JPH11337884A - 眼鏡における回動機構およびそれを備えた眼鏡 - Google Patents

眼鏡における回動機構およびそれを備えた眼鏡

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JPH11337884A
JPH11337884A JP25911298A JP25911298A JPH11337884A JP H11337884 A JPH11337884 A JP H11337884A JP 25911298 A JP25911298 A JP 25911298A JP 25911298 A JP25911298 A JP 25911298A JP H11337884 A JPH11337884 A JP H11337884A
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JP
Japan
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temple
rod
bracket
shaft
bearing
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JP25911298A
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English (en)
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Kaoru Horikawa
馨 堀川
Mitsuo Kobayashi
光男 小林
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MONA JAPAN KK
Charmant Co Ltd
Original Assignee
MONA JAPAN KK
Charmant Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 智の軸受け部に対してテンプルの軸部を所要
の摩擦力をともなって回動できる回動機構において、軸
部とテンプルとを簡単に取付けることができ、且つ回動
機能的にも優れたものを提供すること。 【解決手段】 ブラケット2に対してテンプル1を回動
可能に支持する眼鏡の回動機構であって、該ブラッケッ
ト2は、軸受け穴21を有する軸受け部2Aを備え、軸
受け部2Aは軸線と垂直方向の案内溝22と、該案内溝
を外方に開放する切り欠き部23とを有し、前記テンプ
ル1は、テンプル杆11と該テンプル杆に取付けられた
プラスチック製の軸部12とを備え、テンプル杆11が
ブラケットの軸受け部2Aの切り欠き部23に通される
ことにより、軸受け穴21にテンプルの軸部12が弾圧
的に装着され、案内溝22に沿ってテンプル杆11が案
内されながら回動自在となっている回動機構。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼鏡に関し、更に
詳しくは、丁番を使わないブラケットと、テンプルとの
回動機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、眼鏡において、フロントフレーム
に一体化されたブラケットと、テンプルとは、回動機構
である丁番を介して開閉自在に連結している。しかし、
この種の眼鏡はテンプルの開閉を何度も繰り返すうち
に、丁番の軸となるネジ、ボルト等が緩んでしまって、
テンプルにガタ付きが生じる。そのため、定期的に専用
のドライバー等を用いてネジを締め増しする必要があ
り、それが極めて面倒であった。このようなことから、
丁番による回動機構とは異なったネジ、ボルト等を一切
使わない簡単な構造の回動機構が多く開発されている。
【0003】中でも、ブラケットとテンプルとの取付け
が極めて簡単に行われる回動機構が幾つかある。例え
ば、特開平9−325303号に示すような回動機構
は、テンプルにスプリングピンをロウ付け等により固定
し、また智にリングを固定し、スプリングピンをリング
に装着して回動できるようにしたものである。すなわ
