JP3792795B2 - 軸ロック装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノート型あるいはラップトップ型パーソナルコンピュータやワードプロセッサ等のパネルディスプレイのヒンジ部あるいは各種機械・設備の回動部材のヒンジ部のように軸部を中心に回転する部材を支持するための軸ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図16に例示するノート型あるいはラップトップ型パーソナルコンピュータ等の卓上型情報処理装置は、その本体部1に対してパネルディスプレイ2がヒンジ部3を介して開閉可能に設けられている。
【0003】
従来のヒンジ部3の一例は、図17に示す摩擦板タイプの軸ロック装置のように、本体部1側に固定されるベース5と、パネルディスプレイ2側の部材2aに結合される軸部材6と、ベース5の支持壁5aを挟んで両側に設けられた一対の摩擦板7と、ばね8などを備えて構成され、摩擦板7が軸部材6と一体に回転するようになっている。この種の軸ロック装置はベース5に対して軸部材6が相対回転するとき支持壁5aと摩擦板7との間に摩擦トルクが生じ、この摩擦トルク(制動力)によってパネルディスプレイ2を所望角度で止めることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の摩擦板タイプの軸ロック装置は回転方向に対して同一の摩擦力(ロック力)しか発生することができないため、所望の位置(角度)にてロック力を変化させたり節動感(いわゆるクリック・ストップ感)を生じさせることができなかった。このため例えばノートタイプのパーソナルコンピュータ等において、パネルディスプレイを閉めた際に完全に閉まりきらないことがあるなど、パネルディスプレイを開閉操作する際の操作フィーリングに改善の余地があった。
従って本発明の目的は、所望の角度においてクリック感を生じさせたりロック力を変化させることができるような軸ロック装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明の軸ロック装置は、軸挿入孔を有する第1部材と、上記第1部材の軸挿入孔に挿入される軸部を有しかつこの軸部を中心として第1部材に対し相対回転自在な第2部材と、上記第1部材と第2部材との間に摩擦トルクを与えるための弾性部材と、上記軸部に設けられてこの軸部と一体に上記第1部材に対し相対回転するディスクと、上記第1部材に固定されかつ上記ディスクを径方向の両側から弾性的に押圧する一対のアーム部を有するばねユニットと、上記アーム部と上記ディスクとの相互対向部の一方に設けられた凸部と、上記相互対向部の他方に設けられかつ上記第1部材に対して第2部材が所定の回転角度にあるときに上記凸部が入り込む凹部とを具備し、さらに、上記一対のアーム部の一端側が基板部に固定されかつ各アーム部の他端側がブリッジ部によって互いに連結されており、各アーム部の長手方向中間部分の間に上記ディスクが挟まれるようにしたことを特徴とする軸ロック装置である。
【0006】
上記第1部材は例えばパーソナルコンピュータ等の本体側に固定され、第2部材は例えばパネルディスプレイ等に固定される。上記弾性部材は皿ばね,波形ばね(ウエーブ・ワッシャ),コイルばね等をはじめとして種々の形態のものを使用できる。
【0007】
第1部材と第2部材が軸部を中心に相対回転する際に、弾性部材によって両部材間に摩擦トルクが生じることにより適度な制動力(軸ロック力)が得られる。そして第1部材と第2部材が所定の回転角度に至ったとき、上記凸部が凹部に入り込んで両者が嵌合する。このときに節動感(クリック感)が生じるとともに、ロック力も変化する。
【0008】
請求項2に記載したように、ディスクに凸部、アーム部に凹部を設けた場合には、凸部がアーム部に接しない角度範囲ではアーム部とディスクとの間に実質的に大きな摩擦力は発生しないが、凸部が凹部に入り込む直前の角度では凸部の突出高さ相当分だけアーム部が大きく撓むことにより、アーム部とディスクとの間により大きな摩擦力が発生する。
【0010】
また請求項3に記載したように弾性部材として皿ばねまたは波形ばねを用いる場合には、この弾性部材と摩擦板を軸部に装着し、弾性部材を軸部の軸線方向に撓ませたときに生じる反発荷重によって、摩擦板を第1部材の支持壁に押付けて摩擦トルクを生じさせるようにする。
【0011】
