JPH11343708A - 繊維複合雨樋およびその製造方法 - Google Patents

繊維複合雨樋およびその製造方法

Info

Publication number
JPH11343708A
JPH11343708A JP15297798A JP15297798A JPH11343708A JP H11343708 A JPH11343708 A JP H11343708A JP 15297798 A JP15297798 A JP 15297798A JP 15297798 A JP15297798 A JP 15297798A JP H11343708 A JPH11343708 A JP H11343708A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
fiber
base material
polyester
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP15297798A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Hayashi
仁司 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP15297798A priority Critical patent/JPH11343708A/ja
Publication of JPH11343708A publication Critical patent/JPH11343708A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温や気温差による破損・変形が発生せず、
雨水などによる腐食もなく、紫外線劣化が少なく、且
つ、他の樹脂との接着・融着を簡便に行うことができる
ようにする。 【解決手段】 ポリエステルと強化繊維とで基材層2を
構成させるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、繊維複合雨樋お
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の雨樋は、硬質塩化ビニル樹脂で形
成されたものが一般的である。しかし、塩化ビニル樹脂
は線膨張係数が高いために、継手などを用いて建物に固
定された後に、夏冬・昼夜の温度変化による熱伸縮で破
損したり変形する場合があった。
【0003】上記の破損・変形を防止するために、金属
芯材層と、芯材層の内外両面に被覆された合成樹脂内外
樹脂層とからなる雨樋も提案されているが、切断面から
の雨水の侵入などにより、金属芯材層に腐食が発生する
という問題を有している。
【0004】また、塩化ビニル樹脂は、熱分解時に塩化
水素ガスを発生し、且つ、分解温度が軟化温度よりも低
いために廃材の再成形が困難である。
【0005】そこで、長手方向に配向されたガラスロー
ビングとマレイン酸変性ポリエチレンとからなる芯材層
の内外両面に、ポリエチレンを被覆した雨樋が、特開平
6−81432号公報によって提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−81432号公報の雨樋では、表層にポリエチレン
があるために、紫外線による劣化が通常の塩化ビニル樹
脂製の雨樋よりも大きいという問題がある。
【0007】また、ポリエチレン、ポリプロピレンなど
のポリオレフィンは、非極性且つ結晶性樹脂であるため
に、他の樹脂との接着・融着が困難であり、接着剤によ
る雨樋部品との接合が困難であるという問題がある。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、高温や気温差による破損・変形が発生せず、雨
水などによる腐食もなく、紫外線劣化が少なく、且つ、
他の樹脂との接着・融着を簡便に行うことのできる繊維
複合雨樋およびその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、ポリエステルと強
化繊維とからなる基材層を持つことを特徴としている。
【0010】このように構成された請求項1にかかる発
明によれば、ポリエステルと強化繊維とで基材層を構成
しているので、耐熱性・低熱伸縮性が向上し、高温や気
温差による破損・変形の発生を防止することができる。
また、雨水などによる腐食も防止することができる。
【0011】請求項2に記載された発明では、基材層の
