JPH1134087A - 人造大理石 - Google Patents

人造大理石

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JPH1134087A
JPH1134087A JP9196977A JP19697797A JPH1134087A JP H1134087 A JPH1134087 A JP H1134087A JP 9196977 A JP9196977 A JP 9196977A JP 19697797 A JP19697797 A JP 19697797A JP H1134087 A JPH1134087 A JP H1134087A
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JP
Japan
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weight
artificial marble
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amt
thickness
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JP9196977A
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Inventor
Takashi Minoura
孝 箕浦
Mikio Sakakibara
幹夫 榊原
Jiyunnosuke Suzuki
純之輔 鈴木
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Highpolymer Co Ltd
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  • Laminated Bodies (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレス成形法によって得られた、良好な機械
的強度を維持するとともに、外観の美麗な石目柄人造大
理石を提供すること。 【解決手段】 透明又は半透明の熱硬化性樹脂を含有し
てなる成形材料100重量部当たり、厚さ100μm以
下,平均径0.1〜10mmの着色高分子フィルム細片5
重量部以下を添加したものを、100℃以上の温度でプ
レス成形してなる人造大理石である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人造大理石に関し、
さらに詳しくは、成形サイクルが短く、経済的に有利な
プレス成形法によって得られた、良好な機械的強度を維
持するとともに、質感に優れ、かつ外観の美麗な石目柄
人造大理石に関するものである。
【0002】
【従来の技術】天然石である大理石は、外観が美麗で、
かつ高級さを備えた重量感を有することから、従来、住
宅資材や浴室用基材などをはじめ、様々な用途に供され
ている。しかしながら、この天然大理石は自重が大であ
る上、急加熱に弱く、かつ液体系汚染が落ちにくいなど
の欠点があり、したがって、近年、天然大理石の質感を
もつ人造大理石が開発され、実用化されている。この人
造大理石は、天然大理石の質感を有するとともに、加工
・施工性に優れ、しかも天然大理石にはない色合いや模
様が得られる上、前記した天然大理石のもつ急加熱に弱
く、液体系汚染が落ちにくいといった欠点も解消してい
る。このような長所を有する人造大理石は、例えばキッ
チン天板や各種カウンタートップ,洗面化粧台,バスタ
ブ,シャワートレー,防水パン,床材,壁材,間仕切り
板などに使用されている。
【0003】この人造大理石は、通常不飽和ポリエステ
ル系樹脂,ビニルエステル系樹脂,アクリル系樹脂など
の合成樹脂からなるマトリックスに各種フィラー(繊維
補強材や柄材を含む)を分散させてなるものであって、
その製造方法としては、通常ハンドレイアップ法、注型
法及び加熱プレス法が用いられている。そして、人造大
理石は透明感が要求されるために、フィラーなどの充填
物とマトリックス樹脂との屈折率がほぼ同程度となるよ
うに考慮されており、特に、柄材を添加してなる人造大
理石の場合、その鮮明性や深み感は不可欠である。その
ため、例えば、表層部としての透明ゲルコート層、次い
で石目柄ゲルコート層、さらにFRP(繊維強化プラス
チック)バッキング層をハンドレイアップ法により順次
積層硬化させる方法(特公昭61−12764号公
