JPH11345793A - 半導体ウエハの裏面研削方法 - Google Patents

半導体ウエハの裏面研削方法

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JPH11345793A
JPH11345793A JP7885999A JP7885999A JPH11345793A JP H11345793 A JPH11345793 A JP H11345793A JP 7885999 A JP7885999 A JP 7885999A JP 7885999 A JP7885999 A JP 7885999A JP H11345793 A JPH11345793 A JP H11345793A
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JP
Japan
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adhesive tape
pressure
sensitive adhesive
semiconductor wafer
wafer
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Application number
JP7885999A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Kumagai
誠敏 熊谷
Yasuhisa Fujii
藤井  靖久
Makoto Kataoka
片岡  真
Kentaro Hirai
健太郎 平井
Hideki Fukumoto
英樹 福本
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体ウエハの裏面研削後にウエハ表面保護用
粘着テープを剥離する際にウエハの割れを防止できるウ
エハの裏面研削方法を提供する。 【解決手段】半導体ウエハの表面に熱収縮性の粘着テー
プ(A)を貼付してウエハの裏面を研削する第1工程、
リング状フレームに固定用粘着テープ(B)を貼付し、
該テープ(B)のほヾ中央部に研削後の半導体ウエハの
裏面を貼付する第2工程、ウエハ表面から粘着テープ
(A)を剥離する第3工程とを順次実行する半導体ウエ
ハの裏面研削方法であって、第1工程で用いる粘着テー
プ(A)の粘着力Pと、第2工程で用いる固定用粘着テ
ープ(B)の粘着力Qが、特定の値および比率に限定さ
れ、第3工程において粘着テープ(A)に60〜90℃
の温水を放射して剥離することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハの裏
面研削方法に関する。詳しくは、熱収縮性を有する半導
体ウエハ表面保護用粘着テープをシリコンウエハ等の半
導体ウエハの集積回路が組み込まれた側の面(以下、
「ウエハ表面」という)に貼付した後、半導体ウエハ裏
面研削機を用いて半導体ウエハの集積回路の組み込まれ
ていない側の面(以下、「ウエハ裏面」という)を研削
し、引き続いてウエハ裏面に半導体ウエハ裏面固定用粘
着テープを貼付して固定し、表面保護用粘着テープに温
水を放射して剥離する、半導体ウエハの裏面研削方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】通常、半導体集積回路(以下、「IC」
という)は、高純度シリコン単結晶等をスライスして半
導体ウエハとした後、その表面にエッチング加工等の手
段により集積回路を組み込み、さらにウエハ裏面を研削
した後、ダイシングしてチップ化する方法で製造されて
いる。
【0003】これらの工程の中に、半導体ウエハの表面
にICを組み込んだ後、ウエハを任意の厚さまで薄くす
るためにウエハ裏面を研削するバックグラインド工程が
ある。この工程では、半導体ウエハ表面に形成された回
路の保護、ウエハの破損防止、ウエハ研削加工を容易に
する等の目的でウエハ表面保護用粘着テープを、その粘
着剤層を介してウエハの表面に貼付し、保護しながら半
導体ウエハ裏面を研削加工する方法が用いられている。
この工程では、ウエハ裏面を研削する際に生じる研削熱
の除去および発生するシリコン屑の洗い流しのため、研
削水と称する水をウエハと研削砥石にかけながら行う。
【0004】半導体ウエハ表面保護用粘着テープは、通
常、裏面研削終了後不要となった時に剥離機と称される
装置内において、剥離テープと称する強粘着力の粘着テ
ープを半導体ウエハ表面保護用粘着テープの基材フィル
ム側に貼付し、該剥離テープを介して剥離する方法が採
用されている。しかし、上記の如き剥離装置を用いてウ
エハから表面保護用粘着テープを剥離する場合、剥離テ
ープを半導体ウエハ表面保護用粘着テープの基材フィル
ム側に貼付する際に、ウエハの破損が起こったり、剥離
テープと表面保護用粘着フィルムの接着不良による剥が
し不良等が生じたりすることがあった。又、上記の様な
剥離テープを用いて表面保護用粘着フィルムを剥離する
装置は、機構が複雑で大がかりなものとなり、設備コス
トの上昇につながる。
【0005】上記の問題を解決する方法として、例え
ば、特開平8−222535号公報に、表面張力が、3
5dyne/cm未満、ビカット軟化点が100℃以上
である剥離フィルムの片面に粘着剤を塗布、乾燥して粘
着剤層を設けた後、該粘着剤層の表面に、表面張力が3
5dyne/cm以上であり、25℃における収縮率が
5%未満であり、且つ50〜80℃の温水に浸漬した時
の収縮率が5〜50%であるエチレン−酢酸ビニル共重
合体延伸フィルムを押圧して、該粘着剤層を該エチレン
−酢酸ビニル共重合体延伸フィルム片面に転着させて得
られた半導体ウエハ表面保護用粘着フィルムを、該粘着
剤層を介して半導体ウエハ表面に貼付して、該半導体ウ
エハ裏面を研削した後、50〜80℃の温水に浸漬し、
該半導体ウエハ表面から該半導体ウエハ表面保護用粘着
フィルムを剥離することを特徴とする半導体ウエハ表面
保護用粘着フィルムの使用方法が開示されている。当該
発明によれば、裏面研削後の厚さが200μm以下で、
口径が8インチ程度の半導体ウエハから、半導体ウエハ
表面保護用粘着フィルムを剥離する際に、ウエハを破損
することなく容易に剥離することができると記載されて
いる。
【0006】また、特開平7−201787号公報に
は、熱収縮性のプラスチックフィルムの一面上に、
(i)少なくともカルボキシル基の一部が部分中和され
たカルボキシル基含有親水性重合体の部分架橋物と、
(ii)アニオン性界面活性剤およびカチオン性界面活性
剤からなる群から選択される少なくとも1種の室温で液
状の界面活性剤とを含む粘着剤層が設けられてなるウエ
ハ表面保護シートが開示されている。
【0007】しかし、上記発明の場合でも、ウエハの口
径、裏面研削後の厚み、表面形状によっては粘着フィル
ム(粘着シート、本発明においては粘着テープ)を剥離
する際に、ウエハが破損することがあった。尚、特開平
7−201787号公報においては、その実施例で、半
導体ウエハの表面にウエハ表面保護シートを貼り付けた
ままの状態で、保護シートとともにウエハをダイシング
し、ダイシング後に各チップ表面からチップサイズに切
断された保護シートを剥離している為、剥離時における
ウエハが破損する問題は生じていない。しかし、通常
は、「スクライブラインの判別(センサーで行なわれる
ことが多く、ウエハ表面に粘着テープがあると識別でき
ないことがある)」「ダイシングブレードの磨耗(粘着
剤層を切断することにより、磨耗が速くなる傾向にあ
る)」「切断後のテープの回収(チップサイズごとに切
断された保護テープを効率的に回収することは装置によ
っては困難となる)」等を考慮して、ダイシングを行な
う前に保護テープを剥離するのが主流である。従って本
発明においては、ダイシンングを行なう前に剥離するこ
とを前提としている。
【0008】粘着テープを剥離する際の破損の問題は、
半導体ウエハの口径が大きくなる程、また、裏面研削後
の厚みが薄くなる程、生じ易くなる傾向にある。また、
ウエハ口径が同じであり、且つ、裏面研削後の厚みが同
じであっても、スクライブライン(「ストリート」とも
いう。ウエハ上のチップをダイシングすることによって
分割する際、回転丸刃が通る道)の幅、深さ等、半導体
ウエハの表面形状によって、破損し易いウエハがある。
スクライブラインの深さ等、ウエハ表面凹凸が大きい
程、破損が生じ易くなる傾向にある。
【0009】近年、半導体チップの小型化が図られるに
つれて、ウエハを薄型化する傾向が進み、従来、裏面研
削後のウエハの厚さが200〜400μm程度であった
が、チップの種類によっては150μm程度まで薄くな
っている。また、半導体製造の合理化に伴い、ウエハの
サイズについても、従来、径が最大200mmであった
ものが今後300mm、400mmへと大型化が予定さ
れている。
【0010】また、ウエハの薄型化、大口径化は単にウ
エハの強度の低下を招くだけでなく、裏面が研削された
後に該ウエハの反りが大きくなる問題も生じさせてい
る。この反りによって、「半導体ウエハ表面保護用粘着
テープの剥離工程において、半導体ウエハをチャックテ
ーブルに吸着させる際にウエハを破損させたり」、「半
導体ウエハ表面保護用粘着テープを半導体ウエハから剥
離する際に、チャックテーブルへの吸着不足によりウエ
ハの保持が不十分となり、半導体ウエハが破損し易くな
る」等、新たな問題も生じさせている。
【0011】ウエハが破損した場合、単にウエハの歩留
りが悪くなるだけでなく、ウエハの破片が製造装置の中
に入り込み、該装置のメンテナンスが必要になるなど、
大幅な生産性の低下につながることもある。 このような粘着テープ剥離工程においてウエハが破損す
る問題と相反して、前記バックグラインド工程において
は、研削水がテープとウエハの間へ浸入することを防止
