JPH11342503A - Nc加工装置 - Google Patents

Nc加工装置

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JPH11342503A
JPH11342503A JP16594898A JP16594898A JPH11342503A JP H11342503 A JPH11342503 A JP H11342503A JP 16594898 A JP16594898 A JP 16594898A JP 16594898 A JP16594898 A JP 16594898A JP H11342503 A JPH11342503 A JP H11342503A
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JP
Japan
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blade
head
disk
hard
rotary
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JP16594898A
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English (en)
Inventor
Michitomo Suzuki
通友 鈴木
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Heian Corp
Original Assignee
Heian Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、円盤の端面から硬質刃を突出さ
せ、硬質刃の側部刃を円盤の側面から交互に突出した回
転刃を使用して被加工部材を加工する加工装置を提供す
るものである。 【構成】 下部ヘッド13を回動モータ12で回動し、
第4のサーボモータ14で首振りヘッドをほぼ水平方向
に回動し、回転刃20を首振りヘッドのモータで回転
し、テーブル4上に装着した被加工部材移動すると、回
転刃20の切削深さ及び切削角度に応じて、被加工部材
に適当な深さ及び幅を持つ円弧状の溝が切削形成され、
さらに、横移動部材8をサーボモータ9でて直交方向に
回転刃20を移動すると、円弧状の溝に続けて直角に円
弧状の溝が形成され、2つの円弧状の溝の角を結ぶ接続
線が形成される。本発明では、円弧状の溝を直角方向に
切削することができ、又、回転刃を首振りヘッドで支持
している下部ヘッドをその位置で回転することにより、
被加工部材に円弧状の窪みを形成したり、さらに、被加
工部材の表面を円弧状に突出させて切削したり、その他
に種々の模様を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円盤の端面から硬
質刃を突出させ、硬質刃の側部刃を円盤の側面から交互
に突出した回転刃を使用して被加工部材を加工する5軸
加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、円筒の外周に複数の腕を斜めに設
け、この腕にそれぞれ刃を固着した鉋盤用回転刃(特公
平7−39087号公報参照)が提案され、この鉋盤用
回転刃は、木材の平面成形加工に使用され、また、円盤
の端面に硬質刃を形成させた回転刃としては、鋸刃が知
られており、この鋸刃は、木材等を切断するために使用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鉋盤用回転
刃は、円筒を回転方向に押し進めることにより、被加工
板を円筒の幅だけ窪ませて切削し、また、円筒の中心軸
から外れた点を中心として円を描くようにすることによ
り、円弧状に切削することができるが、この鉋盤用回転
刃は円筒の軸方向に切削移動させることはできず、又、
鋸刃も回転軸に直交した方向に移動させることはできな
かった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、被加工部材を
装着するテーブルをベース上で第1のサーボモータによ
り前後に移動可能に装着し、前記ベースに装着した支持
部材に横移動部材を第2のサーボモータで前記テーブル
の移動方向に対して直交方向に移動可能に装着し、前記
横移動部材に装着した第3のサーボモータで上下移動部
材を上下に移動可能に装着し、前記上下移動部材に上部
ヘッドを装着し、該上部ヘッドの下に回動サーボモータ
で回動する下部ヘッドを装着し、前記下部ヘッドに装着
した第4のサーボモータで首振りヘッドを回動し、該首
振りヘッドにモータを装着し、該モータの回転軸に回転
刃の金属又は硬質部材からなる円盤を固定する回転軸を
固定し、前記円盤の中心孔の中心から端面を通る線に対
して所定の伏せ角度で、かつ垂直な断面に平行又は所定
の角度の切り込みを端面に複数設け、該複数の切り込み
にそれぞれ硬質刃を固着して、該硬質刃の先端刃を前記
円盤の端面から突出させ、前記側部刃を前記円盤の側面
から交互に反対方向に突出するように構成し、前記下部
ヘッドを回動モータで所望の角度だけ回動し、前記首振
りヘッドを所望の角度だけ回動させ、前記回転刃を回転
軸方向又は所望の角度だけ回動して回転し、前記テーブ
ル及び前記横移動部材を相対的に移動して被加工部材を
加工するさらに、前記円盤の前記硬質刃を固着した切り
込み部分の回転方向前部を削り取って枝状部を構成し、
該枝状部の前部に前記硬質刃を固着するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では、円盤の端面から硬質
刃の先端刃を突出させるとともに、円盤の側面から交互
に硬質刃の側部刃を突出させるようにした回転刃を首振
りヘッドに装着したモータの回転軸に装着し、首振りヘ
