JPH11338471A - カラオケのデータ記憶装置、カラオケ装置、カラオケのデータ管理装置、およびカラオケのデータ作成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラオケに用いるデータを有効に利用する。 【解決手段】 曲データと音色設定データを独立したデ
ータとして扱い、各音色設定データは音色ＩＤが付加さ
れて音色設定データバンク１０６に記憶されており、各
曲データ中には、音色設定データを指定する音色ＩＤが
含まれている。そして、曲データを再生する際に、音色
ＩＤに対応する音色設定データを読み出すことによっ
て、必要な音色設定を行うことができるようになってい
る。また、他のデータ制作者が制作した音色設定データ
を読み出して参照することができるので、データを有効
利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、特に通信カラオ
ケシステム用いて好適な、データを有効利用することが
できるカラオケのデータ記憶装置、カラオケ装置、カラ
オケのデータ管理装置、およびカラオケのデータ作成装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、電話回線などの通信手段を介
して各カラオケ端末に曲データを配信する通信カラオケ
システムにおいては、曲データとして演奏情報をコード
化したＭＩＤＩ（Musical Instrument Digital Interfa
ce）データを用いたシステムが周知ある。そして、各カ
ラオケ端末はそれぞれに音源を具備しており、ＭＩＤＩ
データによって特定される演奏情報に基づいて楽音信号
を生成する。このようなカラオケ装置は、通常、予め記
憶した基本波形データに基づいて楽音を生成する。そし
て、例えば特開平９−１６０５７１号公報に開示されて
いるように、全ての音色に対応する基本波形データを記
憶せずに、曲に特有の波形データは曲データに添付する
という技術も提案されている。しかしながら、このよう
な技術では、波形データそのものを添付して曲データを
配信するので、配信するデータのサイズが非常に大きく
なってしまうという問題があった。一方、カラオケ端末
に記憶されている基本波形データのエンベロープを変化
させる技術や、フィルタリングなどの技術を用いて基本
波形データから様々な音色の楽音信号を生成する技術が
提案されている。このような技術を用いる場合は、エン
ベロープやフィルタの特性を示すデータを音色設定デー
タとして曲データに添付する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した音色
設定データを曲データに添付する場合であっても、詳細
な音色設定を行うためには、大量のデータを添付しなけ
ればならず、やはりデータサイズが大きくなってしまう
という問題があった。従って、曲データ毎に音色設定デ
ータを配信することは、通信手段に負担をかけるという
問題の他、曲の配信をうけたカラオケ装置においても曲
データを記憶するための容量を確保しなければならない
という問題があった。例えば、カラオケ端末毎に１０，
０００曲程度の曲データを記憶しているとすると、音色
設定データは通常１曲あたり２〜３Ｋｂ（キロバイト）
であるので、音色設定データだけでも２０〜３０Ｍｂ
（メガバイト）の記憶容量を必要とする。しかしなが
ら、全く同じ設定を示す音色設定データが複数の曲デー
タにそれぞれ添付されている場合や、人気のない曲デー
タに添付されたほとんど使用されない音色設定データが
記憶されている場合がある。このような音色設定データ
は、各カラオケ装置において記憶している価値の低いも
のである。また、このような通信カラオケシステムで
は、複数のデータ制作者が曲データおよび音色設定デー
タを制作する場合が多い。そして、各制作者がそれぞれ
に音色設定データを制作しているので、各々の制作者が
時間をかけて、結果的には同じ設定を示す音色設定デー
タを制作している場合がある。このような場合は、制作
者の労力が無駄になるだけではなく、不必要に重複した
音色設定データを含む曲データをセンタや各カラオケ装
置が記憶しなければばらないという問題があった。

【０００４】本発明は上述した課題を解決するためにな
されたものであり、カラオケに用いるデータを有効に利
用することができるカラオケのデータ記憶装置、カラオ
ケ装置、カラオケのデータ管理装置、およびカラオケの
データ制作装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項１に記載の発明は、音源を制御する際の
音色に関する設定を示した音色設定データを複数記憶す
る音色設定データ記憶手段と、外部から入力される検索
要求データに基づいて前記音色設定データ記憶手段から
前記検索要求データに対応する音色設定データを検索す
る音色設定データ検索手段と、検索した前記音色設定デ
ータを出力する検索データ出力手段とを備えることを特
徴とする。

