JP2000052312A - 回転刃 - Google Patents

回転刃

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JP2000052312A
JP2000052312A JP10236410A JP23641098A JP2000052312A JP 2000052312 A JP2000052312 A JP 2000052312A JP 10236410 A JP10236410 A JP 10236410A JP 23641098 A JP23641098 A JP 23641098A JP 2000052312 A JP2000052312 A JP 2000052312A
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rotary blade
blade
notch
arc
cut
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JP10236410A
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Tamesuke Inoue
為輔 井上
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Heian Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】支持部材から突出する腕部材の回転方向端部に
交互に反対方向に傾斜させた切欠部に周囲に突出して硬
質刃を固着することにより、回転軸方向から回転軸と直
角の方向の間を移動切削することができる回転刃を提
供。 【解決手段】硬質刃5は腕部材3a、3b、3c、3
d、3e、3fのそれぞれの切欠部に背面が接着される
ことにより回転刃が形成されるが、硬質刃の真上から見
ると、腕部材の一端から他端にそれぞれ所定のリード角
で交互に傾斜して突出するように構成される。回転刃を
回転軸の方向又は回転軸の方向に対して角度を設けて移
動切削することにより、被加工板に円弧状の溝を形成す
ることができ、さらに、回転刃を1つの進行方向から直
角方向に移動しながら切削することができるので、円弧
状の溝を直角方向に切削することができ、又、回転刃を
支持している部材をその位置で回転することにより、被
加工板に円錐状の窪み、及び種々の模様を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、支持部材から突出する
腕部材の回転方向端部に交互に反対方向に傾斜させた切
欠部に周囲に突出して硬質刃を固着することにより、回
転方向から回転軸の方向の間を移動切削することができ
る回転刃に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、円筒の外周に複数の腕を複数列斜
めに設け、この腕にそれぞれ刃を固着した鉋盤用回転刃
(特公平7−39087号公報参照)が提案され、この
鉋盤用回転刃は、木材等の平面加工及び成型加工に使用
され、また、円盤の端面に硬質刃を形成させた回転刃と
しては、鋸刃が知られており、この鋸刃は、木材等を切
断するために使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鉋盤用回転
刃は、円筒を回転方向に押し進めることにより、被加工
板を円筒の幅だけ窪ませて切削し、また、円筒の中心軸
から外れた点を中心として円を描くようにすることによ
り、円弧状に切削することができるが、この鉋盤用回転
刃は円筒の軸方向に移動して加工することはできず、
又、鋸刃も回転軸に直交した方向に移動して加工するこ
とはできなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転軸を通す
中心孔を形成した支持部材の周囲からほぼ等間隔に複数
個の腕部材を形成し、該腕部材はそれぞれ回転方向の先
端部に前記中心孔の中心を通る軸の直交面に対して所定
のすくい角で前記支持部材側に傾斜させた段違いの切欠
部を形成し、かつ1つの腕部材の前記切欠部は回転方向
の一方の角から他方の角を後退させるように前記直交面
に対して所定のリード角で形成し、前記1つの腕部材に
隣合った腕部材の前記切欠部はの前記1つの腕の切欠部
と反対の傾斜になるリード角で構成した回転刃本体と、
該回転刃本体の前記切欠部に接着する背面部及び該背面
