JPH0720565Y2 - 回転量検出装置 - Google Patents

回転量検出装置

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JPH0720565Y2
JPH0720565Y2 JP1988125132U JP12513288U JPH0720565Y2 JP H0720565 Y2 JPH0720565 Y2 JP H0720565Y2 JP 1988125132 U JP1988125132 U JP 1988125132U JP 12513288 U JP12513288 U JP 12513288U JP H0720565 Y2 JPH0720565 Y2 JP H0720565Y2
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英夫 室
健 伊藤
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、特に、車両の操舵輪の操舵方向及び操舵角度
等の回転量及び基準角度位置(回転基準位置)を検出す
ることにより基準からの回転量を検出する回転量検出セ
ンサに関する。
(従来の技術) 従来の回転量検出センサとしては、例えば第12図に示す
ようなものがある。即ち、第12図は従来の回転量検出セ
ンサの動作原理を示す図であり、同図中のスリット円板
101には一定半径の円周上に等間隔で穿設された複数の
角度検出用スリット102と、スリット円板101の回転基準
位置を検出するために、この角度検出用スリットの設け
られた半径位置とは異なる半径位置に穿設された1つの
回転基準位置検出用スリット103が設けられている。
そして、前記スリット円板101の角度検出用スリット102
を穿設した円周部分を挾んで角度検出用の発光部104と
受光部105とが相互に対向して配設されている。
一方、前記スリット円板101の回転検出用スリット103を
穿設した円周部分を挾んで回転基準位置検出用の発光部
106と受光部107とが相互に対向して配設されている。
スリット円板101は車両のステアリングシャフト等の回
転軸110に回転中心を一致させて固着されており、この
回転軸110と共に回転する。
ここで、角度検出用の受光部105はスリット円板101の回
転量と回転方向とを検出するため、前記各角度検出用ス
リット102間のスリットピッチの1/4の間隔を設けて設置
された2個の受光素子を備えている。
一方、回転基準位置検出用の受光部107は、スリット円
板101の1回転毎に当該スリット円板101に設けられた回
転回転基準位置検出用スリット103を検出する。そし
て、この基準位置と受光部105により検出される回転量
と回転方向とを基に図示しない演算装置がスリット円板
の絶対角度を計算するようになっている。
また、第13図は従来の回転量検出センサの検出ユニット
の断面図で受光部105、107を構成するフォトICと発光部
104、106を構成するLEDとは他の回路部品とともにプリ
ント基板108に実装されてケース109に収納された状態に
なっている。
尚、上述したような回転量検出センサの詳細について
は、雑誌「ニュートン別冊、センサのすべて」P.171等
に記載されている。
また、従来の他の回転量検出センサとしては、例えば第
14図に示すようなものがある。即ち、フォトインタラプ
タ201は2つの検出溝部202、203を有し、各検出溝部に
はそれぞれ発光素子204、205と受光素子206、207とがそ
れぞれ相互に対向するように配置されている。そして、
2つの検出溝部202、203にはそれぞれ2枚のスリット円
板208と209の一部が挿入されており、これらのスリット
円板208、209は角度を検出しようとする回転軸210に固
定されている。また、これらのスリット円板208、209に
は一定半径の円周上の周方向に等間隔に複数の角度検出
用スリットが穿設されており、発光素子204、205と受光
素子206、207とを結ぶ線上にこれらのスリット円板20
8、209の角度検出用スリットの在る部分がくるように配
