JPH11345523A - 耐熱電線、耐熱絶縁材およびその耐熱電線の製造方法 - Google Patents

耐熱電線、耐熱絶縁材およびその耐熱電線の製造方法

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JPH11345523A
JPH11345523A JP10152865A JP15286598A JPH11345523A JP H11345523 A JPH11345523 A JP H11345523A JP 10152865 A JP10152865 A JP 10152865A JP 15286598 A JP15286598 A JP 15286598A JP H11345523 A JPH11345523 A JP H11345523A
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JP
Japan
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polybenzimidazole
pbi
wire
coating
heat
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Application number
JP10152865A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Onishi
靖彦 大西
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PBIが本来有している耐熱特性等の優れた
諸特性を十分に発揮し得るとともに、PBI被膜とそれ
を覆うセラミック被膜との密着性がより向上された耐熱
電線、耐熱絶縁材およびその耐熱電線の製造方法を提供
する。 【解決手段】 この耐熱電線10は、PBI被覆無酸素
銅線のPBI被覆12を、さらにセラミック被膜13で
覆ったものである。セラミック被膜形成用のワニスに
は、アルミ金属箔をシリコーンバインダーに分散したア
ルミ金属箔ワニスが使用される。このワニスは、シロキ
サン結合(Si−O−Si)をポリマー骨格とし、ケイ
酸原子に有機基が結合したオルガノポリシロキサンをベ
ースポリマーとするものであり、これに、焼き付け時に
一部または全部が高融点のMklで表されるセラミック
スになる平均粒子径15μの微小アルミ箔が20%の含
有率で混合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、耐熱性の要求さ
れるエナメル電線等に適用できる耐熱電線、耐熱絶縁材
およびその耐熱電線の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】耐熱電線としては、ポリイミド被覆電
線、エナメル電線、高耐熱セメンティングエナメル線が
存在しているが、それぞれの耐熱温度は、前記ポリイミ
ド被覆電線が250度、エナメル電線が150〜220
度、高耐熱セメンティングエナメル線が220度であ
り、せいぜい250度が限界であった。
【0003】このため、250度以上の温度に耐えられ
る耐熱特性に優れた耐熱電線が要望されていたが、本願
発明者は、優れた耐熱特性を有するポリベンゾイミダゾ
ール(以下、PBIと言う。)の重合体を裸電線又は絶
縁被覆電線に塗布し、これを焼成することによってPB
I被膜を形成したPBI被膜電線を開発し、既に特許出
願を行っている(特願平4−124342)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記PBI被膜電線
は、耐熱軟化温度が350度以上で非常に優れた耐熱特
性を有しているが、高温において部分的に空気酸化され
ることがあり、その使用環境によっては、耐熱特性、耐
電圧特性及び柔軟性等のその優れた諸特性を発揮できな
いことがあった。
【0005】そこで、この発明の課題は、上述したPB
I被膜電線等を改良することにより、PBIが本来有し
ている耐熱特性等の優れた諸特性を十分に発揮し得ると