部より周囲に突出する切削刃とを形成した硬質刃とから
なり、前記回転刃本体の複数個の腕部材の切欠部に前記
硬質刃を固着することにより、前記硬質刃が前記腕部材
の回転方向に対して所定の角度で交互に反対方向に傾斜
して突出固着されるものであり、又、前記腕部材の切欠
部の所定のリード角は約20度から約50度の範囲であ
り、さらに、前記腕部材の前記切欠部のすくい角は約1
0度から約40度の範囲である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では、支持部材の周囲にほ
ぼ等間隔に腕部材を突出し、この腕部材の回転方向面の
先端に交互に所定のすくい角及びリード角で形成した切
欠部を形成した回転刃本体を構成し、この回転刃本体の
切欠部にそれぞれ硬質刃の背面を固着して回転刃を構成
し、この回転刃を回転方向又は回転方向に直交した方向
の間の角度で回転移動させて切削することより、被加工
板に円弧状溝を形成したり、被加工板を同じ深さで平ら
に切削することができ、又、回転方向に対して所定の角
度で傾斜させたまま直線状に移動すると、直線状に被加
工板に円弧状の溝を切削することができ、この直線状の
円弧状の溝に対して直角方向に移動すると、円弧状の溝
を直角方向に続けて切削することができる。
【0006】
【実施例】図1は本発明の1実施例の回転刃本体の斜視
図、図2は図1の回転刃本体の平面図で、支持部材1は
金属又は硬質の部材で構成され、支持部材1の中心に回
転軸に固定する中心孔2が形成され、又、支持部材1の
外周に等間隔に腕部材3a、3b、3c、3d、3e、
3fが形成され、これらの腕部材3a、3b、3c、3
d、3e、3fの回転方向先端に段違いにそれぞれ切欠
部4a、4b、4c、4d、4e、4fが形成され、こ
れらの切欠部4a、4b、4c、4d、4e、4fは中
心孔2の中心を通る軸に直交した面A、B、Cに対して
それぞれ約10度から約40度の範囲内のすくい角で支
持部材1の方向に傾斜しており、さらに、1つの腕部材
3aの切欠部4aは一端から他端に回転方向に対して後
退するように傾斜した面Aに対するリード角が約20度
から約50度の範囲で設定され、又、次の腕部材3bの
切欠部4bは他端から一端に回転方向に対してして後退
するように傾斜した面Bに対するリード角が約20度か
ら約50度の範囲で設定され、さらに、次の腕部材3c
の切欠部4cは一端から他端に回転方向に対して後退す
るように傾斜した面Cに対するリード角が約20度から
約50度の範囲で設定され、次の腕部材3dの切欠部4
dは他端から一端に回転方向に対してして後退するよう
に傾斜した面Aに対するリード角が約20度から約50
度の範囲で設定され、次の腕部材3eの切欠部4eは一
端から他端に回転方向に対して後退するように傾斜した
面Bに対するリード角が約20度から約50度の範囲で
設定され、次の腕部材3fの切欠部4fは他端から一端
に回転方向に対してして後退するように傾斜した面Cに
対するリード角が約20度から約50度の範囲で設定さ
れている。
【0007】さらに、図3に示すように、硬質刃5は切
欠部4a、4b、4c、4d、4e、4fにそれぞれ接
着される背面5aが狭く形成され、背面5aの周囲から
斜めに切削刃5bが突出して形成され、この硬質刃5
は、図4及び図5に示すように、硬質刃5の背面5aを
腕部材3a、3b、3c、3d、3e、3fのそれぞれ
の切欠部4a、4b、4c、4d、4e、4fにそれぞ
れ鑞付け等により固着することにより回転刃6が形成さ
れるが、この回転刃6の硬質刃5の真上から見ると、硬
質刃5が腕部材3a、3b、3c、3d、3e、3fの
一端から他端にそれぞれ所定のリード角で交互に傾斜し
て突出するように構成される。
【0008】このように構成した本実施例の回転刃6を
図6に示すように、矢印Dの方向に回転し、中心孔2に
通す軸の方向に対して所定の切削角度(例えばほぼ45
度)に傾けて被加工板7を矢印Eの方向に移動すると、
回転刃6の切削深さ及び切削角度に応じて、被加工板7
に適当な深さ及び幅を持つ円弧状の溝8が切削形成さ
れ、さらに、矢印Eの移動方向に対して直交方向である
矢印Fの方向に回転刃6を移動すると、円弧状の溝8に
続けて直角に円弧状の溝9が形成され、さらに、円弧状
の溝8と9の角を結ぶ接続線10が形成される。
【0009】そして、図7に示すように、被加工板7に
回転刃6の始点位置6aから1つの隅に回転刃6を矢印
Eの方向に移動して円弧状の溝8aの一部を切削し、さ
らに円弧状溝8aに直角に矢印Fの方向に回転刃6を回