置されている。そして、回転軸210が回転すると、発光
素子204、205から出る光はスリット円板208、209の角度
検出用スリットによる透過及び遮断を繰り返す。この透
過及び遮断された光を受光する受光素子206、207により
回転軸210の回転角度が検出される。このように、回転
角度の検出系が2系統あるので、一方の角度検出系が故
障しても、他方の検出系で角度検出が可能になってお
り、即ち回転角度検出の冗長系が構成されている(例え
ば、東芝半導体技術資料「光センサ」PP.297〜298参
照)。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の回転量検出センサにあ
っては、第12図及び第13図に示すものにおいては、回転
基準位置検出用スリット103を形成し、直接に回転基準
位置の検出を行うような構成となっていた。このため、
特に高い信頼性が要求されるシャーシ制御、即ち例えば
前輪の操舵角に応じた後輪の操舵角の制御やサスペンシ
ョンの制御などを行う場合に、操舵角の二重検出をする
必要があるが、このような2重検出を行う場合には、ス
リット円板101にその回転中心に対して対称な位置に2
つの回転基準位置検出スリットを設け、この回転基準位
置検出スリットを検出する検出ユニットをスリット円板
101の上部及び下部に取付けるような構成としている。
そのため、センサ・ユニットが大型化し、高価になり、
また回転基準位置と360°の位相にある点のみならず、1
80°の位相にある点も検出してしまうという不都合が生
じた。
一方、第14図に示す回転量検出センサにおいては、2枚
のスリット円板208、209を用いた構成となっていたた
め、回転量検出センサの寸法が大きくなり、小型化が困
難であるばかりでなく、機構が複雑になるため、価格が
高くなるという不都合もあった。
この考案は、このような従来の課題に着目してなされた
もので、その目的とする所は、信頼性の高い2重検出を
行うことができると共に構成が簡単であり、また価格も
低廉化できるようにした回転量検出センサを提供するこ
とにある。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案は、回転軸に固定さ
れ、この回転軸の回転中心から所定距離だけ離隔した円
周上に多数の第1の小孔を穿設すると共に、この第1の
小孔の回転中心に対して内側若しくは外側に第2の小孔
を穿設してなる回転板と、 前記第1の小孔を介在させた位置で、回転板の両側に対
向して2組配設された第1の発光手段及び第1の受光手
段と、 前記第2の小孔を介在し得る位置で、回転板の両側に対
向して2組配設された第2の発光手段及び第2の受光手
段と、 前記2つの第2の受光手段の一方の出力信号に基づき角
度検出開始の第1の基準位置を検出すると共に、他方の
出力信号に基づき角度検出開始の第2の基準位置を検出
し、かつ前記2つの第1の受光手段の一方の出力信号に
基づいて、 前記第1の基準位置からの回転板の回転量及び回転方向
を示す第1の角度を検出し、前記第1の受光手段の他方
の出力信号に基づいて前記第2の基準位置からの回転板
の回転量及び回転方向を示す第2の角度を検出し、各角
度信号を出力する回転角度検出手段と、 前記第1の基準位置が検出された際の前記第1及び第2
の角度信号がそれぞれ表す角度を、正常時に示すべき予
め定めた角度と比較して、当該第1及び第2の角度信号
が表わす角度が正常か又は異常かを判断すると共に、前
記第2の基準位置が検出された際の前記第1及び第2の
角度信号がそれぞれ表す角度を正常時に示すべき予め定
めた角度と比較して、当該第1及び第2の角度信号が表
す角度が正常か異常かを判断する判断手段と、 該判断手段の判断結果を予め定められた判断パターンに
照合して、前記第1及び第2の角度信号が表わす角度に
ついていずれも正常でどれでも出力許可、正常とされた
方の角度で出力許可、平均角度で出力許可及び予め定め
られた角度で出力許可のいずれか1つの判定を行う出力
角度判定手段と、 該出力角度判定手段で許可された出力角度を示す角度信
号を出力する角度出力手段と、 を有することを特徴とする。