ッドを装着した下部ヘッドを上部ヘッドに対して回動サ
ーボモータにより所定の角度回動し、上部ヘッドを上下
に移動し、横移動部材及びテーブルを互いに直交方向に
位置決め移動することにより、回転刃の回転方向に切削
することができるとともに、回転刃の回転方向に直交し
た方向又はその方向から所定の角度を設けて切削移動さ
せることにより、被加工部材に円弧状の溝を切削するこ
とができ、さらに、回転刃を進行方向に所定の角度で回
転させながら直線状に移動すると、被加工板に円弧状の
溝を切削することができ、さらに、回転刃を直線状に移
動した後、直角方向に移動すると、円弧状の溝を直線状
及びそれから直角方向に続けて切削することができる。
【0006】
【実施例】図1は本発明の実施例の5軸加工装置の正面
図、図2は図1の5軸加工装置の平面図、図3は図1の
5軸加工装置の側面図、図4は図1の5軸加工装置の下
部ヘッドの拡大側面図、図5は図4の下部ヘッドの拡大
断面図で、ベース1の上に2本のレール2が装着され、
このレール2に係合するベアリング3はテーブル4の下
部に固着され、このテーブル4は上面に多数の微小孔を
設けて被加工部材を吸着するように構成したり、又は他
の手段により被加工部材を固定するように構成され、ベ
ース1に固定された第1のサーボモータ5で前後に移動
され、所望の位置に位置決めされるように構成されてい
る。
【0007】又、テーブル4を跨ぐようにベース1に装
着された支持部材1aの前面にレール6が装着され、こ
のレール6に係合されたベアリング7は横移動部材8に
固着され、又、支持部材1aに装着された第2のサーボ
モータ9により横移動部材8が支持部材1aの前面を移
動するように構成され、さらに、横移動部材8の前面に
上部ヘッド10が横移動部材8に装着された第3のサー
ボモータ11で上下に移動されて所望の位置に位置決め
されるように構成されている。
【0008】又、上部ヘッド10に回動サーボモータ1
2が装着され、上部ヘッド10の下部に回動自在に装着
された下部ヘッド13が回動サーボモータ12で回動す
るように構成され、さらに図4及び図5に示すように、
下部ヘッド13は二股部13a、13bで構成され、こ
の二股部13aに第4のサーボモータ14が内蔵され、
この第4のサーボモータ14の回転軸14aに傘歯車1
5が装着され、さらに、傘歯車15は傘歯車16に係合
され、この傘歯車16の回転軸16aはベアリング17
で回転自在に支持されて二股部13aの内側に突出する
ように構成され、この回転軸16aに首振りヘッド18
が固定されて首振りヘッド18は二股部13a、13b
の間で水平方向から垂直方向に回動され、さらに、この
首振りヘッド18にモータ19が装着され、このモータ
19の回転軸に回転刃20の回転軸20aが装着されて
いる。
【0009】又、図6は、本発明の実施例の回転刃の一
部を構成する円盤の平面図で、円盤21は金属又は硬質
の部材で構成され、中心に回転軸を固定する中心孔22
が形成され、又、中心を通る線A、B、Cに対してそれ
ぞれ所定の角度で、又、円盤21の垂直断面に平行に円
盤21の端面21aからそれぞれ等間隔に切り込み23
a、23b、23c、23d、23e、23fが形成さ
れている。
【0010】図7及び図8は円盤に装着する硬質刃の斜
視図で、硬質刃24及び硬質刃25は所定の厚さの板状
硬質部材で構成され、1つの短辺24a、25aと1つ
の長辺24b、25bがそれぞれ斜めに切削されて、先
端刃24cと25c及び側部刃24d、25dが形成さ
れ、側部刃24d、25dは図7と図8では反対方向に
形成されている。
【0011】そして、図9及び図10に示すように、円
盤21の切り込み23a、23b、23c、23d、2
3e、23fにそれぞれ硬質刃24の先端刃24bが端
面から突出するように固着されるが、硬質刃24の側部
刃24dは、切り込み23aで図7の硬質刃24を使用
して、円盤21の手前に突出するように固着され、又、
切り込み23bでは、図8の硬質刃25を使用して、円
盤21の反対側に側部刃25dが突出するように固着さ
れ、さらに、切り込み23cでは、図7の硬質刃24を
使用して、側部刃24dが円盤21の手前側に突出する
ように固着され、又、切り込み23dでは、図8の硬質
刃25を使用して、側部刃25dが円盤21の反対側に
突出するように構成され、切り込み23eでは、図7の
硬質刃24を使用して、側部刃24dが円盤21の手前
側に突出するように固着され、切り込み23fでは、図
8の硬質刃25を使用して、側部刃25dが円盤21の
反対側に突出するように構成され、このように、硬質刃
24、25の側部刃24d、25dが円盤21の両側面
に交互に突出するように固着され、円盤21を支持する
ために、支持部材26、27が両側面に固着されて回転
刃20が構成されている。
【0012】このように構成した本実施例の加工装置で
は、下部ヘッド13を回動モータ12で回動し、第4の
サーボモータ14で首振りヘッド18をほぼ水平方向に
回動し、図11に示すように、回転刃20を首振りヘッ
ド18のモータ19で矢印Cの方向に回転し、中心孔2
2に通す回転軸20aの方向に対して所望の切削角度
(例えば45度)に傾けて、テーブル4上に装着した被
加工部材28を矢印Dの方向に移動すると、回転刃20
の切削深さ及び切削角度に応じて、被加工部材28に適
当な深さ及び幅を持つ円弧状の溝29が切削形成され、
さらに、横移動部材8をサーボモータ9で矢印Dの移動
方向に対して直交方向である矢印Eの方向に回転刃20
を移動すると、円弧状の溝29に続けて直角に円弧状の
溝30が形成され、円弧状の溝29と30の角を結ぶ接
続線31が形成される。
【0013】なお、下部ヘッド13を回動サーボモータ
12で回動して、テーブル4を第1のサーボモータ5で
前後に移動し、横移動部材8を第2のサーボモータ9で
左右に移動することにより、回転刃20を回転軸20a