【０００６】また、請求項２に記載の発明は、音源を制
御して楽音信号を生成させるカラオケ装置において、前
記音源を制御する際の音色に関する設定を示した音色設
定データを指定する音色指定データを含む曲データおよ
び前記音色指定データによって指定される音色設定デー
タに基づいて前記音源を制御する音源制御手段とを備え
ることを特徴とする。また、請求項３に記載の発明は、
請求項２に記載のカラオケ装置において、前記音色設定
データを記憶する設定データ記憶手段と、前記音色指定
データによって指定される音色設定データが前記設定デ
ータ記憶手段に記憶されてるか否かを判別する判別手段
と、前記判別手段によって当該音色設定データが前記設
定データ記憶手段に記憶されていないと判別された場合
は、外部から入力される前記音色設定データを前記設定
データ記憶手段に記憶する制御を行う記憶制御手段とを
さらに備えることを特徴とする。また、請求項４に記載
の発明は、請求項１に記載のカラオケのデータ記憶装置
との間でデータの入出力を行う請求項３に記載のカラオ
ケ装置において、前記判別手段によって前記設定データ
記憶手段に記憶されていないと判別された音色設定デー
タを、前記検索手段に検索させるための前記検索要求デ
ータを出力する検索要求手段をさらに具備し、前記記憶
制御手段は、前記検索データ出力手段によって出力され
た前記音色設定データを前記設定データ記憶手段に記憶
することを特徴とする。また、請求項５に記載の発明
は、請求項３または４に記載のカラオケ装置において、
前記音色設定データ記憶手段は、前記音色設定データ毎
の読み出し頻度を記憶し、前記読み出し頻度の低い音色
設定データを削除することを特徴とする。

【０００７】また、請求項６に記載の発明は、請求項３
に記載のカラオケ装置との間でデータの入出力を行うカ
ラオケのデータ管理装置において、新規に制作された前
記曲データによって指定される音色設定データが、前記
設定データ記憶手段に記憶されているか否かを判別する
記憶判別手段と、前記記憶判別手段によって当該音色設
定データが前記設定データ記憶手段に記憶されていない
と判別された場合は、当該音色設定データを前記カラオ
ケ装置に出力する音色データ出力手段とを備えたことを
特徴とする。

【０００８】また、請求項７に記載の発明は、請求項１
に記載のカラオケのデータ記憶装置との間でデータの入
出力を行うカラオケのデータ作成装置であって、前記音
色設定データを前記前記検索手段に検索させる検索要求
データを前記カラオケのデータ記憶装置に出力する検索
要求手段と、前記検索データ出力手段によって出力され
た前記音色設定データに基づいて新規音色設定データを
作成する音色設定データ作成手段とを備えることを特徴
とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について説明する。

【００１０】１．実施形態の構成 まず、図１を参照して、実施形態の装置構成について説
明する。この実施形態は、本発明を適用した通信カラオ
ケシステムであり、図示するように、センタ１００、カ
ラオケ端末２００、およびデータ制作端末３００がネッ
トワーク４００に接続されている。なお、図示は省略し
ているが、ネットワーク４００には同じ構成を備えたカ
ラオケ端末２００およびデータ制作端末３００が複数接
続されている。

【００１１】センタ１００は、ＣＰＵ１０１、ＲＯＭ１
０２、ＲＡＭ１０３、通信インターフェイス１０４、曲
データバンク１０５、および音色設定データバンク１０
６を備えて構成されている。ＣＰＵ１０１は、ＲＯＭ１
０２に記憶されたプログラムに従って、バスを介して接
続された各部を制御する。ＲＡＭ１０３は、データを一
時的に記憶するためなどに使用し、例えば、通信インタ
ーフェイス１０４を介してネットワーク４００から受信
したデータを一時的に記憶する。曲データバンク１０５
は、多数の曲データを蓄積した媒体であり、音色設定デ
ータバンク１０６は、多数の音色設定データを蓄積した
媒体である。

