JP2003091786A - 火災等の自動検知装置 - Google Patents

火災等の自動検知装置

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JP2003091786A JP2001282702A JP2001282702A JP2003091786A JP 2003091786 A JP2003091786 A JP 2003091786A JP 2001282702 A JP2001282702 A JP 2001282702A JP 2001282702 A JP2001282702 A JP 2001282702A JP 2003091786 A JP2003091786 A JP 2003091786A
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勝 藤田
Hiroyuki Tejima
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ごみピットのような大空間設備における火災
検知から消火までのトータルな消火設備を得ること。 【解決手段】 こみピット1内にカメラ3とレーザ距離
計4を設置し、これらを角度調整駆動可能な基台上に配
設してカメラ3の視野範囲を順次移動させてピット内の
監視エリアEを監視し得るように構成し、カメラ3の映
像信号に基づいて視野範囲内における高温部の2次元座
標を検出し、該高温部が火災危険位置であるか否かを基
準レベルに基づいて判断し、該高温部が火災である旨の
判定に基づいて、該高温部がカメラ3の視野範囲の中央
部に位置するようにカメラを移動させ、レーザ距離計で
上記高温部の監視対象物までの距離を測定し、この距離
に基づいて上記監視対象物の3次元座標を演算し、該3
次元座標に基づいて消火銃5を姿勢制御して火災危険位
置P1’に放水し得るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばごみピット
等の火災危険位置を自動的に検知し、当該位置に消火銃
等により自動的に放水することのできる火災等の自動検
知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】家庭等から排出されるごみの焼却処理施
設が各地に建設されており、近年では大空間のごみピッ
トを有し大容量の処理能力を有するこみ処理プラントが
建設されている。
【0003】このような大空間ごみピットでは一般ビル
又はプラントに設備されるスプリンクラー等の消火設備
では不十分であり、従来から固定監視カメラでごみピッ
ト全域を監視し、当該カメラから得られる位置情報や、
上記ピットに設置されるごみ移動用クレーンの高さ位置
から得られるごみの高さ情報等に基づいて、ピット内の
火災危険位置を特定し、消火銃により当該火災危険位置
に放水する等の設備が用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
設備では、固定監視カメラで大空間のごみピット全域を
監視するものであり、またごみ移動用クレーン等の専用
の火災設備とは異なる機器から高さ情報を得るものであ
るから、火災危険位置の特定精度が十分でない。
【0005】本発明は、例えばごみピット等の大空間設
備において火災危険位置を精度良く特定することがで
き、確実な消火処理を行い得る火災等の自動検知装置を
提供することを目的とする。また、本発明は、監視カメ
ラ等による火災危険位置の特定と、消火銃等による消火
処理をトータルで行うことができる火災等の自動検知装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、監視対象空間内にカメラを設置し、該カメ
ラを角度調整駆動可能な基台上に配設して基台駆動手段
により上記カメラの視野範囲を順次移動させて上記空間
内の所定エリアを監視し得るように構成し、上記カメラ
の映像信号に基づいて上記視野範囲内の火災危険位置を
検出し得る火災危険位置検出手段を設け、該火災危険位
置検出手段は、上記映像信号に基づいて上記視野範囲内
における高温部の2次元座標情報を検出し得る高温部位
置認識手段と、上記位置認識手段の高温部位置認識動作
に基づいて当該高温部が火災危険位置であるか否かを基
準レベルに基づいて判断する火災危険位置判断手段とを
具備し、かつ上記火災危険位置判断手段の火災危険位置
である旨の判断が為された場合、上記高温部の2次元座
標情報に基いて上記高温部が上記カメラの視野範囲の中
央部に位置するように上記基台駆動手段を制御するカメ
ラ移動制御手段とを設けたものであることを特徴とする
火災等の自動検知装置により構成されるものである。
【0007】上記監視対象空間は、例えばごみピット
(1)のような空間や、ドーム型建築物の空間等各種の
空間が含まれる。上記カメラは例えば赤外線CCDカメ
ラ(3)等で構成することができる。上記基台は例えば
カメラを水平方向及び垂直方向に角度調整可能な基台
(7)及び収納ケース(10)等により構成することが
できる。上記基台駆動手段は上記基台を水平方向及び垂
直方向に駆動可能な水平軸駆動モータ(11)、垂直軸
駆動モータ(12)、コントローラ(28,28’)、
カメラ駆動信号送出部(27)等により構成することが
できる。上記空間内の監視エリアは、例えばごみピット
(1)の監視エリア(E)等により構成することができ
る。上記高温部位置認識手段は、カメラの視野範囲であ
る小監視エリア(E’)に対応する記憶エリア(3
2’)を有する画像メモリ(32)、該画像メモリ(3
2)に記憶した映像信号の輝度レベルに基づいて当該画
像メモリ(32)上の高温部の2次元座標を特定し得る
2次元座標検出部(33)等により構成することができ
る。上記火災危険位置判断手段は、例えば第1基準レベ
ル(例えば50℃)に基づいて上記高温部の温度レベル
が火災危険位置であるか否かを判断する比較部(34)
等により構成することができる。上記火災危険位置検出
手段は、画像メモリ(32)、2次元座標検出部(3
3)、比較部(34)等により構成することができる。
上記カメラ移動制御手段は、上記高温部の2次元座標と
上記画像メモリ(32)の中心点座標、及びカメラの画
角に基づいて上記カメラの画像中央部に上記高温部を位
置させるカメラ移動量演算部(39)、上記カメラ駆動
信号送出部(27)等により構成することができる。か
かる構成の火災等の自動検知装置によると、高温部位置
認識手段が監視対象空間の監視エリア内の高温部の位置
を認識し、当該認識動作に基づいて火災危険位置判断手
段が上記高温部を基準レベルと比較し、該比較の結果、
上記高温部が火災危険位置であると判断すると、上記高
温部がカメラの視野範囲の中央部に位置するようにカメ
ラ移動制御手段が基台駆動手段を以って上記カメラを角
度制御する。従って、火災危険位置として検出された高
温部がモニターTV等の画面中央部に位置することにな
り、火災危険位置を容易に認識することができる。
【0008】また、上記カメラに隣接して距離測定機を
配置し、当該測定機により上記カメラの視野範囲の中央
部に位置する監視対象物までの距離を測定可能に構成
し、上記距離測定機により上記高温部の上記監視対象物
までの距離を測定し、該距離と上記カメラの現在位置情
報に基づいて上記監視対象物の3次元座標情報を検出す
る3次元座標検出手段を設けることが好ましい。
【0009】上記距離測定機は例えばレーザ距離計
(4)等により構成し、該距離計(4)によりカメラ位
置から上記カメラの視野範囲中央部の監視対象物(例え
ばごみ等)までの距離を測定し得るものであることが好
ましい。また、上記カメラと距離測定機は同一基台上に
設置することが好ましい。上記3次元座標検出手段は、
上記距離測定機による測定距離とカメラの水平垂直回転
角等の現在位置情報に基づいて、上記測定対象物の3次
元座標を演算する3次元座標演算部(38)等により構
成することができる。かかる構成によれば、カメラの視
野範囲中央部に位置する火災危険位置に存在する監視対
象物までの距離を測定し、該距離に基づいて該監視対象
物の高さを含む3次元座標を特定することができるた
め、例えば消火銃(5,5’)により上記監視対象物に
向けて正確に放水することができる。
【0010】また、上記高温部位置認識手段は上記高温
部の近傍の2次元座標情報を近傍位置として特定し得る
ものであり、上記カメラ移動制御手段は上記近傍位置の
2次元座標情報に基いて上記近傍位置がカメラの視野範
囲の中央部に位置するように上記カメラを移動させるも
のであり、上記距離測定機により上記近傍位置の監視対
象物までの距離を測定可能に構成し、上記3次元座標検
出手段は、上記近傍位置までの距離と上記カメラの現在
位置情報に基づいて、上記近傍位置の監視対象物の3次
元座標情報を検出し得るように構成し、上記火災危険位
置判断手段は、上記高温部及び近傍位置が火災危険位置
であるか否かを基準レベルに基づいて判断し、これら高
温部及び近傍位置の内、温度の高い位置を火災危険位置
であると判断するように構成することが好ましい。
【0011】上記近傍位置は、例えば小監視エリア
(E’)上の高温部(P0’)の近傍位置(P1’〜P
4’)とすることができ、上記高温部位置認識手段の画
像メモリ(32)上の2次元座標として予め近傍位置メ
モリ(45b)等に記憶しておくことができる。かかる
構成によると、例えば上記高温部が火災のおそれがある
