JP2005183764A - 半導体ウェハ表面保護用粘着フィルム及び該粘着フィルムを用いる半導体ウエハの裏面加工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 基材フィルムの片表面に粘着剤層が形成され、前記基材フィルムが、18〜50℃の全温度域における貯蔵弾性率E’aが1〜10GPa、50〜120℃の少なくとも一部の温度域における貯蔵弾性率E’bが0.1GPa以下である高弾性率樹脂層を少なくとも1層含むことを特徴とする半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム。
【選択図】 なし。
Description
本発明に係わる半導体ウエハ表面保護用粘着フィルムの好ましい態様として、基材フィルムが、低弾性率樹脂層を少なくとも1層含む前記半導体ウエハ表面保護用粘着フィルムが挙げられる。
本発明のアクリルゴムには、上記の架橋剤以外にも、ロジン系、テルペン樹脂系等のタッキファイヤー、各種界面活性剤、可塑剤、柔軟剤等を適宜含有してもよい。
スイッチング機能を有しない通常の粘着剤としては、天然ゴム系、合成ゴム系、シリコーンゴム系、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル等のアクリル系粘着剤等が挙げられる。これらの粘着剤の中でも、粘着剤物性の制御、再現性等を考慮するとアクリル系の粘着剤が好ましい。
又、粘着剤が水系(エマルションを含む)である場合には、イソシアネート系架橋剤は水との副反応による失活速度が速い為、粘着剤ポリマーとの架橋反応が十分に進行しない場合がある。従って、この場合には上記の架橋剤の中でアジリジン系もしくはエポキシ系の架橋剤を用いることが好ましい。
また、粘着剤中に放射性硬化性のモノマー成分やオリゴマー成分、放射線重合開始剤を加えることにより、粘着剤層を放射線硬化型の粘着剤とすることもできる。この放射線硬化型の粘着剤を用いた場合、半導体ウエハ表面から粘着フィルムを剥離する前に紫外線等の放射線を照射することで、該粘着剤を硬化させ、粘着力を低減することができる。
粘着剤層の厚みは、半導体ウエハ表面の汚染性、粘着力等に影響を及ぼす。粘着剤層の厚みが薄くなると、ウエハ表面に残留することがある。粘着剤層の厚みが厚すぎると粘着力が高くなり、剥離の際の作業性が低下することがある。かかる観点から、粘着剤層の厚みは1〜100μmであることが好ましい。
1−1 粘着力測定(g/25mm)
下記に規定した条件以外は、全てJIS Z−0237に準じて測定する。
23℃において、実施例又は比較例で得られた粘着フィルムをその粘着剤層を介して、SUS304−BA板(JIS G−4305規定、縦:20cm、横:5cm)の表面に貼着し、1時間放置する。放置後、試料の一端を挟持し、剥離角度:180度、剥離速度:300mm/min.でSUS304−BA板の表面から試料を剥離し、剥離する際の応力を測定してN/25mmに換算する。
フィルム状シートを、機械方向30mm、機械方向と直交する方向10mmの短冊状にサンプリングする。このサンプルを、動的粘弾性測定装置{レオメトリックス社製、形式;RSA−II、フィルム引っ張り試験用アタッチメントを使用}を用いて、周波数1HZにて、10〜120℃の温度範囲で貯蔵弾性率を測定する。具体的には、上記アタッチメントを介して動的粘弾性測定装置にセットし、10℃から120℃まで3℃/分の昇温速度で昇温しながら貯蔵弾性率を測定する。
表面がポリイミドで保護(コーティング)されている半導体シリコンウエハ〔直径:200mm(8インチ)〕をポリイミド保護面を上にして平板上に置き、ウエハ裏面と平板との最大距離を測定する。試料10枚について測定し、その平均値で示す。
2.アクリルゴム塗布液(低弾性率樹脂層)の調整
アクリル酸2−エチルヘキシル21重量部、アクリル酸エチル48重量部、アクリル酸メチル21重量部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル9重量部、及び重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド0.5重量部を混合し、トルエン55重量部、酢酸エチル50重量部が入った窒素置換フラスコ中に攪拌しながら80℃で5時間かけて滴下し、さらに5時間攪拌して反応させ、アクリルゴム(アクリル酸エステル系共重合体)溶液を得た。この溶液に、共重合体(固形分)100重量部に対してイソシアネート系架橋剤{三井武田ケミカル(株)製、商品名:オレスターP49−75S}3.0重量部を添加して、アクリルゴムのトルエン/酢酸エチル溶液(アクリルゴム塗布液)を得た。
3−1.基材フィルムの製造例1