【００１２】次に、カラオケ端末２００について説明す
る。図１に示したように、カラオケ端末２００は、ＣＰ
Ｕ２０１、ＲＯＭ２０２、ＲＡＭ２０３、通信インター
フェイス２０４、ハードディスク２０５、操作パネル２
０６、音源２０７、およびサウンドシステム２０８を備
えて構成されている。ＣＰＵ２０１は、ＲＯＭ２０２に
記憶されたプログラムに従って、バスを介して接続され
た各部を制御する。ＲＡＭ２０３は、データを一時的に
記憶するためなどに使用し、例えば、通信インターフェ
イス２０４を介してネットワーク４００から受信したデ
ータを一時的に記憶する。ハードディスク２０５は、曲
データおよび音色設定データを蓄積した記憶媒体であ
る。操作パネル２０６は、例えばテンキーなどの操作子
を備え、リクエストする曲番号を入力するためなどに用
いられる。また、音源２０７は、曲データおよび予め記
憶された基本波形データに基づいて楽音信号を生成する
ものである。そして、サウンドシステム２０８は、音源
２０７において生成された楽音信号をアナログ信号に変
換した後増幅して出力するものであり、アンプやスピー
カなどから構成されている。

【００１３】次に、データ制作端末３００について説明
する。データ制作端末３００は、ＣＰＵ３０１、ＲＯＭ
３０２、ＲＡＭ３０３、通信インターフェイス３０４、
ハードディスク３０５、およびデータ制作部３０６を備
えて構成されている。ＣＰＵ３０１は、ＲＯＭ３０２に
記憶されたプログラムに従って、バスを介して接続され
た各部を制御する。ＲＡＭ３０３は、データを一時的に
記憶するためなどに使用し、例えば、通信インターフェ
イス３０４を介してネットワーク４００から受信したデ
ータを一時的に記憶する。ハードディスク３０５は、曲
データおよび音色設定データを蓄積した記憶媒体であ
る。そして、データ制作部３０６は、曲データおよび音
色設定データを制作するためのものであり、例えば、キ
ーボードなどの操作子の他、音源、シーケンサ、および
ディスプレイなどを備えている。

【００１４】ここで、本実施形態において使用するデー
タについて説明する。各曲データ中には、音色設定デー
タを特定するための音色ＩＤが音色指定データとして含
まれている。そして、曲データを再生する際には、曲デ
ータに含まれた音色ＩＤに対応する音色設定データを使
用することによって、必要な音色設定を行うことができ
るようになっている。すなわち、本発明では、曲データ
と音色設定データを独立したデータとして扱っており、
複数の曲データの再生において、使用する音色設定デー
タを共有することができるようになっている。従って、
センタ１００には不必要に重複した音色設定データを記
憶する必要がなくなり、記憶量を削減することができ
る。また、従来は、各データ制作者が音色設定データを
それぞれ独立して制作していたが、本実施形態では、音
色設定データをデータバンク化することによって、デー
タ制作者同士が音色設定データを共有することができる
ようになる。すなわち、他のデータ制作者が制作した音
色設定データを参照して音色設定データを制作すること
ができるので、データを有効利用することができる。な
お、音色ＩＤは、例えば数桁の数字やアルファベットで
あり、音色設定データそのものに比較してデータ量が少
ない。従って、本実施形態における曲データのサイズ
は、音色設定データそのものを曲データに含める場合に
比較して非常に小さくなっている。

【００１５】また、音色設定データバンク１０６には、
各種の条件によって音色設定データを検索することが可
能となるように、様々な情報をあわせて記憶している。
例えば、楽器の種類などのパラメータタイプ、データ制
作者、およびデータ登録日時などを示す管理テーブルを
記憶している。また、音色設定データ同士の類似度を、
例えば「類似度８０％」というように数値化して、この
数値に基づいて所望の音色設定データを検索できるよう
にしてもよい。このような情報をテーブルとして記憶し
ておけば、所望する音色設定データの検索が容易とな
り、データ制作者は、所望する音色設定データを容易に
入手することが可能になる。従って、すでに音色設定デ
ータバンク１０６に登録されている音色設定データを参
照して音色設定データを作成することができるので、音
色設定データ制作の効率が上がる。また、すでに音色設
定データバンク１０６に登録されている音色設定データ
の音色ＩＤを曲データ中の音色指定データとして含める
こともできるので、必ずしも音色設定データを制作する
必要がなくなり、曲データ制作の効率も上がる。

