JPH11344360A - 回転位置検出装置及び回転位置検出センサ - Google Patents

回転位置検出装置及び回転位置検出センサ

Info

Publication number
JPH11344360A
JPH11344360A JP10150295A JP15029598A JPH11344360A JP H11344360 A JPH11344360 A JP H11344360A JP 10150295 A JP10150295 A JP 10150295A JP 15029598 A JP15029598 A JP 15029598A JP H11344360 A JPH11344360 A JP H11344360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection
elements
detecting
rotation position
rotational position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10150295A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhito Yaragami
和仁 矢良上
Hirofumi Okada
裕文 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP10150295A priority Critical patent/JPH11344360A/ja
Publication of JPH11344360A publication Critical patent/JPH11344360A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Transform (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 部品点数を増やすことなく確実に検知部材の
故障を確実に判定し、精度の高い回転位置検出を行うこ
とを可能とする。。 【解決手段】 ステアリングセンサ1は、不透明な合成
樹脂からなる円板3と検知部材4とから構成され、円板
3はステアリングシャフト5に固着され、円板3には複
数個の内側スリットSL1及び外側スリットSL2が貫
設されている。検知部本体6には内側光検知素子及び外
側光検知素子を1組として前部検知部、中央部検知部及
び後部検知部が構成されている。ステアリングセンサ1
からの検出信号に基づいて回転位置を算出する演算回路
のCPUは、前側回転位置と後側回転位置について、中
央回転位置を基準回転位置としてその両側に位置すべき
回転位置かどうかを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転位置検出装置及
び回転位置検出センサに係り、詳しくは被検知部を検知
する検知部材の故障を判定する回転位置検出装置及び回
転位置検出センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の絶対位置検出方式の回転
位置検出センサを示す。図6において、スリットSL
1,SL2を形成した回転軸51に固着された円板52
に隣接して検知部材53が設けられている。検知部材5
3は、円板52を挟んで検知部本体54と発光部本体5
5とから構成されている。
【0003】検知部本体54には、2個の第1、第2の
内側光検知素子54a,54bと2個の第1、第2の外
側光検知素子54c,54dが配設されている。又、発
光部本体55には、前記各光検知素子54a〜54dと
それぞれ相対向するように、第1、第2の内側発光素子
55a,55b及び第1、第2の外側発光素子55c,
55dが配設されている。各光検知素子54a〜54d
は、各発光素子55a〜55dからの光の有無により各
スリットSL1,SL2の有無を検出する。
【0004】そして、同円板52が軸心Oを中心に2
2.5度回転するたびごとに、各光検知素子54a〜5
4dから出カされる検出信号を回転位置データとして回
転軸51の回転位置が算出される。
【0005】各スリットSL1,SL2は、1回転(3
60度)回転する間、22.5度回転ごとの回転位置ご
とに、前記回転位置データが相違するように形成されて
いる。即ち、検知部本体54は、0度、22.5度、4
5度、292.5度、315度・・・・337.5度の
16通りの位置データを出力する。つまり、回転位置検
出センサは、回転する回転軸51の絶対位置を検出す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した回
転位置検出センサにおいては、検知部本体54の検知素
