JPH11345379A - 都市防災用監視装置 - Google Patents

都市防災用監視装置

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JPH11345379A
JPH11345379A JP10154920A JP15492098A JPH11345379A JP H11345379 A JPH11345379 A JP H11345379A JP 10154920 A JP10154920 A JP 10154920A JP 15492098 A JP15492098 A JP 15492098A JP H11345379 A JPH11345379 A JP H11345379A
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信也 服部
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哲也 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災発生を画像処理によって自動的に判定
し、火災判定結果の信頼性を向上させる。 【解決手段】 高所に設置される赤外線カメラ2を旋回
させ、高熱源を検出したら、画像を引込んで旋回を停止
する。高熱源の画像が、火災判定除外領域内にあるか否
かを判断し、火災判定除外領域外の判定対象領域内にあ
るときには、前回の旋回ですでに記憶されているデータ
と同一であるか否かを判定し、同一であれば火災ではな
く、水銀灯などの静止した高温体であると判定する。同
一でなければ、画像の面積が増大しているか、重心の移
動が小さいかから、火災か否かの判定を行う。重心の移
動が大きければ、自動車のマフラなどであると判定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、監視カメラで都市
を撮像し、画像処理によって火災の発生を検知する都市
防災用監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、都市で発生する火災などの災
害を監視するため、ビルの屋上などに、主として可視光
用の監視カメラを設置している。監視カメラは、自動ま
たは手動指令に従って上下あるいは左右に旋回し、監視
対象の画像は必要時に監視員が確認するようにしてい
る。建物の高層化が著しい大都市などでは、広い展望を
可能とするため、高層ビルの屋上など、できるだけ高所
から監視を行う必要がある。
【0003】たとえば特開平5−20559には、可視
光用テレビカメラを使用し、予め定める警戒区域の監視
画像から火災を認識し、火災検出情報を出力する先行技
術が開示されている。この先行技術では、複数の警戒区
域にそれぞれテレビカメラを設置し、集中的な監視を行
いながら、画像の輝度信号に基づき、火災による炎部分
を抽出して認識する。また、特開平4−167199に
は、ごみ消却プラントのピット内での火災発生検出のた
めに、赤外線カメラおよび可視光用カメラを用いて監視
する先行技術が開示されている。赤外線カメラはごみ層
表面の温度分布を検出し、可視光用カメラは煙の発生を
検出するために用いられる。また、特開平3−1862
74には、一対の赤外線カメラでごみなどの可燃性物質
の火災位置を検出し、自動消火する先行技術が開示され
ている。火災位置は、各カメラの走査方向から演算して
求められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】たとえば、熱源がエン
ジンを始動した直後の停車した大型トラックのマフラで
ある場合に、その画像が火災の画像と類似している。つ
まり駐車場に停車した状態で、大型トラックがエンジン
を始動してある程度時間が経過する間に、マフラを撮像
した画像は火災の画像と同じように大きくなる。このよ
うな火災と類似する熱源について、上記各先行技術で
は、火災であると誤判定してしまう。さらに前述のマフ
ラに限らず、始動直後の工場の煙突、消防訓練の際の類
似火災など、誤判定しやすい熱源が存在するため、誤判
定をなくし、信頼性の高い火災判定が可能な装置が望ま
れている。
【0005】本発明の目的は、火災発生を画像処理によ
って自動的に判定することができ、火災判定結果の信頼
性を向上させるとともに、監視員の作業負荷を低減させ
ることができる都市防災用監視装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、赤外光によっ
て撮像を行う赤外線カメラと、赤外線カメラを、都市を
展望可能な高所に保持し、赤外線カメラの撮像方向をほ
ぼ水平な平面内で旋回変位させ、赤外線カメラの撮像方
向をほぼ鉛直な平面内で角変位させるカメラ台と、カメ
ラ台を、予め定めるプログラムに従って駆動し、赤外線
カメラが予め定める都市の領域を撮像するように制御す
る制御手段と、赤外線カメラによって撮像された画像出
力に応答し、画像出力中に熱源が含まれるとき、熱源の
画像の面積および重心位置を記憶する記憶手段と、赤外
線カメラによって撮像される画像出力に応答し、画像出
力中に熱源が含まれるとき、その熱源が予め定める火災
判定除外領域内か否かを判断し、火災判定除外領域より
も外側の判定対象領域にあると判断したとき、熱源の画
像の面積および重心位置と、記憶手段に記憶されている
対応する画像の面積および重心位置とをそれぞれ比較
し、重心位置の変化が予め定める基準より小さく、かつ
面積の増加が予め定める基準より大きいとき、あるいは
赤外線カメラで撮像した画像から熱源の形状を認識し、
時系列的な形状変化が予め定める基準よりも大きいと
き、火災と判定する監視手段とを含むことを特徴とする
都市防災用監視装置である。
【0007】本発明に従えば、監視手段は、赤外線カメ
ラの撮像する画像で、熱源の面積および重心位置の変化
に基づいて火災か否かを判定する。熱源であっても、面
積や重心位置に変化がなければ、たとえば、たき火、水
銀灯、あるいは工場の煙突など、火災ではない熱源であ
ると判定することができる。重心位置が移動しても、面
積の変化が小さければ、たとえば、走行中の自動車など
の移動体で排気ガスを排出するマフラ等であると判定す
ることができる。また、熱源の形状を認識し、時系列的
な変化形状を予めデータベースに蓄えられた火災燃え広
がりパターンデータと比較することにより、たとえば、
火災の揺らぎや火の粉が舞い上がるパターンから火災と
判定できる。さらに、そのときの外部気象データ(気
温、風向、風速、温度等)を取込み、使用することで、
その条件に最適の火災パターンと比較することが可能で
あり、火災判定精度を上げることができる。火災と異な
る熱源を区別して判定対象から除外することができるの
で、火災判定の精度を高め、信頼性を向上させることが
できる。
【0008】監視手段は、熱源が火災判定除外領域内に
あるか否か判断し、火災判定除外領域外の判定対象領域
にあると判断したときに、前述の火災判定をしている。
たとえば、監視区域内に、大型トラックの駐車場などが
あるとき、この大型トラックがエンジンを始動し、停車
した状態で時間が経過すると、マフラーなどの熱源の画
像は、除々に大きくなり、重心位置および形状が火災と
類似した変化をたどる。このような熱源の存在が明らか