する為、ウエハ表面保護用粘着テープには、十分な粘着
力が求められる。研削水が侵入すると、これによりテー
プが浮き、研削後のウエハの厚み精度が低下することが
ある。また、研削と同時に発生したシリコン屑がテープ
とウエハ表面の間に浸入し、ウエハ表面を汚染する問題
が生じることもある。さらに水の浸入が著しい場合に
は、研削中にテープが剥れ、ウエハが破損することもあ
る。
【0012】近年、半導体ウエハの大口径化、薄層化お
よびICの高性能化に伴い、ウエハ裏面の研削時や、粘
着テープの剥離時にウエハを破損せず、また作業時間が
短縮でき、さらにはウエハ表面への汚染が少ない半導体
ウエハの加工方法が望まれていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点に鑑み、半導体ウエハの裏面研削後、半導体ウエ
ハの表面から半導体ウエハ表面保護用粘着テープを剥離
する際にウエハの割れを防止し、さらに、作業時間の短
縮が図れる半導体ウエハの裏面研削方法を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、熱収縮性を有する基材フィルムの片表面に粘
着剤層が形成された半導体ウエハ表面保護用粘着テープ
(A)〔本明細書中において単に「表面保護用粘着テー
プ(A)」ともいう〕を半導体ウエハ表面に貼付して、
半導体ウエハの裏面を研削し、研削終了後、表面保護用
粘着テープ(A)の粘着力の2倍以上の粘着力を有する
半導体ウエハ裏面固定用粘着テープ(B)〔本明細書中
において単に「裏面固定用粘着テープ(B)」ともい
う〕を半導体ウエハ裏面に貼付してから、表面保護用粘
着テープ(A)に温水を放射して、該粘着テープ(A)
を収縮、剥離することにより、上記目的が達成させるこ
とを見出し、本発明を完成させた。
【0015】すなわち、本発明により下記の半導体ウエ
ハの裏面研削方法が提供される。 (i)半導体ウエハの表面に半導体ウエハ表面保護用粘
着テープ(A)を貼付して半導体ウエハの裏面を研削す
る第1工程と、リング状フレームに半導体ウエハ裏面固
定用粘着テープ(B)を貼付し、該リング状フレームに
囲まれた裏面固定用粘着テープ(B)のほヾ中央部に研
削後の半導体ウエハの裏面を貼付する第2工程と、半導
体ウエハ表面から表面保護用粘着テープ(A)を剥離す
る第3工程とを順次実行する半導体ウエハの裏面研削方
法であって、上記第1工程で用いる表面保護用粘着テー
プ(A)が、熱収縮性を有する基材フィルムの片表面に
粘着剤層が形成され、その粘着力Pが10〜1000g
/25mmであり、上記第2工程で用いる裏面固定用粘
着テープ(B)の粘着力Qが250〜3500g/25
mmであり、且つ、上記両粘着テープの粘着力Pおよび
Qの間に、P×2≦Qなる関係が成立すると共に、上記
第3工程において、表面保護用粘着テープ(A)に60
〜90℃の温水を放射して剥離すること、を特徴とする
半導体ウエハの裏面研削方法。
【0016】(ii)上記第1工程で用いる表面保護用粘
着テープ(A)の基材フィルムが、少なくとも1軸方向
に延伸されたエチレン−酢酸ビニル共重合体であり、且
つ、60℃〜90℃の温水に30秒間浸漬した時の1軸
方向の収縮率が少なくとも5%であることを特徴する前
記(i)の半導体ウエハの裏面研削方法。 (iii) 上記第3工程における60℃〜90℃の温水の放
射位置が、表面保護用粘着テープ(A)の粘着剤層と半
導体ウエハ表面の界面であることを特徴とする前記
(i)の半導体ウエハの裏面研削方法。
【0017】本発明では、温水を放射して、表面保護用
粘着テープ(A)を剥離する方法を採用するので、表面
保護用粘着テープ(A)の粘着剤層とウエハ表面の界面
に温水が毛管現象により侵入し、剥離時の粘着力が実質
的に低下する。熱収縮性の表面保護用粘着テープ(A)
が温水放射により収縮、剥離する際に、半導体ウエハが
ウエハマウント状態にある為、表面保護用粘着テープ
(A)の粘着力の2倍以上の強粘着力を有する裏面固定
用粘着テープ(B)で補強されており、表面保護用粘着
テープ(A)の収縮応力によりウエハが破損することが
ない。また、半導体ウエハを研削した後、該ウエハに反
りが生じた場合であっても、該ウエハを強固に保持する
ことができる。
【0018】従って、本発明によれば、口径が100〜
300mmである半導体ウエハの裏面を厚み80〜20
0μm程度まで薄く研削する場合であっても、さらに
は、研削した後にウエハに反りが生じていても、半導体
ウエハ表面保護用粘着テープ(A)を剥離する際に、半
導体ウエハを破損することがない。その上、剥離後、直
ちにウエハのダイシングを行なえる為、工程の大幅な簡
略化も可能となる。さらには、表面保護用粘着テープ
(A)の粘着剤層の組成を選択し、加熱収縮剥離時の加
熱媒体として60〜90℃の純水を用いれば、洗浄工程
をも省略することもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。先ず、熱収縮性の半導体ウエハ表面保護用粘着テ
ープ(A)について詳細に説明する。本発明に適用でき
る表面保護用粘着テープ(A)は、少なくとも一軸方向
に延伸してなるエチレン−酢酸ビニル共重合体等からな
る基材フィルムの片表面に粘着剤層が形成されたものが
好ましい。保存、輸送等を行なう間、粘着剤層を保護す
るため、該粘着剤層の表面に、通常、セパレーターと称
する剥離フィルムが貼付されているものが好ましい。
【0020】表面保護用粘着テープ(A)の製造方法
は、例えば、剥離フィルムの片表面に粘着剤を塗布、乾
燥して粘着剤層を形成した後、得られた粘着剤層を、少
なくとも一軸方向に延伸された基材フィルムの表面に転
着させる。表面保護用粘着テープ(A)を構成する基材
フィルムは、少なくとも一軸方向に延伸されてなり、6
0℃〜90℃の温水中に30秒間浸漬した時の1軸方向
の収縮率が少なくとも5%、好ましくは5〜50%、さ
らに好ましくは15〜35%であるものが用いられる。
材質としてはエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂が好ま
しい。
【0021】基材フィルムの厚みは、保護する半導体ウ
エハの形状、表面状態、研削の方法、研削条件、あるい
はウエハ表面保護用粘着テープの切断、貼付等の作業性
により適宜決められるが、通常、10〜1000μmで
ある。好ましくは100〜300μmである。上記基材
フィルムの製造方法には特に制限はなく、押出成形法、
カレンダー成形法等公知の方法で製造されたもので差支
えない。成形温度は、原料樹脂のガラス転移点または軟
化点以上、分解温度未満の温度で差支えない。基材フィ
ルムに熱収縮性を付与するために、少なくとも1軸方向
に延伸することが好ましい。延伸倍率は、ウエハ裏面の
研削の後、表面保護用粘着テープ(A)をウエハ表面か
ら剥離する際の剥離性、作業性等に影響を及ぼす。延伸
倍率が低いとウエハ表面から剥離する際に加熱した場
合、基材フィルムの収縮が充分に起こらず、剥離性、作
業性等が低下する。かかる点を考慮すると、延伸倍率
は、少なくとも1.2倍、好ましくは1.6倍以上、さ
らに好ましくは2.0倍以上である。基材フィルムの延
伸方向は、1軸方向であっても2軸方向であっても良
い。好ましくはフィルムの縦方向の1軸方向である。延
伸倍率の上限は、延伸時の破れ等を考慮すると6倍程度
である。
【0022】また、延伸方法にも特別な制限はなく、ロ
ール圧延法、ロール延伸法等による縦一軸延伸法、テン
ター機を用いる縦横逐次二軸延伸法、テンター機を用い
る縦横同時二軸延伸法等、公知の延伸方法で差支えな
い。延伸温度は40〜80℃、好ましくは50〜70℃
である。上記のようにして延伸された基材フィルムは、
通常、経時での収縮が起きないよう熱処理が行われる。
熱処理温度は40〜80℃、好ましくは50〜70℃で
ある。
【0023】基材フィルムの、少なくとも粘着剤層を積
層しようとする面の表面張力は、剥離フィルムの粘着剤
層が形成される側の面の表面張力より高いことが必要で
ある。基材フィルムは、通常、表面張力の絶対値が如何
なる値であっても剥離フィルムの表面張力よりも高い表
面張力を有するフィルムであれば用いることができる。
剥離フィルムからの転着後の粘着剤層の密着性等を考慮
すると、35dyne/cm以上の表面張力を有する延
伸フィルムであることを基準として選定することが好ま
しい。表面張力が低いと粘着剤層と基材フィルムとの密
着性が低下し、粘着剤層の剥離フィルムからの転着が良
好に行えない。基材フィルムの表面張力を高くする方法
としては、コロナ放電処理等が挙げられる。
【0024】表面保護用粘着テープ(A)に用いる剥離
フィルムは、本質的には、表面張力の絶対値が如何なる
値であっても基材フィルムのそれよりも低い表面張力を
有するフィルムであればよい。また、剥離フィルムの耐
熱性は、その表面に塗布された粘着剤の乾燥性に影響す
る。耐熱性が低いと粘着剤の乾燥温度を低温とする必要
があり、乾燥に長時問を要し短時間で効率よく乾燥する
ことができない。また、例えば、乾燥炉内で剥離フィル
ムが熱収縮を起こすことがあり、剥離フィルムにしわが
発生する等の不具合が生じ、均一な厚みを有する粘着剤
層が形成されないことがある。かかる観点から、剥離フ
ィルムは、所定の耐熱性を有することが好ましい。耐熱
性の判断基準として、100℃以上のビカット軟化点を
有することが好ましい。上記条件を満たす限り、剥離フ
ィルムの種類には特に制限はない。単層フィルムであっ
ても、また、積層フィルムであってもよく、市販品の中
から適宜選択できる。
【0025】具体的な剥離フィルムの例としては、高密
度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリアミド系樹脂等、またはそれらの混合物
から製造されたフィルムが挙げられる。好ましくは、高