ともに、PBI被膜とそれを覆うセラミック被膜との密
着性がより向上された耐熱電線、耐熱絶縁材およびその
耐熱電線の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、裸電線又は絶縁被覆電線の外表面をポ
リベンゾイミダゾールの重合体によって形成される被膜
によって覆い、この被膜をさらに、所定のシリコーン系
バインダーをバインダーとして、所定の微小金属箔を含
む粉末材料を焼き付けることにより被覆した耐熱電線を
提供するものである。
【0007】また、上記課題を解決するため、この発明
は、ポリベンゾイミダゾールの重合体によって形成され
る被膜を、所定のシリコーン系バインダーをバインダー
として、所定の微小金属箔を含む粉末材料を焼き付ける
ことにより被覆した耐熱絶縁材を提供するものである。
【0008】好ましくは、上記各発明において、前記ポ
リベンゾイミダゾールの重合体によって形成される被膜
が、前記化1で示される塩基性溶媒可溶性ポリベンゾイ
ミダゾールを架橋して得られる前記化2で示される塩基
性溶媒不溶性ポリベンゾイミダゾールの重合体で形成さ
れ、前記所定のシリコーン系バインダーをバインダーと
して、所定の微小金属箔を含む粉末材料を焼き付けるこ
とにより形成される被膜が、前記化3で示されるのがよ
い。
【0009】また、好ましくは、上記各発明において、
前記被膜は、重合度の低いポリベンゾイミダゾールを塩
基性溶媒に溶かしたポリベンゾイミダゾールワニスにラ
ジカル重合開始剤を添加したものを裸電線又は絶縁被覆
電線に塗布し、これを焼成することによって形成される
のがよい。
【0010】さらに、上記の課題を解決するため、この
発明は、ポリベンゾイミダゾールの塩基性溶媒ワニスを
裸電線又は絶縁被覆電線に塗布した後、これを焼成する
ことによって、ポリベンゾイミダゾールの被膜を形成
し、このポリベンゾイミダゾール被膜表面を、所定のシ
リコーン系バインダーをバインダーとして、所定の微小
金属箔を含む粉末材料を焼き付けることにより被覆する
ようにした耐熱電線の製造方法を提供するものである。
【0011】なお、本願における粉末材料中の微小金属
箔は、その表面部分が酸化されているもの、および表面
が酸化によってセラミック化しているものも含むものと
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。図1に示すように、この耐熱電線1
0は、導体である裸電線11の外表面をPBIの重合体
によって形成されたPBI被膜12によって覆い、さら
にそのPBI被膜12を、所定のシリコーン系バインダ
ーをバインダーとして、所定の微小金属箔を含む粉末材
料(金属粉末)を焼き付けることにより形成されるセラ
ミック被膜13によって被覆したものであり、前記PB
I被膜12によって高い耐熱性が付与されると共に前記
セラミック被膜13の存在によって前記PBI被膜12
が直接空気に触れることがないので、PBI被膜12が
空気酸化されることもなく、常時高い耐熱特性が維持さ
れる。すなわち、本発明は、セラミック被膜形成の出発
材料に、微小金属箔からなる金属粉末を使用している点
に特徴があり、これによってよりPBI被膜12とセラ
ミック被膜13との密着性が向上され、保護特性の優れ
たセラミック被膜13が形成されるようになっている。
【0013】従って、このように構成された耐熱電線1
0は、高い耐熱性が要求される航空機用電線、高電圧電
線、通信電線、電気ヒータ電線として使用することがで
きる。
【0014】この耐熱電線10は、基本的に以下の方法
によって製造される。まず、PBIを所定の溶媒に溶か
してPBIワニスを調整するが、このPBIワニスの調
整に際して、PBIの重合度の低い場合は必要に応じて
ラジカル重合開始剤を添加しておく。前記ワニス溶媒と
しては、ジメチルアセトアミド(DMA)、ジメチルフ
ォルムアミド(DMF)、ピリジン等の塩基性溶媒やジ
メチルスルフォオキサイド(DMSO)等の水素結合遮
断溶媒が適宜使用され、そのワニス濃度は1%から80
%まで適宜選択できるが、望ましくは5%から40%が