表層をアクリル系樹脂で被覆したことを特徴としてい
る。
【0012】このように構成された請求項2にかかる発
明によれば、表層に、アクリル系樹脂を使用し、ポリオ
レフィンを用いないようにしているので、紫外線劣化を
少なくすることができる。且つ、他の樹脂との接着・融
着を簡便に行うことができる。
【0013】請求項3に記載された発明では、基材層の
表層をAES系樹脂で被覆したことを特徴としている。
【0014】このように構成された請求項3にかかる発
明によれば、表層に、AES系樹脂を使用し、ポリオレ
フィンを用いないようにしているので、紫外線劣化を少
なくすることができる。且つ、他の樹脂との接着・融着
を簡便に行うことができる。
【0015】請求項4に記載された発明では、基材層の
表層をPC系樹脂で被覆したことを特徴としている。
【0016】このように構成された請求項4にかかる発
明によれば、表層に、PC系樹脂を使用し、ポリオレフ
ィンを用いないようにしているので、紫外線劣化を少な
くすることができる。且つ、他の樹脂との接着・融着を
簡便に行うことができる。
【0017】請求項5に記載された発明では、押出機で
ポリエステルまたは該ポリエステルと相溶可能な熱可塑
製樹脂を溶融させ、押出機のバレル内へ強化繊維とポリ
エステルとの複合素材供給し、ポリエステルを溶融させ
ると同時に強化繊維を分散させることにより、基材層を
押出成形することを特徴としている。
【0018】このように構成された請求項5にかかる発
明によれば、請求項1〜4と同様の効果を得ることがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図示例と共に説明する。
【0020】図1〜図3は、この発明の実施の形態1を
示すものである。
【0021】まず、構成を説明する。この実施の形態1
の雨樋1は、図1に示すように、基材層2と、該基材層
2の内外面のうち少くとも一方(図では外面となってい
る)を被覆する表層3とによって構成される。
【0022】基材層2は、基材樹脂、強化繊維、その他
の添加剤などによって構成される。
【0023】基材樹脂としては、主鎖にエステル結合を
持つPBT、PET、PCなどの熱可塑性樹脂を用い
る。
【0024】強化繊維としては、炭素繊維、ガラス繊維
などの無機繊維や、アラミド繊維、ナイロン繊維などの
有機繊維や、金属繊維などを用いる。
【0025】その他の添加剤には、特に限定はないが、
以下のようものが挙げられる。
【0026】充填材:マイカ、タルク、単カルなどの
無機充填材、木粉などの有機無機充填材など。
【0027】難燃材:種々のハロゲン系難燃材、ノン
ハロゲン系難燃材、無機系難燃材。
【0028】酸化防止剤:ヒンダードアミンなど。
【0029】改質剤:エラストマーなど。
【0030】表層3は、表層樹脂によって構成される。
【0031】表層樹脂としては、アクリル系樹脂や、A
ESなどのスチレン系樹脂など、他の樹脂との接着・融
着性を考慮して極性非結晶樹脂を用いる。
【0032】特に、アクリル系樹脂やAES樹脂、AA
S樹脂などのスチレン系共重合樹脂が好適に用いられる
が、PET、PBT、PCなどのポリエステル樹脂、ポ
リアミド樹脂、およびそれらの組合せなど、被覆成形可
能な熱可塑性樹脂であれば特に限定はない。
【0033】なお、表層樹脂には、顔料や紫外線吸収剤
を添加することが望ましい。
【0034】図2は、上記雨樋1を製造する装置であ
る。
【0035】即ち、基材樹脂を押出す中心層押出機4
と、中心層押出機4のバレル5に強化繊維、あるいは、
図3の装置で製造された強化繊維とポリエステルとの複
合素材を供給する繊維供給用押込フィーダー6と、表層
樹脂を押出す表層押出機7と、中心層押出機4から押出
された基材樹脂および強化繊維などと表層押出機7から
押出された表層樹脂とを成形する押出金型8と、押出金
型8から押出された成形体9を寸法制御しつつ冷却する
冷却サイジング装置10と、上記成形体9を引取る引取
装置11と、上記成形体9を所要の長さ寸法に切断して
製品としての雨樋1とする切断装置12とで構成されて
いる。
【0036】図3は、強化繊維とポリエステルとの複合
素材を製造する装置である。
【0037】即ち、強化繊維13のコイルを巻戻す巻戻
機14と、PETなどのポリエステル15を溶融する押
出機16と、押出機16で溶融され押出されたポリエス
テル15を受けて強化繊維13を浸漬させる加熱浴17
と、強化繊維13に付着した余剰のポリエステル15を
除去するポリエステル量調整バー18と、強化繊維13
に同伴されるポリエステル15を冷却固化させる冷却ロ
ール19および冷却エアノズル20などからなる冷却装
置21と、ポリエステル15が表面に固化された強化繊
維13を裁断して強化繊維とポリエステルとの複合素材
のチップ23を製造するペレタイザー22とで構成され
ている。
【0038】次に、この実施の形態1の作用について、
図1を用いながら説明する。
【0039】中心層押出機4へ基材樹脂やその他の添加
剤を供給して、基材樹脂などを溶融混練しつつバレル5
から押出させるようにする。
【0040】基材樹脂としては、主鎖にエステル結合を
持つPBT、PET、PCなどのポリエステルと相溶可
能な熱可塑性樹脂を用いる。
【0041】また、その他の添加剤は、特に限定はない
が、以下のようものが挙げられる。 充填材:マイカ、タルク、単カルなどの無機充填材、
木粉などの有機無機充填材など。
【0042】難燃材:種々のハロゲン系難燃材、ノン
ハロゲン系難燃材、無機系難燃材。
【0043】酸化防止剤:ヒンダードアミンなど。
【0044】改質剤:エラストマーなど。
【0045】この際、繊維供給用押込フィーダー6を用
いて、中心層押出機4のバレル5に強化繊維、あるい
は、図3の装置で製造された強化繊維とポリエステルと
の複合素材を供給し、強化繊維などを基材樹脂に分散さ
せて基材樹脂と共に押出させるようにする。
【0046】強化繊維としては、炭素繊維、ガラス繊維
などの無機繊維や、アラミド繊維、ナイロン繊維などの
有機繊維や、金属繊維などを用いる。
【0047】更に、表層押出機7へ表層樹脂を供給し
て、表層樹脂を溶融混練しつつ押出させるようにする。
【0048】表層樹脂としては、アクリル系樹脂や、A
ESなどのスチレン系樹脂など、他の樹脂との接着・融
着性を考慮して極性非結晶樹脂を用いる。
【0049】特に、アクリル系樹脂やAES樹脂、AA
S樹脂などのスチレン系共重合樹脂が好適に用いられる
が、PET、PBT、PCなどのポリエステル樹脂、ポ
リアミド樹脂、およびそれらの組合せなど、被覆成形可
能な熱可塑性樹脂であれば特に限定はない。
【0050】なお、表層樹脂には、顔料や紫外線吸収剤
を添加することが望ましい。
【0051】そして、中心層押出機4から押出された基
材樹脂および強化繊維などと表層押出機7から押出され
た表層樹脂とを、押出金型8で成形する。
【0052】更に、押出金型8から押出された成形体9
を、冷却サイジング装置10で寸法制御しつつ冷却し、
引取装置11で上記成形体9を引取るようにする。
【0053】最後に、切断装置12で、上記成形体9を
所要の長さ寸法に切断することにより、基材層2の内外
面のうち少くとも一方(図では外面となっている)を表
層3で被覆された雨樋1を製造する。
【0054】なお、図3の装置で製造した強化繊維とポ
リエステルとの複合素材を繊維供給用押込フィーダー6
へ供給する場合には、先ず、押出機16でPETなどの
ポリエステル15を溶融すると共に押出すことにより、
加熱浴17へ供給し、巻戻機14を用いて強化繊維13
のコイルを巻戻し加熱浴17へ通すことにより、加熱浴
17内の溶融されたポリエステル15に強化繊維13を
浸漬させる。
【0055】次に、ポリエステル量調整バー18で、強
化繊維13に付着した余剰のポリエステル15を除去
し、冷却ロール19および冷却エアノズル20などから
なる冷却装置21を用いて、強化繊維13に同伴される
ポリエステル15を冷却固化させる。
【0056】そして、ペレタイザー22で、ポリエステ
ル15が表面に固化された強化繊維13を裁断して強化
繊維とポリエステルとの複合素材のチップ23を製造す
る。
【0057】このように、本実施の形態によれば、主鎖
にエステル結合を持つPBT、PET、PCなどのポリ
エステルと相溶可能な熱可塑性樹脂から成る基材樹脂
と、炭素繊維、ガラス繊維などの無機繊維や、アラミド
繊維、ナイロン繊維などの有機繊維や、金属繊維などの
強化繊維との複合素材を基材層2としたので、耐熱性・
低熱伸縮性が向上し、高温や気温差による破損・変形の
発生を防止することができる。また、雨水などによる腐
食も防止することができる。
【0058】更に、ポリオレフィンを用いていないの
で、紫外線劣化を少なくすることができる。且つ、他の
樹脂との接着・融着を簡便に行うことができる。
【0059】
【実施例】本発明の効果を以確認するために、以下の実
験を行った。
【0060】<実施例1>図1の装置を用い、中心層押
出機4へ基材樹脂として、衝撃性能改質剤であるポリエ
