JPH08114215A - 電子装置 - Google Patents

電子装置

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JPH08114215A
JPH08114215A JP6249354A JP24935494A JPH08114215A JP H08114215 A JPH08114215 A JP H08114215A JP 6249354 A JP6249354 A JP 6249354A JP 24935494 A JP24935494 A JP 24935494A JP H08114215 A JPH08114215 A JP H08114215A
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JP
Japan
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panel
braking
hinge
electronic device
shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP6249354A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigenori Uchiyama
茂徳 内山
Sukeyuki Tanizawa
祐行 谷澤
Nobutsugu Matsukawa
信嗣 松川
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Nippon Mektron KK
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Nippon Mektron KK
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置本体にパネルを回動可能に結合支持させ
てなる電子装置に関し、操作感を改善すること。 【構成】 装置本体にパネルの両端部を制動型蝶番によ
り回動可能に結合支持させた電子装置であって、上記制
動型蝶番の少なくとも一方を、側面に取り付け部55を
そなえ中心に電線挿通孔64を有する軸部材52と側面
に取り付け部73をそなえ内部に摩擦部材53を有する
軸受け部材54とを圧入嵌合させてなる制動型蝶番51
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装置本体にパネルを回
動可能に結合支持させてなる電子装置に関する。
【0002】比較的に小形な情報処理装置あるいは通信
装置などの電子装置にあっては、各種のパネルを回動可
能に設けられたものがある。たとえば、ワードプロセッ
サ、ノート型パソコン、通信端末装置、その他などある
が、このような電子装置においては、表示パネル、操作
パネル、その両者を組み合わせたパネルなど種々の形態
がある。
【0003】このようなパネルは不使用時、あるいは携
帯し移動時などはパネルを装置本体側に折り畳むように
して、コンパクトな形とすることが行なわれる。それ以
外にも、使用時において操作者に対して見やすい、ある
いは扱いやすい角度状態に容易に設定維持させ得ること
も必要である。
【0004】図6に、本発明にかかる電子装置として、
携帯可能ないわゆるノート型パソコンと称される小形の
電子装置を使用状態とした状態の斜視図を一例に示す。
電子装置1の概略構成は、装置本体2上にキーボード3
をそなえ、装置本体後部上に左右両端の共通軸上を支点
として、起立状態と伏臥状態とに回動可能に結合支持さ
れる液晶型の表示パネル5が設けられている。
【0005】パネル5の上部には本体2上へ伏臥姿勢に
折り畳まれた状態で、開放方向に回動し得ないよう本体
2に係合係止させるためのラッチ6を有している。電子
装置1を折り畳んだ状態として後部側からみた斜視図が
図7に示される。
【0006】図6で、パネル5は起立姿勢であるが、図
示されるように直上位置よりも後部側の傾斜位置にさ
れ、操作者に対して操作しながら、もっとも見やすい任
意角度位置に設定される。このような角度位置は操作者
の操作姿勢、あるいは各操作者個人によっても異なるも
のであるから、容易に角度位置を変えられることが必要
でもある。
【0007】また、結合支持部分の内部はヒンジ構造で
あるとともに、パネル5への電源線、信号線、制御線、
などの多数の配線をとおし接続させるのであるが、この
ようなことはヒンジ構造の複雑さを避け簡易にして小形
であり、しかも外観上体裁のよいことも求められる。
【0008】装置本体2からパネル5部分を分離した状
態の正面図を図8に示す。パネル5の下方両側には二つ