(作用) 本願考案による回転量検出センサにおいては、回転板
は、回転軸に固定され、この回転軸の回転中心から所定
距離だけ離隔した円周上に多数の第1の小孔を穿設する
と共に、この第1の小孔の回転中心に対して内側若しく
は外側に第2の小孔を穿設してなる。そして、第1の発
光手段及び第1の受光手段は、上記第1の小孔を介在さ
せた位置で、回転板の両側に対向して2組配設されてお
り、また第2の発光手段及び第2の受光手段は、上記第
2の小孔を介在し得る位置で、回転板の両側に対向して
2組配設されている。
このように回転板に対して第1の発光手段及び第1の受
光手段と、2組の第2の発光手段及び第2の受光手段を
設けておくので、回転板の回転に同期して上記2つの第
2の受光手段の一方の出力信号に基づき角度検出開始の
第1の基準位置を検出すると共に、他方の出力信号に基
づき角度検出開始の第2の基準位置を検出し、かつ上記
第1の受光手段の出力信号に基づいて回転角度検出手段
において、上記第1の基準位置からの回転板の回転量及
び回転方向を示す第1の角度を検出し、上記第1の受光
手段の他方の出力信号に基づいて上記第2の基準位置か
らの回転板の回転量及び回転方向を示す第2の角度を検
出し、各角度信号をそれぞれ出力することができる。
こうして第1及び第2の角度信号が得られると、判断手
段は、上記第1の基準位置が検出された際のその第1及
び第2の角度信号がそれぞれ表わす角度を正常時に示す
べき予め定めた角度と比較し、その第1及び第2の角度
信号が表わす角度が正常か又は異常かを判断すると共
に、前記第2の基準位置が検出された際の前記第1及び
第2の角度信号がそれぞれ表す角度を正常時に示すべき
予め定めた角度と比較して、当該第1及び第2の角度信
号が表す角度が正常か異常かを判断することになり、ま
た出力角度判定手段は、上記判断手段の判断結果を予め
定められた判断パターンに照合して上記第1及び第2の
角度信号が表わす角度について、いずれでも出力してよ
いか又はいずれを出力するか又は平均角度を出力するか
又は予め定められた角度を出力するかを判定することに
なる。
そして、出力角度判定手段の判定で許可された出力角度
を示す角度信号を角度出力手段から出力することにな
る。
(実施例) 以下、本考案の実施例について添付図面を参照して説明
する。
第1図は本考案に係わる回転量検出装置の検出部の1例
の構成図である。まず構成を説明すると、スリット円板
1は、第12図に示す従来のものと同様に一定半径の円周
上に周方向に等間隔で穿設された複数の角度検出用スリ
ット2と、この角度検出用スリット2とは異なる半径位
置に穿設された一つの回転基準位置検出用スリット3が
設けられている。そして、前記スリット円板1の角度検
出用スリット2の在る部分を挾んで角度検出用の発光部
4と受光部5が相互に対向して配置されている。ここ
で、図示の例では、発光部4及び受光部5は回転基準位
置に設けるようにしているが、スリット円板1の相対変
位が検出できれば良いので、角度検出用スリット2があ
る部分であれば、いずれの位置でも良い。
一方、前記スリット円板1の回転基準位置検出用スリッ
ト3の在る部分を挾んで回転検出用の発光部6a,6bと受
光部7a,7bとが相互に対向して配置されている。ここ
で、これらの発光部6a,6b及び受光部7a,7bはそれぞれ回
転基準位置検出用スリット3の在る回転基準位置から両
側へ数度(例えば、3°)オフセットさせて相互に対向
するように設けられている。従って、回転基準位置から
右(同図の回転軸10に付した矢印方向)へ数度回転した
ところで受光部7aが角度検出開始の第1の基準位置を定
める基準信号を検出し、左へ数度回転したところで受光
部7bが角度検出開始の第2の基準位置を定める基準信号
を検出するようになっている。
また、第2図は検出部の受光側の構成図で、回転基準位
置からオフセット角±θの所に前記受光部7a,7bをそれ
ぞれ構成する回転検出用受光ICが設けられており、その
両側に前記受光部5を構成する角度検出用フォトIC5a,5
bが設置され、これらは基板8に半田付け等により固着