報)、雄型に透明ゲルコート層、雌型にFRP層を予め
形成しておき、石目柄材を含む未硬化樹脂を注入硬化さ
せる方法、アクリル樹脂シロップ又は不飽和ポリエステ
ル液状樹脂液とフィラーとの混合物を金型に注型硬化さ
せる方法(特開昭62−27363号公報)などが用い
られている。しかしながら、上記ハンドレイアップ法
は、積層硬化を繰り返すために、1回の操作で少なくと
も1.5〜2時間程度を要し、また、注型法も、加熱した
としても1回の操作に3時間程度を要するなど、成形時
間が長く、生産性に劣るという欠点がある。
【0004】これに対し、加熱プレス法は、厚さ10m
m程度の人造大理石の成形においては、8〜10分間程
度で硬化するため、上記のハンドレイアップ法や注型法
に比べて、著しく成形サイクルの短縮が可能となり、生
産性に優れるという長所を有している。しかしながら、
この加熱プレス法においては、予め樹脂にフィラー(充
填材,柄材等)などを配合して成形材料を調製し、これ
を加圧下に加熱し、溶融硬化させるために、金型内にお
いて内容物に剪断力がかかり、柄材が急激に流動し、凝
集や変形が生じるおそれがある上、加熱硬化後、成形品
の収縮が生じるおそれもある。加熱硬化後の収縮は、成
形品の商品価値を著しく低下させ、特に成形品の表面に
発生するひけやふくれなどは致命的である。また、柄材
が内部に巻き込まれ、柄材としての機能を発揮できない
場合がある。柄材を充填した場合、前述のようになんら
かの成形上の欠陥が生じ、例えば、従来柄材として用い
られている天然石粉砕品,予め着色した人工大理石粉砕
品,マイカなどを使用した場合、加熱硬化後の熱収縮に
より、表面に著しいひけを発生するため、成形後表面を
研磨しているのが実状である。したがって、加熱プレス
による柄付方法は、柄付材として、微粉末をゴマ塩的に
成形材料100重量部に対し、1重量部以下程度の割合
で分散させ、熱収縮の影響を少なくした状態の製品のみ
上市されているのが現状である。
【0005】ところで、着色されたフィルム細片を柄材
として用いた人工大理石、例えば透明又は半透明の不飽
和ポリエステルの未硬化液100重量部に、厚さ5〜2
0μmのポリエステルフィルムの0.5〜5mmサイズ着
色破砕片5〜15重量部を分散させ、注型法により硬化
させた人造大理石が提案されている(特開平3−938
20号公報)。しかしながら、この人造大理石は、注型
法により成形されるため、前記したように、成形に長時
間を要し、生産性が悪い上、フィルム細片の分散不良に
よる柄材の偏りが生じやすく、人造大理石の機械的強度
が低下するのを免れないなどの欠点がある。上記のよう
な形状の着色フィルム細片を加熱プレス法における柄材
として用いた場合、注型法と異なり、前述のように強い
剪断力と高い成形温度などに起因してフィルム細片の変
形、成形品内部への巻き込み、凝集などが生じ、所望の
石目柄が得られなかったり、外観不良(ひけやふくれな
どの発生)が生じるなどの問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、成形サイクルが短く、経済的に有利な加熱プ
レス成形法により、良好な機械的強度を維持するととも
に、質感に優れ、かつひけやふくれなどのない外観の美
麗な石目柄人造大理石を提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、加熱プレ
ス法による外観の美麗な石目柄人造大理石を開発すべく
鋭意研究を重ねた結果、成形材料に特定の厚さ及びサイ
ズの着色高分子フィルム細片を所定の割合で添加したも
のを、100℃以上の温度でプレス成形することによ
り、その目的を達成しうることを見出した。本発明は、
かかる知見に基づいて完成したものである。すなわち、
本発明は、透明又は半透明の熱硬化性樹脂を含有してな
る成形材料100重量部当たり、厚さ100μm以下,
平均径0.1〜10mmの着色高分子フィルム細片5重量
部以下を添加したものを、100℃以上の温度でプレス
成形してなる人造大理石を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の人造大理石に用いられる
成形材料は、熱硬化性樹脂を含有するものであって、こ
の熱硬化性樹脂としては特に制限はなく、従来人造大理
石に慣用されているもの、例えば不飽和ポリエステル樹
脂,ビニルエステル系樹脂及びアクリル系樹脂などの中
から、任意のものを選択して用いることができる。ここ
で、不飽和ポリエステル樹脂としては、例えば不飽和二