密度ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムお
よぴポリエチレンテレフタレートフィルム等が挙げられ
る。これらのフィルムの製造方法には特に制限はなく、
押出成形法、カレンダー成形法等公知の方法で製造され
たもので差支えなく、また、成形温度は、原料樹脂のガ
ラス転移点または軟化点以上、分解温度未満の温度であ
れば差支えない。
【0026】また、粘着剤層の剥離フィルムからの剥離
応力を小さくする目的で、剥離フィルムの粘着剤を塗布
する表面に粘着剤層を汚染しない範囲において、シリコ
ーン系等の剥離剤を塗布しても差し支えない。剥離フィ
ルムの厚さは、乾燥条件、粘着剤層の種類および厚さ、
または表面保護用粘着テープ(A)の加工条件、加工方
法等により異なるが、通常、10〜1000μmであ
る。好ましくは20〜100μmである。粘着剤層の表
面から剥離フィルムを剥離するのは、表面保護用粘着テ
ープ(A)として使用する直前が好ましい。
【0027】表面保護用粘着テープ(A)に用いられる
粘着剤層としては、研削するウエハの表面形状、口径、
表面保護膜の種類、裏面研削量等の条件に合わせて設計
されたものであれば、いずれでも用いることができ、粘
着剤ポリマー、架橋剤、添加剤等を含有する塗工液(溶
液または、エマルジョン液)を基材フィルムまたは剥離
フィルムに塗工することにより形成される。
【0028】粘着剤ポリマーとしては、特に制限はな
く、市販品等の中から適宜選択できるが、粘着性、塗布
性、ウエハ表面の非汚染性等の点からアクリル系粘着剤
が好ましい。このようなアクリル系粘着剤は、アクリル
酸アルキルエステルモノマー、およびカルボキシル基、
水酸基等の官能基を有するモノマーを含むモノマー混合
物を共重合して得られる。更に、必要に応じてそれらと
共重合可能なビニルモノマー、多官能性モノマー、内部
架橋性モノマー等を共重合することができる。また、粘
着剤ポリマーとしてエマルジョン系のものを用いれば、
後述する温水による加熱剥離工程において、ウエハ表面
が洗浄される効果がある。
【0029】アクリル酸アルキルエステルモノマーとし
て、例えば、メチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、プロ
ピルアクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルア
クリレート、ブチルメタクリレート、ヘキシルアクリレ
ート、へキシルメタクリレート、オクチルアクリレー
ト、オクチルメタクリレート、ノニルアクリレート、ノ
ニルメタクリレート、ドデシルアクリレート、ドデシル
メタクリレート等が挙げられる。これらのモノマーの側
鎖アルキル基は直鎖状でも分岐状でも良い。また、上記
のアクリル酸アルキルエステルモノマーは目的に応じて
2種以上併用しても良い。
【0030】官能基を有するモノマーとしては、例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン
酸、マレイン酸、フマル酸等のカルボキシル基を有する
モノマー、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシ
エチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、ヒドロキシプロピルメタクリレート等の水酸基を有
するモノマー、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジ
メチルアミノアクリレート、ジメチルアミノメタクリレ
ート等が挙げられ、その他共重合可能なモノマーとして
酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル等が挙げられ
る。
【0031】粘着剤ポリマーの重合反応機構としては、
ラジカル重合、アニオン重合、カチオン重合等が挙げら
れるが、粘着剤の製造コスト、モノマーの官能基の影響
および半導体ウエハ表面へのイオンの影響等を考慮すれ
ば、ラジカル重合によって重合することが好ましい。ラ
ジカル重合反応によって重合する際、ラジカル重合開始
剤としては、ベンゾイルパーオキサイド、アセチルパー
オキサイド、イソブチリルパーオキサイド、オクタノイ
ルパーオキサイド、ジターシャルブチルパーオキサイ
ド、ジターシャルアミルパーオキサイド等の有機過酸化
物、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナト
リウム等の無機過酸化物、2,2’−アゾビスイソブチ
ロニトリル、2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニ
トリル、4,4’−アゾビス−4−シアノバレリックア
シッド等のアゾ化合物等が挙げられる。
【0032】乳化重合法により重合する場合には、これ
らのラジカル重合開始剤の中で、水溶性の過硫酸アンモ
ニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム等の無機過
酸化物、同じく水溶性の4,4’−アゾビス−4−シア
ノバレリックアシッド等の分子内にカルボキシル基を持
ったアゾ化合物が好ましい。半導体ウエハ表面へのイオ
ンの影響を考慮すれば、4,4’−アゾビス−4−シア
ノバレリックアシッド等の分子内にカルボキシル基を持
ったアゾ化合物がさらに好ましい。
【0033】上記のようにして得られた粘着剤ポリマー
は、官能基を1分子中に2個以上有する架橋剤によって
架橋されることが好ましい。この架橋剤は、粘着剤ポリ
マーが有する官能基と反応させ、粘着力および凝集力を
調整するために用いる。架橋剤としては、ソルビトール
ポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシ
ジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエ
ーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、グリ
セロールポリグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコ
ールジグリシジルエーテル、レソルシンジグリシジルエ
ーテル等のエポキシ系化合物、テトラメチレンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチ
ロールプロパンのトルエンジイソシアネート3付加物、
ポリイソシアネート等のイソシアネート系化合物、トリ
メチロールプロパン−トリ−β−アジリジニルプロピオ
ネート、テトラメチロールメタン−トリ−β−アジリジ
ニルプロピオネート、N,N’−ジフェニルメタン−
4,4’−ビス(1−アジリジンカルボキシアミド)、
N,N’−ヘキサメチレン−1,6−ビス(1−アジリ
ジンカルボキシアミド)、N,N’−トルエン−2,4
−ビス−アジリジンカルボキシアミド、トリメチロール
プロパン−トリ−β−(2−メチルアジリジン)プロピ
オネート等のアジリジン系化合物、及びヘキサメトキシ
メチロールメラミン等のメラミン系化合物等が挙げられ
る。
【0034】これらは単独で使用してもよいし、2種以
上を併用してもよい。上記架橋剤の中で、エポキシ系架
橋剤は架橋反応の速度が遅く、反応が十分に進行しない
場合には粘着剤層の凝集力が低くなり、半導体ウエハ表
面の凹凸によっては粘着剤層に起因する汚染が生じるこ
とがある。したがって、適宜、アミン等の触媒を添加す
るか、もしくは触媒作用のあるアミン系官能基をもつモ
ノマーを粘着剤ポリマーに共重合するか、架橋剤を使用
する際にアミンとしての性質を有するアジリジン系架橋
剤を併用することが好ましい。
【0035】架橋剤の添加量は、通常、架橋剤中の官能
基数が粘着剤ポリマー中の官能基数よりも多くならない
程度の範囲で添加するのが好ましい。しかし、架橋反応
で新たに官能基が生じる場合、架橋反応が遅い場合等に
は必要に応じて過剰に添加してもよい。通常、ウエハ裏
面研削時にウエハ表面に貼付する表面保護用粘着テープ
(A)の粘着力は、ウエハ裏面の研削条件、ウエハの口
径、研削後のウエハの厚み等を勘案して適宜設定される
が、通常、JIS−Z0237に規定される方法に準拠
して、被着体としてSUS−304BA板を用い、剥離
速度300mm/min、剥離角度180度の条件下で
測定した粘着力が10〜1000g/25mm、好まし
くは30〜600g/25mm程度である。
【0036】また、粘着剤には必要に応じて、ウエハ表
面を汚染しない程度に、界面活性剤等の添加剤を含有さ
せてもよい。特に界面活性剤を含有することにより、後
述する温水による加熱剥離工程において、ウエハ表面が
洗浄される効果がある。界面活性剤は、ウエハ表面を汚
染しないものであれば、ノニオン性でもアニオン性でも
使用することができる。ノニオン性界面活性剤として、
ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル等が挙げられる。アニオン性界面
活性剤として、アルキルジフェニールエーテルジスルフ
ォネートおよびその塩、ビスナフタレンスルフォネート
およびその塩、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハ
ク酸エステルおよびその塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテルの硫酸エステルおよびその塩等が挙
げられる。
【0037】上記例示した界面活性剤は、単独で使用し
てもよいし、2種以上を併用してもよい。界面活性剤の
添加量は、粘着剤ポリマーと架橋剤の合計重量、すなわ
ち、架橋した粘着剤ポリマー100重量部に対して0.
