JP2007058583A - 電子機器および組立部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、例えばパーソナルコンピュータに代表される電子機器に関し、筐体の開口を介して筐体内外に延在する部品の、筐体内部における固定構造を工夫する。
【解決手段】開口201aを有する筐体201と、筐体内部で固定され開口を通って筐体外部にまで延在する組立部材41とを備え、組立部材41が、開口から筐体内に入り筐体内壁に沿って第1の方向に延在する第1のアーム411と、その開口から筐体内に入り筐体内壁に沿って、上記第1の方向とは反対向きの第2の方向に延在する第2のアーム412とを備え、第1のアーム411が、筐体に係合する部材側係合部411aを有し、第2のアーム412が、筐体に複数箇所で固定される部材側固定部412a〜412cを有するものであって、上記筐体201が、部材側係合部を係合させる筐体側係合部201bと、部材側固定部を固定させる筐体側固定部201c〜201eとを有する。
【選択図】 図21

Description

本発明は、例えばパーソナルコンピュータに代表される電子機器及びそれに適用される組立部材に関する。
近年、パーソナルコンピュータ(以下では、パソコンあるいはPCと略記する)が、オフィスのみでなく家庭内にも広く普及してきている。このパソコンの一形態として、上面にキーボードを備えた本体ユニットとその本体ユニットに対し開閉自在であって表示画面を備えた表示ユニットとを有し、使用時には本体ユニットに対し表示ユニットを立てた位置に開き、不使用時には表示画面がキーボード上に重なるよう折り畳んでおく、いわゆるノート型パーソナルコンピュータ(以下、ノートPCと略記する)が広く知られている。
また、近年では、上面に表示画面を有し全体が1つの板状に形成され、表示画面にペンを近接もしくは接触させてその近接もしくは機能位置を認識させることにより指示を入力する形式の、いわゆるタブレット型パーソナルコンピュータ(以下、タブレットPCと略記する)が登場してきている。
さらに近年では、本体ユニットと表示ユニットを、開閉自在かつ回動自在に軸支する二軸の連結部を介し連結し、表示ユニットを立ててノートPCとして使用可能であるとともに表示ユニットを本体ユニット上に表示画面を上向きとした状態に重ねてタブレットPCとしても使用可能な電子機器が登場してきている。
パソコン等の電子機器一般についても小型化が求められているが、特に上記のようなノートPCやタブレットPC等の場合は可搬性が求められるため、小型化、薄型化が強く要請されている。近年では、ノートPC等にも、据え置き型のいわゆるデスクトップパソコンと比べても退けをとらないだけの高機能が搭載されてきており、益々の高機能化が進んできている。したがって、このような高機能化の流れに遅れをとることなく、しかも小型化、薄型化を実現し、しかも高い操作性を維持することが求められている。また、ノートPCに限らず、ゲーム機、DVDレコーダやDVDプレーヤ、ハードディスクレコーダ等の各種電子機器においても、設置スペースの有効利用から機器の小型化、薄型化が望まれている。
このような電子機器では、筐体に設けた開口を介して筐体内と筐体外とに跨って部品を配置する必要を生じる場合がある。例えばノートPCにおいては、表示ユニットを本体ユニットに、ヒンジ機構を介して開閉自在に取り付ける必要があるが、そのヒンジ機構を構成する部品は、本体ユニットあるいは表示ユニットのうちの一方のユニットの筐体内部で固定され、筐体外部にまで延在して他方のユニットに結合される構造を持つことが多い。
ここで、装置の小型化が進むと筐体内の狭い空間に多数の部品やユニットが密に配置されることになり、筐体外部に延在する部品の筐体内部の部分の固定構造が問題となる。
特許文献1には筐体の内外に延在する部品の、筐体内部に入り込んだ部分がその筐体の側壁に沿って両側に広がり、その両側に広がった各部分が筐体にネジ止めされる構造が示されている。この構造の場合、筐体外部からネジ止めされており、ネジの頭が筐体外部に露出してデザイン上好ましくない。一方、これを避けるために、また、その部品の筐体内部の部分を筐体内部でネジ止めしようとすると、その筐体の内部にその部品を固定するための固定部を設けるためのスペースを必要とし、その部品を筐体内外に渡すための開口の近傍にそのスペースを確保することが難しい場合に問題が生じる。
特開2000−47754号公報
本発明は、上記事情に鑑み、筐体の開口を介して筐体内外に延在する部品の、筐体内部における固定構造が工夫された電子機器及びそれに適用される組立部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の電子機器は、
開口を有する筐体と、
筐体内部で固定され開口を通って筐体外部にまで延在する組立部材とを備え、
上記組立部材が、開口から筐体内に入り筐体内壁に沿って第1の方向に延在する第1のアームと、その開口から筐体内に入り筐体内壁に沿って、上記第1の方向とは反対向きの第2の方向に延在する第2のアームとを備え、
上記第1のアームが、筐体に係合する部材側係合部を有し、第2のアームが、筐体に固定される部材側固定部を有するものであって、
上記筐体が、部材側係合部を係合させる筐体側係合部と、部材側固定部を固定させる筐体側固定部とを有するものであることを特徴とする。
ここで、本発明の電子機器において、上記筐体側係合部が、筐体の内壁から突出した形状を有し、上記部材側係合部が、筐体側係合部に嵌合する切欠形状を有するものであることが好ましい。
この突出した形状と切欠形状との組合せにより確実に係合させることができる。
また、本発明の電子機器において、上記筐体側固定部が、筐体の内壁から突出し中央にネジ穴が形成された複数のボスから成り、上記部材側固定部が、それら複数のボスそれぞれのネジ穴に対応した位置に設けられた複数の取付穴を有し、ネジ止めにより筐体側固定部に固定されたものであることが好ましい。
このような、ボスのネジ穴へのネジ止めにより確実に固定することができる。