塩基酸,飽和二塩基酸及び多価アルコールを縮合反応さ
せて得られる不飽和ポリエステルを架橋性単量体に溶解
して得られるものが挙げられ、特に不飽和ポリエステル
の二塩基酸成分として、テレフタル酸20〜50モル%
を含むものを用いたものが好適である。
【0009】該不飽和ポリエステルを得るために使用さ
れる不飽和二塩基酸としては、例えばフマル酸,マレイ
ン酸,無水マレイン酸及びこれらの混合物などが、飽和
二塩基酸としては、例えばテレフタル酸,フタル酸,無
水フタル酸,イソフタル酸,コハク酸,アジピン酸,セ
バシン酸及びこれらの混合物などが挙げられる。一方、
多価アルコールとしては、例えばエチレングリコール,
ジエチレングリコール,トリエチレングリコール,ポリ
エチレングリコール,プロピレングリコール,ジプロピ
レングリコール,ネオペンチルグリコール,ビスフェノ
ールA,水素添加ビスフェノールAなどが挙げられる。
これらは単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて
用いてもよい。
【0010】さらに、架橋性単量体としては、例えばス
チレン,α−メチルスチレン,ジビニルベンゼン,ジア
リルフタレート,エチレングリコールジアクリレート,
エチレングリコールジメタクリレート,トリメチロール
プロパントリアクリレート,トリメチロールプロパント
リメタクリレート,ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート,ペンタエリスリトールトリメタクリレートなどが
挙げられる。これらは単独で用いてもよく、二種以上を
組み合わせて用いてもよい。また、この架橋性単量体の
不飽和ポリエステル樹脂中に占める割合は、通常25〜
55重量%の範囲である。本発明においては、この不飽
和ポリエステル樹脂は一種用いてもよく、二種以上を組
み合わせて用いてもよい。
【0011】また、ビニルエステル系樹脂としては、例
えば分子中にエポキシ基を少なくとも1個有するエポキ
シ化合物に、アクリル酸,メタクリル酸などの不飽和一
塩基酸をエステル化反応させることにより得られたビニ
ルエステル化合物を、必要に応じ用いられる前記架橋性
単量体に溶解させて得られたものが挙げられる。このビ
ニルエステル系樹脂は一種用いてもよく、二種以上を組
み合わせて用いてもよい。一方、アクリル系樹脂として
は、例えばメタクリル酸メチルを主体とするビニル系単
量体40〜70重量%、架橋性単量体0〜10重量%、
平均分子量1万〜15万のポリメタクリル酸メチル30
〜60重量%を含有するアクリルシロップを挙げること
ができる。ここで、メタクリル酸メチルと併用しうるビ
ニル系単量体としては、例えば他のメタクリル酸エステ
ル,アクリル酸エステル,芳香族ビニル化合物などが挙
げられ、架橋性単量体としては、前記不飽和ポリエステ
ル樹脂の説明において例示したものと同じものを挙げる
ことができる。また、ポリメタクリル酸メチルはカルボ
キシル基を含有するものであってもよい。本発明におい
ては、このアクリル系樹脂は一種用いてもよく、二種以
上を組み合わせて用いてもよい。
【0012】本発明で用いる成形材料においては、前記
熱硬化性樹脂と共に、従来人造大理石用成形材料に用い
られている各種フィラー,繊維補強材及び硬化剤など
が、通常用いられる。ここで、フィラーとしては、例え
ば炭酸カルシウム,硫酸バリウム,タルク,シリカ,ア
ルミナ,水酸化アルミニウム,ガラス粉末などの中か
ら、使用する樹脂の屈折率に応じて適宜選択して用いら
れる。繊維補強材としては、例えばガラス繊維,炭素繊
維,有機系繊維などが挙げられ、硬化剤としては、例え
ば各種の過酸化物などを用いることができる。なお、上
記フィラーやガラス繊維は、シラン系,チタネート系な
どのカップリング剤で表面処理して用いることができ
る。該フィラーは、樹脂100重量部当たり、通常15
0〜550重量部の範囲で用いられる。
【0013】この成形材料には、本発明の目的が損なわ
れない範囲で、必要に応じ各種添加剤、例えば内部離型
剤,低収縮化剤,酸化防止剤,紫外線吸収剤,光安定
剤,難燃剤,着色剤,カップリング剤,増粘剤,シリコ
ーンオイル,界面活性剤などを添加することができる。
ここで、内部離型剤としては、例えばステアリン酸亜
鉛,ステアリン酸カルシウムなどが挙げられ、また、低
収縮化剤としては、例えばポリスチレンなどの熱可塑性
樹脂が挙げられる。次に、本発明において用いられる着
色高分子フィルム細片は、厚さが100μm以下、望ま
しくは25〜100μmの範囲にあり、かつ平均径が0.
