JPH0376699A - 模様付転写箔 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、担持筒と、必要に応じての剥離層と、透明な
ラッカー製被覆層と、装飾層と、下地とを連続的に備え
る積層品の形となった模様付転写箔、特に加熱される模
様付転写箔に関する。

（従来の技術） この種の模様付転写箔、特に加熱される模様付転写箔は
、例えば西独国特許出願Ｄ　Ｅ　２９１６７２３　Ｃ２
から知られる。

その既知の模様付転写箔は、１側にのみ装飾を施された
後、その相対向する両側のそれぞれに、装飾を施す素材
を組付けるために、２枚のそのような模様付転写箔を使
用する必要がある。相互関係しないこれらの両方の模様
付転写箔は、装飾を施されるべき対象に対して、厳密に
正確に位置決めされるように案内されねばならず、また
、このことは特に、両方の模様付転写箔が例えば相互に
異なる膨張率を有しているときに、非常に労力を要する
複雑な作業となる。この場合、装飾を有する両方の模様
付転写箔を、装飾を施されるべき対象に対して厳密に正
確に配置するためだけでなく、模様転写の際に、相互に
厳密に正確に位置させながら、それらのために設けられ
ている模様転写ステーション（場所）へ案内するために
、高額な費用が必要となる。したがって、この種の２面
に装飾を施された製品を作るためには、高度に精密な装
置と、無視し得ない時間の浪費とが必要になる。

会社Ｐａ、ＬｅｏｎｈａｒｄＫｕｒｚ　Ｇｎ＋ｂＨ＆　
Ｃｏ、のバンフレッ）　’Ｄａｓ　Ｐｒａｇｅｎ　ａｕ
ｒ　Ｋｕｎｓｔｓｔｏｆｆｅｎ　”の第１８頁からは、
いわゆる「カウンターパンチ転写」が知られ、これにお
いては、ガラスのように透明な基材が、背側からこちら
へ転写される。このため特別な転写箔が使用され、この
転写箔の装飾層は、その装飾が担持筒から退出するよう
に形成されている。さらに知られることは、カウンター
パンチ法により転写された対象物の後側に、次に吹付は
塗装をすること、もしくは後側に着色ラッカーを塗布す
ることであり、この場合、転写された絵は見える状態に
残される。この種の装置の本質的な欠点は、後側に吹付
は塗装する際にも、および後側ラッカーを塗布する際に
も、その転写は容易に破損される可能性があることであ
る。特に、後側への吹付は塗装の際には、比較的高い温
度により変形のおそれがあり、あるいは後側に塗布され
たラッカーによりカウンターパンチ箔の装飾層が剥がれ
るおそれがある。模様付転写箔の両側に装飾を施すこと
は、カウンターパンチ法では今まで実現されていなかっ
た。

（発明が解決しようとする課題） 本発明は、２側に装飾が現れる製品（対象物）を実現す
るために、非常に簡単で時間を節約する当初に記載した
種類の技術を創作すると言う課題を基礎にしている。

（課題を解決するための手段） この課題を解決する本発明の手段によると、前記装飾層
は、前記ラッカー製被Ｍｉ層に隣接した第１装飾層と、
不透明な介在層と、前記下地に隣接した第２装飾層とを
連続的に積層した状態に備え、この場合、前記下地は、
少なくとも半透明な材料からなっている。前記不透明な
、すなわち透き通らない、あるいは光が透過しない介在
層により、前記第１および第２装飾層の両方は互いに光
学的に分離され、したがって、これらの両方の装飾層を
用いることにより、２つの相互に異なる絵のモチーフを
実現することができる。前記透明なラッカー製被覆層を
通して前記第１装飾層を見ることができ、他方、前記下
地を通して前記第２装飾層を見ることができる。この結
果、そのような模様付転写箔の補助により、２面に装飾
が現われる製品（客体）を直ちに実現することができる
。そのような製品は、例えばカード、例えば証明書、ま
たはクレジットカード等に関係する。少なくとも半透明
な材料からなる下地を用いることにより、例えば真珠層
デザイン等のような、必要に応じての特殊な光学的効果
を達成することができる。

前記下地が、ガラスのように透明な材料からなるときに
合目的であることが判明している。そのような下地を通
して、前記第２装飾層を良好に見ることができる。また
、前記第２装飾層が、例えば多色印刷で実現されている
ときに、特に有利となり得る。

前記不透明な介在層は、金属製顔料を含んだラッカー層
であるのが好ましい。この種の金属製顔料を含んだラッ
カー層は、前記剥離層、前記透明なラッカー製被覆層、
および前記下地のような、前記模様付転写箔を形成して
いる積層体に均一に塗布されることができ、したがって
、前前記様付転写箔を作るためには、比較的簡単な装置
を使用することができ、この装置においては、最初に前
記第１装飾層が作られ、次にその第１装飾層の上に前記
不透明な介在層が作られ、最後にその不透明な介在層の
上に、前記第２装飾層が作られる。