ち、軸受け部(リング)に軸部(スプリングピン)圧入
して摩擦力を与えた回動機構である。
【0004】この場合、リングによりスプリングピンが
回転可能に圧接保持されているので、テンプルの回転に
抵抗力を与えることができる。しかも、智(ブラケッ
ト)にテンプルを取付ける際にはワンタッチで簡単に取
付けることができる利点を持つ。しかし、この回動機構
においては、鋼製のテンプルにやはり同様な鋼製のスプ
リングピンを取り付けるのにロウ付けを行っている。
【0005】スプリングピンとテンプル本体は各々役割
が異なるため、異なった材料にする必要があるが、ロウ
付けでは、材料が限定されてしまう。例えば、眼鏡を軽
量化するためには、鋼製のスプリングピンを同じ弾性を
有するものとしてプラスチック材等の弾性部材に変更す
ることが好ましい。このような場合、テンプル本体とロ
ウ付けにより固定することは実際的に困難である。
【0006】更に、特に、最近の眼鏡は、軽量化の観点
からテンプルの材料として極細の鋼線を採用する場合が
多く、このような細い鋼製の線材では、接合面積が少な
いためロウ付けしても強度が劣る。本発明は、このよう
な問題の背景のもとで発明されたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な諸問題点を解決すべくなされたもので、丁番なしで、
智の軸受け部に対してテンプルの軸部を所要の摩擦力を
ともなって回動できる回動機構において、軸部とテンプ
ルとを簡単に取付けることができ、且つ回動機能的にも
優れたものを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に鋭意研究した結果、テンプルを軸部に貫通させること
により、簡単にその取付けが可能であることを見出し、
この知見により本発明を完成させたものである。
【0009】即ち、本発明は、(1)、ブラケットに対
してテンプルを回動可能に支持する眼鏡の回動機構であ
って、該ブラケットは、軸受け穴を有する軸受け部を備
え、軸受け部は軸線と垂直方向の案内溝と、該案内溝を
外方に開放する切り欠き部とを有し、前記テンプルは、
テンプル杆と該テンプル杆に取付けられたプラスチック
製の軸部とを備え、テンプル杆がブラケットの軸受け部
の切り欠き部に通されることにより、軸受け穴にテンプ
ルの軸部が弾圧的に装着され、案内溝に沿ってテンプル
杆が案内されながら回動自在となっている回動機構に存
する。
【0010】そして、(2)、テンプル杆は軸部内を通
過し曲折した先端部が軸部外周に設けた凹部に嵌まり込
むことによって取り付けられている上記(1)の回動機
構に存する。
【0011】そしてまた、(3)、テンプル杆の曲折し
た先端部が上下両方向に設けられている上記(2)の回
動機構に存する。
【0012】そしてまた、(4)、テンプル杆は、両側
に拡大した銀杏形先端部が、軸部の貫通穴に形成された
拡張空間部に嵌まり込むことによって取り付けられてい
る上記(1)の回動機構に存する。
【0013】そしてまた、(5)、案内溝にテンプルが
嵌まり込む凹部が設けられ、テンプルの回動を防止して
いる上記(1)の回動機構に存する。
【0014】そしてまた、(6)、テンプルの開口時に
テンプルの一部とブラケットとの間でクッション機能を
果たす可撓性部材をテンプルの軸部に設けた上記(1)
の回動機構に存する。
【0015】そしてまた、(7)、ブラケットの軸受け
穴に縦溝を形成し、テンプル杆の先端部が嵌まり込むこ
とによってテンプルが一定角度に仮止めされる上記
(2)の回動機構に存する。
【0016】そしてまた、(8)、切り欠き部は、テン
プルの回動角度範囲以内に設けられている上記(1)の
回動機構に存する。
【0017】そしてまた、(9)、ブラケットに対して
テンプルを回動可能に支持する眼鏡の回動機構であっ
て、該ブラケットは、軸受け穴を有する軸受け部を備
え、軸受け部は軸線と垂直方向の案内溝と、該案内溝を
外方に開放する切り欠き部とを有し、前記テンプルは、
二股状の分岐杆を持つテンプル杆と該テンプル杆に横断
溝を介して取付けられたプラスチック製の軸部とを備