と認識された場合は、上記カメラ移動制御手段によりカ
メラの視野範囲中央部に近傍位置を位置させ、上記距離
測定機により上記近傍位置の監視対象物までの距離を測
定して該監視対象物の3次元座標を特定することがで
き、さらに上記火災危険位置判断手段により、例えば上
記高温部及び近傍位置の内最も温度の高い位置を火災危
険位置と判断し得るものであるから、高温部のみならず
その近傍位置を含めて火災危険位置であるか否かを判断
することができ、より正確な判断を行うことができるも
のである。
【0012】また、上記監視対象空間内に消火銃を設
け、該消火銃を角度調整可能な基台上に設置し、上記消
火銃の姿勢を制御可能な姿勢制御手段と、上記消火銃に
消火水を供給し得る消火水供給手段を設け、上記姿勢制
御手段は、上記3次元座標検出手段で検出された3次元
座標情報に基づいて上記監視対象物に放水到達点が位置
するように上記消火銃を姿勢制御するように構成するこ
とが好ましい。
【0013】上記消火銃の角度調整可能な基台は、水平
回転軸(18)、垂直回転軸(20)を有する回転ベー
ス(17)等により構成することができる。姿勢制御手
段は、上記消火銃を水平方向及び垂直方向に角度調整可
能な水平駆動用モータ(21)、垂直駆動用モータ(2
2)、これらを駆動制御可能な姿勢制御部(42,4
2’)、上記消火銃の水平回転角、垂直回転角を演算し
得る角度演算部(41)等により構成することができ
る。消火水供給手段は消火水タンク(43)、駆動ポン
プ(44)等により構成することができる。かかる構成
によると、上記火災危険位置として特定された監視対象
物の3次元座標に基づいて、上記消火銃を姿勢制御する
ことにより、上記監視対象物に向けて正確に放水を行う
ことができるものである。
【0014】また、上記距離測定機の他に上記視野範囲
の中央部の近接位置の距離を測定可能な第2の距離測定
機を設け、最初の距離測定機による測定が不可であった
場合は、上記第2の距離測定機により距離測定動作を行
うように構成することが好ましい。
【0015】このように構成することにより、例えば監
視対象物が黒ビニール袋等であって、例えばレーザービ
ームが吸収されて距離測定が不能であった場合でも、第
2の距離測定機により上記中央部の近接位置の距離測定
を再度行って上記監視対象物までの距離を得ることがで
き、例えばレーザビームの吸収によるエラー等を回避す
ることができるものである。
【0016】尚、本項において本発明の各構成に対応し
て実施形態中の部材の符号をかっこ書で付したが、これ
は対応関係を明確にするために便宜上付したものであ
り、本発明がこれらの部材に限定されるものではない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0018】図1は本発明に係る火災等の自動検知装置
の全体構成を示す図であり、同図において、1は大空間
のごみピットであり、各所から収集されたごみgがクレ
ーン等(図示せず)でピット1内に投入され、図1に示
すレベルLまで集積されている。
【0019】2は、当該ごみピットの一側面1a上部に
設置された監視カメラ部であり、該監視カメラ部2は、
赤外線CCDカメラ3と、レーザ距離計4が同一基台上
に水平方向(矢印A,B方向)、及び垂直方向(矢印
C,D方向)に角度調整可能に設けらており、上記カメ
ラ3の基台(図2中の基台7及び収納ケース10)を上
記各方向に首振り駆動することで該カメラ3により上記
ピット1内全域を監視できるように構成されている。
尚、火災危険位置の判定は、上記赤外線CCDカメラ3
から得られる輝度信号のレベルに基づいて監視位置の温
度レベルを検出することにより行う。
【0020】5,5’は、上記ピット1の対向する側面
1b,1b’上部に各々設置された消火銃であり、各消
火銃5,5’は各々水平方向(矢印F,G方向)及び垂
直方向(矢印H,I方向)に姿勢制御可能に設けられて
おり、後述の火災危険位置の有無判定処理により特定さ
れたごみレベルL上の火災危険位置(例えば図1のP
1’点)に方向制御され、当該位置P1’に向けて消火
水を放水するものである。尚、図1に示すように、上記
ピット1に基づいてXYZ座標軸を設定するものとする
(当該座標をピット座標という)。
【0021】上記監視カメラ部2は図2に示すように、
上記ピット1側面1aに固定され水平回動軸6を有する
基台7と、該基台7に上記水平回動軸6を以って水平方
向(矢印A,B方向)に回動可能に設けられた取付アン
グル8と、当該取付アングル8に垂直回転軸9を以って
垂直方向(矢印C,D方向)に回動可能に設けられた収
納ケース10とからなり、当該ケース10内に上記赤外
線CCDカメラ3とレーザ距離計4が隣接配置されてい
る。このレーザ距離計4は、図3に示すように、常時、
カメラ3の視野範囲3’の中心点Sに距離測定用のレー
ザビームLBが照射されるように上記収納ケース10に
位置決め固定されており、該距離計4と上記カメラ3の
上記中心点Sに存在する監視対象物(ごみg)までの直
線距離tを計測するものである。
【0022】また、上記水平回転軸6には水平軸駆動モ
ータ11、上記垂直回転軸9には垂直軸駆動モータ12
が設けられており、各モータ11,12を駆動すること
により、上記各軸を水平方向及び垂直方向に駆動する。
さらに、上記各回転軸6、9にはその回転軸6,9の回
転量検出用のポテンシオメータ13,14が各々接続さ
れており、これらポテンシオメータ13,14からの回
転量検出信号により後述のコントローラ28,28’に
て各モータ11,12の回転量を検出し得るように構成
されている。
【0023】図4、5は、上記監視カメラ3の監視エリ
アEを示すものであり、上記ピット1の上記ごみgのレ
ベルLと略同一レベル(ピット1底面からZ01の高
さ)の水平面を監視エリアEとして設定する。そしてこ
の監視エリアEを上記カメラ3の視野範囲に対応する略
台形状又は三角形状等の小監視エリアE’(各小監視エ
リアを小監視エリア[1]〜[16]とする)に分割す
る。これらの各小監視エリア[1]〜[16]は、各エ
リアの中心点S(各小監視エリアの中心点を中心点S1
〜S16とする)に上記カメラ3の中心を向けた場合の
該カメラ3の視野範囲に対応するものであり、上記カメ
ラ3は小監視エリア[1]の中心点S1からS2,S3
・・・・に順次首振り駆動され、上記小監視エリア
[1]〜[16]を図4中二点鎖線の矢印に沿って順次
監視していくものである。上記赤外線カメラ3は当初は
前方水平位置である原点位置(カメラ3の水平回転角α
=0[度]、同カメラ3の垂直回転角β=0[度])に
ある。そして、当該原点位置から上記カメラ3を上記各
中心点S1〜S16に移動するための水平回転角α(各
中心点S1〜S16に移動するための水平回転角をα1
〜α16[度]とする。図4参照)及び垂直角転角β
(各中心点Sに移動するための垂直回転角をβ1〜β1
6[度]とする。図5参照)は、各中心点S毎に後述の
指定監視位置メモリ45aに記憶しておき(例えば中心
点S1=(α1、β1),・・・図9(a)参照)、こ
れらの回転角α、βに対応する駆動制御信号に基づいて
上記カメラ3を水平方向に角度α[度]、垂直方向に角
度β[度]回動して、上記各中心点S1〜S16に順次
カメラ3を移動させるものである。
【0024】上記消火銃5,5’は図7に示すように、
上記ピット側面1b,1b’に固設された水平基台15
上に架台16が設置されており、該架台16上の回転ベ
ース17先端部に水平回転軸18が設けられ、該回転軸
18に水平方向(F,G方向)に回転可能に消火水の噴
射ノズル19が設けられている。さらに上記ノズル19
の基端部には垂直回転軸20が設けられ、上記ノズル1
9は上記垂直回転軸20により垂直方向(矢印H,I方
向)に回動可能となっている。上記各回転軸18、20
は各々水平駆動用モータ21、垂直駆動用モータ22に
より駆動され、上記ノズル19の水平方向回転量、及び
垂直方向回転量は各軸18,20に各々設けられた水平
方向回転量検出用ポテンシオメータ23、垂直方向回転
量検出用ポテンシオメータ24により検出可能に構成さ
れている。上記ノズル19には、消火水タンク43(図
8参照)からのホース19’が連結されており、上記ノ
ズル19先端部から消火水を放水し得るように構成され
ている。
【0025】次に、本発明の電気的構成を図8に基づい
て説明する。本発明の装置は、上記監視カメラ部2を上
記小監視エリア[1]〜[16]に順次駆動制御すると
共に上記カメラ3からの映像信号及びレーザ距離計4か
らの計測信号の入力を受け、火災危険位置の有無を判断
する火災検知部25と、該検知部25からの火災検知信
号の入力に基づいて消火銃5,5’を火災危険位置(例
えば図1のP1’)に位置制御すると共に消火銃5,
5’に送水する消火部26から構成されている。上記火
災検知部25はパーソナルコンピュータにより構成され
るものであり、図15〜図22のフローチャートに示す
動作手順に従って火災位置検知動作を行うものである。
図8の火災検知部25の構成は、上記パーソナルコンピ
ュータの動作手順を機能的ブロック図により表現したも
のであるが、同図の各ブロックとして示す機能を有する
複数の回路により構成することもできる。尚、図15に
火災検知部25の動作手順の全体の流れ(K1〜K1
3)を示し、各ステップK1〜K13の動作の詳細を図
16〜図22に示す。また、図16〜図22において、