子54a〜54dや、発光部本体55の内側発光素子5
5a〜54dのいずれか1つ故障しても回転位置を検出
できない。故障した場合、間違った回転位置に基づいて
各種の制御装置が制御動作することになる。
【0007】そこで、誤検出を防止するため、検知部材
53を2個用意し、2個の検知部材53をそれぞれ円板
52に隣接した所定の位置にそれぞれ組み付けることが
考えられる。そして、この2個の検知部材53からのそ
れぞれの回転位置データに基づいて回転位置を求め、そ
の求めた2つの回転位置の間において、予め定めた一定
の相対関係にない場合には、両検知部材53のいずれか
一方が故障していると判定する。
【0008】しかしながら、複数の検知部材53を必要
とすることから、回転位置検出センサの部品点数が増加
するため、コスト高になるとともに組み付け工数も増加
し、しかも、大型化する問題があった。
【0009】本発明の目的は、部品点数を増やすことな
く確実に検知部材の故障を確実に判定し、精度の高い回
転位置検出を行うことのできる回転体検出装置及び回転
位置センサを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、面内の周方向に被検知
部を形成し、回転体と共に回転する回転板と、部材本体
に前記回転板の回転方向に沿って並設した複数個の検知
素子から構成された第1の検知部によって前記回転する
回転板に形成した被検知部を検知し、その回転体の回転
位置を検出するための検出信号を前記検知部の複数個の
検知素子から出力する検知部材と、前記第1の検知部の
各検知素子から出力する検出信号を入力し、その各検出
信号に基づいてその時の回転体の回転位置を算出する演
算回路とからなる回転位置検出装置において、前記検知
部材に前記回転板の回転方向に沿って並設した複数個の
検知素子からなる素子列の前側及び後側の少なくともい
ずれか一側に第2の検知素子を前記部材本体に配設し
て、前記複数個の検知素子の一部と前記第2の検知素子
とで第2の検知部を形成し、前記演算回路は、第2の検
知部からの検出信号に基づいて回転位置を演算し、その
第2の検知部に基づく回転位置と前記第1の検知部に基
づく回転位置とを比較して前記検知部材の異常を判定さ
せるようにしたことを要旨とする。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の回転位置検出装置において、前記回転板に形成した被
検知部は、同板に貫設形成したスリットであり、前記複
数の検知素子は、発光素子からの光を検知する光検知素
子であり、前記第2の検知素子は、発光素子からの光を
検知する光検知素子であることを要旨とする。
【0012】請求項3に記載の発明は、面内の周方向に
被検知部を形成し、回転体と共に回転する回転板と、部
材本体に前記回転板の回転方向に沿って並設した複数個
の検知素子から構成された第1の検知部によって前記回
転する回転板に形成した被検知部を検知し、その回転体
の回転位置を検出するための検出信号を前記第1の検知
部の複数個の検知素子から出力する検知部材とからなる
回転位置検出センサにおいて、前記検知部材に前記回転
板の回転方向に沿って並設した複数個の検知素子からな
る素子列の前側及び後側の少なくともいずれか一側に第
2の検知素子を前記部材本体に配設して、前記複数個の
検知素子の一部と前記第2の検知素子とで第2の検知部
を形成したことを要旨とする。
【0013】請求項1によれば、演算回路は、第1の検
知部からの検出信号に基づいて算出した回転位置と第2
の検知部からの検出信号に基づいて算出された回転位置
とが所定の関係にあるかどうか比較する。そして、演算
回路は、所定の関係にない時、検知部材に異常があると
判定する。
【0014】第2の検知素子を第1の検知部を構成する
複数の検知素子とともに部材本体に設け、その第2の検
知素子と第1の検知部を構成する複数の検知素子の一部
とで第2の検知部を形成した。
【0015】つまり、検知部材に第1の検知部と第2の
検知部を一体的に設けた。従って、部品点数を増やすこ
となく確実に検知部材の故障を判定することができる。
請求項2によれば、検知部材に複数の光検知素子の他に
第2の光検知素子を一体的に設け、複数の光検知素子で
構成された第1の検知部の他に複数の光検知素子の一部
と第2の光検知素子とで構成した第2の検知部を設け
た。従って、部品点数を増やすことなく確実に検知部材
の故障を判定することができる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、検知部材
に第1の検知部と第2の検知部を一体的に設けた。従っ
て、部品点数を増やすことなく確実に検知部材の故障を