05〜5重量部が好ましい。より好ましくは0.05〜
3重量部である。
【0038】基材フィルムまたは剥離フィルムの片表面
に粘着剤塗布液を塗布する方法としては、従来公知の塗
布方法、例えばロールコーター法、グラビアロール法、
バーコート法等が採用できる。塗布された粘着剤の乾燥
条件には特に制限はないが、一般的には、80〜200
℃の温度範囲において10秒〜10分間乾燥することが
好ましい。さらに好ましくは、80〜170℃において
15秒〜5分間乾燥する。粘着剤層の厚みは、半導体ウ
エハの表面状態、形状、裏面の研削方法等により適宜決
められるが、半導体ウエハの裏面を研削している時の粘
着力、研削が完了した後の剥離性等を勘案すると、通
常、2〜100μm程度である。好ましくは5〜70μ
m程度である。
【0039】上記のようにして剥離フィルムの表面に粘
着剤層を形成した後、該粘着剤層の表面に上記基材フィ
ルムを積層し、押圧して粘着剤層を基材フィルムの表面
に転着する。転着する方法は、公知の方法で差しつかえ
ない。例えば、剥離フィルムの表面に形成された粘着剤
層の表面に基材フィルムを重ねて、それらをニップロー
ルに通引して押圧する方法等が挙げられる。こうして得
られる表面保護用粘着テープ(A)は、ロール状とする
か、または、所定の形状に切断した後、保管、輸送等に
供される。
【0040】次に、裏面固定用粘着テープ(B)につい
て説明する。本発明で使用する裏面固定用粘着テープ
(B)は、リング状フレームに固定されることにより、
表面保護用粘着テープ(A)を加熱収縮剥離する際に、
該粘着テープ(A)の収縮剥離応力で半導体ウエハが破
損しないよう、該ウエハを固定、補強する役割を有す
る。本発明に用いる粘着テープ(B)は基材フィルムの
片表面に、粘着剤層が形成されたものが好ましい。粘着
テープ(B)は、基材フィルム又は剥離フィルムの片表
面に、粘着剤を塗布、乾燥して粘着剤層を形成すること
により製造される。
【0041】基材フィルムに粘着剤層を形成する場合
は、環境に起因する汚染等から保護するために粘着剤層
の表面に剥離フィルムを貼着することが好ましい。ま
た、剥離フィルムの片表面に粘着剤層を形成する場合
は、粘着剤層を基材フィルムへ転写する方法がとられ
る。基材フィルム及び剥離フィルムのいずれの片表面に
粘着剤を塗布するかは、基材フィルム及び剥離フィルム
の耐熱性、半導体ウエハ裏面への汚染性等を考慮して決
める。例えば、剥離フィルムの耐熱性が基材フィルムの
それより優れている場合は、剥離フィルムの表面に粘着
剤層を設けた後、基材フィルムへ転写する。耐熱性が同
等または基材フィルムが優れている場合は、基材フィル
ムの表面に粘着剤層を設け、該粘着剤層表面に剥離フィ
ルムを貼着する。
【0042】本発明に用いる粘着テープ(B)は、剥離
フィルムを剥離したときに露出する粘着剤層の表面を介
して半導体ウエハ裏面に貼着されることを考慮し、粘着
剤層によるウエハ裏面の汚染防止を図るためには、耐熱
性の良好な剥離フィルムを使用し、その表面に粘着剤塗
布液を塗布、乾燥して粘着剤層を形成し、それを基材フ
ィルムへ転写する方法が好ましい。
【0043】粘着テープ(B)の基材フィルムとして
は、合成樹脂、天然ゴム、合成ゴム等から製造されたフ
ィルムが挙げられる。後述するように、粘着テープ
(B)の粘着剤層に紫外線により硬化し、粘着力が低下
する性質を有するものを用いた場合には、紫外線を透過
する性質を有する必要がある。さらに、基材フィルムに
剛性のあるポリエチレンテレフタレートフィルム等を採
用すれば、半導体ウエハを補強する効果がより一層高く
なる。さらに、60〜90℃の温水中に30秒間浸漬し
た時の1軸方向の収縮率が4%以下であることが好まし
い。基材フィルムの厚みは、通常、20〜200μmで
ある。
【0044】裏面固定用粘着テープ(B)の剥離フィル
ムとしては、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエチレンテレフタレート、並びに、それらのフィルム
にシリコーン系等の剥離剤が塗布されたもの等、表面保
護用粘着テープ(A)に用いられる剥離フィルムと同様
の要件を満たすものであれば、特に制限はない。剥離フ
ィルムの厚さは、乾燥条件、粘着剤層の種類および厚
さ、または表面保護用粘着テープの加工条件、加工方法
等により異なるが、通常、20〜100μmである。裏
面固定用粘着テープ(B)に用いられる粘着剤層として
は、表面保護用粘着テープ(A)を加熱収縮剥離する際
に、該粘着テープ(A)の収縮剥離応力で半導体ウエハ
が破損しないよう、該ウエハを固定し、且つ、リング状
フレームに裏面固定用粘着テープ(B)が保持される様
に設計されたものであれば、いずれでも用いることがで
きる。通常、アクリル系等の粘着剤ポリマー、架橋剤、
添加剤等を含有する塗工液(溶液または、エマルジョン
液)を基材フィルムまたは剥離フィルムに塗工すること
により形成される。
【0045】表面保護用粘着テープ(A)を剥離する際
の裏面固定用粘着テープ(B)の粘着力(ウエハ固定時
の粘着力)は強い方が好ましい。裏面固定用粘着テープ
(B)の粘着剤層として、ウエハを固定する時には強粘
着力を有し、紫外線(以下、「UV」という)を照射す
ることにより粘着剤層が硬化し、粘着力が低下する、所
謂、UV硬化型のものを使用した粘着テープ(B)が特
に好ましい。そのことにより、次工程のダイシング工程
でウエハをチップ毎に切断する際にも、チップの飛散を
防止でき、さらにチップをピックアップする際には、U
Vを照射する事により粘着力が低下する為、容易にピッ
クアップすることができる。
【0046】本発明においては、表面保護用粘着テープ
(A)を剥離する際に、温水を放射することを特徴とし
ているが、この温水は裏面固定用粘着テープ(B)の粘
着剤層とウエハ裏面の界面にも毛管現象で入り込み、裏
面固定用粘着テープ(B)がウエハを保持する力を低下
させることがある。従って、表面保護用粘着テープ
(A)の粘着力に対して、裏面固定用粘着テープ(B)
の粘着力が特定の値以上でないと、裏面固定用粘着テー
プ(B)によるウエハの固定が不十分となり、表面保護
用粘着テープ(A)剥離時にウエハが破損することがあ
る。
【0047】従って、表面保護用粘着テープ(A)剥離
時の表面保護用粘着テープ(A)の粘着力Pと裏面固定
用粘着テープ(B)の粘着力Qとの関係は、少なくと
も、Q≧P×2であり、好ましくは、Q≧P×2.5で
ある。裏面固定用粘着テープ(B)の粘着力Qが強い
程、リング状フレームによる固定も強固となり、従っ
て、表面保護用粘着テープ(A)を収縮剥離する際にウ
エハの破損を防止する効果がより高くなる。裏面固定用
粘着テープ(B)の粘着力Qが低いと、リング状フレー
ムへの固定が不十分となる。リング状フレームから裏面
固定用粘着テープ(B)が外れた場合、ウエハを補強す
る効果がなくなり、表面保護用粘着テープ(A)剥離時
にウエハを破損することになる。これらの観点から、具
体的には、裏面固定用粘着テープ(B)によるウエハ固
定時の粘着力Qは250〜3500g/25mmである
ものが好ましい。さらに好ましくは500〜3500g
/25mmである。ここでいう粘着力とは、表面保護用
粘着テープ(A)と同様の測定法で測定した値である。
【0048】裏面固定用粘着テープ(B)の粘着剤層
に、ウエハを固定する時には強粘着力を有し、紫外線を
照射することにより粘着剤層が硬化し、粘着力が低下す
る、UV硬化型の粘着剤層を用いる場合、該粘着剤層と
しては、ウエハを固定する際の粘着力Q〔紫外線照射
(硬化)前の粘着力〕が前述の条件を満たすものであれ
ば、公知の様々な構成のものが採用される。
【0049】例えば、アクリル系等の粘着剤ポリマー、
光重合開始剤、分子内に重合性炭素−炭素二重結合を持
つモノマーおよび/またはオリゴマー、必要に応じて熱
架橋剤、を含有したものが好ましく用いられる。
【0050】以下、UV硬化型粘着剤層について詳細に
記載する。粘着剤ポリマーとしては、アクリル系ポリマ
ー、ブタジエン系ポリマー、イソプレン系ポリマー、ス
チレン−ブタジエン系ポリマー、ポリエステル系ポリマ
ー等の各種合成ゴム系ポリマー等が挙げられる。これら
の内、粘着性、塗布性、ウエハ裏面への非汚染性等を考