な場合には、この熱源が存在する領域を火災判定除外領
域に設定しておくことによって、この熱源が火災である
と誤判定されることを防ぐことができ、高い精度で火災
を判定することができる。大型トラックのマフラーに限
らず、工場の煙突が存在する領域、ならびに消防訓練お
よび火災予防訓練が行われる場所などを、火災判定除外
領域に設定するようにしてもよい。
【0009】さらに本発明は、カメラ台に、赤外線カメ
ラの撮像方向に向くように搭載され、撮像対象までの距
離を計測する測距装置と、監視手段および測距装置から
の出力に応答し、監視手段によって火災発生現場と判定
される熱源までの距離を測距装置で計測し、熱源までの
距離と赤外線カメラの撮像方向および設置高度とに基づ
いて、火災発生現場の位置を決定する位置決定手段とを
含むことを特徴とする。
【0010】本発明に従えば、監視手段によって火災現
場と判定される熱源までの距離を、赤外線カメラととも
にカメラ台に搭載し、撮像方向に向けて距離を計測する
測距装置によって求めることができるので、高層ビルの
火災などを遠方と誤認することを防ぎ、信頼性の高い火
災現場の特定を行うことができる。また熱源までの距離
を特定することによって、この距離と画像出力中の熱源
の大きさから、熱源、すなわち火災の実際の大きさを、
把握することができる。
【0011】さらに本発明は、監視手段は、測距装置に
よって計測された熱源までの距離と、監視カメラによる
画像出力中の熱源の大きさとから、実際の熱源の大きさ
を算出し、熱源の大きさが予め定める基準よりも大きい
とき、火災と判定することを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、実際の熱源の大きさが算
出され、熱源の大きさが予め定める基準よりも大きいと
き、火災と判定される。火災の監視を開始したとき、す
でに火災が発生してからある程度時間が経過している場
合、または大火の場合など、その火災の画像が、形状お
よび大きさに関しほとんど変化しない場合がある。この
ような場合であっても、熱源の大きさに基づいて火災を
判定することができるので、迅速かつ正確な火災判定を
することができる。
【0013】さらに本発明は、赤外線カメラの撮像対象
となる都市について、建物および消火活動に必要な関連
情報を予め記憶しておくデータベースと、監視手段から
の出力に応答し、監視手段によって火災発生場所と判定
される熱源について位置を特定し、データベースを参照
して、特定される位置に対応して記憶されている建物お
よび消火活動に必要な関連情報を読出す情報読出手段と
を含むことを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、赤外線カメラの画像出力
中から熱源が検出され、監視手段によって火災発生場所
と判定されるとき、情報読出手段は、データベースを参
照し、火災発生場所として特定される位置に対応して記
憶されている建物に関連する情報、たとえば、住所、世
帯主などの情報も併せて読出すことができる。監視員が
火災発生場所を誤認識することなく、情報を得ることが
できるので、消防指令や連絡などに使用することができ
る。さらに消防指令に基づく消火体制の指示が容易とな
り、消火活動の際の経路案内や消火栓の位置情報などに
有効に利用して、火災判定の信頼性を向上させることが
できる。
【0015】さらに本発明は、監視手段からの出力に応
答し、監視手段によって火災発生現場と判定される熱源
の周囲を、赤外線カメラが撮像する赤外光の温度範囲を
低温側に変更して、撮像するように制御手段のプログラ
ムを変更する基準変更手段とを含むことを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、火災を検出する段階で
は、赤外線カメラが撮像する赤外光の温度範囲を予め設
定される基準温度以上の温度に対応するようにしている
ので、高熱源の検出精度を高めることができる。火災が
検出された後では、赤外光の温度範囲を低温側に変更す
るので、低温である周囲の状況把握を容易に行うことが
できる。赤外線を用いるので、夜間でも信頼性の高い状
況把握を行うことができる。
【0017】さらに本発明は、監視手段は、赤外線カメ
ラによって撮像された画像出力に応答し、画像出力中に
予め定める基準温度を超える局部的な熱源が検出される
とき、熱源が火災発生場所であると判断し、火災発生現
場と判定される熱源の周囲を、赤外線カメラの撮像方向
からの画像出力によって監視することを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、赤外線カメラからの画像
出力から、高熱源としての火災検出と高熱源の周囲の状
況把握とを行うことが、常に可能となる。赤外線カメラ
の画像出力を記録しておけば、火災検出の前後の状況把
握なども容易に行うことができ、火災検出の信頼性を向
上させることができる。
【0019】さらに本発明は、監視手段からの出力に応
答し、監視手段によって火災発生現場と判定される熱源
について、赤外線カメラの設置高度、設置位置、撮像方
向、および視野角から熱源を含む撮像範囲を算出し、地
図とともに撮像範囲と撮像方向を表示する火災範囲表示
手段を含むことを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、火災範囲表示手段は、地
図上に赤外線カメラの撮像範囲および撮像方向を表示す
るので、実際の撮像範囲の場所の特定を誰でも容易に行
うことができ、火災検出の信頼性を向上させることがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図16を参照して、
本発明の実施の形態について説明する。各図で、先行し
て説明した部分と対応する部分には、同一の参照符を付
し、重複した説明を省略することがある。
【0022】図1は、本発明の実施の一形態としての都
市防災用監視装置の基本的な構成を示す。図1(a)は
監視用のカメラ設置状況を示し、図1(b)は監視装置
のパネル外観を示す。監視用カメラとしては、カメラハ
ウジング1内に赤外線カメラ2が収納され、カメラ台3
の上部の旋回台4に装着される。旋回台4は水平面内お
よび鉛直面内でカメラハウジング1を旋回させ、赤外線
カメラ2の撮像方向を変化させて、都市内の各領域を撮
像することができる。カメラ設置用基部5に隣接して非
常用の原動機付電源6が設置され、停電時に備えられ
る。カメラ台3とともに、カメラ設置用基部5の上には
アンテナ7が設けられ、遠隔地に撮像された画像などを
無線で伝達することができる。図1(b)に示す監視装
置8は、たとえば図1(a)のカメラ台3が屋上9に設
けられる、ビルなどの建屋内に設置される。この場合の
赤外線カメラ2と監視装置8との間の信号伝達は、信号
ケーブルを介して行われる。
【0023】図2および図3は、図1の旋回台4の構造
を示す。図2は正面断面図、図3は右側面図を示す。カ
メラハウジング1内には、赤外線カメラ2とともに可視
カラーカメラ10も取付けられ、赤外線と可視光とを同
時に撮像することができる。カメラハウジング1は、カ
メラ取付台11を介して旋回台4の上部に取付けられ
る。カメラ取付台11は、旋回台4に取付けられている
モータ12によってほぼ水平な平面内で旋回変位可能で
ある。モータ12の回転角度は、角度検出器13によっ
