JP2007118574A - 積層成形体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 非晶状態の熱可塑性ポリエステル系樹脂シートを、該熱可塑性ポリエステル系樹脂のガラス転移温度−20℃〜該熱可塑性ポリエステル系樹脂のガラス転移温度+20℃の温度で引抜延伸した後、該引抜延伸温度より高い温度で一軸延伸して得られた延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの両面に、熱可塑性樹脂シートが、該延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シート及び熱可塑性樹脂シートより融点の高い織布及び/又は不織布を介して積層・融着されていることを特徴とする積層成形体。
【選択図】 図1
Description
上記予熱温度は、該熱可塑性ポリエステル系樹脂のガラス転移温度−20℃〜該熱可塑性ポリエステル系樹脂のガラス転移温度+10℃の温度が好ましい。
予熱温度が低すぎても高すぎても樹脂シートが所定の温度にならないことがあるからである。
ポリエチレンテレフタレート(ユニチカ社製、商品名「NEH−2070」、)を溶融押出成形した厚さ2.5mmのポリエチレンテレフタレートシート(結晶化度4.5%)を延伸装置(協和エンジニアリング社製)に供給し、80℃に予熱した後、74℃に加熱された一対のロール(ロール間隔0.2mm)間を2m/minの速度で引き抜き、更に、熱風加熱槽中でポリエチレンテレフタレートシート表面温度を180℃に加熱し、出口速度2.5m/minに設定してロール延伸して、延伸倍率が約5倍の延伸ポリエチレンテレフタレートシートを得た。
ガラス繊維織布をパラ系アラミド繊維不織布(目付30g/m2 、厚み0.4mm、融点なし)を用い、超音波ウエルダーのホーンとローレットの隙間間隔を0.3mmとした以外は実施例1と同様にした。
実施例1で得られた延伸ポリエチレンテレフタレートシートに、ポリエステル系ホットメルト型接着剤(東洋紡績社製、商品名「バイロンGM−920」、融点107℃)を0.03mmの厚さで溶融押出コーティングし、次に、実施例1で得られた延伸ポリエチレンテレフタレートシートを延伸方向を合わせて、コーティングされたポリエステル系ホットメルト型接着剤をはさむように積層し、150℃の熱ロールプレスの間を通過させて、ポリエチレンテレフタレート積層体を得た。
ポリエチレンテレフタレート(ユニチカ社製、商品名「NEH−2070」:極限粘度0.88、結晶化度4.8%)を溶融押出して得られた厚さ1mmのポリエチレンテレフタレートシートを延伸装置(協和エンジニアリング社製)に供給し、80℃に予熱した後、74℃に加熱された一対のロール(ロール間隔0.2mm)間を2m/minの速度で引き抜き、更に、熱風加熱槽中でポリエチレンテレフタレートシート表面温度を180℃に加熱し、出口速度2.5m/minに設定してロール延伸して、延伸倍率が約5倍の延伸ポリエチレンテレフタレートシートを得た。
2 熱可塑性ポリエステル系樹脂製織布ホットメルト型接着剤シート
3 ホーン
4 ローレット
5 融着部位
10 積層体
11 積層成形体
Claims (33)
- 非晶状態の熱可塑性ポリエステル系樹脂シートを、該熱可塑性ポリエステル系樹脂のガラス転移温度−20℃〜該熱可塑性ポリエステル系樹脂のガラス転移温度+20℃の温度で引抜延伸した後、該引抜延伸温度より高い温度で一軸延伸して得られた延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの両面に、熱可塑性樹脂シートが、該延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シート及び熱可塑性樹脂シートより融点の高い織布及び/又は不織布を介して積層・融着されていることを特徴とする積層成形体。
- 不織布が、ニードルパンチ不織布又はスパンレース不織布であることを特徴とする請求項1項記載の積層成形体。
- 非晶状態の熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの、示差走査熱量計で測定した結晶化度が10%未満であることを特徴とする請求項1又は2記載の積層成形体。
- 引抜延伸を、上記温度に設定された一対のロール間を通して行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の積層成形体。
- 非晶状態の熱可塑性ポリエステル系樹脂シートを、該熱可塑性ポリエステル系樹脂のガラス転移温度−20℃〜該熱可塑性ポリエステル系樹脂のガラス転移温度+10℃の温度で予熱した後、一対のロール間を通すことを特徴とする請求項4記載の積層成形体。
- 上記シートを、同一条件の引抜速度でロールが回転していない状態で引き抜いた際の送り速度と実質的に同一速度以下の速度で該ロールを引抜方向に回転させることを特徴とする請求項4又は5記載の積層成形体。
- 一軸延伸温度が、昇温速度10℃/minで測定した示差走査熱量曲線での熱可塑性ポリエステル系樹脂の結晶化ピークの立ち上がり温度〜融解ピークの立ち上がり温度であることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の積層成形体。
- 一軸延伸された延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートが、昇温速度10℃/minで測定した示差走査熱量曲線での熱可塑性ポリエステル系樹脂の結晶化ピークの立ち上がり温度〜融解ピークの立ち上がり温度であって、一軸延伸温度より30℃以上高くない温度で熱固定されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の積層シート。
- 熱固定が、一軸延伸された延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの長さが実質的に変化しない状態で行われることを特徴とする請求項8記載の積層成形体。
- 熱固定された延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの長さが、熱固定前の延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの長さの0.95〜1.1であることを特徴とする請求項8又は9記載の積層成形体。
- 熱固定時間が、10秒〜10分であることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項記載の積層成形体。
- 熱固定された延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートが、ガラス転移温度〜融点未満の温度で、実質的に張力がかからない状態でアニールされていることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の積層成形体。