1〜10mm、望ましくは0.5〜10mmの範囲にあ
る。厚さが25μm未満ではプレス成形時にフィルム変
形や内部への巻き込みが起こりやすく、また100μm
を超えるとひけなどの外観不良が発生しやすくなる。フ
ィルムの変形や内部への巻き込み、ひけなどの外観不良
の発生などを防止する点から、このフィルムの好ましい
厚さは30〜100μmの範囲であり、特に30〜50
μmの範囲が好ましい。一方、平均径が0.1mm未満で
は石目調の外観が得られず、10mmを超えると均一分
散が困難となり、外観不良が生じる。
【0014】フィルム細片の形状については、平均径が
上記の範囲にあればよく、特に制限されず、いかなる形
状であってもよい。この高分子フィルム細片の基材樹脂
としては、プレス成形時の加熱において、実質上溶融し
ないものであればよく、特に制限されず、様々な樹脂を
用いることができる。例えば、ポリエステル系,ポリア
ミド系,ポリアセテート系,ポリエチレン系,ポリプロ
ピレン系,ポリスチレン系,エチレン−酢酸ビニル共重
合体系,ポリビニルアルコール系,ポリ塩化ビニル系,
ポリ塩化ビニリデン系,ポリイミド系,ポリカーボネー
ト系,ポリフェニレンサルファイド系などが挙げられ
る。また、着色高分子フィルム細片の作製方法について
は特に制限はなく、種々の方法を用いることができる。
例えばカーボンブラック(黒),ベンガラ(赤),酸化
チタン(白)などの顔料を、高分子フィルム表面に真空
蒸着させたのち、細片化してもよく、また高分子フィル
ム表面に各種方法により印刷したのち、細片化してもよ
い。あるいは、高分子フィルム表面に印刷を施したの
ち、その上にさらに透明なプラスチックフィルムをラミ
ネートしたものを細片化してもよい。
【0015】本発明においては、このようにして得られ
た着色高分子フィルム細片を、前記成形材料に添加する
が、その量は、成形材料100重量部当たり、5重量部
以下である。この添加量が5重量部を超えると均一分散
が困難となる上、フィルム細片の重なり部が多くなっ
て、所望の石目調が得られにくくなり、また表面突出部
分が発生する場合がある。さらに、人造大理石の機械的
強度が低下するおそれがある。また、この添加量があま
り少なすぎると所望の石目調のものが得られにくい。フ
ィルム細片が均一分散し、石目調の外観の美麗な人造大
理石を得るには、この着色高分子フィルム細片は、成形
材料100重量部当たり、0.5〜5重量部の範囲で添加
するのが有利である。本発明においては、この着色高分
子フィルム細片は、単一色のものを用いてもよく、着色
の異なるものを二種以上組み合わせて用いてもよい。な
お、本発明においては、上記着色高分子フィルム細片と
ともに、所望により1%以下の範囲で高分子有機繊維を
添加することもできる。この場合、高分子有機繊維の材
質は特に制限はないが、上述の着色高分子フィルム細片
で列挙した樹脂の中から適宜選定すればよい。
【0016】次に、本発明の人造大理石の製造方法につ
いて説明する。まず、熱硬化性樹脂,フィラー,繊維補
強材,硬化剤,着色高分子フィルム細片及び所望により
用いられる各種添加剤を、混練機、例えばバンバリー型
ニーダーなどを用いて混練して均質な組成物を調製した
のち、所望の形状の金型に充填し、30〜120kg/
cm2 程度の成形圧力下、100℃以上、好ましくは1
20℃以上の温度で、5〜15分間程度プレス成形し、
硬化させることにより、本発明の石目柄人造大理石が得
られる。このようにして得られた本発明の人造大理石
は、柄材の着色高分子フィルム細片の添加量が少ないに
もかかわらず、所望の石目調が発揮され、しかも表面に
ひけやふくれなどがなく、外観が美麗で、大理石様質感
に優れている。
【0017】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳しく
説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定
されるものではない。 実施例1 不飽和ポリエステル樹脂(二塩基酸成分中のテレフタル
酸含有量20モル%)100重量部,ポリメチルメタク
リレート〔三菱レーヨン(株)製,ダイヤナールBR−
87〕20重量部,パーヘキサTMH〔日本油脂(株)