判定することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化したステア
リング回転位置検出装置の一実施形態を図1〜図5に従
って説明する。
【0018】ステアリング回転位置検出装置は絶対位置
検出方式の検出装置であって、図1に示す回転位置検出
センサとしてのステアリングセンサ1と、図4に示すス
テアリングセンサ1からの検出信号に基づいて回転位置
を算出する演算回路2とから構成されている。
【0019】図1において、ステアリングセンサ1は、
不透明な合成樹脂からなる回転板としての円板3と検知
部材4とから構成されている。該円板3は回転体として
のステアリングシャフト5に固着されている。円板3は
ステアリングシャフト5の回転とともにその軸心Oを回
転中心にして回転する。
【0020】図2に示すように、前記円板3の面内にお
いて、前記軸心Oを中心に半径R1の円周上(以下、第
1のトラックT1という)には被検知部としての複数個
(本実施形態では4個)の内側スリットSL1が貫設さ
れている。又、半径R2(>R1)の円周上(以下、第
2のトラックT2という)には被検知部としの複数個
(本実施形態では4個)の外側スリットSL2が貫設さ
れている。
【0021】検知部材4は検知部本体6と発光部本体7
とから構成されている。検知部本体6と発光部本体7は
円板3を挟んで相対向するように配置されている。検知
部本体6には前記円板3の第1のトラックT1に沿って
ホトトランジスタよりなる4個の第1〜第4内側光検知
素子8a〜8dが配設されている。そして、図2におい
て、反時計回り方向に第1の内側光検知素子8a、第2
内側光検知素子8b、第3内側光検知素子8c、第4の
内側光検知素子8dの順に配設されている。
【0022】又、検知部本体6には前記円板3の第2の
トラックT2に沿ってホトトランジスタよりなる4個の
第1〜第4外側光検知素子9a〜9dが配設されてい
る。そして、図2において、反時計回り方向に第1外側
光検知素子9a、第2外側光検知素子9b、第3外側光
検知素子9c、第4外側光検知素子9dの順に配設され
ている。
【0023】前記検知部本体6と円板3を挟んで配設さ
れた発光部本体7には前記第1〜第4内側光検知素子8
a〜8dとそれぞれ相対向するように発光ダイオードよ
りなる第1〜第4内側発光素子10a〜10dが配設さ
れている。又、発光部本体7には前記第1〜第4外側光
検知素子9a〜9dとそれぞれ相対向するように発光ダ
イオードよりなる第1〜第4外側発光素子11a〜11
dが配設されている。
【0024】従って、第1〜第4内側光検知素子8a〜
8dは、円板3の第1のトラックT1上に形成した内側
スリットSL1を介してそれぞれ相対向して配設された
第1〜第4内側発光素子10a〜10dからの光を受光
する。そして、第1〜第4内側光検知素子8a〜8dは
光を受光すると、Hレベルの検出信号SG1a〜SG1
dを出力する。又、第1〜第4内側光検知素子8a〜8
dは、円板3にて第1〜第4の内側発光素子10a〜1
0dからの光がそれぞれ遮蔽されると、Lレベルの検出
信号SG1a〜SG1dを出力する。
【0025】一方、第1〜第4の外側光検知素子9a〜
9dは、円板3の第2のトラックT2上に形成した外側
スリットSL2を介してそれぞれ相対向して配設された
第1〜第4外側発光素子11a〜11dからの光を受光
する。そして、第1〜第4の外側光検知素子9a〜9d
は光を受光すると、Hレベルの検出信号SG2a〜SG
2dを出力する。又、第1〜第4の外側光検知素子9a
〜9dは、円板3にて第1〜第4の外側発光素子11a
〜11dからの光がそれぞれ遮蔽されると、Lレベルの
検出信号SG2a〜SG2dを出力する。
【0026】そして、本実施形態では、検知部本体6に
は第1〜第4内側光検知素子8a〜8d及び第1〜第4
外側光検知素子9a〜9dのうち4個の光検知素子を1
組として前部検知部、中央部検知部及び後部検知部が構
成されている。
【0027】第2の検知部としての前部検知部は、本実
施形態では、第1、第2内側光検知素子8a,8b及び
第1、第2の外側光検知素子9a,9bとから構成され
ている。そして、この4個の第1、第2内側光検知素子
8a,8b及び第1、第2外側光検知素子9a,9bか
ら出力される検知信号SG1a,SG1b,SG2a,
SG2b(4ビットの前部位置データ)に基づいて前側
回転位置が演算回路2にて算出される。
【0028】第1の検知部としての中央部検知部は、第
2、第3内側光検知素子8b,8c及ぴ第2、第3外側
光検知素子9b,9cとから構成されている。そして、
この4個の第2、第3内側光検知素子8b,8c及び第
2、第3外側光検知素子9b,9cから出力される検知
信号SG1b,SG1c,SG2b,SG2c(4ビッ
トの中央部位置データ)に基づいて中央回転位置が演算