複数の層からなるこの積層構造を作るために、単一の装
置を使用することにより、相互に適切かつ正確に配置さ
れる両方の装飾付き装飾層を特に簡単な方法で開発する
ことが可能になる。

前記不透明な介在層は、少なくとも１側の大部分を、単
一色の着色層で被覆されることが可能である。また、そ
の不透明な介在層は、多色の装飾層に組合わされるとき
に特に有利となる。この場合、前記単一色の着色層は、
前記付属の第１および／または第２装飾層のための下地
としての役目をし、このとき、前記単一色の着色層は、
同時に、対応する装飾層の付着を改善する作用を行なう
こともできる。

前記１つもしくは各々の単一色の着色層は、白であるの
が好ましい。なぜなら、そのような着色層によると、こ
れに付属する装飾層は、その色もしくは光学的な全体効
果に影響を受けないからである。

既に述べたように、前記第１および第２装飾層のうちの
少なくとも１つは、多色印刷層とすることができる。こ
の場合、多色印刷は普通の方法で採用される。なぜなら
、多数の色を用いて、色のスペクトルの全体を既知の方
法で達成することができるからである。

前記透明なラッカー製被覆層は、次の要素を有するのが
好ましい。すなわち、 ４〜５重量％のエステル可溶性二トロセルロースと、 ２５上３重量％のシリコン変態ポリエステル（ＦＫ　　
５０％）と、 ２５上３重量％の芳香族のイソシアン酸塩（前・ポリマ
ー、ＦＫ５０％）と、そして、 １００重量％までの残りの溶剤である。

前記ラッカー製被覆層の層圧は、１および３μ仇間にあ
るのが好ましい。それの平面荷重は、１．６および２．
７ｇ／ｍ間の値になるのが好ましい。

この透明なラッカー製被覆層の軟化範囲は、約１４０℃
および１６０℃間の温度にある。

前記不透明な介在層は、次の要素を有するのが好ましい
。すなわち、 ７±２重量％の芳香族のポリウレタン樹脂と、５±１重
量％のエステル可溶性ニトロセルロースと、 ＩＯ±２重量％のウレタン変態ケトン樹脂（ｍｐ≧１４
０℃）と、（ｍｐ−溶融温度） ７±２重量％の芳香族のイソシアン酸塩（ＦＫ５０％）
と、 １７上３重量％の金属製顔料と、そして、１００重量％
までの残りの溶剤である。

前記不透明な介在層の層厚は、２および５μｍ間にある
のが好ましい。これの平面重量は、ｔ、８および２．８
ｇ／ｍ間にあってもよい。この不透明な層の軟化範囲は
、１４０℃≦（以上）の温度にある。

前記１つもしくは各々の単一色の着色層は、次の要素を
有することができる。すなわち、７±２重量％の芳香族
のポリウレタン樹脂と、５±１重量％のエステル可溶性
ニトロセルロースと、 １０上２重量％のウレタン変態ケトン樹脂（ｍｐ≧１４
０℃）と、 ７±２重量％の芳香族のイソシアン酸塩（ＦＫ５０％）
と、 ２０上３重量％の金紅石顔料と、そして、１００重量％
までの残りの溶剤である。

前記１つもしくは各々の単一色の着色層の層厚は、７お
よび１２μｍ間にあるのが好ましく、それの平面荷重は
、７．５およびＬＯｇ／ｒｄ間にあるのが好ましく、そ
れの軟化温度は１４０　”Ｃ≦（以上）であるのが好ま
しい。

さらに他の詳細、特徴および利点が、図面に概略的に示
された本発明による模様付転写箔の実施例についての、
扶下の説明から明らかになる。なお、図面において、前
記模様付転写箔積層体の種々な層の厚さの正確な縮尺は
断念されている。