て検出される。モータ12の回転軸は減速機14によっ
て減速され、かつ回転方向が90°変換されて左右旋回
軸15を回転駆動する。左右旋回軸15は、カメラ取付
台11を水平面内で旋回させる。
【0024】カメラ取付台11にはモータ16が設けら
れ、その回転角度は角度検出器17によって検出され
る。モータ16の回転軸は、減速機18を介して90°
転換され、上下旋回軸19を角変位させ、カメラハウジ
ング1の向きをほぼ鉛直な平面内で角変位させることが
できる。
【0025】図4は、図1の実施形態の概略的な電気的
構成を示す。制御装置20は、屋外、たとえば図1のカ
メラ台3内に設けられ、カメラ制御部21、旋回台制御
部22、赤外線カメラ制御部23、可視カラーカメラ制
御部24、電源25および伝送制御部26を含む。カメ
ラ制御部21では、赤外画像処理も行う。旋回台制御部
22は、旋回台を水平面内および鉛直面内でそれぞれ旋
回させるために、モータ12およびモータ16をそれぞ
れ回転駆動する。また、角度検出器13および角度検出
器17からの出力によって旋回角度モニタを行う。赤外
線カメラ制御部23は、赤外線カメラ2の焦点およびゲ
インとオフセット、あるいはズームを制御する。可視カ
ラーカメラ制御部24は、可視カラーカメラ10の焦点
とズームおよびアイリスを制御する。電源25は、通常
は商用の外部電源から必要な電力が供給されるけれど
も、停電時などでは屋外に設けられる原動機付電源6か
ら電力の供給を受ける。これらの各部の制御は、カメラ
制御部21によって自動的に行われる。伝送制御部26
は、伝送ケーブル30の2チャネル(ch)分の画像信
号ライン31,32を介して、赤外線カメラ2および可
視カラーカメラ10の撮像した画像信号を伝達する。伝
送ケーブル30には、指令信号ライン33も含まれる。
指令信号ライン33は、旋回台制御部22、赤外線カメ
ラ制御部23および可視カラーカメラ制御部24に対す
る指令信号が伝達される。伝送ケーブル30内には、さ
らにモニタ信号ライン34が含まれ、旋回台制御部22
から旋回角度モニタ信号が送出される。
【0026】伝送ケーブル30は、監視装置8に接続さ
れる。監視装置8内には、表示部40、操作部41、監
視演算部42、電源43、プログラムサーチ指令部4
4、マニュアルサーチ指令部45、赤外線カメラ制御指
令部46、可視カラーカメラ制御指令部47および伝送
制御部48が含まれる。表示部40には、モニタ用のテ
レビ画面や可視カラーカメラ10および赤外線カメラ2
からの画像を記録するビデオテープレコーダ(VTR)
や、日付・時刻を記録するタイムジェネレータ(TG
R)などが含まれる。操作部41には、ジョイスティッ
クやキーボードなどが含まれる。監視演算部42には、
地図作成および火災警報などの演算処理が行われる。電
源43は、通常は商用電源によって電力が供給され、停
電時には外部電源6を自動的に起動させ、その発生する
電力の供給を受けることもできる。
【0027】プログラムサーチ指令部44は、予め設定
されるプログラムに従って旋回台4の旋回角度を変化さ
せる指令信号を発生する。マニュアルサーチ指令部45
は、操作部41を介して入力される指令に従って、旋回
台4の旋回角度を変化させる指令信号を発生する。赤外
線カメラ制御指令部46は、赤外線カメラ制御部23に
与える焦点およびゲインあるいはズームについての指令
信号を発生する。可視カラーカメラ制御指令部47は、
可視カラーカメラ制御部24に対する焦点およびズーム
指令のための信号を発生する。伝送制御部48は、制御
装置20に対する指令信号を指令信号ライン33を介し
て送出し、画像信号ライン31,32を介して画像信号
を受信し、モニタ信号ライン34を介して旋回台制御部
22からの旋回角度モニタ信号を受信する。
【0028】また赤外画像処理を行うカメラ制御部21
は、記憶手段であるメモリを有しており、赤外線カメラ
2からの画像中に熱源が含まれるとき、熱源の画像の面
積および重心位置を、メモリに記憶する。このカメラ制
御部21は、デジタル画像処理によって、赤外線カメラ
2からの画像中に熱源が含まれるとき、熱源の画像の面
積および重心位置と、メモリに記憶されている対応する
画像の面積および重心位置とを比較し、熱源の重心位置
の変化が予め定める基準より小さく、かつ面積の増加が
予め定める基準より大きいとき、あるいは赤外線カメラ
で撮像した画像から熱源の形状を個別に認識し、時系列
的な形状変化が予め定める基準よりも大きいとき、火災
と判定する。
【0029】またカメラ制御部21は、熱源が予め定め
る火災判定除外領域内か否かを判断し、火災判定除外領
域よりも外側の判定対象領域にあると判断したとき、前
述の火災判定をする。このような火災判定除外領域の設
定は、都市防災用監視装置を設置するときに、設定され
る。また都市防災用監視装置による監視開始前に、設定
し直すことも可能であり、都市防災用監視装置の設置時
と、監視区域の状況が変化しても、対応することができ
る。
【0030】また都市防災用監視装置には、火災発生場
所までの距離を計測するための測距装置が設けられてい
る。測距装置は、赤外線カメラとボアサイトを合わせた
状態で、カメラハウジング1内に設けられている。測距
装置は、赤外線カメラ2が視野66内に熱源を捕えたと
きに、レーザ光103等を照射し、反射光の位置を検出
することなどによって、熱源までの距離を計測すること
ができる。
【0031】図5は、図4の構成によって火災を自動的
に監視する動作の一例を示す。都市の予め定める監視区
域内に、火災と類似した時系列変化をする可能性がある
熱源が存在または現れるおそれのある領域を、火災判定
除外領域に設定し、メモリに記憶させた状態で、ステッ
プa1から動作を開始し、ステップa2では、旋回台4
に対し、都市の予め定める監視区域内でのカメラハウジ
ング1の旋回を指令する。詳しく述べると、赤外線カメ
ラ2の撮像方向すなわち指向中心が現在の方向から所定
の角度だけ角変位するように、旋回台4にカメラハウジ
ング1の旋回を指令する。ステップa3では、赤外線カ
メラ2による画像を取得する。ステップa4では、取得
された画像中に熱源である高温体が存在しているか否か
を判定する高温体判定処理を行う。赤外線カメラ4から
の画像信号の出力レベルは、撮像対象の温度に対応し、
火災か否かの判断を容易にするため、予め基準レベルと
してスレッショルドレベルを設定しておき、火災の画像
だけが画面上に現れるように、2値化して判定する。画
像信号レベルがスレッショルドレベルを超えなければ、
ステップa2に戻る。
【0032】ステップa4で高温体が存在すると判定さ
れるとき、ステップa5で、旋回台4を制御して、高温
体の画像が撮像画面の中央になるように、画像引き込み
を行い、旋回を停止する。この引き込み動作中において
も、赤外線カメラ2による画像が取得され、その画像に
ついて高温体判定処理が行われている。ステップa6で
は、メモリの記憶内容を参照して、画像中央に引き込ま
れた高温体が火災判定除外領域内にあるか否かが判断さ
れる。この判断は、旋回台4の水平および垂直方向の角
度データと、メモリに記憶されている火災判定除外領域
のデータとを比較して行う。
【0033】画像中央に引き込まれた高温体が、火災判
定除外領域外の判定対象領域にあるときには、ステップ
a7で、その高温体の実際の大きさが判定される。この
