JP2000155402A - 写真処理装置及び感光材料の搬送方法 - Google Patents

写真処理装置及び感光材料の搬送方法

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JP2000155402A
JP2000155402A JP11235870A JP23587099A JP2000155402A JP 2000155402 A JP2000155402 A JP 2000155402A JP 11235870 A JP11235870 A JP 11235870A JP 23587099 A JP23587099 A JP 23587099A JP 2000155402 A JP2000155402 A JP 2000155402A
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JP
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photosensitive material
exposure
processing
section
loop
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JP11235870A
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English (en)
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Hironori Masutani
宏典 枡谷
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、処理能力を損なうことなく、簡潔
な制御内容により露光処理された感光材料を露光部から
現像処理部へと搬送することができ、しかも、搬送に係
る構造を簡素化することができる写真処理装置及びその
感光材料の搬送方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明に係る写真処理装置は、感光材料
Pに露光処理を施す露光部1と、感光材料Pに現像処理
を施す現像処理部28との間に、感光材料Pを一時的に
滞留させるべく、感光材料Pのループ部15が設けら
れ、且つ、露光部1からループ部15に感光材料Pを搬
送する第一搬送系9、17と、ループ部15から現像処
理部28に感光材料Pを搬送する第二搬送系18とが設
けられた写真処理装置において、前記ループ部15より
露光部1側には、感光材料Pを切断するためのカッター
25が設けられてなり、露光部1が露光処理を停止し
て、前記第一搬送系9、17が停止している際、前記カ
ッター25が感光材料Pを切断すると共に、前記第二搬
送系18が駆動するよう構成されてなることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光処理された感
光材料を露光部から現像処理部に好適な方法にて搬送し
得る写真処理装置及び感光材料の搬送方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図3に示す従来の写真処理装置によれ
ば、露光部30にてフィルムF’の画像をレンズ31を
介して焼付け(露光処理)された感光材料P’は、ルー
プ部35にてループ状にされて一時的に滞留させられた
後、下流側の現像処理部44へと搬送される。
【0003】前記ループ部35は、露光部30と現像処
理部44との処理速度の相違を吸収するために設けられ
たもので、露光部30、ループ部35間の搬送に与るア
ドバンスローラ33と同期駆動する送込みローラ36
と、該送込みローラ36とは別個独立に駆動する送出し
ローラ37とを具備している。
【0004】また、前記ループ部35は、光の透過及び
遮断を利用してループ状となった感光材料の下端を検出
する、一対の上部側センサ38、38と、一対の下部側
センサ39、39とを具備している。
【0005】そして、アドバンスローラ33、及び、送
込みローラ36の駆動により感光材料のループ量が多く
なり、その下端が下部側センサ39、39に掛かった
際、該ループ量を少なくすべく、送出しローラ37が駆
動する一方、感光材料のループ量が少なくなり、その下
端が上部側センサ38、38に掛かった際、送出しロー
ラ37の駆動を停止すると共に、第二カッター40にて
感光材料を切断し、先行側の感光材料のみを現像処理部