され、一つのケース9に収納されている。
ところで自動車の操舵角を検出する回転量検出センサで
は、回転基準位置、即ちステアリングの中立位置の検出
は回転基準位置を中心に数度の範囲で行えば十分であ
り、例えば±5°以内の範囲で回転位置を検出できれ
ば、後輪の操舵角制御やサスペンションの制御等におい
て支障は生じない。従って、第2図に示すように回転基
準位置を中心に2組の発光素子及び受光素子を近接させ
て設置することによりコンパクトで且つ低価格な回転基
準位置検出の冗長系を構成することができる。
第3図には、本実施例の検出部の受光側の他の例を示
す。
これは、検出部の受光側をチップ実装した例で、基板11
は固定板にFPC(フレキシブル・プリント基板)をはり
付けて構成されており、この基板11の上には回転基準位
置検出用フォトICの半導体チップにより構成される受光
部7a,7bと、角度検出用フォトICの半導体チップにより
構成される受光部5a,5bが接着されており、これらの端
子はワイヤボンディングされている。そして、それらの
半導体チップのまわりには、枠12があり、そのなかには
透明樹脂モールド材13が注入されており、これにより半
導体チップを封止している。また、基板11は第2図に示
す基板8と同様の基板に接着され、発光部その他の回路
部品と電気的に接続されている。このようなチップ実装
によれば、センサ・ユニットは更に小形化が可能とな
り、また回転基準位置検出のオフセット角θを小さくす
ることができる。
本実施例によれば、冗長系を構成する回転基準位置検出
用の2重検出系を小型化することができ、従来の2重検
出系のもたらす信頼性と同等の信頼性をこれによりもた
らすことができ、従って、2重検出系における回転基準
位置検出がコンパクトで、かつ低価格で実現できる。
尚、上述した実施例においては、スリット円板1の回転
検出用スリット3は角度検出用スリットとは別に設ける
構成としたが、これに限らず、角度検出用スリット2の
うちの1つを長く穿設して、これにより回転基準位置検
出を兼ねるようにする構成としてもよい。このような構
成によれば、角度検出の半径位置と回転基準位置検出の
半径位置が近くなり、センサの小型化を更に容易に行う
ことができる。
第4図及び第5図は、本考案に係わる回転量検出装置の
検出部の他の例を示す図である。
まず構成を説明すると、発光素子21、22はLED等により
構成されており、これらは矩形状のハウジング23に格納
されている。ここで、ハウジング23の内部の中央には2
つの発光素子21、22の光の干渉を避けるための仕切り23
aが設けられている。そして、この発光素子21、22とそ
れぞれ対向して受光素子24、25が設置されている。この
受光素子24、25はフォトダイオード、フォトトランジス
タ等の単体素子又は周辺回路を1チップ化したフォトIC
で構成されており、これは矩形状のハウジング26に格納
されている。尚、発光素子21、22及び受光素子24、25は
図ではモールド品を示しているが、カン・パッケージや
セラミック・パッケージでも構わない。また、これらの
発光素子21、22、受光素子24、25、ハウジング23、26は
基板27に実装されており、発光素子21、22と受光素子2
4、25との間には前述した第1図の実施例におけるスリ
ット円板1と同様のスリット円板28の角度検出用スリッ
トの在る部分が挾まれるようになっている。
このような構成において、スリット円板28に回転軸(図
示省略)を中心に回転すると発光素子21,22と受光素子2
4,25の対は第1図で説明した関係で角度検出開始の第1
及び第2の基準位置を求めることができる。2つの発光
素子21、22と2つの受光素子24、25はそれぞれ近接して
配設され、それぞれ同一ハウジング23、26に収納されて
いるため、検出部はコンパクトに構成されている。スリ
ット円板28はステンレス等の部材により構成すれば変形
や破損はほとんど生じることがなく、検出系を2重にす
ることによりセンサを冗長構成にすることができる。
尚、発光素子21、22のハウジング23内においては2つの
発光素子24、25の光は仕切り23aにより行路が分離さ
