JP3139022U - メガネのテンプル脱着構造 - Google Patents

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武彦 吉田
均 佐藤
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Abstract

【課題】テンプルと丁番部とをワンタッチで簡単に脱着自在に連結させることができる、メガネのテンプル脱着構造を提供することである。
【解決手段】メガネ10の智14または丁番の部品26とテンプルTとを継手部材20を介して脱着自在に連結するテンプル脱着構造であって、継手部材20は、智14または丁番の部品26と接続される挿入部30を含み、テンプルTは、挿入部30が初期的に挿入可能な挿入口38を備え、挿入部30の進入を案内する案内路40と、案内路40に連通され、挿入部30が回動自在に収容される収容部42とを含み、挿入部30は、案内路40を通って収容部42に収容されるように挿入され、挿入部30とテンプルTとをテンプルTの軸方向に相対的に所定の角度で回動させたときに、挿入部30が収容部42内に係止状態となりテンプルTから抜き出し不能となる。
【選択図】図1

Description

本願考案は、メガネのテンプル脱着構造に関し、特に、たとえば智あるいは丁番の部品とテンプルとが脱着自在に連結されるようにした、メガネのテンプル脱着構造に関する。
図30は、本願考案の背景となる従来のテンプル脱着構造が採用されたメガネの一例を示す全体斜視図であり、図31は、図30のメガネに採用された従来のテンプル脱着構造を示す要部分解平面図である。図32は、図30,図31に示す智および継手部材の要部拡大斜視図である。
この従来のメガネ1は、フロント(慣用語:前枠)の両側に配置される智1Aを含む。智1Aは、レンズSLを保持するリムRにたとえばろう付けされたよろい智により形成されている。この智1Aには、継手部材Jを介して、テンプルTが開閉自在に取り付けられ、且つ、テンプルTは、継手部材Jに脱着自在に取り付けられている。
すなわち、智Aは、上下に間隔を隔てて配設される2つの枠丁番こま1aを有する。また、継手部材Jは、合口フランジ部2Aを含む。合口フランジ部2Aの一方主面には、うで丁番こま2aが配設される。この場合、2つの枠丁番こま1a間に、うで丁番こま2aが挿嵌され、2つの枠丁番こま1aのこま孔(図示せず),うで丁番こま2aのこま孔(図示せず)に丁番ねじ3が装着されることによって、智1Aと継手部材Jは回動自在に連結されるものとなる。さらに、合口フランジ部2Aの他方主面には、後述するテンプルTの嵌合キャビティ4に脱着自在に挿入される挿入部5が配設される。
挿入部5は、長さ方向を有する挿入基部5aと、所定の折り曲げ角度で略V字形に屈曲成形された弾性変形可能な、所謂、ばね性を有する弾性部材6とを含む。弾性部材6の一方の片は、その一端部が挿入基部5aの長さ方向の一端部に固定され、固定片6aとして形成されている。また、弾性部材6の他方の片は、自由片6bとして形成され、自由片6bの端部には、当該端部から内側に略直角に屈曲された折り曲げ片6cが設けられる。折り曲げ片6cは、挿入基部5aの長さ方向の中間部で且つその幅方向に貫通する貫通孔5bに挿通された状態で配置されている。この場合、弾性部材6は、ばね性を有するため、その自由片6bは、当該自由片6bを固定片6a側に押圧する方向(自由片6bを固定片6a側に閉じる方向)に弾性変形可能となっている。
一方、テンプルTには、上記した継手部材Jの挿入部5が脱着自在に挿入される嵌合キャビティ4が設けられている。嵌合キャビティ4は、テンプルTの軸方向の端部に開口され、継手部材Jの挿入部5が挿入可能となるたとえば断面矩形状の挿入口4aを有する。また、テンプルTの内側面には凹部7が設けられ、凹部7はその長さ方向に開口され、嵌合キャビティ4と連通される開口部7aを有する。この場合、嵌合キャビティ4の全長は、継手部材Jの挿入部5の全長よりも僅かに長く形成され、凹部7部分の嵌合キャビティ4の幅w1は、弾性部材6の最大幅w2よりも小さくなるように形成されている。また、嵌合キャビティ4の挿入口4aの幅w3は、弾性部材6の最大幅w2よりも僅かに小さく形成されている。
さらに、上記凹部7の開口部7aは、挿入部5が嵌合キャビティ4内に挿入され、嵌合キャビティ4に嵌合されたときに、弾性部材6の折り曲げ片6cが当該開口部7aの開口端縁から外方に突出・露出されるように、配設されている。
この従来のメガネ1のテンプル脱着構造では、たとえば図31に示す状態から、継手部材Jの挿入部5とテンプルTの嵌合キャビティ4とを嵌合させれば、図33(A)に示すように、嵌合キャビティ4の挿入口4aと継手部材Jの合口フランジ部2Aが当接された状態で継手部材JとテンプルTとを連結させることが可能となる。
すなわち、継手部材Jの挿入部5が嵌合キャビティ4の挿入口4aに挿入されると、弾性部材6の自由片6bは、嵌合キャビティ4の内壁面4b[たとえば図31および図33(B)参照。]によって、固定片6a側に押圧され、自由片6bは固定片6a側に閉じる方向に弾性変形される。この場合、折り曲げ片6cは、挿入基部5aの貫通孔5bにさらに進入する状態となる。その状態で、挿入部5が嵌合キャビティ4内をさらに奥に進んで行くと、テンプルTの凹部7の開口部7aを通過した際に、自由片6bへの押圧力が解除され、当該自由片6bは元の状態(固定片6aと離間する開き方向)に弾性復帰される。そして、折り曲げ片6cも、自由片6bと連動して、固定片6a側に閉じた状態から開く方向に弾性復帰される。そのため、自由片6bおよび折り曲げ片6cの一部は、図33(A)に示すように、凹部7の開口部7aから外方に突出・露出される。このとき、弾性部材6の折り曲げ片6cの外側端部6d[図33(A),(B)参照。]は、当該開口部7aの開口端縁7b(嵌合キャビティ4の内壁端)に係止されることとなり、テンプルTは、継手部材Jを介して、智1Aに取り付けられる。