さらに、この電子機器が、上面にキーボードを備えた本体部と、その本体部に対し開閉自在であって表示画面を備えた表示部とを有し、上記筐体が、その表示部を画定する筐体であって、上記組立部材が、表示部を本体部に対し開閉自在に支持する支持機構を構成する部材であってもよい。
また、上記目的を達成する本発明の組立部材は、電子機器の筐体内部で固定され、該筐体に設けられた開口を通って該筐体外部にまで延在した状態で該電子機器に組み込まれる組立部材であって、
前記開口から前記筐体内に入り該筐体内壁に沿って第1の方向に延在する第1のアームと、
前記開口から前記筐体内に入り該筐体内壁に沿って、前記第1の方向とは反対向きの第2の方向に延在する第2のアームとを備え、
前記第1のアームはそれに設けられた部材側係合部が前記筐体内壁に設けられた筐体側係合部により該筐体に係合され、前記第2のアームはそれに設けられた部材側固定部が前記筐体内部に設けられた筐体側固定部に固定されることを特徴とする。
ここで、本発明の組立部材において、前記筐体側係合部が、前記筐体の内壁から突出した形状を有し、前記部材側係合部が、前記筐体側係合部に嵌合する切欠形状を有するものであることが好ましい。
この突出した形状と切欠形状との組合せにより確実に係合させることができる。
また、本発明の組立部材において、前記筐体側固定部が、前記筐体の内壁から突出し中央にネジ穴が形成された複数のボスから成り、前記部材側固定部が、前記複数のボスそれぞれのネジ穴に対応した位置に設けられた複数の取付穴を有し、ネジ止めにより前記筐体側固定部に固定されることが好ましい。
このような、ボスのネジ穴へのネジ止めにより確実に固定することができる。
さらに、本発明の組立部材が適用される電子機器が、上面にキーボードを備えた本体部と、その本体部に対し開閉自在であって表示画面を備えた表示部とを有し、前記筐体が、その表示部を画定する筐体であって、この組立部材が、前記表示部を前記本体部に対し開閉自在に支持する支持機構を構成することが好ましい。
以上説明した本発明によれば、組立部材の、筐体内において互いに反対方向に延在する2つのアームのうち一方のアームは係合のみ行なわせ、他方のアームのみ、ネジ止め等により固定する構造であるため、その組立部材を固定するための筐体内のスペースを節約することができ、あるいは、スペース自体を節約しなくても、開口近傍にスペースがないときに一方のアームのみをスペースを確保できる位置まで延ばせばよく、筐体内スペースの有効利用が図られる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
[外観]
図1〜図4は、本発明の一実施形態であるノートPCの外観斜視図であり、図1、図2は、前方斜めの、互いに異なる方向から見て示した斜視図、図3、図4は、後方斜めの、互いに異なる方向から見て示した斜視図である。
このノートPC10は、本体ユニット20と表示ユニット30とからなる2つの筐体を備えており、表示ユニット30は、ヒンジ部40で、本体ユニット20に対し開閉自在に支持されている。
本体ユニット20は、上面にキーボード21やトラックパッド22等が備えられており、左側面には、後で詳細に説明する構成要素として、PCカードが取出し自在に挿入されてアクセスされるPCカードスロットの挿入口231が設けられており、本体ユニット20の前面には、そのPCカードスロットに挿入されたPCカードを取り出すときにスライド操作される操作部材232が備えられており、その筐体内部に各種処理を行うCPU等の回路が搭載された主たる回路基板が内蔵されている。また、本体ユニット20の右側面には、これも後で詳細に説明する構成要素として、CDやDVDが取出し自在に装填され装填されているCDあるいはDVDを回転させて回転中のCDあるいはDVDをアクセスするCD/DVDドライブの端面241が外面に表われており、その端面241には、それを押すことによってそのCD/DVDドライブのトレイが本体ユニットの外にスライドするイジェクトボタン242が備えられている。
また、本体ユニット20の右側面にはさらに、一部がCD/DVDドライブと上下に重なる位置に、各種の記憶メディア(スマートメディア(登録商標)、xDカード(登録商標)など)が取出し自在に挿入され挿入されている記憶メディアをアクセスするメディアスロットの挿入口251が設けられている。
また、本体ユニット20に対し表示ユニット30が閉状態に位置するとき、表示ユニット30で覆われる本体ユニット20の外形は略直方体形状となっている。
また、表示ユニット30は、その前面に大寸法の表示画面31を有し、その表示画面31を取り巻く前面カバーには、内部に配置されたマイクロホン(図示せず)に音声を導入するための穴32が形成されている。
またヒンジ部40は、表示ユニット30を本体ユニット20に開閉自在に支持させる構造を有している。
表示ユニット30は、本体ユニット20に対し回動可能とするとともに本体ユニット20に対するどの開き位置でもその位置で停止させておく必要があり、このため、このヒンジ部40には、フリクション部材41が備えられている。このフリクション部材41は、表示ユニット30が本体ユニット20に対しどの開き位置にあってもその位置にとどまるように表示ユニット30の回動軸33にフリクションを与える役割りを担っている。
さらに、本体ユニット20の、ヒンジ部40よりも奥の部分には、左右両側にスピーカ26が備えられており、それら2つのスピーカ26に挟まれた部分には、このノートPC10の各部に電力を供給するバッテリを内蔵したバッテリユニット27が取外し自在に装着されている。このバッテリユニット27は、2つのスピーカ26に挟まれたバッテリ装着部に装着された状態において、バッテリユニット27の後端面が、本体ユニット20のスピーカ26を支持する筐体部分とほぼ同一の面を成す寸法を有している。
[CD/DVDユニットとメディアスロット]