【００１６】２．実施形態の動作 次に、図２、図３、図４に示すフローチャートを参照し
て、実施形態の動作について説明する。

【００１７】（１）センタ１００動作 まず、図２を参照してセンタ１００の動作について説明
する。センタ１００は、データ制作端末３００から送信
された曲データおよび音色設定データを蓄積する動作、
曲データおよび音色設定データをカラオケ端末２００に
配信する動作、およびカラオケ端末２００あるいはデー
タ制作端末３００からの検索要求に応じて音色設定デー
タを配信する動作を行う。具体的には、ＣＰＵ１０１
は、ステップＳ１０１からステップＳ１０６までの過程
では音色設定データを検索する処理を行い、ステップＳ
１０１、Ｓ１０２、Ｓ１０７〜Ｓ１０９の過程では音色
設定データを新規に音色設定データバンク１０６に登録
する処理を行い、ステップＳ１０１、Ｓ１０２、Ｓ１１
０〜Ｓ１１３の過程では曲データを新規に曲データバン
ク１０５に登録してカラオケ端末２００に配信する処理
を行う。

【００１８】まず、音色設定データを検索する処理につ
いて説明する（Ｓ１０１〜Ｓ１０６）。ＣＰＵ１０１
は、通信インターフェイス１０４を介してネットワーク
４００からデータを受信し（Ｓ１０１）、受信したデー
タが音色設定データの検索要求データであるか否かを判
別する（Ｓ１０２）。ステップＳ１０２の判別におい
て、受信したデータが音色設定データの検索要求データ
であると判別した場合には（Ｓ１０２；ＹＥＳ）、検索
要求データに基づいて音色設定データバンク１０６に記
憶された音色設定データの検索を行う（Ｓ１０３）。

【００１９】音色設定データの検索が終了すると、検索
要求元の装置に対して検索結果を通知する（Ｓ１０
４）。ここでは、検索条件に合致する音色設定データが
複数検索された場合は、検索された全ての音色ＩＤを通
知する。そして、検索結果通知に対して音色設定データ
の送信要求があるか否かを判別し（Ｓ１０５）、送信要
求があったと判別すると、送信要求のあった音色設定デ
ータを要求元の装置に送信して（Ｓ１０６）、処理をス
テップＳ１０１に移行させる。ステップＳ１０５の判別
において送信要求がなかったと判別した場合には（Ｓ１
０５；ＮＯ）、処理をステップＳ１０１に移行させ、再
度ネットワーク４００からデータを受信する処理を行
う。

【００２０】次に、音色設定データを新規に音色設定デ
ータバンク１０６に登録する処理（１０１、Ｓ１０２、
Ｓ１０７〜Ｓ１０９）について説明する。ＣＰＵ１０１
は、ステップＳ１０２の判別において、受信したデータ
が音色設定データ検索要求データではないと判別した場
合は（Ｓ１０２；ＮＯ）、次に、受信したデータが音色
設定データであるか否かを判別する（Ｓ１０７）。ここ
で受信したデータが音色設定データであると判別した場
合は（Ｓ１０７；ＹＥＳ）、受信した音色設定データに
新規ＩＤを付加して音色設定データバンク１０６に登録
する（Ｓ１０８）。音色設定データの登録が完了する
と、送信元であるデータ制作端末３００に対して新規Ｉ
Ｄを通知し（Ｓ１０８）、処理をステップＳ１０１に移
行させる。

【００２１】次に、曲データを新規に曲データバンク１
０５に登録してカラオケ端末２００に配信する処理（Ｓ
１０１、Ｓ１０２、Ｓ１１０〜Ｓ１１３）について説明
する。ＣＰＵ１０１は、ステップＳ１０７の判別におい
て、ステップＳ１０１において受信したデータが音色設
定データではないと判別した場合は（Ｓ１０７；Ｎ
Ｏ）、受信したデータは曲データであるので、受信した
曲データに新規曲番号を付与して曲データバンク１０５
に新規登録する（Ｓ１１０）。次に、新規登録した曲デ
ータに、ステップＳ１０８において新規登録した音色設
定データに対応する音色ＩＤが含まれているか否かを判
別し（Ｓ１１１）、含まれていると判別した場合は（Ｓ
１１１；ＹＥＳ）、新規音色設定データ（Ｓ１１２）お
よび曲データをカラオケ端末２００に配信した後（Ｓ１
１３）、処理をステップＳ１０１に移行させる。