44へと搬送するよう構成されている。
【0006】従って、ループ部35内で感光材料P’の
下端が、上部側センサ38、38と、下部側センサ3
9、39との間を交互に移動するようにして、そのルー
プ量を適宜変更させることで、露光部30と現像処理部
44との処理速度の相違を解消し、且つ、感光材料の好
適な搬送を行うものである。
【0007】尚、アドバンスローラ33と送込みローラ
36との間には、第一カッター41が設けられており、
写真処理を終了する際、該第一カッター41にて感光材
料P’を切断し、ループ部35内に残った露光処理済の
感光材料P’を現像処理部44へと搬送するよう構成さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
感光材料の搬送方法にあっては、アドバンスローラ3
3、送込みローラ36、送出しローラ37、及び、セン
サ系38、39という複数の構成を相互に関連づける制
御を行わなければならず、制御内容が複雑化するという
問題があった。
【0009】また、搬送に係る構造が複雑化するため、
写真処理装置の製造コストが悪化すると共に、メインテ
ナンスの回数が増えることで、写真処理装置のユーザに
負担をかけるという問題があった。
【0010】一方、搬送に係る構造の簡素化を図るべ
く、第二カッター40の機能を第一カッター41に集約
すれば、切断処理時に感光材料の搬送を停止しなければ
ならず、露光処理が不必要に中断される結果となり、第
一カッター41の機能を第二カッター40に集約すれ
ば、感光材料を露光部30にまで巻き戻すための時間を
要する結果となり、何れの場合であっても、写真処理装
置としての処理能力の低下は必至である。
【0011】そこで、本発明は上記の如き問題点に鑑み
てなされたもので、処理能力を損なうことなく、簡潔な
制御内容により露光処理された感光材料を露光部から現
像処理部へと搬送することができ、しかも、搬送に係る
構造を簡素化することができる写真処理装置及び感光材
料の搬送方法を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る写真処理装置は、感光材料Pに露光処
理を施す露光部1と、感光材料Pに現像処理を施す現像
処理部28との間に、感光材料Pを一時的に滞留させる
べく、感光材料Pのループ部15が設けられ、且つ、露
光部1からループ部15に感光材料Pを搬送する第一搬
送系9、17と、ループ部15から現像処理部28に感
光材料Pを搬送する第二搬送系18とが設けられた写真
処理装置において、前記ループ部15より露光部1側に
は、感光材料Pを切断するためのカッター25が設けら
れてなり、露光部1が露光処理を停止して、前記第一搬
送系9、17が停止している際、前記カッター25が感
光材料Pを切断すると共に、前記第二搬送系18が駆動
するよう構成されてなることを特徴とする。
【0013】上記構成からなる写真処理装置によれば、
露光部1の処理速度に比して、現像処理部28の処理速
度が遅いために、露光部1と現像処理部28との間にル
ープ部15を設け、該ループ部15内にて感光材料Pを
ループ状にして一時的に滞留させるものである。
【0014】即ち、第二搬送系18の駆動が停止してい
る状態にあって、順次、露光処理が施される感光材料P
が、第一搬送系9、17により順次ループ部15内に搬
送されていくことで、ループ部15内に露光処理された
感光材料Pがループ状になるのである。
【0015】そして、露光部1が露光処理を停止して、
第一搬送系9、17が停止している際に、カッター25
が作動して、感光材料Pを切断し、また、第二搬送系1
8が駆動して、切断された感光材料Pがループ部15か
ら現像処理部28に搬送されるのである。尚、「露光部
1が露光処理を停止して、前記第一搬送系9、17が停
止している際」とは、「露光部1が露光処理を停止し
て、第一搬送系9、17が停止した時」及び「露光部1
が露光処理を停止して、第一搬送系9、17が停止して
いる間のある時点」を含む概念である。また、「カッタ
ー25による感光材料Pの切断」及び「第二搬送系18
の駆動」の二つの動作の同時性、若しくは、二つの動作
の時間的な前後関係は問わない趣旨である。
【0016】従って、ループ部15内は空になって、感
光材料Pの収容能力が回復しているため、露光部1が二
本目のフィルムの露光処理を開始して、新たな感光材料
Pがループ部15内に搬送されても、切断された先行す
る感光材料Pと干渉することはなく、感光材料Pの搬送