判定は、カメラハウジング1に設けられた測距装置によ
って測定さえる高温体までの距離と、高温体の画像の画
素数に基づいて、その高温体の実際の大きさを算出し、
この高温体の実際の大きさが、予め定められる基準とな
る大きさ以上であれば、火災であると判定し、ステップ
a10で表示部40による警報発生と火災位置表示等を
行う。
【0034】ステップa7で火災と判断されなかった場
合には、ステップa9で、メモリの記憶内容を参照し
て、画像中央に引き込まれた高温体が既にメモりに記憶
されている高温体と同一か否かの同一高温体判定処理を
行う。判定は、旋回台4の水平および垂直方向の角度デ
ータと、画像の面積そして熱源の形状とについて、メモ
リに記憶されている前回の旋回で得られている過去のデ
ータとほぼ一致しているか否かによって行う。
【0035】ステップa8で、同一高温体でないと判定
されるときは、ステップa9で、その画像中央に引き込
まれた高温体が火災か否かの火災判定処理を行う。火災
判定は、メモリに記憶されているデータと比較して、画
像面積の変化と重心移動とに基づいて行う。比較の対象
となるデータがメモリに記憶されていないときは、初回
のデータであり、火災とは判断しない。なお、重心は、
画像の外形線で囲まれた図形の幾何学的な重心とする。
【0036】たとえば広い場所の照明用に用いられる大
型の水銀灯であれば、ガラス管を通して高温のフィラメ
ントから多量の赤外線が放射される。しかしながら、熱
源としての画像は、一定であり、面積および重心は変化
しない。また、高温の排気ガスなどを排出する工場の煙
突や自動車などの移動体は、熱源としての面積変化は少
ない。特に、自動車のマフラなど、移動体については重
心の移動が検出されるので、容易に判定することができ
る。火災では、熱源面積が時間経過とともに増加するこ
とが、判定の基準となる。先に述べたステップa5の処
理により、高温体を検出した場合、まずその位置で旋回
停止したまま、予め定められた時間間隔で記憶した重心
位置と面積データを比較することで火災の判定を行う。
また、1回目に取得された画像に基づいて記憶するデー
タと、n回目に取得された画像に基づいて得るデータの
比較においても火災の判定を行う。
【0037】ステップa9で、火災と判定されるときに
は、ステップa10で表示部40による警報発生と火災
位置表示等を行う。ステップa6で画像中央に引き込ま
れた高温体が火災判定除外領域内にあると判断された場
合にはステップa2に戻り、またステップa8およびス
テップa9における判定で火災と判定されなかった場合
には、ステップa11またはステップa12で、そのと
きの旋回角度や熱源面積および面積重心等のデータをメ
モリにそれぞれ記憶し、ステップa2に戻る。ステップ
a10の動作が終了すると、ステップa13で自動的な
監視動作を終了し、監視員からの次の操作を待つ。
【0038】図6は、図5の動作に対応する画像処理の
進行状態の一例を示す。図5をも併せて参照して、図6
(a)で監視画像50内に火災発生場所51が含まれる
場合を想定する。たとえばカメラが左旋回しているとき
に、A−Aで示す走査線の輝度は図6(b)に示すよう
に変化する。すなわち、電圧値で表す輝度52の分布
は、予め設定されるスレッショルドレベル53を超える
部分を生じる。水平走査線A−A毎に高輝度部位を検出
し、画像処理によって二次元の二値化画像に変化した画
像は、たとえば図6(c)に示すようなものとなる。こ
のような高輝度部位55が存在するときに、ステップa
4において、その高輝度部位55に対応して高温体が存
在することが判定される。画面の中央がカメラ指向中心
54であり、高輝度部位55は、水平方向でΔx、垂直
方向でΔyだけ変位している。ステップa5で、この変
位が0になるようにカメラを制御するとカメラ指向中心
54が、図6(d)の状態となるように、引き込み動作
される。このように、高輝度部位にカメラが指向した状
態で、ステップa6〜ステップa9判定によって、二値
化画像に対応する重心位置データと視野角より、カメラ
指向中心からの上下/左右の変位角度を求め、さらにカ
メラの上下/左右角度データから、図6(a)の火災発
生場所51を特定することができる。
【0039】図7は、図5の動作に対応する画像処理の
進行状態の他の例を示す。図5をも併せて参照して、監
視区域内に火災と類似した時系列変化をたどると予想さ
れる熱源である高温体が存在する場合、たとえば図7
(a)に示すように、監視区域内に大型トラック20
0,201の駐車場があり、各大型トラック200,2
01がこの駐車場でエンジンを始動し、その後しばらく
停車し、そのマフラーが前述のような高温体となる可能
性がある場合には、各大型トラック200,201のマ
フラー付近205.206を含む領域を、火災判定除外
領域208として設定する。この火災判定除外領域20
8は、その領域を赤外線カメラ2によって撮像し、その
画像において、各マフラー付近205,206の画像を
含む領域を、指定することによって、火災判定除外領域
208として設定され、メモリに記憶される。たとえば
長方形の領域を指定する場合には、対角の頂点となる2
点210,211を指定することによって、容易に設定
することができるようにしてもよい。
【0040】このように火災判定除外領域208を設定
した状態で、自動監視が開始され、取得された画像中に
図7(b)に示すように、高輝度部位55が現れ、ステ
ップa4で、高温体が存在すると判定されると、前述の
図6に示す場合と同様に、ステップa5で、図7(c)
に示すように引き込み動作される。このとき、新たに画
像が取得され、その画像についても高温体判定処理が行
われ、他の高温体が存在していれば、画像には、高輝度
部位55aが存在する。
【0041】図7(c)に示す状態で、ステップa6に
おいて、各高輝度部位55,55aに対応する高温体に
対して、火災判定除外領域か否かの判定がなされ、その
高温体がマフラー205,206であり、図7(d)に
示すように、火災判定除外領域208内にあるときに
は、火災判定の対象から除外され自動監視状態に復帰す
る。
【0042】カメラ制御部21は、熱源が火災判定除外
領域208内にあるか否か判断し、火災判定除外領域2
08外の判定対象領域にあると判断したときに、前述の
ステップa7〜ステップa9の火災判定をしている。前
述のように監視区域内に、大型トラック200,201
の駐車場などがあるとき、これらの大型トラック20
0,201がエンジンを始動し、停車した状態で時間が
経過すると、マフラーなどの熱源の画像は、除々に大き
くなり、重心位置および形状が火災と類似した変化をた
どる。このような熱源の存在が明らかな場合には、この
熱源が存在する領域を火災判定除外領域208に設定し
ておくことによって、この熱源が火災であると誤判定さ
れることを防ぐことができ、高い精度で火災を判定する
ことができる。大型トラック200,201のマフラー
に限らず、操業開始時の画像の変化が火災に類似してい
る工場の煙突が存在する領域、ならびに火災を想定して
行われる消防訓練および火災予防訓練が行われる場所な
どを、火災判定除外領域に設定するようにしてもよい。
【0043】また前述のように測距装置を備えており、
図8(a)に示すように、レーザ光103を照射して、
高温体である火災現場220までの距離L10を求め、