図5は、CD/DVDドライブおよびメディアスロットを含むユニットの分解斜視図、図6は、図5に分解斜視図を示すユニットの組立状態を示す斜視図、図7は、図6に示す矢印A−Aに沿って示す断面図、図8は、図7に一点鎖線で示す円R1の部分の拡大図である。
また、図9は、CD/DVDドライブおよびメディアスロットを含む、従来のユニットの分解斜視図であり、本実施形態に対する比較例である。
図9の比較例から先に説明する。
このユニット500は、ベース板501と、CD/DVDドライブ502と、マザーボード503と、シャーシ504と、メディアユニット505とから構成されており、メディアユニット505には、メディアスロット5051、CFカードスロット5052およびPCカードスロット5053が搭載されている。
このユニット500を組み立てるにあたっては、ベース板501上にCD/DVDドライブ502とマザーボード503が搭載され、CD/DVDドライブ502の上にシャーシ504が配備され、そのシャーシ504の上にメディアユニット505が配備される構造となっている。この場合、このユニット500の、CD/DVDドライブ502が搭載された部分の全体の厚さは、ベース板501、CD/DVDドライブ502、シャーシ504およびメディアユニット505の各厚さを足した厚さとなる。ここでは、メディアユニット505に搭載されたメディアスロット5051に着目しており、このメディアスロット5051の部分の全体の厚さは、メディアユニット505の厚さに代えてメディアスロット5051の厚さを考慮することにより求められる。
次に、図5〜図8を参照して、本実施形態について説明する。
図5に示すユニット50は、ベース板51と、CD/DVDドライブ24と、メディアスロット52と、取付金具53と、回路基板54とから構成されている。
ここで、CD/DVDドライブ24は、図7に示されているように、横に延びた第1の矩形部分24aと第2の矩形部分24bとが重なった2段の矩形の側面の筐体を有する。また、第2の矩形部分24bは、第1の矩形部分24aよりも横寸法が短かく、その第1の矩形部分24aに対し横方向片側(図7の左側)に寄せて第1の矩形部分24aと重ねられた形状となっている。この第1の矩形部分24aの内部には、CDあるいはDVDが装填される媒体装填部が構成されており、第2の矩形部分24bの内部には、媒体装填部に装填されているCDあるいはDVDを回転駆動する媒体駆動部が配置されている。この媒体装填部は、CDあるいはDVDを搭載するためのトレイを有し、イジェクトボタン242の操作によりトレイを排出し、トレイの収容により、媒体駆動部がトレイに搭載されたCDあるいはDVDを回転させ、アクセスする構成となっている。CD/DVDドライブ24の側面は媒体装填部及び媒体駆動部により略L字形状となっており、トレイの端面241であるパネルもこれに合わせて略L字形状となっている。
また、このCD/DVDドライブ24はユニット50を組み立てた状態(ノートPC10を組み立てた状態)において、それ単体でユニット50の収納部に着脱可能なユニットとなっており、一端面にコネクタを有し、当該コネクタはユニット50の収納部にCD/DVDドライブ24を装着したときに回路基板54に設けられた不図示のコネクタに接続される構成となっている。
ここで、メディアスロット52はスロットの挿入口251に挿入される記憶メディアをアクセスするためのドライブであり、図8に示されているように、そのCD/DVDドライブ24の、第1の矩形部分24aに対し上下に重なる位置であって、かつ第2の矩形部分24bの横に並ぶ位置に配置されている。このため、第1の矩形部分24aと第2の矩形部分24bとで形成される窪みの部分、すなわち、第1の矩形部分24aと第2の矩形部分24bを内包する矩形領域において、CD/DVDドライブのない部分が有効利用され、図9の比較例と比べ全体の厚さが薄く形成され、ノートPC10の、小型化、薄型化に寄与している。
[バッテリユニットとスピーカ]
図10は、図1〜図4に斜視図を示すノートPC10の本体ユニット20を、キーボード21が配置された上面に対する裏面側から見て示した斜視図、図11は、図10に一点鎖線で示す円R2の部分の拡大図、図12は、図1〜図4に斜視図を示すノートPC10の本体ユニット20を、キーボード21が配置された上面側から見て示した斜視図、図13は、図12に一点鎖線で示す円R3の部分の拡大図である。ここで図10、図12には、バッテリユニット27が、本体ユニット20から取り外された状態の分解斜視図が示されており、図11には、スピーカが搭載された筐体部分の、バッテリ装着部側の面が示されており、図13には、バッテリユニット27の、本体ユニット20への装着端面が示されている。
前述したとおり、本体ユニット20の、ヒンジ部40よりも奥側の部分には、このノートPCの各部への電力の供給を担うバッテリユニット27が取外し自在に装着されるバッテリ装着部271が形成されている。バッテリユニット27は略直方体の外形であり、その長手方向の一側面に少なくとも電源端子をもつコネクタを有し、そのケース内にこのコネクタと結線される複数のバッテリセルを内蔵している。このバッテリユニット27は本体ユニット20の背面側からスライドして本体ユニット20のバッテリ装着部271に挿入することで、両者のコネクタが接続された状態で本体ユニット20に装着される。また、バッテリ装着部271の両側には、外部に向けて音声を出力するスピーカ26が配備されている。
ここで、本体ユニット20のスピーカ26を支持する筐体部分は、本体ユニット20の奥側に向けて突出した形状に形成されており、この筐体部分は、バッテリ装着部271に装着されたバッテリユニット27と略同一面を形成する位置まで突出しており、バッテリ装着部271にバッテリユニット27が装着された状態では、スピーカ26を支持する筐体部分とバッテリユニット27とが略同一面を成す形状となっている。つまり、本体ユニット20のスピーカ26を支持する筐体部分は、本体ユニット20に対し表示ユニット30を閉状態にしたとき、表示ユニット30で覆われない箇所に位置している。