高弾性率樹脂層として、厚み100μmのグリコール変性ポリエステル系フィルム(三菱樹脂(株)製、銘柄:ディアフィックスPG−BG)を用い、その片表面に、低弾性率樹脂層として、厚さ120μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体(三井・デュポンポリケミカル(株)製、銘柄:エバフレックス(登録商標)P−1905(EV460)フィルムを積層した。この際、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムの粘着剤層を形成する側の面にコロナ放電処理を施し、基材フィルム1とした。厚み100μmのグリコール変性ポリエステル系フィルムの貯蔵弾性率の温度分散(A)を図1に示す。
3−2.基材フィルムの製造例2
高弾性率樹脂層として、厚み75μmの変性ポリエステル系フィルム(帝人デュポンフィルム(株)製、銘柄:テフレックスFT−7)を用い、その片表面に、低弾性率樹脂層としてTダイ押出法にて成形した厚さ120μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体(三井・デュポンポリケミカル(株)製、銘柄:エバフレックスP−1905(EV460)フィルムを積層した。この際、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムの粘着剤層を形成する側の面にコロナ放電処理を施し、基材フィルム2とした。厚み75μmの変性ポリエステル系フィルムの貯蔵弾性率の温度分散(B)を図1に示す。
3−3.基材フィルムの製造例3
高弾性率樹脂層として、厚み75μmの変性ポリエステル系フィルム(帝人デュポンフィルム(株)製、銘柄:テフレックスFT−7)を用いた。片表面にシリコーン処理(離型処理)が施された厚み38μmのPETフィルム(工程フィルム)の離型処理が施された側の面に、前項2で得られたアクリルゴム塗布液をコンマコーターにより塗布し、120℃で6分間乾燥し、厚み100μmのアクリルゴム層(低弾性率樹脂層)を得た。これに、前記の厚み75μmの変性ポリエステル系フィルムの片表面を、ドライラミネーターにより貼り合せて押圧して積層し、基材フィルム3とした。厚み75μmの変性ポリエステル系フィルムの貯蔵弾性率の温度分散は、実施例2と同じ値(B)を示す。
3−4.基材フィルムの製造例4
Tダイ押出法にてポリ乳酸樹脂(三井化学(株)製、商品名:レイシア(登録商標))を厚み100μmのフィルム状に成形し、高弾性率樹脂層とした。その片表面に、低弾性率樹脂層として、Tダイ押出法にて成形した厚さ120μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体(三井・デュポンポリケミカル(株)製、銘柄:エバフレックス(登録商標)P−1905(EV460)フィルムを積層した。この際、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムの粘着剤層を形成する側の面にコロナ放電処理を施し、基材フィルム4とした。厚み100μmのポリ乳酸樹脂フィルムの貯蔵弾性率の温度分散(C)を図1に示す。
厚さ100μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを製膜し、その片表面に、低弾性率樹脂層として、Tダイ押出法にて成形した厚さ120μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体(三井・デュポンポリケミカル(株)製、銘柄:エバフレックス(登録商標)P−1905(EV460)フィルムを積層した。この際、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムの粘着剤層を形成する側の面にコロナ放電処理を施し、基材フィルム5とした。厚み100μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの貯蔵弾性率の温度分散(D)を図1に示す。
厚さ75μmの2軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルムを製巻くし、その片表面に、低弾性率樹脂層として、Tダイ押出法にて成形した厚さ120μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体(三井・デュポンポリケミカル(株)製、銘柄:エバフレックス(登録商標)P−1905(EV460)フィルムを積層した。この際、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムの粘着剤層を形成する側の面にコロナ放電処理を施し、基材フィルム6とした。厚み100μmの2軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルムの貯蔵弾性率の温度分散(E)を図1に示す。
3−7.基材フィルムの比較製造例3
