JPH11344610A - 微小球露出型再帰反射体の製造方法 - Google Patents

微小球露出型再帰反射体の製造方法

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JPH11344610A
JPH11344610A JP12291798A JP12291798A JPH11344610A JP H11344610 A JPH11344610 A JP H11344610A JP 12291798 A JP12291798 A JP 12291798A JP 12291798 A JP12291798 A JP 12291798A JP H11344610 A JPH11344610 A JP H11344610A
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JP
Japan
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colored film
adhesive
temperature
microsphere
microspheres
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JP12291798A
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Hisao Ogi
久男 小木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小球露出型再帰反射体の製造方法として、
微小球の側面部や後面部における着色膜を極薄や均一な
厚さにすることができるとともに、模様や文字などの着
色意匠を表示可能な形態で行なうことができるものを提
供する。 【解決手段】 被着材11上に、熱軟化温度が90℃の
ホットメルト接着剤12と光反射性被膜13を積層し、
この上に熱軟化温度が70℃で厚さが約3μの着色膜1
4を積層した後、この上に透明な微小球15を単層配列
し、この状態で全体を110℃の温度で熱加圧して微小
球1のほぼ半球部を着色膜14を貫通して光反射性被
膜13を押動変形をしながら接着剤12中に進入させる
ことにより、微小球15の後面部に光反射性被膜13が
隣接するととに微小球15の側面部の前部に着色膜14
が隣接する再帰反射体20を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、再帰反射による
光輝性に基づいた識別作用の点から交通安全などを目的
として衣服、帽子、靴、鞄などの装身具等に多用されて
いる再帰反射体、特に多数の透明な微小球を前面部(表
面部)を隣接部から露出した状態で単層配列する再帰反
射体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の微小球露出型の再帰反射体で
は、微小球は通常無色で用いられることから(着色を施
すと光線の屈折等の関係で再帰反射性が失われる)、美
感ゃ装飾性をアップするための着色は、その側面部や後
(裏)面部に着色膜(層)を設けるによって行なわれて
おり、従来においては、この微小球の側面部や後面部へ
の着色膜の形成は、微小球の該当部を露出させた状態で
該当部に着色液を塗布して流し込むことにより行なわれ
ている。
【0003】しかしこのようないわゆる凹部に着色液を
流し込み方式では、実質上着色液の付着量を調節するこ
とが難しいため、着色膜の厚さを再帰反射性が損なわれ
ないような極薄の厚さや着色性にむらがない均一な厚さ
にすることが至難であるほか、美感や装飾性のアップの
点から好ましい模様や文字などの着色意匠(意匠形の着
色)の表示が不可能であるなどの問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な問題に鑑み、微小球露出型再帰反射体の製造方法とし
て、微小球の側面部や後面部における着色膜を極薄や均
一な厚さにすることができるとともに、模様や文字など
を着色意匠を表示可能な形態で行なうことができるもの
を提供することを主要な課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る微小球露
出型再帰反射体の製造方法は、第1には、被着材上に熱