回路2にて算出される。
【0029】第2の検知部としての後部検知部は、本実
施形態では、第3、第4内側光検知素子8c,8d及び
第3、第4外側光検知素子9c,9dとから構成されて
いる。そして、この4個の第3、第4内側光検知素子8
c,8d及び第3、第4外側光検知素子9c,9dから
出力される検知信号SG1c,SG1d,SG2c,S
G2d(4ビットの後部位置データ)に基づいて後側回
転位置が演算回路2にて算出される。
【0030】次に、上記したトラックT1上のスリット
SL1、トラックT2上のスリットSL2及び光検知素
子8a〜8d,9a〜9dの関係を説明する。第1〜第
4内側光検知素子8a〜8dは、前記軸心Oを中心にそ
れぞれ等ピッチの角度間隔で配設されており、本実施形
態では、22.5度の角度ピッチで配設されている。同
様に、第1〜第4外側光検知素子9a〜9dは、軸心O
を中心にそれぞれ等ピッチの角度間隔で配設されてお
り、本実施形態では、22.5度の角度ピッチで配設さ
れている。
【0031】そして、第1内側光検知素子8aと第1外
側光検知素子9aは、軸心Oを中心に同一半径方向線上
に配設されている。第2内側光検知素子8bと第2外側
光検知素子9bは、軸心Oを中心に同一半径方向線上に
配設されている。又、第3内側光検知素子8cと第3外
側光検知素子9cは、軸心Oを中心に同一半径方向線上
に配設されている。第4内側光検知素子8dと第4外側
光検知素子9dは、軸心Oを中心に同一半径方向線上に
配設されている。
【0032】一方、円板3の各トラックT1,T2上に
形成した各スリットSL1,SL2は、同円板3が軸心
Oを中心に22.5度回転するたびごとに、前記前部位
置データ(検知信号SG1a,SG1b,SG2a,S
G2b)、中央部位置データ(検知信号SG1b,SG
1c,SG2b,SG2c)及び後部位置データ(検知
信号SG1c,SG1d,SG2c,SG2d)が変化
するように形成されている。
【0033】又、各スリットSL1,SL2は、1回転
(360度)回転する間、22.5度の回転位置ごと
に、前記前部位置データ、中央部位置データ及び後部位
置データが相違するように形成されている。即ち、前
部、中央部及び後部の各検知部は、0度、22.5度、
45度、292.5度、315度、・・・・337.5
度の16通りの位置データを出力する。つまり、前部、
中央部及び後部の各検知部の位置データは、絶対位置を
検出するためのデータとなる。
【0034】しかも、図2において、円板3が反時計回
り方向に回転している場合、22.5度回転するたび毎
に前部検知部の前部位置データは、中央部検知部の1つ
前の中央部位置データと同じ位置データを出力すること
になる。又、後部検知部の後部位置データは、中央部検
知部の1つ後の中央部位置データと同じ位置データを出
力することになる。
【0035】そして、図2において、円板3が時計回り
方向に回転している場合、22.5度回転するたび毎
に、前部検知部の前部位置データは、前記とは逆に、中
央部検知部の1つ後の中央部位置データと同じ位置デー
タを出力することになる。又、後部検知部の後部位置デ
ータは、中央部検知部の1つ前の中央部位置データと同
じ位置データを出力することになる。
【0036】図5は中央部位置データに対する回転位置
と、中央部位置データに対する前部位置データ及び後部
位置データの関係を示す説明図である。前記8個の各光
検知素子8a〜8d,9a〜9dの検出信号SG1a〜
SG1d,SG2a〜SG2dは、図4に示すように演
算回路2に出力される。
【0037】演算回路2は、中央処理装置(CPU)2
a,CPU2aに対して回転位置を演算及び素子異常判
定処理を実行させる制御プログラムを記憶したROM2
b及びCPU2aの演算結果等を一時記憶するRAM2
cを備えている。ROM2bは、図5に示す各検出信号
SG1a〜SG1d,SG2a〜SG2dに対する回転
位置の回転角度データが予め記憶されている。
【0038】CPU2aは、第1、第2内側光検知素子
8a,8b及び第1、第2外側光検知素子9a,9bか
ら出力される検知信号SG1a,SG1b,SG2a,
SG2b(4ビットの前部位置データ)とROM2bに
記憶した回転位置データに基づいて前側回転位置を演算
する。
【0039】又、CPU2aは、第2、第3内側光検知
素子8b,8c及び第2、第3外側光検知素子9b,9
cの検知信号SG1b,SG1c,SG2b,SG2c
(4ビットの中央部位置データ)とROM2bに記憶し
た回転位置データに基づいて中央回転位置を演算する。
【0040】さらに、CPU2aは、第3、第4内側光
検知素子8c,8d及び第3、第4外側光検知素子9
c,9dの検知信号SG1c,SG1d,SG2c,S