【００２２】一方、ステップＳ１１１の判定において、
新規登録の音色設定データに対応した音色ＩＤが含まれ
ていないと判別した場合は（Ｓ１１１；ＮＯ）、曲デー
タのみカラオケ端末２００に配信した後（Ｓ１１３）、
処理をステップＳ１０１に移行させる。

【００２３】（２）カラオケ端末２００の動作 次に、図３を参照してカラオケ端末２００の動作につい
て説明する。カラオケ端末２００は、まず、通信インタ
ーフェイス２０４を介してネットワーク４００からデー
タを受信する処理を行い（Ｓ２０１）、ステップＳ２０
１において新規データを受信したか否かを判別する（Ｓ
２０２）。ここでは、新曲の配信（図２：Ｓ１１３参
照）や送信要求した音色設定データ（後述するＳ２０９
参照）を受信した場合は、新規データを受信したと判別
する。一方、ステップＳ２０１の処理においてデータが
受信されなかった場合は、新規データを受信しなかった
と判別する。ステップＳ２０２の判別において新規デー
タを受信したと判別した場合は（Ｓ２０２；ＹＥＳ）、
受信した曲データあるいは音色設定データをハードディ
スク２０５に記憶する（Ｓ２０３）。

【００２４】曲データまたは音色設定データの記憶が終
了した後、あるいは、ステップＳ２０２の判別において
新規データを受信しなかったと判別した場合は（Ｓ２０
２；ＮＯ）、次に、リクエスト入力があるか否かを判別
する（Ｓ２０４）。ここでは、操作パネル２０６に設け
られている操作子から曲番号が入力された場合は、リク
エスト入力がされたと判別する。ステップＳ２０４の判
別において、リクエスト入力がないと判別した場合は
（Ｓ２０４；ＮＯ）、処理をＳ２０１に移行させ、再度
データ受信処理を行う。一方、リクエスト入力があった
と判別した場合は（Ｓ２０４；ＹＥＳ）、リクエストさ
れた曲番号に対応する曲データをハードディスク２０５
から読み出し（Ｓ２０５）、曲データ中の音色ＩＤに対
応する音色設定データをハードディスク２０５から検索
する（Ｓ２０６）。

【００２５】そして、音色設定データがハードディスク
２０５に記憶されているか否かを判別し（Ｓ２０７）、
記憶されていると判別した場合は（Ｓ２０７；ＹＥ
Ｓ）、曲データおよび、曲データ中の音色ＩＤに対応す
る音色設定データに基づいて曲を演奏する処理を行った
後（Ｓ２０８）、処理をステップＳ２０１に移行する。
一方、ステップＳ２０７の判別において、音色設定デー
タがハードディスク２０５に記憶されていないと判別し
た場合は（Ｓ２０７；ＮＯ）、センタ１００に対して音
色設定データの送信要求を送信した後（Ｓ２０９）、処
理をステップ２０１に移行する。そして、要求した音色
設定データがセンタ１００から配信されると（Ｓ２０
１）、ステップＳ２０２の判別においてＹＥＳと判別さ
れて、要求した音色設定データがハードディスク２０５
に記憶される。

【００２６】このように、カラオケ端末２００は、曲デ
ータあるいは音色設定データを新規に受信すると、受信
したデータをハードディスク２０５に記憶し、記憶した
データを再生することによって曲演奏を行う。曲データ
には音色ＩＤが含まれており、音色ＩＤに対応する音色
設定データを用いて音源２０７を制御するので、音色設
定データを複数の曲で共有できる。また、カラオケ端末
２００は、曲データ中の音色ＩＤに対応した音色設定デ
ータをハードディスク２０５に記憶していない場合は、
センタ１００に対して当該音色設定データを送信要求す
ることができるので、必ずしもカラオケ装置２００が全
ての音色設定データを記憶しておく必要がない。