転して終点6bまで移動して切削することにより、円弧
状溝9aの一部を切削し、円弧状溝8aと9aの間に接
続線10aを形成し、又、円弧状溝8aに対向した被加
工板7に回転刃6の始点位置6cから矢印Gの方向に回
転移動して円弧状溝8bの一部を形成し、この円弧状溝
8bに直角方向に矢印Hの方向に回転刃6を終点位置6
dまで回転移動して円弧状溝9bの一部を形成し、円弧
状の溝8aと9aの間に接続線10cを形成し、さら
に、図8に示すように回転刃6を図7の回転刃6の角度
に対してほぼ90度の角度に変更して図7の円弧状溝8
bの一部の始点位置6eから回転刃6を矢印Jの方向に
切削移動して円弧状溝8bを完成し、次に、円弧状溝8
bが直角に矢印Kの方向に回転刃6を回転移動すること
により円弧状溝9aを完成し、円弧状溝8bと9aの間
に接続線10bを形成し、又、円弧状溝8aの始点6f
から矢印Lの方向に切削移動して円弧状溝8aを完成
し、円弧状溝8aから直角に矢印Mの方向に回転刃6を
回転して切削移動すると、円弧状溝9bが完成すること
により、図9に示すように被加工板7の周囲に沿って円
弧状の溝8a、9a、8b、9bが形成され、さらに、
円弧状の溝8aと9aの角を結ぶ接続線10a、円弧状
の溝9aと8bの角を結ぶ接続線10b、円弧状の溝8
bと9bの角を結ぶ接続線10c、円弧状の溝9bと8
aの角を結ぶ接続線10dをそれぞれ形成することがで
きる。
【0010】なお、上記実施例では、回転刃6に6つの
腕部材3a、3b、3c、3d、3e、3fを形成した
が、この腕部材は6つに限らず、4つでも8つ以上でも
偶数個であればよく、又、腕部材の形状も上記実施例に
限らないが、腕部材の回転方向側に形成した切欠部は所
定のリード角及びすくい角で交互に反対方向に傾斜され
ていればよい。
【0011】又、上記実施例では、切削角度を回転刃6
の回転軸の軸方向に対してほぼ45度の方向に切削した
が、回転刃6を回転軸に対して任意の角度に設定するこ
とができ、その場合には、直交する2つの円弧溝8、9
の幅を適宜異ならせることができ、さらに、円弧状の溝
8、9の深さも任意に設定することができ、さらに、図
10に示すように、被加工板7の内部周囲を被加工板7
の外周に平行に切削し、中央部分11を平らに切削し、
内周に円弧状11aを形成するように切削することもで
きる。
【0012】又、図11に示すように、被加工板7の3
辺に円弧状の溝9a、8a、9bを形成し、円弧状の溝
9a、9bに続けて先細りの溝12a、12bを形成し
たり、被加工板7の中央に中央から円弧状の溝9a、9
bに先細りの溝13a、13bを形成することもできる
が、図にしめしたのは単なる例であり、他に種々の形状
の溝や模様を形成することができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の回転刃で
は、回転刃を回転軸の方向又は回転軸の方向に対して角
度を設けて切削移動することにより、被加工板に円弧状
の溝を形成することができ、さらに、回転刃を1つの進
行方向から直角方向に移動しながら切削することができ
るので、円弧状の溝を直角方向に切削することができ、
又、回転刃を支持している部材をその位置で回転するこ
とにより、被加工板に円錐状の窪みを形成することがで
き、又、その他に種々の模様を形成することができると
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の回転刃本体の斜視図である。
【図2】図1の回転刃本体の平面図である。
【図3】図1の回転刃本体に取り付ける硬質刃の斜視図
である。
【図4】本発明の実施例の回転刃の斜視図である。
【図5】図4の回転刃の平面図である。
【図6】図4の回転刃で被加工板を切削する状態を示し
た図である。
【図7】辺に平行に切削した一部を示す被加工板の平面
図である。
【図8】辺に平行に切削した図7の被加工板の斜視図で
ある。
【図9】本発明の回転刃によって切削した他の被加工板
の斜視図である。
【図10】本発明の回転刃によって切削したさらに他の
被加工板の斜視図である。
【図11】本発明の回転刃によって切削したさらに他の
被加工板の斜視図である。
【符号の説明】
1 支持部材 2 中心孔 3a、3b、3c、3d、3e、3f 腕部材 4a、4b、4c、4d、4e、4f 切欠部 6 回転刃 7 被加工板 8、9 円弧状溝 10 接続線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月20日(1999.9.2
