝熱性及び導電性を有した材料を広く使用すること
ができる。また、伝熱部材である伝熱膜58もアルミニ
ウムを用いる構成としたが、これも伝熱性がある材料で
あれば多様な材料を使用することができる。SOI構造
の半導体基板21の絶縁分離膜として、シリコン酸化膜
23を設ける構成としたが、シリコン窒化膜などのよう
な他の材質のものを設ける構成としても良い。
模式的断面図
平面図
めの概略的平面図
図
相当図
の概略的平面図
視図
面図
酸化膜(絶縁分離膜)、24は単結晶シリコン層(半導
体層)、24aは島状シリコン層(島状領域)、25は
絶縁分離用トレンチ、26はシリコン酸化膜(絶縁
膜)、27はポリシリコン、28はバッファ領域、36
はバッファ領域用コンタクト層、39は層間絶縁膜、4
0はソース電極膜、41はドレイン電極膜、42はゲー
ト電極膜、43はバッファ領域電極膜(伝熱部材)、4
4はLDMOS(半導体スイッチング素子)、45、4
5′、45″は電極パッド部、46は配線パターン(接
続手段)、47はリードピン(補助伝熱部材)、48は
ボンディングワイヤ、49、50は配線パターン(接続
手段)、51は樹脂パッケージ(半導体装置用パッケー
ジ)、52はヒートシンク、53、54、55は配線パ
ターン(接続手段)、56は放熱板(補助伝熱部材)、
58は伝熱膜(伝熱部材)を示す。
Claims (12)
- 【請求項1】 ベース基板(22)上に当該ベース基板
(22)と電気的に絶縁した状態で設けられた半導体層
(24)に絶縁分離用トレンチ(25)により囲まれた
島状領域(24a)を形成し、その島状領域(24a)
内に負荷駆動用の横型構造の半導体スイッチング素子
(44)を形成する構成とした半導体装置において、 前記半導体層(24)上に、熱伝導性が良好な材料より
成る伝熱部材(43)を前記島状領域(24a)を包囲
した状態で形成したことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 前記半導体層(24)は、前記ベース基
板(22)上に絶縁分離膜(23)を介して形成された
SOI構造のものであることを特徴とする請求項1記載
の半導体装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置において、 前記絶縁分離用トレンチ(25)内に設けられる絶縁膜
(26)の横方向の膜厚の合計寸法が、前記絶縁分離膜
(23)の膜厚より小さい値に設定されることを特徴と
する半導体装置。 - 【請求項4】 前記半導体層(24)には絶縁分離用ト
レンチ(25)により囲まれた複数の島状領域(24
a)が形成されると共に、各島状領域(24a)内にそ
れぞれ半導体スイッチング素子(44)が形成され、前
記伝熱部材(43)は、上記各島状領域(24a)をそ
れぞれ包囲した形態で一体的に形成されることを特徴と
する請求項1〜3の何れかに記載の半導体装置。 - 【請求項5】 前記半導体層(24)における前記島状
領域(24a)の外周囲部位に他の素子形成領域との間
の電気的な干渉を防止するためのバッファ領域(28)
が形成され、 前記伝熱部材(43)は前記バッファ領域(28)上に
当該バッファ領域(28)に対して伝熱的に設けられる
ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の半導体
装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の半導体装置において、 前記伝熱部材(43)は導電性を有した材料により形成
されると共に、前記バッファ領域(28)に対して電気
的に接続された状態で設けられることを特徴とする半導
体装置。 - 【請求項7】 前記伝熱部材(43)は、前記半導体ス
イッチング素子(44)のための電極膜(40、41、
42)を形成する第1層配線部材を利用して形成される
ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の半導体
装置。 - 【請求項8】 前記伝熱部材(43)を、前記半導体層
(24)上に設けられた電極パッド部(45、45′、
45″)に伝熱的に接続する接続手段(46、49、5
0、53、54、55)を備えたことを特徴とする請求
項1〜7の何れかに記載の半導体装置。 - 【請求項9】 請求項8記載の半導体装置において、 前記電極パッド部(45、45′、45″)は、前記半
導体層(24)に形成された回路素子とは電気的に切り
離された状態のダミー電極であることを特徴とする半導
体装置。 - 【請求項10】 請求項8または9記載の半導体装置に
おいて、 半導体装置用パッケージ(51)内から外部に引き出さ
れた状態の補助伝熱部材47、56)を備え、この補助
伝熱部材(47、56)に対し前記電極パッド部(4
5、45′、45″)を伝熱的に接続したことを特徴と
する半導体装置。 - 【請求項11】 請求項10記載の半導体装置におい
て、 前記補助伝熱部材は、前記半導体装置用パッケージ(5
1)のためのリードピン(47)であることを特徴とす
る半導体装置。 - 【請求項12】 請求項10または11記載の半導体装
置において、 前記半導体装置用パッケージ(51)はヒートシンク
(52)を備え、前記補助伝熱部材(47、56)は当
該ヒートシンク(52)に伝熱的に接触されることを特
徴とする半導体装置。
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