（実　施　例） 第１図は、模様付転写箔１０の断片の断面図を示し、模
様付転写箔ＩＯは、担持法Ｌ２と、この担持法１２上に
着設された剥離層１４と、この剥離層１４上に配置され
た透明なラッカー製被覆層１６と、このラッカー製被覆
層ｌＢ上に着設された装飾層Ｌ８と、この装飾層１８上
に位置する下地２０とから構成されている。第２図から
明らかになることは、前記装飾層１８が、第１装飾層２
２と、第２装飾層２４と、これらの両方の装飾層２２お
よび２４間に設けられた不透明な介在層２６とを備えて
いることである。前記第１装飾層２２はラッカー製被覆
層１６に隣接し、前記第２装飾層２４は下地２０に隣接
している。装飾層１８のそのような構成は、前記両方の
装飾層２２および２４が、模様のない単純な単一色で形
成されているときに適切なものとなり得る。しかし、例
えば前記第１および／または第２装飾層２２ないし２４
において重要なことは、多色印刷層であり、したがって
、不透明な介在層２６と、これに対応する装飾層との間
に、単一色の、特に白い着色層２８が設けられていると
きに有利となる。そのような単一色の着色層２８は、第
３図において、不透明な介在層２６と、第２装飾層２４
との間に設けられている。この層構造は、その他の点で
は、第２図に示された層構造に対応している。すなわち
、ラッカー製被覆層１６上には、第１装飾層２２が設け
られ、第２装飾層２４の隣には下地２０が設けられてい
る。例えばガラスのように透明な材料からなる模様付転
写箔１０の下地２０を通して、第２装飾層２４を見るこ
とができ、また、透明なラッカー製被覆層１６を通して
、第１装飾層２２を見ることができる。したがって、模
様付転写箔１０は、その両方の装着層２２および２４が
、担持筒１２の除去後に見えるようになることが分かる
。下地２０上に、透明材料からなる物体が適切な方法に
より固定されているならば、２つの側に装飾が現われる
製品が得られる。前記両方の装着層２２および２４が、
単一の装置により実現可能であるので、あるいは好まし
く実現されるので、これらの両方の装着層２２．２４の
構造ないしモチーフ間には、適切で正確な関係があり、
したがって、問題がなく、時間を節約し、ふされしく、
かつ適切で正確となる、２つの側に装飾を施された製品
を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例にかかる模様付転写箔の断
片の寸法を拡大した断面図である。 第２図は、第１図による模様付転写箔のうちの装飾層の
断片の寸法を拡大した断面図である。 第３図は、前記模様付転写箔のうちの第２実施例に係る
装飾層構造の断片の寸法を拡大した第２図に類似の断面
図である。 １０・・・模様付転写箔　　１２・・・担持筒１４・・
・剥離層 １８・・・装飾層 ２２・・・第１装飾層 ２６・・・介在層 １６・・・ラッカー製被覆層 ２０・・・下地 ２４・・・第２装飾層 ２８・・・着色層

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）模様付転写箔、特に加熱される模様付転写箔であ
   って、担持箔（１２）と、剥離層（１４）と、透明なラ
   ッカー製被覆層（１６）と、装飾層（１８）と、下地（
   ２０）とを連続的に備える積層体の形となった模様付転
   写箔において、前記装飾層（１８）は、前記ラッカー製
   被覆層（１６）に隣接する第１装飾層（２２）と、不透
   明な介在層（２６）と、前記下地（２０）に隣接する第
   ２装飾層（２４）とを連続的に備え、前記下地（２０）
   は、少なくとも半透明な材料からなることを特徴とする
   模様付転写箔。 （２）前記下地（２０）が、ガラスのように透明な材料
   からなることを特徴とする請求項１記載の模様付転写箔
   。 （３）前記不透明な介在層（２６）が、金属製顔料を包
   含したラッカー層であることを特徴とする請求項１また
   は２記載の模様付転写箔。 （４）前記不透明な介在層（２６）が、少なくとも１側
   の大部分を、単一色の着色層（２８）で被覆されている
   ことを特徴とする請求項１〜３いずれか１項記載の模様
   付転写箔。（５）前記１つもしくは各々の単一色の着色
   層（２８）が、白であることを特徴とする請求項４記載
   の模様付転写箔。 （６）前記両方の装飾層（２２、２４）のうちの少なく
   とも１つが、多色印刷層であることを特徴とする請求項
   １〜５いずれか１項記載の模様付転写箔。 （７）前記ラッカー製被覆層が、次の要素、すなわち、
   ４〜５重量％のエステル可溶性ニトロセルロースと、 ２５±３重量％のシリコン変態ポリエステル（ＦＫ５０
   ％）と、 ２５±３重量％の芳香族のイソシアン酸塩（プレ・ポリ
   マー、ＦＫ５０％）と、 残りの溶剤とを有し、かつ、 １および３μｍ間の層厚を有するとともに、１．６およ
   び２．７ｇ／ｍ＾２間の平面荷重を有することを特徽と
   する請求項１記載の模様付転写箔。 （８）前記不透明な介在層が、次の要素、すなわち、７
   ±２重量％の芳香族のポリウレタン樹脂と、５±１重量
   ％のエステル可溶性ニトロセルロースと、 １０±２重量％のウレタン変態ケトン樹脂（ｍｐ≧１４
   ０℃）と、 ７±２重量％の芳香族のイソシアン酸塩（ＦＫ５０％）
   と、 １７±３重量％の金属製顔料と、 残りの溶剤とを有し、かつ、 ２および５μｍ間の層厚を有するとともに、１．８およ
   び２．８ｇ／ｍ＾２の平面荷重を有することを特徴とす
   る請求項３記載の模様付転写箔。 （９）前記１つもしくは各々の単一色の着色層（２８）
   が、次の要素、すなわち、 ７±２重量％の芳香族のポリウレタン樹脂と、５±１重
   量％のエステル可溶性ニトロセルロースと、 １０±２重量％のウレタン変態ケトン樹脂（ｍｐ≧１４
   ０℃）と、 ７±２重量％の芳香族のイソシアン酸塩（ＦＫ５０％）
   と、 ２０±３重量％の金紅石顔料と、 残りの溶剤とを有し、かつ、 ７および１２μｍ間の層厚を有するとともに、７．５お
   よび１０ｇ／ｍ＾２間の平面荷重を有することを特徴と
   する請求項４または５記載の模様付転写箔。