え、テンプル杆は曲折した先端部が該軸部外周に設けた
凹部に嵌め込まれ、テンプル杆がブラケットの軸受け部
の切り欠き部に通されることにより、軸受け穴にテンプ
ルの軸部が弾圧的に装着され、案内溝に沿ってテンプル
杆が案内されながら回動自在となっている回動機構に存
する。
【0018】そしてまた、(10)、上記(1)〜
(9)のいずれか1の回動機構を備えた眼鏡に存する。
ここで、本発明は、その目的に沿ったものであれば、上
記1〜10の中から選ばれた2つ以上を組み合わせた構
成も当然採用可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、具体的な実施の形態を挙げ
図面に基づいて本発明を詳細に説明する。 〔第1の実施の形態〕図1は、本発明の回動機構を備え
た眼鏡を示す図である。眼鏡のブラケット2にはテンプ
ル1が回動自在に支持されており、本発明はこの回動機
構に特徴を有する。
【0020】ところでテンプル1は、各々独立した部品
であるテンプル杆11と軸部12とよりなり、これらが
一体に組み付けられる。図2はテンプル1を構成する部
品であるテンプル杆11を示し、図3は、同じくその軸
部12を示すもので、(A)は正面図、(B)は(A)
におけるB−B断面図、(C)は背面図である。
【0021】先ず、テンプル杆11は線状体に形成され
ており、その先端部11Aは、ほぼ垂直に曲折してい
る。このテンプル杆11の後端部には、後ほど、耳当て
パットが固定される。一方、軸部12は、図3に示すよ
うに、円柱状に形成されており、また軸線に垂直に貫く
貫通穴12Bが設けられている。
【0022】軸部12の外周には軸線方向に凹部12A
が設けられおり、この凹部12Aは、その中にテンプル
杆の先端部11Aが完全に嵌まり込む深さ又はテンプル
杆11が少しく突出する深さを有する。また、凹部12
Aの幅はテンプル杆11の太さよりやや狭く設けること
が好ましい(この点については、後で述べる)。
【0023】ここで、テンプル杆11の材料としては、
現在使用されている全ての眼鏡用金属類が使用される
が、主に、ステンレス、βチタン等のTi合金、チタン
ニッケル合金等の金属が用いられる。また軸部12の材
質としては、所定の弾性力を有する素材が採用される
が、適度な弾性を有することから、例えば、ナイロン、
ポリアセタール、ポリカーボネート、繊維素系樹脂、A
BS、AS、アクリル系のプラスチック、ポリエステ
ル、ポリウレタン、ポリエーテル、ナイロン系のエラス
トマー等が好ましい。
【0024】図4は、テンプル杆11に軸部12を取り
付ける手順を示した図である。まず、軸部12に設けら
れた貫通穴12Bにテンプル杆の先端部11Aとは反対
側の先細部から挿入していき、最後に、テンプル杆の先
端部11Aを軸部の凹部12Aに押し込む〔(A)→
(B)→(C)参照〕。この場合、先述した如く、軸部
12には適度な弾性があるので、テンプルの先端部11
Aは、軸部の凹部12Aに弾圧保持される結果、一旦嵌
まり込んだテンプル杆11が抜けにくい。
【0025】図5はブラケット2を示したもので、
(A)は正面図、(B)上面図、(C)は底面図、及び
(D)は斜視図である。ブラケット2は、テンプル1に
対する取り付け部分が、軸受け穴21を有する軸受け部
2Aとして形成されている。そして、軸受け部2Aは、
軸線に垂直方向に設けられた案内溝22と該案内溝22
を外方に開放する切り欠き部23とを備えている。従っ
て、軸受け部2AにはT字形の溝(案内溝22と切り欠
き部23)が形成されることになる。
【0026】もっとも、この切り欠き部13は、ブラケ
ットの軸受け部2Aにテンプルの軸部12を取付ける際
に、取付け易い位置に形成するのがよいことから、テン
プルの回動角度範囲内の領域に設けられる。ここで、案
内溝22は、後述するように、テンプル杆11がその溝
22に沿って移動できるに十分で且つガタ付きのないよ
うな幅を有する。なお、ブラケット2の材料として、洋
白、モネル、Ni基合金等、強度と加工性を兼ね備えた
合金のものが適宜採用される。
【0027】図6は、ブラケット2とテンプル1との取
り付け関係を示した図である。ブラケット2にテンプル