適当と考えられる。また、前記ラジカル重合開始剤とし
ては、例えば、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、
ジ−t−ブチロ過酸化フタレート、アゾビスイソブチロ
ニトリル、フェニルアゾアリルスルホン酸、N−ニトロ
ソ−N−アシル化合物などを使用することができる。
【0015】このように、PBIワニスにラジカル重合
開始剤を添加するのは、ワニス溶媒として使用されるD
MA等に添加されている重合禁止剤を中和すると共にP
BI分子のスタッキングを起こすためであり、これによ
って、後述する焼付け処理に伴うPBIの熱架橋反応が
促進され、十分な被膜強度を備えたPBI被膜が形成さ
れると考えられるからである。
【0016】次に、このPBIワニスを裸電線11の外
表面に塗布した後に、これを焼付ける。この焼付け処理
においては、一般にワニス塗布、焼付け、ワニス塗布の
繰り返しで行われ、具体的には、図2に示すように、焼
付け炉1、塗装部2、連続焼鈍炉3およびボビン4から
構成される装置が用いられる。この装置では、ボビン4
に巻き取られた電気導体や被覆電線等からなる線材5が
引き出され、まず連続焼鈍炉3により焼きなまし処理さ
れてから、塗装部2でワニスが塗布されるとともに、そ
のワニスが焼付け炉1によって焼き付けられる。さら
に、ワニスが焼き付けられた線材5が塗装部2および焼
付け炉1を繰り返し通って、上記したようにワニス塗
布、焼付けが繰り返し行われて、PBI被膜12が形成
された電線が搬出部6から取り出される。
【0017】そして、このように形成されたPBI被膜
12は、前記化1で示される塩基性溶媒可溶性ポリベン
ゾイミダゾールを架橋して得られる前記化2で示される
塩基性溶媒不溶性ポリベンゾイミダゾールの重合体で形
成されている。
【0018】なお、このPBI被膜形成には、PBI分
子の微妙なスタッキングが必要であるのであるが、被覆
処理の際、ダイスやフェルトを使用してPBI分子の方
向性をつけてやることにより、PBI分子が微妙なスタ
ッキングをおこし、裸電線11等に好適に被覆可能であ
る。
【0019】また、裸電線11として0.6mm以下の
細線が使用される場合には、その塗装炉として横形炉が
使用され、それ以上の太い線には竪形炉を使用するのが
一般的であり、本発明のPBIの焼付け・被覆の場合に
も同様な考え方で横形炉や竪形炉を使用目的に合わせて
用いるようにすればよい。また、焼き付ける塗料の種
類、焼付け炉のタイプによって、塗布する回数、焼付け
温度、塗装速度などを適宜変更するようにすればよい。
【0020】なお、塗布回数は1回から数100回まで
適宜選択できるが、望ましくは2回から20回が適当で
あり、焼付け温度は室温から1000℃まで適宜選択で
きるが、望ましくは500℃から800℃が適当と考え
られる。
【0021】そして、このように外表面がPBI被膜1
2によって覆われた電線を、さらにセラミックスによっ
て被覆し、前記セラミック被膜13を形成する。
【0022】このセラミック被膜13は、後述する所定
の微小金属箔からなる金属粉末がシリコーンバインダー
に分散されてなるパウダーペーストワニスを前記電線に
後述する方法で塗布し、これを焼成することによって形
成される。
【0023】このように形成されたセラミック被膜13
では、セラミック被膜13のPBI被膜12への密着性
がより向上されているとともに、その表面に鱗片状の微
小金属箔が浮かんで平行配列しているため、例えば、ア
ルミ粉末を利用した場合では銀色、あるいはクロム状の
表面を呈するととともに、微小金属箔と合成樹脂とを組
み合わせることによりラビリンス効果を生じて、断熱効
果、および空気、ガス、湿気、光線等の遮蔽効果の向上
が図られ、優れた保護作用が得られる。
【0024】このような効果が生じるのは、パウダーペ
ーストワニスに用いたシリコーンバインダーがメチル基
などの有機基を多量に含んでおり、PBI被覆12との
密着性が良好なことと、微小金属箔が焼成されてなるセ
ラミックが、セラミック被覆13の表面を鱗片状に覆っ