G2d(4ビットの後部位置データ)とROM2bに記
憶した回転位置データに基づいて後側回転位置を演算す
る。
【0041】CPU2aは、各位置を算出すると、検知
素子異常判定処理を実行する。CPU2aは、前記算出
した前側回転位置と後側回転位置について、中央回転位
置を基準回転位置としてその両側に位置すべき回転位置
かどうかを判定する。つまり、例えば、中央部位置デー
タに基づく中央回転位置が45度の時、前部位置データ
に基づく前側回転位置が22.5度、後部回転位置デー
タに基づく後側回転位置が67.5度であるかどうか判
定する。
【0042】つまり、正常に検知部材4の各素子8a〜
8d,9a〜9d,10a〜10d,11a〜11dが
全て正常に動作している場合には、前記したように中央
回転位置を基準回転位置とすれば、前側回転位置及び後
側回転位置はその両側に位置する回転位置となる。少な
くとも1つが正常に動作していない場合、中央回転位置
を基準回転位置とすれば、前側回転位置及び後側回転位
置はその両側に位置する回転位置とならない。
【0043】そして、全て正常に動作している場合に
は、CPU2aは、中央部位置データに基づく中央回転
位置をその時の円板3、即ちステアリングシャフト5の
回転位置として出力する。反対に、少なくとも1つが正
常に動作していない場合には、CPU2aは、異常と判
定して異常信号を出力する。
【0044】次に、上記のように構成された本実施形態
の特徴について説明する。 (1) CPU2aは、中央部検知部からの検出信号に
基づいて算出した回転位置と前部検知部及び後部検知部
からの検出信号に基づいて算出された回転位置とが所定
の関係にあるかどうか比較する。そして、CPU2a
は、所定の関係にない時、検知部材4に異常があると判
定する。
【0045】前部検知部及び後部検知部を中央部検知部
を構成する複数の検知素子とともに部材本体に設け、そ
の前部検知部及び後部検知部と中央部検知部を構成する
複数の検知素子の一部とで前部検知部及び後部検知部を
形成した。
【0046】つまり、検知部材4に中央部検知部と前部
検知部及び後部検知部を一体的に設けた。従って、部品
点数を増やすことなく確実に検知部材4の故障を判定す
ることができる。
【0047】尚、本発明の実施形態は以下のように変更
してもよい。 ○ CPU2aによって演算された前側回転位置及び後
側回転位置が、その時の中央回転位置を基準回転位置と
したときの両側に位置する回転位置にならない場合、C
PU2aは、円板3の正しい回転角度を演算する機能を
備えていてもよい。
【0048】CPU2aは、第1内側光検知素子8a及
び第1外側光検知素子9aから出力される検知信号SG
1a,SG2a及び第4内側光検知素子8d及び第4外
側光検知素子9dから出力される検知信号SG1d,S
G2dに基づいて、中央部検知部からの検知信号SG1
b,SG1c,SG2b及びSG2cを一つずつ反転さ
せて、その都度前側回転位置、中央回転位置及び後側回
転位置を演算する。そして、演算された前側回転位置及
び後側回転位置が、その時の中央回転位置を基準回転位
置としたときの両側に位置する回転位置となる場合、そ
の中央回転位置を円板3の正しい回転角度として算出し
ている。
【0049】詳述すると、今例えば、円板3の回転角度
が中央回転位置45度の位置にある時、第2外側光検知
素子9bは不具合によってLレベルの検知信号(正しく
はHレベル)を出力する。この時、CPU2aは前部回
転位置データ、中央部回転位置データ及び後部回転位置
データから前側回転位置0度、中央回転位置22.5度
及び後側回転位置67.5度を演算する。しかし、中央
回転位置を基準回転位置とすれば、前側回転位置0度及
び後側回転位置67.5度はその両側に位置する回転位
置とはならない。
【0050】この時、CPU2aは中央部検知部の第
2、第3内側光検知素子8b,8cの検知信号SG1
b,SG1c及び第2、第3外側光検知素子9b,9c
の検知信号SG2b,SG2cを一つずつ反転させて、
その都度前側回転位置、中央回転位置及び後側回転位置
を演算する。先ず、第2内側光検知素子8bの検知信号
SC1bを反転させて、前側回転位置180度、中央回
転位置315度及び後側回転位置67.5度を演算す
る。しかし、この中央回転位置315度を基準回転位置
とすれば、前側回転位置180度及び後側回転位置6
7.5度はその両側に位置する回転位置とはならない。
次に、第2外側光検知素子9bの検知信号SC2bを反
転させて、前側回転位置22.5度、中央回転位置45
度及び後側回転位置67.5度を演算する。この時、中
央回転位置45度を基準回転位置とすれば、前側回転位
置22.5度及び後側回転位置67.5度はその両側に
位置する回転位置である。