の方向又は回転軸20aの向に対して適当に角度を設定
して移動することができるので、例えば、回転刃20を
支持する首振りヘッド18を第4のサーボモータ14で
ほぼ水平方向に回動して回動サーボモータ12によりそ
の場で下部ヘッド13を回転させたり、蛇行させたり、
又、上下に移動させることにより、円弧状の窪みばかり
でなく、円錐状の窪みなどを適宜多種の模様を形成する
ことができる。
【0014】又、図12及び図13に示すように、硬質
刃24、25の先端刃24c、25cを円弧状に構成し
ても良いし、さらに、図14に示すように、円盤21に
設けた切り込み23a、23b、23c、23d、23
e、23fにそれぞれ固定した硬質刃24、25の回転
方向の前部を削って、枝状部23g、23h、23i、
23j、23k、23mを構成してもよいし、さらに、
図15に示すように、切り込み23a、23b、23
c、23d、23e、23fは円盤21の垂直断面に対
してそれぞれ45度又はそれ以下の角度に形成し、硬質
刃24、25の側部刃24d、25dを角度をつけて円
盤21の側面より交互に突出するように形成してもよ
い。
【0015】さらに、上記実施例では、円盤21で構成
した回転刃20を5軸加工装置に装着するようにした
が、軸方向に切削移動できる加工刃であれば、他の加工
刃も使用することができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の加工装置
では、軸方向及び回転方向に移動して切削することがで
きる回転刃を下部ヘッドの首振りヘッドに装着し、首振
りヘッドをほぼ水平方向又は傾斜させ、上部ヘッドを上
下、左右に移動し、さらに下部ヘッドを回動して、テー
ブルを上部ヘッドに対して前後に移動することにより、
テーブル上に装着した被加工部材に回転刃によって円弧
状の溝を直角方向に切削することができ、又、回転刃を
首振りヘッドで支持している下部ヘッドをその位置で回
転することにより、被加工部材に円弧状の窪みを形成し
たり、さらに、被加工部材の表面を円弧状に突出させて
切削したり、その他に種々の模様を形成することができ
るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の5軸加工装置の正面図であ
る。
【図2】図1の5軸加工装置の平面図である。
【図3】図1の5軸加工装置の側面図である。
【図4】図1の5軸加工装置の下部ヘッドの拡大側面図
である。
【図5】図1の5軸加工装置の下部ヘッドの一部拡大側
面図である。
【図6】図1の5軸加工装置に装着した回転刃の円盤の
平面図である。
【図7】図6の円盤に取り付ける硬質刃の斜視図であ
る。
【図8】図6の円盤に取り付ける他の硬質刃の斜視図で
ある。
【図9】図1の5軸加工装置に装着する回転刃の平面図
である。
【図10】図9の回転刃の側面図である。
【図11】本発明の加工装置の回転刃で被加工板を切削
する状態を示した図である。
【図12】図6の円盤に取り付けるさらに他の硬質刃の
斜視図である。
【図13】図5の円盤に取り付ける又さらに他の硬質刃
の斜視図である。
【図14】本発明の他の実施例の回転刃の平面図であ
る。
【図15】本発明のさらに他の実施例の回転刃の正面図
である。
【符号の説明】
1 ベース 1a 支持部材 2 レール 3 ベアリング 4 テーブル 5 第1のサーボモータ 6 レール 7 ベアリング 8 横移動部材 9 第2のサーボモータ 10 上部ヘッド 11 第3のサーボモータ 12 回動サーボモータ 13 下部ヘッド 14 第4のサーボモータ 15、16 傘歯車 17 ベアリング 18 首振りヘッド 19 モータ 20 回転刃 21 円盤 22 中心孔 23a、23b、23c 切り込み 23d、23e、23f 切り込み 24、25 硬質刃 26、27 支持部材 28 被加工部材 29、30 円弧状溝 31 接続線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 NC加工装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円盤の端面から硬
質刃を突出させ、硬質刃の側部刃を円盤の側面から交互
に突出した回転切削刃を使用して被加工部材を加工する
NC加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、円筒の外周に複数の腕を斜めに設
け、この腕にそれぞれ刃を固着した鉋盤用回転刃(特公
平7−39087号公報参照)が提案され、この鉋盤用
回転刃は、木材の平面成形加工に使用され、また、円盤
の端面に硬質刃を形成させた回転刃としては、鋸刃が知
られており、この鋸刃は、木材等を切断するために使用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鉋盤用回転
刃は、円筒を回転方向に押し進めることにより、被加工
板を円筒の幅だけ窪ませて切削し、また、円筒の中心軸
から外れた点を中心として円を描くようにすることによ
り、円弧状に切削することができるが、この鉋盤用回転
刃は円筒の軸方向に切削移動させることはできず、又、
鋸刃も回転軸に直交した方向に移動させることはできな
かった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、被加工部材を
装着するテーブルをベース上で第1のサーボモータによ
り前後に移動可能に装着し、前記ベースに装着した支持
部材に横移動部材を第2のサーボモータで前記テーブル
の移動方向に対して直交方向に移動可能に装着し、前記
横移動部材に装着した第3のサーボモータで上下移動部
材を上下に移動可能に装着し、前記上下移動部材に上部
ヘッドを装着し、該上部ヘッドの下に回動サーボモータ
で回動する下部ヘッドを装着し、前記下部ヘッドに装着
した第4のサーボモータで首振りヘッドを回動し、該首