ていることとによるものである。PBI被覆12との密
着性は改善されていたが、やはりそのままでは破壊電圧
が3.6kV(PBI被覆のみで5.0kV前後)以上
あったが、測定時に端末メタライズ部分を溶剤で剥がし
て測定した結果は3.4〜4.6kVで大幅に改良され
た。
【0025】今回の発明は直接に出発物質の微小金属箔
を使用してセラミックスを焼き付けるものである。その
ために更にPBI被覆12との密着は改善れ、このセラ
ミック被膜13を付した電線10を、その電線10と同
一の外径を有する電線に巻付けてもセラミック被膜13
の剥離やクラックは発生しないようになっており、その
ままの破壊電圧が3.6kV(PBI被覆のみで5.0
kV前後)以上上がった。具体的にはチクソ剤をワニス
に添加して部分的に偏心が多かったことから非ニュート
ン性を増やしワニスの配向性を増すなどの工夫がされて
いるものである。ワニスを薄める溶剤としてはキシレ
ン,トルエンなどが必要に応じて用いられる。
【0026】金属粉末を構成する微小金属箔の材料とし
ては、前記化3で示される耐火性のセラミックを焼成時
に形成するものが選択される。このようなセラミックと
しては、前記式2において、MがA1、Ca、Cr、M
g、Si、Zr等のものがあり、これらの単一または複
合酸化物より構成される。具体的には、k=1、l=1
の場合、即ち、MOなる塩基性耐火物としては、マグネ
シア、ドロマイト、カルシア、酸化亜鉛等が、k=1、
l=2の場合、即ち、MO2なる酸性耐火物としては、
SiO2、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化スズ等
が、k=2、l=3の場合、即ち、M23なる中性耐火
物としては、Al23やCr23を主成分とするものが
代表的で、アルミナ・クロミア・スピネル耐火物などが
それぞれ挙げられる。
【0027】このようなセラミックを形成する出発材料
の微小金属箔としては、それぞれのCr,Ni,Mn,
Fe,Ti,Sbの微小金属箔が用いられるが、それぞ
れを単品で、あるいは混ぜて使用して差し支えない。金
属粉末を構成する各微小金属箔は、表面部分が、酸化さ
れてセラミックになっていても差し支えないし、メタク
リル樹脂等で表面処理を施されていても良い。微小金属
箔の径は、1〜100μの範囲で目的に応じて自由にそ
のサイズを選択でき、その厚みも0.01〜10μの範
囲で目的に応じて、自由にそのサイズを選択できる。
【0028】シリコーンバインダーはシロキサン結合
(Si−O−Si)をポリマー骨格とし、ケイ酸原子に
有機基が結合したオルガノポリシロキサンをベースポリ
マーとするものであり、これに表面が高融点のMkl
表されるセラミックス化している微小金属箔を分散して
成るものである。これを焼き付けることにより可とう性
に富んだ焼成電線が得られる。
【0029】この焼成電線をコイル巻き加工等の加工を
施した後、400℃以上に晒す事により、シリコーンレ
ジンとセラミックスが完全に焼結され、焼結セラミック
化されることによって大きな耐熱性やヒートサイクル
性、対摩耗性を示すものである。
【0030】しかし、金属導体にこれらのシリコーンバ
インダーを用いたセラミック系のワニスは導体上に良く
のらず、いままでの技術はシリコーンバインダーと分散
セラミックスのコンパンドを押し出すことのみによって
可能となっていた。
【0031】前記分散セラミックスは顔料としての要素
を持ち、シリコーン系塗料用着色顔料は黒色系で700
℃以上で焼成するCr23、NiO、MnO2、Fe3
4などの混合物や白色系の酸化チタン(TiO2)、亜鉛
華(ZnO)、赤色系では焼成条件により、色が異なる
ベンガラ(Fe23)などがある。また、黄色系の耐
酸、耐アルカリに良好なチタンイエロー(TiO・Ni
O・Sb23)があり、緑色系では耐熱・耐酸、耐アル
カリに良好な酸化クロム(Cr23)や耐熱性に良好な
コバルトグリーン(CoO・ZnO)がある。青色系で
は500℃まで耐えれるコバルトブルー(CoO・nA
23)、銀色系ではアルミナ(Al23)などが代表
である。