慮すれば、アクリル系ポリマーが好ましい。また、後述
する熱架橋剤を使用する場合には、粘着剤ポリマーが該
熱架橋剤と架橋反応しうる官能基を有する必要がある。
粘着剤ポリマーは、分子内に重合性炭素−炭素二重結合
を有していてもよい。
【0051】光重合開始剤としては、紫外線によりラジ
カルを発生させる性質を有し、粘着剤層の紫外線硬化反
応を開始させる目的で使用される。具体的に例示するな
らば、ベンゾイン〔日本曹達(株)製、ニッソキュアー
BO、等〕、ベンゾインメチルエーテル〔日本曹達
(株)製、ニッソキュアーMBO、等〕、ベンゾインエ
チルエーテル〔日本曹達(株)製、ニッソキュアーEB
O、等〕、ベンゾインイソプロピルエーテル〔日本曹達
(株)製、ニッソキュアーIBPO、等〕、ベンゾイン
イソブチルエーテル、ベンジルジメチルケタール〔日本
チバガイギー(株)、イルガキュア−651、等〕等の
ベンゾイン系、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニル
ケトン〔日本チバガイギー(株)、イルガキュア−18
4、等〕、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェ
ニル〕−2−モノホリノプロパン−1〔日本チバガイギ
ー(株)、イルガキュア−907、等〕、ジエトキシア
セトフェノン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェ
ニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン〔メルク
ジャパン(株)、ダロキュア−2959、等〕等のアセ
トフェノン系、ベンゾフェノン〔日本化薬(株)製、カ
ヤキュアーBP、等〕、ヒドロキシベンゾフェノン等の
ベンゾフェノン系、チオキサンソン〔日本曹達(株)
製、ニッソキュアーTX、等〕、2−メチルチオキサン
ソン〔日本曹達(株)製、ニッソキュアーMTX、
等〕、2,4−ジエチルチオキサンソン〔日本化薬
(株)製、カヤキュアーDETX、等〕等のチオキサン
ソン系、ベンジル、アンスラキノン、2−エチルアンス
ラキノン、2−tert−ブチルアンスラキノン等が挙
げられる。これらは単独で使用しても良いし、二種以上
を併用してもよい。含有量は、通常、粘着剤ポリマー1
00重量部に対して、0.1〜15重量部である。好ま
しくは、1〜10重量部である。含有量が多いとウエハ
裏面を汚染する傾向があり、少ないと紫外線硬化後の粘
着力の低下が不十分となる傾向がある。
【0052】UV硬化型粘着剤層には上記の光重合開始
剤の他に、必要に応じて反応を促進するために光開始助
剤を含有してもよい。光開始助剤としては、トリエタノ
ールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル〔日本
化薬(株)製、カヤキュアーEPA、等〕、等が挙げら
れる。これらの光開始助剤は単独で使用してもよいし、
二種以上を併用してもよい。含有量は、通常、上記光開
始剤との総和が、上記光開始剤の含有量の範囲内になる
ようにすることが好ましい。
【0053】紫外線硬化型粘着剤を構成する分子内に重
合性炭素−炭素二重結合を持つモノマーおよび/または
オリゴマーは紫外線照射時に重合して粘着剤層を硬化さ
せ、粘着力を低下させる目的で使用される。具体的に例
示するならばウレタン(メタ)アクリレート系オリゴマ
ー、エポキシ(メタ)アクリレート系オリゴマー、ポリ
エステル(メタ)アクリレート系オリゴマー、ビス(ア
クリロキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレー
ト、ビス(メタクリロキシエチル)ヒドロキシエチルイ
ソシアヌレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシ
アヌレート、トリス(メタクリロキシエチル)イソシア
ヌレート、ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、
ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、ジエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサン
ジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロ
キシペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサ(メタ)アクリレート、トリス(メタクリロ
キシエチル)イソシアヌレートの各種変性体、トリス
(アクリロキシエチル)イソシアヌレートの各種変性
体、ビスフェノールAジ(メタ)アクリレートの各種変
性体、ビスフェノールFジ(メタ)アクリレートの各種
変性体、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ
ートの各種変性体、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレートの各種変性体、等が挙げられる。これ
らは、単独で使用してもよいし、二種以上を併用しても
よい。ここで、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリレ
ートなる記載は、アクリル酸及びメタクリル酸、並び
に、アクリレート及びメタクリレートを意味する。
【0054】分子内に重合性炭素−炭素二重結合を持つ
モノマーおよび/またはオリゴマーの含有量は、通常、
粘着剤ポリマー100重量部に対して、1〜100重量
部である。含有量が多いとウエハ裏面を汚染することが
あり、少ないと紫外線硬化後の粘着力の低下が不十分と
なる傾向がある。
【0055】UV硬化型粘着剤層に、必要に応じて含有
される熱架橋剤としては、表面保護用粘着テープ(A)
を説明した際に例示したもの等の中から適宜選択する。
熱架橋剤を粘着剤層に含有させることにより、粘着剤ポ
リマーが有する官能基と架橋反応するため、粘着剤層が
ウエハ裏面(またはチップ裏面)を汚染し難くする効果
が生じる。
【0056】UV硬化型粘着剤層は、上記の粘着剤ポリ
マー、光重合開始剤、分子内に重合性炭素−炭素二重結
合を持つモノマーおよび/またはオリゴマー、必要に応
じて熱架橋剤、等の他に、該粘着剤層の保存性をよくす
るためのフェノチアジン、ハイドロキノン等の重合禁止
剤、粘着特性を調整するためのロジン系、テルペン樹脂
系等のタッキファイヤーを適宜含有してもよい。本発明
に用いる裏面固定用粘着テープ(B)の粘着剤層の厚み
は、5〜50μmの範囲内である。
【0057】基材フィルム又は剥離フィルムの片表面に
粘着剤塗布液を塗布する方法としては、表面保護用粘着
テープ(A)を製造する際と同様、従来公知の塗布方法
が採用できる。塗布された粘着剤の乾燥条件には特に制
限はないが、表面保護用粘着テープ(A)と同様、80
〜200℃の温度範囲において10秒〜10分間乾燥す
ることが好ましい。さらに好ましくは80〜170℃に
おいて15秒〜5分間乾燥する。
【0058】剥離フィルムの表面に粘着剤層を形成した
後、該粘着剤層の表面に上記基材フィルムを積層し、押
圧して粘着剤層を基材フィルムの表面に転着する場合、
転着する方法は、公知の方法で差しつかえない。例え
ば、剥離フィルムの表面に形成された粘着剤層の表面に
基材フィルムを重ねて、それらをニップロールに通引し
て押圧する方法等が挙げられる。
【0059】裏面固定用粘着テープ(B)を製造する
際、粘着剤塗布液の乾燥が終了した後に、架橋剤と粘着
剤ポリマーとの架橋反応を十分に促進させるために、粘
着フィルムを40〜80℃において5〜300時間程度
加熱しても良い。
【0060】こうして得られる裏面固定用粘着テープ
(B)は、表面保護用粘着テープ(A)と同様にロール
状とするか、または、所定の形状に切断した後、保管、
輸送等に供される。裏面固定用粘着テープ(B)は、本
発明の要件を満たせば特に制限はないが、ウエハダイシ
ング用粘着フィルム、ダイシングテープ等と称して市販
されているものの中から、選択することもできる。
【0061】本発明において、表面保護用粘着テープ
