JPH11338066A - 焼付処理装置 - Google Patents

焼付処理装置

Info

Publication number
JPH11338066A
JPH11338066A JP14290898A JP14290898A JPH11338066A JP H11338066 A JPH11338066 A JP H11338066A JP 14290898 A JP14290898 A JP 14290898A JP 14290898 A JP14290898 A JP 14290898A JP H11338066 A JPH11338066 A JP H11338066A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photographic paper
unit
transport
exposure
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP14290898A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Motooka
栄二 本岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritsu Koki Co Ltd filed Critical Noritsu Koki Co Ltd
Priority to JP14290898A priority Critical patent/JPH11338066A/ja
Publication of JPH11338066A publication Critical patent/JPH11338066A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Projection-Type Copiers In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼付処理に必要な時間を短縮して処理能力を
可及的に向上させることができ、構造的にも複雑化する
ことがないようにする。 【解決手段】 マガジンMG内に収納されている長尺状
の印画紙Pを所定の長さ単位で下流側に搬送する第1の
搬送部18、第1の搬送部18により搬送されてくる印
画紙Pを搬送方向における所定の焼付サイズにカットす
るカッタ部20、カットされた印画紙Pを下流側に搬送
する第2の搬送部22、第2の搬送部22による搬送中
の印画紙Pに対してライン露光を行うFOCRTからな
る画像表示部141、及び露光の終了した印画紙Pを下
流側に搬送する第3の搬送部24を備えている。なお、
画像表示部141の光軸Lとカッタ部20のカット位置
間の距離D1及び画像表示部141の光軸Lと第3の搬
送部24の搬送開始位置N間の距離D2が少なくとも印
画紙の搬送方向における最大焼付サイズに等しい寸法に
設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ライン露光により
画像を印画紙上に焼付処理する焼付処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ライン露光により画像を印画紙上
に焼付処理するようにした焼付処理装置では、マガジン
内に収納された長尺状の印画紙をFOCRT(Fiber Op
tic Cathode-Ray-Tube)等からなる露光部の下流側に1
コマ分だけ送り込むと共に、その送り込んだ1コマ分の
印画紙を上流側に逆送させて露光部でライン露光し、そ
の露光の終了した印画紙を再度下流側に搬送してカット
するようにしている。
【0003】このように、露光部の下流側に送り込んだ
印画紙の逆送時に露光を行うのは、次のような理由によ
る。すなわち、露光部の下流側への順送時に露光を行う
方式では、印画紙をマガジン内から引き出して搬送する
ために負荷が大きくなって送り速度が不安定になるのに
対し、露光部の下流側に送り込んだ印画紙の逆送時に露
光を行う方式では、逆送させる印画紙の長さが短いこと
や他の搬送系の影響を受けないことから負荷が小さくな
って送り速度(逆送速度)が安定し、その結果、正確な
ライン露光が可能となるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