Tダイ押出法にて成形した厚さ195μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体(三井・デュポンポリケミカル(株)製、銘柄:エバフレックス(登録商標)P−1905(EV460)フィルムの片表面(粘着剤層を形成する面)にコロナ放電処理を施し、基材フィルム7とした。厚み195μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムの貯蔵弾性率の温度分散(F)を図1に示す。
3−8.基材フィルムの比較製造例4
厚さ75μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルムを製膜し、その片表面に、低弾性率樹脂層として、Tダイ押出法にて成形した厚さ120μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体(三井・デュポンポリケミカル(株)製、銘柄:エバフレックス(登録商標)P−1905(EV460)フィルムを積層した。この際、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムの粘着剤層を形成する側の面にコロナ放電処理を施し、基材フィルム8とした。厚み100μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルムの貯蔵弾性率の温度分散(G)を図1に示す。
重合反応機に脱イオン水150重量部、重合開始剤として4,4’−アゾビス−4−シアノバレリックアシッド〔大塚化学(株)製、商品名:ACVA〕を0.5重量部、アクリル酸ブチル52.25重量部、メタクリル酸メチル25重量部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル15重量部、メタクリル酸6重量部、アクリルアミド1重量部、水溶性コモノマーとしてポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(エチレンオキサイドの付加モル数の平均値;約20)の硫酸エステルのアンモニウム塩のベンゼン環に重合性の1−プロペニル基を導入したもの〔第一工業製薬(株)製:商品名:アクアロンHS−20〕0.75重量部を添加し、攪拌下で70℃において9時間乳化重合を実施し、アクリル樹脂系水エマルジョンを得た。これを14重量%アンモニア水で中和し、固形分40重量%を含有する粘着剤ポリマーエマルジョン(粘着剤主剤)を得た。得られた粘着剤主剤エマルジョン100重量部(粘着剤ポリマー濃度:40重量%)を採取し、さらに14重量%アンモニア水を加えてpH9.3に調整した。次いで、アジリジン系架橋剤〔日本触媒化学工業(株)製、商品名:ケミタイトPZ−33〕4.0重量部、及びジエチレングリコールモノブチルエーテル5重量部を添加して粘着剤層を構成する粘着剤塗布液を得た。
片表面にシリコーン処理(離型処理)が施された厚み38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(剥離フィルム)の離型処理が施された側の面に、前述の粘着剤塗布液をロールコーターにより塗布し、120℃で1分間乾燥し、厚み10μmの粘着剤層を形成した。これに、前項で得られた基材フィルム1〜8の、基材フィルム1、2、4、5、6、7、8についてはコロナ処理が施された側の面を、基材フィルム3についてはアクリルゴム側の面を、それぞれドライラミネーターにより貼り合わせて押圧して、粘着剤層を基材フィルム1、2、4、5、6、7、8については、それぞれの、コロナ処理が施された側の面、また、基材フィルム3についてはアクリルゴム側の面に転写させた。転写後、60℃において48時間加熱した後、室温まで冷却することにより、半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム1〜8を得た。基材フィルム1〜8を用いて作製された粘着フィルム1〜8をそれぞれ半導体ウエハ表面保護フィルム1〜8とした。得られた半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム1〜8の粘着力は、順番に1.1N/25mm、1.0N/25mm、1.5N/25mm、1.3N/25mm、1.2N/25mm、1.1N/25mm、0.8N/25mm、0.9N/25mmであった。
4−1.半導体ウエハの裏面加工方法の実施例1