処理が阻害されることはない。
【0017】また、本発明に係る写真処理装置は、請求
項2記載の如く、フィルムFの全コマの露光処理を終え
た時に、前記カッター25が感光材料Pを切断すると共
に、前記第二搬送系18が駆動するような構成を採用す
ることができる。
【0018】上記構成からなる請求項2記載の写真処理
装置によれば、フィルムFの全コマの露光処理を終えた
時に、前記カッター25が感光材料Pを切断すると共
に、前記第二搬送系18が駆動して、切断された感光材
料Pを現像処理部28に搬送するものであり、二本目の
フィルムの露光処理を行うまでの間に、先の切断された
感光材料Pの現像処理を行うものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る写真処理装置
の実施の形態を図1に基づき説明する。まず、図示しな
いマガジンから引き出された長尺の感光材料Pは、露光
部1に搬送される。
【0020】前記露光部1には、略方形に開口されたゲ
ート3と、フィルムFをコマ送りし且つ前記ゲート3に
フィルムFの各コマを位置決めするフィルム搬送手段と
してのローラ対4とを備えたフィルムキャリア2が設け
られている。
【0021】また、前記ゲート3のフィルムFに対して
垂直な一方向には、光源5が配置される一方、他方向に
は、レンズユニット6が配置され、しかも、ゲート3の
フィルムFの画像データを読込み可能なスキャナーユニ
ット8が設けられており、該スキャナーユニット8の読
込みデータから適切な露光条件が決定され、この露光条
件に基づいてゲート3に位置決めされたフィルムFの画
像が、光源5からの光でレンズユニット6等を介して感
光材料Pに焼付け(露光処理)される。
【0022】また、感光材料Pの搬送経路上には、第一
搬送系としてのアドバンスローラ9が設けられており、
フィルムFの任意の1コマの露光処理が終了した時の、
ローラ対4によるフィルムFの1コマ送りに応じて、感
光材料Pが1コマ分搬送されるように構成されている。
【0023】次に、前記露光部1にて複数コマの露光処
理を施された感光材料Pは、連続した長尺のまま、下流
のループ部15に搬送される。
【0024】このループ部15は、露光処理が施された
感光材料Pをこのループ部15にてループ状に滞留させ
ておくことで、露光部1に比して処理速度の遅い下流側
の現像処理部28に対処するものであり、該ループ部1
5には、前記アドバンスローラ9と同期して駆動する、
第一搬送系としての送込みローラ17と、該送込みロー
ラ17と所定間隔を有して下流側に配され且つ該送込み
ローラ17とは独立に駆動する第二搬送系としての送出
しローラ18と、送込みローラ17及び送出しローラ1
8間を連絡可能に揺動する案内板19とを備えたループ
作成機構16が設けられている。
【0025】そして、前記送込みローラ17の上流側
と、前記送出しローラ18の下流側とには、光の遮断、
透過を利用して感光材料Pの先端の通過を検出可能なセ
ンサー20、21が配されており、前記案内板19は、
センサー20が感光材料Pの先端を検出すると、送込み
ローラ17及び送出しローラ18間を連絡する位置Aに
揺動し、センサー21が感光材料Pの先端を検出する
と、送込みローラ17及び送出しローラ18間から退避
する位置Bに揺動するように構成されている。
【0026】しかも、前記送出しローラ18は、センサ
ー21が感光材料Pの先端を検出すると、駆動が停止す
るように構成されている。
【0027】従って、露光処理が施された感光材料P
は、アドバンスローラ9、及び、その後の送込みローラ
17により搬送され、センサー20の検出により位置A
に揺動した案内板19の上に沿って送出しローラ18に
渡される。そして、感光材料Pの先端がセンサー21に
達した時、案内板19が位置Bに揺動すると共に、送出
しローラ18のみが駆動を停止する。一方、露光処理は
順次継続されるため、アドバンスローラ9、送込みロー
ラ17は駆動を続け、ループ部15に感光材料Pのルー
プが作成されることとなる。
【0028】また、アドバンスローラ9と送込みローラ
17との間には、本願発明の特徴部分であるカッター2
5が設けられている。このカッター25は、本実施形態
にあっては、露光部1上の1コマを含めて下流側3コマ
目と4コマ目との間にて感光材料Pを切断する位置に配
置されている。
【0029】しかも、前記カッター25は、フィルムF
一本分の露光処理が終了して、アドバンスローラ9及び