焼付処理装置では、1コマの画像をライン露光するのに
少なくとも1コマ分の印画紙を1往復半も搬送させる必
要があるため、焼付処理に余分な時間が必要になり、焼
付処理能力が低下するという問題があった。
【0005】また、露光部の上流側に逆送した印画紙を
一旦プールするプール部を形成しておく必要があるた
め、装置の構造が複雑化するという問題もあった。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、焼付処理に必要な時間を短縮して処理能力を可及
的に向上させることができ、構造的にも複雑化すること
のない焼付処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、長尺状の印画紙を所定の長
さ単位で下流側に搬送する第1の搬送部と、該第1の搬
送部により搬送されてくる印画紙を搬送方向における所
定の焼付サイズにカットするカッタ部と、カットされた
印画紙を下流側に搬送する第2の搬送部と、該第2の搬
送部による搬送中の印画紙に対してライン露光を行う露
光部と、露光の終了した印画紙を下流側に搬送する第3
の搬送部とを備え、前記露光部の光軸と前記カッタ部の
カット位置間の距離及び前記光軸と前記第3の搬送部の
搬送開始位置間の距離が少なくとも印画紙の搬送方向に
おける最大焼付サイズに等しい寸法に設定されたことを
特徴としている。
【0008】この構成によれば、長尺状の印画紙が第1
の搬送部により所定の長さ単位で下流側に搬送され、こ
の搬送されてきた印画紙がカッタ部でカットされる。そ
して、このカットされた印画紙が第2の搬送部により下
流側に搬送されると共に、この搬送中の印画紙に対して
露光部でライン露光が行われ、露光の終了した印画紙は
第3の搬送部により下流側に搬送される。
【0009】なお、露光部の光軸とカッタ部のカット位
置間の距離及び露光部の光軸と第3の搬送部の搬送開始
位置間の距離が少なくとも印画紙の搬送方向における最
大焼付サイズに等しい寸法に設定されているので、露光
時には印画紙は第1の搬送部及び第3の搬送部から独立
して第2の搬送部だけで搬送される。このため、露光時
における印画紙の安定した送りが可能となって正確なラ
イン露光が行われる。
【0010】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係るものにおいて、前記第2の搬送部が、搬送ベルトを
備え、印画紙を前記搬送ベルト面に真空吸着して搬送す
るものであることを特徴としている。
【0011】この構成によれば、印画紙が搬送ベルト面
に真空吸着された状態で下流側に搬送され、この搬送中
の印画紙に対してライン露光が行われる。すなわち、こ
の搬送構造によれば印画紙の先端等に搬送チャック等の
挟持領域を確保しておく必要がないため、印画紙の搬送
方向における全領域を有効に露光することができ、印画
紙のロスをなくすことが可能となる。
【0012】また、請求項3に係る発明は、請求項1又
は2に係るものにおいて、露光された印画紙を現像処理
する現像処理部を備え、前記第3の搬送部が、露光され
た印画紙を前記現像処理部へ搬送するものであって、そ
の送り速度が前記第2の搬送部の送り速度よりも速くな
るように設定されたことを特徴としている。
【0013】この構成によれば、第2の搬送部により搬
送中の印画紙に対する露光が終了すると、その印画紙は
第2の搬送部よりも送り速度の速い第3の搬送部により
現像処理部へ搬送される。すなわち、露光時には印画紙
は第3の搬送部から独立して第2の搬送部だけで搬送さ
れるので、露光時における印画紙の安定した送りが可能
となって正確なライン露光が行われる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
焼付処理装置の概略構成を示す図である。この図におい
て、焼付処理装置10は、CCD(Charge Coupled Dev
ice)等の画像読取部で読み取られた画像を印画紙上に
焼付処理し、この焼付処理した印画紙を現像処理するも
ので、図中の中央上部に配設され、長尺状の印画紙がロ
ール状に巻回されて収納されたマガジンMGを搭載する
マガジン載置部12と、図中の左方に配設され、上流側
から搬送されてくる印画紙に対して画像を焼付処理する
画像焼付部14と、焼付処理された印画紙を現像処理す