- アニールする温度が、ガラス転移温度〜昇温速度10℃/minで測定した示差走査熱量曲線での熱可塑性ポリエステル系樹脂の結晶化ピークの立ち上がり温度の範囲であることを特徴とする請求項12に記載の積層成形体。
- アニール時間が10秒以上であることを特徴とする請求項12又は13記載の積層成形体。
- 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの延伸倍率が3〜8倍であることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項記載の積層成形体。
- 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの線膨張率が、−1.5×10-5以上0未満であり、引張弾性率が8〜15GPaであることを特徴とする請求項15記載の積層成形体。
- 2枚以上の延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートが、延伸方向が略同一方向になるように積層されていることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項記載の積層成形体。
- 2枚以上の延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートが、熱可塑性ポリエステル系樹脂の融点より低い融点を有するホットメルト型接着剤で接着されていることを特徴とする請求項17記載の積層成形体。
- ホットメルト型接着剤が、熱可塑性ポリエステル系樹脂製織布及び/又は不織布であることを特徴とする請求項18記載の積層成形体。
- 熱可塑性ポリエステル系樹脂製不織布が、ニードルパンチ不織布又はスパンレース不織布であることを特徴とする請求項19記載の積層成形体。
- ホットメルト型接着剤が超音波ウエルダーにより融着されていることを特徴とする請求項18、19又は20記載の積層成形体。
- 2枚以上の延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの間に、熱可塑性ポリエステル系樹脂の融点より低い融点を有するホットメルト型接着剤が含浸している織布及び/又は不織布が積層され、該ホットメルト型接着剤により接着されていることを特徴とする請求項17記載の積層成形体。
- 不織布が、ニードルパンチ不織布又はスパンレース不織布であることを特徴とする請求項22記載の積層成形体。
- ホットメルト型接着剤が超音波ウエルダーにより融着されていることを特徴とする請求項22又は23記載の積層成形体。
- 2枚以上の延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの間に、熱可塑性ポリエステル系樹脂の融点より高い融点を有する織布及び/又は不織布を積層し、延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートを軟化・溶融すると共に押圧することにより、織布及び/又は不織布が延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートに食い込んで融着されていることを特徴とする請求項17記載の積層成形体。
- 不織布が、ニードルパンチ不織布又はスパンレース不織布であることを特徴とする請求項25記載の積層成形体。
- 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの軟化・溶融が、超音波ウエルダーによりなされていることを特徴とする請求項25又は26記載の積層成形体。
- 2枚以上の延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートが、反応性接着剤、エポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤及びゴム系接着剤よりなる群から選ばれた1種類又は2種類以上の接着剤で接着されていることを特徴とする請求項17記載の積層成形体。
- 2枚以上の延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの間に、反応性接着剤、エポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤及びゴム系接着剤よりなる群から選ばれた1種類又は2種類以上の接着剤が含浸している織布及び/又は不織布が積層され、該接着剤により接着されていることを特徴とする請求項17記載の積層成形体。
- 不織布が、ニードルパンチ不織布又はスパンレース不織布であることを特徴とする請求項29記載の積層成形体。
- 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートと熱可塑性樹脂シートの間に、該延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シート及び熱可塑性樹脂シートより融点の高い織布及び/又は不織布が積層され、延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シート及び熱可塑性樹脂シートを超音波ウエルダーにより軟化・溶融し、押圧することにより、該織布及び/又は不織布が延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートに食い込んで積層・融着されていることを特徴とする請求項1〜30のいずれか1項記載の積層成形体。
- 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートに、該延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シート及び熱可塑性樹脂シートより融点の高い織布及び/又は不織布を積層し、延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートを超音波ウエルダーにより軟化・溶融し、押圧することにより、該織布及び/又は不織布を延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートに食い込ませて積層・融着した後、該織布及び/又は不織布に熱可塑性樹脂シートが溶融・押出被覆されていることを特徴とする請求項1〜30のいずれか1項記載の積層成形体。
- 積層成形体が、外装建材であることを特徴とする請求項1〜32のいずれか1項記載の積層成形体。
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