(A)を剥離する際に、裏面固定用粘着テープ(B)を
半導体ウエハ裏面の固定に用いている為、半導体ウエハ
裏面研削後に半導体ウエハに反りが生じていても、確実
に保持することができる。従って、従来行なわれていた
真空チャックテーブルによる固定方法よりも、ウエハを
保持する効果に優れる。特に粘着剤層に、強粘着力のも
のを選択し、基材フィルムに剛性のフィルムを選択する
ことにより、より一層確実なものとなる。
【0062】次に、本発明で使用するリング状フレーム
について説明する。本発明で使用するリング状フレーム
は、一般に、半導体ウエハのダイシング時に、ウエハダ
イシング用粘着フィルム(ダイシングテープともいう)
を固定する為に用いられてきたものである。ダイシング
フレーム、金属キャリアフレーム等とも称されている。
ステンレス等の金属製のものが多く市販されており、一
部にプラスチック製のものもある。
【0063】本発明において、裏面固定用粘着テープ
(B)がリング状フレームに弛みなく貼り付けられるこ
とにより、リング状フレームの中央部分に貼付けられた
半導体ウエハを補強する効果がある。さらには、表面保
護用粘着テープ(A)を加熱収縮により剥離した後に
は、そのままダイシング工程に移行することもできる。
【0064】次に、本発明の半導体ウエハの裏面研削方
法について図面を参照しつつ詳細に説明する。表面保護
用粘着テープ(A)2は、熱収縮性基材フィルム2aの
片表面に粘着剤層2bが形成されたものであり、該粘着
剤層2bを介して半導体ウエハ1のスクライブライン1
aが形成された表面に貼付される(図1)。そして、半
導体ウエハ1は、表面保護用粘着テープ(A)2の基材
フィルム2aを介して研削機のチャックテーブル3に固
定される。次いで、研削機の研削砥石4により半導体ウ
エハ1の裏面が所定の厚さまで研削される(図2)。
【0065】研削の際に、研削面に冷却水が注水される
ことが一般的である。研削が終了した後、研削面に純水
を注水する等して研削屑等を除去した後、表面保護用粘
着テープ(A)2を貼付したまま、ウエハマウント作製
工程へ移行する。ウエハマウント作製工程において、リ
ング状フレーム5に裏面固定用粘着テープ(B)6を貼
付し、リング状フレーム5に囲まれた裏面固定用粘着テ
ープ(B)6のほヾ中央部に裏面が研削された半導体ウ
エハ1の裏面を貼着する。この際、半導体ウエハ1の表
面には表面保護用粘着テープ(A)2が貼付されてい
る。かくして、表面保護用粘着テープ(A)2が貼付さ
れた半導体ウエハ1からなるウエハマウント状態が作製
される(図3)。
【0066】本発明でいう「ウエハマウント状態」と
は、リング状フレーム5に裏面固定用粘着テープ(B)
6を貼付し、該リング状フレーム5に囲まれた裏面固定
用粘着テープ(B)6のほぼ中央部に、裏面研削後の半
導体ウエハ1を表面保護用粘着テープ(A)2を貼付し
たまま研削面(裏面)側から貼付した状態(すなわち、
請求項1における第2工程を完了した状態)のことをい
う。
【0067】ウエハマウント状態を作製する方法とし
て、特に制限はないが、予め、リング状フレーム5に裏
面固定用粘着テープ(B)6をセットしておいてから、
表面保護用粘着テープ(A)2が貼付されたままの半導
体ウエハ1の研削面(裏面)側を裏面固定用粘着テープ
(B)6の粘着剤層と接する様にマウントする方法、裏
面固定用粘着テープ(B)6を、リング状フレーム5
と、表面保護用粘着テープ(A)2が貼付されたままの
半導体ウエハ1の研削面(裏面)側とに、同時に貼付す
る方法、表面保護用粘着テープ(A)2が貼付されたま
まの半導体ウエハ1の裏面に裏面固定用粘着テープ
(B)6を貼付した後、リング状フレーム5をセットす
る方法等、公知の方法が挙げられる。尚、裏面固定用粘
着テープ(B)6は、例えばその基材フィルム6aの片
表面に前記紫外線硬化型粘着剤層6bが形成されたもの
である。
【0068】次に、表面保護用粘着テープ(A)2の剥
離工程について説明する。本発明においては、表面保護
用粘着テープ(A)2を加熱、収縮して剥離する際に、
表面保護用粘着テープ(A)2にノズル8から温水7を
放射することに特徴がある。剥離時に温水7を放射する
ことにより、表面保護用粘着テープ(A)2の粘着剤層
2bと半導体ウエハ1の表面の界面に温水7が毛管現象
により侵入し、表面保護用粘着テープ(A)2の剥離時
の粘着力が実質的に低下する効果がある。
【0069】この効果をより有効に利用し、表面保護用
粘着テープ(A)2の剥離時の半導体ウエハにかかる負
担をさらに低減させることを考慮すれば、温水放射の方
法は、表面保護用粘着テープ(A)2の粘着剤層2bと
半導体ウエハ1の表面の界面付近に温水7を供給するこ
とが好ましい。該界面付近に積極的に温水7を供給すれ
ば、表面保護用粘着テープ(A)2の熱収縮性基材フィ
ルム2aの収縮を端面から比較的選択的に発生させるこ
とができ、且つ、収縮速度に毛管現象を追従させること
ができ、界面粘着力を低下せしめる効果が増大する(図
4)。
【0070】温水は半導体ウエハ表面を汚染させないも
のを用いることが好ましい。さらに、表面保護用粘着テ
ープ(A)の剥離時に温水を放射することで、同時にウ
エハ表面が洗浄される効果もある。このような洗浄効果
を考慮した場合においても、温水放射方法として、表面
保護用粘着テープ(A)の粘着剤層とウエハ表面の界面
付近に温水を供給することが好ましい。
【0071】さらに、表面保護用粘着テープ(A)の粘
着剤層を構成する粘着剤ポリマーとして、エマルジョン
系粘着剤ポリマーを用いたり、粘着剤層に界面活性剤を
含有させることにより、上記の洗浄効果を一層高めるこ
とができ、専用の洗浄工程を省略することもできる。
【0072】温水の温度は、表面保護用粘着テープ
(A)の基材フィルムの延伸倍率、粘着力等によって、
60〜90℃の範囲で適宜選択し得る。温水放射時間も
半導体ウエハ表面からの剥離性に影響を及ぼす。温水放
射時間は、基材フィルムの延伸倍率、熱処理温度によっ
て異なるが、作業性等を考慮すると1〜60秒間、好ま
しくは10〜30秒間である。洗浄工程を削減する場合
においては、0.5〜10分間、好ましくは1〜5分間
である。
【0073】表面保護用粘着テープ(A)の剥離後、収
縮した表面保護用粘着テープ(A)が半導体ウエハ上に
残存することがあるが、これは、マウントを回転させた
り、温水をさらに供給することにより容易に除去するこ
とができる。表面保護用粘着テープ(A)を収縮剥離す
る際に、マウントを回転させたり、温水の放射量を多く
すれば、剥離と同時に表面保護用粘着テープ(A)を除
去することも可能となる為、さらに工程を簡略化するこ
とができる。表面保護用粘着テープ(A)の除去終了
後、ダイシング工程へ移行し、半導体ウエハはチップ毎
に切断される。
【0074】尚、本発明においては、表面保護用粘着テ
ープ(A)の剥離が簡便な為、剥離工程をダイシング装
置内で行なうこともできる。この際、従来のダイシング
装置に温水放射装置を取り付けるだけでよい。
【0075】本発明が適用できる半導体ウエハのサイズ
は、直径が100〜300mmのものである。今後、半
導体ウエハのサイズは、直径が400mm程度となるこ
とが予想されるが、その場合にも充分に適用できる。本
発明が適用できる半導体ウエハとしては、シリコンウエ
ハ、ゲルマニウム、ガリウム−砒素、ガリウム−砒素−
アルミニウム等が挙げられる。
【0076】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定され
るものではない。尚、実施例に示した各種特性値は下記
の方法で測定した。
【0077】(1)粘着力(g/25mm) 被着体としてSUS304−BA板を用い、剥離速度3
00mm/min、剥離角度180度の条件下で,JI
S−Z0237−1991に規定される方法に準拠して
測定する。
【0078】(2)粘着テープ(A)及び(B)の収縮
率(%) 粘着テープの任意の箇所を選択し、縦横それぞれ10c
mの正方形の試料片を15枚作成する。80℃に調節さ
れた温水中に30秒間浸漬し、取り出した後、24時間
常温で放置する。縦方向(機械方向)の試料片の長さを
測定して、温水浸漬前後の長さから収縮率を求める。 収縮率(%)={(温水浸漬前の試料片の長さ−温水浸