る現像処理部16とを備えている。
【0015】また、焼付処理装置10は、マガジン載置
部12に搭載されたマガジンMGから引き出される印画
紙Pを画像焼付部14の後述する画像表示部141の手
前まで搬送する第1の搬送部18と、第1の搬送部18
の途中であって、画像焼付部14の画像表示部141の
手前に配設されたカッタ部20と、画像焼付部14の画
像表示部141に対向して配設され、カッタ部20でカ
ットされた印画紙を下流側に搬送する第2の搬送部22
と、画像焼付部14において焼付処理された印画紙を現
像処理部16に搬送する第3の搬送部24とを備えてい
る。
【0016】マガジン載置部12は、マガジンMGがそ
の印画紙の引出口EXを図中の左方に向けて載置される
ようになっており、そこに設置されたマガジン駆動モー
タ121によりマガジンMG内部の印画紙Pをその引出
口EXから外部に引き出すようになっている。
【0017】画像焼付部14は、画像を1乃至複数のラ
イン単位で表示するFOCRT(Fiber Optic Cathode-
Ray-Tube)からなる画像表示部141と、画像表示部1
41を駆動する駆動回路部142と、駆動回路部142
に画像データを出力する画像データ出力部143とを備
えており、画像表示部141はその表示面144が第2
の搬送部22(図中の右方)を向くように配設されてい
る。なお、画像表示部141は、密着焼付を行うため、
少なくとも露光時には印画紙面に接触した状態で配置さ
れる。
【0018】画像データ出力部143は、フィルム画像
等の絵柄をCCD等の撮像素子で読み取った画像データ
に所定の画像処理を施して1乃至数ライン毎に出力する
一方、パソコン等の外部装置から入力された文字の画像
データに所定の画像処理を施して1乃至数ライン毎に出
力するものである。
【0019】現像処理部16は、現像液の充填される現
像処理槽161、漂白定着液の充填される漂白定着処理
槽162、及び安定液の充填される3つの安定処理槽1
63,164,165が図中の左方から右方にかけて順
に配設されており、各処理槽内には、DCモータ等から
なるローラ駆動部166により回転駆動される搬送ロー
ラユニット167が配設され、印画紙が各処理槽161
乃至166内に順に搬入出されるようになっている。
【0020】また、現像処理部16には、安定処理槽1
65に隣接して乾燥処理室168が設置されている。こ
の乾燥処理室168は、図略のヒータやファン等から構
成された昇温部169を備え、現像処理された印画紙を
受け入れて乾燥した後、その乾燥した印画紙を外部に排
出するようになっている。
【0021】第1の搬送部18は、マガジンMGの引出
口EXから引き出された印画紙を水平方向に搬送する横
搬送路181と、横搬送路181により横方向に搬送さ
れる印画紙を下方向に搬送する縦搬送路182とから構
成されている。この横搬送路181と縦搬送路182と
の間には、DCモータ等からなるローラ駆動部183に
より回転駆動される搬送ローラ(アドバンスローラ)1
84が配設され、この搬送ローラ184によりマガジン
MG内の印画紙を外部に引き出す一方、この引き出した
印画紙を横搬送路181から縦搬送路182に送り込む
ようになっている。
【0022】カッタ部20は、縦搬送路182の途中に
配設され、印画紙の画像焼付側である表面に位置する第
1のカッタ201、裏面に位置する第2のカッタ202
及び第1のカッタ201を第2のカッタ202に対する
接離方向に移動させるDCモータ等からなるカッタ駆動
部203を備えている。なお、第1,第2のカッタ20
1,202の直前には印画紙の先端を検出する印画紙セ
ンサ204が配設されている。
【0023】第2の搬送部22は、DCモータ等から構
成されたローラ駆動部221により間欠的に回転駆動さ
れる駆動ローラ222、従動ローラ223、駆動ローラ
222と従動ローラ223とに架け渡された搬送ベルト
224、搬送ベルト224に所定の張力を与えるテンシ
ョンローラ225、駆動ローラ222と従動ローラ22
3間の搬送ベルト224上の印画紙を負圧により吸着す
る吸着ボックス226、及び吸着ボックス226に負圧
を供給する真空ポンプ227を備えている。
【0024】また、従動ローラ223側には、搬送ベル
ト224上に印画紙を押さえ込む従動ローラ227が配
