JPH11339181A - 放送受信機能付きetc車載機 - Google Patents

放送受信機能付きetc車載機

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JPH11339181A
JPH11339181A JP14811498A JP14811498A JPH11339181A JP H11339181 A JPH11339181 A JP H11339181A JP 14811498 A JP14811498 A JP 14811498A JP 14811498 A JP14811498 A JP 14811498A JP H11339181 A JPH11339181 A JP H11339181A
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子 繁 樹 金
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両走行中に放送受信動作と、路側機からの
データ受信動作とを必要に応じて自動切り換えする放送
受信機能付きETC車載機を提供すること。 【解決手段】 ETC車載機に、放送電波を受信する放
送電波受信手段25と、ETC路側機からの情報電波を
受信するETC受信手段24と、映像を表示する表示手
段27と、音声出力手段28と、放送電波受信手段とE
TC受信手段との間で受信操作を切り換える制御手段2
6とを備えた。このような構成により、ETC車載機を
搭載した車両が走行している場所によってETC車載機
は放送番組を流したり、或いは道路情報を流したりし、
ユーザにとっては放送番組を聴きながら必要な道路情報
は確実に入手できるという有用性を享受できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両走行中に放送
受信動作と、路側機からのデータ受信動作とを必要に応
じて自動切り換えすることの可能な放送受信機能付きE
TC車載機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、道路交通システムを構築するため
に路側機が道路の要所々々に設置されて交通情報を発信
し、道路を走行する車両にはETC車載機を搭載して路
側機から送られる道路情報を受信するというデータ送受
信方式が構築されている。このような道路交通システム
における従来のデータ送受信装置の回路構成の例として
は、例えば図8に示すようなものがある。
【0003】図8において、符号1は路側機から送られ
る道路情報を受信するETC車載機を示し、2はこのE
TC車載機1に道路情報を発信する路側機を示す。ET
C車載機1は、路側機から送られる道路情報を実際に受
信するETC受信部3と、受信した信号を解析処理する
データ処理部4と、データ処理された情報を画像として
表示する画像表示部5と、データ処理された情報を音声
として表示する音声部6と、路側機2から送られる電波
をキャッチするアンテナ7とを備えて成る。路側機2も
また電波発信用のアンテナ8を備えている。ETC車載
機1の音声部6としてはスピーカ等が用いられる。
【0004】図9はかかる構成を有する道路交通システ
ムにおける道路情報の送信、受信動作を示す図である。
図9に示すように、路側機2は、通信動作として処理ス
テップ(以下、単にステップという)11において車載
機1に対して接続要求を送信し、次に車載機1からの接
続応答があるか否かをチェックする(ステップ12)。
車載機1が路側機2の通信領域に入ってきていないとき
は、車載機1からの接続応答はないので、ステップ1の
処理の戻って車載機1に対して接続要求を送信する処理
を繰り返す。
【0005】車載機1が路側機2の通信領域内に入って
きた場合は、路側機2は車載機1に対して接続要求を送
信し(ステップ13)、車載機1はこの接続要求を受信
し(ステップ14)、次に車載機1から路側機2に対し
て接続応答が送信される(ステップ15)。この接続応
答は路側機2に受信される(ステップ16)。次に路側
機2は、車載機1から接続応答があるか否かをチェック
する(ステップ17)。この場合は、車載機1が路側機
2の通信領域に入っているから、車載機1からの接続応
答が有り、これにともなって車載機1および路側機2の
双方で相互認証処理が行なわれる(ステップ18および
19)。次に路側機2側において相互認証が正しく行な
われたか否かがチェックされ(ステップ20)、相互認
証が正しく行なわれた場合は通信確立が行なわれ(ステ
ップ21)、路側機2から車載機1に対して道路情報が