【００２７】（３）データ制作端末３００の動作 次に、図４を参照して、データ制作端末３００の動作に
ついて説明する。まず、ＣＰＵ３０１は、曲を制作する
処理に先だって、所望する音色設定データをセンタ１０
０の音色設定データバンクから検索する（Ｓ３０１）。
ここでは、所望する音色設定データの音色ＩＤがわかっ
ている場合は、検索条件を音色ＩＤとしてもよいし、音
色設定パラメータのタイプや制作者などの条件によって
検索してもよい。音色設定データ検索処理においては、
検索条件を示した検索要求データをセンタ１００に送信
すると、センタ１００から検索結果が返信される（図
２：Ｓ１０４参照）。そして、受信した検索結果に基づ
いて、センタ１００の音色設定データバンク１０６に、
所望の音色設定データが登録されているか否かを判別し
（Ｓ３０２）、センタ１００に登録されていないと判別
した場合は（Ｓ３０２；ＮＯ）、新規に音色設定データ
を制作して（Ｓ３０３）、制作した音色設定データをセ
ンタ１００に送信する（Ｓ３０４）。そして、音色設定
データをセンタ１００に送信した後、センタ１００から
新規音色設定ＩＤの通知を受信する（Ｓ３０５）。

【００２８】次に、曲データを制作し（Ｓ３０６）、制
作した曲データをセンタ１００に送信する（Ｓ３０
７）。曲データ制作処理（Ｓ３０６）においては、ステ
ップＳ３０５において取得した音色ＩＤを、音色設定デ
ータを指定する情報として含む曲データを制作する。一
方、ステップＳ３０２の判別において、検索した条件の
音色設定データがセンタ１００に登録されていると判別
した場合は（Ｓ３０２；ＹＥＳ）、次に、検索された音
色設定データの内容を変更するか否かを判別する（Ｓ３
０８）。音色設定データの内容を変更する場合とは、例
えば、センタ１００に登録されている音色設定データを
参考にして、近似した音色設定データを制作する場合で
ある。

【００２９】ステップＳ３０８の判別において、音色設
定データの変更ありと判別した場合は（Ｓ３０８；ＹＥ
Ｓ）、検索された音色設定データの中から任意の音色Ｉ
Ｄを指定して所望する音色設定データをセンタ１００か
らダウンロードする（Ｓ３０９）。そして、ダウンロー
ドした音色設定データに対して変更を加えた音色設定デ
ータを制作して（Ｓ３１０）、新規の音色設定データと
してセンタ１００に送信する（Ｓ３０４）。また、ステ
ップＳ３０８の判別において、音色設定データの変更な
しと判別した場合は（Ｓ３０８；ＮＯ）、ステップＳ３
０６に移行し、センタ１００に登録されている音色設定
データに対応する音色ＩＤを含めた曲データを制作する
（Ｓ３０６）。なお、センタ１００に登録されている音
色設定データは、ステップＳ３０１において受信した検
索結果通知によって確認することができる。

【００３０】このように、音色設定データを制作する場
合は、まず制作しようとする音色設定に近似した音色設
定データを音色設定データバンク１０６から検索して、
所望の音色設定データが音色設定データバンク１０６に
登録されている場合は、登録されている音色設定データ
をそのまま使用したり、ダウンロードした音色設定デー
タを参照して若干の変更を加えたデータを制作すること
ができるので、音色設定を含む曲データの制作が効率的
になる。

【００３１】３．変形例 なお、本発明は既述した実施形態に限定されるものでは
なく、以下のような各種の変形が可能である。

【００３２】上記実施形態では、演奏データはＭＩＤＩ
規格を用いて制作しているが、音楽情報をデジタル信号
によって扱うことができる規格であればどのようなもの
でもよく、独自の規格のデータであってもよい。

【００３３】また、カラオケ端末２００における記憶量
を削減するために、記憶する音色設定データの数に上限
を設けてもよい。この場合は、記憶日の古い音色設定デ
ータや使用頻度の低い音色設定データを削除する処理を
行えばよく、各音色設定データ毎に記憶日や使用回数な
どを記憶しておけばよい。

【００３４】また、上記実施形態では、各曲データ中で
は一つの音色設定データを指定することを前提に説明し
ているが、各パート毎に異なる音色ＩＤを指定できるよ
うにしてもよい。この場合は、図５に示すように、曲デ
ータ中には音色設定管理データが含まれており、各パー
トごとにＩＤによって音色設定データが指定されてい
る。そして、指定されたＩＤの音色設定データがハード
ディスク２０５に記憶されてないものについのみセンタ
１００に送信要求を行えばよい。

【００３５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カラオケに用いるデータを有効に利用することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 実施形態の構成を示すブロック図である。