振りヘッドにモータを装着し、該モータの回転軸に回転
切削刃の金属又は硬質部材からなる円盤を固定する回転
軸を固定し、前記円盤の中心孔の中心から端面を通る線
に対して所定の伏せ角度で、かつ垂直な断面に平行又は
所定の角度の切り込みを端面に複数設け、該複数の切り
込みにそれぞれ硬質刃を固着して、該硬質刃の先端刃を
前記円盤の端面から突出させ、前記側部刃を前記円盤の
側面から交互に反対方向に突出するように構成し、前記
下部ヘッドを回動モータで所望の角度だけ回動し、前記
首振りヘッドを所望の角度だけ回動させ、前記回転切削
刃を回転軸方向又は所望の角度だけ回動して回転し、前
記テーブル及び前記横移動部材を相対的に移動して被加
工部材を加工し、又、前記テーブルを固定し、前記横移
動部材を支持する支持部材を前後に移動してもよいし、
さらに、前記円盤の前記硬質刃を固着した切り込み部分
の回転方向前部を削り取って枝状部を構成し、該枝状部
の前部に前記硬質刃を固着してもよい。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では、円盤の端面から硬質
刃の先端刃を突出させるとともに、円盤の側面から交互
に硬質刃の側部刃を突出させるようにした回転切削刃を
首振りヘッドに装着したモータの回転軸に装着し、首振
りヘッドを装着した下部ヘッドを上部ヘッドに対して回
動サーボモータにより所定の角度だけ回動し、上部ヘッ
ドを上下に移動し、横移動部材及びテーブルを互いに直
交方向に位置決め移動することにより、回転切削刃の回
転方向に切削することができるとともに、回転切削刃の
回転方向に直交した方向又はその方向から所定の角度を
設けて切削移動させることにより、被加工部材に円弧状
の溝を切削することができ、さらに、回転切削刃を進行
方向に所定の角度で回転させながら直線状に移動する
と、被加工板に円弧状の溝を切削することができ、さら
に、回転切削刃を直線状に移動した後、直角方向に移動
すると、円弧状の溝を直線状及びそれから直角方向に続
けて切削することができる。
【0006】
【実施例】図1は本発明の実施例の5軸加工装置の正面
図、図2は図1の5軸加工装置の平面図、図3は図1の
5軸加工装置の側面図、図4は図1の5軸加工装置の下
部ヘッドの拡大側面図、図5は図4の下部ヘッドの拡大
断面図で、ベース1の上に2本のレール2が装着され、
このレール2に係合するベアリング3はテーブル4の下
部に固着され、このテーブル4は上面に多数の微小孔を
設けて被加工部材を吸着するように構成したり、又は他
の手段により被加工部材を固定するように構成され、ベ
ース1に固定された第1のサーボモータ5で前後に移動
され、所望の位置に位置決めされるように構成されてい
る。
【0007】又、テーブル4を跨ぐようにベース1に装
着された支持部材1aの前面にレール6が装着され、こ
のレール6に係合されたベアリング7は横移動部材8に
固着され、又、支持部材1aに装着された第2のサーボ
モータ9により横移動部材8が支持部材1aの前面を移
動するように構成され、さらに、横移動部材8の前面に
上部ヘッド10が横移動部材8に装着された第3のサー
ボモータ11で上下に移動されて所望の位置に位置決め
されるように構成されている。
【0008】又、上部ヘッド10に回動サーボモータ1
2が装着され、上部ヘッド10の下部に回動自在に装着
された下部ヘッド13が回動サーボモータ12で回動す
るように構成され、さらに図4及び図5に示すように、
下部ヘッド13は二股部13a、13bで構成され、こ
の二股部13aに第4のサーボモータ14が内蔵され、
この第4のサーボモータ14の回転軸14aに傘歯車1
5が装着され、さらに、傘歯車15は傘歯車16に係合
され、この傘歯車16の回転軸16aはベアリング17
で回転自在に支持されて二股部13aの内側に突出する
ように構成され、この回転軸16aに首振りヘッド18
が固定されて首振りヘッド18は二股部13a、13b
の間で水平方向から垂直方向に回動され、さらに、この
首振りヘッド18にモータ19が装着され、このモータ
19の回転軸に回転切削刃20の回転軸20aが装着さ
れている。
【0009】又、図6は、本発明の実施例の回転切削刃
の一部を構成する円盤の平面図で、円盤21は金属又は
硬質の部材で構成され、中心に回転軸を固定する中心孔
22が形成され、又、中心を通る線A、B、Cに対して
それぞれ所定の角度で、又、円盤21の垂直断面に平行
に円盤21の端面21aからそれぞれ等間隔に切り込み
23a、23b、23c、23d、23e、23fが形
成されている。
【0010】図7及び図8は円盤に装着する硬質刃の斜
視図で、硬質刃24及び硬質刃25は所定の厚さの板状
硬質部材で構成され、1つの短辺24a、25aと1つ
の長辺24b、25bがそれぞれ斜めに切削されて、先
端刃24cと25c及び側部刃24d、25dが形成さ
れ、側部刃24d、25dは図7と図8では反対方向に
形成されている。
【0011】そして、図9及び図10に示すように、円
盤21の切り込み23a、23b、23c、23d、2
3e、23fにそれぞれ硬質刃24の先端刃24bが端
面から突出するように固着されるが、硬質刃24の側部
刃24dは、切り込み23aでは、図7の硬質刃24を
使用して、円盤21の手前に突出するように固着され、
又、切り込み23bでは、図8の硬質刃25を使用し
て、円盤21の反対側に側部刃25dが突出するように
固着され、さらに、切り込み23cでは、図7の硬質刃
24を使用して、側部刃24dが円盤21の手前側に突
出するように固着され、又、切り込み23dでは、図8
の硬質刃25を使用して、側部刃25dが円盤21の反
対側に突出するように構成され、切り込み23eでは、
図7の硬質刃24を使用して、側部刃24dが円盤21
の手前側に突出するように固着され、切り込み23fで
は、図8の硬質刃25を使用して、側部刃25dが円盤