の腕部分7が対象形に設けられ、対向方向内面側に向け
てそれぞれヒンジ構造としての一対の蝶番8,9が取り
付けられている。図示左側の蝶番8は制動型のものであ
ってパネル5の任意回動位置においてその姿勢を維持し
得るような構成であり、図示右側の蝶番9は多数本の配
線材からなる配線束11を内部に挿通し得るものであ
る。
【0009】上記制動型蝶番8の構成を図9に示す。図
9の図(a)は正面図であって、図(b)は図(a)の
矢印A−A方向視側面図である。図において、L形をな
す取り付け板15の主面16には軸17の一端が貫通し
てかしめ付け固定されており、脚部18には取り付け孔
19が設けられている。
【0010】軸17の突出端側には中間に鍔部21が形
成されており、さらに先端に延びる部分は取り付け金具
22の主面23を貫通し、先端部に摩擦板24がかしめ
により取り付け固定されている。この軸17は取り付け
金具22に対して回動自在である。取り付け金具22の
折り曲げられた二箇所の脚部25には取り付け孔26が
設けられている。
【0011】取り付け金具22の面と摩擦板24との間
には波形に形成された環状板ばね、または皿形に形成さ
れた環状板ばねでなるばね27が介挿されている。した
がって、軸17と取り付け金具22との間には摩擦によ
る制動力が働いており、回動のためには所定の回転トル
クを要する。
【0012】図8の場合、軸17が固定されている取り
付け板15側をパネル5の腕部分7内部に取り付けら
れ、取り付け金具22側が装置本体2内に取り付けられ
る。制動型蝶番8は以上のような構成であるから軸17
に一体化結合された摩擦板24と、取り付け金具22と
の間にはばね27の圧接復元力による摩擦力にもとづく
制動力が働く。したがって、装置本体2に対するパネル
5の開閉には、それに相当する開閉力を要し、この制動
力によってパネル5の回動傾斜位置を任意の箇所に維持
させることができるものとなる。もちろん、その位置の
変更は容易に行なえる。
【0013】
【従来の技術】もう一方の配線材を挿通させた蝶番9に
ついては、図10の外観図ならびに図11の断面図に示
されるようである。図10の図(a)は正面図であっ
て、図(b)は図(a)のB−B矢視図、図11は図1
0の図(a)C−C矢視図、である。
【0014】図において、L形をなす取り付け板31の
主面32には中空な軸33の一端が貫通し鍔34で位置
決めされてかしめ付け固定されており、脚部35には取
り付け孔36が設けられている。この中空な軸33の内
部は多数本の配線材を通すに十分な大きさの貫通孔37
である。
【0015】軸33の突出端側は取り付け金具41の主
面42の孔43に抜き差し自在に嵌合されている。取り
付け金具41の折り曲げられた二箇所の脚部45には取
り付け孔46が設けられている。
【0016】図8の場合、軸33が固定されている取り
付け板31側をパネル5の腕部分7内部に取り付けら
れ、取り付け金具41側が装置本体2内に取り付けられ
る。配線材11は軸33の貫通孔37を通して本体2内
とパネル5内相互間の回路要部に配線接続される。
【0017】上記従来の配線材11を挿通させるための
蝶番9によると軸33と取り付け金具41とは回動自在
であって、その間にわずかな摩擦抵抗はなるものの、パ
ネル5の回動に対してはなんらの抵抗感は感じられない
ものである。したがって、パネル5の回動位置を任意位
置に設定維持させるのは、片側の制動型蝶番8の制動力
に依存するのみであった。
【0018】蝶番本来の役割を考えると回転摩擦はでき
る限り少ないことが好ましいものであるが、この電子装
置1のような場合には摩擦力による制動作用のあること
が必要である。所定の制動力を付与させるためには、別
体の制動装置を設けることも考えられるが、蝶番にその
ような働きを兼備させることは全体を簡易構成とするこ
とができることからも得策である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来はこのような考え
にもとづいて、蝶番を二種類として一方を制動型蝶番
8、もう一方を無制動型の配線材挿通型蝶番9、とする
ように構成させた。ところが、パネル5の上部に手をそ
えて開閉操作あるいは傾斜角度の調節を行なう場合に、
制動力の有無により、パネル5の左右の何れかにかたよ
って手をそえることで、パネル5にひねり(ねじれ)を
生じるような感じがあり、感覚的に操作性がよくないと
いった不都合がうったえられた。
【0020】このような不具合を解消させるには、端的
には両方の蝶番を一対の制動型とすれば済むことである
が、単純にそのようにすると多数本の配線材を蝶番内を
通すことができないために、別な配線材通路を確保形成
させるか、蝶番内をとおすことができるように大形な蝶