【0032】PBI被膜12への金属箔および樹脂ワニ
スの焼付け、および被覆は、エナメル塗料の電線導体や
電線被覆上への焼付けの場合と同様に行われる。このエ
ナメル塗料の電線導体や電線被覆上への焼付けは、一般
に塗料塗布→焼付け→塗布の繰り返しで行われる。ま
た、一般にエナメル線の製造には、その塗装炉に0.6
mm以下の細線には横形炉が使用され、それ以上の太い
線には縦形炉を使用するのが一般的であるが、本発明の
PBIの焼付け・被覆の場合にも、同様な考え方で横形
炉や縦形炉を使用目的に合わせて用いることができる。
焼き付ける塗料の種類,焼付け炉のタイプによって、塗
布する回数,焼付け温度,塗装速度などが異なるのも同
様である。
【0033】この場合、一般的には塗布する回数は一回
〜数百回まで適善選択できるが、望ましくは2回〜20
回が適当と考えられる。焼付け温度は室温から1000
℃まで適善選択できるが、望ましくは350℃〜800
℃が適当と考えられる。
【0034】塗装速度(線速)も0.1m/分〜100
0m/分まで適善選択できるが、望ましくは2m/分〜
200m/分が適当と考えられる。
【0035】また、ワニスの溶媒は、本発明の場合、ジ
メチルアセトアミド(DMA),ジメチルフォルムアミ
ド(DMF),ピリジン等の塩基性溶媒やジメチルスル
フォオキサイド(DMSO)等の水素結合遮断溶媒が適
善使用される。ワニス濃度は、1%〜80%まで適善選
択できるが、望ましくは5%〜40%が適当と考えられ
る。
【0036】PBI被膜12への金属箔および樹脂ワニ
スの焼付け、および被覆の場合にも、同様な考え方で横
形炉や縦形炉を使用目的にあわせて用いることができ
る。また焼き付ける塗料の種類,焼付け炉のタイプによ
って、塗布する回数,焼付け温度,塗装速度などが異な
る。
【0037】本発明の場合、一般的には塗布する回数
は、一回から数百回まで適善選択できるが、望ましくは
1回〜20回が適当と考えられる。焼付け温度は室温か
ら1000℃まで適善選択できるが、望ましくは200
℃〜600℃が適当と考えられる。塗装速度(線速)も
0.1m/分から1000m/分まで適善選択できる
が、望ましくは2m/分〜200m/分が適当と考えら
れる。
【0038】また、ワニスの溶媒は本発明の場合、通常
のシンナーなどのトルエン,キシレン等の芳香族炭化水
素や、ヘキサン等の非極性溶媒や、ジメチルアセトアミ
ド(DMA),ジメチルフォルムアミド(DMF),ピ
リジン等の塩基性溶媒や、ジメチルスルフォオキサイド
(DMSO)等の水素結合遮断溶媒が適善使用される。
【0039】また、電線10の外観を良好にするため
に、塗料にチクソ剤などを加えることもある。ワニス濃
度は、1%〜80%まで適善選択できるが、望ましくは
5%〜40%が適当と考えられる。
【0040】以上のように、形成されるPBI被覆12
の上に更に微小金属箔がコーティングされ、結果的にセ
ラミック被覆が形成される。セラミック被覆形成法は、
PVD法あるいはCVD法や、押し出し法などが考えら
れるが、最も容易なのは、コーティングして焼き付ける
方法であると考えられる。
【0041】微小金属箔および樹脂ワニス塗料の電線導
体や電線被覆上への焼付けは、一般にエナメル塗料と同
様に塗料塗布→焼付け→塗布の繰り返しで行うが、本発
明でも同様に、これらの繰返しで行われる。
【0042】前記化3なる式で構成されるセラミック塗
料は、シリコーンバインダー中に微小金属箔(セラミッ
ク粒子)を分散・懸濁しており、その金属箔濃度は通常
0.1%〜60%と範囲は広く、シリコーンバインダー
がメチル基などの有機基を多量に含んだものは、導体と
の密着が良好である。
【0043】セラミック塗料の焼き付けにおいても、一
般と同様にその塗装炉に0.6mm以下の細線には横形
炉が使用され、それ以上の太い線には縦形炉を使用する
のが一般的であるが、本発明のPBIの焼付け・被覆の
場合にも、同様な考え方で横形炉や縦形炉を使用目的に
あわせて用いることができる。焼き付ける塗料の種類,
焼付け炉のタイプによって、塗布する回数,焼付け温
度,塗装速度などが異なるのも同様である。