【0051】この時、CPU2aは中央回転位置45度
を円板3の回転角度として算出する。又、この時CPU
2aは第2外側光検知素子9bの検知信号SC2bが異
常であることを表示するための制御信号を出力する。
【0052】このようにした場合には、前記実施形態に
記載の特徴に加えて、以下のような特徴を得ることがで
きる。CPU2aは、演算した前側回転位置及び後側回
転位置が、その時の中央回転位置を基準回転位置とした
ときの両側に位置する回転位置にならない場合にも、円
板3の正しい回転位置を演算することができる。更に、
中央部検知部の検知信号の異常を表示するための制御信
号を出力している。
【0053】従つて、CPU2aは中央部検知部のいず
れか一つの検知信号が異常であっても円板3の回転角度
を算出することができる。更に、ステアリングセンサの
異常が容易に把握できるため、メンテナンスが容易にな
る。
【0054】○ 反射型の検知部材でもよい。 ○ 円板3に2個のトラックT1及びトラックT2を設
けたが、これを1個又は3個以上にしてもよい。
【0055】○ 前部検知部、中央部検知部及び後部検
知部をそれぞれ4個の発光素子及び光検知素子で構成し
たが、それぞれ2個の発光素子及びそれと同数の光検知
素子で構成してもよい。この場合、全素子数(=12)
をそれぞれ4個の発光素子及び光検知素子で構成したと
きの全素子数(=16)に比べて少なくすることができ
る。
【0056】○ 前記実施形態において、第2の検知部
を2個(前部検知部と後部検知部)設けたが、これらの
うちいずれか一方を第2の検知部として実施してもよ
い。この場合、全素子数(=12)を前部検知部、中央
部検知部及び後部検知部減で構成したときの全素子数
(=16)に比べて減らすことができる。
【0057】○ 更に、第2の検知部を前部検知部又は
後部検知部のうちいずれか一方を第2の検知部とし、中
央部検知部及び前部検知部又は後部検知部をそれぞれ2
個の発光素子及びそれと同数の光検知素子で構成して実
施してもよい。この場合、全素子数(=8)を前部検知
部、中央部検知部及び後部検知部減をそれぞれ4個の発
光素子及び光検知素子で構成したときの全素子数(=1
6)に比べて減らすことができる。
【0058】○ 前部検知部、中央部検知部及び後部検
知部を発光素子及び光検知素子で構成したが、発光素子
に代えて円板3上に磁極を配設するとともに、光検知素
子に代えて磁気検知素子を用いてもよい。
【0059】上記別例のようにした場合にも、前記実施
形態に記載の特徴に同様な特徴を得ることができる。次
に、前記実施形態及び別例から把握できる請求項に記載
した発明以外の技術的思想について、それらの効果と共
に以下に記載する。
【0060】(1) 請求項1に記載の回転位置検出装
置において、前記第2の検知素子は、前記回転板の回転
方向に沿って並設した複数個の検知素子からなる素子列
の前側に配設して、前記複数個の検知素子の一部と前記
第2の検知素子とで前記第1の検知部にて算出される回
転位置より1つ前側の回転位置を算出する第2の検知部
を形成したことを特徴とする回転位置検出装置。
【0061】この場合、部品点数を更に低減させること
ができる。 (2) 請求項1に記載の回転位置検出装置において、
前記第2の検知素子は、前記回転板の回転方向に沿って
並設した複数個の検知素子からなる素子列の後側に配設
して、前記複数個の検知素子の一部と前記第2の検知素
子とで前記第1の検知部にて算出される回転位置より1
つ後側の回転位置を算出する第2の検知部を形成したこ
とを特徴とする回転位置検出装置。
【0062】この場合、部品点数を更に低減させること
ができる。 (3) 請求項1に記載の回転位置検出装置において、
前記第2の検知素子は、前記回転板の回転方向に沿って
並設した複数個の検知素子からなる素子列の前側及び後
側にそれぞれ配設し、前記複数個の検知素子の一部と前
記前側に配設した第2の検知素子とで前記第1の検知部
にて算出される回転位置より1つ前側の回転位置を算出
する第2の検知部を形成し、前記複数個の検知素子の一
部と前記後側に配設した第2の検知素子とで前記第1の
検知部にて算出される回転位置より1つ後側の回転位置
を算出する第2の検知部を形成したことを特徴とする回
転位置検出装置。
【0063】この場合、部品点数を増やすことなく確実
に検知部材の故障を判定することができる。
【0064】
【発明の効果】請求項1〜3に記載の発明によれば、部
品点数を増やすことなく確実に検知部材の故障を判定す
ることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のステアリング回転位置検出装置を
構成する回転位置検出センサの斜視図。
【図2】回転位置検出センサの円板のスリットを説明す
るための平面図。