送込みローラ17の駆動が停止した時に、切断処理する
よう制御されており、併せて、この切断処理と同時に、
送出しローラ18が駆動するよう制御されている。
【0030】本実施形態に係る写真処理装置は、以上の
構成からなり、以下、図1を参酌しつつ、図2に基づき
写真処理の手順について説明する。尚、本実施形態にあ
っては、24枚のコマ数のフィルムを使用するものとす
る。
【0031】まず、フィルムキャリア2のフィルムFの
搬送経路上に、フィルムFをセットした後(ステップ
1)、ローラ対4によりゲート3にフィルムFの先頭コ
マを位置決めさせる(ステップ2)。
【0032】かかる状態から、ローラ対4を駆動させ
て、フィルムFの各コマ(24コマ)を順次スキャニン
グし(ステップ3)、全コマのスキャニング処理を終え
た後、ローラ対4を前記とは逆方向に駆動させて、フィ
ルムFの巻き戻しを行い、再び、ゲート3にフィルムF
の先頭コマを位置決めさせる(ステップ4)。
【0033】また、前記フィルムFのセットから所定の
時間(本実施形態においては、12500ms)経過
後、スキャニングされたフィルムFの全コマ数のうち、
フィルムFの先頭コマから6コマ分の画像データが、写
真処理装置に設けられたモニターに6分割されて表示さ
れる(ステップ5)。
【0034】そこで、オペレータは、このモニターの画
面から写真の仕上がり状態を仮想することが可能とな
り、より好適な仕上がりを期待する場合、各画像データ
に対して適宜、色調等の補正作業を行う(ステップ
6)。写真処理装置は、この補正値がある場合はそれを
加味して、自動的に露光条件を算出し、フィルムFの先
頭コマから6コマ分の露光処理を開始する(ステップ
7)。
【0035】また、上記露光処理と進行を同じくして、
フィルムFの次の6コマ分のモニター表示が行われ(ス
テップ8)、オペレータは、その6コマ分の画像データ
の判断処理を行う(ステップ9)。写真処理装置は、前
記6コマ分の露光処理が終了し且つ次の6コマ分の判断
処理が終了したならば、自動的に次の6コマ分の露光処
理を開始する。
【0036】以後、上述のようにして、画像表示、判断
処理、露光処理を繰り返し(ステップ10〜ステップ1
6)、フィルムFの全コマの露光処理を完了する(ステ
ップ16)。
【0037】以上の一連の手順が行われる間、順次露光
処理されて長尺のまま搬送される感光材料Pはループ内
でループ状になって滞留された状態となり、そして、全
コマの露光処理が完了した時、アドバンスローラ9及び
送込みローラ17は駆動を停止して、露光部1は二本目
のフィルムの露光処理を待ち受ける状態となる。
【0038】かかる状態となった時、カッター25が作
動すると共に、送出しローラ18が駆動する。そして、
切断された感光材料Pは、送出しローラ18により搬送
され、下流の現像処理部28にて現像処理が施されるこ
ととなる。
【0039】また、この感光材料Pの搬送が行われる一
方、フィルムFは、ローラ対4により排出搬送され(ス
テップ17)、オペレータにより取り出される(ステッ
プ18)。
【0040】そして、二本目以降のフィルムFを処理す
る場合、オペレータはステップ18の状態からステップ
1の手順に戻り、以後上述と同様の手順を踏むのであ
る。
【0041】かかる場合、ステップ17〜ステップ7ま
での間(本実施形態にあっては、28747ms)は、
露光部1は二本目のフィルムFの露光処理を待ち受けて
いる状態であり、露光処理が行われず、アドバンスロー
ラ9及び送込みローラ17の駆動は停止している一方、
切断された感光材料Pは、現像処理部28に搬送され、
現像処理が施されている。即ち、ループ部15内は新た
な感光材料が搬送されることなく空になり、感光材料の
収容能力が回復した状態となる。従って、二本目のフィ
ルムFの露光処理が開始されることによる新たな感光材
料Pがループ部15内に搬送されたとしても、切断され
た先の感光材料Pと干渉することはなく、搬送処理は妨
げられない。
【0042】また、露光部1と現像処理部28との処理
速度の相違に基づき設けられたループ部15内の感光材
料Pは、必然的に発生する露光処理の停止時、即ち、露
光処理のアイドリング時に排出搬送されるという制御内
容であるため、露光処理を中断することによる写真処理
装置としての処理能力の低下を好適に防止することがで
きる。
【0043】さらに、制御方法を従来のものから本願発
明の方法に変更することで、二つのカッターを一つに集
約することが可能となり、また、従来の感光材料のルー