番とするか、が考えられる。
【0021】前者のような別経路とすることは、回動中
心以外の箇所となるために配線材に大きな動きを生じる
ことから好ましいことではなく、多数本の配線材の見え
ることは電子装置の外観上からも不適当なものとなる。
【0022】制動型蝶番8の環状面ばねの思想をもと
に、中心に多数本の配線材を通し得る蝶番とすること
は、大形化を招き電子装置の体裁を損なうことになると
いった不都合なものとなる。
【0023】本発明は上記のような問題点を解消させた
電子装置の提供にあり、大形化することなく、操作感覚
を改善させることにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明手段の構成要旨とするところは、装置本体にパ
ネルの両端部を制動型蝶番により回動可能に結合支持さ
せた電子装置であって、上記制動型蝶番の少なくとも一
方を、側面に取り付け部をそなえ中心に電線挿通孔を有
する軸部材と側面に取り付け部をそなえ内部に摩擦部材
を有する軸受け部材とを圧入嵌合させてなる制動型蝶番
としたものであるか、または、装置本体にパネルの両端
部を制動型蝶番により回動可能に結合支持させた電子装
置であって、上記制動型蝶番の少なくとも一方を、側面
に取り付け部をそなえ中心に電線挿通孔を有する軸部材
と側面に取り付け部をそなえ内部に摩擦部材の圧入固定
された軸受け部材とを圧入嵌合させてなる制動型蝶番と
したものとすることにより、目的は達せられる。
【0025】
【作用】上記本発明の構成手段によると、軸受け部材の
内周面には摩擦部材が一体的に構成されるので、これに
圧入される軸部材によって摩擦部材の内部に大きな圧縮
応力が蓄積される。この圧縮応力にもとづく弾性反発力
で軸部材との間に摩擦力が作用し、これが軸部材と軸受
け部材との間の回動摩擦力となり、制動作用が生じる。
軸部材中心の電線挿通用貫通孔によって配線材を通すこ
とができる。 摩擦制動力を生じる面は半径方向でな
く、周面の軸方向に延びる面であるから全体をコンパク
トに構成でき、半径方向に大形化するものではない。こ
のようなことは、単位面積当たりの接触圧力を均一とす
ることができるから摩擦部材の変形や磨耗などが均一と
なる。
【0026】また、第2の態様によると上記の態様に加
えて軸受け部材に摩擦部材が圧入されることにより、摩
擦部材には内部に圧縮応力が蓄積される。この状態に対
して軸部材が圧入されることで、一層内部応力が生じて
弾性反撥力による相互間に摩擦制動力が付与されること
になる。
【0027】上記いずれにしても装置本体に結合支持さ
れるパネルには両方の制動型蝶番で傾斜姿勢が維持され
る。したがって、従来に比して一方の制動力は1/2で
よいものとなる。内部に配線材の挿通孔を有する、この
制動型蝶番は一方でもよいことであるが、これを両側に
適用することにより配線材はそれぞれ二分割させること
ができ、挿通孔に余裕を与えられるか、より多くの配線
材をとおすことが可能となる。もちろん、余裕のある場
合には小形化が可能となるものである。
【0028】
【実施例】以下、本発明の電子装置について構成手段に
もとづいた実施例により図を参照して詳細に説明する。
なお、本実施例における電子装置は図6ないし図8を適
用するものであるが、この説明は既述のとおりであっ
て、ここでの改めての説明は省略するので必要に応じて
前述の説明内容を図とともに参照されたい。
【0029】本発明における電子装置1に適用される配
線材11を挿通し得る制動型蝶番の1実施例について、
図1ないし図5を参照して以下に説明する。図1は外観
図であり、図2は断面図、図3は分離状態の斜視図、図
4は分離状態の断面図、図5は部分拡大の詳細図、であ
る。
【0030】図1の図(a)は正面図であり、図(b)
は図(a)のD−D矢視図、図(c)は図(a)のE−
E矢視図、図2は図1の図(a)におけるF−F矢視
図、である。
【0031】この制動型蝶番51の主体は軸部材52と
摩擦部材53および軸受け部材54とから構成されてい
る。軸部材52は折れ曲がり取り付け金具である取り付
け部55とその主面56に一端を貫通され、周囲のかし
め57によって取り付け固定された軸58とからなる。
【0032】主面56と接してかしめ固定に対する軸5
8の位置決め用鍔部59で取り付け部55に対する位置
が規定され、外面周囲には中間鍔部61が形成されてい
る。二箇所の折り曲げ脚部62には取り付け孔63が設
けられている。また、軸58の内部は配線材11挿通用
の貫通孔64である。これらの取り付け部55、軸58
は錆びにくく、かつ強度を有するステンレス鋼でなる。
【0033】摩擦部材53は円筒状の嵌合部65と端部
の位置決め用の鍔部66、および嵌合部65の外面に軸