請求項4に記載したように弾性部材としてコイルばねを用いる場合、第1部材に固定される円筒状の摩擦部材と、上記摩擦部材に相対回転自在に挿入されかつ上記摩擦部材と同等の外径の主軸部を備えた軸部とを設け、上記主軸部と摩擦部材の双方の外周面には自由状態において上記軸部および摩擦部材の外径よりも小さな内径をもつコイルばねを巻装し、このコイルばねの内周面と上記軸部および摩擦部材の外周面との間に生じる摩擦力によって摩擦トルクを生じさせる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1ないし図3に示した軸ロック装置10の一実施形態は、互いに相対回転自在な第1部材11と第2部材12とを備えて構成されている。第1部材11は基部15と支持壁16とを有しており、支持壁16に円形の軸挿入孔17が形成されている。第1部材11は厚手の金属板をL字形に折曲することにより基部15と支持壁16を成形したものであって、基部15は例えばパーソナルコンピュータ等の本体部(キーボード側)の筐体に固定される。基部15には固定用のねじ部材(図示せず)を挿通するための孔18が形成されている。
【0013】
第2部材12の一端側に水平方向の軸部21が一体に成形されている。この軸部21はおおむね円柱状をなし、その両側部に平坦な形状に平行カットされた非円形の回り止め部22が形成されている。また、第2部材12の他端側も平行カットされて連結部25が形成されている。
【0014】
この連結部25は必要に応じてブラケット26等を介してパネルディスプレイ等の開閉可能な可動側枠体等に固定されるようになっている。図示例のブラケット26には連結部25を嵌合させるためのスリット状の連結孔27が形成されている。従ってパネルディスプレイを開閉するとき、第1部材11に対して第2部材12が軸部21を中心に相対回転するようになる。軸部21と連結部25との間に円板状のフランジ部28が設けられている。
【0015】
上記軸部21を軸挿入孔17に挿通した状態において、支持壁16とフランジ部28との間に第1の摩擦板30が設けられている。この摩擦板30は平坦な形状をなし、支持壁16に接している。この摩擦板30には軸部21を挿入する孔31が形成されている。孔31の内周面は、軸部21の回り止め部22に対して回転不能に嵌合する形状としてある。
【0016】
従って上記摩擦板30は第2部材12と一体に回転することができる。摩擦板30には板厚方向に貫通する潤滑剤保持用の孔33が形成されており、この孔33に摺動性向上のためグリース等の潤滑剤を充填することによって、摩擦板30の回転による摩耗を抑制するとともに、潤滑剤が摩擦板30の外部に流れ出ることを防いでいる。
【0017】
軸部21の先端側にディスク35が設けられており、このディスク35と支持壁16との間に、第2の摩擦板40と弾性部材41が設けられている。第2の摩擦板40は支持壁16に接している。この摩擦板40も平坦な円形状をなしており、その中央部に軸部21を挿入するための孔45が形成されている。孔45の内周面は軸部21の回り止め部22に対して回転不能に嵌合する形状である。
【0018】
従ってこの摩擦板40は、支持壁16に密接した状態で第2部材12と一体に回転することができる。この摩擦板40にも板厚方向に貫通する潤滑剤保持用の孔46が形成されており、この孔46に摺動性向上のためグリース等の潤滑剤を充填することによって、摩擦板40の回転による摩耗を抑制するとともに、潤滑剤が摩擦板40の外部に流れ出ることを防いでいる。
【0019】
第1部材11と第2部材12との間に摩擦トルクを与えるための弾性部材41は、ディスク35と摩擦板40との間に配されている。弾性部材41の中心部に軸部21を挿通する孔48が形成されている。この弾性部材41は板厚方向に撓ませたときに発生する反発荷重によって摩擦板30,40を支持壁16に押付ける機能を有し、皿ばねあるいは波形ばね(ウエーブ・ワッシャ)等をはじめとして種々の形態のばねを使用できる。
【0020】
ディスク35には軸部21が挿入される孔50と、ディスク35の径方向の両側部に突出する一対の凸部51が形成されている。図4に示すように一対の凸部51は、ディスク35の回転中心に対して点対称位置(互いに180°反対側)に配されている。
【0021】