設されると共に、この従動ローラ227と搬送ベルト2
24との間に印画紙の先端をガイドするガイド板228
が配設されている。また、搬送ベルト224には、吸着
ボックス226からの負圧を印画紙に供給するための貫
通小孔が所定の全域に形成されている。
【0025】また、第2の搬送部22は、駆動ローラ2
22と従動ローラ223間の搬送ベルト224面が画像
表示部141の表示面に対向する一方、駆動ローラ22
2と従動ローラ223間の搬送方向における中央位置C
が画像表示部141の光軸Lと一致する位置に配設され
ている。また、第2の搬送部22の駆動ローラ222側
は、カッタ部20でカットされた印画紙が最小焼付サイ
ズの場合でもその印画紙の受け取り可能な箇所に位置す
るようになっている。
【0026】なお、画像表示部141は、その光軸Lと
カッタ部20のカット位置M間の距離(印画紙の搬送経
路の距離)D1が印画紙の搬送方向における最大焼付サ
イズ寸法と等しくなる位置に設置されている。これによ
り、印画紙が搬送方向における最大焼付サイズにカット
されたときでも、そのカットされた印画紙が第2の搬送
部22により搬送された状態で先端位置から露光を行う
ことが可能になる。また、カットされた印画紙が最大焼
付サイズよりも小さいときは、第2の搬送部22により
搬送された印画紙の先端位置が光軸Lの位置に達したと
きに露光を開始するようにすればよい。
【0027】このように構成された第2の搬送部22に
カッタ部20でカットされた印画紙が送り込まれてくる
と、その印画紙は駆動ローラ222と従動ローラ223
間の搬送ベルト224上に真空吸着された状態で間欠的
に下流側に搬送され、この印画紙の間欠的な搬送に同期
して画像表示部141によりライン露光が行われる。
【0028】第3の搬送部24は、画像焼付部14によ
り焼付処理された印画紙を第2の搬送部22から受け取
って横方向に搬送する第1の搬送ユニット241及び第
1の搬送ユニット241から排出された印画紙を受け取
って斜め上方に搬送する第2の搬送ユニット242を備
えている。これらの第1,第2の搬送ユニット241,
242の印画紙の送り速度は、第2の搬送部22の送り
速度よりも速くなるように設定されている。
【0029】第1の搬送ユニット241は、DCモータ
等からなるローラ駆動部243により回転駆動される駆
動ローラ244と従動ローラ245とに架け渡された上
搬送ベルト246、及びローラ駆動部243により回転
駆動される駆動ローラ247と従動ローラ248とに架
け渡され、上搬送ベルト246に密着して配設された下
搬送ベルト249から構成されており、従動ローラ24
5,248側が第2の搬送部22から排出された印画紙
の受け取り可能な箇所に位置し、第2の搬送部22から
排出された印画紙を上搬送ベルト246と下搬送ベルト
249とで挟み込んで第2の搬送ユニット242側に搬
送する。
【0030】また、この第1の搬送ユニット241は、
画像表示部121の光軸Lと第1の搬送ユニット241
における印画紙の搬送開始位置(すなわち、従動ローラ
245,248位置の上搬送ベルト246と下搬送ベル
ト249間で印画紙先端をニップする位置)N間の距離
(印画紙の搬送経路の距離)D2が上記距離D1と同様に
印画紙の搬送方向における最大焼付サイズ寸法に等しく
なる位置に設置されている。これにより、印画紙が最大
焼付サイズにカットされている場合でも露光がが終了し
た段階(すなわち、印画紙の後端が画像表示部121の
光軸Lに到達した段階)で始めてその先端が上搬送ベル
ト246と下搬送ベルト249との間でニップされるこ
とになる。従って、露光時には印画紙は第1の搬送ユニ
ット241の搬送力の影響を受けずに第2の搬送部22
のみで搬送されるので、正確な露光が行われることにな
る。
【0031】第2の搬送ユニット242は、DCモータ
等からなるローラ駆動部250により回転駆動される駆
動ローラ251と従動ローラ252とに架け渡された斜
め上搬送ベルト253、及びローラ駆動部250により
回転駆動される駆動ローラ254と従動ローラ255と
に架け渡され、斜め上搬送ベルト253に密着して配設
された斜め下搬送ベルト256から構成されており、印
画紙を斜め上搬送ベルト253と斜め下搬送ベルト25
6とで挟み込んで下流側に搬送するようになっている。
なお、第2の搬送ユニット242から排出された印画紙