従来、バッテリユニットは、本体ユニットの奥側に、本体ユニットの筐体からバッテリユニットのみが突出した状態に装着され、そのためバッテリユニットの半分程度しか本体ユニットに取り付けられておらず、不安定さを感じさせたり、運搬時に本体ユニットとバッテリユニットのコネクタ結合部分にバッテリユニットの自重による負荷がかかって破損しやすくなってしまったり、運搬時にバッテリユニットを何かにぶつけて破損してしまいがちな構造を有していることが多いが、本実施形態の場合、スピーカ26を支持する筐体部分がバッテリユニット27と同じレベルまで突出しており、バッテリ装着部271にバッテリユニット27が装着された状態では、ほぼ同一面となっているため、バッテリユニット27の装着時の安定感が向上している。また、この構造は、本体ユニットとバッテリユニットのコネクタ接続部分にバッテリユニット27の自重による負荷がかかることを解消する。
また、バッテリユニット27の両側面には、長溝273(図13参照)が形成されている。この長溝273は、本体ユニット20のスピーカ26が配備された筐体部分の、バッテリ装着部271側の面に形成された突条272(図11参照)に嵌入する。この長溝273は、バッテリユニット27のほぼ全幅に延びており、このため、安定感のみでなく、バッテリユニット27が実際にもしっかりと本体ユニット20に支持されることになる。また、この長溝273全体(バッテリユニット27のほぼ全幅)でバッテリユニット27を支持することになり、長溝273もバッテリユニット27の自重によるコネクタへの負荷応力を解消することに寄与する。
さらに、図11に示すように、バッテリユニット27の側面の長溝273に入り込む突条272は、2つの部分272a,272bに分かれている。バッテリ装着部271に装着されているバッテリユニット27をそのバッテリ装着部271から取り外す際は、図10に示す2つの操作部材274をスライドさせて突条272に係合する爪(図示せず)をバッテリユニット27の内側に引き込めて取り外す。このとき、突条272が2つの部分272a,272bに分かれているため、爪を一旦引き込めてバッテリユニット27を取り外そうとしたとき、その爪はバネによりバッテリユニット27から飛び出る方向に付勢されているため、1つの部分272bを乗り越えたところで2つの部分272a,272bの間に入り込み、もう1つの部分272aに係止してそこで一旦そのままでは抜けない状態となる。操作部材274を再度操作して爪を再度引き込めてバッテリユニット27を再度引き抜くことにより最終的にバッテリユニット27がバッテリ装着部271から取り外される。このような2段階の取外し操作を必要とする構造となっていることで、取外し時にバッテリユニット27がいきなり外れて落下させてしまうこと等の事故が防止される。
[カード排出機構]
図14は、本体ユニット20を、PCカードの取出し操作を中心に示した斜視図、図15は、本体ユニットの分解斜視図、図16は、上カバーを取り外した状態の本体ユニットの平面図、図17は、図16に示す平面図のうちの、一点鎖線で示す楕円R4の部分の拡大図である。
図14には、図1にも示す、PCカードスロットの挿入口231と、そのPCカードスロットに挿入されたPCカードを取り出すときにスライド操作される操作部材232が示されている。ここでは、PCカードスロットにPCカードが挿入されている状態において、操作部材232を図14に示す矢印A方向にスライド操作すると、挿入口231からPCカードの一部が矢印B方向に突出し、その突出した部分を指でつまんで引き出すことによりPCカードをPCカードスロットから取り出すことができる。
この本体ユニット20は、図15に示すように、PCカードスロット23やその他の様々な部品が配備された下カバー201と、キーボード21と、下カバー20上にキーボード21を置いてさらにその上から被せる上カバー202とに分けられることができる。さらに図15には、操作部材232と、その操作部材232と係合するスライド金具233とからなる排出機構部も、分解した状態が示されている。
下カバー201には、切欠き部201aが形成されており、上カバー202にもそれと対応した位置に切欠き部202aが形成されており、下カバー201と上カバー202が組み合わされたときに、それらの切欠き部201a,202aにより、本体ユニット20の内外をつなぐ開口が形成される構造となっている。
ここで、操作部材232は、突出した係合爪232aを有し、操作部材232は下カバー201と上カバー202とで構成されるカバーの表面に配置され、その係合爪232aが2つの切欠き部201a,201bで形成される開口を通ってカバー内部に突出している。一方、スライド金具233は、カバーの内側に配備され、そのスライド金具233に設けられた係合穴233aに、操作部材232の、カバー内側に突出した係合爪232aが入り込み、操作部材232をスライド操作すると、スライド金具233も、その操作部材232と一体的にカバーの内壁に沿ってスライドする。
スライド金具233は、断面がL字形状に折り曲げ加工され、その一面233bがカバー内面に接するように配置されて、もう一方の面233cである天板部に形成された長穴233eをビス234が貫通して、そのビス234が、下カバー201に立設したボス中央のネジ穴235に締結する構造を有している。スライド金具233は、操作部材232と係合してその操作部材232により支持され、さらに長穴233cを貫通して螺合したビス234によりガイドされて、操作部材232のスライド操作に応じてその操作部材232と一体的に、そのL字形状の峰233dの延びる方向にスライドする。