送信される。他方、相互認証が正しく行なわれなかった
場合は通信確立が不成立となり(ステップ22)、路側
機2から車載機1に対しての道路情報の送信は行なわれ
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のETC車載機にあっては、路側機2からの通信接続
要求に対してETC車載機1が接続応答を返し、さらに
路側機2から車載機1へ送付された道路情報をETC車
載機1側で受け取るという動作を行なうのみであり、装
置としての有用範囲或いは利用範囲が限られてしまうと
いう不具合があった。
【0007】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、その目的は、車両走行中に放送受信動作
と、路側機からのデータ受信動作とを必要に応じて自動
切り換えすることの可能な放送受信機能付きETC車載
機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、ETC車載機に、放送電波を受信する放
送電波受信手段と、ETC路側機からの情報電波を受信
するETC受信手段と、映像を表示する表示手段と、音
声出力手段と、放送電波受信手段とETC受信手段との
間で受信操作を切り換える制御手段とを備えたものであ
る。
【0009】このETC車載機の制御手段は、車両がE
TC路側機からの電波が受信不可能な地域から受信可能
な地域へ進入したときは、受信していた放送電波をET
C路側機からの情報電波へ切り換える機能を持つ。また
一方、このETC車載機の制御手段は、車両がETC路
側機からの電波が受信可能な地域から受信不可能な地域
へ移動したとき、またはETC通信領域内で一連の通信
処理が完了したときは、受信電波をETC路側機からの
情報電波から放送電波へ切り換える機能を持つ。
【0010】このような構成により、ETC車載機を搭
載した車両が走行している場所によってETC車載機は
放送番組を流したり、或いは道路情報を流したりし、ユ
ーザにとっては放送番組を聴きながら必要な道路情報は
確実に入手できるという有用性を享受できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ETC車載機に、放送電波を受信する放送電波受信
手段と、ETC路側機からの情報電波を受信するETC
受信手段と、映像を表示する表示手段と、音声出力手段
と、放送電波受信手段とETC受信手段との間で受信操
作を切り換える制御手段とを備えたものであり、車両が
走行している場所によってETC車載機は放送番組を流
したり、或いは道路情報を流したりし、ユーザにとって
は放送番組を聴きながら必要な道路情報は確実に入手で
きるという作用を有する。
【0012】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の放送受信機能付きETC車載機において、制御
手段は、車両がETC路側機からの電波が受信不可能な
地域から受信可能な地域へ進入したときは、受信電波を
放送電波からETC路側機からの情報電波へ切り換える
ようにしたものであり、ラジオ受信からETC受信へ自
動的に切り換えてデータ受信を行なうからユーザにとっ
ては操作性がよく必要な情報を入手することができると
いう作用を有する。
【0013】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2記載の放送受信機能付きETC車載機におい
て、制御手段は、車両がETC路側機からの電波が受信
可能な地域から受信不可能な地域へ移動したとき、また
はETC通信領域内で一連の通信処理が完了したとき
は、受信電波をETC路側機からの情報電波から放送電
波へ切り換えるようにしたものであり、ETC受信から
ラジオ受信へ自動的に切り換えて放送番組の受信を行な
うからユーザにとっては操作性がよく放送を楽しむこと
ができるという作用を有する。
【0014】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
3記載の放送受信機能付きETC車載機において、制御
手段は、受信電波をETC路側機からの情報電波から放
送電波へ切り換えたときは、ETC路側機からの情報電
波の受信で得られた場所情報に基づいてその場所におけ
る選局を行なわせるようにしたものであり、ETC受信
処理をしている間にラジオの或る局の受信可能地域を出
てしまい、もとの選局状態ではラジオ放送が適性に受信
出来なくなっていたとしても、ETC受信データから自