それとは反対に、テンプルTを智1Aから取り外す場合には、たとえば図33(A)に示すように、凹部7の開口部7aから外方に突出・露出されている自由片6bを指先で押圧して、自由片6bを固定片6a側に閉じる方向に弾性変形させた状態で、図33(B)に示すように、テンプルTを引き抜けばよい。すなわち、弾性部材6の自由片6bを固定片6a側に押圧して弾性変形させることによって、折り曲げ片6cと開口部7aの開口縁7b(嵌合キャビティ4の内壁端)との係止状態が解除され、テンプルTを智1Aから取り外すことが可能となる。
また、本願考案の背景技術には、たとえばフロントフレームの両サイドに設けたヨロイに継手部材を屈曲可能に連結し、この継手部材にツルの一方端を挿入・嵌合して連結する構造のメガネフレームのツル継手構造があった(例えば、特許文献1参照)。この場合、継手部材は、嵌合穴および溝穴を有し、ツルの一方端には、嵌合穴に嵌入される撓み変形可能な細い嵌入片が設けられている。嵌入片は、スリット溝により上下二股状に形成され、上側の嵌入片の先端部には、上方へ突出するツバが形成されている。
このツル継手構造では、ツルの一方端に設けられた嵌入片をそのバネ力を付勢して、継手部材の嵌合穴に挿入して嵌合するとともに、ツバを溝穴に係止することによって、ツルが継手部材に連結されるものとなる。反対に、継手部材に連結したツルを取り外す場合には、ツバを押圧して溝穴から解除した状態で、継手部材からツルが引き抜かれるものとなる。
さらに、本願考案の背景技術には、たとえばテンプル部材の差込プラグを蝶番部材のソケット孔に差し込むことによって、差込プラグの差鎌部がソケット孔の入嵌口に弾性嵌合して、テンプル部材および蝶番部材が互いに連結されると共に、蝶番部材の操作口から差込プラグの弾性タングを操作することにより連結状態にあるテンプル部材を引抜き分離可能に構成するという技術的手段を採用した眼鏡パーツの差込み連結機構があった(例えば、特許文献2参照)。
すなわち、テンプル部材は、一端に曲げ弾性変形可能なバネ板をピンカーブ状に折曲成形したクリップ状突起棒である差込プラグPを有する。この差込プラグPの突出部位には、三角形に膨出した弾性の差鎌部を備え、また、当該テンプル部材の根元側に伸びる折返端部には反曲状の弾性タングを有する。また、蝶番部材は、一端にソケット孔を有しており、このソケット孔は、差込プラグの差鎌部が弾力的に嵌込む入嵌口が奥部該当位置に開設され、かつ、弾性タングに対応する位置には当該タングを操作するための操作口が開設してある。そして、このソケット孔にテンプル部材の差込プラグを挿入し、差込プラグの差鎌部が入嵌口に弾性嵌合することによって、テンプル部材および蝶番部材が互いに連結される。この場合、蝶番部材の操作口から差込プラグの弾性タングを操作することにより、弾性の差鎌部が扁平に伸びて反曲状部分が入嵌口から外れ、テンプル部材は蝶番部材から引き抜き可能となる。
さらに、本願考案の背景技術には、ツルが、フロント部両側に設けられるヨロイと継手部を介して折畳み可能に連結するツル本体と、該ツル本体に取付けられる交換ツル部とで構成され、ツル本体には、嵌入溝を設けると共に該嵌入溝を塞ぐ板バネを取付け、板バネ先端には、ピンを起立してツル本体に設けた穴からボタンとして一部突出させ、一方の交換ツル部には端部から嵌入片を延ばし、該嵌入片を嵌入溝に嵌めて板バネのバネ力にて押圧され、そして板バネと嵌入片とが互いに係止する係止手段を設けている、メガネフレームのツル取付け構造が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
この交換ツル部の取付け構造では、ツル本体に設けた嵌入溝に嵌入片を嵌め、ツル本体の板バネによって押圧されると共に、係止されることで外れることがない。この場合、板バネにより嵌入片が押圧された状態にあり、交換ツル部がガタ付くこともない。反対に、交換ツル部を取外すときには、板バネ先端に起立してツル本体表面から突出したボタンを押圧すると共に嵌入溝から引き抜くことで、交換ツル部を取り外すことが可能となっている。
また、本願考案の背景技術には、眼鏡枠におけるテンプル構成部品の結合部において、一方の部品(丁番)の端に、先端にくびれ形状を持つピンを形成し、結合しようとする他方の構成部品(テンプル部品)に、当該くびれ形状を持つピンが挿入され得る断面形状を持つパイプを形成し、当該ピンのくびれ形状部の部分にすり割りを施すことで弾性力を持たせた、すり割り弾性作用部を形成した眼鏡枠テンプルの着脱構造も提案されている(例えば、特許文献4参照)。
このテンプル着脱構造では、構成部品の一方(丁番)に形成した、先端にくびれ形状を持つピンを、他方の構成部品(テンプル部品)に形成したパイプに挿入すると、ピンのくびれ形状部がパイプを通過したところで、すり割り弾性作用部の弾性力によりパイプの終端がピンのくびれ形状部に噛み合い固定されることで、構成部品(丁番とテンプル)が結合される。そして、結合を解除する場合は、すり割り弾性作用部の弾性力以上の力を持って引き抜くことで、簡単に解除できるものとなっている。
登録実用新案第3016394号公報(例えば、図2参照。) 特開2001−117052号公報(例えば、図3,図4参照。) 特開2007−24955号公報(例えば、図3,図5参照。) 登録実用新案第3046543号公報(例えば、図1参照。)
しかしながら、図30〜図33(A),(B)に示す従来のメガネのテンプル脱着構造では、テンプルTと智1Aとの連結状態を解除して、智1Aからテンプルを取り外す場合に、たとえば図33(A)に示すように、凹部7の開口部7aから外方に突出・露出されている自由片6bを指先で押圧して、自由片6bを固定片6a側に閉じる方向に弾性変形させた状態を維持しながら、テンプルTを引き抜く[図33(B)および図31参照。]ものとなっているため、テンプルTと智1Aとをワンタッチで簡単に脱着するものとはなっていない。また、この従来技術では、テンプルTを智1Aに取り付けた後で、テンプルTが不用意に外れないように、弾性部材6のばね性を強くする傾向にあるため、テンプルTと智1Aとの連結状態を解除する際の指先で自由片6bを押圧する場合に、指先に掛ける力を強くしなければならず、面倒なものとなっていた。さらに、この従来技術では、テンプルTの内側面に開口部7aを有する凹部7が設けられ、当該開口部7aから弾性部材6の自由片6bが露出されているため、デザイン性が悪いものとなっている。