【図3】回転位置検出センサの円板と検知部本体を示す
平面図。
【図4】ステアリング回転位置検出装置の電気的構成を
説明するための電気ブロック回路図。
【図5】中央部位置データに対する回転位置と、中央部
位置データに対する前部位置データ及び後部位置データ
の関係を示す説明図。
【図6】従来の回転位置検出センサの斜視図。
【符号の説明】
2…演算回路、3…回転板、4…検知部材、5…回転
体、6…検知部本体、8a〜8d,9a〜9d…検知素
子、SL1,SL2…被検知部としてのスリット、SG
1a,SG1b,SG2a,SG2b…検出信号。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面内の周方向に被検知部(SL1,SL
    2)を形成し、回転体(5)と共に回転する回転板
    (3)と、 部材本体(6)に前記回転板(3)の回転方向に沿って
    並設した複数個の検知素子から構成された第1の検知部
    によって前記回転する回転板(3)に形成した被検知部
    (SL1,SL2)を検知し、その回転体(5)の回転
    位置を検出するための検出信号を前記検知部の複数個の
    検知素子から出力する検知部材(4)と、 前記第1の検知部の各検知素子から出力する検出信号を
    入力し、その各検出信号に基づいてその時の回転体
    (5)の回転位置を算出する演算回路(2)とからなる
    回転位置検出装置において、 前記検知部材(4)に前記回転板(3)の回転方向に沿
    って並設した複数個の検知素子からなる素子列の前側及
    び後側の少なくともいずれか一側に第2の検知素子を前
    記部材本体(6)に配設して、前記複数個の検知素子の
    一部と前記第2の検知素子とで第2の検知部を形成し、
    前記演算回路(2)は、第2の検知部からの検出信号に
    基づいて回転位置を演算し、その第2の検知部に基づく
    回転位置と前記第1の検知部に基づく回転位置とを比較
    して前記検知部材(4)の異常を判定させるようにした
    ことを特徴とする回転位置検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回転位置検出装置にお
    いて、 前記回転板(3)に形成した被検知部(SL1,SL
    2)は、同板に貫設形成したスリット(SL1,SL
    2)であり、前記複数の検知素子は、発光素子からの光
    を検知する光検知素子であり、前記第2の検知素子は、
    発光素子からの光を検知する光検知素子であることを特
    徴とする回転位置検出装置。
  3. 【請求項3】 面内の周方向に被検知部(SL1,SL
    2)を形成し、回転体(5)と共に回転する回転板
    (3)と、 部材本体(6)に前記回転板(3)の回転方向に沿って
    並設した複数個の検知素子から構成された第1の検知部
    によって前記回転する回転板(3)に形成した被検知部
    (SL1,SL2)を検知し、その回転体(5)の回転
    位置を検出するための検出信号を前記第1の検知部の複
    数個の検知素子から出力する検知部材(4)とからなる
    回転位置検出センサにおいて、 前記検知部材(4)に前記回転板(3)の回転方向に沿
    って並設した複数個の検知素子からなる素子列の前側及
    び後側の少なくともいずれか一側に第2の検知素子を前
    記部材本体(6)に配設して、前記複数個の検知素子の
    一部と前記第2の検知素子とで第2の検知部を形成した
    ことを特徴とする回転位置検出センサ。
JP10150295A 1998-05-29 1998-05-29 回転位置検出装置及び回転位置検出センサ Pending JPH11344360A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10150295A JPH11344360A (ja) 1998-05-29 1998-05-29 回転位置検出装置及び回転位置検出センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10150295A JPH11344360A (ja) 1998-05-29 1998-05-29 回転位置検出装置及び回転位置検出センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11344360A true JPH11344360A (ja) 1999-12-14

Family