ディスク35の孔50の内周面は、軸部21の回り止め部22が回転不能に嵌合する形状となっている。従ってこのディスク35は第2部材12と一体に回転することができる。ディスク35は軸部21の先端部を広げる方向に変形させた抜け止め部52(図2に示す)によって、軸部21から抜けないように保持される。この実施形態の抜け止め部52は軸部21の端部をかしめるようにしているが、これに限ることはなく、たとえば軸部21の端部に形成した雄ねじ部にナットを螺合させることによって、ディスク35や弾性部材41等の抜け止めをなすようにしてもよい。
【0022】
第1部材11にばねユニット60が取付けられている。この実施形態のばねユニット60は、ねじ等の固定用部材61を第1部材11の支持壁16に形成したねじ孔62にねじ込むことによって、支持壁16に固定されている。図5等に示すようにばねユニット60は、基板部64の両側に設けられた左右一対のアーム部65を有しており、各アーム部65がディスク35を径方向の両側から弾性的に押圧するようにしている。図5中の符号66は固定用部材61を挿通するための貫通孔を示している。
【0023】
ディスク35とアーム部65との相互対向部の一方(この実施形態ではディスク35)に前記凸部51が設けられている。上記相互対向部の他方(この実施形態ではアーム部65)に凹部70が設けられている。凸部51と凹部70は、第1部材11と第2部材12が所定の回転角度に達したときに互いに嵌合する位置に設けられている。
【0024】
すなわち両部材11,12が互いに所定の回転角度に達したとき、図6に示すように凸部51が凹部70に嵌合し、それ以外の角度では図7に示すように凸部51が凹部70から抜け出るようになる。この実施形態の場合、一対の凸部51が互いにディスク35の回転方向に180°のピッチで設けられているから、第1部材11に対して第2部材12が180°回転するごとに凸部51が凹部70に入り込んで節動感(クリック感)が生じるようになっている。
【0025】
このような軸ロック装置10は、凸部51がアーム部65に接していない状態ではディスク35とアーム部65との間に摩擦力は生じないが、凸部51がアーム部65に接しかつ凸部51が凹部70に入り込む直前において、図6に2点鎖線Mで示すように凸部51の突出高さに相当する分だけアーム部65の撓みが大きくなるため、アーム部65が凸部51に強い力で押し付けられることにより、ディスク35とアーム部65との間に比較的大きな摩擦トルクが生じる。そして第1部材11と第2部材12が前述の相対角度に達し、凸部51が凹部70に入り込む瞬間にクリック感が生じる。
【0026】
なお、図8(A)に示すように、ディスク35の凸部51を正面方向から見て矩形状に形成するとともに、図9(A)に示すようにアーム部65に矩形状の凹部70を形成してもよい。この場合、凸部51と凹部70が互いに嵌合した状態において、凸部51が凹部70から抜けるときの抵抗が増加するので、さらに大きなクリック感とロック力が得られる。
【0027】
また図8(B)に示すようにディスク35の周方向に90°ずつ4箇所に凸部51を設けるようにしてもよい。この場合、ディスク35が90°回転するごとに凸部51が凹部70に嵌合するため前述のクリック感を90°ずつ生じさせることができる。
【0028】
図9(B)に示すばねユニット60の変形例は、左右一対のアーム部65の先端側がブリッジ部75によって互いに連結され、各アーム部65の長手方向中間部分の間に前記ディスク35が挟まれている。それ以外の構成は前記実施形態と同様である。このようなブリッジ部75によってアーム部65が連結されたものは、図中の矢印F方向の力に対してアーム部65が撓みにくくなる(ばね定数が上がる)。このためアーム部65の凹部70に前記凸部51が入り込む直前に、さらに大きな摩擦トルクをディスク35とアーム部65との間に与えることができるとともに、クリック感もより大きなものとなる。
なお図10に示すようにディスク35に凹部70aを設け、アーム部65に凸部51aを設けてもこの発明は成り立つ。
【0029】
図11から図13に示された実施形態の軸ロック装置80は、摩擦トルクを発生させるための弾性部材としてコイルばね81を用いた例である。以下にこの実施形態について説明する。この実施形態の第1部材82は、基部83に左右一対の支持壁84,85を有し、一方の支持壁84に軸挿入孔86が形成され、この軸挿入孔86に第2部材90の軸部91が挿入されている。軸部91は、円柱状の主軸部91aと、主軸部91aよりも外径が小さい小径部91bとを有し、主軸部91aが軸挿入孔86に回転自在に挿入されている。小径部91bの先端近傍に環状の溝92が形成されている。