21の反対側に突出するように構成され、このように、
硬質刃24、25の側部刃24d、25dが円盤21の
両側面に交互に突出するように固着され、円盤21を支
持するために、支持部材26、27が両側面に固着され
て回転切削刃20が構成されている。
【0012】このように構成した本実施例の加工装置で
は、下部ヘッド13を回動サーボモータ12で旋回し、
第4のサーボモータ14で首振りヘッド18をほぼ水平
方向に回動し、図11に示すように、回転切削刃20を
首振りヘッド18のモータ19で矢印Cの方向に回転
し、中心孔22に通す回転軸20aの方向に対して所望
の切削角度(例えば45度)に傾けて、テーブル4上に
装着した被加工部材28を矢印Dの方向に移動すると、
回転切削刃20の切削深さ及び切削角度に応じて、被加
工部材28に適当な深さ及び幅を持つ円弧状の溝29が
切削形成され、さらに、横移動部材8をサーボモータ9
で矢印Dの移動方向に対して直交方向である矢印Eの方
向に回転切削刃20を移動すると、円弧状の溝29に続
けて直角に円弧状の溝30が形成され、円弧状の溝29
と30の角を結ぶ接続線31が形成される。
【0013】なお、下部ヘッド13を回動サーボモータ
12で回動して、テーブル4を第1のサーボモータ5で
前後に移動し、横移動部材8を第2のサーボモータ9で
左右に移動することにより、回転切削刃20を回転軸2
0aの方向又は回転軸20aの向に対して適当に角度を
設定して移動することができるので、例えば、回転切削
刃20を支持する首振りヘッド18を第4のサーボモー
タ14でほぼ水平方向に回動して回動サーボモータ12
によりその場で下部ヘッド13を回転させたり、蛇行さ
せたり、又、上下に移動させることにより、円弧状の窪
みばかりでなく、円錐状の窪みなどを適宜多種の模様を
形成することができる。
【0014】又、図12及び図13に示すように、硬質
刃24、25の先端刃24c、25cを円弧状に構成し
ても良いし、さらに、図14に示すように、円盤21に
設けた切り込み23a、23b、23c、23d、23
e、23fにそれぞれ固定した硬質刃24、25の回転
方向の前部を削って、枝状部23g、23h、23i、
23j、23k、23mを構成してもよいし、さらに、
図15に示すように、切り込み23a、23b、23
c、23d、23e、23fは円盤21の垂直断面に対
してそれぞれ45度又はそれ以下の角度に形成し、硬質
刃24、25の側部刃24d、25dを角度をつけて円
盤21の側面より交互に突出するように形成してもよ
い。
【0015】さらに、上記実施例では、円盤21で構成
した回転切削刃20を5軸加工装置に装着するようにし
たが、軸方向に切削移動できる加工刃であれば、他の加
工刃も使用することができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の加工装置
では、軸方向及び回転方向に移動して切削することがで
きる回転切削刃を下部ヘッドの首振りヘッドに装着し、
首振りヘッドをほぼ水平方向又は傾斜させ、上部ヘッド
を上下、左右に移動し、さらに下部ヘッドを回動して、
テーブルを上部ヘッドに対して前後に移動が、テーブル
を固定し、支持部材を前後に移動することにより、テー
ブル上に装着した被加工部材に回転切削刃によって円弧
状の溝を直角方向に切削することができ、又、回転切削
刃を首振りヘッドで支持している下部ヘッドをその位置
で回転することにより、被加工部材に円弧状の窪みを形
成したり、さらに、被加工部材の表面を円弧状に突出さ
せて切削したり、その他に種々の模様を形成することが
できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の5軸加工装置の正面図であ
る。
【図2】図1の5軸加工装置の平面図である。
【図3】図1の5軸加工装置の側面図である。
【図4】図1の5軸加工装置の下部ヘッドの拡大側面図
である。
【図5】図1の5軸加工装置の下部ヘッドの一部拡大側
面図である。
【図6】図1の5軸加工装置に装着した回転切削刃の円
盤の平面図である。
【図7】図6の円盤に取り付ける硬質刃の斜視図であ
る。
【図8】図6の円盤に取り付ける他の硬質刃の斜視図で
ある。
【図9】図1の5軸加工装置に装着する回転切削刃の平
面図である。
【図10】図9の回転切削刃の側面図である。
【図11】本発明の加工装置の回転切削刃で被加工板を
切削する状態を示した図である。
【図12】図6の円盤に取り付けるさらに他の硬質刃の
斜視図である。
【図13】図5の円盤に取り付ける又さらに他の硬質刃
の斜視図である。
【図14】本発明の他の実施例の回転切削刃の平面図で
ある。
【図15】本発明のさらに他の実施例の回転切削刃の正
面図である。
【符号の説明】 1 ベース 1a 支持部材 2 レール 3 ベアリング 4 テーブル 5 第1のサーボモータ 6 レール 7 ベアリング 8 横移動部材 9 第2のサーボモータ 10 上部ヘッド 11 第3のサーボモータ 12 回動サーボモータ 13 下部ヘッド 14 第4のサーボモータ 15、16 傘歯車 17 ベアリング 18 首振りヘッド 19 モータ 20 回転切削刃 21 円盤 22 中心孔 23a、23b、23c 切り込み 23d、23e、23f 切り込み 24、25 硬質刃 26、27 支持部材 28 被加工部材 29、30 円弧状溝 31 接続線 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 NC加工装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円盤の端面から硬
質刃を突出させ、硬質刃の側部刃を円盤の側面から交互
に突出した回転切削刃を使用して被加工部材を加工する