【0044】以下、この発明に基づく実験例を示す。
【0045】(実験例1)外径0.36mmの無酸素銅
線を用い、PBI20部と溶媒DMA80部からなるワ
ニス中に浸漬する方法で無酸素銅線表面に塗布し線速1
0m/分・500℃で焼き付ける。この塗布および浸漬
を10回繰返しPBI被覆無酸素銅線を得る。
【0046】セラミック被膜形成用のワニスには、一部
アルミ金属が混在するがアルミ金属箔をシリコーンバイ
ンダーに分散したアルミ金属箔ワニスが使用され、この
ワニスは、シロキサン結合(Si−O−Si)をポリマ
ー骨格とし、ケイ酸原子に有機基が結合したオルガノポ
リシロキサンをベースポリマーとするものであり、これ
に、焼き付け時に一部または全部が高融点のMklで表
されるセラミックスになる微小金属箔を分散してなるも
のである。ここでは平均粒子径15μのアルミ箔を含量
20%で、トルエン分15%,キシレン分15%の物を
用い、これを焼き付けることにより可撓性に富んだ焼成
電線が得られる。
【0047】このアルミ箔・ワニス中に浸漬する方法で
PBI無酸素銅線表面に塗布し線速10m/分・400
℃で焼き付ける。これを3回繰返しアルミナ(アルミ)
−オルガノポリシロキサン/PBI被覆無酸素銅線を得
る。
【0048】(実験例2)外径1.5mmのニッケルメ
ッキ銅線を用い、PBI55部と溶媒DMA45部から
なるワニス中に浸漬する方法でニッケルメッキ銅線表面
に塗布し、線速60m/分で700℃の条件で焼き付け
る。これを20回繰返しPBI被覆電線を得る。オルガ
ノポリシロキサンをベースポリマーとした平均粒子径2
0μのスズ箔を含量20%でトルエン分20%,キシレ
ン分20%の酸化スズワニス中に浸漬する方法でPBI
ニッケルメッキ銅線表面に塗布し、線速15m/分・4
50℃で焼き付ける。これを4回繰返し酸化スズ(ス
ズ)−オルガノポリシロキサン/PBI被覆ニッケルメ
ッキ銅線を得る。
【0049】(実験例3)外径2.5mmのニッケルメ
ッキ銅線を用い、PBI65部と溶媒DMA35部から
なるワニス中に浸漬する方法でニッケルメッキ銅線表面
に塗布し、線速30m/分で600℃の条件で焼き付け
る。これを15回繰返しPBI被覆ニッケル・メッキ銅
線を得て、さらにオルガノポリシロキサンをベースポリ
マーとした平均粒子径15μのアルミ箔を含量20%で
トルエン分15%,キシレン分15%のアルミ箔・ワニ
ス中に浸漬する方法でPBIニッケルメッキ銅線表面に
塗布し、線速10m/分・350℃で焼き付ける。これ
を3回繰返しアルミナ(アルミ)−オルガノポリシロキ
サン/PBI被覆ニッケルメッキ銅線を得る。
【0050】(実験例4)外径1.5mmのニッケルメ
ッキ銅合金線を用い、PBI55部と溶媒DMA45部
からなるワニス中に浸漬する方法でニッケル銅合金線表
面に塗布し、線速30m/分で500℃の条件で焼き付
ける。これを20回繰返しPBI被覆電線を得る。これ
にオルガノポリシロキサンをベースポリマーとした平均
粒子径30μの銀箔を含量18%でトルエン分15%,
キシレン分10%の酸化銀中に浸漬する方法でPBIニ
ッケルメッキ銅線表面に塗布し、線速17m/分・45
0℃で焼き付ける。これを4回繰返し酸化銀(銀)−オ
ルガノポリシロキサン/PBIニッケル銅合金線電線被
覆が出来る。
【0051】(実験例5)外径0.5mmのニッケルク
ロム線を用い、PBI30部と溶媒DMA70部になる
よう調整されたワニス中に浸漬する方法でニッケルクロ
ム線に塗布し、線速20m/分・350℃で焼き付け
る。これを8回繰返しPBI被覆ニッケルクロム線を得
る。これに、さらにオルガノポリシロキサンをベースポ
リマーとした平均粒子径15μのアルミ箔を含量20%
でトルエン分15%,キシレン分15%のアルミ・ワニ
ス中に浸漬する方法でPBIニッケルメッキ銅線表面に
塗布し、線速10m/分・350℃で焼き付ける。これ
を4回繰返しアルミナ(アルミ)−オルガノポリシロキ
サン/PBI被覆ニッケルクロム線を得る。
【0052】(実験例6)外径0.5mmの銅線を用
い、PBI30部と溶媒DMA70部にAIBNが0.