は、現像処理部16の入口側の搬送ローラ160により
現像処理槽161内に搬入される。
【0032】図2は、本発明に係る焼付処理装置10の
主要な制御構成を示すブロック図である。この図におい
て、制御部30は、所定の演算乃至制御処理を行うCP
U301、所定の処理プログラム等が記憶されたROM
302及びデータを一時的に記憶させるRAM303を
備えており、上記所定のプログラムに従って焼付処理装
置10全体の動作が制御される。すなわち、CPU30
1は、スタートスイッチSW、焼付サイズ指定キーP
K、焼付枚数設定キーMK、印画紙センサ204等から
それぞれ所定の信号が入力されることにより、画像焼付
部14、マガジン駆動モータ121、ローラ駆動部16
6,183,221,243,250、カッタ駆動部2
03、真空ポンプ227、及び昇温部261をそれぞれ
駆動制御する。
【0033】次に、上記のように構成された焼付処理装
置10の動作について説明する。すなわち、焼付サイズ
指定キーPKにより焼付サイズ(搬送方向の焼付サイ
ズ)が指定され、焼付枚数設定キーMKにより各コマの
焼付枚数が設定された後、スタートスイッチSWがON
されると、各ローラ駆動部166,183,221,2
43,250、真空ポンプ227、及び昇温部261が
駆動される一方、マガジン駆動モータ121が駆動さ
れ、マガジンMG内の印画紙Pが引出口EXから外部に
引き出されて横搬送路181を介して搬送ローラ184
まで搬送される。この時点でマガジン駆動モータ121
は停止され、印画紙Pは搬送ローラ184により縦搬送
路182を経由して下流側に搬送される。
【0034】そして、印画紙Pの先端が印画紙センサ2
04で検知されると、印画紙センサ204位置から指定
された焼付サイズの寸法分だけ印画紙が下流側に搬送さ
れると共に、その寸法分が搬送された段階で搬送ローラ
184は一旦、停止され、印画紙Pはカッタ部20でカ
ットされる。なお、上記距離D1が印画紙の最大焼付サ
イズ寸法に設定されているので、このカット時には印画
紙Pは、指定された焼付サイズが最大サイズのときには
その先端がすでに画像表示部141の光軸L位置に到達
している。
【0035】このカットされた印画紙Pは、駆動ローラ
222と従動ローラ223間の搬送ベルト224に真空
吸着された状態で間欠的に下流側に搬送され、この搬送
動作に同期して画像表示部141により搬送中の印画紙
Pに対してライン露光が行われる。なお、指定された焼
付サイズが最大サイズよりも小さいときは、印画紙Pの
先端が画像表示部141の光軸L位置に到達した段階で
ライン露光が開始される。
【0036】このように、焼付サイズが最大サイズの場
合でも、カット時に印画紙Pの先端が光軸L位置を越え
ることがないので、露光時には印画紙Pは搬送ベルト2
24のみで下流側に搬送されることになり、正確な露光
を行うことができる。すなわち、露光時に搬送ローラ1
84の搬送力の影響を受けると、搬送ベルト224の送
り速度に乱れが生じて正確な露光が行えないことになる
が、本実施形態におけるカットされた印画紙Pは露光開
始時には搬送ローラ184の搬送から離脱した状態にあ
り、正確な露光が可能となる。
【0037】そして、印画紙Pの後端が画像表示部14
1の光軸L位置に到達すると、この段階で露光動作が停
止される。この段階では、上記距離D2がが印画紙の最
大焼付サイズ寸法に設定されているので、焼付サイズが
最大サイズのときにはその先端は第1の搬送ユニット2
41の搬送開始位置であるニップ位置Nに到達してお
り、印画紙Pは第1の搬送ユニット241により下流側
に搬送され、さらに第2の搬送ユニット242に受け渡
されて現像処理部16に搬送される。なお、指定された
焼付サイズが最大サイズよりも小さいときにはその先端
は第1の搬送ユニット241のニップ位置Nに到達して
いないので、搬送ベルト224により露光動作終了後も
下流側に搬送され、第1の搬送ユニット241に受け渡
される。
【0038】このように、焼付サイズが最大サイズの場
合でも、露光動作終了時に印画紙Pの先端が第1の搬送
ユニット241のニップ位置Nを越えることがないの
で、露光時には印画紙Pは搬送ベルト224のみで下流
側に搬送されることになり、正確な露光を行うことがで
きる。すなわち、露光時に第1の搬送ユニット241の
搬送力の影響を受けると、搬送ベルト224の送り速度