軟化性接着剤と光反射性被膜を介して、着色膜を積層し
た後、該着色膜上に透明な微小球を単層配列し、この状
態で全体を熱加圧することからなり、接着剤と着色膜
は、熱加圧時の熱軟化温度を異にし、かつ熱加圧温度
が、接着剤と着色膜の加熱時の両軟化温度間の温度(中
間温度)以上であることを特徴とする。
【0006】上記において、一般には、着色膜の熱加圧
時の熱軟化温度は接着剤のそれより低くし(例えば約2
0℃前後の差を設ける)し、かつ熱加圧の温度は接着剤
の熱加圧時の熱軟化温度よりも高くするか、または着色
膜の熱加圧時の熱軟化温度は接着剤より高くし(例えば
約30℃前後の差を設ける)、かつ熱加圧の温度は、接
着剤と着色膜の熱加圧時の両熱軟化温度間の温度、すな
わち接着剤の熱加圧時の熱軟化温度より高く、着色膜の
それより低い温度にする。
【0007】上記の熱加圧時の熱軟化温度及び熱加圧温
度の条件のうち前者においては、熱加圧による着色膜と
接着剤の軟化及びその状態の差によって、微小球が着色
膜を貫通するとともに光反射性被膜を押動変形しながら
接着剤中に突出し、これにより光反射性被膜が微小球の
後面部に付着すると同時に着色膜が微小球の側面部に付
着し、単層配列の微小球の側面部に連続的にのびる着色
膜が隣接する形になり、この場合微小球の側面部の着色
膜の厚さは、予め積層する着色膜の厚さによって、任意
に調整することができる。
【0008】他方後者の熱加圧時の熱軟化温度及び熱加
圧温度の条件においては、熱加圧による着色膜と接着剤
の軟化状態の差によって、微小球が着色膜及び光反射性
被膜を押動変形しながらこれらとの積層状態を維持した
状態で接着剤中に進入し、これにより着色膜が微小球の
後面部に沿接状態で付着し、単層配列状態の微小球の後
面部を連続的にのびる極薄の着色膜が隣接する形にな
り、この場合にも予め積層する着色膜の厚さを極薄にし
ておくことにより、微小球の後面部の着色膜を所望通り
極薄(例えば微小球の直径の約1/50以下)にするこ
とができる。
【0009】またこの後者の熱加圧時の熱軟化温度及び
熱加圧温度の条件のもとにおいては、着色膜上に、熱加
圧時の熱軟化温度が熱加圧温度よりも低い無着色膜を積
層して、微小球の側面部に隣接させることにより、微小
球の脱落防止のための補強や微小球、着色膜の損傷防止
のための保護などを行なうことができる。
【0010】この発明における着色膜は、実質上平坦な
光反射性被膜上における積層の点から、グラビア印刷、
スクリーン印刷等のプリントによる着色意匠膜の形態に
することができ、この場合この着色意匠膜は、連続的な
模様などをあらわす一連の膜として、あるいは文字や部
分模様などをあらわす部分膜として形成することができ
る。
【0011】この発明に係る微小球露出型再帰反射体の
製造方法は、第2には、被着材上に熱軟化性接着剤と光
反射性被膜を介して、着色膜を積層した後、該着色膜上
に透明な微小球を単層配列し、この状態で全体を加熱す
ることからなり、接着剤と着色膜は、加熱時の熱軟化温
度を異にし、かつ加熱温度が、接着剤と着色膜の加熱時
の両軟化温度間の温度(中間温度)以上であることを特
徴とする。
【0012】上記において、一般には、着色膜の加熱時
の熱軟化温度は接着剤のそれより低くし(例えば約20
℃前後の差を設ける)、かつ加熱の温度は加熱時間との
関係で適当に選定する(例えば約30秒〜1分半加熱す
る場合には、接着剤の加熱時の熱軟化温度よりも例えば
約100〜50℃高い温度にする)か、または着色膜の
加熱時の熱軟化温度は接着剤より高くし(例えば約30
℃前後の差を設ける)、かつ加熱の温度は加熱時間との
関係で適当に選定する(例えば約30秒〜1分半加熱す
る場合には、着色膜の加熱時の熱軟化温度よりも例えば
約60〜30℃高い温度にすることができる)。
【0013】上記の加熱時の熱軟化温度及び加熱温度の
条件のうち前者においては、加熱による着色膜と接着剤
の軟化及びその状態の差によって、微小球がその自重に
基づき着色膜を貫通するとともに光反射性被膜を押動変
形しながら接着剤中に突出し、これにより光反射性被膜
が微小球の後面部に付着すると同時に着色膜が微小球の
側面部に付着し、単層配列の微小球の側面部に連続的に
のびる着色膜が隣接する形になる。この場合微小球の側
面部の着色膜の厚さは、予め積層する着色膜の厚さによ
って、任意に調整することができる。