各ステップ番号の前半に、対応する図15のステップ番
号を付している(例「K3−1」)。
【0026】(A)火災検知部25の構成 上記火災検知部25において、27はカメラ駆動信号送
出部であり、カメラ3をその原点位置(α=0、β=
0)に位置させると共に、指定監視位置への移動処理
(図15K3)において、上記カメラ3の各中心点S1
〜S16毎の水平回転角α1〜α16、垂直回転角β1
〜β16を指定監視位置メモリ45a(図9(a))か
ら順次読み出して(図16K3−1)、これらの回転角
に対応する駆動信号をコントローラ28,28’に送出
するものである(図16K3−2)。これらコントロー
ラ28,28’は上記駆動信号に基づいて、上記各回転
軸のポテンシオメータ13,14からの回転量信号を検
出しながら上記回転角に相当する回転量の駆動信号をド
ライバ29,29’に送出し、これにより上記水平軸駆
動モータ11、垂直軸駆動モータ12を駆動し、上記カ
メラ3の視野範囲の中心を上記各監視エリア[1]〜
[16]の中心点S1〜S16に順次移動するものであ
る。
【0027】また、このカメラ駆動信号送出部27は、
例えば、小監視エリア[2]のP0’点(図4参照)に
高温部が検出されたとすると、後述の高温部及び近傍位
置の移動処理(図15K8)において、カメラ3の視野
範囲の中心を上記P0’点に移動させ、その後、カメラ
3の視野範囲の中心を上記高温部P0’の近傍位置4点
P1’〜P4’(図6参照)に移動させる処理を行うも
のである。尚、以下の説明では、上記小監視エリアE’
の高温検出位置をP0’及びその近傍位置をP1’〜P
4’とし(図6参照)、これら5ポイントP0’〜P
4’に対応する後述の画像メモリ32(記憶エリア3
2’)上の位置をP0(CP)、P1〜P4として表す
(図10参照)。
【0028】30は、画像入力・温度情報検出処理(図
15K4)において、上記赤外線カメラ3からのアナロ
グ映像信号(NTSC信号)をデジタル信号に変換する
A/D変換部、31はA/D変換された映像信号の輝度
レベルを検出する輝度レベル検出部、32は該輝度レベ
ルを記憶する画像メモリであり(図16K4−1〜K4
−4)、図10に示すようなカメラ3の視野範囲(各小
監視エリア[1]〜[16])に対応する記憶エリア3
2’を有している。この記憶エリア32’は、上記視野
範囲をメッシュ状に複数に分割した交点(例えば水平3
20画素、垂直240画素)を有しており、該記憶エリ
ア32’の各交点(画素)毎に上記検出部31で検出さ
れた輝度レベルを記憶する。上記記憶エリア32’の交
点の中心点CP(x0,y0)は上記各監視エリアE’
の中心点S1〜S16に対応しており、当該記憶エリア
32’上の輝度レベルの高い位置を検出することで、上
記ピット1上の小監視エリアE’内の高温部を検出する
ものである。例えば上記小監視エリア[2]における高
温部P0’の位置は(図4参照)、後述の高温部の有無
判定処理(図15K7)において、記憶エリア32’上
の高温部検出ウインドウD(後述)の中心点P0
(x、y)として検出される(図10参照)。尚、上記
記憶エリア32’上に図10に示すようにxy座標を設
け、上記ピット座標に対して小文字のxyで表す(かか
るメモリ32上の座標をメモリ座標という)。
【0029】33は、2次元座標検出部であり、画像入
力・温度情報検出処理(図15K4)において、上記記
憶エリア32’内の各交点の輝度レベルを10×10交
点(100画素)毎に順次読み出し(以下、この10×
10交点を高温部検出ウインドウDという。図10参
照、図17K4−5)、その検出ウインドウD毎に該ウ
インドウD内の100交点の輝度レベルの平均値を算出
する(図17K4−6)。そして、記憶エリア32’上
で検出ウインドウDを順次移動しながら(図10の矢印
参照)、該記憶エリア32’の全交点について各ウイン
ドウDの平均輝度レベルを算出した後(図17K4−
7)、最も輝度レベルの高い(即ち、最も温度の高い)
高温部検出ウインドウDを検出し、そのウインドウDの
中心点P0の座標(x,y)及びその平均輝度レベル
(V1)を比較部34に送出するものである(図17K
4−9、K4−10)。例えば、上記小監視エリア
[2]に上記高温部P0’があり、当該高温部P0’の
位置に対応する検出ウインドウが図10のウインドウD
であるとすると、当該ウインドウDが最も輝度レベ
ルの高いウインドウとして検出され、当該ウインドウD
の中心点P0の座標(x,y)とその平均輝度レベル
(V2)が比較部34に送出される。かかる処理によ
り、上記小監視エリアE’内における最も温度の高い位
置を、画像メモリ32上のメモリ座標(2次元座標)と
して特定することができるものである。ここで、各小監
視エリア毎に最も輝度レベルが高いとして選択された検
出ウインドウDの中心座標(x、y)、及び平均輝度レ
ベルを、各小監視エリア毎の番号を付して各々(x1、
y1)〜(x16、y16)、及びV1〜V16と表
す。このとき、上記平均輝度レベルが同一のウインドウ
がある場合は、最初に検出されたウインドウDの平均輝
度レベル及び中心座標を選択する。尚、上記ウインドウ
Dの交点数は10×10点に限らず、監視対象物の特性
等に応じて任意の交点数に設定し得るものである。
【0030】また、後述の高温部の有無判定処理(図1
5K7)で、高温部が検出されて上記カメラ3が特定の
小監視エリアE’の高温部P0’又はその近傍位置P
1’〜P4’(図4参照)に移動して、カメラ3の視野
範囲の中央に高温部P0’又はその近傍位置P1’〜P
4’が位置した場合は(図15K8、図19K8−
4)、上記各ポイントP0’〜P4’に対応する上記記
憶エリア32’上の高温部P0又はその近傍位置P1〜
P4が、該エリア32’の中心点CP(x0,y0)に
位置することになるので、この場合は、上記記憶エリア
32’の上記中心点CPを中心とする高温部検出ウイン
ドウD0(10×10交点、図10参照)を設定し、該
ウインドウD0の平均輝度レベルVPn(n=0〜4)
を算出し(図15K9、図20K9−4、K9−5)、
当該平均輝度レベルを上記比較部34に送出する処理を
行うものである(図20K9−6)。尚、上記高温部P
0’、近傍位置P1’〜P4’の平均輝度レベルを各々
VP0、VP1〜VP4とする。
【0031】34は比較部であり、輝度−温度変換部3
5、及び各種データを記憶する記憶部36を有してい
る。上記比較部34は、上記画像入力・温度情報検出処
理(図15K4)において、上記2次元座標検出部33
から小監視エリアE’内の最も輝度レベルの高いウイン
ドウの平均輝度レベル、メモリ座標データが送出される
と、当該平均輝度レベル(Vn)、及びメモリ座標デー
タ(xn,yn)(n=1〜16)を小監視エリアE’
に対応して記憶部36の記憶テーブルM1に記憶する
(図11(a)、図17K4−11、K4−12)。ま
た、比較部34は、3次元座標検出処理(図15K6)
において、3次元座標演算部38から入力する上記各中
心点S1〜S16の3次元座標(Xn,Yn,Zn)
(n=1〜16)を記憶テーブルM1に各小監視エリア
E’毎に記憶するものである(図18K6−5、図11
(a))。
【0032】また、比較部34の上記輝度−温度変換部
35は、高温部の有無判定処理(図15K7)におい
て、温度データテーブルTT(図14)を参照して上記
輝度レベル信号を温度データに変換する処理を行うもの
である(図18K7−1)。上記温度データテーブルT
Tは、図14に示すように、上記レーザ距離計4から小
監視エリア[1]等の中心点Sまでの距離tをパラメー
タとして輝度レベルと温度データとを対応付けたテーブ
ルである。上記変換部35は、後述の距離計測処理(図
15K5)にて計測された距離データt(各中心点S1
〜S16の監視対象物までの距離をt1〜t16とす
る)及び記憶テーブルM1に記憶した上記平均輝度レベ
ルV1〜V16に基づいて、上記温度データテーブルT
Tを参照して各輝度レベル信号に対応する温度データT
(各小監視エリア[1]〜[16]に対応する温度デー
タをT1〜T16とする)を近似的に求め、各中心点S
1〜S16の温度データT1〜T16を上記記憶部36
の記憶テーブルM1(図11(a))に各小監視エリア
E’に対応して記憶する(図18K7−2)。さらに、
この高温部の有無判定処理(図15K7)において、高
温部の有無判定用の第1基準レベルを基準レベル記憶部
48から読み出して、上記検出した温度データT1〜T
16と比較し(図18K7−3)、該温度データが基準
レベル以下と判断すると、上記カメラ駆動信号送出部2
7に移行信号を送出する(図18K7−4、K7−
6)。上記温度データT1〜T16が基準レベルを超え
ていると判断した場合は、カメラ移動量演算部39に高
温部検出信号をその高温部の2次元座標データ(x、
y)と共に送出するものである(図18K7−4、K7
−5)。ここで、本実施形態では、第1基準レベルは、
できるだけ検出確率を高めるため、比較的低い温度であ
る50℃に設定するものとする。尚、かかる第1基準レ
ベルの温度は、50℃に限らず監視空間、監視対象物等
により適宜設定可能である。
【0033】また、上記比較部34は、上記カメラ移動
量演算部39の高温部及び近傍位置への移動処理(図1
5K8)が為された後、上記カメラ3が高温部P0’又
はその近傍位置P1’〜P4’を視野範囲の中央に映し
出した場合は(図19K8−4)、2次元座標検出部3