また、上記特許文献1に示す背景技術では、ツルの一方端に設けられた嵌入片をそのバネ力を付勢して、継手部材の嵌合穴に挿入して嵌合するとともに、ツバを溝穴に係止することによって、ツルが継手部材に連結されるものとなっているために、継手部材に連結したツルを取り外す場合には、ツバを押圧して溝穴から解除した状態を維持させながら、ツルを継手部材から引き抜くものとなっている。つまり、この背景技術では、ヨロイに固定された継手部材とツルとをワンタッチで簡単に脱着するものとはなっておらず、また、ヨロイに固定される継手部材の溝穴が露出されるため、デザイン性も悪いものとなっていて、さらに、嵌入片のバネ力を強くした場合には、ツバを押圧する際の指先に掛ける力を強くしなければならず、上記した従来のメガネのテンプル脱着構造と同様の問題点を有するものであった。
さらに、上記特許文献2に示す背景技術では、ソケット孔にテンプル部材の差込プラグを挿入し、差込プラグの差鎌部が入嵌口に弾性嵌合されることによって、テンプル部材および蝶番部材が互いに連結されているため、蝶番部材の操作口から差込プラグの弾性タングを押圧操作することにより、弾性の差鎌部が扁平に伸びて反曲状部分が入嵌口から外れ、テンプル部材が蝶番部材から引き抜かれるものとなっている。この背景技術では、テンプル部材と蝶番部材とをワンタッチで簡単に脱着するものとはなっておらず、また、蝶番部材に入嵌口および操作口が開設されているため、デザイン性も悪いものとなっていて、さらに、差込プラグのばね性を強くした場合には、弾性タングを押圧操作する際の指先に掛ける力を強くしなければならず、上記した図30〜図33(A),(B)に示す従来のメガネのテンプル脱着構造と同様の問題点を有するものであった。
さらに、上記特許文献3に示す背景技術では、交換ツル部を取外すときに、板バネ先端に起立してツル本体表面から突出したボタンを押圧すると共に嵌入溝から引き抜くことで、交換ツル部を取り外すことが可能となっているため、この背景技術では、ツル本体と交換ツル部をワンタッチで簡単に脱着するものとはなっておらず、板バネのばね性を強くした場合には、ボタンを押圧する際の指先に掛ける力を強くしなければならず、上記した図30〜図33(A),(B)に示す従来のメガネのテンプル脱着構造と同様の問題点を有するものであった。
また、上記特許文献4に示す背景技術では、丁番からテンプル部品を取り外すときに、先端にくびれ形状を持つピンを、テンプル部品に設けたパイプから、すり割り弾性作用部の弾性力以上の力を持って引き抜くようにしているため、すり割り弾性作用部の弾性力を強くした場合には、当該ピンを引き抜く力が大きくなって取り外し作業が面倒なものとなる反面、すり割り弾性作用部の弾性力を必要以上に弱くした場合、あるいは、丁番とテンプル部品の脱着操作が頻繁に行われて当該すり割り弾性作用部の弾性力が低下した場合には、パイプの終端がピンのくびれ形状部に噛み合い固定される部位が摩耗劣化し、好適なくびれ形状を維持することが困難となって、当該ピンがパイプから不用意に外れる恐れが生じるものとなっていた。
それゆえに、本願考案の主たる目的は、テンプルと丁番部とをワンタッチで簡単に脱着自在に連結させることができる、メガネのテンプル脱着構造を提供することである。
請求項1にかかる本願考案は、メガネの智または丁番の部品とテンプルとを継手部材を介して脱着自在に連結するメガネのテンプル脱着構造であって、継手部材は、その一方側が部品およびテンプルの一方に接続される挿入部を含み、部品およびテンプルの他方は、挿入部が挿入可能な挿入口を備え、挿入部の進入を案内する案内路と、案内路に連通され、挿入部が回動自在に収容可能となる収容部とを含み、挿入部は、挿入部が案内路を通って収容部に収容されるように挿入され、部品とテンプルとをテンプルの軸方向に相対的に所定の角度で回動させたときに、挿入部が収容部内に係止状態となり、部品とテンプルとが離脱不能に連結されることを特徴とする、メガネのテンプル脱着構造である。
請求項1にかかる本願考案では、挿入部が挿入口を介して案内路に導入され、さらに収容部へと進入する。収容部に進入した挿入部は、部品とテンプルとの関係において、テンプルの軸線方向の回りに所定の角度で相対的に回動される。このとき、挿入部は、収容部内に係止状態となるため、収容部から抜け止めされる。そのため、部品とテンプルとは、離脱不能に連結される。逆に、部品とテンプルとの係止状態を解除して、部品とテンプルとを離脱させる場合には、先程とは反対方向に所定の角度で相対的に回動させることによって、挿入部の収容部内での係止状態を解除し、部品とテンプルとの連結が解除される。
なお、部品とテンプルとを相対的に回動させるという意味は、部品を固定してテンプルを回動させる場合、また、テンプルを固定して部品を回動させる場合、さらに、部品とテンプルとを相反する方向(逆向き)に回動させる場合を含むものである。
請求項2にかかる本願考案は、請求項1にかかる考案に従属する考案であって、収容部は、部品とテンプルとをテンプルの軸方向に相対的に所定の角度で回動させたときに、挿入部および収容部の相対的な回動位置を規制する隔壁部を含み、挿入部は、隔壁部に当接した位置で、挿入部が収容部内に係止状態となり収容部から抜き出し不能となることを特徴とする、メガネのテンプル脱着構造である。
請求項2にかかる本願考案では、収容部において、部品とテンプルとを相対的に回動させたときに、挿入部は、隔壁部に当接した位置で、挿入部が収容部内に係止状態となり収容部から抜け止めされ、部品とテンプルとが連結される。逆に、部品とテンプルとを反対方向に所定の角度で相対的に回動させることによって、挿入部は、隔壁部との当接位置から離間され、収容部内における係止状態が解除される。