漬後の試料片長さ)/温水浸漬前の試料片の長さ}×1
00 (3)ESCAによるウエハ表面汚染の測定 ミラーウエハ表面のスクライブライン加工されていない
部分についてESCAを用いて下記の条件で測定し、珪
素に対する炭素の比(以下、「C/Si比」という)を
求め、有機物によるシリコンウエハの汚染状況を調べ
た。 <ESCA測定条件及びC/Si比>X線源:MgKα
線(1253.6eV)、X線出力:240W、測定真
空度:3×10-7Pa以下、C/Si値:(炭素のピー
ク面積)/(珪素のピーク面積)測定装置:ESCA−
3200(島津製作所製) <C/Si値の評価方法> 粘着フィルムを貼付する前のシリコンミラーウエハ表面
のC/Si値は、通常、0.10±0.01である。粘
着フィルムを貼付し、剥離した後のシリコンミラーウエ
ハ表面のC/Si値が、0.10を超えて大きな値とな
るほど、ウエハ表面が粘着フィルムにより汚染されてい
るとした。通常、C/Si値が0.15以下であれば、
実用上問題ないレベルと判断する。
【0079】実施例1 実施例1のプロセスの概要は下記の通りである。 (1)半導体ウエハの表面に表面保護用粘着テープ
(A)を貼付ける(図1)。 (2)バックグラインド工程において該ウエハの裏面を
研削・研磨する(図2)。 (3)ウエハマウント作製工程において、リング状フレ
ームに半導体ウエハ裏面固定用粘着テープ(B)を貼付
し、該リング状フレームに囲まれた裏面固定用粘着テー
プ(B)のほヾ中央部に、表面保護用粘着テープ(A)
が貼付されたままの研削後の半導体ウエハを貼付して、
半導体ウエハ、リング状フレーム、裏面固定用粘着テー
プ(B)からなるウエハマウント状態を作製する(図
3)。 (4)表面保護用粘着テープ(A)剥離工程において、
表面保護用粘着テープ(A)の粘着剤層と半導体ウエハ
の表面との界面に温水を放射し半導体ウエハの表面から
表面保護用粘着テープ(A)を剥離する(図4)。
【0080】〔表面保護用粘着テープ(A)の製造〕 (粘着剤塗布液の製造)重合反応機に脱イオン水148
重量部、アニオン性界面活性剤としてポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテルサルフェートのアンモニウム
塩〔日本乳化剤(株)製、商品名:Newcol−56
0SF、50重量%水溶液〕2重量部(界面活性剤単体
として1重量部)、重合開始剤として4,4’−アゾビ
ス−4一シアノバレリックアシッド(大塚化学(株)
製、商品名:ACVA)0.5重量部、アクリル酸ブチ
ル74重量部、メタクリル酸メチル14重量部、メタク
リル酸−2−ヒドロキシエチル9重量部、メタクリル酸
2重量部、アクリルアミド1重量部を添加し、攪拌下で
70℃において9時間乳化重合を実施し、アクリル樹脂
系水エマルジョンを得た。これを14重量%アンモニア
水で中和し、固形分約40重量%の粘着剤ポリマー(主
剤)エマルジョンを得た。得られた粘着剤主剤エマルジ
ョン100重量部(粘着剤ポリマー濃度約40重量%)
を採取し、さらに14重量%アンモニア水を加えてpH
9.3に調整した。次いで、アジリジン系架橋剤(日本
触媒化学工業(株)製、商品名:ケミタイトPZ−3
3)2重量部、および造膜助剤としてジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル5重量部を添加して粘着剤塗布
液を得た。
【0081】(基材フィルムの製造)Tダイ押出法によ
り製膜された未延伸エチレン−酢酸ビニル共重合体(以
下、「EVA」という)フィルムを50℃において縦方
向に3.0倍延伸し、さらに60℃で熱固定し、厚さ1
20μmの一軸延伸EVAフィルムとした。該一軸延伸
EVAフィルムの片面にコロナ放電処理を施し、表面張
力を50dyne/cmとし、これを基材フィルムとし
て用いた。
【0082】(表面保護用粘着テープ(A)の製造)T
ダイ押出法にて製膜された厚さ50μm、ビカット軟化
点140℃、片表面の表面張力が30dyne/cmで
あるポリプロピレンフィルムを剥離フィルムとして用
い、ロールコーター法により該剥離フィルムの該片表面
に上記方法により得られたアクリル系樹脂水エマルジョ
ン型粘着剤を塗布し、120℃において60秒間乾燥
し、剥離フィルムの表面に厚さ10μmのアクリル系粘
着剤層を設けた。剥離フィルムの表面に設けられたアク
リル系粘着剤層の表面に基材フィルムのコロナ放電処理
面を重ね合わせて積層し、2kg/cm2 の圧力で押圧
し、該粘着剤層を基材フィルムの表面に転着させて、粘
着力200g/25mm、80℃における熱収縮率が3
7%の半導体ウエハ表面保護用粘着テープ(A)を得
た。
【0083】〔裏面固定用粘着テープ(B)の製造〕 (粘着剤塗布液の製造)アクリル酸エチル40重量部、
アクリル酸2−エチルヘキシル45重量部、アクリル酸
メチル10重量部、メタクリル酸グリシジル5重量部の
モノマー混合物を、ベンゾイルパーオキサイド系重合開
始剤〔日本油脂(株)製、ナイパーBMT−K40〕
0.8重量部(開始剤として0.32重量部)を用い
て、トルエン65重量部、酢酸エチル50重量部中で8
0℃で10時間反応させた。反応終了後、冷却し、これ
にキシレン30重量部、アクリル酸2.5重量部とテト
ラデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド〔日
本油脂(株)製、カチオンM2−100〕1.5重量部
を加え、空気を吹き込みながら80℃で15時間反応さ
せ、アクリル系ポリマーの溶液(粘着剤主剤)を得た。
【0084】この粘着剤主剤溶液にアクリル系粘着剤ポ
リマー100重量部に対して、光重合開始剤としてベン
ジルジメチルケタール〔日本チバガイギー(株)、イル
ガキュアー651〕を5重量部添加し、分子内に重合性
炭素−炭素二重結合を2つ以上有するモノマーとしてジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレートとジペンタエ
リスリトールモノヒドロキシペンタアクリレートの混合
物〔東亜合成化学工業(株)製、アロニックスM−40
0〕を15重量部、さらに、熱架橋剤としてイソシアナ
ート系架橋剤〔三井化学(株)製、オレスターP49−
75−S〕を1.33重量部(熱架橋剤として1重量
部)添加し、粘着剤塗布液を得た。
【0085】(裏面固定用粘着テープ(B)の製造)T
ダイ押出法にて製膜された厚さ50μm、ビカット軟化
点140℃、片表面の表面張力が30dyne/cmで
あるポリプロピレンフィルムを剥離フィルムとして用
い、ロールコーター法により該剥離フィルムの該片表面
に上記方法により得られた粘着剤塗布液を塗布し、12
0℃において60秒間乾燥し、剥離フィルムの表面に厚
さ15μmのUV硬化型粘着剤層を設けた。
【0086】次いで、得られた粘着剤層表面に、コロナ
放電処理を施した厚さ100μmのポリエチレンテレフ
タレートフィルム(基材フィルム、80℃の温水中に3
0秒間浸漬した時の1軸方向の収縮率が1%以下)の該
処理面を貼り合わせ押圧して、粘着剤層を転写させた。
転写後、60℃において24時間加熱した後、室温まで
冷却することにより半導体ウエハ裏面固定用粘着テープ
(B)を製造した。得られた粘着テープ(B)のSUS
−304BA板に対する粘着力は紫外線照射前で500
g/25mm、紫外線照射後〔SUS304−BA板か
ら剥離する直前に400mJ/cm2 の紫外線(高圧水
銀灯)を照射した後〕で50g/25mmであった。
【0087】〔バックグラインド工程〕得られた表面保
護用粘着テープ(A)を、表面に幅100μm、深さ5
μmのスクライブラインが端面まで1cm間隔で縦横に
形成されたシリコンミラーウエハ(直径8インチ、厚み
700μm)50枚の表面に貼付し、バックグラインド
工程へ供給した。研削機内では、最初に粗研削、次いで
仕上げ研削、最後に裏面洗浄を実施した。すなわち、裏
面研削機内で、該パターンウエハを研削速度300μm
/分で厚み170μmまで粗研削し、次いで、20μm
/分で100μmまで仕上研削した。裏面研削後のウエ
ハは、表面保護用粘着テープ(A)が貼付された状態で
若干(平板上に置いた場合、2mm程度の浮き上がりが
生じる程度)のソリが確認された。