【0030】
他方の支持壁85に非円形状の取付孔95が形成されており、この取付孔95に円筒状の摩擦部材96の基端部96aが固定されている。摩擦部材96の内側の軸挿入孔96bに小径部91bが挿入されている。摩擦部材96の外径は主軸部91aの外径と同等である。
【0031】
弾性部材として機能するコイルばね81の自由状態(外力を与えない状態)における内径は主軸部91aと摩擦部材96の各外径よりもやや小さく、従って自由状態においてコイルばね81が主軸部91aと摩擦部材96の双方に巻付くようになっている。
【0032】
図12に示すように小径部91bの先端側は支持壁85の外側に突出し、小径部91bを座金97とディスク35に挿入した状態で、止め輪98を溝92に嵌合させることにより、ディスク35等の抜け止めをなしている。そして固定用部材61によってばねユニット60が支持壁85に固定されている。ばねユニット60とディスク35の構成は前記実施形態(図1等)と同様であり、ディスク35に少なくとも一対の凸部51が設けられている。ばねユニット60のアーム部65に凹部70が形成されている。
【0033】
このような実施形態(図11〜図13)の場合、第1部材82と第2部材90とが相対回転する際に、主軸部91aと摩擦部材96とが互いに回転する。この場合、コイルばね81の内周面が主軸部91aと摩擦部材96のいずれか一方に摩擦抵抗を伴って回転・摺動し、他方に対しては固定状態となるため、摩擦トルクが発生する。
【0034】
例えば摩擦部材96に対して軸部91が図13において時計回り方向に回転する場合、コイルばね81が主軸部91aと摩擦部材96にますます強く巻付くようになるから、この巻締め回転方向には大きな摩擦トルクが発生する。軸部91が逆方向に回転する際には、コイルばね81の巻きが弛む方向に摩擦力が作用するため、比較的小さな摩擦トルクとなる。また、第1部材82と第2部材90が所定の回転角度に達したときに、前記実施形態(図1等)と同様にディスク35の凸部51が凹部70に入り込むことによってクリック感が生じる。
【0035】
図14と図15に示された実施形態の軸ロック装置100も、弾性部材としてコイルばね81を用いている。以下にこの実施形態について説明する。この実施形態の第1部材82は左右に分割され、各々に基部83と支持壁84,85が設けられている。第2部材90の軸部91は、円柱状の主軸部91aと、この主軸部91aよりも外径が小さい左右一対の小径部91bとを有し、小径部91bの先端近傍にそれぞれ環状の溝92が形成されている。
【0036】
各支持壁84,85にそれぞれ非円形状の取付孔95が形成されており、各取付孔95に円筒状の摩擦部材96の基端部96aが固定されている。各摩擦部材96の内側に軸挿入孔101が形成され、この軸挿入孔101に軸部91の小径部91bが挿入されている。摩擦部材96の外径は主軸部91aの外径と同等である。
【0037】
弾性部材として機能するコイルばね81の自由状態における内径は、主軸部91aと摩擦部材96の各外径よりもやや小さく、従って自由状態においてコイルばね81が主軸部91aと左右一対の摩擦部材96の双方に巻付くようになっている。
【0038】
図15に示すように軸部91の両端は支持壁84,85の外側に突出し、ディスク35と座金97を間に挟んだ状態で、止め輪98を溝92に嵌合させることにより、ディスク35と座金97等の抜け止めをなしている。そして固定用部材61によってばねユニット60を支持壁85に固定している。ばねユニット60とディスク35の構成は前記実施形態(図1等)と同様であり、ディスク35に少なくとも一対の凸部51が設けられている。ばねユニット60のアーム部65に凹部70が形成されている。
【0039】
このような実施形態(図14,図15)も、第1部材82と第2部材90が相対回転する際に、主軸部91aと摩擦部材96とが互いに回転する。この場合、コイルばね81の内周面が主軸部91aあるいは摩擦部材96の各外周面と摩擦抵抗を伴って相対回転するため、摩擦トルクが発生する。この実施形態の場合、摩擦部材96に対して軸部91が正逆いずれの方向に回転しても、回転方向に応じてコイルばね81が左右一対の摩擦部材96のいずれか一方に強く巻付くようになるから、正逆いずれの回転方向にも大きな摩擦トルクが発生する。また、第1部材82と第2部材90が所定の回転角度に達したときに、前記実施形態(図1等)と同様に、ディスク35の凸部51が凹部70に入り込むことによってクリック感が生じる。