請求項3にかかる本願考案は、請求項1または請求項2にかかる考案に従属する考案であって、収容部には、挿入部が収容部内に係止状態となると略同時に、挿入部の進入端側を進入方向とは反対方向に押圧する弾性部材が配設され、弾性部材の押圧力により、挿入部が収容部の内壁に押し付けられて、挿入部と収容部との係止状態が保持されることを特徴とする、メガネのテンプル脱着構造である。
請求項3にかかる本願考案では、挿入部が、収容部内に係止状態となると略同時に、弾性部材によって収容部の内壁に押し付けられる。この場合、挿入部は、収容部において、テンプルの軸線方向への移動が阻止されるため、安定した状態で収容部に係止される。
請求項4にかかる本願考案は、請求項1〜請求項3のいずれかにかかる考案に従属する考案であって、挿入部は、部品に接続され、挿入口を備えた案内路および収容部は、テンプルに配設されることを特徴とする、メガネのテンプル脱着構造である。
請求項5にかかる本願考案は、請求項1〜請求項3のいずれかにかかる考案に従属する考案であって、挿入部は、テンプルに接続され、挿入口を備えた案内路および収容部は、部品に配設されることを特徴とする、メガネのテンプル脱着構造である。
請求項6にかかる本願考案は、メガネの智または丁番の部品とテンプルとを継手部材を介して脱着自在に連結するメガネのテンプル脱着構造であって、継手部材は、その一方側が智または丁番の部品と接続される挿入部を含み、挿入部は、プレート状の挿入部本体と、挿入部本体の一端および/または他端に配設され、挿入部本体を回動自在とする回動軸とを含み、テンプルは、挿入部が挿入可能な挿入口を備え、挿入部の進入を案内する案内路と、突当り部を有すると共に、案内路に連通され、挿入部が回動自在に収容可能となる収容部と、収容部に連通され、テンプルの軸方向に見て、案内路と交差する方向に延びて配設される係止溝部とを含み、挿入部とテンプルとをテンプルの軸方向に相対的に所定の角度で回動させたときに、挿入部本体が係止溝部内に係止状態となり、挿入部がテンプルから抜き出し不能となることを特徴とする、メガネのテンプル脱着構造である。
請求項6にかかる本願考案では、継手部材の挿入部の一方側が、智または丁番の部品と接続される。また、継手部材の挿入部は、テンプルの挿入口を介して案内路に導入され、さらに収容部へと進入し、挿入部本体は、回動自在に収容される。この収容部において、挿入部本体は、回動軸で回動可能に支持され、テンプルの軸線方向の回りに所定の角度で相対的に回動される。このとき、挿入部本体が係止溝部内に係止状態となり、挿入部がテンプルから抜け止め可能となる。逆に、テンプルと継手部材との係止状態を解除して、継手部材とテンプルとを離脱させる場合には、先程とは反対方向に所定の角度で相対的に回動させることによって、挿入部本体の係止溝部内での係止状態を解除し、テンプルから継手部材が抜き出し可能となる。
請求項7にかかる本願考案は、請求項6にかかる考案に従属する考案であって、収容部は、挿入部とテンプルとをテンプルの軸方向に相対的に所定の角度で回動させたときに、挿入部およびテンプルの相対的な回動位置を規制する隔壁部を含み、挿入部本体が隔壁部に当接した位置で、挿入部本体が係止溝部内に係止状態となり、挿入部はテンプルから抜き出し不能となることを特徴とする、メガネのテンプル脱着構造である。
請求項7にかかる本願考案では、挿入部とテンプルとをテンプルの軸方向に相対的に所定の角度で回動させたときに、収容部に配設された隔壁部が、挿入部本体およびテンプルの相対的な回動位置を規制する。つまり、挿入部本体が隔壁部に当たって、収容部における挿入部本体の回動方向への移動が阻止される。そのため、挿入部本体が隔壁部に当接した位置で、挿入部本体が係止溝部内に係止状態となり、挿入部がテンプルから抜け止め可能となる。逆に、挿入部本体とテンプルとを反対方向に所定の角度で相対的に回動させることによって、挿入部本体は、隔壁部との当接位置から離間され、係止溝部内における係止状態が解除される。
請求項8にかかる本願考案は、請求項6または請求項7にかかる考案に従属する考案であって、テンプルは、収容部の突当り部に配設された弾性変形可能なばね性を有する弾性部材を含み、挿入部本体の一端側に配設された回動軸は、案内路に挿通可能に形成され、メガネの智または丁番の部品と接続される接続軸部を含み、挿入部本体の他端側に配設された回動軸は、収容部の突当り部に挿通可能に形成され、弾性部材を押圧する押圧軸部を含み、挿入部とテンプルとをテンプルの軸方向に相対的に所定の角度で回動させたときに、挿入部本体が係止溝部内に係止状態となると略同時に、前記弾性部材により押圧軸部の進入端側が進入方向とは反対方向に押圧され、挿入部本体が係止溝部の内壁に押し付けられることを特徴とする、メガネのテンプル脱着構造である。
請求項8にかかる本願考案では、弾性変形可能なばね性を有する弾性部材が収容部の突当り部に配設されている。挿入部本体を回動自在に支持する回動軸は、接続軸部および押圧軸部を含み、接続軸部は、案内路に挿通可能に形成され、メガネの智または丁番の部品と接続される。また、押圧軸部は、収容部の突当り部に挿通可能に形成され、弾性部材に押圧される。この場合、挿入部本体が収容部の係止溝部内に係止状態となると略同時に、押圧軸部は、弾性部材によって、挿入部の進入方向とは反対方向に押し付けられる。したがって、挿入部本体は、係止溝部の内壁に押し付けられる。この場合、挿入部本体は、収容部の係止溝部において、テンプルの軸線方向への移動が阻止され、挿入部本体と係止溝部との係止状態が安定した状態で保持される。
逆に、継手部材の挿入部とテンプルとを離脱させる場合には、挿入部をテンプルの軸線方向に沿って収容部の突当り部側に向かって押し付けて、係止溝部内から挿入部本体を離間させると同時に、挿入部本体とテンプルとを先程とは反対方向に所定の回動角度で相対的に回動させることによって、挿入部本体の係止溝部における係止状態を解除し、テンプルから継手部材の挿入部が抜き出し可能となる。
請求項9にかかる本願考案は、請求項6〜請求項8のいずれかにかかる考案に従属する考案であって、継手部材は、その一方側が智または丁番の部品と接続され、その他方側が挿入部を支持すると共に、智とテンプルとの合口となる支持部材をさらに含むことを特徴とする、メガネのテンプル脱着構造である。