この距離L10と、図8(b)に示す画像に表示された
火災の画像221の大きさすなわちその画像221の画
素数と、さらに赤外線カメラ2の視野角αとに基づい
て、火災の大きさを求めることができる。さらに実際の
熱源の大きさが算出され、熱源の大きさが予め定める基
準よりも大きいとき、火災と判定される。火災の監視を
開始したとき、すでに火災が発生してからある程度長時
間が経過している場合、または大火である場合など、そ
の火災の画像が、形状および大きさに関してほとんど変
化しない場合がある。このような場合であっても、熱源
の大きさに基づいて火災を判定することによって、迅速
かつ正確な火災判定をすることができる。すなわち火災
の規模によって判定アルゴリズムを変えることによっ
て、信頼性の高い迅速な火災判定をすることができる。
【0044】また火災発生場所は、赤外線カメラ2につ
いての旋回台の角度、設置高度および距離に基づいて算
出することができるので、正確に算出して表示すること
ができる。これによって、高層ビルなど高所で発生した
火災を実際よりも遠方で発生していると誤認識すること
を避け、火災判定の信頼性を向上させることができる。
【0045】図9は、本発明の実施の他の形態による都
市防災用監視装置の全体構成を示す。都市の消防署など
に設置する監視本部60内には監視用制御盤61が設け
られ、監視員62によって監視される。監視本部60に
は、アンテナ63を介して、都市内の高いビル64の屋
上に設けられる屋上監視所65から、視野66に対応す
る赤外線画像信号が受信される。また、都市のそばに山
67があるような場合に設けられる山上監視所68から
の視野69に対応する赤外線画像も受信される。屋上監
視所65および山上監視所68では、赤外線カメラの視
野66,69を旋回させ、広い範囲にわたって都市の監
視を行う。
【0046】図10は、図9に示す都市防災用監視装置
の概略的な電気的構成を示す。屋上監視所65や山上監
視所68に設けられる制御装置70には、電源監視部7
1が設けられ、外部電源が停電のときには、非常用バッ
テリ72で直ちにバックアップし、さらに停電が継続す
るようなときには指令を受けて非常用発電機73を作動
させて電力の供給を確保することである。制御装置70
からの画像信号およびモニタ信号と、監視用制御盤61
からの指令信号は、無線伝送装置74,75をそれぞれ
仲介させて、無線通信によって伝送される。監視用制御
盤61内には、制御装置70に付属する非常用発電機7
3を遠隔的に発停制御するための発電機発停指令部77
が設けられ、大きな地震などで停電回復が遅れるような
場合には、非常用発電機73を作動させるための指令を
行う。非常用発電機73は、空冷式の原動機を備えるこ
とが好ましい。水冷式の原動機では、大きな災害時に断
水が生じると原動機を冷却することができずに、継続し
て監視を続けることができなくなってしまう。
【0047】このように、遠隔操作が可能な自動発停形
の空冷式原動機付非常用発電機73を用いれば、大地震
が発生して停電したような場合であっても、監視画像を
取得することができる。また、赤外線カメラ2の設置場
所と監視場所とが離れている場合でも、無線通信などを
介する画像伝送によって、遠隔操作で旋回台4と、赤外
線カメラ2との操作を行うことができる。
【0048】図11は、監視装置8によって表示画面8
1上に地図が表示された状態を示す。図11(a)は赤
外線カメラ2による撮像領域82全体を含む表示状態を
示し、図11(b)は撮像領域82内の赤外線カメラ2
の設置位置83、およびその視野84付近の領域の地図
を拡大表示した状態を示す。監視装置8は、図6(c)
の高輝度部位55などに対応する火災発生場所を、予め
記憶される都市の地図データと赤外線カメラ2の撮像方
向とから算出し、都市の地図と対応付けて画像表示す
る。表示画面81には、地図が表示される地図表示領域
85と、地図表示領域85の下段で横方向、すなわち左
右方向に延びる表示選択領域86とが表示される。地図
表示領域85および表示選択領域86の表示は、パーソ
ナルコンピュータの市販のソフトウエアプログラムによ
って実現することができる。さらに詳しくはウインドウ
ズ(Windows;商品名)の壁紙と呼ばれる背景画像とし
て実現することができる。このような地図データが記憶
されるプログラムは、たとえばCD−ROMまたはEP
−ROMなどの記憶媒体に記憶される。地図表示領域8
5の表示は、赤外線カメラ2の設置位置83とその赤外
線カメラ2による撮像領域82とを含む範囲の地図が選
ばれる。地図データは、さらに赤外線カメラ2による撮
影中の視野84付近とカメラ設置位置83とカメラ指向
方向83aを含む拡大領域87との詳細な地図データを
含む。
【0049】表示選択領域86には、赤外線カメラ2の
設置位置83およびその撮像領域82全体を含んで図1
1(a)に示される表示状態から、設置位置83および
視野84付近の拡大領域87を拡大表示を設定するため
の拡大表示設定部88が設けられる。さらに、表示選択
領域86には、拡大表示設定部88によって設定された
拡大表示状態から元の縮小表示に切換えるための縮小表
示設定部89と、表示画面81を図11(a),(b)
に示される地図表示状態から図6(a)に示される撮像
映像表示状態に切換え、あるいは撮像映像表示状態から
地図表示状態に切換えるための表示切換え設定部90と
が設けられる。
【0050】図11(a)の拡大領域87を地図表示領
域85全体に拡大して表示したいときには、たとえばタ
ッチペンによって拡大表示設定部88を設定するか、マ
ウスによって拡大表示設定部88にマウスポインタ表示
を重ねて設定操作することによって、図11(b)に示
されるように、地図表示領域85全体に図11(a)の
拡大領域87が拡大される。このように広域表示と拡大
表示とを切換えて表示させることができるので、図11
(a)で示される広い範囲の地図表示によって火災発生
場所が地理的にどのあたりに発生しているかを確認した
後、図11(b)に示されるように拡大表示して、火災
発生場所のより具体的な位置の確認およびその周辺地域
の道路の確認などを行うことができる。また図11
(a)および図11(b)のいずれの表示態様であって
も赤外線カメラ2の設置位置83が表示されるので、赤
外線カメラ2の設置位置83を基準として火災発生場所
の位置関係を同一画面上で容易に把握することができ、
一目で火災発生場所を特定することができる。また、表
示画面上81上の地図表示領域85または表示選択領域
86に、風向き、風速、湿度、気温などの各種の災害救
助支援情報を同時に表示させるようにしてもよい。
【0051】撮像領域82は、制御装置20の赤外線カ
メラ制御部23からの制御信号に応答して、撮像領域を
囲む枠によって表示される。視野84は、赤外線カメラ
2の指向方向に対応し、旋回台制御部22からの制御信
号に基づいて、撮像領域82内を移動する枠によって表
示される。このような視野84と撮像方向である指向方
向83aが撮像領域82を、たとえば図11(a)の右
端の領域から左端の領域、すなわち時計まわりに移動し
たとき、図6に示されるように、火災発生場所と判断さ
れる高輝度部位55を検出すると、その検出位置をたと
えばX字状の赤色点滅表示91によって表示させる。赤
色点滅表示部91は、視野84が通過して熱源でないと