の軸部12を取り付けるには、テンプル杆11を下方か
らブラケットの切り欠き部23に通過させて、ブラケッ
トの軸受け穴21にテンプルの軸部12を押し込む
〔(A)→(B)〕。ブラケットの軸受け部の軸受け穴
21はテンプルの軸部12の径よりやや小さい径に設定
されたいるので、軸受け部2Aに軸部12が締まり嵌め
に取り付けられる。
【0028】ブラケットの軸受け穴21に軸部12が装
着された状態では、図6(C)のようにテンプル杆11
は案内溝22に沿って案内され回動が円滑に行われる。
また、軸部12は適度な弾性を有するプラスチック製で
あるので、軸受け部2Aに軸部12が弾圧的に装着され
た状態となり、テンプル1の回動に適度な抵抗感(節度
感)が得られる。尚、軸受け部2Aにおいて、軸受け穴
21の上側を閉鎖した形状であると、装着された軸部1
2が外部から見えないので、見栄えがよくなる(図示し
ない)。ここで、ブラケット2にテンプル1を取付ける
場合、テンプルの軸部12を図(A)で示した方向とは
逆にして押し込んでもよい(図示しない)。
【0029】ところで、テンプル杆11と軸部12との
取り付けは、軸部の貫通穴12Bにテンプル杆11を通
して軸部内を通過させ、曲折した先端部11Aが軸部外
周に設けた凹部12Aに嵌まり込むことによって行われ
ることは既に述べた。従って、テンプル杆の先端部11
Aの曲折は、一方向(例えば、上方向)だけでなく上下
両方向に設けられることも可能であり、この場合、上下
の先端部は、軸部外周の凹部に嵌まり込むことにより固
定力がより安定する。
【0030】図7は、上下両方向に先端部11Aが曲折
しているテンプル杆11と軸部12との結合態様を示し
た図である。図示する如く、軸部12はテンプル杆11
に挿通されて、その先端部11Aが軸部の凹部12Aに
嵌まり込みやや外方に突出した状態〔すなわち、軸部外
周面から少しく突出した状態(距離Lだけ突出)で取り
付けられる。
【0031】図8は、同じく上下両方向に先端部11A
が曲折しているテンプル杆11と軸部12との結合態様
を示し、図示する如く、テンプル杆11に軸部12を挿
通させて取り付けた場合、テンプルの先端部11Aが凹
部12Aに嵌まり込んで外方に突出しない状態となる。
【0032】図9は、二股状になったテンプルの分岐杆
(111、112)の各々の先端部(111A、111
B)が相対する方向に曲折している例を示す。軸部12
の上部と下部には、直径方向に横断する横断溝12Cが
設けられ、この横断溝12Cに沿って分岐杆(111、
112)が嵌め込まれる。いわば、軸部12の中壁をテ
ンプルの一対の分岐杆(111、112)で挟み込むよ
うにして弾圧的に取り付けられる。この時、分岐杆の先
端部(111A、111B)は軸部12の外周に設けら
れた凹部12Aに嵌まり込んだ状態となる。尚、この軸
部12に対応する軸受け部2Aは、図13に示す。
【0033】〔第2の実施の形態〕テンプル1は眼鏡の
フレームに対して、閉じた位置及び開いた位置におい
て、安定した状態で停止されることが望ましい。この実
施の形態では、ブラケットの案内溝22に凹部22Aが
形成されており、テンプル杆11は、この案内溝22の
両端に位置したところで、案内溝22に形成された凹部
22Aに嵌まり込む。この凹部22Aにテンプル杆11
を嵌め込むには、テンプル杆11を少しく軸線方向(図
でいう下方)に移動させるとよい(図10(B)参
照)。
【0034】〔第3の実施の形態〕この実施の形態でも
上記の第2の実施の形態のように、テンプル1が閉じた
位置や開いた位置にて安定した状態で停止されるが、そ
のために、ここでは、ブラケットの軸受け穴21の内周
面に軸線方向の縦溝21Aが設けられていることが特徴
である〔図11(A)参照〕。
【0035】テンプル1としては、テンプル杆11の曲
折された先端部11Aが軸部外周の凹部12Aに嵌合さ
れた状態で先端部11Aの一部が軸部外周面から少しく
突出したものが採用される。ブラケットの軸受け穴21
にテンプルの軸部12が装着された場合、案内溝22の
両端にテンプル杆11が位置する状態、すなわち閉じた