請求項9にかかる本願考案では、継手部材が支持部材をさらに含み、支持部材の一方側が智または丁番の部品と接続され、支持部材の他方側は、挿入部を支持するものとなっている。この場合、支持部材は、智または丁番の部品とテンプルとを隣接構造に連結すると共に、両者間の連結強度を補強するものとなっている。さらに、支持部材は、智およびテンプルの合口を構成するものとなっている。
本願考案によれば、テンプルと丁番部とをワンタッチで簡単に脱着自在に連結させることができる、メガネのテンプル脱着構造が得られる。
この考案の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の考案を実施するための最良の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1は、本願考案にかかるメガネのテンプル脱着構造が適用されたメガネの実施形態の一例を示す全体斜視図であり、図2は、図1に示すメガネのテンプル脱着構造の要部分解斜視図である。
このメガネ10は、フロント12の両側に配置される智14を含む。智14は、メガネレンズ16を保持するリム18に、ろう付けされた例えばよろい智により形成されている。智14には、継手部材20を介して、テンプルTが開閉自在に取り付けられると共に、テンプルTは、継手部材20に脱着自在に取り付けられている。
この実施形態例では、継手部材20が、丁番部(ヒンジ部)Hによって、智14に対して開閉自在に取り付けられている。丁番部(ヒンジ部)Hは、上下に間隔を隔てて配設される2つの枠丁番こま片22a,22bを含む。また、継手部材20は、たとえば方形の支持部材24を含み、支持部材24の一方主面には、うで丁番こま片26が配設される。この場合、2つの枠丁番こま片22a,22b間に、うで丁番こま片26が挿嵌された後、2つの枠丁番こま片22a,22bのこま孔(図示せず)およびうで丁番こま片26のこま孔(図示せず)に丁番ねじ28が装着されて、智14と継手部材20とは回動自在(開閉自在)に連結されるものとなる。つまり、本実施形態例では、2つの枠丁番こま片22a,22b、うで丁番こま片26および丁番ねじ28によって、丁番部(ヒンジ部)Hが構成されている。
一方、支持部材24の他方主面には、後述する挿入部30が配設されている。
次に、本実施形態例におけるテンプル脱着構造について説明する。本実施形態例では、メガネ10の丁番部(ヒンジ部)Hの部品(うで丁番こま片26)とテンプルTとが、継手部材20を介して脱着自在に連結されている。
すなわち、継手部材20は、特に、図2に示すように、挿入部30を含み、挿入部30は、たとえば横長矩形でプレート状の挿入部本体32を含む。挿入部本体32の長手方向の一端側および他端側には、それぞれ、挿入部本体32を回動自在に支持するたとえば断面円形の回動軸34および36が配設されている。回動軸34,36は同一直線上に配置され、挿入部本体32の幅方向の中心で且つその長手方向に延びる中心軸線上に配置されている。この場合、一方の回動軸34は、メガネ10の丁番部(ヒンジ部)Hの部品であるうで丁番こま片26に接続される接続軸部として形成される(以下、「回動軸34」を「接続軸部34」という)。また、他方の回動軸36は、後述する弾性部材48を押圧する押圧軸部として形成される(以下、「回動軸36」を「押圧軸部36」という)。
一方、テンプルTは、たとえば図7,図12、図3〜図6および図8〜図11等に示すように、挿入部30の押圧軸部36が初期的に挿入可能な挿入口38を備え、挿入部30の進入を案内する案内路40と、案内路40に連通され、挿入部30の挿入部本体32が回動自在に収容可能となる収容部42とを含む。挿入口38は、挿入部本体32の縦断面形状と略同じ形状で且つそれよりも僅かに大きい大きさを有するものである。
また、収容部42は、当該収容部42に連通される円筒状の弾性部材収納部44を有し、この弾性部材収納部44の最奥壁部に突当り部46が配設される。突当り部46には、弾性変形可能なばね性を有する弾性部材48が配設されている。本実施形態例では、弾性部材48として、たとえばコイルばねが用いられている。弾性部材48としては、たとえば板ばねが用いられてもよい。
また、収容部42は、たとえば図7,図3〜図6および図12,図8〜図11等に示すように、案内路40の近傍に、当該収容部42と連通される係止溝部50を有する。係止溝部50は、テンプルTの軸線方向に見て、案内路40とたとえば90度に交差する方向に配設されている。また、案内路40と係止溝部50とは、その長手方向の長さ,その幅方向の長さが略同じに形成されている。さらに、テンプルTの軸線方向に見た、案内路40、収容部42、係止溝部50および弾性部材収納部44の軸線中心は同一直線上に位置するものとなっている。
さらに、収容部42は、たとえば図15に示すように、挿入部本体32とテンプルTとを当該テンプルTの軸方向に相対的にたとえば90度の回動角度で回動させたときに、挿入部本体32およびテンプルTの相対的な回動位置を規制する隔壁部52を有する。隔壁部52は、図6,図11等に示すように、当該収容部42をテンプルTの軸線方向に見て、断面L字形の端面形状を有し、収容部42は、扇状のキャビティ形状を有するものとなっている。さらに、収容部42と隔壁部52とは、テンプルTの軸線方向に見て、当該軸線方向回りに、たとえば略90度おきに配設されている。
そのため、挿入部本体32とテンプルTとを当該テンプルTの軸方向に相対的にたとえば90度の回動角度で回動させたときに、挿入部本体32は、隔壁部52に当接した位置で、収容部42内における挿入部本体32のテンプルTの軸線方向回りの移動が阻止される。
本実施形態例にかかるメガネ10のテンプル脱着構造では、たとえば図13に示すように、先ず、挿入部30の押圧軸部36がテンプルTの挿入口38を介して案内路40に導入され、さらに、収容部42へと進入し、挿入部本体32は収容部42内に回動自在に収容される。そして、挿入部30の押圧軸部36は、テンプルTの軸線方向に沿って収容部42の突当り部46側に向かって押し付けられる。この場合、挿入部30の押圧軸部36の進入端は、図14に示すように、弾性部材48をその圧縮方向に押圧するため、弾性部材48が弾性変形して圧縮される。