1%になるように調整されたワニス中に浸漬する方法で
ニッケルメッキ銅線表面に塗布し、線速50m/分・6
00℃で焼き付ける、これを8回繰返しPBI被覆銅線
を得る。
【0053】セラミック被膜形成用のワニスには、一部
金属アルミニウムが混在するがアルミナ箔をシリコーン
バインダーに分散したアルミナワニスが使用され、この
ワニスは、シロキサン結合(Si−O−Si)をポリマ
ー骨格とし、ケイ酸原子に有機基が結合したオルガノポ
リシロキサンをベースポリマーとするものであり、焼成
時に高融点のMklで表されるセラミックスを分散して
なるものである。ここでは平均粒子径15μのアルミ/
アルミナ箔を含量20%でトルエン分15%,キシレン
分15%のものを用い、これを焼き付けることにより可
撓性にとんだ焼成電線が得られる。アルミ・ワニス中に
浸漬する方法でPBI無酸素銅線表面に塗布し、線速1
0m/分・400℃で焼き付ける。これを3回繰返しア
ルミナ(アルミ)−オルガノポリシロキサン/PBI被
覆ニッケルメッキ線を得る。
【0054】上記各実験例の評価サンプルについての一
般特性を下表に示す。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】上記表1および表2から分かるように、上
記各実験例は、いずれも超耐熱性を有し、かつ優秀な耐
絶縁破壊性を有するものであることが分かる。
【0058】また、実験例5で示したアルミナ−オルガ
ノポリシロキサン/PBI被覆ニッケルクロム線につい
ては、アルミナ−オルガノポリシロキサンを被覆してい
ない通常のPBI被覆ニッケルクロム線と共に空気中に
おける300℃/24時間の老化試験を行った。
【0059】試験結果は、表3に示すように、通常のP
BI被覆ニッケルクロム線は、その絶縁破壊(KV)初
期2.1が1.9に低下していた。しかし、実験例5の
アルミナ−オルガノポリシロキサン/PBI被覆ニッケ
ルクロム線は、アルミナ−オルガノポリシロキサン層は
劣化していたもののアルミナ−オルガノポリシロキサン
層を剥がしたPBI層の絶縁破壊(KV)は、初期2.