プ量を検出するセンサを無くすことが可能となるため、
制御内容を簡潔化することができると共に、搬送に係る
構造を簡素化して、製造コストを低減することができ
る。
【0044】しかも、構造が簡素化することで、メイン
テナンスの回数が減り、ユーザにかける負担を軽減する
ことができる。
【0045】尚、本発明は、上記実施形態に限定される
ものではない。即ち、上記実施形態においては、24枚
のフィルムを使用し、且つ、モニターがフィルムの6コ
マ分を6分割表示するものであったが、本発明は、これ
に限定されず、処理対象となるフィルムの枚数は問わな
い。また、モニターの表示態様も問わない。従って、1
2枚のフィルムを使用し、且つ、モニターが4分割表示
するものであれば、画像表示、判断処理、露光処理の一
連の処理が3回繰り返されることとなる。
【0046】また、上記実施形態においては、写真の良
好な仕上がりを期するため、スキャナーユニットを設
け、オペレータがスキャニング処理に必要な作業を行う
間(露光処理のアイドリング時)にて、感光材料の切
断、及び、現像処理部28への排出搬送を行うように構
成しているが、かかるスキャニングユニットを設けてい
ない場合であっても、二本目のフィルムへの交換作業時
(露光処理は停止している)を利用して、感光材料の切
断、及び、現像処理部28への排出搬送を行うことがで
きる。
【0047】さらに、上記実施形態におけるステップ
6、ステップ9、ステップ12、ステップ15の判断処
理は、オペレータによる人的な作業であるがゆえ、その
処理時間を仮想的に6000msと想定しており、機械
的な処理であるステップ7、ステップ10、ステップ1
3、ステップ16の6コマ分の露光処理に要する時間6
504msに近似することで、ステップ7〜ステップ1
6の間は、露光処理が略連続的に行われる態様となる
が、ステップ6、ステップ9、ステップ12、ステップ
15の判断処理に不用意な時間を要した場合には、露光
処理の停止状態が発生するために、この間を利用して、
感光材料の切断、及び、現像処理部28への排出搬送を
行うように制御しても構わない。
【0048】具体的な制御方法としては、センサー21
が感光材料の先端を検出していること(即ち、ループ部
15内に感光材料が存在すること)を条件として、アド
バンスローラ9が所定時間、停止状態にあれば、カッタ
ー25を作動させると共に、送出しローラ18を駆動さ
せるという方法が考えられる。
【0049】また、「カッター25による感光材料Pの
切断」及び「第二搬送系18の駆動」の二つの動作は、
上記実施形態の如く、必ずしも同時に行われる必要がな
く、「カッター25による感光材料Pの切断」が先に行
われる場合、若しくは、「第二搬送系18の駆動」が先
に行われる場合も想定し得る。但し、制御が簡単になる
という利点を鑑みれば、上記実施形態である方が好まし
い。
【0050】さらに、上記実施形態においては、同一ゲ
ート3にて、スキャニング及び露光を行う写真処理装置
について説明した。この種の写真処理装置では、スキャ
ニング処理と露光処理とを同時並列的に実行できず、露
光処理を開始する前にスキャニング処理の一部を必ず行
わなければならない。従って、この露光処理を開始する
前に必要となるスキャニング処理に要する時間を利用し
て、感光材料の切断、及び、現像処理部28への排出搬
送を行い、露光処理を中断することによる写真処理装置
としての処理能力の低下を防止するものである。しか
し、本発明に係る写真処理装置は、上記の同一ゲート3
にて、スキャニング及び露光を行うものには限定されな
い。
【0051】また、第一搬送系は、アドバンスローラ9
及び送込みローラ17のみに、そして、第二搬送系は、
送出しローラ18のみに限定されず、それぞれ、その他
のローラ機構が付加されるものであってもよい。
【0052】そして、露光部1からループ部15に感光
材料Pを搬送する第一搬送系、及び、ループ部15から
現像処理部28に感光材料Pを搬送する第二搬送系は、
上記実施形態の如く、ローラ搬送に限定されず、例え
ば、ベルト搬送、レールを走行する搬送体であってもよ
く、適宜設計変更可能である。
【0053】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係る写真処理装置
は、露光部が露光処理を停止して、第一搬送系が停止し
ている際、カッターが感光材料を切断すると共に、第二
搬送系が駆動して、切断された感光材料を現像処理部に
搬送する構成であるため、処理能力を損なうことなく、