PCカードスロット23には、図17に示されているように、媒体排出レバー235が備えられている。この媒体排出レバー235は、図示しないPCカードが挿入口231からPCカードスロット23内に挿入されるときにそのPCカード231から力を受けて、図に実線で示す媒体挿入位置に移動し、操作部材232が、図14に示す矢印A方向にスライド操作されると、そのスライド操作により操作部材232と一体的にスライド金具233がスライドして媒体排出レバー235を押して、その媒体排出レバー235を図17に一点鎖線で示す媒体取出位置に移動させる。媒体排出レバー235は、図17に実線で示す媒体挿入位置から図17に一点鎖線で示す媒体取出位置に移動する間、PCカードスロット23内部では、そのPCカードスロット23内に挿入されているPCカードを、そのPCカードの一部がPCカードスロット23から突出して指でつまんで取り出せる位置まで図14に示す矢印B方向に押し出す。本実施形態では、L字形状に折り曲げ加工したスライド金具233を採用し、操作部材232とスライド金具233とで本体ユニットのカバーの壁を内外から挟む構成としたため、上カバー201や下カバー202の壁は、スライドのガイドとしてのみ利用され、それらのカバーの強度は利用されておらず、カバーを薄肉の材料で形成することができ、装置全体の小型化、軽量化に寄与している。
また、本実施形態では、本体ユニットのカバー内でビス234によりスライド金具233が上下浮動状態になることを抑止しつつ移動できる構成としているので、スライド金具233を支持する操作部材232は、その操作部材232の移動範囲を内周とする操作部材用のフレームがなくても良好に操作することができる。従って、このようなフレームを必要としないので、本実施形態の構成によりフレームの枠幅分のスペースを削減することができ、装置全体の小型化に寄与する。
[コネクタ部の構造]
図18は、本体ユニット内の回路基板およびコネクタの一部分の構造を示した斜視図、図19は、図18と同じ部分の、コネクタ結合前の状態を示す平面図、図20は、図18、図19と同じ部分の、コネクタ結合時の状態を示した平面図である。
図18には、基板アセンブリ61とメイン基板62が示されている。基板アセンブリ61は、所定間隔を空けて互いに固定された2枚の回路基板611,612で構成されており、それら2枚の回路基板611,612のうちの一方の回路基板612の、もう一方の回路基板611を向いた面の、一辺に寄った位置に、コネクタ63が搭載されている。このコネクタ63は、ケーブル64の先端に接続されたもう1つのコネクタ65と組み合う構造を有しており、これらのコネクタ63,65を介して、ここに示す回路基板上の回路とケーブル64の反対側の先端が接続された回路部品(図示せず)との間で信号のやりとりをするように構成されている。この基板アセンブリ61は、コネクタ63が搭載されている基板612の面をメイン基板62側にして、そのメイン基板62との間に所定間隔を隔ててメイン基板62に固定される。
ここで、基板アセンブリ61を構成する2枚の回路基板611,612のうちの上側の回路基板611には、その回路基板611の、コネクタ63が搭載されている下側の回路基板612に搭載されているコネクタ63に対向する部分に、そのコネクタ63を視認させる切欠き部611aが形成されている。この切欠き部611aがないとコネクタ63の視認性が極端に悪く、基板アセンブリ61をメイン基板62に固定した状態でコネクタ63にコネクタ65を組み合わせるときの作業が手さぐり的なものとなり、作業の能率が極端に悪化する。これに対し、本実施形態では、回路基板611に切欠き部611aが設けられているためコネクタ63の視認性が極めて良好であり、コネクタ63にコネクタ65を嵌合するときの作業性が大幅に改善される。
[フリクション部材の取付構造]
図21は、図1に示すフリクション部材41の、表示ユニット30の背面バーへの取付構造を示す分解斜視図、図22は、そのフリクション部材を背面カバー上に配置した状態を示した斜視図である。
また、図23は、従来構造のフリクション部材の取付構造を示す分解斜視図、図24は、その従来構造のフリクション部材を下カバーに配置した状態を示した斜視図である。
図21、図22は、図1〜図4に外観を示す一実施形態としてのノートPCで採用されている構造であり、図23、図24は、その比較例に相当する。
ここでは、図23、図24に示す比較例から先に説明する。
表示ユニットを構成する背面カバー1301には、表示画面31を視認可能とする前面カバー(図示せず)が被せられたときに開口となる切欠き部1301aが形成されており、フリクション部材1041は、この切欠き部1301aを通って背面カバー1301の外側と内側とに跨るように配置される。このフリクション部材1041は、切欠き部1301aから背面カバー1301の内側に入り、両側にそれぞれ広がる2つのアーム1041a,1041bを有し、それら2つのアーム1041a,1041bには、それぞれネジ止め用の穴1041c,1041dが形成されている。一方、背面カバー1301には、それら両側に広がる2つのアーム1041a,1041bのネジ止め用の穴1041c,1041dが置かれる箇所にボス1301b,1301cが立設しており、各ボス1301c,1301cの中央にはネジ穴1301d,1301eが形成されている。これら2つのボス1301b,1301cの上に2つのアーム1041a,1041bを乗せそれらのネジ止め用の穴1041c,1041dとネジ穴1301d,1301eを使ってネジ止めすることにより、フリクション部材1041が背面カバー1301に固定される。この図23、図24に示す比較例の場合、背面カバー1301が、図24に示すx方向に関し余裕があるときはこの比較例の固定構造を採用することが可能であるが、大型の表示モジュールを搭載するような場合などのように、x方向の寸法に余裕がないときは、仮に背面カバー1301の寸法をこの取付けのためにのみ広げるとすると機器の小型化の要請に反することになる。
次に、図21、図22に示す実施形態について説明する。
図21、図22に示すフリクション部材41は、表示ユニット30(図1参照)の背面カバー301の内部で固定され、その背面カバー301に形成された、前面カバー(図示せず)が被せられたときに開口となる切欠き部301aを通ってその背面カバー301の外部にまで延在する部品である。