3から入力する、上記各ポイントP0’〜P4’に対応
する高温部検出ウインドウD0の平均輝度レベルVP0
〜VP4を記憶テーブルM2に記憶する(図20K9−
7、図11(b))。また比較部34は、3次元座標算
出処理(図15K11)において、高温部P0’及び近
傍位置P1’〜P4’の3次元座標(XPn,YPn,
ZPn)(n=0〜4)を上記記憶部36の記憶テーブ
ルM2に各ポイント毎に記憶するものである(図21K
11−5,図11(b))。
【0034】さらに、比較部34は、火災危険位置の有
無判定処理(図15K12)において、上記各ポイント
P0’〜P4’に対応する高温部検出ウインドウD0の
平均輝度レベルVP0〜VP4、及び後述の距離計測処
理(図15K10)にて計測された各ポイントP0’〜
P4’の監視対象物までの距離(tP0〜tP4)に基
いて、同様に温度データテーブルTTを参照して温度デ
ータTP0〜TP4を近似的に算出し(図22K12−
1)、該温度データTP0〜TP4を記憶部36の記憶
テーブルM2に記憶するものである(図22K12−
2、図11(b))。そして、上記比較部34は、基準
レベル記憶部48から第2基準レベルを読み出して、記
憶した上記高温部及び近傍位置の各温度データTP0〜
TP4を第2基準レベルと比較して(図22K12−
3)、その比較結果R0〜R4(第2基準レベルを超え
たか否かを示すデータ)を記憶部36の上記記憶テーブ
ルM2(図11(b))に各位置毎に記憶する(図22
K12−4)。ここで、本実施形態では第2基準レベル
は、最終的に火災であるか否かを判断する基準であるか
ら、上記第1基準レベルより高い80℃に設定するもの
とする。かかる第2基準レベルも80℃に限らず、監視
対象物等に応じて適宜設定可能である。そして、上記比
較結果R0〜R4の5つの結果の内、3点以上が第2基
準レベル以上であると判断した場合は(図22K12−
5)、火災危険位置であると判断し、上記5点(P0〜
P4)の内、最も温度が高いポイントの3次元座標デー
タを選択し(図22K13−1)、該3次元座標データ
及び火災検知信号を上記消火部26の角度演算部41及
び火災検知部46に各々送出するものである(図22K
13−2)。尚、温度が同一のポイントが複数存在する
場合は、当該複数点の重心位置の座標を求め、当該座標
データを上記角度演算部41に送出することができる。
一方、上記比較結果の内、第2基準レベル以上のポイン
トが2点以下である場合は、未だ火災危険位置には達し
ていないと判断して(図22K12−5)、ステップ
K3−1(図16)に戻って、上記カメラ駆動信号送出
部27に、上記監視カメラ部2を次の小監視エリアE’
に移行させるべく移行信号を送出するものである。尚、
上記判断基準も上記の基準に限らず、比較結果2点以上
が第2基準レベルであるとき火災危険位置であると判断
する等、監視対象空間、監視対象物の性質等に応じて適
宜設定可能である。
【0035】37はレーザ駆動部であり、距離測定処理
(図15K5、K10)において、上記レーザ距離計4
に駆動信号を送出し、該距離計4は上記駆動信号に基づ
いて現在カメラが捕らえている小監視エリアE’の中心
点S、高温部が検出された場合は該高温部P0’及びそ
の近傍位置P1’〜P4’にレーザビームLBを照射
し、上記各中心点S1〜S16に位置する監視対象物
(ごみg)までの直線距離t1〜t16、及び高温部P
0’、近傍位置P1’〜P4’に位置する監視対象物
(ごみg)までの直線距離tP0、tP1〜tP4を計
測するものであり、その計測信号は距離検出部40に送
出される(図17K5−1、図20K10−1)。この
距離検出部40は、上記距離の計測信号tを3次元座標
演算部38に送出するものである。
【0036】このとき、上記レーザビームLBが黒ビニ
ール袋等のごみに照射されると、レーザビームが該袋に
吸収されて距離測定が不能となる場合がある。このよう
な場合は、上記高温部P0’及び近傍位置P1’〜P
4’の各測定距離tP0〜tP4を距離検出部40に記
憶しておき、いずれかのポイントでレーザビームが吸収
されて距離測定が不能であった場合は、他の近傍位置の
距離データ(例えば直前に測定した近傍位置の距離デー
タ)を使用するように構成することができる。このよう
に構成することにより、たとえ上記高温部P0’の距離
が測定不能であった場合でも、該高温部の近傍位置の3
次元座標情報を特定することができる。また、図23に
示すように上記レーザ距離計4に隣接して第2のレーザ
距離計4’を設け、該距離計4’の距離測定ポイントを
上記距離計4の距離測定ポイント(中心点S)から少し
離間させたポイント(近接位置)S’に設定しておき、
上記距離計4による測定が不能であった場合は、上記レ
ーザ駆動部37から第2のレーザ距離計4’に駆動信号
を送出し、該距離計4’で上記ポイントS’にレーザビ
ームを照射して距離を測定し得るように構成することが
できる。上記近接位置S’は上記近傍位置P1’〜P
4’と同一点でも良いし、異なる点に設けても良い。
【0037】38は3次元座標演算部であり、3次元座
標の算出処理(図15K6)において、該演算部38は
予めカメラ3の原点位置のZ座標(Z0)を認識してお
り、カメラ3の現在位置の水平回転角α、垂直角転角β
を指定監視位置メモリ45aから取得し(図18K6−
1)、これらの情報と上記距離検出部40から取得し、
記憶した上記距離の計測信号tに基づいて(図18K6
−2)、以下の式により小監視エリアの中心点S1〜S
16のXYZ座標(Xn,Yn,Zn)(n=1〜1
6)を求める(図12参照、図18K6−3)。
【0038】 Xn=tn・cosβ・sinα ・・・・ Yn=tn・cosβ・cosα ・・・・ Zn=Z0−tn・sinβ ・・・・ 但し、n=1〜16 尚、Z座標(Zn)は、ピット1の底面からレーザビー
ムが照射されたごみgまでの高さとなる(図5参照)。
上記3次元座標演算部38は、このピット座標(Xn,
Yn,Zn)(n=1〜16)を上記比較部34に送出
し(図18K6−4)、上記比較部34はかかるピット
座標を記憶部36の記憶テーブルM1に記憶する(図1
8K6−5)。従って、上記記憶部36の上記記憶テー
ブルM1には上記各小監視エリア[1]〜[16]にお
ける中心点S1〜S16の3次元座標が記憶されること
になる(図11(a))。また、高温部及び近傍位置へ
の移動処理(図15K8)がなされて、上記カメラ3が
高温検出位置P0’,その近傍位置P1’〜P4’に移
動した場合は、カメラ移動量演算部39からカメラ3の
現在位置の角度情報(αP,βP)を取得し(図15K
11、図21K11−1)、かつ上記距離検出部40か
ら取得し、記憶した距離データtP0〜tP4に基い
て、上記と同様の方法により上記P0’〜P4’点の3
次元座標(XPn,YPn,ZPn)(n=0〜4)を
算出する(図21K11―2〜K11−3)。
【0039】39はカメラ移動量演算部であり、上記高
温部及び近傍位置への移動処理(図15K8)におい
て、上記比較部34から高温検出信号が送出されると
(図18K7−5、図19K8−1)、検出された高温
部(例えば小監視エリア[2]のP0’点とする)にカ
メラ3の視野範囲の中心を移動させる動作を行うもので
ある。まず、上記高温検出信号が送出されると、上記比
較部34で上記第1基準レベルより温度が高いと判定さ
れた高温部検出ウインドウDの中央のメモリ座標(例え
ば図10中検出ウインドウDのP0点の座標(xn、
yn)(n=1〜16))を認識し、該座標と画像メモ
リ32の中心点座標CP(x0、y0)との距離、及び
カメラ3の水平画角φ[度]、垂直画角ε[度]
((φ,ε))を用いて、下記の演算により、カメラ3
の視野範囲中心を上記監視エリア[2]の中心点S2か
ら上記高温部P0’まで移動させるためのカメラ3の移
動角(水平方向移動角αP[度],垂直方向移動角βP
[度])を算出する(図19K8−1、K8−2)。
【0040】 αP={(x0−xn)/W}・φ ・・・・ βP={(yn−y0)/H}・ε ・・・・ ここで、W=画像メモリ上の水平方向の交点数 H=画像メモリ上の垂直方向の交点数 n=1〜16 そして、上記移動角(αP,βP)を上記カメラ駆動信
号送出部27に送出し(図19K8−3)、これによ
り、上記送出部27からカメラ3の各コントローラ2
8,28’に駆動信号が送出され(図19K8−4)、
その結果、上記監視カメラ部2がその中心点(例えばS
2)から監視エリアE’の高温部P0’に向けて水平方
向にαP[度]、垂直方向にβP[度]回動し、その結
果、上記高温部(例えば小監視エリア[2]の高温部P
0’)がカメラ3の視野範囲の中心位置に位置すること
になる(図6参照)。尚、このときのカメラ3の視野範
囲(小監視エリア[2’])を図6中点線で示す。この
とき、モニターTV47には、上記高温部P0’が画面
中央に映し出され、上記画像メモリ32上の中心点CP
に上記高温部P0が位置することになる。
【0041】さらに上記演算部39は、上記高温部P
0’の近傍位置P1’〜P4’にカメラ3を移動させる
場合は、予め画像メモリ32上の近傍位置P1〜P4の
メモリ座標(xPn,yPn)(n=1〜4)が記憶さ
れている近傍位置メモリ45b(図9(b)参照)から
各近傍位置P1〜P4のメモリ座標を順次読み出し(図
19K8−1,K8−5)、該座標に基づいて、同様