に乱れが生じて正確な露光が行えないことになるが、本
実施形態における印画紙Pは少なくとも露光終了時まで
第1の搬送ユニット241の影響を受けない状態にある
ので、正確な露光が可能となる。
【0039】現像処理部16に搬送された印画紙Pは、
各処理槽161乃至165に順に浸漬されて現像処理が
行われ、現像処理の終了した印画紙Pは乾燥処理室16
8で乾燥処理されて装置外部に排出される。
【0040】本発明の実施形態に係る焼付処理装置10
は、上述のようにカットした印画紙Pを下流側に搬送す
るときにライン露光を行うようにしているので、従来の
ように印画紙を逆送させる必要がなくなる結果、焼付処
理に必要な時間が短縮されて処理能力を可及的に向上さ
せることができる一方、従来のような逆送させる場合の
プール部を設ける必要がなくなる結果、構造的にも複雑
化することがない。
【0041】また、画像表示部141の光軸Lとカッタ
部20のカット位置M間の距離D1及び画像表示部14
1の光軸Lと第1の搬送ユニット241の搬送開始位置
N間の距離D2が印画紙の搬送方向における最大焼付サ
イズに等しくなるように設定されているので、露光時の
印画紙Pは搬送ベルト224のみで搬送され、搬送ロー
ラ184及び第1の搬送ユニット241の搬送力の影響
を受けることがなくなる結果、正確な露光を行うことが
できる。
【0042】また、露光時における印画紙は搬送ベルト
224に吸着されているので、印画紙の搬送方向におけ
る全領域を有効に露光することができ、印画紙のロスを
効果的に削減することができる。
【0043】なお、本発明は上記実施形態の構成に限定
されるものではなく、次のような種々の変形態様を採用
することができる。
【0044】(1)上記実施形態では、画像表示部14
1の光軸Lとカッタ部20のカット位置M間の距離D1
及び画像表示部141の光軸Lと第1の搬送ユニット2
41の搬送開始位置N間の距離D2をそれぞれ印画紙の
搬送方向における最大焼付サイズの寸法に設定している
が(換言すれば、カッタ部20のカット位置Mと第1の
搬送ユニット241の搬送開始位置N間の距離を印画紙
の搬送方向における最大焼付サイズの2倍の寸法に設定
し、その真中の位置に光軸Lが位置するように画像表示
部141を設置する。)、これらの距離D1,D2は、そ
の一方又は両方を印画紙の最大焼付サイズよりも大きな
寸法に設定するようにしてもよい。
【0045】この場合でも、露光時の印画紙Pは搬送ベ
ルト224のみで搬送され、上記実施形態の場合と同様
に正確な露光を行うことができる。すなわち、上記距離
1,D2は、それぞれが少なくとも印画紙の搬送方向に
おける最大焼付サイズに等しい寸法に設定されておれば
よい(換言すれば、カッタ部20のカット位置Mと第1
の搬送ユニット241の搬送開始位置N間の距離を少な
くとも印画紙の搬送方向における最大焼付サイズの2倍
の寸法に設定し、その中間位置であって、カッタ部20
のカット位置M及び第1の搬送ユニット241の搬送開
始位置Nからの距離が少なくとも印画紙の搬送方向にお
ける最大焼付サイズに合致する位置に光軸Lが位置する
ように画像表示部141を設置するようにすればよ
い。)。
【0046】なお、上記実施形態のように、D1=D2
なるように設定されていると、カッタ部20のカット位
置Mと第1の搬送ユニット241の搬送開始位置N間の
搬送経路を最短距離とすることができ、装置の小型化を
促進することが可能となる。
【0047】(2)上記実施形態では、露光時に印画紙
の周囲に白縁を設けないものとして説明しているが、印
画紙の周囲に白縁を設けることも可能である。この場合
は、印画紙の先端側の白縁の寸法分だけ露光開始時期を
遅らせる一方、後端側の白縁の寸法分だけ露光終了時期
を早くするようにすればよい。
【0048】(3)上記実施形態では、ライン露光を行
う画像表示部141としてFOCRTを用いているが、
このFOCRTに変えてPLZT素子を用いることもで
きる。このPLZT素子を用いる場合は、駆動回路部1
42や画像データ出力部143はPLZT素子に対応し
た周知の構成のものを採用すればよい。なお、PLZT
素子とは、チタン酸ジルコン酸鉛にランタンを添加する
ことにより得られる透明強誘電性セラミックス材料から
構成され、その材料の有する電気光学効果を利用したシ