れ、これらの光の干渉が避けられるようにされる。
また、第6図には、本実施例の検出部の他の例を示す。
これは、受光素子部をチップ実装により構成したもので
第6図は検出部の斜視図である。
まず、構成を説明すると、第4図に示すものと同様に2
個の発光素子を内蔵した発光素子ハウジング23が基板27
に配設されている。半導体チップ30、31により構成され
た受光素子はFPC(フレシキブル・プリント基板)32上
に近接して接着されており、それらの端子はFPCの配線
パターンへワイヤ・ボンディングされている。そして、
FPC32は固定板33に接着されており、その一方の端子は
基板27へ接着され、電気的接続がなされている。また、
FPC32に固着された枠34内へは、チップ実装部の断面図
である第7図に示すように、モールド材35が注入され、
半導体チップを封止する構成になっている。このモール
ド材35はエポキシ樹脂またはエポキシ樹脂に赤外線透過
の顔料を混ぜたものなどである。
このような構成によれば、第4図及び第5図に示した構
成よりも更にセンサの小型化が可能であり、特に受光素
子アレイと周辺回路を集積するような大面積のフォトI
C、端子数の多いフォトICに有効である。
本実施例によれば、冗長系を構成する角度検出用の2重
検出系をコンパクトにすることができ、従来の2重検出
系のもたらす信頼性と同等の信頼性をこれによりもたら
すことができ、従って、2重検出系における角度検出が
コンパクトでかつ低価格で実現できる。
第8図乃至第11図は冗長構成とした回転量検出センサの
検出系のフェールセーフを行う装置の説明図である、但
し、ここでは第2図の構成において回転板の回転量及び
回転方向を検出するものとする。即ち、第2図の構成に
おいては、回転板1の回転に同期して受光部5aの出力信
号に基づき角度検出開始の第1の基準位置を求めると共
に、受光部5bの出力信号に基づき角度検出開始の第2基
準位置を求め、かつ受光部7a,7bの出力信号に基づいて
上記第1の基準位置及び第2の基準位置からの回転板1
の回転量及び回転方向を検出することになる。
第8図において、UP/DOWNカウンタ41は、上記第1の基
準位置からの回転板1の回転量としてカウント信号「CO
UNT1」(例えば0.3度毎のパルス)が入力され、また上
記第1の基準位置からの右側回転されたか又は左側回転
されたかに相当する右きりか又は左きりかのUP/DOWN信
号TU/D1が入力されると、その「COUNT1」及び「U/D1」
に基づいて第1の角度を検出し、第1の角度信号θ
出力する。
UP/DOWNカウンタ42は、上記第2の基準位置からの回転
板1の回転量としてカウント信号「COUNT2」(例えば0.
3度毎のパルス)が入力され、また上記第2の基準位置
からの右側回転されたか又は左側回転されたかに相当す
る右きりか又は左きりかのUP/DOWN信号「U/D2」が入力
されると、その「COUNT2」及び「U/D2」に基づいて第2
の角度を検出し、第2の角度信号θを出力する。そし
て、これらの角度信号と360°毎に1回微小な角度の範
囲(例えば1°)でHiレベル、その他でLoレベルを出力
する基準信号360θ1及び360θ2がCPU43に入力され
る。このCPU43は判断手段、出力角度判定手段及び角度
出力手段として動作される。まず360θ1の信号がHiレ
ベルであることが検出されると、UP/DOWNカウンタ41、4
2の出力である角度信号θ1及びθ2が正常時に示すべ
き角度である(角度信号θ1及びθ2とも3°±1°、
363°±1°、−357°±1°の何れかである)かどうか
をチェックしてOKかNGかを判断する。
同様に360θ2の信号がHiレベルであることが検出され
ると、UP/DOWNカウンタ41、42の出力である角度信号θ
1及びθ2が正常時に示すべき角度である(角度信号θ
1及びθ2とも−3°±1°、−363°±1°、357°±
1°の何れかである)かどうかをチェックしてOKかNGか
を判断する。
そして、このチャック及び判断は第9図に示すフローチ
ャートに従って行われる。即ち、まずステップ51ではCP