に、 αPn={(x0−xPn)/W}・φ ・・・・ βPn={(yPn−y0)/H}・ε ・・・・ 但し、n=1〜4 の演算を行い(図19K8−6)、上記近傍位置へのカ
メラ3の移動角(水平方向移動角=αPn[度],垂直
方向移動角=βPn[度])を上記カメラ駆動信号送出
部27に順次送出する(図19K8−3)。これによ
り、上記各移動角に基づいて、上記カメラ3が、図6に
示す視野範囲中央に上記高温部P0’を位置させている
状態から、上記近傍位置P1’〜P4’に移動して、こ
れらの近傍位置P1’〜P4’をその視野範囲の中央に
映し出す動作を行うものである(図19K8−4)。
【0042】(B)消火部26の構成 上記消火部26において、46は火災検知部であり、ス
テップK12(図15)において火災危険位置有りと判
断された後、上記比較部34から火災検知信号が入力す
ると(図15K12、図22K13−2)、これに基づ
いて角度演算部41に検知信号を送出し、さらに消火水
駆動ポンプ44を駆動するものである。
【0043】上記角度演算部41の水平角演算部41a
及び俯仰角演算部41bは、上記火災検知部46からの
検知信号が入力すると、上記比較部34から送出された
火災危険位置の3次元座標情報(例えば監視エリア
[2]のP1’点のピット座標(XP1、YP1、ZP
1))に基づいて、消火銃5、5’の水平回転角θ(図
1参照)、及び俯仰角λ(図13参照)を演算により求
め、各消火銃5、5’の姿勢制御部42,42’に駆動
信号を送出するものである。上記姿勢制御部42,4
2’は、上記駆動信号に基づいて上記ポテンシオメータ
23,24からの角度信号を検出しながら水平駆動用モ
ータ21及び垂直駆動用モータ22を駆動して、上記火
災発生位置P1’をターゲットとする角度に上記消火銃
5,5’のノズル19,19’を旋回駆動するものであ
る。
【0044】上記水平角演算部41aは、上記3次元座
標(例えば近傍位置P1’の(XP1,YP1,ZP
1)のXY成分に基づいて上記ノズル19の水平方向位
置(図1のa)から火災発生位置P1’までの水平回転
角θを演算により求める。上記俯仰角演算部41bによ
るノズルの俯仰角の求め方は各種の方法があるが、例え
ば、火災発生位置P1’を含むYZ座標平面fを想定し
(図1、図13)、当該平面fにおけるノズル19の俯
角可変範囲の両端の俯仰角によって得られる2本の放水
曲線C1、C2と上記火災危険位置P1’を含む鉛直線
b−c上の放水到達点L1、L2を求め、上記俯仰角可
変範囲を2分の1に分割する俯仰角によって得られる1
本の放水曲線C3からきまる2つの俯仰角の内、上記火
災発生点P1’が存在する側の俯仰角をさらに2分の1
に分割する俯仰角によって得られる1本の放水曲線C4
を求めていき、最終的に放水到達点が火災危険位置P
1’に一致する放水曲線Cmを与える俯仰角λを決定す
ることにより、上記ノズル19の俯仰角λを求めること
ができる(例えば特許第2817683号の方法)。
尚、上記ピット1には2台の消火銃5,5’が設置され
ており、各消火銃からピット1の1点に向けて放水する
には各消火銃毎に上記水平回転角及び俯仰角が異なるの
で、各消火銃毎にこれらの角度を各々求める。
【0045】42,42’は姿勢制御部であり、上記水
平回転角θ及び俯仰角λに基づいて消火銃5,5’から
送水される消火水が上記火災危険位置P1’に到達する
ように姿勢を制御するものである。43は消火水タンク
であり、上記駆動ポンプ44により消火水を上記消火銃
5,5’に一定水圧で供給するものである。
【0046】本発明は、上述のように構成されるもので
あるから、以下本発明の動作を図15〜22に示すフロ
ーチャートに基づいて説明する。 (1)通信開始処理(図15K1) まず、赤外線CCDカメラ3、レーザ距離計4、カメラ
駆動部コントローラ28,28’、火災検知部25、消
火部26を動作状態として上記赤外線CCDカメラ3及
びレーザ距離計4と火災検知部25との通信が可能な状
態とする。
【0047】(2)カメラ駆動部の原点出し(図15K
2) そして、カメラ駆動信号送出部27がコントローラ2
8,28’に原点位置信号を送出し、上記コントローラ
28,28’が水平軸駆動モータ11、垂直軸駆動モー
タ12を駆動し、これにより上記カメラ3及びレーザ距
離計13が図4,5に示す原点位置(α=0[度]、β=
0[度]の状態)に移動する(図1、図4、図5の原点
位置参照)。
【0048】(3)指定監視位置への移動(図15K
3、図16K3−1、K3−2) 次に、カメラ駆動信号送出部27が指定監視位置メモリ
45a(図9(a))からカメラ3の小監視エリア
[1]の中心位置S1の水平回転角α1、垂直回転角β
1を読み出し(図16K3−1)、上記原点位置(α=
0,β=0)から上記回転角α1に相当する回転量駆動
信号をコントローラ28に、上記回転角β1に相当する
回転量駆動信号をコントローラ28’に送出する(図1
6K3−2)。上記各コントローラ28,28’は上記
各信号の入力に基づいて、水平軸駆動モータ11及び垂
直軸駆動モータ12を上記回転量駆動し、その結果、上
記カメラ3の基台7が矢印A方向にα1[度]、収納ケ
ース10が矢印D方向にβ1[度]回動し、上記小監視
エリア[1]の中心点S1が上記カメラ3の視野範囲の
中心に位置する状態となる。即ち、上記カメラ3が上記
小監視エリア[1]を監視している状態となり、モニタ
ーTV47に上記小監視エリア[1]の赤外線映像が映
し出される。
【0049】(4)画像入力・温度情報検出処理(図1
5K4、図16K4−1〜図17K4−12) 次に、赤外線CCDカメラ3から映像信号(アナログN
TSC信号)がA/D変換部30に入力し、該変換部3
0で上記小監視エリア[1]に対応する映像信号がデジ
タル信号に変換され(図16K4−1)、さらに輝度レ
ベル検出部31で該信号の輝度レベルが検出され(図1
6K4−2)、画像メモリ32に記憶されていく(図1
6K4−3)。上記画像メモリ32はその記憶エリア3
2’の各交点における輝度レベルをその交点におけるx
y座標と共に記憶し、上記小監視エリア[1]に対応す
る全視野範囲の輝度レベルが上記記憶エリア32’上に
記憶されることになる(図16K4−4)。その後、2
次元座標検出部33は、上記記憶エリア32’上に高温
部検出ウインドウD(10×10交点)を設け(図17
K4−5)、該ウインドウD毎にその範囲内の各交点
(100交点)の輝度レベルの平均値を算出し(図17
K4−6)、該ウインドウDを順次移動しながら当該算
出動作を記憶エリア32’の全範囲(全交点)について
行う(図17K4−7、K4−8)。そして、各平均輝
度レベルの内、最も輝度レベルの高い検出ウインドウD
を検出し(図17K4−9)、かかるウインドウDの中
心座標(x、y)(この位置が上記小監視エリア[1]
の範囲内における高温位置に対応している)及びその平
均輝度レベルV1を比較部34に送出する(図17K4
−10)。ここで、最も輝度レベルの高い検出ウインド
ウが図10のウインドウD であるとすると、そのウイ
ンドウDの中心点P0の座標(x1、y1)及びその
平均輝度レベルV1が上記比較部34に送出される。
【0050】上記比較部34では、上記2次元座標検出
部33から上記平均輝度レベルV1及び座標データが送
出されると、該輝度レベルV1及び当該座標(x1,y
1)を記憶部36の記憶テーブルM1の小監視エリア
[1]の領域に記憶する(図17K4−11、K4−1
2、図11(a))。
【0051】(5)距離計測処理(図15K5、図17
K5−1) 次に、レーザ駆動部37がレーザ距離計4に駆動信号を
送出し(図17K5−1)、これによりレーザ距離計4
が上記中心点S1に向けてレーザビームLBを照射して
上記中心点S1にある対象物(ごみg)までの距離t1
を測定し、距離計測信号が距離検出部40に送出され
る。該距離検出部40は上記信号の入力に基づいて3次
元座標演算部38に距離t1を示す信号を送出する。
【0052】(6)3次元座標の算出(図15K6、図
18K6−1〜K6−5) 上記3次元座標演算部38は、上記指定監視位置メモリ
45aから現在の上記カメラ3の水平、垂直回転角(現
時点では(α1,β1))を読み出して、カメラ3の現
在位置情報として取得する(図18K6−1)。また該
演算部38は、上記距離検出部40から距離t1を取得
し(図18K6−2)、これらの回転角、距離に基づい
て上記式〜の演算を行い、上記中心点S1の三次元
座標(X1,Y1,Z1)を算出し(図18K6−
3)、上記3次元座標をS1点の3次元座標として上記
比較部34に送出する(図18P6−4)。上記比較部
34は上記S1点の3次元座標(X1,Y1,Z1)を
小監視エリア[1]に対応して記憶部36の記憶テーブ
ルM1に記憶する(図11(a)、図18K6−5)。
【0053】(7)高温部の有無判定処理(図15K
7、図18K7−1〜K7−6) 上記比較部34は、上記3次元座標演算部38から距離
情報t1を取得し、該距離情報t1及び温度データテー
ブルTTを参照して、上記輝度レベルV1を温度データ
T1に変換し(図18K7−1)、かかる温度データT
1を上記記憶テーブルM1の小監視エリア[1]の領域
に記憶する(図11(a)、図18K7−2)。そし
て、基準レベルメモリ48から第1基準レベル(50
℃)を読み出して、上記記憶した上記小監視エリア
[1]の上記温度データT1と該第1基準レベルを比較
する(図18K7−3)。ここで上記温度データT1が
50℃以下であれば、比較部34は上記メモリ座標P0
(x1、y1)位置は、「火災の危険性は低い」と判断
し(図18K7−4)、上記カメラ駆動信号送出部27
に移行信号を送出する(図18K7−6)。その結果、
図18からステップK3−1(図16)に戻って、上
記カメラ駆動信号送出部27は上記指定監視位置メモリ
45aから次の小監視エリア[2]の回転角(α2、β
2)を読み出して(図16K3−1)、上記原点位置か
ら上記回転角α2に相当する回転量駆動信号をコントロ
ーラ28に、上記回転角β2に相当する回転量駆動信号
をコントローラ28’に送出する(図16K3−2)。
これにより、上記カメラ3は隣接する監視エリア[2]
の中心点S2が視野範囲の中心位置にくる位置まで移動
する。その後は、小監視エリア[2]について上記ステ
ップK3以下と同様の処理が行われ、当該小監視エリア
[2]についての高温部の有無判定処理が行われる(図
15K3〜K7、図16K3−1〜図18K7−6)。
そして、以降の処理で、高温部が存在しなければ、上記
カメラ3が各小監視エリア[3]〜[16]に順次移動
しながら上記ステップK3〜K7の処理が繰り返し行わ
れ、小監視エリア[16]に達した後は、再び小監視エ
リア[1]に戻り、上記ピット1全体の監視エリアEに
ついて高温部の監視動作が継続的に行われる。かかる処
理により記憶テーブルM1には、図11(a)に示すよ
うに、各小監視エリア[1]〜[16]の高温部2次元
座標(xn,yn)、平均輝度レベル情報Vn、温度情
報Tn、3次元座標(Xn,Yn、Zn)(n=1〜1
6)が継続的に記憶されていく。
【0054】上記図18のステップK7−4の判別処理
において、温度データTが50℃を超えていた場合は、
上記比較部34は、上記2次元座標検出部33から入力
した上記高温部検出ウインドウDの中心座標P0(x
1,y1)の位置は「火災の危険性がある」と判断し、
カメラ移動量演算部39に当該ウインドウDの中心座標
P0(x1、y1)及び高温検出信号を送出し(図18
K7−5)、高温部及び近傍位置への移動処理(図15
K8)に移行する。ここで、説明の便宜上、上記小監視
エリア[2]を監視している過程において、該エリア
[2]におけるポイントP0’(図6参照)に第1基準
レベル(50℃)を超える高温部が存在し、当該高温部
P0’が図10の記憶エリア32’の高温部検出ウイン
ドウD(中心点P0の座標(x2、y2))として検
出されたものとする。
【0055】(8)高温部及び近傍位置への移動処理
(図15K8、図19K8−1〜K8−6) 上記カメラ移動量演算部39は、上記比較部34から高
温検出信号及び座標データP0(x2、y2)が入力す
ると、高温部への移動であると判断し(図19K8−1
Yes)、上記高温部検出ウインドウDの中心点座標
P0(x2,y2)及びメモリ座標の中心点座標CP
(x0,y0)、カメラ3の画角(φ,ε)に基づい
て、上記式,の演算を行い(図19K8−2)、カ
メラ3の水平垂直移動角(αP,βP)を算出し、当該
移動角をカメラ駆動信号送出部27に送出する(図19
K8−3)。該送出部27は上記各回転角αP,βPに
相当する回転量駆動信号をコントローラ28,28’に
送出し、その結果、上記監視カメラ部2が上記中心位置
S2から水平方向にαP,垂直方向にβP移動し、これ
により小監視エリア[2]の上記高温部の中心点P0’
がカメラ3の視野範囲の中心に位置することになる(図
19K8−4)。このときカメラ3の視野範囲は、図6
中の点線で示す視野範囲(小監視エリア[2’])とな
り、当該小監視エリア[2’]の中心に上記高温部P
0’が位置することになる。従ってモニターTV47の
画面の中心部に上記高温点P0’が映し出される。ま
た、画像メモリ32上では、上記ウインドウDの中心
点P0(x2,y2)が画像メモリ32上の中心点CP
(x0、y0)に移行した状態となる。
【0056】(9)画像入力・温度情報検出処理(図1
5K9、図19K9−1〜図20K9−7) 次に、赤外線CCDカメラ3から上記小監視エリア
[2’]の映像信号(アナログNTSC信号)がA/D
変換部30に入力し(図19K9−1)、同様に輝度レ
ベル検出部31で該信号の輝度レベルが検出され(図1
9K9−2)、画像メモリ32に上記と同様に記憶され
ていく(図19K9−3)。上記画像メモリ32はその
記憶エリア32’の各交点における輝度レベルをその交
点におけるxy座標と共に記憶し、上記小監視エリア
[2’]に対応する全視野範囲の輝度レベルが上記画像
メモリ32上に記憶される。その後、2次元座標検出部
33は、高温部P0が位置する上記記憶エリア32’の
中心点CP(x0、y0)を中心とする高温部検出ウイ
ンドウD0を設け(図20K9−4)、その平均輝度レ
ベルVP0を、上記高温部P0の輝度レベルとして算出
して上記比較部34に送出する(図20K9−5、K9
−6)。比較部34は、上記平均輝度レベルVP0を記
憶テーブルM2に記憶する(図20K9−7、図11
(b))。
【0057】(10)距離計測処理(図15K10、図
20K10−1) 次に、レーザ駆動部37がレーザ距離計4に駆動信号を
送出し(図20K10−1)、上記ステップP5(図1
7K5−1)と同様に、レーザ距離計4が上記小監視エ
リア[2’]の中心に位置する高温部P0’に向けてレ
ーザビームを照射する。尚このとき、カメラ3の視野範
囲中心に上記高温部P0’が位置しているので、上記レ
ーザ距離計4を駆動すると上記高温部P0’に向けてレ
ーザビームLBが照射される。そして、上記高温部P
0’にある対象物(ごみg)までの距離tP0を測定
し、距離計測信号が距離検出部40に送出される。該距
離検出部40は上記信号の入力に基づいて3次元座標演
算部38に距離tP0を示す距離計測信号を送出する。
【0058】(11)3次元座標の算出(図15のK1
1、図21K11−1〜K11−7) 上記3次元座標演算部38は上記カメラ移動量演算部3
9から現在のカメラ3の回転角(αP、βP)を読み出
し(図21K11−1)、上記距離検出部40から距離
tP0を取得し(図21K11−2)、これら回転角、
距離に基づいて式〜の演算を行い(図21K11−
3)、上記小監視エリア[2’]上の上記高温部P0’
の3次元座標(XP0,YP0,ZP0)を算出し、当
該3次元座標を上記比較部34に送出する(図21K1
1−4)。上記比較部34は上記小監視エリア[2’]
の高温部P0’の3次元座標(XP0,YP0,XP
0)を記憶部34の記憶テーブルM2に上記高温部P0
のデータとして記憶する(図11(b)、図21K11
−5)。その後、全ての近傍位置への移動が終了してい
るか否かを判断し(図21P11−6)、この場合未だ
終了していないので、該比較部34はカメラ移動量演算
部39に近傍位置P1への移行信号を送出する(図21
K11−7)。
【0059】(12)近傍位置への移動(図15のK
8、図19K8−5〜K8−4) その後、ステップK8(図19K8−1)に戻り、カメ
ラ移動量演算部39は、上記移行信号の入力に基づい
て、今度は近傍位置P1への移動であると判断し(図1
9K8−1No)、近傍位置メモリ45b(図9
(b))から近傍位置P1点のメモリ座標(xP1,y
P1)を読み出し(図19K8−5)、上記高温部P0
点(このとき高温部P0は記憶エリア32’の中心点C
P(x0、y0)に位置している)の座標(x0,y
0)、カメラの画角(φ,ε)に基づいて上記式、
の演算を行い(図19K8−6)、その移動角(αP
1,βP1)をカメラ駆動信号送出部27に送出する
(図19K8−3)。すると、上記カメラ3がその視野
範囲の中心に上記近傍位置P1’が来るように移動し、
その結果、モニタTV47の画像の中心位置に上記監視
エリア[2’]の近傍位置P1’が位置する状態となる
(図19K8−4)。このとき画像メモリ32上では、
その記憶エリア32’の中心点CP(x0、y0)に上
記近傍位置P1が位置する状態となる。尚、上記近傍位
置は任意に設定することができ、監視対象物の特性に応
じて最適の近傍位置(メモリ座標)を上記近傍位置メモ
リ45bに設定することができる。
【0060】(13)画像入力・温度情報検出処理(図
15K9、図19K9−1〜図20K9−7) 次に、赤外線CCDカメラ3から上記近傍位置P1’を
中心とする監視エリアの映像信号(アナログNTSC信
号)がA/D変換部30に入力し、同様に輝度レベル検
出部31で該信号の輝度レベルが検出され、画像メモリ
32に記憶されていく(図19K9−1〜K9−3)。
上記画像メモリ32はその各交点における輝度レベルを
同様に記憶し、上記監視エリアに対応する全視野範囲の
輝度レベルが上記記憶エリア32’上に記憶される(図
19K9−3)。その後、2次元座標検出部33は、上
記記憶エリア32’の中心位置に高温部検出ウインドウ
D0を設け(図20K9−4)、該ウインドウD0の輝
度レベルの平均値を算出し(図20K9−5)、その平
均輝度レベルVP1を比較部34に送出する(図20K
9−6)。比較部34では、その平均輝度レベルVP1
を記憶テーブルM2に記憶する(図20K9−7、図1
1(b))。
【0061】(14)距離計測処理(図15K10、図
20K10−1) その後、レーザ駆動部37がレーザ距離計4に駆動信号
を送出し(図20K10−1)、上記ステップK5と同
様に、レーザ距離計4が上記近傍位置P1’に向けてレ
ーザビームLBを照射して上記近傍位置P1’にある対
象物(ごみg)までの距離tP1を測定し、距離計測信
号が距離検出部40に送出される。該距離検出部40は
上記信号の入力に基づいて3次元座標演算部38に距離
tP1を示す距離計測信号を送出する。
【0062】(15)3次元座標の算出(図15K1
1、図21K11−1〜K11−7) 上記3次元座標演算部38は、上記の高温部の処理時と
同様に、上記距離tP1,上記回転角(αP1、βP
1)に基づいて式〜の演算を行い(図21K11−
1〜K11−3)、上記近傍位置P1’の三次元座標
(XP1,YP1,ZP1)を算出し上記比較部34に
送出する(図21K11−4)。上記比較部34は上記
近傍位置P1’点の3次元座標を記憶部36の記憶テー
ブルM2に記憶する(図11(b)、図21K11−
5)。そして、現時点では未だ全ての近傍位置について
終了していないので(図21K11−6,K11−
7)、上記ステップK8に戻り(図19K8−1)、
以下同様の処理により近傍位置P2〜P4点(監視エリ
ア[2’]におけるP2’〜P4’)についての平均輝
度レベルVP2〜VP4及び3次元座標(XPn,YP
n,ZPn)(n=2〜4)を記憶部36の上記記憶テ
ーブルM2に記憶していく(図11(b)参照)。そし
て上記高温部P0’,及び全ての近傍位置P1’〜P
4’点(高温位置及び近傍位置の全5点)の輝度レベル
データVP0〜VP4及び3次元座標の検出が終了する
と(図21K11−6)、火災危険位置の有無判定を行
う(図21、図22)。
【0063】(16)火災危険位置の有無判定(図15
K12、図22K12−1〜K12−5) 比較部34は、上記3次元座標検出部38から各ポイン
トP0’〜P4’の距離データtP1〜tP4を取得
し、各距離データtP1〜tP4、記憶テーブルM2に
記憶した各輝度レベルデータVP0〜VP4に基いて、
上記温度データテーブルTTを参照し、各ポイントP
0’〜P4’の平均輝度レベルVP0〜VP4を温度デ
ータTP0〜TP4に変換し(図22K12−1)、当
該温度データTP0〜TP4を上記高温部P0(小監視
エリア[2’]上の高温位置P0’)及び近傍位置P1
〜P4(小監視エリア[2’]上の近傍位置P1’〜P
4’)の温度データとして記憶テーブルM2に記憶する
(図11(b),図22K12−2)。次に、比較部3
4は、基準レベル記憶部48から第2基準レベル(80
℃)を読み出して、上記記憶テーブルM2内の各ポイン
トP0’〜P4’の温度データTP0〜TP4を該第2
基準レベルと比較して(図22K12−3)、その比較
結果R0〜R4を記憶部36の記憶テーブルM2に記憶
する(図22K12−4,図11(b))。そして、上
記各比較結果において、上記高温位置P0’、近傍位置
P1’〜P4’の5点の内、3点以上が80℃以上であ
る場合は、「火災」が発生していると判断し、次段のス
テップK13の火災危険位置情報の送信処理に移行する
(図22K12−5Yes)。一方、80度以上が2点
以下であると判断した場合は(図22K12−5N
o)、未だ火災に至っていないと判断し、上記ステップ
K3に戻って(図22、図16K3−1)、ステップ
K3以降の処理を上記と同様に続行する。ここで、本実
施形態では、3点以上が80度以上と判断され、その内
の近傍位置P1’点が最も温度が高いと判断されたもの
とする。
【0064】(17)火災危険位置情報の送信(図15
K13、図22K13−1、K13−2) 上記比較部34は、上述のステップK12−5で「火災
発生」を検出すると、最も温度レベルが高い上記P1’
点の3次元座標データ(XP1,YP1,ZP1)を上
記記憶テーブルM2から読み出して(図22K13−
1)、該3次元座標データを上記消火部26の角度演算
部41に送信すると共に、上記消火部26の火災検知部
46に火災検知信号を送出する(図22K13−2)。
【0065】(18)火災危険位置情報の受信(図15
K14) 上記消火部26は、その火災検知部46が上記火災検知
信号を受けると、角度演算部41に演算指令を与え、該
角度演算部41の水平角演算部41aは上記P1’点の
3次元座標情報(XP1,YP1,ZP1)に基づいて
消火銃5,5’の水平回転角θを演算で求め、上記俯仰
角演算部41bは上記消火銃5,5’の放水曲線に基づ
く上記演算法に基づいて俯仰角λを演算で求め、これら
の駆動信号を姿勢制御部42,42’に送出する。該姿
勢制御部42,42’は上記信号に基づいて消火銃5、
5’を駆動してその放水曲線が上記近傍位置P1’に一
致するように水平方向にθ[度]、及び垂直方向にλ
[度]駆動する。これにより、上記消火銃5,5’はそ
の放水曲線の放水到達点が上記近傍位置P1’に一致す
るように姿勢制御される。さらに、上記火災検知部46
は消火水駆動ポンプ44に駆動信号を送信する。尚、上
記各角度θ、λは各消火銃5,5’毎に求められる。
【0066】(19)消火処理(図15K15) 上記消火水駆動ポンプ44が駆動されると、消火水タン
ク43から上記消火銃5,5’のノズル19に消火水が
一定水圧で供給され、その結果上記ノズル19から上記
高温の近傍位置P1’に向けて消火水が放水され、消火
処理が行われる。
【0067】本発明は、上記実施形態に記載したごみピ
ット1に限らず、大規模空間施設、例えば、図24に示
すドーム型大規模施設(ドーム型競技場、ドーム型イベ
ント広場等)、或いは大型ビル施設(事務所ビル、ホテ
ル、大ホール、病院)の吹き抜け部分等に使用すること
ができ、さらには、上記赤外線CCDカメラ3により不
法侵入者(人間)等を検知して、該不法侵入者に対して
放水する等の防犯監視設備としても使用することができ
るものである。また、上記赤外線CDDカメラ3は1台
に限らず、監視対象空間の形状等によっては2台以上設
けても良い。また、消火銃5,5’も2台に限らず監視
対象空間によって任意の台数を設置し得るものであり、
カメラ3、消火銃5,5’の設置位置も監視対象空間に
よって適宜設定し得るものである。
【0068】上述のように、本発明によれば、赤外線C
CDカメラ3を水平方向、垂直方向に角度調整可能に設
け、当該カメラ3の視野範囲(小監視エリアE’)を順
次移動させてごみピット1の監視エリアE全域を監視し
得るように構成したため、1台のカメラ3でごみピット
1のような大空間を監視することができ、最小限のカメ
ラ数(例えば1台)のみで監視対象の大空間の火災危険
位置の監視を行うことができる。
【0069】また、赤外線CCDカメラ3による映像信
号に基づいて、小監視エリアE’上の高温部P0’位置
を、画像メモリ32上の高温部P0の2次元位置情報
(x、y)として検出し、当該高温部の温度を基準レベ
ルと比較して該高温部が基準レベル以上である場合は、
該2次元座標及びカメラの画角等に基づいて高温部P
0’をカメラ3の視野範囲の中央部に位置するように上
記カメラ3を角度調整可能としたので、火災危険位置の
高温部が検出されると当該高温部がモニターTV47の
中央部に映し出され、高温部を容易に確認することがで
きる。
【0070】また、レーザ距離計4によりカメラ3の視
野範囲中央部に位置する監視対象物までの距離tを測定
し得るように構成したため、カメラ3の回転角度等の現
在位置情報及び上記距離情報tにより、監視対象物の高
さ情報を含む3次元位置情報(Xn,Yn,Zn)又は
(XPn,YPn、ZPn)を検出することができ、こ
れにより消火銃5,5’の位置制御を正確に行うことが
でき、火災危険位置に放水到達点が位置するように正確
に消火銃の位置制御を行うことができる。
【0071】さらに、常時は小監視エリアE’毎にごみ
ピット1全体の監視を行いながら該エリアE’の中心点
Sにレーザビームを照射して監視エリアEのごみレベル
Lの全体の高さ情報を含む3次元座標を把握しておき、
上記小監視エリアE’内の高温部が検出された場合は、
該高温部及びその周辺の複数の近傍位置にカメラ3を移
動し、該高温部及び近傍位置の2次元座標を把握すると
共に、該高温部及び近傍位置にレーザビームを照射して
これらの位置の3次元座標を把握し、さらに該3次元座
標情報に基づいて、上記高温部及び近傍位置の内、最も
温度の高い位置に対して放水する構成であるから、火災
危険位置の検出を極めて精度良く行い得ると共に、確実
な消火処理を実現し得るものである。
【0072】また、高温部のみならずその近傍位置(P
1’〜P4’)の温度情報に基づいて、これらの位置の
内、最も温度の高い位置を火災危険位置と判断するもの
であるから、極めて高い精度で火災危険位置を認識する
ことができ、信頼性の高い火災等の検知装置を得ること
ができる。
【0073】また、高温部及びその周辺の近傍位置を含
む複数箇所にレーザビームを照射して距離を測定するも
のであるから、黒色等の監視対象物等で距離測定が不能
であっても、他の近傍点の距離データから3次元座標を
特定することができるため、監視対象物の色等、その性
質にかかわらず正確な火災危険位置の特定をすることが
できる。
【0074】また、本発明は、赤外線CCDカメラ3に
より高温部の2次元位置情報の特定を行い、レーザ距離
計4により上記高温部の3次元位置情報を正確に特定し
得て、かつ当該3次元位置情報から上記高温部(火災危
険位置)に放水到達点が位置するように放水銃を姿勢制
御し得るものであるから、火災危険位置の位置特定から
消火処理までを含むトータルなシステムを構成すること
ができるものである。これにより、位置特定用の固定カ
メラや、高さ情報特定用のクレーン等、複数の業種の機
器から構成されていた従来の消火設備と比較して、消火
設備全体を1つのシステムとして構築することがで、シ
ステムのメンテナンスや維持管理を容易に行うことがで
きるという効果がある。
【0075】
【発明の効果】以上のように、本発明によればカメラの
視野範囲を順次移動させて監視対象空間全域を監視し得
るように構成したため、最小限のカメラ数(例えば1
台)で大空間等の火災危険位置の監視を行うことができ
る。
【0076】また、カメラによる映像信号に基づいて高
温部の位置を2次元位置情報として検出し、上記高温部
をカメラの視野範囲の中央部に位置するようにカメラを
角度調整可能としたので、火災危険位置の高温部が検出
されると当該高温部がモニターTV等の中央部に映し出
され、火災危険位置を容易に確認することができる。
【0077】また、高温部のみならずその近傍位置の温
度情報に基づいて、これらの位置の内、例えば最も温度
の高い位置を火災危険位置と判断することができ、極め
て高い精度で火災危険位置を認識し得て、信頼性の高い
火災等の検知装置を得ることができる。
【0078】また、距離測定機により監視対象物までの
距離を測定し得るように構成し、監視対象物の高さ情報
を含む3次元位置情報を認識することができるため、火
災危険位置に放水到達点が位置するように正確に消火銃
の位置制御を行い得て、正確な消火処理を行うことがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる火災等の自動検知装置を具備し
たごみピットの斜視図である。
【図2】(イ)は同上装置の監視カメラ部の平面図、
(ロ)は同上カメラ部の側面図である。
【図3】同上装置のレーザ距離計の測定位置を示す図で
ある。
【図4】同上装置の監視エリアの平面図である。
【図5】図4のN−N線断面図である。
【図6】小監視エリア[2]を示す図である。
【図7】(イ) は同上装置の消火銃の平面図、(ロ)
は同上消火銃の側面図である。
【図8】同上装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図9】(a)は指定監視位置メモリ、(b)近傍位置
メモリの各記憶内容を示す図である。
【図10】同上装置の画像メモリの記憶エリアを示す図
である。
【図11】(a)は記憶テーブルM1、(b)は記憶テ
ーブルM2の各記憶内容を示す図である。
【図12】3次元座標を演算で求める場合の説明図であ
る。
【図13】放水銃の俯仰角を求めるための説明図であ
る。
【図14】温度データテーブルを示す図である。
【図15】同上装置の全体の動作手順を示すフローチャ
ートである。
【図16】同上装置の動作手順を示すフローチャートで
ある。
【図17】同上装置の動作手順を示すフローチャートで
ある。
【図18】同上装置の動作手順を示すフローチャートで
ある。
【図19】同上装置の動作手順を示すフローチャートで
ある。
【図20】同上装置の動作手順を示すフローチャートで
ある。
【図21】同上装置の動作手順を示すフローチャートで
ある。
【図22】同上装置の動作手順を示すフローチャートで
ある。
【図23】同上装置のレーザ距離計を2台設けた場合の
説明図である。
【図24】同上装置をドーム型建築物に適用した場合の
実施形態を示す図であり、(イ)は同上建築物の概略横
断面図、(ロ)は同上建築物の概略側面断面図である。
【符号の説明】
1 ごみピット 3 赤外線CCDカメラ 4,4’ レーザ距離計 5,5’ 消火銃 7 基台 10 収納ケース 11 水平軸駆動モータ 12 垂直軸駆動モータ 17 回転ベース 21 水平駆動用モータ 22 垂直駆動用モータ 27 カメラ駆動信号送出部 28,28’ コントローラ 32 画像メモリ 32’ 記憶エリア 33 2次元座標検出部 34 比較部 39 カメラ移動量演算部 41 角度演算部 42,42’ 姿勢制御部 43 消火水タンク 44 消火水駆動ポンプ 45a 指定監視位置メモリ 45b 近傍位置メモリ E 監視エリア E’ 小監視エリア P0’ 高温部 P1’〜P4’ 近傍位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/18 H04N 7/18 N (72)発明者 辻 則男 滋賀県伊香郡高月町高月1740番地 株式会 社立売堀製作所高月工場内 (72)発明者 石田 久二 大阪市西区立売堀1丁目10番10号 株式会 社立売堀製作所企画開発部内 (72)発明者 藤田 勝 大阪市西区立売堀1丁目10番10号 株式会 社立売堀製作所企画開発部内 (72)発明者 手島 博行 福岡市博多区千代1丁目19番13号 株式会 社立売堀製作所西部支社内 Fターム(参考) 2F065 AA01 AA03 AA04 AA06 AA18 AA20 BB05 BB29 CC14 FF04 FF11 FF65 GG04 GG21 JJ03 JJ26 NN20 PP05 QQ03 QQ24 QQ25 QQ31 QQ36 QQ42 5C054 CA05 CF05 CG01 CG02 FC01 FC03 FC12 FC15 FF06 GB01 HA20 5C085 AA01 AA13 AB05 AC03 AC11 BA36 CA01 CA20 DA16 EA41 FA31 5G405 AA01 AA06 AB05 AC02 BA01 CA01 CA29 DA21 EA41 FA21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視対象空間内にカメラを設置し、該カ
    メラを角度調整駆動可能な基台上に配設して基台駆動手
    段により上記カメラの視野範囲を順次移動させて上記空
    間内の所定エリアを監視し得るように構成し、上記カメ
    ラの映像信号に基づいて上記視野範囲内の火災危険位置
    を検出し得る火災危険位置検出手段を設け、該火災危険
    位置検出手段は、上記映像信号に基づいて上記視野範囲
    内における高温部の2次元座標情報を検出し得る高温部
    位置認識手段と、上記位置認識手段の高温部位置認識動
    作に基づいて当該高温部が火災危険位置であるか否かを
    基準レベルに基づいて判断する火災危険位置判断手段と
    を具備し、かつ上記火災危険位置判断手段にて火災危険
    位置である旨の判断が為された場合、上記高温部の2次
    元座標情報に基いて上記高温部が上記カメラの視野範囲
    の中央部に位置するように上記基台駆動手段を制御する
    カメラ移動制御手段とを設けたものであることを特徴と
    する火災等の自動検知装置。
  2. 【請求項2】 上記カメラに隣接して距離測定機を配置
    し、当該測定機により上記カメラの視野範囲の中央部に
    位置する監視対象物までの距離を測定可能に構成し、上
    記距離測定機により上記高温部の上記監視対象物までの
    距離を測定し、該距離と上記カメラの現在位置情報に基
    づいて上記監視対象物の3次元座標情報を検出する3次
    元座標検出手段を設けたものであることを特徴とする請
    求項1記載の火災等の自動検知装置。
  3. 【請求項3】 上記高温部位置認識手段は上記高温部の
    近傍の2次元座標情報を近傍位置として特定し得るもの
    であり、上記カメラ移動制御手段は上記近傍位置の2次
    元座標情報に基いて上記近傍位置がカメラの視野範囲の
    中央部に位置するように上記カメラを移動させるもので
    あり、上記距離測定機により上記近傍位置の監視対象物
    までの距離を測定可能に構成し、上記3次元座標検出手
    段は、上記近傍位置までの距離と上記カメラの現在位置
    情報に基づいて、上記近傍位置の監視対象物の3次元座
    標情報を検出し得るように構成し、上記火災危険位置判
    断手段は、上記高温部及び近傍位置が火災危険位置であ
    るか否かを基準レベルに基づいて判断し、これら高温部
    及び近傍位置の内、温度の高い位置を火災危険位置であ
    ると判断するものであることを特徴とする請求項2記載
    の火災等の自動検知装置。
  4. 【請求項4】 上記監視対象空間内に消火銃を設け、該
    消火銃を角度調整可能な基台上に設置し、上記消火銃の
    姿勢を制御可能な姿勢制御手段と、上記消火銃に消火水
    を供給し得る消火水供給手段を設け、上記姿勢制御手段
    は、上記3次元座標検出手段で検出された3次元座標情
    報に基づいて上記監視対象物に放水到達点が位置するよ
    うに上記消火銃を姿勢制御するものであることを特徴と
    する請求項2又は3記載の火災等の自動検知装置。
  5. 【請求項5】 上記距離測定機の他に上記視野範囲の中
    央部の近接位置の距離を測定可能な第2の距離測定機を
    設け、最初の距離測定機による測定が不可であった場合
    は、上記第2の距離測定機により距離測定動作を行うも
    のであることを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載
    の火災等の自動検知装置。
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