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 回転刃
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、支持部材から突出する
腕部材の回転方向端部に交互に反対方向に傾斜させた切
欠部に周囲に側面刃を交互に突出して硬質刃を固着する
ことにより、回転方向から回転軸の方向の間を移動切削
することができる回転刃に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、円筒の外周に複数の腕を複数列斜
めに設け、この腕にそれぞれ刃を固着した鉋盤用回転刃
(特公平7−39087号公報参照)が提案され、この
鉋盤用回転刃は、木材等の平面加工及び成型加工に使用
され、また、円盤の端面に硬質刃を形成させた回転刃と
しては、鋸刃が知られており、この鋸刃は、木材等を切
断するために使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鉋盤用回転
刃は、円筒を回転方向に押し進めることにより、被加工
板を円筒の幅だけ窪ませて切削し、また、円筒の中心軸
から外れた点を中心として円を描くようにすることによ
り、円弧状に切削することができるが、この鉋盤用回転
刃は円筒の軸方向に移動して加工することはできず、
又、鋸刃も回転軸に直交した方向に移動して加工するこ
とはできなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転軸を通す
中心孔を形成した支持部材の周囲からほぼ等間隔に複数
個の腕部材を形成し、該腕部材はそれぞれ回転方向の先
端部に前記中心孔の中心を通る軸の直交面に対して所定
のすくい角で前記支持部材側に傾斜させた段違いの切欠
部を形成し、かつ1つの腕部材の前記切欠部は回転方向
の一方の角から他方の角を後退させるように前記直交面
に対して所定のリード角で形成し、前記1つの腕部材に
隣合った腕部材の前記切欠部は前記1つの腕の切欠部と
反対の傾斜になるリード角で形成した回転刃本体と、該
回転刃本体の前記切欠部に接着する背面部と対向する互
いにほぼ平行な両側面に形成した側面刃及びほぼ平らな
先端部に形成した先端刃を有する硬質刃とからなり、前
記回転刃本体の複数個の腕部材の前記切欠部に前記硬質
刃の背面部を固着するとともに、前記硬質刃の一方の側
面刃を前記切欠部の前記一方の角より突出させ、前記硬
質刃の他方の側面刃を前記切欠部の前記他方の角より突
出させ、前記硬質刃の先端刃が前記切欠部の先端より突
出するように構成することにより、前記硬質刃の両側面
刃が前記腕部材の回転方向に対して所定の角度で交互に
反対方向に傾斜して突出するものであり、又、前記腕部
材の切欠部の所定のリード角は約20度から約50度の
範囲であり、さらに、前記腕部材の前記切欠部のすくい
角は約10度から約40度の範囲である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では、支持部材の周囲にほ
ぼ等間隔に腕部材を突出し、この腕部材の回転方向面の
先端に交互に所定のすくい角及びリード角で形成した切
欠部を形成した回転刃本体を構成し、この回転刃本体の
切欠部にそれぞれ硬質刃の背面を固着して回転刃を構成
し、この回転刃を回転方向又は回転方向に直交した方向
の間の角度で回転移動させて切削することより、被加工
板に円弧状溝を形成したり、被加工板を同じ深さで平ら
に切削することができ、又、回転方向に対して所定の角
度で傾斜させたまま直線状に移動すると、直線状に被加
工板に円弧状の溝を切削することができ、この直線状の
円弧状の溝に対して直角方向に移動すると、円弧状の溝
を直角方向に続けて切削することができる。
【0006】
【実施例】図1は本発明の1実施例の回転刃本体の斜視
図、図2は図1の回転刃本体の平面図で、支持部材1は
金属又は硬質の部材で構成され、支持部材1の中心に回
転軸に固定する中心孔2が形成され、又、支持部材1の
外周に等間隔に腕部材3a、3b、3c、3d、3e、
3fが形成され、これらの腕部材3a、3b、3c、3
d、3e、3fの回転方向先端に段違いにそれぞれ切欠
部4a、4b、4c、4d、4e、4fが形成され、こ
れらの切欠部4a、4b、4c、4d、4e、4fは中
心孔2の中心を通る軸に直交した面A、B、Cに対して
それぞれ約10度から約40度の範囲内のすくい角で支