判断されるまで表示を続ける。前述したように、赤外線
カメラ2によって検出された輝度がスレッショルドレベ
ル53を超えたとき、その熱源は火災発生場所であると
判断され、赤色点滅表示91は継続する。また輝度がス
レッショルドレベル53以下であれば、赤色点滅表示9
1は停止する。赤色点滅表示91のような火災表示は、
予め複数のスレッショルドレベル53を設定しておき、
各レベルによって赤外線カメラ2からの画像情報として
入力した輝度を段階的に判断し、火災発生規模、燃焼温
度などの火災の種類を段階的に区別するようにしてもよ
い。
【0052】このように図11に示される実施形態で
は、表示画面81の背景画像として地図データを表示さ
せるので、地図の変更が容易であり、また地図の変更の
ための時間を短縮でき、さらにパーソナルコンピュータ
のデータ量の負荷を大幅に軽減することができ、火災発
生場所を容易かつ正確に特定することが可能となる。
【0053】図12に示すように、赤外線カメラ2の撮
像方向が水平面となす角度をθ、赤外線カメラ2の視野
角をφ、赤外線カメラ2の設置高度をHとすると、図1
2の視野84の範囲Rは、幾何学的な計算によって算出
することができる。また、視野84の位置や向きも赤外
線カメラ2の位置を基準として、撮像方向、高度および
視野角から算出することができる。このとき、前述の測
距装置を用いることによって、火災発生場所を正確に求
め、表示することができる。
【0054】図13は、本発明の実施のさらに他の形態
として、赤外線カメラ2の画像表示と地図データベース
とをリンクさせたシステムの構成を示す。地図データベ
ース装置110には、住宅や街路の地図と、地図上の住
宅や建物に関連する住所、世帯主名、電話番号などの情
報とがデータベース化されて記憶されている。キー11
1からは、住所や世帯主名などを入力し、地図112を
表示して、該当する位置の表示を行うこともできる。デ
ータベース装置110と通信回線を介して接続される監
視装置104側では、図11の実施形態と同様に火災発
生場所51などの表示を行うとともに、データベース装
置110から得られる情報を、データ表示領域113な
どに表示する。また、地図データべース装置110側か
らキー111で住所や世帯主名を入力すると、赤外線カ
メラ2の撮像方向を入力された住所や世帯の方に指向さ
せることもできる。
【0055】火災発生場所51地図上に表示するだけの
監視システムでは、監視員が地図上に記載されている情
報を読取ることでしか地域を特定することができない。
本実施形態では、監視員が火災発生場所を誤認識するこ
となく、住所、世帯主表示を把握することができ、消防
指令に使用することができ、消火体制の指示が容易とな
る。
【0056】火災発生場所51についての情報として
は、他に、たとえば、電話番号なども有用である。火災
発生場所51またはその近傍の電話番号が判れば、直接
電話をかけて確認することができる。また、火災発生の
電話連絡があれば、電話番号を聞くだけで、監視装置1
04で特定される火災発生場所51との照合を容易に行
うことができる。さらに、地図データに、消火活動に必
要な関連情報として、消火栓や水源の位置、危険物の位
置、建築物ではない公園などの位置、道路についての道
路名や道幅などの案内情報等を含めておけば、消火活動
の迅速化に寄与することができる。
【0057】図14は、本発明の実施のさらに他の形態
の基本的な構成を示す。赤外線カメラ2では、ゲインお
よびオフセットの調整によって、高熱源のみが検出可能
な高熱源検出用センサとして用いるようにしている。し
たがって、撮像する画像中には高熱源のみが写るので、
低温である周囲の状況を把握することができない。本実
施形態では、図14(a)に示すように、赤外線カメラ
2のゲインおよびオフセットを制御装置120で自動的
に変更可能にしておく。制御装置120は、赤外線カメ
ラ120の画像出力も、火災を検出するまでは画像処理
装置121に与える。画像処理装置121が火災を検出
すると、制御装置120は、赤外線カメラ2のゲインお
よびオフセットを低温側に変更し、画像出力を表示装置
40に与えて、高輝度部位55の周辺の赤外線画像を表
示させる。図14(b)に示す高輝度部位55の周囲の
赤外線画像が図14(c)に示すような場合、火災では
なくたき火であることが判る。赤外線画像で周囲の状況
を確認するので、夜間などでも容易に状況把握を行うこ
とができる。
【0058】図15は、赤外線カメラ122は、各画素
からの画像出力が多値のデジタル信号として得られる。
画像処理装置121での火災検出のための画像処理と、
表示装置40での周囲の低温部の赤外線画像表示とを平
行して行う。火災の検出と、周囲の状況把握とを、常時
行うことができる。また、VTRなどに赤外線画像を記
録しておけば、後から火災検出前後の状況を調べること
もでき、火災の原因調査などを容易に行うことができ
る。
【0059】図16は、本発明の実施のさらに他の形態
を示し、高熱源を検出した後での旋回台の旋回角度の変
更する状態を示す。図16(a)は、高熱源125に赤
外線カメラ2の視野84が接近する状態をしめす。図1
6(b)では、図5のステップa5に示すように、いっ
たん高熱源125が視野84の中央となるように取込ま
れる。この状態で高熱源125が火災と判定されない
と、再び旋回が開始され、高熱源125が視野84内に
残り、また視野84の中央となるように取込まれてしま
う。本実施形態では、火災自動検出を再開する直前に検
出した高熱源を検出しないように、図16(2)および
(3)で示すように、一定角度だけ旋回角度変更し、火
災自動検出機能の効率低下を防ぐことができる。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、監視手段
は、赤外線カメラの撮像する画像で、熱源の面積および
重心位置や形状の変化に基づいて火災か否かを判定する
ので、火災判定の精度を高め、信頼性を向上させること
ができる。しかも火災と類似する時系列変化をたどる可
能性のある熱源が存在する領域を火災判定除外領域に設
定することによって、さらに火災判定の高い信頼性を得
ることができる。
【0061】さらに本発明によれば、熱源までの距離を
求めることができるので、高層ビルの火災などを遠方と
誤認することを防ぎ、信頼性の高い火災現場の特定を行
うことができる。また熱源の実際の大きさを把握するこ
とができ、火災の規模を把握することができる。
【0062】さらに本発明によれば、実際の熱源の大き
さに基づいて火災を判定するので、すでに火災が発生し
てからある程度長時間が経過している場合のように、形
状および大きさがほとんど変化しない場合であっても、
迅速かつ正確な火災判定をすることができる。
【0063】さらに本発明よれば、情報読出手段はデー
タベースを参照し、火災発生場所として特定される位置
に対応して記憶されている建物および消火活動に関連す
る情報、たとえば、住所、世帯主、消火栓や公園などの
情報も併せて読出すことができる。消火活動の際の経路
案内などに有効に利用して、火災判定の信頼性を向上さ
せることができる。
【0064】さらに本発明よれば、高熱源の検出精度を
高め、周囲の状況把握を容易に行うことができる。赤外
線を用いるので、夜間でも信頼性の高い状況把握を行う
ことができる。