NC加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、円筒の外周に複数の腕を斜めに設
け、この腕にそれぞれ刃を固着した鉋盤用回転刃(特公
平7−39087号公報参照)が提案され、この鉋盤用
回転刃は、木材の平面成形加工に使用され、また、円盤
の端面に硬質刃を形成させた回転刃としては、鋸刃が知
られており、この鋸刃は、木材等を切断するために使用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鉋盤用回転
刃は、円筒を回転方向に押し進めることにより、被加工
板を円筒の幅だけ窪ませて切削し、また、円筒の中心軸
から外れた点を中心として円を描くようにすることによ
り、円弧状に切削することができるが、この鉋盤用回転
刃は円筒の軸方向に切削移動させることはできず、又、
鋸刃も回転軸に直交した方向に移動させることはできな
かった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、被加工部材を
装着するテーブルをベース上で第1のサーボモータによ
り前後に移動可能に装着し、前記ベースに装着した支持
部材に横移動部材を第2のサーボモータで前記テーブル
の移動方向に対して直交方向に移動可能に装着し、前記
横移動部材に装着した第3のサーボモータで上下移動部
材を上下に移動可能に装着し、前記上下移動部材に上部
ヘッドを装着し、該上部ヘッドの下に回動サーボモータ
で回動する下部ヘッドを装着し、前記下部ヘッドに装着
した第4のサーボモータで首振りヘッドを回動し、該首
振りヘッドにモータを装着し、該モータの回転軸に回転
切削刃の金属又は硬質部材からなる円盤を固定する回転
軸を固定し、前記円盤の中心孔の中心から端面を通る線
に対して所定の伏せ角度で、かつ垂直な断面に平行又は
所定の角度の切り込みを端面に複数設け、該複数の切り
込みにそれぞれ硬質刃を固着して、該硬質刃の先端刃を
前記円盤の端面から突出させ、前記側部刃を前記円盤の
側面から交互に反対方向に突出するように構成し、前記
下部ヘッドを回動モータで所望の角度だけ回動し、前記
首振りヘッドを所望の角度だけ回動することにより、前
記回転切削刃の回転軸方向を前記テーブル又は前記横移
動部材の移動方向に一致させるか又は前記テーブル又は
前記横移動部材の移動方向に対して所望の角度だけ回動
し、前記テーブル及び前記横移動部材を互いに直交する
方向に移動して被加工部材を加工するものであり、又、
被加工部材を装着するテーブルをベース上で第1のサー
ボモータにより前後に移動可能に装着し、前記ベースに
装着した支持部材に横移動部材を第2のサーボモータで
前記テーブルの移動方向に対して直交方向に移動可能に
装着し、前記横移動部材に装着した第3のサーボモータ
で上下移動部材を上下に移動可能に装着し、前記上下移
動部材に上部ヘッドを装着し、該上部ヘッドの下に回動
サーボモータで回動する下部ヘッドを装着し、前記下部
ヘッドに装着した第4のサーボモータで首振りヘッドを
回動し、該首振りヘッドにモータを装着し、該モータの
回転軸に回転切削刃の金属又は硬質部材からなる円盤を
固定する回転軸を固定し、前記円盤の中心孔の中心から
端面を通る線に対して所定の伏せ角度で、かつ垂直な断
面に平行又は所定の角度の切り込みを端面に複数設け、
該複数の切り込みにそれぞれ硬質刃を固着して、前記円
盤の前記硬質刃を固着した切り込み部分の回転方向前部
を削り取って枝状部を構成し、前記硬質刃の先端刃を前
記枝状部の端面から突出させ、前記側部刃を前記枝状部
の側面から交互に反対方向に突出するように構成し、前
記下部ヘッドを回動モータで所望の角度だけ回動し、前
記首振りヘッドを所望の角度だけ回動することにより、
前記回転切削刃の回転軸方向を前記テーブル又は前記横
移動部材の移動方向に一致させるか又は前記テーブル又
は前記横移動部材の移動方向に対して所望の角度だけ回
動し、前記テーブル及び前記横移動部材を互いに直交す
る方向に移動して被加工部材を加工するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では、円盤の端面から硬質
刃の先端刃を突出させるとともに、円盤の側面から交互
に硬質刃の側部刃を突出させるようにした回転切削刃を
首振りヘッドに装着したモータの回転軸に装着し、首振
りヘッドを装着した下部ヘッドを上部ヘッドに対して回
動サーボモータにより所定の角度だけ回動し、上部ヘッ
ドを上下に移動し、横移動部材及びテーブルを互いに直
交方向に位置決め移動することにより、回転切削刃の回
転方向に切削することができるとともに、回転切削刃の
回転方向に直交した方向又はその方向から所定の角度を
設けて切削移動させることにより、被加工部材に円弧状
の溝を切削することができ、さらに、回転切削刃を進行
方向に所定の角度で回転させながら直線状に移動する
と、被加工板に円弧状の溝を切削することができ、さら
に、回転切削刃を直線状に移動した後、直角方向に移動
すると、円弧状の溝を直線状及びそれから直角方向に続
けて切削することができる。
【0006】
【実施例】図1は本発明の実施例の5軸加工装置の正面
図、図2は図1の5軸加工装置の平面図、図3は図1の
5軸加工装置の側面図、図4は図1の5軸加工装置の下
部ヘッドの拡大側面図、図5は図4の下部ヘッドの拡大
断面図で、ベース1の上に2本のレール2が装着され、
このレール2に係合するベアリング3はテーブル4の下
部に固着され、このテーブル4は上面に多数の微小孔を
設けて被加工部材を吸着するように構成したり、又は他
の手段により被加工部材を固定するように構成され、ベ
ース1に固定された第1のサーボモータ5で前後に移動
され、所望の位置に位置決めされるように構成されてい
る。
【0007】又、テーブル4を跨ぐようにベース1に装
着された支持部材1aの前面にレール6が装着され、こ
のレール6に係合されたベアリング7は横移動部材8に