動的に選局可能な局に切り替わるという作用を有する。
【0015】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
3または4記載の放送受信機能付きETC車載機におい
て、制御手段は放送電波受信用の選局地域情報記憶手段
を備えており、受信電波をETC路側機からの情報電波
から放送電波へ切り換えたときは、ETC路側機からの
情報電波の受信で得られた場所情報に基づいて前記選局
地域情報記憶手段のデータを自動更新するようにしたも
のであり、車両走行中にラジオの或る局の受信可能地域
を出てしまい、もとの選局位置情報ではラジオ放送が適
性に受信出来なくなっていたとしても、ETC受信デー
タに基づき新しい選局位置情報に更新することで、その
地域に合った周波数で放送局の選局ができるという作用
を有する。
【0016】以下、本発明の実施の形態を添付の図面を
参照して説明する。
【0017】図1は本発明の一実施の形態に係る放送受
信機能付きETC車載機を組み込んだ道路交通システム
(本実施の形態の場合はそのうちの路側システム)の全
体構成を示すブロック図である。図1において、符号2
1は路側機から送られる道路情報を受信するETC車載
機を示し、22はこのETC車載機21に道路情報を発
信する路側機、23は放送局を示す。ETC車載機21
は、路側機22から送られる道路情報を実際に受信する
ETC受信部24と、放送局23から送られる放送電波
を受信するラジオ受信部25と、受信した信号を解析処
理するデータ処理部26と、データ処理された情報を画
像として表示する画像表示部27と、データ処理された
情報を音声として表示する音声部28と、路側機222
から送られる電波をキャッチするアンテナ29と、放送
局23から送られる放送電波をキャッチするアンテナ3
0とを備えて成る。なお、31は路側機22に設けられ
た電波発信用のアンテナ、32は放送局23に設けられ
た電波発信用のアンテナである。ETC車載機21の表
示部27には例えば液晶ディスプレーが用いられ、音声
部28としてはスピーカ等が用いられる。また、本実施
の形態においては、ラジオ受信部25はみえるラジオ、
すなわち文字ラジオ放送の受信を行なうようになってい
る。
【0018】図2は本実施の形態に係るETC車載機2
1に用いられているデータ処理部26の具体的な構成例
を示す図である。このデータ処理部26は文字ラジオ処
理部34と、路側機22から送信された情報を解析する
ETC処理部35と、ETC処理部35における解析結
果から求められた位置情報と文字ラジオの選局情報との
組み合わせ、編成或いは更新を行なう選局位置情報作成
・更新部36と、選局位置情報をデータベースとして格
納する記憶部37と、上記各機能部の動作をコントロー
ルする制御部38とを備えて成る。制御部38には例え
ばマイクロコンピュータなどのCPUが用いられる。
【0019】かかる構成を有する道路交通システムにお
けるデータおよび放送の送信、受信動作について説明す
る。図3はかかる構成を有する道路交通システムにおけ
る道路情報および放送番組の送信、受信動作を説明する
フロー図である。図3において、本実施の形態に係るE
TC車載機21の動作が開始されると、処理ステップ
(以下、単にステップという)41において、制御部3
8は文字ラジオ処理部34に、記録済み選局位置情報の
取り込み処理を行なわせる。他方、制御部38はETC
処理部35に通信開始待ち動作を行なわせる(ステップ
42)。一般的に車両が路側システムが設置してない道
路を走行するときは、ETC受信部24による受信動作
は行なわれないから、ETC車載機21は上記ステップ
41で取り込んだ選局位置情報に基づく選局を行ない、
また文字ラジオ受信および処理動作を実行する(ステッ
プ43)。それとともに、文字ラジオ処理の途中で、所
定の時間間隔をおいて当該ETC車載機21と路側機2
2との間における通信開始の割り込み処理があるか否か
をチェックし(ステップ44)、通信開始の割り込み処
理がなければステップ43に戻って文字ラジオ処理を実
行する。
【0020】その間、ETC処理部35では、上記通信
開始待ち処理に引き続いて通信開始があったか否かをチ
ェックし(ステップ45)、通信開始がなければ先の通
信開始待ち動作(ステップ42)に戻る処理を繰り返す
一方、通信開始があった場合は次の動作として通信確立
が行なわれたか否かをチェックする(ステップ46)。
このチェック処理において通信確立がなければ先の通信
開始待ち動作(ステップ42)に戻って通信開始待ち以
下の各処理動作を継続する処理を繰り返す。一方、制御