Uのイニシャライズが行われ、ステップ52で上述した角
度信号θ1及びθ2のチェックが行われ、OKであれば
0、NGであれば1のフラグが設定される。そして、ステ
ップ53で第11図に示す予め定められた判断パターンに従
って最終的にどのセンサが故障かを判断して判断結果を
出力し(ステップ54)、予め定められた角度信号を利用
して当該角度に応じた所要の制御を行うようにする。
一方、第10図は所定の時間(例えば2m sec)毎に角度
に基づく演算を行い出力するメインフローチャートを示
す。即ち、まずステップ61でカウンタ41及び42から角度
信号θ1及びθ2を読み込み、前述した第9図のプログ
ラムのステップ54で行われた判断結果(ステップ62)に
従ってステップ63で角度信号θ1及びθ2に基づく演算
を行い、この演算により求められた角度δをステップ
64で出力する。尚、第10図のプログラムの実行が終わっ
た後の余った時間中は第9図のプログラムの角度信号θ
1及びθ2のチェックと判断が繰り返し行われる。
また、第11図は予め定められた、角度信号θ1及びθ2
のチェックの結果に応じた判断パターンを示し、これは
第9図のプログラムの実行により設定されたフラグのパ
ターンに応じてどの角度信号を利用したら良いかを指示
するものである。即ち、フラグがすべて0(OK)であれ
ば検出部はすべて正常であり、いずれの角度信号を用い
てもよいので、特に指示は行わない。360θ2信号出力
時の角度信号θ2のフラグが1(NG)で且つその他のフ
ラグがすべて0であれば角度信号θ2に対応した検出部
が異常であり、角度信号θ1は正常であるので、これを
用いるように指示を行う。
360θ2信号出力時の角度信号θ1のフラグが1(NG)
で且つその他のフラグがすべて0であれば角度信号θ1
に対応した検出部が異常であり、角度信号θ2は正常で
あるので、これを用いるように指示を行う。また360θ
2信号出力時の角度信号θ1及びθ2の両フラグが1で
且つその他のフラグがともに0であれば360θ2信号に
対応した検出部が異常であり、角度信号θ1及びθ2は
正常であるので、これらの平均値(θ1+θ2)/2を用
いるように指示を行い、またその他のパターンについて
もこれらに準じた指示を行う。
一方、360θ1信号出力時の角度信号θ2及び360θ2信
号出力時の角度信号θ1の両フラグが且つその他のフラ
グがともに0であるときと、360θ1信号出力時の角度
信号θ1及び360θ2信号出力時の角度信号θ2の両フ
ラグが1で且つその他のフラグがともに0であるとき
と、すべてフラグが1であるときとにおいては、どの検
出部が異常であるかを判断できないか又はすべての検出
部が異常であるので、指示を行うことはできず、所要の
制御を中止し、予め設定されたδRを強制的に出力する
(デフォルト)。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案では、角度検出手段におい
て、2つの第2の受光手段の一方の出力信号に基づき角
度検出開始の第1の基準位置からの回転板の回転量及び
回転方向を示す第1の角度を検出し、その2つの第2の
受光手段の他方の出力信号に基づき上記第2の基準位置
からの回転板の回転量及び回転方向を示す第2の角度を
検出して各角度信号を出力する。このとき、判断手段に
おいて、その第1及び第2の角度信号がそれぞれ表わす
角度を正常時に示すべき予め定めた角度と比較して、そ
の第1及び第2の角度信号が正常か又は異常かを判断す
ると共に、前記第2の基準位置が検出された際の前記第
1及び第2の角度信号がそれぞれ表す角度を正常時に示
すべき予め定めた角度と比較して、当該第1及び第2の
角度信号が表す角度が正常か異常かを判断する。更に出
力角度判定手段において、判断手段の判断結果を予め定
められた判断パターンに照合して上記第1及び第2の角
度信号が表わす角度について、いずれも正常でどれでも
出力許可、正常とされた方の角度で出力許可、平均角度
で出力許可及び予め定められた角度で出力許可のいずれ
か1つの判定を行う。そして、この判定で許可された出
力角度を示す角度信号が角度出力手段から出力される。