弾性部材48を押圧した状態で、押圧挿入部30は、たとえば図14,図15に示すように、テンプルTの軸線方向の回りにたとえば90度の角度で相対的に回動される。このとき、挿入部本体32は、図15に示すように、隔壁部52に当たって、収容部42における挿入部本体32の回動方向への移動が阻止される。このとき、挿入部本体32は、係止溝部50と対向する位置に配置されるものとなる。
次に、弾性部材48の押圧状態を解除すると、たとえば図15,図16に示すように、弾性部材48の付勢力(弾性復元力)によって、挿入部30の押圧軸部38の進入端が進入方向とは反対方向に押圧される。そのため、挿入部30は、係止溝部50に向かって押し戻され、係止溝部50の内壁に押し付けられて停止される。すなわち、挿入部本体32は、隔壁部52に当接した位置で、挿入部本体32が係止溝部50内で係止状態となり、挿入部30は、テンプルTから抜け止めされることとなる。この場合、挿入部本体32は、収容部42の係止溝部50において、テンプルTの軸線方向への移動が阻止され、挿入部本体32と係止溝部50との係止状態が安定した状態で保持される。
逆に、テンプルTと継手部材20との係止状態を解除して、継手部材20とテンプルTとを離脱させる場合には、挿入部30をテンプルTの軸線方向に沿って収容部42の突当り部46側に向かって押し付けて、係止溝部50内から挿入部本体32を離間させると同時に、挿入部本体32とテンプルTとを先程とは反対方向に90度の回動角度で相対的に回動させることによって、挿入部30の係止溝部50での係止状態を解除し、テンプルTから継手部材20が抜き出し可能とすることができる。
本実施形態例にかかるメガネ10のテンプル脱着構造において、挿入部30とテンプルTとを相対的にたとえば90度の回動角度で回動させるという意味は、テンプルTを固定して挿入部30を90度回動させる場合、また、挿入部30を固定してテンプルTを90度回動させる場合、さらに、挿入部30とテンプルTとを相反する方向(逆向き)に90度回動させる場合を含むものである。
なお、本実施形態例にかかるメガネ10のテンプル脱着構造では、継手部材20が支持部材24を有し、支持部材24の一方主面側が智14または丁番部(ヒンジ部)Hのうで丁番こま片26に接続され、支持部材24の他方主面側には、挿入部30の接続軸部34が接続されるものとなっているため、支持部材24は、丁番部(ヒンジ部)Hとテンプルとを隣接構造に連結すると共に、両者間の連結強度を補強するものとなっており、さらに、支持部材24は、智14およびテンプルTの合口を構成するものとなっている。
上述したように、本実施形態例では、テンプルTと丁番部(ヒンジ部)Hとをワンタッチで簡単に脱着自在に連結させることができるメガネのテンプル脱着構造を提供することができるため、色やデザイン等の違う多種のテンプルTを揃えることによって、使用者の好みに応じて、所望する種々のテンプルTを継手部材20を介して、丁番部(ヒンジ部)Hの部品(うで丁番こま片26)に簡単に付け替えることができる。また、本実施形態例では、従来例(背景技術)にかかるメガネと比べて、テンプルTないし智14等の露出面に溝穴,操作口,凹部等を設けなくてもよいので、デザイン性も良好なものとなっている。
なお、上述した実施形態例では、継手部材20が丁番部(ヒンジ部)Hにより智14に開閉自在となる構造に形成されたが、たとえば図17に示すように、丁番部(ヒンジ部)Hを設けないで、継手部材20の支持部材24を智14の端面に固着ないし一体化させるようにしてもよい。
また、上述した実施形態例において、丁番部(ヒンジ部)Hの丁番ねじ28に替えて、2つの枠丁番こま片22a,22bのこま孔(図示せず)およびうで丁番こま片26のこま孔(図示せず)にピン(図示せず)を装着し、かしめることによって、智14と継手部材20とを回動自在(開閉自在)に連結するようにしてもよい。この場合、丁番部(ヒンジ部)Hに丁番ねじ28を使用する必要が無いので、丁番部(ヒンジ部)Hの緩みを防止することができる。
図18は、本願考案にかかるメガネのテンプル脱着構造が適用されたメガネの実施形態のさらに他の例を示す要部分解斜視図である。図19は、図18のX方向から見た矢視図であり、図20は、図18の線I−Iにおける断面図であり、図21は、図19の線J−Jにおける断面図であり、図22は、図19の線K−Kにおける断面図であり、図23は、図19の線L−Lにおける断面図であり、図24は、図18に示すテンプルの一部切欠き斜視図である。また、図25は、図18,図24に示すテンプルをメガネのフロント方向に見て反時計方向に90度回転させた状態の一部切欠き斜視図である。
さらに、図26は、図18,図24に示すテンプルの収容部に継手部材の挿入部を挿入し、挿入部の先端部を収容部内に配設された弾性部材に当接させた状態を示す一部切欠き斜視図である。図27は、図26に示す状態から挿入部の先端部を弾性部材に押し付けて弾性部材を圧縮変形させた状態を示す一部切欠き斜視図である。図28は、図27に示す状態でテンプルをメガネのフロント方向に見て反時計方向に90度回転させた状態を示す一部切欠き斜視図である。図29は、図28に示す状態から挿入部をテンプルの収容部内に係止させた状態を示す一部切欠き斜視図である。
本実施形態例では、上述した実施形態例にかかるメガネ10のテンプル脱着構造と比べて、特に、継手部材20とテンプルTとを連結した場合に、図1〜図16に示す上述の実施形態例では、案内路40,収容部42および弾性部材収納部44の配置が、テンプルTの軸線方向に見て、テンプルTの略中心の軸線上に配置されているのに対して、図18〜図29に示す本実施形態例では、案内路40,収容部42および弾性部材収納部44の配置が、テンプルTの軸線方向に見て、テンプルTの内面端側に偏移させた位置に配置されている点で相違するものである。