ID=15493883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10150295A Pending JPH11344360A (ja) 1998-05-29 1998-05-29 回転位置検出装置及び回転位置検出センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11344360A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101280182B1 (ko) * 2011-04-26 2013-06-28 서울대학교산학협력단 2차원 형태의 코드 디스크 및 광 신호 수신부를 가진 광학 엔코더
JP2018119824A (ja) * 2017-01-24 2018-08-02 株式会社ディスコ リニアゲージと加工装置
WO2022070366A1 (ja) * 2020-09-30 2022-04-07 富士通コンポーネント株式会社 測定装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101280182B1 (ko) * 2011-04-26 2013-06-28 서울대학교산학협력단 2차원 형태의 코드 디스크 및 광 신호 수신부를 가진 광학 엔코더
JP2018119824A (ja) * 2017-01-24 2018-08-02 株式会社ディスコ リニアゲージと加工装置
WO2022070366A1 (ja) * 2020-09-30 2022-04-07 富士通コンポーネント株式会社 測定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8056250B2 (en) Rotary disk eccentricity measurement method, rotary encoder, and rotary member control device
JP2002039798A (ja) 回転角度検出装置及び回転角度検出方法
JP2004522156A (ja) 改善された変位及びトルクセンサ
US6291815B1 (en) Device for measuring rotation angle of rotary element by unit angles grouped for five units
JPH11344360A (ja) 回転位置検出装置及び回転位置検出センサ
JP3431235B2 (ja) 遠心分離ロータ識別システムおよび遠心分離ロータ
JP2019144009A (ja) 防犯センサ装置
JP2000046536A (ja) 車両用操舵角検出装置
US20020005476A1 (en) Apparatus for detecting rotational angle
JP4071431B2 (ja) 回転角度検出装置
JP2001050777A (ja) 回転検出装置
JP2000241197A (ja) 回転検出装置
JP2019215306A (ja) 光学式ロータリーエンコーダ
JP2007171008A (ja) 回転角度検出装置
JPH0720565Y2 (ja) 回転量検出装置
JP3008894B2 (ja) 回転体の位置検出装置及びその位置検出方法
WO2023127468A1 (ja) エンコーダ、および取付方法
JP2647381B2 (ja) 光学式エンコーダ用光デイスク
JPH06221835A (ja) 回転角度検出装置
JPH046413A (ja) 回転角検出装置
JPH06127417A (ja) 4輪操舵装置のセンサ故障診断装置
JPH0650771A (ja) ロータリーエンコーダ
JPH1012709A (ja) 円形基板位置決め装置
JP3107434B2 (ja) 信号発生装置
KR100910639B1 (ko) 조향각 센서의 불량검출방법

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070804

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080804

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090804

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090804

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090804

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090804

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees