JP4339811B2 - 積層成形体 - Google Patents
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Description
又、極限粘度が低すぎるとシート作成時にドローダウンを起こしやすく、高すぎると、延伸しても機械的強度(特に弾性率)が上昇しないので、0.6〜1.0が好ましい。
熱可塑性樹脂は、上記積層成形体の両面に積層され、延伸オレフィン系樹脂シート及び延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートが衝撃により延伸方向に沿って割れや亀裂が発生しないように保護すると共に、オレフィン系樹脂及びポリエステル系樹脂が直接雨水や太陽光線に曝されて加水分解や劣化を受け耐久性が低下することを防ぐものである。
(2)積層する延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シート又は延伸オレフィン系樹脂シートの面上に熱可塑性樹脂シートを熱プレスにより接着して積層する方法。
(a)積層する延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シート又は延伸オレフィン系樹脂シートの表面を削って、表面に凹凸を形成し、熱可塑性樹脂を押出被覆するか、熱可塑性樹脂シートを押し付け、アンカー効果により積層する方法。
(b)上記積成形体に多数の貫通孔を形成し、熱可塑性樹脂を押出被覆するか、熱可塑性樹脂シートを押し付け、貫通孔を通じて両面の熱可塑性樹脂シートを融着して積層する方法。
厚さ1mmのポリエチレンテレフタレートシート(帝人化成社製、商品名「A−PETシートFR」:極限粘度0.7)を延伸装置(協和エンジニアリング社製)に供給し、75℃に予熱した後、70℃に加熱された一対のロール(ロール間隔0.2mm)間を2m/minの速度で引き抜き、更に、熱風加熱槽中でポリエチレンテレフタレートシート表面温度を180℃に加熱し、出口速度2.5m/minに設定してロール延伸して、延伸倍率が約5倍、厚さ0.2mmの延伸ポリエチレンテレフタレートシートを得た。
実施例1で得られた延伸ポリエチレンテレフタレートシートの両面に、ポリエステル系ホットメルト型接着剤(東洋紡績社製、商品名「バイロンGM−920」、融点107℃)を0.05mmの厚さで溶融押出コーティングして接着剤積層延伸ポリエチレンテレフタレートシートを得た。
実施例1で得られたで得られた三層積層体の両面に、塩化ビニル樹脂(徳山積水社製、品番「TS1000R」)を190℃で押出被覆して、三層積層体の両面に塩化ビニル樹脂が積層された厚さ1.61mmの五層積層成形体を得た。
得られた五層積層成形体の線膨張係数をJIS K7197に準拠して測定した結果0.3×10-5/℃であった。
比較例1で得られたで得られた三層積層体の両面に、塩化ビニル樹脂(徳山積水社製、品番「TS1000R」)を190℃で押出被覆して、三層積層体の両面に塩化ビニル樹脂が積層された厚さ1.61mmの五層積層成形体を得た。
得られた五層積層成形体の線膨張係数をJIS K7197に準拠して測定した結果1.5×10-5/℃であった。
実施例1で得られた延伸ポリエチレン樹脂シートの両面に、融点120℃、厚さ0.05mmの線状低密度ポリエチレン樹脂シート(積水フィルム社製)を160℃の加熱ロールにて熱融着(シート温度125℃)して厚さ0.21mmの接着剤積層延伸ポリエチレン樹脂シートを得た。
Claims (18)
- 非晶状態の熱可塑性ポリエステル系樹脂シートを、該熱可塑性ポリエステル系樹脂のガラス転移温度−20℃〜該熱可塑性ポリエステル系樹脂のガラス転移温度+20℃の温度の一対のロール間を通して引き抜いて延伸した後、該ロールの温度より高い温度で一軸延伸して得られた延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートと延伸オレフィン系樹脂シートが積層されていることを特徴とする積層成形体。
- 表面が延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートであることを特徴とする請求項1記載の積層成形体。
- 一軸延伸温度が、昇温速度1℃/minで測定した示差操作熱量曲線での熱可塑性ポリエステル系樹脂の結晶化ピークの立ち上がり温度〜融解ピークの立ち上がり温度であることを特徴とする請求項1又は2記載の積層成形体。
- 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートが、一軸延伸温度より高い温度で熱固定されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の積層成形体。
- 熱固定温度が、一軸延伸温度〜昇温速度1℃/minで測定した示差操作熱量曲線での熱可塑性ポリエステル系樹脂の融解ピークの立ち上がり温度であることを特徴とする請求項4記載の積層成形体。
- 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの延伸倍率が3〜8倍であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の積層成形体。
- 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの線膨張係数が負であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の積層成形体。
- 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートと延伸オレフィン系樹脂シートまたは、2枚以上の一軸延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートが、延伸方向が略同一方向になるように積層されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の積層成形体。
- 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートと延伸オレフィン系樹脂シートまたは、2枚以上の延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートが、熱可塑性ポリエステル系樹脂の融点より低い融点を有するホットメルト型接着剤、反応性接着剤、エポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤及びゴム系接着剤よりなる群から選ばれた1種類又は2種類以上の接着剤で接着されていることを特徴とする請求項8記載の積層成形体。
- 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートと延伸オレフィン系樹脂シートまたは、2枚以上の延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの間に、織布及び/又は不織布が積層されていることを特徴とする請求項8記載の積層成形体。
- 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートと延伸オレフィン系樹脂シートまたは、2枚以上の延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの間に、熱可塑性ポリエステル系樹脂の融点より低い融点を有するホットメルト型接着剤、反応性接着剤、エポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤及びゴム系接着剤よりなる群から選ばれた1種類又は2種類以上の接着剤が含浸している織布及び/又は不織布が積層・接着されていることを特徴とする請求項8記載の積層成形体。
- 延伸オレフィン系樹脂シートが、総延伸倍率10〜40倍のポリエチレン系樹脂シートであることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項記載の積層成形体。
- 総延伸倍率10〜40倍が、圧延倍率5〜10倍と延伸倍率1.3〜4倍よりなることを特徴とする請求項12記載の積層成形体。
- 更に、両面に熱可塑性樹脂層が積層されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項記載の積層成形体。
- 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートと熱可塑性樹脂層が、熱可塑性ポリエステル系樹脂の融点より低い融点を有するホットメルト型接着剤反応性接着剤、エポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤及びゴム系接着剤よりなる群から選ばれた1種類又は2種類以上の接着剤で接着されていることを特徴とする請求項14記載の積層成形体。
- 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートと熱可塑性樹脂層の間に、織布及び/又は不織布が積層されていることを特徴とする請求項14記載の積層成形体。
- 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートと熱可塑性樹脂層の間に、熱可塑性ポリエステル系樹脂の融点より低い融点を有するホットメルト型接着剤、反応性接着剤、エポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤及びゴム系接着剤よりなる群から選ばれた1種類又は2種類以上の接着剤が含浸している織布及び/又は不織布が積層・接着されていることを特徴とする請求項14記載の積層成形体。
- 積層成形体が、外装建材であることを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項記載の積層成形体。
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