簡潔な制御内容により露光処理された感光材料を露光部
から現像処理部へと搬送することができ、しかも、搬送
に係る構造を簡素化することができる。
【0054】また、本発明に係る写真処理装置は、請求
項2記載の如く、フィルムの全コマ数の露光処理を終え
た時に、カッターが感光材料を切断すると共に、第二搬
送系が駆動する構成であるため、二本目のフィルムの露
光処理を行うまでの間に発生する露光処理のアイドル時
間を有効に利用して、先の切断された感光材料の現像処
理を行うことができ、装置全体の処理能力の低下を好適
に防止することができる。
【0055】しかも、スキャナーユニットを備えた写真
処理装置にあっては、露光処理を開始する前に必要とな
るスキャニング処理に要する時間をも利用することがで
き、さらに、装置全体の処理能力低下の防止に寄与でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す写真処理装置の概略
図。
【図2】同実施形態の写真処理装置の処理手順を説明す
るブロック図。
【図3】従来の写真処理装置の概略図。
【符号の説明】
1…露光部、2…フィルムキャリア、3…ゲート、4…
ローラ対(フィルム搬送手段)、5…光源、6…レンズ
ユニット、8…スキャナーユニット、9…アドバンスロ
ーラ(感光材料搬送手段)、15…ループ部、16…ル
ープ作成機構、17…送込みローラ、18…送出しロー
ラ、19…案内板、20…センサー、21…センサー、
25…カッター、28…現像処理部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料(P)に露光処理を施す露光部
    (1)と、感光材料(P)に現像処理を施す現像処理部
    (28)との間に、感光材料(P)を一時的に滞留させ
    るべく、感光材料(P)のループ部(15)が設けら
    れ、且つ、露光部(1)からループ部(15)に感光材
    料(P)を搬送する第一搬送系(9、17)と、ループ
    部(15)から現像処理部(28)に感光材料(P)を
    搬送する第二搬送系(18)とが設けられた写真処理装
    置において、前記ループ部(15)より露光部(1)側
    には、感光材料(P)を切断するためのカッター(2
    5)が設けられてなり、露光部(1)が露光処理を停止
    して、前記第一搬送系(9、17)が停止している際、
    前記カッター(25)が感光材料(P)を切断すると共
    に、前記第二搬送系(18)が駆動するよう構成されて
    なることを特徴とする写真処理装置。
  2. 【請求項2】 フィルム(F)の全コマの露光処理を終
    えた時に、前記カッター(25)が感光材料(P)を切
    断すると共に、前記第二搬送系(18)が駆動するよう
    構成されてなる請求項1記載の写真処理装置。
  3. 【請求項3】 露光部(1)にて露光処理された感光材
    料(P)を、ループ部(15)を介して現像処理部(2
    8)に搬送する感光材料の搬送方法において、露光処理
    された感光材料(P)を第一搬送系(9、17)により
    前記ループ部(15)に搬送した後、前記露光部(1)
    が露光処理を停止して、第一搬送系(9、17)が停止
    している際、ループ部(15)より露光部(1)側に設
    けられたカッター(25)により感光材料(P)を切断
    すると共に、第二搬送系(18)を駆動させて、切断さ
    れた感光材料(P)をループ部(15)から現像処理部
    (28)に搬送することを特徴とする感光材料の搬送方
    法。
  4. 【請求項4】 フィルム(F)の全コマの露光処理を終
    えた時に、前記カッター(25)で感光材料(P)を切
    断すると共に、前記第二搬送系(18)を駆動させる請
    求項3記載の感光材料の搬送方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007131448A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Noritsu Koki Co Ltd 画像形成装置
CN100535743C (zh) * 2005-11-15 2009-09-02 诺日士钢机株式会社 图像形成装置

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