持部材1の方向に傾斜しており、さらに、1つの腕部材
3aの切欠部4aは一方の角から他方の角に回転方向に
対して後退するように傾斜した面Aに対するリード角が
約20度から約50度の範囲で設定され、又、次の腕部
材3bの切欠部4bは他方の角から一方の角に回転方向
に対して後退するように傾斜した面Bに対するリード角
が約20度から約50度の範囲で設定され、さらに、次
の腕部材3cの切欠部4cは一方の角から他方の角に回
転方向に対して後退するように傾斜した面Cに対するリ
ード角が約20度から約50度の範囲で設定され、次の
腕部材3dの切欠部4dは他方の角から一方の角に回転
方向に対してして後退するように傾斜した面Aに対する
リード角が約20度から約50度の範囲で設定され、次
の腕部材3eの切欠部4eは一方の角から他方の角に回
転方向に対して後退するように傾斜した面Bに対するリ
ード角が約20度から約50度の範囲で設定され、次の
腕部材3fの切欠部4fは他方の角から一方の角に回転
方向に対してして後退するように傾斜した面Cに対する
リード角が約20度から約50度の範囲で設定されてい
る。
【0007】さらに、図3に示すように、硬質刃5は切
欠部4a、4b、4c、4d、4e、4fにそれぞれ接
着される背面5aが狭く形成され、背面5aの周囲から
斜めに側部及び先端部に側面刃及び先端刃5bが突出し
て形成され、又、これらの側面刃5bは図3に示すよう
にほぼ平行に形成され、さらに、この硬質刃5は、図4
及び図5に示すように、硬質刃5の背面5aを腕部材3
a、3b、3c、3d、3e、3fのそれぞれの切欠部
4a、4b、4c、4d、4e、4fにそれぞれ鑞付け
等により固着することにより、先端刃5bが切欠部4
a、4b、4c、4d、4e、4fよりそれぞれ突出す
るように回転刃6が形成されるが、この回転刃6は真上
から見ると、硬質刃5が腕部材3a、3b、3c、3
d、3e、3fの一方の角から他方の角にそれぞれ所定
のリード角で交互に傾斜して構成され、硬質刃5の両側
面刃5bが切欠部4a、4b、4c、4d、4e、4f
の一方の角及び他方の角から交互に突出するように形成
されている。
【0008】このように構成した本実施例の回転刃6を
図6に示すように、矢印Dの方向に回転し、中心孔2に
通す軸の方向に対して所定の切削角度(例えばほぼ45
度)に傾けて被加工板7を矢印Eの方向に移動すると、
回転刃6の切削深さ及び切削角度に応じて、被加工板7
に適当な深さ及び幅を持つ円弧状の溝8が切削形成さ
れ、さらに、矢印Eの移動方向に対して直交方向である
矢印Fの方向に回転刃6を移動すると、円弧状の溝8に
続けて直角に円弧状の溝9が形成され、さらに、円弧状
の溝8と9の角を結ぶ接続線10が形成される。
【0009】そして、図7に示すように、被加工板7に
回転刃6の始点位置6aから1つの隅に回転刃6を矢印
Eの方向に移動して円弧状の溝8aの一部を切削し、さ
らに円弧状溝8aに直角に矢印Fの方向に回転刃6を回
転して終点6bまで移動して切削することにより、円弧
状溝9aの一部を切削し、円弧状溝8aと9aの間に接
続線10aを形成し、又、円弧状溝8aに対向した被加
工板7に回転刃6の始点位置6cから矢印Gの方向に回
転移動して円弧状溝8bの一部を形成し、この円弧状溝
8bに直角方向に矢印Hの方向に回転刃6を終点位置6
dまで回転移動して円弧状溝9bの一部を形成し、円弧
状の溝8aと9aの間に接続線10cを形成し、さら
に、図8に示すように回転刃6を図7の回転刃6の角度
に対してほぼ90度の角度に変更して図7の円弧状溝8
bの一部の始点位置6eから回転刃6を矢印Jの方向に
切削移動して円弧状溝8bを完成し、次に、円弧状溝8
bが直角に矢印Kの方向に回転刃6を回転移動すること
により円弧状溝9aを完成し、円弧状溝8bと9aの間
に接続線10bを形成し、又、円弧状溝8aの始点6f
から矢印Lの方向に切削移動して円弧状溝8aを完成
し、円弧状溝8aから直角に矢印Mの方向に回転刃6を
回転して切削移動すると、円弧状溝9bが完成すること
により、図9に示すように被加工板7の周囲に沿って円
弧状の溝8a、9a、8b、9bが形成され、さらに、
円弧状の溝8aと9aの角を結ぶ接続線10a、円弧状
の溝9aと8bの角を結ぶ接続線10b、円弧状の溝8
bと9bの角を結ぶ接続線10c、円弧状の溝9bと8
aの角を結ぶ接続線10dをそれぞれ形成することがで
きる。
【0010】なお、上記実施例では、回転刃6に6つの
腕部材3a、3b、3c、3d、3e、3fを形成した