状態及び開いた状態においては、テンプル1の曲折した
先端部11Aが軸部内周の縦溝21Aに嵌まり込み停止
状態が安定となる〔図11(B)参照〕。
【0036】〔第4の実施の形態〕この実施の形態で
は、テンプル1が開いた状態の位置において、テンプル
1の一部とブラケット2との間でクッション機能が働く
ものである。すなわち、テンプル1の一部とブラケット
2との間にクッション機能を果たす可撓性部材Dが介在
される状態となっている。この場合、ブラケットの軸受
け部2Aの切り欠き部23は、テンプル径よりやや幅広
く形成しておく。
【0037】この可撓性部材Dは、テンプル杆11の根
元に設けられおり、軸受け穴21にテンプルの軸部12
を装着する際、可撓性部材Dは圧縮されて、テンプル杆
11と共にこの切り欠き部23を通過することができる
〔図12(A)参照〕。軸受け穴21にテンプルの軸部
12が装着された状態では、テンプル杆11が、開かれ
て案内溝22の一方の端部に位置すると、テンプル1と
案内溝端の間に可撓性部材Dがあるため、クッション材
として働く〔図12(B)参照〕。すなわち、開らいた
状態において、可撓性部材Dがクッション機能を果たす
ので、眼鏡を装着した場合、テンプル1が顔面に柔らか
く接触することができる。
【0038】〔第5の実施の形態〕この実施の形態で
は、先述した図9に示す二股状になった分岐杆(11
1、112)を備えたテンプル1を使った回動構造を示
す。ブラケット2には、図13に示すように、案内溝
(221、222)が2個並んで設けられており、また
切り欠き部23はこれら二つの案内溝(221、22
2)に通じており、外部に開放されている。
【0039】前述した実施の形態と同じように、ブラケ
ットの切り欠き部23に沿ってテンプル杆11を通すこ
とにより簡単にブラケット2に対してテンプルの軸部1
2を取り付けることができる。ブラケットの軸受け穴2
1に軸部12が装着された状態では、図13(B)のよ
うにテンプルの分岐杆(111、112)は、2つの案
内溝(221、222)に沿って移動するので、テンプ
ル1の回動運動が極めて安定し滑らかに行われる。
【0040】〔第6の実施の形態〕これまでの実施の形
態は、テンプルの先端部が曲折している例を示したが、
ここでは、テンプルの先端部11Bが両側に拡大した銀
杏形となっている場合の例である。図14は、テンプル
杆に軸部を取り付ける手順を示すもので、(A)は取り
付ける前の状態、(B)は挿入時の状態、(C)は取り
付けた後の状態を示した斜視図である。図15は、ブラ
ケット2とテンプル1との取り付け関係を示した図であ
る。テンプル杆11は線状体に形成されており、その先
端部11Bは、両側に拡大した銀杏形となっている。こ
の場合、テンプル杆11の先端部11Bを太径に設計し
ておいて、鍛造により潰し加工を行うことで銀杏形の先
端部11Bを得ることができる。軸部12は円柱状に形
成されており、軸線に垂直に貫く貫通穴12Bには、拡
張空間部12Dが、外部に開放するように形成されてい
る。軸部12にテンプル杆11を取り付けるには、軸部
12の貫通穴12Bに、テンプル杆11を挿入してい
き、最後に、テンプル杆の銀杏形先端部11Bを軸部の
拡張空間部12Dに押し込む〔図14(A)→(B)→
(C)参照〕。この場合、テンプル杆の先端部11Bの
厚みを軸部12の拡張空間部12Dの空間厚みより僅か
に大きく設定しておくと、プラスチック製の軸部12に
は適度な弾性があるので、銀杏形先端部11Bは、拡張
空間部12Dに弾圧保持される結果、一旦嵌まり込んだ
テンプル杆11が抜けにくい。テンプル杆の銀杏形先端
部11Bは、比較的面積が大きいので、軸部12との結
合力が十分に取れて一体化し、ガタ付き等は全く生じな
い。ブラケット2にテンプルの軸部12を取り付ける方
法は、第1の実施の形態で示した方法と同じである。ブ
ラケットの軸受け部2Aの軸受け穴21はテンプルの軸
部12の径よりやや小さい径に設定されたいるので、軸
受け部2Aに軸部12が締まり嵌めに取り付けられてい
る。そのためブラケット2に対するテンプル1の回動
は、節度感(抵抗感)のあるものとなるが、これは、上
述した各実施の形態と同じである。