ステルエラストマー(東洋紡績(株)製ペルプレンP−
55B−07)を10vol%添加したPET(三菱レ
イヨン製ダイヤナイトPA−200)を供給し、繊維供
給用押込フィーダー6へ強化繊維として、炭素繊維チョ
ップ(三菱レイヨン製ベスファイトHTA−C6−S
R)を5vol%投入した。また、表層押出機7へ表層
樹脂として、アクリル樹脂(住友化学工業製オログラス
HFI−10)を供給した。この時、基材層2の厚みは
約1.5mm、表層3の厚みは約0.1mmとした。
【0061】<実施例2>強化繊維として、炭素繊維の
代りにガラス繊維(日東紡製CSPE946:平均繊維
径23μm、平均繊維長4mm)を用いた他は上記実施
例1と同様とした。
【0062】<実施例3>表層樹脂として、アクリル樹
脂の代りにAES樹脂(住友A&LユニブライトUB−
400)を用いた他は上記実施例1と同様とした。
【0063】<実施例4>表層樹脂として、アクリル樹
脂の代りにAES樹脂(住友A&LユニブライトUB−
400)を用いた他は上記実施例2と同様とした。
【0064】<実施例5>表層樹脂として、アクリル樹
脂の代りにPC樹脂(帝人化成製パンライトL−150
0)を用いた他は上記実施例1と同様とした。
【0065】<実施例6>表層樹脂として、アクリル樹
脂の代りにPC樹脂(帝人化成製パンライトL−150
0)を用いた他は上記実施例2と同様とした。
【0066】<実施例7>図3に示す装置を用い、押出
機16でポリエステル15としての溶融PET(三菱レ
イヨン製ダイヤナイトPA−200)を加熱浴17へ供
給し、巻戻機14で強化繊維としての炭素繊維(東邦レ
ーヨン製ベスファイトHTA−C6−SR)のロービン
グ40本を引き揃えて加熱浴17へ通すことにより、加
熱浴17内の溶融された溶融PETに強化繊維13を浸
漬させ、次に、ポリエステル量調整バー18による1m
mの隙間を通過させて、強化繊維13に付着した余剰の
溶融PETを除去し、冷却ロール19および冷却エアノ
ズル20などからなる冷却装置21を用いて、強化繊維
13に同伴される溶融PETを冷却固化させ、ペレタイ
ザー22で、溶融PETが表面に固化された強化繊維1
3を約5mm角に裁断して強化繊維とポリエステルとの
複合素材のチップ23を製造した。
【0067】該複合素材のチップ23を図2の繊維供給
用押込フィーダー6へ供給した他は、上記実施例1と同
様とした。
【0068】<実施例8>強化繊維として、炭素繊維の
代りにガラス繊維(日東紡製CSPE946:平均繊維
径23μm、平均繊維長4mm)を用いた他は上記実施
例7と同様とした。
【0069】<実施例9>表層樹脂として、アクリル樹
脂の代りにAES樹脂(住友A&LユニブライトUB−
400)を用いた他は上記実施例7と同様とした。
【0070】<実施例10>表層樹脂として、アクリル
樹脂の代りにAES樹脂(住友A&LユニブライトUB
−400)を用いた他は上記実施例8と同様とした。
【0071】<実施例11>表層樹脂として、アクリル
樹脂の代りにPC樹脂(帝人化成製パンライトL−15
00)を用いた他は上記実施例7と同様とした。
【0072】<実施例12>表層樹脂として、アクリル
樹脂の代りにPC樹脂(帝人化成製パンライトL−15
00)を用いた他は上記実施例8と同様とした。
【0073】<比較例1>基材樹脂として、PP
((株)グランドポリマー製グランドポリプロB70
1)を用い、強化繊維として、炭素繊維チョップ(東邦
レーヨン製ベスファイトHTA−C6−SR)を5vo
l%用いた。この時、基材層2の厚みは約1.5mmと
した。
【0074】<比較例2>表層樹脂として、アクリル樹
脂(住友化学工業製オログラスHFI−10)を用いた
他は上記比較例1と同様とした。但し、基材樹脂と表層
樹脂とが融着せず、成形後に表層樹脂が剥離したため、
成形体は得られなかった。
【0075】上記のようにして得られた成形体を、耐候
性能(サンシャインウエザロ500時間照射前後の色
差)、および、引張強度保持率、TMA測定による線膨
張率、塩ビ雨樋用接着剤(エスロンとい用接着剤No.
41)を用いた成形体どうしの接着引張剪断剥離強度で
評価した。
【0076】その結果、表1に示すような結果が得られ
た。
【0077】
【表1】 上記表により、本発明によれば、高温や気温差による破
損・変形が発生せず、雨水などによる腐食もなく、紫外
線劣化が少なく、且つ、他の樹脂との接着・融着を簡便
に行うことができることが実際に確認された。
【0078】以上、この発明の実施の形態および実施例