固着され、又、支持部材1aに装着された第2のサーボ
モータ9により横移動部材8が支持部材1aの前面を移
動するように構成され、さらに、横移動部材8の前面に
上部ヘッド10が横移動部材8に装着された第3のサー
ボモータ11で上下に移動されて所望の位置に位置決め
されるように構成されている。
【0008】又、上部ヘッド10に回動サーボモータ1
2が装着され、上部ヘッド10の下部に回動自在に装着
された下部ヘッド13が回動サーボモータ12で回動す
るように構成され、さらに図4及び図5に示すように、
下部ヘッド13は二股部13a、13bで構成され、こ
の二股部13aに第4のサーボモータ14が内蔵され、
この第4のサーボモータ14の回転軸14aに傘歯車1
5が装着され、さらに、傘歯車15は傘歯車16に係合
され、この傘歯車16の回転軸16aはベアリング17
で回転自在に支持されて二股部13aの内側に突出する
ように構成され、この回転軸16aに首振りヘッド18
が固定されて首振りヘッド18は二股部13a、13b
の間で水平方向から垂直方向に回動され、さらに、この
首振りヘッド18にモータ19が装着され、このモータ
19の回転軸に回転切削刃20の回転軸20aが装着さ
れている。
【0009】又、図6は、本発明の実施例の回転切削刃
の一部を構成する円盤の平面図で、円盤21は金属又は
硬質の部材で構成され、中心に回転軸を固定する中心孔
22が形成され、又、中心を通る線A、B、Cに対して
それぞれ所定の角度で、又、円盤21の垂直断面に平行
に円盤21の端面21aからそれぞれ等間隔に切り込み
23a、23b、23c、23d、23e、23fが形
成されている。
【0010】図7及び図8は円盤に装着する硬質刃の斜
視図で、硬質刃24及び硬質刃25は所定の厚さの板状
硬質部材で構成され、1つの短辺24a、25aと1つ
の長辺24b、25bがそれぞれ斜めに切削されて、先
端刃24cと25c及び側部刃24d、25dが形成さ
れ、側部刃24d、25dは図7と図8では反対方向に
形成されている。
【0011】そして、図9及び図10に示すように、円
盤21の切り込み23a、23b、23c、23d、2
3e、23fにそれぞれ硬質刃24の先端刃24bが端
面から突出するように固着されるが、硬質刃24の側部
刃24dは、切り込み23aでは、図7の硬質刃24を
使用して、円盤21の手前に突出するように固着され、
又、切り込み23bでは、図8の硬質刃25を使用し
て、円盤21の反対側に側部刃25dが突出するように
固着され、さらに、切り込み23cでは、図7の硬質刃
24を使用して、側部刃24dが円盤21の手前側に突
出するように固着され、又、切り込み23dでは、図8
の硬質刃25を使用して、側部刃25dが円盤21の反
対側に突出するように構成され、切り込み23eでは、
図7の硬質刃24を使用して、側部刃24dが円盤21
の手前側に突出するように固着され、切り込み23fで
は、図8の硬質刃25を使用して、側部刃25dが円盤
21の反対側に突出するように構成され、このように、
硬質刃24、25の側部刃24d、25dが円盤21の
両側面に交互に突出するように固着され、円盤21を支
持するために、支持部材26、27が両側面に固着され
て回転切削刃20が構成されている。
【0012】このように構成した本実施例の加工装置で
は、下部ヘッド13を回動サーボモータ12で旋回し、
第4のサーボモータ14で首振りヘッド18をほぼ水平
方向に回動し、図11に示すように、回転切削刃20を
首振りヘッド18のモータ19で矢印Cの方向に回転
し、中心孔22に通す回転軸20aの方向に対して所望
の切削角度(例えば45度)に傾けて、テーブル4上に
装着した被加工部材28を矢印Dの方向に移動すると、
回転切削刃20の切削深さ及び切削角度に応じて、被加
工部材28に適当な深さ及び幅を持つ円弧状の溝29が
切削形成され、さらに、横移動部材8をサーボモータ9
で矢印Dの移動方向に対して直交方向である矢印Eの方
向に回転切削刃20を移動すると、円弧状の溝29に続
けて直角に円弧状の溝30が形成され、円弧状の溝29
と30の角を結ぶ接続線31が形成される。
【0013】なお、下部ヘッド13を回動サーボモータ
12で回動して、テーブル4を第1のサーボモータ5で
前後に移動し、横移動部材8を第2のサーボモータ9で
左右に移動することにより、回転切削刃20を回転軸2
0aの方向又は回転軸20aの向に対して適当に角度を
設定して移動することができるので、例えば、回転切削
刃20を支持する首振りヘッド18を第4のサーボモー
タ14でほぼ水平方向に回動して回動サーボモータ12
によりその場で下部ヘッド13を回転させたり、蛇行さ
せたり、又、上下に移動させることにより、円弧状の窪
みばかりでなく、円錐状の窪みなどを適宜多種の模様を
形成することができる。
【0014】又、図12及び図13に示すように、硬質
刃24、25の先端刃24c、25cを円弧状に構成し
ても良いし、さらに、図14に示すように、円盤21に
設けた切り込み23a、23b、23c、23d、23
e、23fにそれぞれ固定した硬質刃24、25の回転
方向の前部を削って、枝状部23g、23h、23i、
23j、23k、23mを構成してもよいし、さらに、
図15に示すように、切り込み23a、23b、23
c、23d、23e、23fは円盤21の垂直断面に対
してそれぞれ45度又はそれ以下の角度に形成し、硬質
刃24、25の側部刃24d、25dを角度をつけて円
盤21の側面より交互に突出するように形成してもよ
い。
【0015】さらに、上記実施例では、円盤21で構成
した回転切削刃20を5軸加工装置に装着するようにし
たが、軸方向に切削移動できる加工刃であれば、他の加
工刃も使用することができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の加工装置