製,硬化剤〕2重量部,ガラス粉〔日本フェロー(株)
製,M−10S〕400重量部,ステアリン酸亜鉛4重
量部,酸化マグネシウム0.1重量部及びガラス繊維50
重量部からなる材料の合計100重量部に、黒色ポリエ
ステルフィルム細片(厚さ30μm,平均径1.5mm)
4重量部を加え、バンバリー型ニーダーにて混練して組
成物を調製した。次に、この組成物を厚さ10mmのキ
ッチンカウンター用試験金型に充填したのち、圧力10
0kg/cm2 ,温度130℃の条件で8分間プレス成
形し、硬化させることにより、良好な黒御影調の人造大
理石製のキッチンカウンターが得られた。このものは、
表面にひけやふくれなどが認められず、外観の美麗なも
のであった(図1参照)。
【0018】実施例2 実施例1において、黒色ポリエステルフィルム細片とし
て、厚さ50μm、平均径1.5mmのものを3重量部用
いた以外は、実施例1と同様に実施して、人造大理石製
のキッチンカウンターを作製した。組成物調製における
混練状態は良好であり、また得られた成形品は、良好な
黒御影調を有し、かつ表面に柄材フィルムの突出はな
く、美麗な外観を有していた(図1参照)。また、この
成形品の曲げ強度(JIS 7203に準拠)は6.0k
gf/mm2 であった。
【0019】比較例1 実施例1において、黒色ポリエステルフィルム細片の添
加量を7重量部とした以外は、実施例1と同様に実施し
て、人造大理石製のキッチンカウンターを作製した。組
成物調製における混練状態については、時折トルクに異
常が認められた。また、得られた成形品は、表面の一部
に柄材フィルムの突出が認められた(突出数3個/10
0cm2 )(図2参照)。さらに、この成形品の曲げ強
度は4.8kgf/mm2 であった。
【0020】比較例2 実施例1において、黒色ポリエステルフィルム細片とし
て、厚さ50μm、平均径1.5mmのものを10重量部
用いた以外は、実施例1と同様に実施して、人造大理石
製のキッチンカウンターを作製した。組成物調製におけ
る混練状態については、異常なトルク値を示し、回転が
一時停止するなど、混練不良であった。また、得られた
成形品は、柄材フィルムの重なり及び表面の一部に柄材
フィルムの突出が認められた(突出数21個/100c
2 )(図2参照)。さらに、この成形品の曲げ強度は
3.0kgf/mm2 であった。
【0021】比較例3 実施例1において、黒色ポリエステルフィルム細片とし
て、厚さ20μm、平均径3mmのものを7重量部用い
た以外は、実施例1と同様に実施して、人造大理石製の
キッチンカウンターを作製した。組成物調製における混
練状態は良好であった。しかし、得られた成形品は、表
面にひけや凹凸が発生しており、かつ石目調も不充分で
外観の悪いものであった。なお、この成形品の曲げ強度
は4.2kgf/mm2 であった。
【0022】比較例4 実施例1において、黒色ポリエステルフィルム細片の代
わりに黒色のBMC粉砕物(平均径3mm)を10重量
部用いた以外は、実施例1と同様に実施して、人造大理
石製のキッチンカウンターを作製した。組成物調製にお
ける混練状態は良好であった。しかし、得られた成形品
は、表面にひけや凹凸が発生しており、かつ石目調も不
充分で外観の悪いものであった(図3参照)。この成形
品の曲げ強度は4.2kgf/mm2 であった。
【0023】実施例3 ビニルエステル樹脂(ビスフェノールA型エポキシ樹脂
とメタクリル酸との反応生成物72重量%及びスチレン
モノマー28重量%を含有するもの)100重量部、ポ
リメチルメタクリレート〔三菱レーヨン(株)製,ダイ
ヤナールBR−87〕25重量部,アルミニウムキレー
ト〔川研ファインケミカル(株)製,ALCH〕1重量
部,ポリスチレン20重量部,パーヘキサTMH〔日本
油脂(株)製、硬化剤〕2重量部,水酸化アルミニウム
〔昭和電工(株)製,ハイジライトH−320〕550
重量部,ステアリン酸亜鉛4重量部,ガラス繊維50重
量部及び黒色ポリエステルフィルム細片(厚さ30μ
m、平均径1.5mm)1重量部を、バンバリー型ニーダ
ーにて混練して組成物を調製した。次に、この組成物を
厚さ10mmのキッチンカウンター用試験金型に充填し