【0065】さらに本発明によれば、赤外線カメラから
の画像出力から、高熱源としての火災検出と高熱源の周
囲の状況把握とを行うことが、常に可能となる。
【0066】さらに本発明よれば、地図上に赤外線カメ
ラの撮像範囲と撮像方向が表示されるので、実際の撮像
範囲の場所の特定を誰でも容易に行うことができ、火災
検出の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の構成を示す側面図およ
び斜視図である。
【図2】図1の旋回台4の正面断面図である。
【図3】旋回台4の右側面図である。
【図4】図1の実施形態の概略的な電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図5】図4の構成の動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】図5の動作による画像処理の進行状態の一例を
示す図である。
【図7】図5の動作による画像処理の進行状態の他の例
を示す図である。
【図8】高温体の大きさによる火災判定を説明するため
の図である。
【図9】本発明の実施の他の形態を示す斜視図である。
【図10】図9の実施形態の概略的な電気的構成を示す
ブロック図である。
【図11】監視装置8によって表示画面81上に地図が
表示された状態を示す図である。
【図12】図11の視野84の表示についての幾何学的
な関係を示す図である。
【図13】本発明の実施のさらに他の形態の簡略化した
構成を示す斜視図である。
【図14】本発明の実施のさらに他の形態の簡略化した
構成を示すブロック図および表示画面の表示内容を示す
図である。
【図15】本発明の実施のさらに他の形態の簡略化した
構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の実施のさらに他の形態による簡略化
した表示画面の変化を示す図である。
【符号の説明】 1,101 カメラハウジング 2,122 赤外線カメラ 3 カメラ台 4 旋回台 5 カメラ設置用基部 6 原動機付電源 7 アンテナ 8 監視装置 9 建屋屋上 10 可視カラーカメラ 11 カメラ取付台 12,16 モータ 13,17 角度検出器 15 左右旋回軸 19 上下旋回軸 20,70,100,120 制御装置 30 伝送ケーブル 40 表示部 41 操作部 42 監視演算部 50 監視画像 51 火災発生場所 52 輝度 53 スレッショルドレベル 54 カメラ指向中心 55,55a,55b 高輝度部位 60 監視本部 61 監視用制御盤 62 監視員 65 屋上監視所 66,69 視野 68 山上監視所 71 電源監視部 73 非常用発電機 74,75 無線伝送装置 77 発電機発停指令部 81 表示画面 83a 指向方向 84 視野 103 レーザ光 104 監視装置 110 地図データベース装置 113 データ表示領域 121 画像処理装置 125 高熱源 208 火災判定除外領域
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、赤外光によっ
て撮像を行う赤外線カメラと、赤外線カメラを、都市を
展望可能な高所に保持し、赤外線カメラの撮像方向をほ
ぼ水平な平面内で旋回変位させ、赤外線カメラの撮像方
向をほぼ鉛直な平面内で角変位させるカメラ台と、赤外
線カメラの旋回角度および角変位角度を検出する角度検
出手段と、カメラ台を、予め定めるプログラムに従って
駆動し、赤外線カメラが予め定める都市の領域を撮像す
るように制御する制御手段と、予め定める火災判定除外
領域を記憶するとともに、赤外線カメラによって撮像さ
れた画像出力に応答し、画像出力中に熱源が含まれると
き、熱源の画像の面積および重心位置を記憶する記憶手
段と、赤外線カメラによって撮像される画像出力に応答
し、画像出力中に熱源が含まれるとき、前記角度検出手
段の検出出力と、記憶手段に記憶される火災判定除外領
域とに基づいて熱源が火災判定除外領域内か否かを判断
し、火災判定除外領域よりも外側の判定対象領域にある
と判断したとき、熱源の画像の面積および重心位置と、
記憶手段に記憶されている対応する画像の面積および重
心位置とをそれぞれ比較し、重心位置の変化が予め定め
る基準より小さく、かつ面積の増加が予め定める基準よ
り大きいとき、あるいは赤外線カメラで撮像した画像か
ら熱源の形状を認識し、時系列的な形状変化が予め定め
る基準よりも大きいとき、火災と判定する監視手段とを
含むことを特徴とする都市防災用監視装置である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】監視手段は、熱源が火災判定除外領域内に
あるか否か判断し、火災判定除外領域外の判定対象領域
にあると判断したときに、前述の火災判定をしている。
たとえば、監視区域内に、大型トラックの駐車場などが
あるとき、この大型トラックがエンジンを始動し、停車
した状態で時間が経過すると、マフラーなどの熱源の画
像は、除々に大きくなり、重心位置および形状が火災と
類似した変化をたどる。このような熱源の存在が明らか
な場合には、この熱源が存在する領域を火災判定除外領
域に設定しておくことによって、この熱源が火災である
と誤判定されることを防ぐことができ、高い精度で火災
を判定することができる。大型トラックのマフラーに限
らず、工場の煙突が存在する領域、ならびに消防訓練お
よび火災予防訓練が行われる場所などを、火災判定除外
領域に設定するようにしてもよい。また本発明は、前記
記憶手段は、火災判定除外領域を、その領域の対角座標
として記憶し、前記監視手段は、画像出力中に熱源が含
まれるとき、前記制御手段によって赤外線カメラの指向
中心が熱源に一致するようにカメラ台を制御し、角度検
出手段の検出出力と、記憶手段に記憶される火災判定除
外領域の対角座標とに基づいて、熱源が火災判定除外領
域内か否かを判断することを特徴とする。本発明に従え
ば、火災判定除外領域はその領域の対角座標として記憶
され、たとえば火災判定除外領域が長方形の場合には、
対角となる2点の座標位置が記憶手段に記憶されてい
る。これによって火災判定除外領域を容易に設定するこ
とができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】削除
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】削除
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】削除
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】削除
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】ステップa7で火災と判断されなかった場
合には、ステップa8で、メモリの記憶内容を参照し
て、画像中央に引き込まれた高温体が既にメモりに記憶
されている高温体と同一か否かの同一高温体判定処理を
行う。判定は、旋回台4の水平および垂直方向の角度デ
ータと、画像の面積そして熱源の形状とについて、メモ
リに記憶されている前回の旋回で得られている過去のデ