2がそのまま維持され、劣化していないことが確認され
た。
【0060】
【表3】
【0061】なお、上記実験例では、裸電線11にPB
I被膜12を形成し、さらにその上にセラミックスを被
覆することによってセラミック被膜13を形成したもの
であるが、例えば、図3に示すように、芯線22が絶縁
被覆層23によって覆われた絶縁被覆電線21にPBI
被膜24を形成し、これをさらに上述のセラミック被膜
13と同様な方法により形成されるセラミック被膜25
によって被覆するものであってもよい。
【0062】また、前記実験例では、上記PBI被膜1
2及びセラミック被膜13を裸電線11又は絶縁被覆電
線に形成した耐熱電線10を示しているが、このような
電線に限らず、PBI被膜の上にセラミック被膜を形成
した一般の耐熱絶縁材として、使用することもできる。
【0063】
【発明の効果】以上のように、この発明の耐熱電線及び
耐熱絶縁材は、PBIの重合体によって形成される被膜
がセラミック被膜によって覆われているので、かかる耐
熱電線及び耐熱絶縁材を劣悪な環境で使用した場合で
も、PBI被膜が直接空気に接触することがなく、PB
Iが本来有している耐熱特性等の優れた諸特性がそのま
ま維持される。
【0064】また、PBI被膜を覆うセラミック被膜
が、所定のシリコーン系バインダーをバインダーとし
て、所定の微小金属箔からなる金属粉末を焼き付けるこ
とにより形成されているので、セラミック被膜のPBI
被膜への密着性がより向上され、これによって、セラミ
ック被膜の保護特性の更なる向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる一実施形態を示す断面図であ
る。
【図2】同上の製造装置を示す概略図である。
【図3】他の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
10、20 耐熱電線 11 裸電線 12、24 PBI被膜 13、25 セラミック被膜 21 絶縁被覆電線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裸電線又は絶縁被覆電線の外表面をポリ
    ベンゾイミダゾールの重合体によって形成される被膜に
    よって覆い、この被膜をさらに、所定のシリコーン系バ
    インダーをバインダーとして、所定の微小金属箔を含む
    粉末材料を焼き付けることにより被覆した耐熱電線。
  2. 【請求項2】 ポリベンゾイミダゾールの重合体によっ
    て形成される被膜を、所定のシリコーン系バインダーを
    バインダーとして、所定の微小金属箔を含む粉末材料を
    焼き付けることにより被覆した耐熱絶縁材。
  3. 【請求項3】 前記ポリベンゾイミダゾールの重合体に
    よって形成される被膜が、 【化1】 で示される塩基性溶媒可溶性ポリベンゾイミダゾールを
    架橋して得られる 【化2】 で示される塩基性溶媒不溶性ポリベンゾイミダゾールの
    重合体で形成され、 前記所定のシリコーン系バインダーをバインダーとし
    て、所定の微小金属箔を含む粉末材料を焼き付けること
    により形成される被膜が、 【化3】 で示される請求項1記載の耐熱電線。
  4. 【請求項4】 前記ポリベンゾイミダゾールの重合体に
    よって形成される被膜が、前記化1で示される塩基性溶
    媒可溶性ポリベンゾイミダゾールを架橋して得られる前
    記化2で示される塩基性溶媒不溶性ポリベンゾイミダゾ
    ールの重合体で形成され、 前記所定のシリコーン系バインダーをバインダーとし
    て、所定の微小金属箔を含む粉末材料を焼き付けること
    により形成される被膜が、前記化3で示される請求項2
    記載の耐熱絶縁材。
  5. 【請求項5】 前記ポリベンゾイミダゾールの重合体に
    よって形成される前記被膜は、重合度の低いポリベンゾ
    イミダゾールを塩基性溶媒に溶かしたポリベンゾイミダ
    ゾールワニスにラジカル重合開始剤を添加して重合させ
    たものを裸電線又は絶縁被覆電線に塗布し、これを焼成
    することによって形成される請求項1記載の耐熱電線。
  6. 【請求項6】 前記ポリベンゾイミダゾールの重合体に
    よって形成される前記被膜は、重合度の低いポリベンゾ
    イミダゾールを塩基性溶媒に溶かしたポリベンゾイミダ
    ゾールワニスにラジカル重合開始剤を添加したものを焼
    成することによって形成される請求項2記載の耐熱絶縁
    材。
  7. 【請求項7】 ポリベンゾイミダゾールの塩基性溶媒ワ
    ニスを裸電線又は絶縁被覆電線に塗布した後、 これを焼成することによって、ポリベンゾイミダゾール
    の被膜を形成し、 このポリベンゾイミダゾール被膜表面を、所定のシリコ
    ーン系バインダーをバインダーとして、所定の微小金属
    箔を含む粉末材料を焼き付けることにより被覆するよう
    にした耐熱電線の製造方法。
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