厚み10μmのポリイミドで保護されている半導体シリコンウエハA[直径:200mm(8インチ)、厚み:725μm]の表面に、自動貼り機{日東精機(株)製、形式;DR−8500II}を用いて、半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム1を粘着剤層を介して貼着した。その際、カッター刃の温度が80℃になるように設定した。貼着の際に、貼り機が停止する等のトラブルは発生しなかった。続いて、研削装置{(株)ディスコ製、形式;DFG―860}を用いて、水をかけて冷却しながら半導体シリコンウエハの裏面を厚みが50μmになるまで研削加工した。10枚の半導体シリコンウエハについて同様にして裏面加工を行った。裏面研削加工中に、半導体ウエハが脱落、割れるなどのトラブルは発生しなかった。裏面加工が終了した後、半導体シリコンウエハの反りを半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム1が貼着された状態で上記方法により測定した。その結果、ウエハの反り量の平均値は1.9mmであった。その後、表面保護用テープ剥がし機{日東精機(株)製、HR−8500II;使用剥がしテープ:三井化学(株)製、イクロス(登録商標)RM}を用い、チャックテーブルを通じて80℃に加熱した状態で、半導体ウエハ表面保護フィルム1を剥離した。剥離の際に破損したウエハは皆無であった。さらに、半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム1を剥離した後のウエハ反り量を上記方法により測定した。その結果、ウエハ反り量の平均値は25mmであった。得られた結果を表1に示す。
半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム2を用いた以外、実施例1と同様の方法を実施した。その結果、貼着の際に貼り機が停止したり、研削裏面加工中に半導体ウエハが脱落、割れるなどのトラブルは発生しなかった。ウエハ研削後の反り量の平均値は1.8mmであった。得られた結果を表1に示す。
半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム3を用いた以外、実施例1と同様の方法を実施した。その結果、、貼着の際に貼り機が停止したり、研削裏面加工中に、半導体ウエハが脱落、割れるなどのトラブルは発生しなかった。ウエハ研削後の反り量の平均値は2.0mmであった。得られた結果を表1に示す。
半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム4を用いた以外、実施例1と同様の方法を実施した。その結果、、貼着の際に貼り機が停止したり、研削裏面加工中に、半導体ウエハが脱落、割れるなどのトラブルは発生しなかった。ウエハ研削後の反り量の平均値は1.4mmであった。得られた結果を表1に示す。
半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム5を用いた以外、実施例1と同様の方法を実施した。その結果、自動貼り機を用いて粘着フィルムを貼り付ける際に、粘着フィルムのカッティング中にカッター刃が停止するトラブルが10枚中の2枚について発生した。研削裏面加工中に、半導体ウエハが脱落、割れるなどのトラブルは発生しなかった。ウエハ研削後の反り量は、平均して1.5mmであった。その後、表面保護テープ剥がし機{日東精機(株)製、HR−8500II;使用剥がしテープ:三井化学(株)製、イクロス(登録商標)RM}を用い、チャックテーブルを80℃に加熱した状態で、半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム5を剥離した。3枚の半導体ウエハの端部に数カ所の欠けが観察された。得られた結果を表1に示す。
半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム6を用いた以外、実施例1と同様の方法を実施した。その結果、自動貼り機を用いて粘着フィルムを貼り付ける際に、粘着フィルムのカッティング中にカッター刃が停止するトラブルが10枚中の4枚について発生した。研削裏面加工中に、半導体ウエハが脱落、割れるなどのトラブルは発生しなかった。ウエハ研削後の反り量の平均値は1.5mmであった。その後、表面保護テープ剥がし機{日東精機(株)製、HR−8500II;使用剥がしテープ:三井化学(株)製、イクロス(登録商標)RM}を用い、チャックテーブルを80℃に加熱した状態で、半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム6を剥離したところ、10枚中1枚のウエハについて、粘着フィルムを剥離できないトラブルが発生した。また、剥離できた残りの9枚のウエハのうち、3枚において半導体ウエハの端部に数カ所の欠けが観察された。得られた結果を表1に示す。
半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム7を用いた以外、実施例1と同様の方法を実施した。その結果、、貼着の際に貼り機が停止したり、研削裏面加工中に、半導体ウエハが脱落、割れるなどのトラブルは発生しなかった。ウエハ研削後の反り量の平均値は23mmであった。その後、表面保護テープ剥がし機{日東精機(株)製、HR−8500II;使用剥がしテープ:三井化学(株)製、イクロス(登録商標)RM}を用いて、半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム7を剥離しようと試みたが、ウエハの反りが大きいため、表面保護テープ剥がし機内での搬送中に、全てのウエハが破損した。得られた結果を