を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態およ
び実施例に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0079】例えば、雨樋の断面形状は矩形状に限らな
い。また、表層は、基材層の内面側に形成しても良く、
内外両面に形成しても良い。
【0080】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、ポリエステルと強化繊維とで基材層を構成
しているので、耐熱性・低熱伸縮性が向上し、高温や気
温差による破損・変形の発生を防止することができる。
また、雨水などによる腐食も防止することができる。
【0081】請求項2の発明によれば、表層に、アクリ
ル系樹脂を使用し、ポリオレフィンを用いないようにし
ているので、紫外線劣化を少なくすることができる。且
つ、他の樹脂との接着・融着を簡便に行うことができ
る。
【0082】請求項3の発明によれば、表層に、AES
系樹脂を使用し、ポリオレフィンを用いないようにして
いるので、紫外線劣化を少なくすることができる。且
つ、他の樹脂との接着・融着を簡便に行うことができ
る。
【0083】請求項4の発明によれば、表層に、PC系
樹脂を使用し、ポリオレフィンを用いないようにしてい
るので、紫外線劣化を少なくすることができる。且つ、
他の樹脂との接着・融着を簡便に行うことができる。
【0084】請求項5の発明によれば、請求項1〜4と
同様の効果を得ることができる、という実用上有益な効
果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の雨樋の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1にかかる、図1の雨樋を
製造する装置の概略平面図である。
【図3】本発明の実施の形態1にかかる、図2の装置で
使用する強化繊維とポリエステルとの複合素材を製造す
る装置の概略側面図である。
【符号の説明】
1 雨樋 2 基材層 3 表層 4 中心層押出機 5 バレル 6 繊維供給用押込フィーダー 7 表層押出機 13 強化繊維 15 ポリエステル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルと強化繊維とからなる基材
    層を持つことを特徴とする繊維複合雨樋。
  2. 【請求項2】 基材層の表層をアクリル系樹脂で被覆し
    たことを特徴とする請求項1記載の繊維複合雨樋。
  3. 【請求項3】 基材層の表層をAES系樹脂で被覆した
    ことを特徴とする請求項1記載の繊維複合雨樋。
  4. 【請求項4】 基材層の表層をPC系樹脂で被覆したこ
    とを特徴とする請求項1記載の繊維複合雨樋。
  5. 【請求項5】 押出機でポリエステルまたは該ポリエス
    テルと相溶可能な熱可塑製樹脂を溶融させ、押出機のバ
    レル内へ強化繊維とポリエステルとの複合素材供給し、
    ポリエステルを溶融させると同時に強化繊維を分散させ
    ることにより、基材層を押出成形することを特徴とする
    請求項1〜4記載の繊維複合雨樋の製造方法。
JP15297798A 1998-06-02 1998-06-02 繊維複合雨樋およびその製造方法 Withdrawn JPH11343708A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15297798A JPH11343708A (ja) 1998-06-02 1998-06-02 繊維複合雨樋およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15297798A JPH11343708A (ja) 1998-06-02 1998-06-02 繊維複合雨樋およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11343708A true JPH11343708A (ja) 1999-12-14

Family

ID=15552277