すなわち、図18〜図29に示す本実施形態例では、特に、図21〜図23および図28,図29に示すように、テンプルTが、1つの扇状のキャビティを備えた収容部42を有するものであって、継手部材20とテンプルTとを連結した場合に、当該収容部42および案内路40の一部がテンプルTの内面端に切り欠いた部分に露出する態様(特に、たとえば図25,図28,図29参照。)に形成されている。
また、図18〜図29に示す本実施形態例では、図1〜図16に示す実施形態例と比べて、挿入部30が、押圧軸部36を有するものではなく、挿入部本体32および接続軸部34で構成されている。
なお、図18〜図29に示す本実施形態例にかかるメガネ10のテンプル脱着構造においても、上述の図18〜図29に示す実施形態例と同様の作用・効果を有するものである。
さらに、本実施形態例では、継手部材20を介して脱着自在にメガネ10の智14または丁番部(ヒンジ部)Hの部品に取り付けられるテンプルTのデザインバリエーションの多様化に対応することが可能となる。つまり、本実施形態例では、上述したように、収容部42および案内路40の一部がテンプルTの内面端に切り欠いた部分に露出する態様となっているため、たとえば取り付けられるテンプルTの縦長(垂直方向の断面径)および横長(水平方向の断面径)が異形となる場合、特に、テンプルTの断面径が横長となる場合には、横長となる部位を当該切り欠いた部分に露出させて、テンプルTの外側面に凸部等の異形部分とならないように略平坦面にして、テンプルT全体にスリム感を与え、デザイン性を良好なものとすることができる。
また、図1〜図16に示す実施形態例では、収容部42と隔壁部52とが、テンプルTの軸線方向に見て、当該軸線方向回りに、たとえば略90度おきに配設される態様であったが、それに限定されるものではなく、収容部42と隔壁部52とは、たとえば30度,45度,60度おきに配設される態様であってもよく、収容部42および隔壁部52の数や配列角度は、適宜、変更可能である。
さらに、テンプルTの軸線方向で見たときの案内路40と係止溝部50との交差角度は、90度が最も好ましいものではあるが、それに限定されるものではなく、たとえば5度〜90度の範囲内で適宜変更するようにしてもよく、テンプルTの軸線方向で見て両者が交差するように配置されていればよい。
上述した図1〜図16に示す実施形態例において、継手部材20の挿入部30は、挿入部本体32だけで形成することも可能であり、また、挿入部本体32と接続軸部34とで形成することも可能である。さらに、テンプルTの収容部42において、係止溝部50および/または弾性部材収納部44を適宜設けないようにすることも可能であり、その場合には、収容部42のテンプルTの軸線方向の長さを延設し、弾性部材48をその延設した収容部42の最奥部の内壁面に配設すればよい。
上述した各実施形態例では、挿入部30および支持部材24を含む継手部材20が、メガネ10の智14または丁番部(ヒンジ部)Hの部品側に配設され、挿入口38、案内路40、収容部42および弾性部材収納部44が、テンプルT側に配設される態様であるが、それとは逆に、テンプルT側に、挿入部30および支持部材24を含む継手部材20が配設され、智14または丁番部(ヒンジ部)Hの部品側に、挿入口38、案内路40、収容部42および弾性部材収納部44が配設される態様であってもよい。
なお、智14,継手部材20およびテンプルTは、金属で形成されることが好ましいが、プラスチック等で形成されてもよい。
本願考案にかかるメガネのテンプル脱着構造が適用されたメガネの実施形態の一例を示す全体斜視図である。 図1に示すメガネのテンプル脱着構造の要部分解斜視図である。 図2の線A−Aにおける断面図である。 図3の線B−Bにおける断面図である。 図3の線C−Cにおける断面図である。 図3の線D−Dにおける断面図である。 図2に示すテンプルの一部切欠き斜視図である。 図7の線E−Eにおける断面図である。 図8の線F−Fにおける断面図である。 図8の線G−Gにおける断面図である。 図8の線H−Hにおける断面図である。 図2,図7に示すテンプルをメガネのフロント方向に見て反時計方向に90度回転させた状態の一部切欠き斜視図である。 図2,図7に示す収容部に継手部材の挿入部を挿入し、挿入部の先端部を収容部内に配設された弾性部材に当接させた状態を示す一部切欠き斜視図である。 図13に示す状態から挿入部の先端部を弾性部材に押し付けて弾性部材を圧縮変形させた状態を示す一部切欠き斜視図である。 図14に示す状態でテンプルをメガネのフロント方向に見て反時計方向に90度回転させた状態を示す一部切欠き斜視図である。 図15に示す状態から挿入部をテンプルの収容部内に係止させた状態を示す一部切欠き斜視図である。 本願考案にかかるメガネのテンプル脱着構造が適用されたメガネの実施形態の他の例を示す要部分解斜視図である。 本願考案にかかるメガネのテンプル脱着構造が適用されたメガネの実施形態のさらに他の例を示す要部分解斜視図である。 図18のX方向から見た矢視図である。 図18の線I−Iにおける断面図である。 図19の線J−Jにおける断面図である。 図19の線K−Kにおける断面図である。 図19の線L−Lにおける断面図である。 図18に示すテンプルの一部切欠き斜視図である。 図18,図24に示すテンプルをメガネのフロント方向に見て反時計方向に90度回転させた状態の一部切欠き斜視図である。 図18,図24に示す収容部に継手部材の挿入部を挿入し、挿入部の先端部を収容部内に配設された弾性部材に当接させた状態を示す一部切欠き斜視図である。 図26に示す状態から挿入部の先端部を弾性部材に押し付けて弾性部材を圧縮変形させた状態を示す一部切欠き斜視図である。 図27に示す状態でテンプルをメガネのフロント方向に見て反時計方向に90度回転させた状態を示す一部切欠き斜視図である。 図28に示す状態から挿入部をテンプルの収容部内に係止させた状態を示す一部切欠き斜視図である。 本願考案の背景となる従来のテンプル脱着構造が採用されたメガネの一例を示す全体斜視図である。 図30のメガネに採用された従来のテンプル脱着構造を示す要部分解平面図である。 図30,図31に示す智および継手部材の要部拡大斜視図である。 図30,図32に示す状態からテンプルを取り外す方法を示す説明図であって、(A)は、継手部材とテンプルとが連結された状態から、その連結状態を解除させるための初期的動作(押圧動作)を示す一部切欠き平面図であり、(B)は、弾性部材の自由片を固定片側に押圧して弾性変形させた状態を示す一部切欠き平面図である。