ャッタアレイをいう。さらには、FOCRTに変えてラ
イン状のCRT(Cathode-Ray-Tube)を用いることもで
きる。
【0049】(4)上記実施形態では、第2の搬送部2
2が印画紙を搬送ベルト224面に真空吸着するように
したものであるが、搬送ベルト部材として表面に粘着性
等の吸着力のあるものを用いて粘着力等で印画紙を吸着
するようにしてもよい。このようした場合は、真空ポン
プや配管をなくすことができて装置を簡素化することが
できる。また、第2の搬送部22を搬送ベルト224等
を用いずに、印画紙を挟持して搬送する搬送ローラ対と
搬送経路を規定するガイド板とで構成することも可能で
ある。このようにした場合でも、真空ポンプや配管をな
くすことができて装置を簡素化することができる。
【0050】(5)上記実施形態では、第3の搬送部2
4を複数の搬送ユニット(第1,第2の搬送ユニット2
41,242)で構成しているが、1つの搬送ユニット
のみで構成することも可能である。また、第1の搬送ユ
ニット241を第2の搬送部22の搬送方向に対して直
交する方向に設置しているので、装置の高さ方向の寸法
を短くすることが可能となるが、第1の搬送ユニット2
41を第2の搬送部22の下方に設置し、印画紙を第2
の搬送部22による搬送方向と同方向に搬送するように
してもよい。
【0051】(6)上記実施形態では、画像焼付部14
は予め読み込まれた画像データを出力してライン露光を
行うものであるが、CCD等の画像読取部を一体に備え
た焼付処理装置とすることも可能であり、さらには、写
真フィルムの現像処理部を一体に備えた焼付処理装置と
することも可能である。
【0052】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
長尺状の印画紙を所定の長さ単位で下流側に搬送する第
1の搬送部と、第1の搬送部により搬送されてくる印画
紙を搬送方向における所定の焼付サイズにカットするカ
ッタ部と、カットされた印画紙を下流側に搬送する第2
の搬送部と、第2の搬送部による搬送中の印画紙に対し
てライン露光を行う露光部と、露光の終了した印画紙を
下流側に搬送する第3の搬送部とを備え、露光部の光軸
とカッタ部のカット位置間の距離及び露光部の光軸と第
3の搬送部の搬送開始位置間の距離が少なくとも印画紙
の搬送方向における最大焼付サイズに等しい寸法に設定
されているので、処理能力を可及的に向上させることが
でき、構造的にも複雑化することがない焼付処理装置を
実現することができる。
【0053】また、請求項2の発明によれば、第2の搬
送手段が搬送ベルト面に印画紙を真空吸着して搬送する
ものであるので、印画紙の搬送方向における全領域を有
効に露光することができ、印画紙のロスを少なくすこと
が可能となる。
【0054】また、請求項3の発明によれば、第3の搬
送部が露光された印画紙を現像処理部へ搬送するもので
あって、その送り速度が第2の搬送部の送り速度よりも
速くなるように設定されているので、露光された印画紙
が速やかに現像処理部に搬送される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る焼付処理装置の概略構
成を示す図である。
【図2】図1に示す焼付処理装置の制御構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
10 焼付処理装置 12 マガジン載置部 14 画像焼付部 16 現像処理部 18 第1の搬送部 20 カッタ部 22 第2の搬送部 24 第3の搬送部 141 画像表示部(露光部) P 印画紙 L 光軸 M カッタ部のカット位置 N 第3の搬送部の搬送開始位置 D1 画像表示部の光軸とカッタ部のカッタ位置間の距
離 D2 画像表示部の光軸と第3の搬送部の搬送開始位置
間の距離

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状の印画紙を所定の長さ単位で下流
    側に搬送する第1の搬送部と、該第1の搬送部により搬
    送されてくる印画紙を搬送方向における所定の焼付サイ
    ズにカットするカッタ部と、カットされた印画紙を下流
    側に搬送する第2の搬送部と、該第2の搬送部による搬
    送中の印画紙に対してライン露光を行う露光部と、露光