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15297798A Withdrawn JPH11343708A (ja) 1998-06-02 1998-06-02 繊維複合雨樋およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11343708A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004322373A (ja) * 2003-04-22 2004-11-18 Matsushita Electric Works Ltd 熱可塑性樹脂成形品及びその製造方法
JP2004359220A (ja) * 2003-05-12 2004-12-24 Teijin Chem Ltd シート状窓部材および窓構造体
JP2009270121A (ja) * 2003-05-12 2009-11-19 Teijin Chem Ltd シート状窓部材および窓構造体
CN103317802A (zh) * 2013-06-22 2013-09-25 福州大学 一种高阻燃性聚酯纤维增强pvc复合材料

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004322373A (ja) * 2003-04-22 2004-11-18 Matsushita Electric Works Ltd 熱可塑性樹脂成形品及びその製造方法
JP2004359220A (ja) * 2003-05-12 2004-12-24 Teijin Chem Ltd シート状窓部材および窓構造体
JP2009270121A (ja) * 2003-05-12 2009-11-19 Teijin Chem Ltd シート状窓部材および窓構造体
CN103317802A (zh) * 2013-06-22 2013-09-25 福州大学 一种高阻燃性聚酯纤维增强pvc复合材料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7736562B2 (en) Die assembly and production process for profile extrusion
US4364886A (en) Process for the manufacture of polyvinylidene fluoride - incompatible polymer laminates
JP3839037B1 (ja) 積層成形体
JPH0780203B2 (ja) パラボラアンテナの製造方法
US20140227485A1 (en) Composite profile and producing method thereof
JPH11343708A (ja) 繊維複合雨樋およびその製造方法
JP4339811B2 (ja) 積層成形体
EP0847845A1 (en) Thermoformable sheets having core layer with unmatted, oriented fibers and fiber-free cap layer
JP2000204725A (ja) 雨樋及びその製造方法
JP2006281571A (ja) 積層成形体
JPH1119998A (ja) 複合成形品
JP2001284959A (ja) パラボラアンテナ用反射板およびその製造方法
KR101203916B1 (ko) 장유리섬유와 연속유리섬유를 이용한 보강재 제조장치 및 제조방법
JP2003003621A (ja) プラスチック建材及びその製造方法
JP4228000B2 (ja) 積層成形体
KR100470840B1 (ko) 전선 등의 보호관
JP2000108190A (ja) 繊維複合成形体及びその製造法
JPH02217231A (ja) 繊維強化合成樹脂成形体及びその製造方法
JP2874951B2 (ja) 軒樋の製造方法
JPH115280A (ja) 建物用成形体
JPH11105175A (ja) 繊維複合成形体及びその製造法
JP3763918B2 (ja) 繊維複合雨樋及びその製造法
JP2000094532A (ja) 繊維複合成形体及びその製造方法
JPH10205082A (ja) 繊維複合雨樋及びその製造方法
JP4461702B2 (ja) 熱可塑性樹脂成形品及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050520

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20051228

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761