【0088】〔ウエハマウント作製工程〕リング状フレ
ームに、紫外線硬化型の粘着剤層を有する裏面固定用粘
着テープ(B)を貼付し、ついで、該フレームのほぼ中
央部の粘着テープ(B)の粘着剤層に、裏面が研削・研
磨されたウエハを、表面に粘着テープ(A)が貼付けら
れた状態のままで、ウエハ裏面が接する形で貼付け、ウ
エハマウント状態を作製した。
【0089】〔剥離工程〕上記のウエハマウント状態の
まま、冷却水ラインを温水ラインに変更したフリーオー
トマチックダイシングソー〔(株)ディスコ製、形式:
DFD650〕内に、ダイシングを行なう際と同様の方
法で固定した。ノズル8から80℃の温水を毎分5リッ
トルで表面保護用粘着テープ(A)の粘着剤層とウエハ
の界面に放射し、表面保護用粘着テープ(A)が収縮し
て剥離するに従い、剥離界面部分に温水を放射し続ける
ことで表面保護用粘着テープ(A)を剥離させ、ウエハ
上から表面保護用粘着テープ(A)を除去した。この
時、該粘着テープの剥離に伴うウエハの破損はなかっ
た。
【0090】〔ウエハ表面の汚染評価〕この時点で、ミ
ラーウエハ3枚の表面についてESCA測定を行なっ
た。その結果、ウエハ中央部にあったチップのC/Si
値は3点平均で0.13、端面にあったチップのC/S
i値は3点平均で0.12であり、実用上問題ない汚染
レベルであった。
【0091】〔ダイシング工程(参考)〕ESCA測定
を行なわなかったウエハは、粘着テープ(B)に貼付け
られた状態のまま、フリーオートマチックダイシングソ
ーによって、スクライブラインに沿って切断された。
【0092】比較例1 実施例1の裏面固定用粘着テープ(B)の製造におい
て、熱架橋剤の添加量を2.66重量部(熱架橋剤とし
て2重量部)とし、塗布乾燥後の粘着剤層の厚みを10
μmとした以外は、全て同様の方法で裏面固定用粘着テ
ープ(B)を製造した。得られた粘着テープ(B)の粘
着力特性は、SUS−304BA板に対する粘着力は紫
外線照射前で300g/25mm、紫外線照射後〔SU
S304−BA板から剥離する直前に400mJ/cm
2 の紫外線(高圧水銀灯)を照射した後〕で50g/2
5mmであった。ここで得られた粘着テープ(B)を用
いた以外は全て、実施例1と同様の方法で表面保護用粘
着テープ(A)を剥離した。裏面固定用粘着テープ
(B)がウエハを保持する力が弱く、収縮、剥離時に3
枚のウエハが破損した。また、破損が生じなかったウエ
ハについて、実施例1と同様にESCA測定を行った。
その結果、ウエハ中央部にあったチップのC/Si値は
3点平均で0.13、端面にあったチップのC/Si値
は3点平均で0.14であり、この点に関しては、実施
例1と同様、実用上問題ない汚染レベルであった。
【0093】比較例2 実施例1と同様にして裏面研削した半導体ウエハ50枚
について、ウエハマウントを作製せずに、そのまま80
℃の温水中に浸漬して表面保護用粘着テープ(A)を剥
離した。この時、粘着テープの収縮、剥離に伴いウエハ
が10枚破損した。また、破損が生じなかったウエハに
ついて、実施例1と同様にESCA測定を行った。その
結果、ウエハ中央部にあったチップのC/Si値は3点
平均で0.47、端面にあったチップのC/Si値は3
点平均で0.39であり、ウエハ表面の洗浄を要するレ
ベルであった。
【0094】比較例3 実施例1の〔剥離工程〕において、温水を放射する代わ
りに、表面保護用粘着テープ(A)の基材フィルム側か
らドライヤーにより80℃の温風を吹きつけて表面保護
用粘着テープ(A)を収縮剥離させた他は、全て実施例
1と同様の方法で表面保護用粘着テープ(A)を剥離し
た。収縮、剥離時に3枚のウエハが破損した。剥離工程
終了後、全てのウエハの場合において、収縮した表面保
護用粘着テープ(A)がウエハ表面に粘着剤層の一部を
介して残存し、これを除去するのに新たに人手を要し
た。また、破損が生じなかったウエハについて、実施例
1と同様にESCA測定を行った。その結果、ウエハ中
央部にあったチップのC/Si値は3点平均で0.6
2、端面にあったチップのC/Si値は3点平均で0.
61であり、ウエハ表面の洗浄を要するレベルであっ
た。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、半導体ウエハの裏面を
研削した後、表面保護用粘着テープを剥離する際に、半
導体ウエハの破損を生じることなく、容易に該粘着テー
プを剥離することができる。さらに、粘着剤の組成を選
択すれば、剥離操作によりウエハ表面の洗浄を兼ねるこ
ともでき、作業時間の短縮等の合理化を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 半導体ウエハの表面に表面保護用粘着テープ
(A)を貼付した状態の側面模式図である。
【図2】 半導体ウエハ裏面を研削機で研削する状態の
側面模式図である。
【図3】 半導体ウエハのマウント状態を示す上面およ
び側面模式図である。
【図4】 温水放射による表面保護用粘着テープ(A)
の剥離状況を示す側面模式図である。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ 1a スクライブライン 2 表面保護用粘着テープ(A) 2a 熱収縮性基材フィルム 2b 粘着剤層 3 研削機チャックテーブル 4 研削砥石 5 リング状フレーム 6 裏面固定用粘着テープ(B) 6a 基材フィルム 6b 紫外線硬化型粘着剤層 7 温水 8 ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平井 健太郎 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井化学株式会社内 (72)発明者 福本 英樹 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井化学株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハの表面に半導体ウエハ表面
    保護用粘着テープ(A)を貼付して半導体ウエハの裏面
    を研削する第1工程と、リング状フレームに半導体ウエ
    ハ裏面固定用粘着テープ(B)を貼付し、該リング状フ
    レームに囲まれた裏面固定用粘着テープ(B)のほヾ中
    央部に研削後の半導体ウエハの裏面を貼付する第2工程
    と、半導体ウエハ表面から表面保護用粘着テープ(A)
    を剥離する第3工程とを順次実行する半導体ウエハの裏
    面研削方法であって、 上記第1工程で用いる表面保護用粘着テープ(A)が、
    熱収縮性を有する基材フィルムの片表面に粘着剤層が形
    成され、その粘着力Pが10〜1000g/25mmで
    あり、上記第2工程で用いる裏面固定用粘着テープ
    (B)の粘着力Qが250〜3500g/25mmであ
    り、且つ、上記両粘着テープの粘着力PおよびQの間
    に、P×2≦Qなる関係が成立すると共に、上記第3工
    程において、表面保護用粘着テープ(A)に60〜90
    ℃の温水を放射して剥離すること、を特徴とする半導体
    ウエハの裏面研削方法。
  2. 【請求項2】 上記第1工程で用いる表面保護用粘着テ
    ープ(A)の基材フィルムが、少なくとも1軸方向に延
    伸されたエチレン−酢酸ビニル共重合体であり、且つ、
    60℃〜90℃の温水に30秒間浸漬した時の1軸方向
    の収縮率が少なくとも5%であることを特徴する請求項
    1記載の半導体ウエハの裏面研削方法。
  3. 【請求項3】 上記第3工程における60℃〜90℃の
    温水の放射位置が、表面保護用粘着テープ(A)の粘着
    剤層と半導体ウエハ表面の界面であることを特徴とする
    請求項1記載の半導体ウエハの裏面研削方法。
  4. 【請求項4】 上記表面保護用粘着テープ(A)の粘着
    力Pと上記裏面固定用粘着テープ(B)の粘着力Qとの
    間に、P×2.5≦Qなる関係が成立することを特徴と
    する請求項1記載の半導体ウエハの裏面研削方法。
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