符号の説明
10 メガネ
12 フロント
14 智
16 メガネレンズ
18 リム
20 継手部材
22a,22b 枠丁番こま片
24 支持部材
26 うで丁番こま片
28 丁番ねじ
30 挿入部
32 挿入部本体
34 接続軸部
36 押圧軸部
38 挿入口
40 案内路
42 収容部
44 弾性部材収納部
46 突当り部
48 弾性部材
50 係止溝部
52 隔壁部
H 丁番部(ヒンジ部)
T テンプル

Claims (9)

  1. メガネの智または丁番の部品とテンプルとを継手部材を介して脱着自在に連結するメガネのテンプル脱着構造であって、
    前記継手部材は、
    その一方側が前記部品および前記テンプルの一方に接続される挿入部を含み、
    前記部品および前記テンプルの他方は、
    前記挿入部が挿入可能な挿入口を備え、前記挿入部の進入を案内する案内路、および
    前記案内路に連通され、前記挿入部が回動自在に収容可能となる収容部を含み、
    前記挿入部は、前記挿入部が前記案内路を通って前記収容部に収容されるように挿入され、前記部品と前記テンプルとを前記テンプルの軸方向に相対的に所定の角度で回動させたときに、前記挿入部が前記収容部内に係止状態となり、前記部品と前記テンプルとが離脱不能に連結されることを特徴とする、メガネのテンプル脱着構造。
  2. 前記収容部は、前記部品と前記テンプルとを前記テンプルの軸方向に相対的に所定の角度で回動させたときに、前記挿入部および前記収容部の相対的な回動位置を規制する隔壁部を含み、前記挿入部は、前記隔壁部に当接した位置で、前記挿入部が前記収容部内に係止状態となり前記収容部から抜き出し不能となることを特徴とする、請求項1に記載のメガネのテンプル脱着構造。
  3. 前記収容部には、前記挿入部が前記収容部内に係止状態となると略同時に、前記挿入部の進入端側を進入方向とは反対方向に押圧する弾性部材が配設され、
    前記弾性部材の押圧力により、前記挿入部が前記収容部の内壁に押し付けられて、前記挿入部と前記収容部との係止状態が保持されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のメガネのテンプル脱着構造。
  4. 前記挿入部は、前記部品に接続され、
    前記挿入口を備えた案内路および前記収容部は、前記テンプルに配設されることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のメガネのテンプル脱着構造。
  5. 前記挿入部は、前記テンプルに接続され、
    前記挿入口を備えた案内路および前記収容部は、前記部品に配設されることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のメガネのテンプル脱着構造。
  6. メガネの智または丁番の部品とテンプルとを継手部材を介して脱着自在に連結するメガネのテンプル脱着構造であって、
    前記継手部材は、
    その一方側が前記智または前記丁番の部品と接続される挿入部を含み、
    前記挿入部は、
    プレート状の挿入部本体、および
    前記挿入部本体の一端および/または他端に配設され、前記挿入部本体を回動自在とする回動軸を含み、
    前記テンプルは、
    前記挿入部が挿入可能な挿入口を備え、前記挿入部の進入を案内する案内路、
    突当り部を有すると共に、前記案内路に連通され、前記挿入部が回動自在に収容可能となる収容部、および
    前記収容部に連通され、前記テンプルの軸方向に見て、前記案内路と交差する方向に延びて配設される係止溝部を含み、
    前記挿入部と前記テンプルとを前記テンプルの軸方向に相対的に所定の角度で回動させたときに、前記挿入部本体が前記係止溝部内に係止状態となり、前記挿入部が前記テンプルから抜き出し不能となることを特徴とする、メガネのテンプル脱着構造。
  7. 前記収容部は、前記挿入部と前記テンプルとを前記テンプルの軸方向に相対的に所定の角度で回動させたときに、前記挿入部および前記テンプルの相対的な回動位置を規制する隔壁部を含み、前記挿入部本体が前記隔壁部に当接した位置で、前記挿入部本体が前記係止溝部内に係止状態となり、前記挿入部は前記テンプルから抜き出し不能となることを特徴とする、請求項6に記載のメガネのテンプル脱着構造。
  8. 前記テンプルは、前記収容部の前記突当り部に配設された弾性変形可能なばね性を有する弾性部材を含み、
    前記挿入部本体の一端側に配設された前記回動軸は、前記案内路に挿通可能に形成され、前記メガネの智または丁番の部品と接続される接続軸部を含み、
    前記挿入部本体の他端側に配設された前記回動軸は、前記収容部の前記突当り部に挿通可能に形成され、前記弾性部材を押圧する押圧軸部を含み、
    前記挿入部と前記テンプルとを前記テンプルの軸方向に相対的に所定の角度で回動させたときに、前記挿入部本体が前記係止溝部内に係止状態となると略同時に、前記弾性部材により前記押圧軸部の進入端側が進入方向とは反対方向に押圧され、前記挿入部本体が前記係止溝部の内壁に押し付けられることを特徴とする、請求項6または請求項7に記載のメガネのテンプル脱着構造。
  9. 前記継手部材は、
    その一方側が前記智または前記丁番の部品と接続され、その他方側が前記挿入部を支持すると共に、前記智と前記テンプルとの合口となる支持部材をさらに含むことを特徴とする、請求項6〜請求項8のいずれかに記載のメガネのテンプル脱着構造。
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