部38は、車両が路側機22からの電波が受信不可能な
地域から受信可能な地域へ進入したときは、受信電波を
文字ラジオ放送電波から路側機22からの情報電波へ切
り換える。このために制御部38はETC車載機21と
路側機22との間で通信確立処理動作を行なう。通信確
立があった場合は次の動作として文字ラジオ処理部34
へ処理中断の割り込みが行なわれるとともに、ETC処
理部35自体はETC処理動作を開始する(ステップ4
7)。
【0021】文字ラジオ処理部34は、それまで文字ラ
ジオ処理(ステップ43)と通信開始の割り込みチェッ
ク(ステップ44)を繰り返し実行しているが、上記E
TC処理部35における通信確立にともなう割り込み処
理により、ステップ44において割り込み有りと判断さ
れ、文字ラジオ処理を一次中断する(ステップ48)。
そして、ETC処理部35における通信処理終了の割り
込みがあったか否かをチェックし(ステップ49)、こ
の通信処理終了の割り込みがないとき、制御部38はス
テップ48に戻って文字ラジオ処理部34に中断処理を
継続させる。
【0022】上記文字ラジオ処理部34が処理動作を一
次中断している間、ETC処理部35は、ステップ47
におけるETC処理の一環として、路側機22の位置情
報の取り出しを行ない(ステップ50)、次に路側機2
2からの通信が終了したか否かをチェックする(ステッ
プ51)。このチェック処理において、通信処理が終了
していないときは、制御部38はステップ47に戻って
ETC処理以下の各処理動作を継続する処理を繰り返
す。一方、制御部38は、車両が路側機22からの電波
が受信可能な地域から受信不可能な地域へ移動したと
き、またはETC通信領域内で一連の通信処理が完了し
たときは、受信電波を路側機22からの情報電波から放
送電波へ切り換える。このために制御部38はETC車
載機21と路側機22との間における通信終了処理動作
を行なう。通信終了があった場合は次の動作として文字
ラジオ処理部34へETC処理が終了した旨の結果を通
知する割り込みを行なう。次に、制御部38はETC処
理部35自体が通信終了の割り込み処理を行なったか否
かをチェックし(ステップ52)、通信終了の割り込み
処理を行なっていない場合は通信開始待ち(ステップ4
2)の処理に戻る一方、通信終了の割り込み処理を行な
った場合は一連のETC処理動作を終了する。
【0023】ETC部35における通信終了の割り込み
処理(ステップ51)を受けた文字ラジオ処理部34
は、それまで文字ラジオ処理の一時中断処理(ステップ
48)と通信終了の割り込みチェック(ステップ49)
を繰り返し実行しているが、上記ETC処理部35にお
ける通信終了にともなう割り込み処理により、ステップ
49において通信終了の割り込み有りと判断され、一次
中断処理を解いて再び文字ラジオ処理を実行する。この
とき文字ラジオ処理部34は、それまでの路側機22と
ETC処理部35によるETC通信動作によって得られ
た情報に基づき、選局位置情報が変化したか否かをチェ
ックする(ステップ53)。
【0024】上記チェック動作において、選局位置情報
が変化している場合は、選局位置情報の変更を行ない
(ステップ54)、次に記録済み選局位置情報の取り込
みを行なう(ステップ55)。その後、文字ラジオ処理
が終了したか否かをチェックし(ステップ56)、文字
ラジオ処理が終了していなければステップ43の文字ラ
ジオ処理に戻ってラジオ放送を受信する一方、文字ラジ
オ処理が終了している場合は一連の文字ラジオ処理およ
びETC処理との連携動作を終了する。他方、上記ステ
ップ53において、選局位置情報が変化していないと判
断された場合は、直接文字ラジオ処理が終了したか否か
をチェックし(ステップ56)、文字ラジオ処理が終了
していなければステップ43の文字ラジオ処理に戻って
ラジオ放送を受信する一方、文字ラジオ処理が終了して
いる場合は一連の文字ラジオ処理およびETC処理との
連携動作を終了する。
【0025】ここで、以上のETC車載機のラジオ受信
動作およびETC処理動作、並びに両動作間における割
り込み、切り換え動作に際しての上記ステップ41にお
ける選局情報取り込み処理の内容について説明する。図
4は選局位置情報の一例を表形式で示す図である。この
図において、a地域、b地域、c地域・・・とは地域情
報、すなわち本発明に即して考えれば、車両走行中にE
TC車載機がラジオ受信をする場合の位置が属する地域
の情報を表し、例えばa地域は東京およびその周辺地
域、b地域は関東北部地域、c地域は甲信越地域・・
・、というように或る広さを持った地域を指す。A放送