このフリクション部材41の、切欠き部301aから背面カバー301の内側に入り込んだ部分は、その切欠き部301aから背面カバー301内に入りその背面カバー301の内壁に沿って図21、図22の左側の方向に延在する第1のアーム411と、切欠き部301aから背面カバー301内に入りその背面カバー301の内壁に沿って図21、図22の右側の方向に延在する第2のアーム412とから構成されている。
ここで、背面カバー301には、第1のアーム411が延在する部分に、背面カバー301の内側に突出した係合突起301bを有し、フリクション部材41の第1のアーム411には、この係合突起301bに対応する位置に、その係合突起301bに係合する切欠き部411aを有し、このフリクション部材41が背面カバー301に配置されたとき、図22に示すように、背面カバー301の係合突起301bにフリクション部材41の第1のアーム411の切欠き部411aが嵌め合わされる。
一方、フリクション部材41の第2のアーム412は、背面カバー301の内壁に沿って延在し、さらに90度折れ曲がり、その折れ曲がった部分にネジ止め用の2つの穴412a,412bと、それら2つの穴412a,412bの中央に位置決め用の穴412cが形成されている。
一方、背面カバー301には、フリクション部材41の第2のアーム412の、ネジ止め用の2つの穴412a,412bが置かれる位置に、中央にネジ穴301f,301gが形成された2つのボス301c,301dが立設し、それら2つのボス301c,301dの中央には、フリクション部材41の第2のアーム412の位置決め用の穴412cに嵌入するピン301eが立設している。
このフリクション部材41を背面カバー301に固定するにあたっては、図22に示すように、フリクション部材41の第1のアーム411の切欠き部411aを背面カバー301の係合突起301bに係合させ、第2のアーム412の位置決め用の穴412cに背面カバー301のピン301dを嵌入させる。そうすると、第2のアーム412の2つのネジ止め用の穴412a,412bが、ちょうど、2つのボス301c,301dのネジ穴301f,301gと連通する位置に重なる。こうしておいて、ネジ止め用穴412a,412bとネジ穴301f,301gを利用して、フリクション部材41が背面カバー301にネジ止めされる。
このような、2つのアーム411,412のうちの一方のアーム411は係合のみとし、もう一方のアーム412でネジ止め等により固定する構造とすることにより、本実施形態の場合のように、図22に示す背面カバー301のx方向の寸法に余裕がなくてもy方向の寸法に余裕を見つけることができるときは、その部分にまでアームを延ばしてその部分で固定するなど、柔軟な固定構造を採用することができる。
[マイクロホンと赤外線センサ(その1)]
前述したように、本実施形態のノートPC10(図1参照)には、表示ユニット30の表示画面31を囲う前面カバー内にマイクロホンが内蔵されており、その前面カバーには、その内部に配置されたマイクロホンに音声を導入するための穴32が形成されている。ただし、本実施形態のノートPCは、その穴31の内部に、マイクロホンを内蔵することに代えて、このノートPC10を赤外線信号でリモートコントロールするための赤外線センサを内蔵することもできる構造となっている。以下では、内部にマイクロホンを内蔵した構成と、内部に赤外線センサを内蔵した構成との双方について説明する。
図25は、マイクロホンを内蔵した場合のノートPCの外観斜視図、図26は、図25に一点鎖線で示す円R5の部分の拡大図である。
図25には、図1、図2にも示したとおり、表示ユニット30の前面カバーの部分に、内部に配置されたマイクロホンに音声を導くための穴32が形成されていることが示されている。なお、後述する光学フィルタ35の外周形状とほぼ同様の形状で、その光学フィルタ35の厚みに相当する深さの窪みが形成され、穴32はその窪み内に形成されている。
図27は、マイクロホンに代わり赤外線センサを内蔵した場合のノートPCの外観斜視図、図28は、図27に一点鎖線で示す円R6の部分の拡大図である。
ここでは、可視光をカットするとともに赤外線を透過させる光学フィルタ35が穴32(図25、図26参照)の上に貼り付けられている。光学フィルタ35は前述の窪み内に貼り付けられ、その窪みの深さのため、光学フィルタ35の前面は表示ユニット30の前面カバーの面とほぼ同面になり、優れたデザインを提供することができる。この光学フィルタ35の貼付により、図25、図26に示す穴32が人間の目に対しては隠れてデザイン上優るとともに埃などの進入が防止されている。一方、その光学フィルタ35は赤外線を透過させるため、その内側に配置された赤外線センサはリモートコントローラからの赤外線信号を正常に受信することができるとともに、可視光のカットによりノイズの低減化もなされている。
図29は、表示ユニット30の表示画面31の周囲の前面を覆う前面カバーを取り外した状態のノートPCの外観斜視図、図30は、図29に一点鎖線で示す円R7の部分の拡大図、図31は、赤外線センサが搭載された回路基板の平面図、図32は、マイクロホンを含むマイクロユニットとそのマイクロホンでピックアップした信号を処理するための回路基板の平面図である。
図31に示すように、回路基板71には、リモートコントロール用の赤外線信号を受信する赤外線センサ72が搭載されており、この回路基板71は、表示ユニット30の、図29、図30に示す位置にネジ止めされる。このとき、赤外線センサ72は、ちょうど、図25、図26に示す穴32の内側に位置し、光学フィルタ35(図27、図28参照)、穴32(図25、図26参照)を通過してきた赤外線信号が赤外線センサ72で受信される。この赤外線センサ72で受信した信号は回路基板71上の回路で処理され、このノートPCはその受信信号に応じた動作を実行する。