方向に形成された位置決め用の凸条67とからなる。こ
の摩擦部材53は高弾性な性質と磨耗に対して耐性を有
する合成樹脂(エンジニアリング・プラスチックス)、
たとえばシリコーン系合成樹脂、その他の高弾性合成樹
脂を適用しモールド成型法などによって作られる。
【0034】軸受け部材54は内部に貫通孔71を有す
る受け部72と一方へ延びる取り付け部73、および貫
通孔71に軸方向の凹溝74と取り付け部73に形成さ
れた取り付け孔75とからなる。この軸受け部材54は
強度を有するアルミニウム合金でなるが、好ましくはダ
イカスト法により寸法精度よく作られる。
【0035】摩擦部材53の嵌合部65の外径は軸受け
部材54の貫通孔71の内径よりも適宜僅かに大径であ
る。また、嵌合部65の内径は軸部材52の軸58の外
径よりも適宜僅かに小径に設定されている。
【0036】図3ならびに図4を参照すると以上のよう
な構成がより理解しやすい。摩擦部材53の嵌合部65
を軸受け部材54の貫通孔71に合わせてプレス装置な
どで矢印G方向に圧入させる。このとき、摩擦部材53
の凸条67と軸受け部材54の凹溝74とを一致させる
ことが肝要である。このことは、後日この嵌合面での回
動を生じることのないようにするための部分である。
【0037】摩擦部材53の鍔部66により軸受け部材
54の受け部72の端面に当接し、その圧入の位置が位
置決めされる。この圧入によって摩擦部材53内には圧
縮応力が蓄積されることになり、その高弾性な性質によ
り長期にわたって蓄積維持される。
【0038】ついで、摩擦部材53の嵌合部65の内径
部分を軸部材52の軸58の外径に位置合わせしプレス
装置などで両者を矢印H方向に圧入させる。この場合
も、軸58の中間鍔部61が摩擦部材53の鍔部66の
端面に当接し圧入の位置が位置決めされる。
【0039】このように組み合わせられる制動型蝶番5
1によると、摩擦部材53と軸受け部材52との圧入に
より、摩擦部材53に蓄積された高弾性な内部応力と軸
部材52への圧入による内部応力の増加は、一層の摩擦
力を生じるものとなる。したがって、摩擦部材53を内
蔵する軸受け部材54と軸部材52との回動には適宜な
摩擦の制動作用が働くことになる。
【0040】以上のような圧入の手順は、きわめて重要
なことであり、深い意味合いを有することである。しか
しながら、本発明の第1の態様によれば、摩擦部材53
と軸受け部材54とを別体の部材とせず、軸受け部材5
4に高弾性な合成樹脂をモールド成型法などによって図
示状態に一体に形成させることが含まれるものである。
このような一体化形成は離脱して回動することがなくな
ることと、精度よく作り得ること。ならびに圧入工程を
なくすことができる。
【0041】もちろん、第2の態様によれば、上述のよ
うに別体として圧入するものが含まれるものである。こ
の第2の態様による場合のさらに好適な実施例について
図5を参照して説明する。
【0042】図(a)は摩擦部材53と軸受け部材54
とを分離した状態に示されている。摩擦部材53はモー
ルド成型法で作られるために、嵌合部65の内外径とも
にモールド型に対する抜き勾配が付与される。すなわ
ち、鍔部66側の直径d1 ,D 1 は、先端部側の直径d
2 ,D2 よりも僅かではあるが大径であり、それぞれに
テーパ形状になされている。
【0043】軸受け部材54の貫通孔71の内径は平行
仕上げであって、上記摩擦部材53の嵌合部53のテー
パ形状の圧入には好都合なことである。すなわち、僅か
ではあるが先細りなことからプレス装置などによる圧入
に際して、傾きをなくすように挿入し易く、圧入完了に
よって嵌合部65の内径d1 ,d2 は軸受け部材54の
貫通孔71に添った平行孔となる。この状態が図(b)
に示されるようである。
【0044】摩擦部材53の外周隅角はすべてC面取り
を施し、嵌合部65の内径両端部にはR面取りが施され
ており、圧入時問題を生じないように配慮されている。
軸受け部材54の嵌合孔71の端部にも圧入を容易とす
るためのC面取りが施されている。
【0045】以上説明の制動型蝶番51を図8における
従来の配線材挿通型蝶番9に代えて置換することによ
り、この側における制動作用が得られ、従来の問題点は
解消されるとともに周囲の部分に対して影響を与えるこ
となく目的はたっせられる。
【0046】もちろん、従来の制動型蝶番8の摩擦制動
力は半減させることにより、左右のバランス感覚はよい
ものとなる。この制動型蝶番51を左右一対のものとし
て従来の蝶番8とも置換させることにより、多数本の配
線材を分割して接続させるものとなし得るか、より多く
の配線材に対応し得るものとなる。
【0047】本発明の電子装置は上記説明のようなもの
に限定して適用されるものではなく、固定型の電子装置