局、B放送局、C放送局・・・はそれぞれの異なった放
送局を示しそれぞれの放送局に対応する周波数の放送電
波を発信する。また同一の放送局であっても、地域が異
なると違った周波数の放送電波を発信することもある。
また、選局タイプは各地域別にみた、放送局と周波数
(受信不可を含む)の組み合わせ(関係付け)を表す指
標情報であり、周波数の組み合わせ方が違えば異なった
選局タイプを示す符号(本実施の形態ではタイプ1、タ
イプ2、・・・といった番号)が付される。そして、こ
の選局タイプはこの実施の形態のETC車載機21の動
作のために、特に適正に受信できる放送局と周波数との
関係をタイプ化し地域別に割り当てたものである。
【0026】したがって、上記選局位置情報においてa
地域に注目すれば、A放送局は123ヘルツ(Hz)、
B放送局は234Hz、C放送局は323Hz、D放送
局は受信不可であることが分かり、またこの周波数の組
み合わせは選局タイプ1であるということが分かる。次
に、b地域に注目すれば、A放送局は123Hz、B放
送局は230Hz、C放送局は323Hz、D放送局は
受信不可であることが分かり、またこの周波数の組み合
わせは上記a地域についての周波数の組み合わせとは異
なり(B放送局の周波数が異なる)、選局タイプ2であ
るということが分かる。以下同様にして、選局タイプ3
・・・などがそれぞれの地域に対応して付けられる。ち
なみに、c地域とd地域とは各放送局に同調するための
周波数の組み合わせが同じであるから、選局タイプは同
じに設定されている。そして上記選局位置情報はデータ
ベースとしてETC車載機21の記憶部37に格納され
ている。
【0027】そして、路側システムは路側機22の設置
位置の情報と、その路側機22の配置位置が属する地域
の情報とを有し、ETC車載機21は地域情報とその地
域情報に対応する選局タイプの情報を有するから、位置
情報を地域に関係付けることにより、選局タイプから放
送を適正且つ簡単に受信することができる。図5および
図6は上で説明した路側システムおよびETC車載機2
1が有する情報を示し、図5はそれぞれの路側システム
によって保有されており、各路側機22が配置されてい
る位置、路側機22の配置位置が属する地域の情報を示
す図である。また、図6(a)はETC車載機21が有
する地域情報とそれに対応する選局タイプ情報を関係付
けて示す図である。図6(a)に示すように、地域情報
aで表される地域ではラジオ放送を受信するために選局
タイプ1が選ばれ、地域情報bで表される地域ではラジ
オ放送を受信するために選局タイプ2が選ばれる、とい
うように地域情報と選局タイプとが関係付けられてい
る。図6(b)はETC車載機21に設定されている選
局タイプとそれに対応する各放送局の受信周波数とを関
係付けて示す図である。図6(b)に示すように、ラジ
オ放送を受信するための選局タイプ1では、A放送局は
123Hz、B放送局は234Hz、C放送局は323
Hz、D放送局は受信不可であるというデータが作成さ
れており、また、選局タイプ1では、A放送局は123
Hz、B放送局は230Hz、C放送局は323Hz、
D放送局は受信不可であるというデータが作成されてい
る。ETC車載機21は、このデータに基づき、ユーザ
の選局操作にしたがって対応する放送局に自動的に周波
数設定される。
【0028】図7はそれぞれの路側システムの路側機2
2が配置されている位置、路側機22の配置位置が属す
る地域、およびその地域の選局タイプの関係の例を表す
図である。図7において、図7(a)は路側システム側
が有する位置情報および地域情報をテーブル化して示す
図であり、図7(b)はETC車載機21が有する地域
情報とそれに対応する選局タイプ情報をテーブル化して
示す図である。これらの図において、路側システムXに
ついてみると、その路側機22が設置されている位置は
xであり、この位置xは地域aに属することが分かる。
また、路側システムYについてみると、その路側機22
が設置されている位置はyであり、この位置xは路側シ
ステムXと同じ、地域aに属することが分かる。以下同
様にして路側システムZは位置zにありその位置zは地
域dに属することが分かる。
【0029】これらの位置(x,y,z)および地域
(a,b,c,d)のデータは路側機22が有していて
ETC通信によりETC車載機21へ無線で送付され
る。例えば地域aに属する路側システムXについてみる
と、ETC車載機21では先に説明した図4および図6
に示すデータを記憶部37に格納しているから、路側機
21からの受信データの中の上記地域aのデータからデ