【0041】以上、本発明を説明してきたが、本発明
は、実施の形態にのみ限定されることはなく、目的に沿
う限りその他の種々の変形例が可能である。例えば、軸
受け部の外形は円形に限らず角形、矩形等が採用可能で
ある。また、軸受け部をブラケット側に設け、軸部をテ
ンプル側に設けているが、その逆にして設けることも当
然可能である。
【0042】
【発明の効果】丁番を使用しないため、ネジ緩みがな
く、回動における適度な抵抗感が得られる。軸部とテン
プルとは、ロウ付け等の熱を使わずに、挿入と嵌め込み
により確実に取付けられるので、軸部にプラスチックを
使用することができる。またプラスチックの持つ適度な
弾力性がテンプルの回動抵抗をより適切なものとする。
テンプルとブラケットとが簡単にワンタッチで取り付け
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1の実施の形態における本発明の回
動機構を備えた眼鏡を示す図である。
【図2】図2は、テンプル杆を示した図である。
【図3】図3は、軸部を示すもので、(A)は正面図、
(B)は(A)におけるB−B断面図、(C)は背面図
である。
【図4】図4は、テンプル杆に軸部を取り付ける手順を
示すもので、(A)は取り付ける前の状態、(B)は挿
入時の状態、(C)は取り付けた後の状態を示した斜視
図である。
【図5】図5は、ブラケットを示したもので、(A)は
正面図、(B)は上面図、(C)は底面図、及び(D)
は斜視図である。
【図6】図6は、ブラケットとテンプルとの取り付け関
係を示すもので、(A)は取り付ける前の状態、(B)
は取り付けた後の状態、(C)はテンプルを回動した後
の状態を示した図である。
【図7】図7は、テンプル杆と軸部との結合態様を示す
もので、(A)は軸部とテンプル杆とを結合する前の状
態の斜視図、(B)は軸部とテンプル杆とを結合した後
の状態の平面図である。
【図8】図8は、テンプル杆と軸部との結合態様を示す
もので、(A)は軸部とテンプル杆とを結合する前の状
態の斜視図、(B)は軸部とテンプル杆とを結合した後
の状態の平面図である。
【図9】図9は、二股状になったテンプルの分岐杆と軸
部との結合態様を示すもので、(A)は軸部とテンプル
杆とを結合する前の状態の斜視図、(B)は軸部とテン
プル杆とを結合した後の状態の平面図、(C)は(B)
における正面図である。
【図10】図10は、この発明の第2の実施の形態にお
けるブラケットとテンプルとの取り付け関係を示すもの
で、(A)はテンプル杆が凹部に嵌まり込んだ状態の斜
視図、(B)はテンプル杆が凹部に嵌まり込んだ状態の
正面図である。
【図11】図11は、この発明の第3の実施の形態にお
けるブラケットとテンプルとの取り付け関係を示すもの
で、(A)は取り付ける前の状態、(B)はテンプル取
付けた後、回動した状態を示した図である。
【図12】図12は、この発明の第4の実施の形態にお
けるブラケットとテンプルとの取り付け関係を示すもの
で、(A)は取り付ける前の状態、(B)はテンプルを
取付けた後、回動した状態を示した図である。
【図13】図13は、この発明の第5の実施の形態にお
けるブラケットとテンプルとの取り付け関係を示すもの
で、(A)は取り付ける前の状態、(B)はテンプルを
取付けた後、回動した状態を示した図である。
【図14】図14は、テンプル杆に軸部を取り付ける手
順を示すもので、(A)は取り付ける前の状態、(B)
は挿入時の状態、(C)は取り付けた後の状態を示した
斜視図である。
【図15】図15は、ブラケット2とテンプル1との取
り付け関係を示した図である。テンプル杆11は線状体
に形成されており、その先端部11Bは、両側に拡大し
た銀杏形となっている。
【符号の説明】
1…テンプル 11…テンプル杆 111…分岐杆 112…分岐杆 11A…先端部 111A…先端部 112B…先端部 11B…銀杏形先端部 12…軸部 12A…凹部 12B…貫通穴 12C…横断溝 12D…拡張空間部 2…ブラケット 2A…軸受け部 21…軸受け穴 21A…縦溝 22…案内溝 221…案内溝 222…案内溝 22A…凹部 23…切り欠き部 D…可撓性部材 L…突出した状態