たのち、圧力120kg/cm2 、温度130℃の条件
で9分間プレス成形し、硬化させることにより、人造大
理石製のキッチンカウンターを作製した。組成物調製に
おける混練状態は良好であり、また得られた成形品は、
良好な黒御影調を有し、かつ表面に柄材フィルムの突出
はなく、美麗な外観を有していた(図1参照)。また、
この成形品の曲げ強度は6.1kgf/mm2 であった。
【0024】実施例4 実施例3において、黒色ポリエステルフィルム細片の添
加量を2.5重量部に変えた以外は、実施例3と同様に実
施して、人造大理石製のキッチンカウンターを作製し
た。組成物調製における混練状態は良好であり、また得
られた成形品は、良好な黒御影調を有し、かつ表面に柄
材フィルムの突出はなく、美麗な外観を有していた(図
1参照)。また、この成形品の曲げ強度は5.9kgf/
mm2 であった。
【0025】実施例5 実施例3において、黒色ポリエステルフィルム細片の添
加量を4.5重量部に変えた以外は、実施例3と同様に実
施して、人造大理石製のキッチンカウンターを作製し
た。組成物調製における混練状態については、トルクに
やや乱れが認められたが、混練は可能であった。得られ
た成形品は、良好な黒御影調を有し、かつ表面に柄材フ
ィルムの突出はなく、美麗な外観を有していた(図1参
照)。また、この成形品の曲げ強度は5.2kgf/mm
2 であった。
【0026】実施例6 アクリル樹脂(メタクリル酸メチル60重量%,トリメ
チロールプロパントリメタクリレート1重量%,ポリメ
チルメタクリレート39重量%含有)100重量部,水
酸化アルミニウム〔住友化学工業(株)製,CW−30
8,平均粒径8μm〕200重量部,パーヘキサTMH
〔日本油脂(株)製,硬化剤〕1重量部,ステアリン酸
亜鉛1重量部及びガラス繊維10重量部からなる材料の
合計100重量部に、黒色ポリエステルフィルム細片
(厚さ30μm,平均径1.5mm)4重量部を加え、バ
ンバリー型ニーダーにて混練して組成物を調製した。次
に、この組成物を厚さ10mmのキッチンカウンター用
試験金型に充填したのち、圧力120kg/cm2 ,温
度130℃の条件で8分間プレス成形し、硬化させるこ
とにより、良好な黒御影調の人造大理石製のキッチンカ
ウンターが得られた。このものは、表面にひけやふくれ
などが認められず、外観の美麗なものであった(図1参
照)。
【0027】
【発明の効果】本発明の人造大理石は、成形サイクルが
短く、経済的に有利なプレス成形法によって得られたも
のであり、しかも良好な機械的強度を維持するととも
に、外観が美麗で大理石様質感の優れた石目調を有する
ものである。本発明の石目柄人造大理石は、例えばキッ
チン天板や各種カウンタートップ,洗面化粧台,バスタ
ブ,シャワートレー,防水パン,床材,壁材,間仕切り
板などに好適に使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1〜6で得られた成形品の表面付近の
状態を示す概念図である。
【図2】 比較例1,2で得られた成形品の表面付近の
状態を示す概念図である。
【図3】 比較例4で得られた成形品の表面付近の状態
を示す概念図である。
【符号の説明】
1:成形品表面 2:着色フィルム細片 3:BMC粉砕物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B32B 33/00 B32B 33/00 B29K 101:10 105:16

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明又は半透明の熱硬化性樹脂を含有し
    てなる成形材料100重量部当たり、厚さ100μm以
    下,平均径0.1〜10mmの着色高分子フィルム細片5
    重量部以下を添加したものを、100℃以上の温度でプ
    レス成形してなる人造大理石。
JP9196977A 1997-07-23 1997-07-23 人造大理石 Pending JPH1134087A (ja)

Priority Applications (1)

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