ータベースの検索が行なわれ、図6(a)に示すテーブ
ルからその地域aについての選局タイプ情報として選局
タイプ1が割り出される。そして、ETC車載機21の
データベース(図4、図6参照)によれば、選局タイプ
1では放送局A、B、Cが受信できることがわかり、E
TC車載機21が路側システムXのエリア内にあるとき
は選局タイプ1から選局可能な放送局の周波数を自動的
に設定することにより、自動的に最高の感度で放送を受
信できる。このような選局タイプの割り出し動作は路側
システムYについても同様に行なわれる。すなわち、路
側システムYについてみると、その路側機22が設置さ
れている位置はyであり、この位置yのデータは路側機
22が有していてETC通信によりETC車載機21へ
送付される。ETC車載機21では図4に示すデータを
記憶部37に格納しているから、受信データの中の上記
位置yのデータからデータベースの検索が行なわれ、地
域情報としてa地域が割り出され、さらにその地域につ
いての選局タイプ情報として選局タイプ1が割り出され
るのである。
【0030】したがって、図3のフロー図に説明されて
いる処理動作を再度検討してみると、ステップ48でE
TC車載機21がETC処理を行なうために文字ラジオ
処理を一時中断した場合、ETC処理を行なっている間
に車両が走行して放送受信可能区域をはみ出てしまい、
上記一時中断が解けた場合に、先程まで受信できていた
文字ラジオ放送が受信できなくなっている、ということ
が起こり得る。このような場合でも、そのときのETC
処理中に路側機22から受けた位置情報および地域情報
からETC車載機21内部では選局位置情報の検索が行
なわれて制御部38はどの選局タイプで周波数設定をす
ればよいかを認識している。これにより、ステップ49
においてETC処理のための通信が終了した旨の割り込
みがあった場合にステップ53で選局位置情報の変化が
あったか否かは上記制御部38における認識結果から容
易に判断でき、ステップ54の選局位置情報の変更は即
座になされる。車両が走行して放送受信可能区域をはみ
出てしまい、ラジオ放送が受信できなくなっているとい
う状況は、車両が路側機22からの電波が受信可能な地
域から受信不可能な地域へ移動したとき、或いはETC
通信領域内で一連の通信処理が完了したときの何れの場
合においても起こり得るものであり、本実施の形態のデ
ータ処理部26はそのいずれの場合に対しても対応をと
ることができる。
【0031】以上の動作により、制御部38は、受信電
波を路側機22からの情報電波から放送電波へ切り換え
たときは、路側機22からの情報電波の受信で得られた
場所情報、すなわち位置情報および地域情報に基づいて
その場所における選局を行なう。さらに、制御部38
は、受信電波を路側機からの情報電波から放送電波へ切
り換えるに当たって、選局位置情報が変化しているとき
は、路側機22からの情報電波の受信で得られた場所情
報に基づいて記憶部37に格納されている選局位置情報
を選局位置情報作成・更新部36に自動更新させる。こ
の場合の選局位置情報の自動更新とは、図4において、
例えばa地域用の選局モードからb地域用の選局モード
へ、或いはb地域用やc地域用の選局モードへ変更する
ことを指し、また、図6についてみれば、例えばタイプ
1の選局モードからタイプ2の選局モードへ、或いはタ
イプ3の選局モードへ変更することを指す。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ETC車載機をETCデータの通信のみならず文字ラジ
オ等の放送電波を受信できるようにしたため、ETC車
載機の表示部や音声部を両方の通信の出力部として共用
でき、構造が簡単で機能が増大したETC車載機とする
ことができる。
【0033】また、ETCの受信処理とラジオ受信処理
とを自動的に切り換えてデータ受信、或いは放送の受信
を行なうからユーザにとっては操作性がよく必要な情報
を入手することができる。
【0034】さらに、ETC受信処理をしている間にラ
ジオの或る局の受信可能地域を出てしまいもとの選局状
態ではラジオ放送が適性に受信出来なくなっていたとし
ても、ETC受信データから自動的に選局可能な局に切
り替わるから、長距離走行においてもスムーズに放送局
間の切り換えができ、利便性を向上させることができる
等、種々の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における放送受信機能付
きETC車載機及びこれを用いた道路交通システムの構
成を概略的に示すブロック図