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラケットに対してテンプルを回動可能
    に支持する眼鏡の回動機構であって、該ブラケットは、
    軸受け穴を有する軸受け部を備え、軸受け部は軸線と垂
    直方向の案内溝と、該案内溝を外方に開放する切り欠き
    部とを有し、前記テンプルは、テンプル杆と該テンプル
    杆に取付けられたプラスチック製の軸部とを備え、テン
    プル杆がブラケットの軸受け部の切り欠き部に通される
    ことにより、軸受け穴にテンプルの軸部が弾圧的に装着
    され、案内溝に沿ってテンプル杆が案内されながら回動
    自在となっていることを特徴とする回動機構。
  2. 【請求項2】 テンプル杆は、軸部内を通過し曲折した
    先端部が軸部外周に設けた凹部に嵌まり込むことによっ
    て取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の
    回動機構。
  3. 【請求項3】 テンプル杆の曲折した先端部が上下両方
    向に設けられていることを特徴とする請求項2記載の回
    動機構。
  4. 【請求項4】 テンプル杆は、両側に拡大した銀杏形先
    端部が、軸部の貫通穴に形成された拡張空間部に嵌まり
    込むことによって取り付けられていることを特徴とする
    請求項1記載の回動機構。
  5. 【請求項5】 案内溝にテンプルが嵌まり込む凹部が設
    けられ、テンプルの回動を防止していることを特徴とす
    る請求項1記載の回動機構。
  6. 【請求項6】 テンプルの開口時にテンプルの一部とブ
    ラケットとの間でクッション機能を果たす可撓性部材を
    テンプルの軸部に設けたことを特徴とする請求項1記載
    の回動機構。
  7. 【請求項7】 ブラケットの軸受け穴に縦溝を形成し、
    テンプル杆の先端部が嵌まり込むことによってテンプル
    が一定角度に仮止めされることを特徴とする請求項2記
    載の回動機構。
  8. 【請求項8】 切り欠き部は、テンプルの回動角度範囲
    以内に設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    回動機構。
  9. 【請求項9】 ブラケットに対してテンプルを回動可能
    に支持する眼鏡の回動機構であって、該ブラケットは、
    軸受け穴を有する軸受け部を備え、軸受け部は軸線と垂
    直方向の案内溝と、該案内溝を外方に開放する切り欠き
    部とを有し、前記テンプルは、二股状の分岐杆を持つテ
    ンプル杆と該テンプル杆に横断溝を介して取付けられた
    プラスチック製の軸部とを備え、テンプル杆は曲折した
    先端部が該軸部外周に設けた凹部に嵌め込まれ、テンプ
    ル杆がブラケットの軸受け部の切り欠き部に通されるこ
    とにより、軸受け穴にテンプルの軸部が弾圧的に装着さ
    れ、案内溝に沿ってテンプル杆が案内されながら回動自
    在となっていることを特徴とする回動機構。
  10. 【請求項10】 上記請求項1〜9のいずれか1項記載
    の回動機構を備えた眼鏡。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014133352A1 (ko) * 2013-02-28 2014-09-04 Kim Young Ho 안경테의 안경다리 연결구조
KR20220096218A (ko) * 2020-12-30 2022-07-07 문경식 안경용 힌지

Cited By (3)

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KR101477892B1 (ko) * 2013-02-28 2014-12-30 김영호 안경테와 안경다리의 연결구조체
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