また、図25、図26に示す穴32の内側にマイクロホンを配置するときは、図32に示す形状の、マイクロホン73を備えたマイクロホンユニット74と、そのマイクロホンでの受音信号を処理する回路が搭載された回路基板76が使用される。マイクロホンユニット74には、表示ユニット30に設けられた位置決めピン36(図30参照)が入り込む位置決め穴75が形成されており、そのマイクロホンユニット74を、その穴75にピン36が入り込むように配置すると、マイクロホン73がちょうど、図25、図26に示す穴32の内側の位置に配置される。このマイクロホン73と回路基板76は図示しないケーブルで接続されており、回路基板76は、マイクロホンユニット74の直ぐ下の位置に、ネジ止めにより固定される。
ここで、マイクロホンを配備するか赤外線センサを配備するかは、本実施形態では国内向けか海外向けかという仕向先に応じてノートPCの組立時に選択される。ただし、仕向先ではなく、ノートPCのグレードに応じて選択してもよい。
ここでは、上記のように、同じ穴32を経由して外部との間で互いに異なる作用を成す複数種類の外部作用部品(本実施形態ではマイクロホンと赤外線センサ)のうちのいずれか1種類を配備するようにしたため、余計な穴を設ける必要がなく、デザイン上も優れたノートPCとなる。
また、この穴32を表示ユニット30の前面カバーに設けたため、穴32は表示ユニット30の開状態で高い位置となり、マイクロホンと赤外線センサのいずれを搭載する場合であってもマイクロホンの集音効果、赤外線センサの受信感度を良好にすることができる。
[マイクロホンと赤外線センサ(その2)]
次に、図25〜図32を参照して説明したマイクロホンと赤外線センサの配置構造に代えて採用することのできる、マイクロホンと赤外線センサのもう1つの配置構造について説明する。
図33は、マイクロホンと赤外線センサの双方が搭載された回路基板の平面図である。図33(A)と図33(B)は、同じ回路基板を上下逆にして示したものである。
この回路基板80の中央には、磁性体との接離を検出する磁気センサ81が搭載されており、その回路基板80の一方の端部にはマイクロホン82が搭載されており、その回路基板80のもう一方の端部にはリモートコントロール用の赤外線信号を受信する赤外線センサ83が配置されている。さらに、この回路基板80には、磁気センサ81とマイクロホン82との間、および磁気センサ81と赤外線センサ83との間には、この回路基板80をネジ止めするための2つの穴84,85が設けられている。ここで、この回路基板80を、磁気センサ81を中心に180度回転させたとき、ネジ止め用の2つの穴84,85は、2つの穴の位置が互いに交替し同一の位置にネジ止めされるようになっている。また、マイクロホン82と赤外線センサ83は、ちょうどそれらの位置が入れ替わっている。
図34は、ノートPCの表示ユニット30の平面図であり、図34(A)は、表示画面31の周囲の前面を覆う前カバーを取り外したときの表示ユニットを示しており、図34(B)は、その前カバーを取り付けた状態の表示ユニットを示している。
この表示ユニット30の背面側のカバーには、回路基板80を固定するための2つのネジ穴38,39が形成されており、その2つのネジ穴38,39と回路基板80に設けられたネジ止め用の2つの穴84,85とを合わせてネジ止めする。こうすると回路基板80の向きによらず磁気センサ81は同一の位置に配置され、回路基板80の向きに応じて、マイクロホン82あるいは赤外線センサ83が穴32の内側に配置される。回路基板80を、穴32の内側に赤外線センサ83が配置される向きにネジ止めしたときは、穴32の上に、赤外線を透過するとともに可視光をカットする光学フイルタが貼付される。このノートPCの本体ユニット20(図1、図2参照)には、表示ユニット30に固定された回路基板80上の磁気センサ81に対応する位置に磁性体(図示せず)が配置され、表示ユニット30を本体ユニット20上に閉じると磁気センサ81が磁性体を検出して表示ユニット30が閉じられたことが認識され、表示ユニット30を本体ユニット20から開くと磁気センサ81が磁性体を検出しなくなって表示ユニット30が開かれたことが認識される。この開閉の認識は、例えばこのノートPCへの電力供給やモード切替え等に利用される。
これらマイクロホン82と赤外線センサ83は、1台のノートPCでは、回路基板80の取付けの向きに応じてそれらのうちのいずれか一方のみが利用される。
図33、図34を参照して説明した配置構造によれば、仕向先やグレードによらず同一の回路基板を利用することができ、管理すべき部品点数が減り、また部品の共通化によるコストダウンを図ることができる。また、1つの穴しか利用しないのにマイクロホン用と赤外線センサ用との2つの穴を設ける場合と比べ、デザイン上も優れたものとなる。
本発明の一実施形態であるノートPCを前方斜めから見て示した外観斜視図である。 図1に示すノートPCを、前方斜めの、図1とは異なる方向から見て示した外観斜視図である。 図1に示すノートPCを、後方斜めから見て示した外観斜視図である。 図1に示すノートPCを後方斜めの、図3とは異なる方向から見て示した外観斜視図である。 CD/DVDドライブおよびメディアスロットを含むユニットの分解斜視図である。 図5に分解斜視図を示すユニットの組立状態を示す斜視図である。 図6に示す矢印A−Aに沿って示す断面図である。 図7に一点鎖線で示す円R1の部分の拡大図である。 CD/DVDドライブおよびメディアスロットを含む、従来のユニットの分解斜視図であり、本発明に対する比較例である。 図1〜図4に斜視図を示すノートPCの本体ユニットを、キーボードが配置された上面に対する裏面側から見て示した斜視図である。 図10に一点鎖線で示す円R2の部分の拡大図である。 図1〜図4に斜視図を示すノートPCの本体ユニットを、キーボードが配置された上面側から見て示した斜視図である。 図12に一点鎖線で示す円R3の部分の拡大図である。 本体ユニットを、PCカードの取出し操作を中心に示した斜視図である。 本体ユニットの分解斜視図である。 上カバーを取り外した状態の本体ユニットの平面図である。 図16に示す平面図のうちの、一点鎖線で示す楕円R4の部分の拡大図である。 本体ユニット内の回路基板およびコネクタの一部分の構造を示した斜視図である。 