【図2】前記実施の形態において用いられるデータ処理
部の構成を示すブロック図
【図3】前記実施の形態におけるETC受信動作とラジ
オ受信動作およびこれらの動作の切り換え処理を説明す
るフロー図
【図4】前記実施の形態においてラジオ受信のために作
成される選局位置情報のデータ構成の一例を示す図
【図5】前記実施の形態においてそれぞれの路側システ
ムによって保有されている送受信のためのデータのう
ち、各路側機が配置されている位置、路側機の配置位置
が属する地域の情報のデータ構成の一例を示す図
【図6】(a) ETC車載機が有する地域情報とそれ
に対応する選局タイプ情報を関係付けて示す図 (b) ETC車載機に設定されている選局タイプとそ
れに対応する各放送局の受信周波数とを関係付けて示す
【図7】それぞれの路側システムの路側機が配置されて
いる位置、路側機の配置位置が属する地域、およびその
地域の選局タイプの関係の例を表す図 (a) 路側システム側が有する位置情報および地域情
報をテーブル化して示す図 (b) ETC車載機が有する地域情報とそれに対応す
る選局タイプ情報をテーブル化して示す図
【図8】従来におけるETC車載機及びこれを用いた道
路交通システムの構成を概略的に示すブロック図
【図9】前記従来の道路交通システムにおける道路情報
の送信、受信動作を示す図
【符号の説明】
21 ETC車載機 22 路側機 23 放送局 24 ETC受信機 25 ラジオ受信機 26 データ処理部 27 表示部 28 音声部 29、30、31、32 アンテナ 34 文字ラジオ処理部 35 ETC処理部 36 選局位置情報作成・更新部 37 記憶部 38 制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送電波を受信する放送電波受信手段
    と、ETC路側機からの情報電波を受信するETC受信
    手段と、映像を表示する表示手段と、音声出力手段と、
    放送電波受信手段とETC受信手段との間で受信操作を
    切り換える制御手段とを備えた放送受信機能付きETC
    車載機。
  2. 【請求項2】 制御手段は、車両がETC路側機からの
    電波が受信不可能な地域から受信可能な地域へ進入した
    ときは、受信電波を放送電波からETC路側機からの情
    報電波へ切り換えることを特徴とする請求項1記載の放
    送受信機能付きETC車載機。
  3. 【請求項3】 制御手段は、車両がETC路側機からの
    電波が受信可能な地域から受信不可能な地域へ移動した
    とき、またはETC通信領域内で一連の通信処理が完了
    したときは、受信電波をETC路側機からの情報電波か
    ら放送電波へ切り換えることを特徴とする請求項1また
    は2記載の放送受信機能付きETC車載機。
  4. 【請求項4】 制御手段は、受信電波をETC路側機か
    らの情報電波から放送電波へ切り換えたときは、ETC
    路側機からの情報電波の受信で得られた場所情報に基づ
    いてその場所における選局を行なわせることを特徴とす
    る請求項3記載の放送受信機能付きETC車載機。
  5. 【請求項5】 制御手段は放送電波受信用の選局地域情
    報記憶手段を備えており、受信電波をETC路側機から
    の情報電波から放送電波へ切り換えたときは、ETC路
    側機からの情報電波の受信で得られた場所情報に基づい
    て前記選局地域情報記憶手段のデータを自動更新するこ
    とを特徴とする請求項3または4記載の放送受信機能付
    きETC車載機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006025544A1 (ja) * 2004-09-01 2006-03-09 Fujitsu Ten Limited 放送受信装置
CN103731172A (zh) * 2013-06-21 2014-04-16 深圳市金溢科技有限公司 路侧单元设备以及射频收发方法

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WO2006025544A1 (ja) * 2004-09-01 2006-03-09 Fujitsu Ten Limited 放送受信装置
CN103731172A (zh) * 2013-06-21 2014-04-16 深圳市金溢科技有限公司 路侧单元设备以及射频收发方法
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