ータとほぼ一致しているか否かによって行う。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】図11は、監視装置8によって表示画面8
1上に地図が表示された状態を示す。図11(a)は赤
外線カメラ2による撮像領域82全体を含む表示状態を
示し、図11(b)は撮像領域82内の赤外線カメラ2
の設置位置83、およびその視野84付近の領域の地図
を拡大表示した状態を示す。監視装置8は、図6(c)
の高輝度部位55などに対応する火災発生場所を、予め
記憶される都市の地図データと赤外線カメラ2の撮像方
向とから算出し、都市の地図と対応付けて画像表示す
る。表示画面81には、地図が表示される地図表示領域
85と、地図表示領域85の下段で横方向、すなわち左
右方向に延びる表示選択領域86とが表示される。地図
表示領域85および表示選択領域86の表示は、パーソ
ナルコンピュータの市販のソフトウエアプログラムによ
って実現することができる。さらに詳しくはウィンドウ
ズ(登録商標)の壁紙と呼ばれる背景画像として実現す
ることができる。このような地図データが記憶されるプ
ログラムは、たとえばCD−ROMまたはEP−ROM
などの記憶媒体に記憶される。地図表示領域85の表示
は、赤外線カメラ2の設置位置83とその赤外線カメラ
2による撮像領域82とを含む範囲の地図が選ばれる。
地図データは、さらに赤外線カメラ2による撮影中の視
野84付近とカメラ設置位置83とカメラ指向方向83
aを含む拡大領域87との詳細な地図データを含む。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、監視手段
は、赤外線カメラの撮像する画像で、熱源の面積および
重心位置や形状の変化に基づいて火災か否かを判定する
ので、火災判定の精度を高め、信頼性を向上させること
ができる。しかも火災と類似する時系列変化をたどる可
能性のある熱源が存在する領域を火災判定除外領域に設
定することによって、さらに火災判定の高い信頼性を得
ることができる。また本発明によれば、火災判定除外領
域はその領域の対角座標として記憶され、たとえば火災
判定除外領域が長方形の場合には、対角となる2点の座
標位置が記憶手段に記憶されている。これによって火災
判定除外領域を容易に設定することができる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】削除
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】削除
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】削除
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】削除

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外光によって撮像を行う赤外線カメラ
    と、 赤外線カメラを、都市を展望可能な高所に保持し、赤外
    線カメラの撮像方向をほぼ水平な平面内で旋回変位さ
    せ、赤外線カメラの撮像方向をほぼ鉛直な平面内で角変
    位させるカメラ台と、 カメラ台を、予め定めるプログラムに従って駆動し、赤
    外線カメラが予め定める都市の領域を撮像するように制
    御する制御手段と、 赤外線カメラによって撮像された画像出力に応答し、画
    像出力中に熱源が含まれるとき、熱源の画像の面積およ
    び重心位置を記憶する記憶手段と、 赤外線カメラによって撮像される画像出力に応答し、画
    像出力中に熱源が含まれるとき、その熱源が予め定める
    火災判定除外領域内か否かを判断し、火災判定除外領域
    よりも外側の判定対象領域にあると判断したとき、熱源
    の画像の面積および重心位置と、記憶手段に記憶されて
    いる対応する画像の面積および重心位置とをそれぞれ比
    較し、重心位置の変化が予め定める基準より小さく、か
    つ面積の増加が予め定める基準より大きいとき、あるい
    は赤外線カメラで撮像した画像から熱源の形状を認識
    し、時系列的な形状変化が予め定める基準よりも大きい
    とき、火災と判定する監視手段とを含むことを特徴とす
    る都市防災用監視装置。
  2. 【請求項2】 カメラ台に、赤外線カメラの撮像方向に
    向くように搭載され、撮像対象までの距離を計測する測
    距装置と、 監視手段および測距装置からの出力に応答し、監視手段
    によって火災発生現場と判定される熱源までの距離を測
    距装置で計測し、熱源までの距離と赤外線カメラの撮像
    方向および設置高度とに基づいて、火災発生現場の位置
    を決定する位置決定手段とを含むことを特徴とする請求
    項1記載の都市防災用監視装置。
  3. 【請求項3】 監視手段は、測距装置によって計測され
    た熱源までの距離と、監視カメラによる画像出力中の熱
    源の大きさとから、実際の熱源の大きさを算出し、熱源
    の大きさが予め定める基準よりも大きいとき、火災と判
    定することを特徴とする請求項2記載の都市防災用監視
    装置。
  4. 【請求項4】 赤外線カメラの撮像対象となる都市につ
    いて、建物および消火活動に必要な関連情報を予め記憶
    しておくデータベースと、 監視手段からの出力に応答し、監視手段によって火災発
    生場所と判定される熱源について位置を特定し、データ
    ベースを参照して、特定される位置に対応して記憶され
    ている建物および消火活動に必要な関連情報を読出す情
    報読出手段とを含むことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の都市防災用監視装置。
  5. 【請求項5】 監視手段からの出力に応答し、監視手段
    によって火災発生現場と判定される熱源の周囲を、赤外
    線カメラが撮像する赤外光の温度範囲を低温側に変更し
    て、撮像するように制御手段のプログラムを変更する基
    準変更手段とを含むことを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の都市防災用監視装置。
  6. 【請求項6】 監視手段は、赤外線カメラによって撮像
    された画像出力に応答し、画像出力中に予め定める基準
    温度を超える局部的な熱源が検出されるとき、熱源が火
    災発生場所であると判断し、火災発生現場と判定される
    熱源の周囲を、赤外線カメラの撮像方向からの画像出力
    によって監視することを特徴とする請求項1〜5のいず
    れかに記載の都市防災用監視装置。
  7. 【請求項7】 監視手段からの出力に応答し、監視手段
    によって火災発生現場と判定される熱源について、赤外
    線カメラの設置高度、設置位置、撮像方向、および視野
    角から熱源を含む撮像範囲を算出し、地図とともに撮像
    範囲と撮像方向を表示する火災範囲表示手段を含むこと
    を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の都市防災
    用監視装置。
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