図18と同じ部分の、コネクタ結合前の状態を示す平面図である。 図18、図19と同じ部分の、コネクタ結合時の状態を示した平面図である。 図1に示すフリクション部材の、表示ユニットの背面カバーへの取付構造を示す分解斜視図である。 フリクション部材を背面カバーに配置した状態を示した斜視図である。 従来構造のフリクション部材の取付構造を示す分解斜視図である。 従来構造のフリクション部材を背面カバーに配置した状態を示した斜視図である。 マイクロホンを内蔵した場合のノートPCの外観斜視図である。 図25に一点鎖線で示す円R5の部分の拡大図である。 マイクロホンに代わり赤外線センサを内蔵した場合のノートPCの外観斜視図である。 図27に一点鎖線で示す円R6の部分の拡大図である。 表示ユニットの表示画面の周囲の前面を覆う前面カバーを取り外した状態のノートPCの外観斜視図である。 図29に一点鎖線で示す円R7の部分の拡大図である。 赤外線センサが搭載された回路基板の平面図である。 マイクロホンを含むマイクロユニットとそのマイクロホンでピックアップした信号を処理するための回路基板の平面図である。 マイクロホンと赤外線センサの双方が搭載された回路基板の平面図である。 ノートPCの表示ユニットの平面図である。
符号の説明
10 ノートPC
20 本体ユニット
21 キーボード
22 トラックパッド
23 PCカードスロット
24 CD/DVDドライブ
26 スピーカ
27 バッテリユニット
30 表示ユニット
31 表示画面
32 穴
33 回動軸
40 ヒンジ部
41 フリクション部材
50 ユニット
51 ベース板
52 メディアスロット
53 取付金具
54 回路基版
61 基板アセンブリ
62 メイン基板
63 コネクタ
64 ケーブル
65 コネクタ
71 回路基板
72 赤外線センサ
73 マイクロホン
74 マイクロホンユニット
75 位置決め用の穴
76 回路基板
231 挿入口
232 操作部材
233 スライド金具
235 媒体排出レバー
271 バッテリ装着部
301 背面カバー
301a 切欠き部
301b 係合突起
301c,301d ボス
301e 位置決めピン
301f,301g ネジ穴
411 アーム
411a 切欠き部
412 アーム
412a,412b ネジ止め用の穴
412c 位置決め用の穴
611 回路基板
611a 切欠き部
612 回路基板

Claims (8)

  1. 電子機器において、
    開口を有する筐体と、
    前記筐体内部で固定され前記開口を通って該筐体外部にまで延在する組立部材とを備え、
    前記組立部材が、前記開口から前記筐体内に入り該筐体内壁に沿って第1の方向に延在する第1のアームと、前記開口から前記筐体内に入り該筐体内壁に沿って、前記第1の方向とは反対向きの第2の方向に延在する第2のアームとを備え、
    前記第1のアームが、前記筐体に係合する部材側係合部を有し、前記第2のアームが、前記筐体に固定される部材側固定部を有するものであって、
    前記筐体が、前記部材側係合部を係合させる筐体側係合部と、前記部材側固定部を固定させる筐体側固定部とを有するものであることを特徴とする電子機器。
  2. 前記筐体側係合部が、前記筐体の内壁から突出した形状を有し、前記部材側係合部が、前記筐体側係合部に嵌合する切欠形状を有するものであることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記筐体側固定部が、前記筐体の内壁から突出し中央にネジ穴が形成された複数のボスから成り、前記部材側固定部が、前記複数のボスそれぞれのネジ穴に対応した位置に設けられた複数の取付穴を有し、ネジ止めにより前記筐体側固定部に固定されたものであることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  4. この電子機器が、上面にキーボードを備えた本体部と、該本体部に対し開閉自在であって表示画面を備えた表示部とを有し、
    前記筐体が、前記表示部を画定する筐体であって、
    前記組立部材が、前記表示部を前記本体部に対し開閉自在に支持する支持機構を構成する部材であることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  5. 電子機器の筐体内部で固定され、該筐体に設けられた開口を通って該筐体外部にまで延在した状態で該電子機器に組み込まれる組立部材であって、
    前記開口から前記筐体内に入り該筐体内壁に沿って第1の方向に延在する第1のアームと、
    前記開口から前記筐体内に入り該筐体内壁に沿って、前記第1の方向とは反対向きの第2の方向に延在する第2のアームとを備え、
    前記第1のアームはそれに設けられた部材側係合部が前記筐体内壁に設けられた筐体側係合部により該筐体に係合され、前記第2のアームはそれに設けられた部材側固定部が前記筐体内部に設けられた筐体側固定部に固定されることを特徴とする組立部材。
  6. 前記筐体側係合部が、前記筐体の内壁から突出した形状を有し、前記部材側係合部が、前記筐体側係合部に嵌合する切欠形状を有するものであることを特徴とする請求項5記載の組立部材。
  7. 前記筐体側固定部が、前記筐体の内壁から突出し中央にネジ穴が形成された複数のボスから成り、前記部材側固定部が、前記複数のボスそれぞれのネジ穴に対応した位置に設けられた複数の取付穴を有し、ネジ止めにより前記筐体側固定部に固定されることを特徴とする請求項5記載の組立部材。
  8. 前記電子機器が、上面にキーボードを備えた本体部と、該本体部に対し開閉自在であって表示画面を備えた表示部とを有し、
    前記筐体が、前記表示部を画定する筐体であって、
    この組立部材が、前記表示部を前記本体部に対し開閉自在に支持する支持機構を構成することを特徴とする請求項5記載の組立部材。
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