【図２】 センタの動作を示すフローチャートである。

【図３】 カラオケ端末の動作を示すフローチャートで
ある。

【図４】 データ制作端末の動作を示すフローチャート
である。

【図５】 実施形態の変形例を示す機能ブロック図であ
る。

【符号の説明】

１００……センタ １０１……ＣＰＵ １０２……ＲＯＭ １０３……ＲＡＭ １０４……通信インターフェイス １０５……曲データバンク １０６……音色設定データバンク ２００……カラオケ端末 ２０１……ＣＰＵ ２０２……ＲＯＭ ２０３……ＲＡＭ ２０４……通信インターフェイス ２０５……ハードディスク ２０６……操作パネル ２０７……音源 ２０８……サウンドシステム ３００……データ制作端末 ３０１……ＣＰＵ ３０２……ＲＯＭ ３０３……ＲＡＭ ３０４……通信インターフェイス ３０５……ハードディスク ３０６……データ制作部 ４００……ネットワーク

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 音源を制御する際の音色に関する設定を
   示した音色設定データを複数記憶する音色設定データ記
   憶手段と、 外部から入力される検索要求データに基づいて前記音色
   設定データ記憶手段から前記検索要求データに対応する
   音色設定データを検索する音色設定データ検索手段と、 検索した前記音色設定データを出力する検索データ出力
   手段とを備えることを特徴とするカラオケのデータ記憶
   装置。
2. 【請求項２】 音源を制御して楽音信号を生成させるカ
   ラオケ装置において、 前記音源を制御する際の音色に関する設定を示した音色
   設定データを指定する音色指定データを含む曲データお
   よび前記音色指定データによって指定される音色設定デ
   ータに基づいて前記音源を制御する音源制御手段とを備
   えることを特徴とするカラオケ装置。
3. 【請求項３】 前記音色設定データを記憶する設定デー
   タ記憶手段と、 前記音色指定データによって指定される音色設定データ
   が前記設定データ記憶手段に記憶されてるか否かを判別
   する判別手段と、 前記判別手段によって当該音色設定データが前記設定デ
   ータ記憶手段に記憶されていないと判別された場合は、
   外部から入力される前記音色設定データを前記設定デー
   タ記憶手段に記憶する制御を行う記憶制御手段とをさら
   に備えることを特徴とする請求項２に記載のカラオケ装
   置。
4. 【請求項４】 請求項１に記載のカラオケのデータ記憶
   装置との間でデータの入出力を行う請求項３に記載のカ
   ラオケ装置において、 前記判別手段によって前記設定データ記憶手段に記憶さ
   れていないと判別された音色設定データを、前記検索手
   段に検索させるための前記検索要求データを出力する検
   索要求手段をさらに具備し、 前記記憶制御手段は、前記検索データ出力手段によって
   出力された前記音色設定データを前記設定データ記憶手
   段に記憶することを特徴とするカラオケ装置。
5. 【請求項５】 前記音色設定データ記憶手段は、前記音
   色設定データ毎の読み出し頻度を記憶し、前記読み出し
   頻度の低い音色設定データを削除することを特徴とする
   請求項３または４に記載のカラオケ装置。
6. 【請求項６】 請求項３に記載のカラオケ装置との間で
   データの入出力を行うカラオケのデータ管理装置におい
   て、 新規に制作された前記曲データによって指定される音色
   設定データが、前記設定データ記憶手段に記憶されてい
   るか否かを判別する記憶判別手段と、 前記記憶判別手段によって当該音色設定データが前記設
   定データ記憶手段に記憶されていないと判別された場合
   は、当該音色設定データを前記カラオケ装置に出力する
   音色データ出力手段とを備えたことを特徴とするカラオ
   ケのデータ管理装置。
7. 【請求項７】 請求項１に記載のカラオケのデータ記憶
   装置との間でデータの入出力を行うカラオケのデータ作
   成装置であって、 前記音色設定データを前記前記検索手段に検索させる検
   索要求データを前記カラオケのデータ記憶装置に出力す
   る検索要求手段と、 前記検索データ出力手段によって出力された前記音色設
   定データに基づいて新規音色設定データを作成する音色
   設定データ作成手段とを備えることを特徴とするカラオ
   ケのデータ作成装置。