    の終了した印画紙を下流側に搬送する第3の搬送部とを
    備え、前記露光部の光軸と前記カッタ部のカット位置間
    の距離及び前記光軸と前記第3の搬送部の搬送開始位置
    間の距離が少なくとも印画紙の搬送方向における最大焼
    付サイズに等しい寸法に設定されたことを特徴とする焼
    付処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の搬送部は、搬送ベルトを備
    え、印画紙を前記搬送ベルト面に真空吸着して搬送する
    ものであることを特徴とする請求項1記載の焼付処理装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の焼付処理装置にお
    いて、露光された印画紙を現像処理する現像処理部を備
    え、前記第3の搬送部は、露光された印画紙を前記現像
    処理部へ搬送するものであって、その送り速度が前記第
    2の搬送部の送り速度よりも速くなるように設定された
    ことを特徴とする焼付処理装置。
JP14290898A 1998-05-25 1998-05-25 焼付処理装置 Withdrawn JPH11338066A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14290898A JPH11338066A (ja) 1998-05-25 1998-05-25 焼付処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14290898A JPH11338066A (ja) 1998-05-25 1998-05-25 焼付処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11338066A true JPH11338066A (ja) 1999-12-10

Family

ID=15326422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14290898A Withdrawn JPH11338066A (ja) 1998-05-25 1998-05-25 焼付処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11338066A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06332144A (ja) 感光材料の現像処理方法及び装置
JPH11338066A (ja) 焼付処理装置
JPH11109522A (ja) 画像焼付装置
KR0169520B1 (ko) 사진 처리기에서 필름으로부터 리더를 분리하는 방법 및 수단
JP3804936B2 (ja) シート体搬送装置
JP2002062601A (ja) 画像記録装置
JP4296456B2 (ja) 画像プリント装置
JP3444405B2 (ja) 写真処理装置
JP3819115B2 (ja) 写真処理装置
JP2001281833A (ja) 記録材料の搬送装置
JP3344237B2 (ja) 写真焼付処理装置
JPH1010650A (ja) 写真焼付処理装置
JP3726573B2 (ja) 感光材料の幅方向位置調節方法及び写真処理装置
JP2799584B2 (ja) カラープルーフ作成装置及びカラープルーフ作成装置用アキュームレータユニット制御方法
JP2784194B2 (ja) 感光材料処理装置
JP2782460B2 (ja) 写真焼付装置
JP3108236B2 (ja) 感材の搬送システム
JPH117079A (ja) 感光体材料用リールおよび写真処理装置
JPH1184584A (ja) 印画紙用マガジンおよび写真処理装置
JP2000155402A (ja) 写真処理装置及び感光材料の搬送方法
JP2001201802A (ja) 画像プリント装置
JPH10161247A (ja) 再給紙装置
JPH11109598A (ja) 感光材料排出機構
JP2001051398A (ja) 写真焼付装置
JP2001042449A (ja) 感光材料の搬送方法及び写真処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050802