では、軸方向及び回転方向に移動して切削することがで
きる回転切削刃を下部ヘッドの首振りヘッドに装着し、
首振りヘッドをほぼ水平方向又は傾斜させ、上部ヘッド
を上下、左右に移動し、さらに下部ヘッドを回動して、
テーブルを上部ヘッドに対して前後に移動が、テーブル
を固定し、支持部材を前後に移動することにより、テー
ブル上に装着した被加工部材に回転切削刃によって円弧
状の溝を直角方向に切削することができ、又、回転切削
刃を首振りヘッドで支持している下部ヘッドをその位置
で回転することにより、被加工部材に円弧状の窪みを形
成したり、さらに、被加工部材の表面を円弧状に突出さ
せて切削したり、その他に種々の模様を形成することが
できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の5軸加工装置の正面図であ
る。
【図2】図1の5軸加工装置の平面図である。
【図3】図1の5軸加工装置の側面図である。
【図4】図1の5軸加工装置の下部ヘッドの拡大側面図
である。
【図5】図1の5軸加工装置の下部ヘッドの一部拡大側
面図である。
【図6】図1の5軸加工装置に装着した回転切削刃の円
盤の平面図である。
【図7】図6の円盤に取り付ける硬質刃の斜視図であ
る。
【図8】図6の円盤に取り付ける他の硬質刃の斜視図で
ある。
【図9】図1の5軸加工装置に装着する回転切削刃の平
面図である。
【図10】図9の回転切削刃の側面図である。
【図11】本発明の加工装置の回転切削刃で被加工板を
切削する状態を示した図である。
【図12】図6の円盤に取り付けるさらに他の硬質刃の
斜視図である。
【図13】図5の円盤に取り付ける又さらに他の硬質刃
の斜視図である。
【図14】本発明の他の実施例の回転切削刃の平面図で
ある。
【図15】本発明のさらに他の実施例の回転切削刃の正
面図である。
【符号の説明】 1 ベース 1a 支持部材 2 レール 3 ベアリング 4 テーブル 5 第1のサーボモータ 6 レール 7 ベアリング 8 横移動部材 9 第2のサーボモータ 10 上部ヘッド 11 第3のサーボモータ 12 回動サーボモータ 13 下部ヘッド 14 第4のサーボモータ 15、16 傘歯車 17 ベアリング 18 首振りヘッド 19 モータ 20 回転切削刃 21 円盤 22 中心孔 23a、23b、23c 切り込み 23d、23e、23f 切り込み 24、25 硬質刃 26、27 支持部材 28 被加工部材 29、30 円弧状溝 31 接続線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工部材を装着するテーブルをベース
    上で第1のサーボモータにより前後に移動可能に装着
    し、前記ベースに装着した支持部材に横移動部材を第2
    のサーボモータで前記テーブルの移動方向に対して直交
    方向に移動可能に装着し、前記横移動部材に装着した第
    3のサーボモータで上下移動部材を上下に移動可能に装
    着し、前記上下移動部材に上部ヘッドを装着し、該上部
    ヘッドの下に回動サーボモータで回動する下部ヘッドを
    装着し、前記下部ヘッドに装着した第4のサーボモータ
    で首振りヘッドを回動し、該首振りヘッドにモータを装
    着し、該モータの回転軸に回転刃の金属又は硬質部材か
    らなる円盤を固定する回転軸を固定し、前記円盤の中心
    孔の中心から端面を通る線に対して所定の伏せ角度で、
    かつ垂直な断面に平行又は所定の角度の切り込みを端面
    に複数設け、該複数の切り込みにそれぞれ硬質刃を固着
    して、該硬質刃の先端刃を前記円盤の端面から突出さ
    せ、前記側部刃を前記円盤の側面から交互に反対方向に
    突出するように構成し、前記下部ヘッドを回動モータで
    所望の角度だけ回動し、前記首振りヘッドを所望の角度
    だけ回動させ、前記回転刃を回転軸方向又は所望の角度
    だけ回動して回転し、前記テーブル及び前記横移動部材
    を相対的に移動して被加工部材を加工することを特徴と
    する5軸加工装置。
  2. 【請求項2】 前記円盤の前記硬質刃を固着した切り込
    み部分の回転方向前部を削り取って枝状部を構成し、該
    枝状部の前部に前記硬質刃を固着することを特徴とする
    請求項1記載の5軸加工装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006026835A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Heian Corp 5軸加工装置
JP2008114529A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Heian Corp 5軸加工装置
KR100852653B1 (ko) 2008-04-29 2008-08-18 백성국 온수매트 제조장치 및 제조방법
JP2009028880A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Heian Corp 5軸加工装置による切削装置

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JP2008114529A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Heian Corp 5軸加工装置
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KR100852653B1 (ko) 2008-04-29 2008-08-18 백성국 온수매트 제조장치 및 제조방법

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