4−8.半導体ウエハの裏面加工方法の比較例4
半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム8を用いた以外、実施例1と同様の方法を実施した。その結果、貼着の際に貼り機が停止したり、研削裏面加工中に、半導体ウエハが脱落、割れるなどのトラブルは発生しなかった。ウエハ研削後の反り量の平均値は8.5mmであった。その後、表面保護テープ剥がし機{日東精機(株)製、HR−8500II;使用剥がしテープ:三井化学(株)製、イクロス(登録商標)RM}を用いて、チャックテーブルを80℃に加熱した状態で、半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム8を剥離したところ、10枚のウエハのうち、1枚において半導体ウエハの端部に数カ所の欠けが観察された。
(B):厚み75μmの変性ポリエステル系フィルム
(C):厚み100μmのポリ乳酸樹脂フィルム
(D):厚み100μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
(E):厚み75μmの2軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルム
(F):厚み195μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム
Claims (11)
- 基材フィルムの片表面に粘着剤層が形成され、前記基材フィルムが、18〜50℃の全温度域における貯蔵弾性率E’aが1〜10GPa、50〜120℃の少なくとも一部の温度域における貯蔵弾性率E’bが0.1GPa以下である高弾性率樹脂層を少なくとも1層含むことを特徴とする半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム。
- 高弾性率樹脂層の18〜50℃の温度域における貯蔵弾性率の最低値(E’min)に対する最高値(E’max)の比(E’max/E’min)が1.0〜1.2であることを特徴とする請求項1記載の半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム。
- 高弾性率樹脂層が、未延伸ポリエステル系フィルム、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PET−G)樹脂、変性ポリエステル系フィルム、ポリ乳酸系フィルムから選ばれた少なくとも1種のフィルムであることを特徴とする請求項1記載の半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム。
- 高弾性率樹脂層の厚みtが30〜300μmであることを特徴とする請求項1記載の半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム。
- 高弾性率樹脂層の50〜120℃の少なくとも一部の温度域における貯蔵弾性率E’bと高弾性率樹脂層の厚みt(μm)との積が20以下であることを特徴とする請求項1記載の半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム。
- 基材フィルムが、低弾性率樹脂層を少なくとも1層含むことを特徴とする請求項1記載の半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム。
- 低弾性率樹脂層が、エチレン−酢酸ビニル共重合体、およびアクリルゴムから選ばれた少なくとも1種の樹脂層であることを特徴とする請求項6記載の半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム。
- 低弾性率樹脂層の厚みが30〜250μmであることを特徴とする請求項6記載の半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム。
- 基材フィルムの総厚みが50〜300μmであることを特徴とする請求項1記載の半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の半導体ウエハ表面保護用粘着フィルムをその粘着剤層を介して半導体ウエハの集積回路形成面に貼着し、該半導体ウエハの厚みが150μm以下になるまで裏面加工を施し、次いで、半導体ウエハ表面保護用粘着フィルムを50〜120℃に加熱して剥離することを特徴とする半導体ウエハの裏面加工方法。
- 半導体ウエハの直径φ(mm)を裏面加工後の厚みtw(μm)で割った値φ/twが2以上であることを特徴とする請求項10記載の半導体ウエハの裏面加工方法。
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