に適用され得るパネルなどに実施し得る。このようなパ
ネルは表示パネル、タッチパネル、スイッチパネルや、
これらの複合パネルなどが含まれ得る。その他、自立型
パネルに限らず懸垂型のパネルであってもよいものであ
る。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明の電子
装置によれば、装置本体にパネルの両端部を制動型蝶番
で回動可能に結合支持させるものであり、その制動型蝶
番は軸受け部材の内面に摩擦部材を一体的に構成させ、
これに圧入される軸部材により摩擦部材の内部に大きな
圧縮応力が蓄積されるものであるから、この圧縮応力に
もとづく弾性反撥力で軸部材との間に摩擦力が作用し、
軸部材と軸受け部材との間の回動摩擦力となるから、制
動作用が生じる。また、軸部材中心の電線挿通用貫通孔
により装置本体とパネルとの間に配線材を通すことがで
きる。
【0049】摩擦制動力を生じる面は周面の軸方向に延
びる面であるから全体をコンパクトに構成し得る。この
ことは、単位面積当たりの接触圧力が均一となり摩擦部
材の偏った変形や磨耗状態がなくなる。
【0050】第2の態様によると、軸受け部材に摩擦部
材が圧入されることにより、摩擦部材には内部に圧縮応
力が蓄積される。この状態に軸部材が圧入されると、さ
らに内部応力が生じ弾性反撥力による摩擦制動力が付与
される。
【0051】装置本体に結合支持されるパネルには両方
の制動型蝶番で傾斜姿勢が維持されるから、一方の制動
力は半分宛ての負担でよい。内部に配線材の挿通孔を有
することから配線材の本数によっては一方のみでよい
が、両側に適用すれば配線材を分割可能となり、挿通孔
に余裕が得られるか、より多くの配線材にも応じ得る。
両方に適用して挿通孔に余裕を生じる場合小形化が可能
となる。
【0052】以上のように本発明によると、操作感の向
上とともに種々顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明制動型蝶番の一実施例外観図
【図2】図1のF−F矢視断面図
【図3】本発明制動型蝶番の一実施例分離状態斜視図
【図4】本発明制動型蝶番の一実施例分離状態断面図
【図5】図4の要部拡大図
【図6】電子装置のパネルを開いた状態の斜視図
【図7】電子装置のパネルを折り畳んだ状態の斜視図
【図8】電子装置パネル部分の正面図
【図9】制動型蝶番の正面図および側面図
【図10】配線材を挿通させ得る蝶番の正面図および側
面図
【図11】図10のC−C矢視断面図
【符号の説明】
1 電子装置 2 装置本体 3 キーボード 5 パネル 7 腕部分 8 制動型蝶番 9 蝶番 11 配線束 15 取り付け板 16 主面 17 軸 18 脚部 22 取り付け金具 23 摩擦板 25 脚部 27 ばね 51 制動型蝶番 52 軸部材 53 摩擦部材 54 軸受け部材 55 取り付け部 56 主面 57 かしめ 58 軸 59 位置決め用鍔部 61 中間鍔部 62 脚部 64 配線材挿通用の貫通孔 65 嵌合部 66 鍔部 67 凸条 71 貫通孔 72 受け部 73 取り付け部 74 凹溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 7/16 C (72)発明者 松川 信嗣 茨城県北茨城市磯原町上相田831番地の2 日本メクトロン株式会社北茨城工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体にパネルの両端部を制動型蝶番
    により回動可能に結合支持させた電子装置であって、 上記制動型蝶番の少なくとも一方を、側面に取り付け部
    をそなえ中心に電線挿通孔を有する軸部材と側面に取り
    付け部をそなえ内部に摩擦部材を有する軸受け部材とを
    圧入嵌合させてなる制動型蝶番としたことを特徴とする
    電子装置。
  2. 【請求項2】 装置本体にパネルの両端部を制動型蝶番
    により回動可能に結合支持させた電子装置であって、 上記制動型蝶番の少なくとも一方を、側面に取り付け部
    をそなえ中心に電線挿通孔を有する軸部材と側面に取り
    付け部をそなえ内部に摩擦部材の圧入固定された軸受け
    部材とを圧入嵌合させてなる制動型蝶番としたことを特
    徴とする電子装置。
JP6249354A 1994-10-14 1994-10-14 電子装置 Pending JPH08114215A (ja)

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Cited By (5)

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