が、この腕部材は6つに限らず、4つでも8つ以上でも
偶数個であればよく、又、腕部材の形状も上記実施例に
限らないが、腕部材の回転方向側に形成した切欠部は所
定のリード角及びすくい角で交互に反対方向に傾斜され
ていればよい。
【0011】又、上記実施例では、切削角度を回転刃6
の回転軸の軸方向に対してほぼ45度の方向に切削した
が、回転刃6を回転軸に対して任意の角度に設定するこ
とができ、その場合には、直交する2つの円弧溝8、9
の幅を適宜異ならせることができ、さらに、円弧状の溝
8、9の深さも任意に設定することができ、さらに、図
10に示すように、被加工板7の内部周囲を被加工板7
の外周に平行に切削し、中央部分11を平らに切削し、
内周に円弧状11aを形成するように切削することもで
きる。
【0012】又、図11に示すように、被加工板7の3
辺に円弧状の溝9a、8a、9bを形成し、円弧状の溝
9a、9bに続けて先細りの溝12a、12bを形成し
たり、被加工板7の中央に中央から円弧状の溝9a、9
bに先細りの溝13a、13bを形成することもできる
が、図にしめしたのは単なる例であり、他に種々の形状
の溝や模様を形成することができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の回転刃で
は、回転刃を回転軸の方向又は回転軸の方向に対して角
度を設けて切削移動することにより、被加工板に円弧状
の溝を形成することができ、さらに、回転刃を1つの進
行方向から直角方向に移動しながら切削することができ
るので、円弧状の溝を直角方向に切削することができ、
又、回転刃を支持している部材をその位置で回転するこ
とにより、被加工板に円錐状の窪みを形成することがで
き、又、その他に種々の模様を形成することができると
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の回転刃本体の斜視図である。
【図2】図1の回転刃本体の平面図である。
【図3】図1の回転刃本体に取り付ける硬質刃の斜視図
である。
【図4】本発明の実施例の回転刃の斜視図である。
【図5】図4の回転刃の平面図である。
【図6】図4の回転刃で被加工板を切削する状態を示し
た図である。
【図7】辺に平行に切削した一部を示す被加工板の平面
図である。
【図8】辺に平行に切削した図7の被加工板の斜視図で
ある。
【図9】本発明の回転刃によって切削した他の被加工板
の斜視図である。
【図10】本発明の回転刃によって切削したさらに他の
被加工板の斜視図である。
【図11】本発明の回転刃によって切削したさらに他の
被加工板の斜視図である。
【符号の説明】 1 支持部材 2 中心孔 3a、3b、3c、3d、3e、3f 腕部材 4a、4b、4c、4d、4e、4f 切欠部 5 硬質刃 6 回転刃 7 被加工板 8、9 円弧状溝 10 接続線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を通す中心孔を形成した支持部材
    の周囲からほぼ等間隔に複数個の腕部材を形成し、該腕
    部材はそれぞれ回転方向の先端部に前記中心孔の中心を
    通る軸の直交面に対して所定のすくい角で前記支持部材
    側に傾斜させた段違いの切欠部を形成し、かつ1つの腕
    部材の前記切欠部は回転方向の一方の角から他方の角を
    後退させるように前記直交面に対して所定のリード角で
    形成し、前記1つの腕部材に隣合った腕部材の前記切欠
    部はの前記1つの腕の切欠部と反対の傾斜になるリード
    角で構成した回転刃本体と、該回転刃本体の前記切欠部
    に接着する背面部及び該背面部より周囲に突出する切削
    刃とを形成した硬質刃とからなり、前記回転刃本体の複
    数個の腕部材の切欠部に前記硬質刃を固着することによ
    り、前記硬質刃が前記腕部材の回転方向に対して所定の
    角度で交互に反対方向に傾斜して突出固着されることを
    特徴とする回転刃。
  2. 【請求項2】 前記腕部材の切欠部の所定のリード角は
    約20度から約50度の範囲であることを特徴とする請
    求項1記載の回転刃。
  3. 【請求項3】 前記腕部材の前記切欠部のすくい角は約
    10度から約40度の範囲であることを特徴とする請求
    項1記載の回転刃。
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