従って、本考案によれば、従来のような大がかりなセン
サユニットを用いることなく、2重検出系を構成できる
と共に、出力角度の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の回転量検出センサの一実施例の構成
図、第2図は第1図の回転量検出センサの検出部の受光
側の構成図、第3図は回転量検出センサの検出部の受光
側の他の例の構成図、第4図及び第5図は本考案の回転
量検出センサの他の実施例の要部構成図、第6図及び第
7図は回転量検出センサの検出部の他の例の構成図、第
8図は本考案の回転量検出センサの検出系の構成を示す
ブロック図、第9図は検出信号のチェック及び判断を行
うプログラムのフローチャート、第10図は角度演算を行
うメインプログラムのフローチャート、第11図は予め定
められた判断パターンを示す図、第12図乃至第14図は従
来の回転量検出センサの構成図である。 1,28……スリット円板 2……角度検出用スリット 3……回転検出用スリット 4,21,22……角度検出用発光部 5,24,25……角度検出用受光部 6a,6b……回転基準位置検出用発光部 7a,7b……回転基準位置検出用受光部 8,27……基板 9……ケース 10……回転軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に固定され、この回転軸の回転中心
    から所定距離だけ離隔した円周上に多数の第1の小孔を
    穿設すると共に、この第1の小孔の回転中心に対して内
    側若しくは外側に第2の小孔を穿設してなる回転板と、 前記第1の小孔を介在させた位置で、回転板の両側に対
    向して2組配設された第1の発光手段及び第1の受光手
    段と、 前記第2の小孔を介在し得る位置で、回転板の両側に対
    向して2組配設された第2の発光手段及び第2の受光手
    段と、 前記2つの第2の受光手段の一方の出力信号に基づき角
    度検出開始の第1の基準位置を検出すると共に、他方の
    出力信号に基づき角度検出開始の第2の基準位置を検出
    し、かつ前記2つの第1の受光手段の一方の出力信号に
    基づいて、 前記第1の基準位置からの回転板の回転量及び回転方向
    を示す第1の角度を検出し、前記受光手段の他方の出力
    信号に基づいて前記第2の基準位置からの回転板の回転
    量及び回転方向を示す第2の角度を検出し、各角度信号
    を出力する回転角度検出手段と、 前記第1の基準位置が検出された際の前記第1及び第2
    の角度信号がそれぞれ表す角度を、正常時に示すべき予
    め定めた角度と比較して、当該第1及び第2の角度信号
    が表わす角度が正常か又は異常かを判断すると共に、前
    記第2の基準位置が検出された際の前記第1及び第2の
    角度信号がそれぞれ表す角度を正常時に示すべき予め定
    めた角度と比較して、当該第1及び第2の角度信号が表
    す角度が正常か異常かを判断する判断手段と、 該判断手段の判断結果を予め定められた判断パターンに
    照合して、前記第1及び第2の角度信号が表わす角度に
    ついていずれも正常でどれでも出力許可、正常とされた
    方の角度で出力許可、平均角度で出力許可及び予め定め
    られた角度で出力許可のいずれか1つの判定を行う出力
    角度判定手段と、 該出力角度判定手段で許可された出力角度を示す角度信
    号を出力する角度出力手段と、 を有することを特徴とする回転量検出装置。
JP1988125132U 1988-09-27 1988-09-27 回転量検出装置 Expired - Lifetime JPH0720565Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5889817U (ja) * 1981-07-14 1983-06-17 株式会社 三豊製作所 光電型エンコ−ダの零点検出装置

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