【0014】他方後者の加熱時の熱軟化温度及び加熱温
度の条件においては、加熱による着色膜と接着剤の軟化
状態の差によって、微小球が自重により着色膜及び光反
射性被膜を押動変形しながらこれらとの積層状態を維持
した状態で接着剤中に進入し、これにより着色膜が微小
球の後面部に沿接状態で付着し、単層配列状態の微小球
の後面部を連続的にのびる極薄の着色膜が隣接する形に
なる。この場合にも予め積層する着色膜の厚さを極薄に
しておくことにより、微小球の後面部の着色膜を所望通
り極薄(例えば微小球の直径の約1/50以下)にする
ことができる。
【0015】またこの後者の加熱時の熱軟化温度及び加
熱温度の条件のもとにおいては、着色膜上に、加熱時の
熱軟化温度が熱加圧温度よりも低い無着色膜を積層し
て、微小球の側面部に隣接させることにより、微小球や
着色膜の保護や補強などを行なうことができる。
【0016】さらにこの方法においても、着色膜はグラ
ビア印刷、スクリーン印刷等のプリントによる着色意匠
膜の形態にすることができ、この場合この着色意匠膜
は、連続的な模様などをあらわす一連の膜として、ある
いは文字や部分模様などをあらわす部分膜として形成す
ることができる。
【0017】
【実施例】以下図1、図2、図3を参照して、この発明
に係る再帰反射体の製造方法の実施例を説明する。
【0018】実施例1 図1の左から右に示すように、合成皮革からなる被着材
11上に、厚さが30μで後程の熱加圧時の熱軟化点が
90℃のホットメルト接着剤12を積層した後、厚さが
3μのアルミニウム箔からなる光反射性被膜13を積層
し、次いでこの上に白色顔料を含むとともに熱加圧時の
熱軟化温度が70℃の接着性ポリエステル樹脂溶液をコ
ーティングして、乾燥状態の厚さが約3μの着色膜14
を形成し、この表面に屈折率が1.92、球径が53〜
74μのガラス製の透明な微小球15を散布して単層配
列状態で付着した後、全体を110℃に加熱した金属ロ
ーラーとゴムローラーを用いて線圧が約1kg/cmで
熱加圧して、微小球14のほぼ半球部を着色膜14を貫
通して光反射性被膜13を押動変形しながら接着剤12
中に進入させることにより、微小球15の後面部に光反
射性被膜13が隣接するとともに、微小球14の側面部
の前部に着色膜14が隣接する再帰反射体20を形成し
た。この再帰反射体20では、反射光は無色であるが、
外観には着色膜14の色彩があらわれる。
【0019】実施例2 図2の左から右に向かって示すごとく、実施例1の場合
と同様に、合成皮革の被着材11に、厚さが30μで後
程の熱加圧時の熱軟化点が90℃のホットメルト接着剤
12の積層を介して、厚さが3μのアルミニウム箔の光
反射性被膜13を積創し、この上に透明赤色顔料を含む
とともに熱加圧時の熱軟化点が120℃の接着性ポリエ
ステル樹脂溶液をコーティングして、1μ厚の赤色の透
明な着色膜14を形成し、その表面に、実施例1の場合
と同じ微小球15を散布して単層配列状態で付着した
後、全体を同じ条件(温度110℃、線圧約1kg/c
m)で熱加圧して、微小球15を介して着色膜14と光
反射性被膜13を押動変形しながら、接着剤12中に進
入させることにより、微小球15の後面部に着色膜13
が隣接する再帰反射体21を形成した。この再帰反射体
21では、反射光及び外観に、着色膜13の赤色があら
われる。
【0020】実施例3 図3の左方から右方に示すように、合成紙からなる被着
材11上に上記の実施例の場合と同じように、厚さが3
0μで後の熱加圧時の熱軟化点が90℃のホットメルト
接着剤12の積層を介して、厚さが3μのアルミニウム
箔からなる光反射性被膜13を積層した後、その上に熱
加圧時の熱軟化点が120℃の透明な緑色インキによる
グラビア印刷を介して、文字を表示する部分的な極薄の
着色膜14を積層し、さらにその上に、熱加圧時の熱軟
化点が70℃の接着性の透明なポリエステル樹脂溶液を
コーティングして、乾燥時の厚さが3μの微小球連結兼
着色膜被覆用の無着色膜16を形成し、次いでこの上面
に、上記の実施例の場合と同じ微小球15を単層配列状
態で付着した後、全体を温度110℃、線圧約1kg/
cmで熱加圧して、微小球15を、一部のものは無着色
膜15を貫通して着色膜14及び光反射性被膜13を押
動変形させながら、他のものは非着色膜16を貫通して
光反射性被膜13を押動変形させながら接着剤12中に
進入させることにより、一部の微小球15の後面部に着
色膜14が隣接すると同時に他の微小球15の後面部に
は光反射性被膜13が隣接し、かつすべての微小球15
の側面部の前部には無着色膜16が隣接する再帰反射体
22を形成した。この再帰反射体22では、緑色の反射
光と外観色を持つ文字とともに、微小球自体からは無色
の反射光と銀色の外観色ががあらわれる。
【0021】実施例4 実施例1の場合とほぼ同じように、合成皮革からなる被
着材11上に、厚さが30μで加熱時の熱軟化点が90
℃のホットメルト接着剤12を積層した後、厚さが3μ
のアルミニウム箔からなる光反射性被膜13を積層し、
次いでこの上に白色顔料を含むとともに加熱時の熱軟化
温度が70℃の接着性ポリエステル樹脂溶液をコーティ
ングして、乾燥状態の厚さが約3μの着色膜14を形成
し、この表面に、上記の実施例の場合と同じガラス製の
透明な微小球15を散布して単層配列状態で付着した
後、全体を140℃で約1分半加熱して、接着剤12と
着色膜14を軟化させ、微小球14をその自重により沈
下させて、そのほぼ半球部を着色膜14を貫通して光反
射性被膜13を押動変形しながら接着剤12中に進入さ
せることにより、実施例1と同等の再帰反射体20を形
成した。
【0022】実施例5 実施例2の場合とほぼ同じように、合成皮革の被着材1
1に、厚さが30μで加熱時の熱軟化点が90℃のホッ
トメルト接着剤12の積層を介して、厚さが3μのアル
ミニウム箔の光反射性被膜13を積創し、この上に透明
赤色顔料を含むとともに加熱時の熱軟化点が120℃の
接着性ポリエステル樹脂溶液をコーティングして、1μ
厚の赤色の透明な着色膜14を形成し、その表面に、上
記の実施例の場合と同じ微小球15を散布して単層配列
状態で付着した後、全体を180℃で1分弱加熱し、微
小球15をその自重による沈下により着色膜14と光反
射性被膜13を押動変形しながら、接着剤12中に進入
させることによって、実施例2と同じ再帰反射体21を
形成した。
【0023】実施例6 実施例3の場合とほぼ同じように、合成紙からなる被着
材11上にと同じように、厚さが30μで加熱時の熱軟
化点が90℃のホットメルト接着剤12の積層を介し
て、厚さが3μのアルミニウム箔からなる光反射性被膜
13を積層した後、その上に加熱時の熱軟化点が120
℃の透明な緑色インキによるグラビア印刷を介して、文
字を表示する部分的な極薄の着色膜14を積層し、さら
にその上に、加熱時の熱軟化点が70℃の接着性の透明
なポリエステル樹脂溶液をコーティングして、乾燥時の
厚さが3μの微小球連結兼着色膜被覆保護用の無着色膜
16を形成し、次いでこの上面に、上記の実施例と同じ
ように、微小球15を単層配列状態で付着した後、全体
を温度170℃で約1分加熱して、微小球15をその自
重による沈降により、一部のものは無着色膜15を貫通
して着色膜14及び光反射性被膜13を押動変形させな
がら、他のものは無着色膜16を貫通して光反射性被膜
13を押動変形させながら接着剤12中に進入させるこ
とにより、実施例3と同等の再帰反射体22を形成し
た。
【0024】この発明はこのほか種々の態様で実施する
ことができるもので、上記のような実施例に限定される
ものではない。
【0025】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、この発明に係る再帰反射体の製造方法によれば、そ
の構成上、微小球露出型の再帰反射体における微小球の
側面部や後面部に、従来至難であった極薄や均一な厚さ
の着色膜を容易に形成することができるとともに、従来
不可能であった模様や文字などの着色意匠を表示するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る再帰反射体の製造方法の一実施
例の略断面図である。
【図2】この発明に係る再帰反射体の製造方法の他の実
施例の略断面図である。
【図3】この発明に係る再帰反射体の製造方法のさらに
他の実施例の略断面図である。
【符号の説明】
11 被着材 12 接着剤 13 光反射性被膜 14 着色膜 15 微小球 16 無着色膜 20 再帰反射体 21 再帰反射体 22 再帰反射体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】実施例1 図1の左から右に示すように、合成皮革からなる被着材
11上に、厚さが30μで後程の熱加圧時の熱軟化点が
90℃のホットメルト接着剤12を積層した後、厚さが
3μのアルミニウム箔からなる光反射性被膜13を積層
し、次いでこの上に白色顔料を含むとともに熱加圧時の
熱軟化温度が70℃の接着性ポリエステル樹脂溶液をコ
ーティングして、乾燥状態の厚さが約3μの着色膜14
を形成し、この表面に屈折率が1.92、球径が53〜
74μのガラス製の透明な微小球15を散布して単層配
列状態で付着した後、全体を110℃に加熱した金属ロ
ーラーとゴムローラーを用いて線圧が約1kg/cmで
熱加圧して、微小球1のほぼ半球部を着色膜14を貫
通して光反射性被膜13を押動変形しながら接着剤12
中に進入させることにより、微小球15の後面部に光反
射性被膜13が隣接するとともに、微小球1の側面部
の前部に着色膜14が隣接する再帰反射体20を形成し
た。この再帰反射体20では、反射光は無色であるが、
外観には着色膜14の色彩があらわれる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】実施例2 図2の左から右に向かって示すごとく、実施例1の場合
と同様に、合成皮革の被着材11に、厚さが30μで後
程の熱加圧時の熱軟化点が90℃のホットメルト接着剤
12の積層を介して、厚さが3μのアルミニウム箔の光
反射性被膜13を積創し、この上に透明赤色顔料を含む
とともに熱加圧時の熱軟化点が120℃の接着性ポリエ
ステル樹脂溶液をコーティングして、1μ厚の赤色の透
明な着色膜14を形成し、その表面に、実施例1の場合
と同じ微小球15を散布して単層配列状態で付着した
後、全体を同じ条件(温度110℃、線圧約1kg/c
m)で熱加圧して、微小球15を介して着色膜14と光
反射性被膜13を押動変形しながら、接着剤12中に進
入させることにより、微小球15の後面部に着色膜1
が隣接する再帰反射体21を形成した。この再帰反射体
21では、反射光及び外観に、着色膜1の赤色があら
われる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】実施例3 図3の左方から右方に示すように、合成紙からなる被着
材11上に上記の実施例の場合と同じように、厚さが3
0μで後の熱加圧時の熱軟化点が90℃のホットメルト
接着剤12の積層を介して、厚さが3μのアルミニウム
箔からなる光反射性被膜13を積層した後、その上に熱
加圧時の熱軟化点が120℃の透明な緑色インキによる
グラビア印刷を介して、文字を表示する部分的な極薄の
着色膜14を積層し、さらにその上に、熱加圧時の熱軟
化点が70℃の接着性の透明なポリエステル樹脂溶液を
コーティングして、乾燥時の厚さが3μの微小球連結兼
着色膜被覆用の無着色膜16を形成し、次いでこの上面
に、上記の実施例の場合と同じ微小球15を単層配列状
態で付着した後、全体を温度110℃、線圧約1kg/
cmで熱加圧して、微小球15を、一部のものは無着色
膜1を貫通して着色膜14及び光反射性被膜13を押
動変形させながら、他のものは着色膜16を貫通して
光反射性被膜13を押動変形させながら接着剤12中に
進入させることにより、一部の微小球15の後面部に着
色膜14が隣接すると同時に他の微小球15の後面部に
は光反射性被膜13が隣接し、かつすべての微小球15
の側面部の前部には無着色膜16が隣接する再帰反射体
22を形成した。この再帰反射体22では、緑色の反射
光と外観色を持つ文字とともに、微小球自体からは無色
の反射光と銀色の外観色ががあらわれる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】実施例4 実施例1の場合とほぼ同じように、合成皮革からなる被
着材11上に、厚さが30μで加熱時の熱軟化点が90
℃のホットメルト接着剤12を積層した後、厚さが3μ
のアルミニウム箔からなる光反射性被膜13を積層し、
次いでこの上に白色顔料を含むとともに加熱時の熱軟化
温度が70℃の接着性ポリエステル樹脂溶液をコーティ
ングして、乾燥状態の厚さが約3μの着色膜14を形成
し、この表面に、上記の実施例の場合と同じガラス製の
透明な微小球15を散布して単層配列状態で付着した
後、全体を140℃で約1分半加熱して、接着剤12と
着色膜14を軟化させ、微小球1をその自重により沈
下させて、そのほぼ半球部を着色膜14を貫通して光反
射性被膜13を押動変形しながら接着剤12中に進入さ
せることにより、実施例1と同等の再帰反射体20を形
成した。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】実施例6 実施例3の場合とほぼ同じように、合成紙からなる被着
材11上にと同じように、厚さが30μで加熱時の熱軟
化点が90℃のホットメルト接着剤12の積層を介し
て、厚さが3μのアルミニウム箔からなる光反射性被膜
13を積層した後、その上に加熱時の熱軟化点が120
℃の透明な緑色インキによるグラビア印刷を介して、文
字を表示する部分的な極薄の着色膜14を積層し、さら
にその上に、加熱時の熱軟化点が70℃の接着性の透明
なポリエステル樹脂溶液をコーティングして、乾燥時の
厚さが3μの微小球連結兼着色膜被覆保護用の無着色膜
16を形成し、次いでこの上面に、上記の実施例と同じ
ように、微小球15を単層配列状態で付着した後、全体
を温度170℃で約1分加熱して、微小球15をその自
重による沈降により、一部のものは無着色膜1を貫通
して着色膜14及び光反射性被膜13を押動変形させな
がら、他のものは無着色膜16を貫通して光反射性被膜
13を押動変形させながら接着剤12中に進入させるこ
とにより、実施例3と同等の再帰反射体22を形成し
た。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被着材上に熱軟化性接着剤と光反射性被
    膜を介して、着色膜を積層した後、該着色膜上に透明な
    微小球を単層配列し、この状態で全体を熱加圧すること
    からなり、接着剤と着色膜は、熱加圧時の熱軟化温度を
    異にし、かつ熱加圧温度が、接着剤と着色膜の熱加圧時
    の両軟化温度間の温度以上であることを特徴とする、微
    小球露出型再帰反射体の製造方法。
  2. 【請求項2】 着色膜の熱加圧時の熱軟化温度が接着剤
    のそれより低く、かつ熱加圧温度が接着剤の熱加圧時の
    熱軟化温度よりも高い温度である、請求項1記載の微小
    球露出型再帰反射体の製造方法。
  3. 【請求項3】 着色膜の熱加圧時の熱軟化温度が接着剤
    より高く、かつ熱加圧温度が接着剤の熱加圧時の熱軟化
    温度より高く、着色膜のそれより低い温度である、請求
    項1記載の微小球露出型再帰反射体の製造方法。
  4. 【請求項4】 着色膜上に、熱加圧時の熱軟化温度が熱
    加圧温度よりも低い無着色膜を積層してなる、請求項3
    記載の微小球露出型再帰反射体の製造方法。
  5. 【請求項5】 着色膜がプリントによる着色意匠膜であ
    る、請求項1、2、3または4記載の微小球露出型再帰
    反射体の製造方法。
  6. 【請求項6】 被着材上に熱軟化性接着剤と光反射性被
    膜を介して、着色膜を積層した後、該着色膜上に透明な
    微小球を単層配列し、この状態で全体を加熱することか
    らなり、接着剤と着色膜は、加熱時の熱軟化温度を異に
    し、かつ加熱温度が、接着剤と着色膜の加熱時の両軟化
    温度間の温度以上であることを特徴とする、微小球露出
    型再帰反射体の製造方法。
  7. 【請求項7】 着色膜の加熱時の熱軟化温度が接着剤の
    それより低く、かつ加熱温度が接着剤の加熱時の熱軟化
    温度よりも高い温度である、請求項5記載の微小球露出
    型再帰反射体の製造方法。
  8. 【請求項8】 着色膜の加熱時の熱軟化温度が接着剤よ
    り高く、かつ加熱温度が接着剤の加熱時の熱軟化温度よ
    り高く、着色膜のそれより低い温度である、請求項5記
    載の微小球露出型再帰反射体の製造方法。
  9. 【請求項9】 着色膜上に、加熱時の熱軟化温度が加熱
    温度よりも低い無着色膜を積層してなる、請求項8記載
    の微小球露出型再帰反射体の製造方法。
  10. 【請求項10】 着色膜がプリントによる着色意匠膜で
    ある、請求項6、7、8または9記載の微小球露出型再
    帰反射体の製造方法。
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