【0040】
なおこの発明は前述した卓上型情報処理装置に限ることはなく、例えばドアのヒンジ部や各種機器,設備等において回動する部材を支持するヒンジ部に適用できることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】
この発明の軸ロック装置によれば、凸部と凹部の位置あるいは凸部と凹部の数等に応じて所望の角度にてクリック感を生じさせることができるとともに、摩擦トルクの大きさやロック力を変化させることができる。例えばノート型パーソナルコンピュータ等のパネルディスプレイを支持するヒンジ部においては、パネルディスプレイを閉じる位置にてクリック感を生じさせるように凸部と凹部の位置関係を設定することにより、パネルディスプレイを確実に閉じることができるようになり、しかもパネルディスプレイが閉じたことを手の感触によって確認できるようになる。そして第1部材と第2部材が互いに所望の角度にあるときに、ばねユニットのアーム部とディスクとの摩擦力を変化させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す軸ロック装置の分解斜視図。
【図2】 図1に示された軸ロック装置の側面図。
【図3】 図1に示された軸ロック装置を分解した側面図。
【図4】 図1に示された軸ロック装置のディスクの正面図。
【図5】 図1に示された軸ロック装置のばねユニットの正面図。
【図6】 図1に示された軸ロック装置の正面図。
【図7】 図6に示された軸ロック装置のディスクが回転した時の正面図。
【図8】 ディスクの凸部の変形例を示す正面図。
【図9】 ばねユニットのアーム部の変形例を示す正面図。
【図10】 ばねユニットとディスクの変形例を示す正面図。
【図11】 摩擦部材にコイルばねを用いた軸ロック装置の実施形態を分解した状態で示す側面図。
【図12】 図11に示された軸ロック装置の側面図。
【図13】 図11に示された軸ロック装置の正面図。
【図14】 摩擦部材にコイルばねを用いた軸ロック装置の他の実施形態を分解した状態で示す側面図。
【図15】 図14に示された軸ロック装置の側面図。
【図16】 卓上型情報処理装置の一例を示す斜視図。
【図17】 従来の軸ロック装置を一部断面で示す側面図。
【符号の説明】
10…軸ロック装置
11…第1部材
12…第2部材
16…支持壁
17…軸挿入孔
21…軸部
35…ディスク
41…弾性部材
51…凸部
60…ばねユニット
65…アーム部
70…凹部
80…軸ロック装置
81…コイルばね(弾性部材)
82…第1部材
90…第2部材
91…軸部
100…軸ロック装置

Claims (4)

  1. 軸挿入孔を有する第1部材と、
    上記第1部材の軸挿入孔に挿入される軸部を有しかつこの軸部を中心として第1部材に対し相対回転自在な第2部材と、
    上記第1部材と第2部材との間に摩擦トルクを与えるための弾性部材と、
    上記軸部に設けられてこの軸部と一体に上記第1部材に対し相対回転するディスクと、
    上記第1部材に固定されかつ上記ディスクを径方向の両側から弾性的に押圧する一対のアーム部を有するばねユニットと、
    上記アーム部と上記ディスクとの相互対向部の一方に設けられた凸部と、
    上記相互対向部の他方に設けられかつ上記第1部材に対して第2部材が所定の回転角度にあるときに上記凸部が入り込む凹部とを具備し、さらに、
    上記一対のアーム部の一端側が基板部に固定されかつ各アーム部の他端側がブリッジ部によって互いに連結されており、各アーム部の長手方向中間部分の間に上記ディスクが挟まれるようにしたことを特徴とする軸ロック装置。
  2. 上記ディスクの外周に上記凸部を設けるとともに、上記アーム部に上記凹部を設けたことを特徴とする請求項1記載の軸ロック装置。
  3. 上記弾性部材としての皿ばねまたは波形ばねと、摩擦板とが上記軸部に装着され、上記弾性部材を上記軸部の軸線方向に撓ませたときに生じる反発荷重により上記摩擦板を上記第1部材の支持壁に押付けて摩擦トルクを生じさせるようにしたことを特徴とする請求項1記載の軸ロック装置。
  4. 上記第1部材に固定される円筒状の摩擦部材と、上記摩擦部材に相対回転自在に挿入されかつ上記摩擦部材と同等の外径の主軸部を備えた軸部とを有し、上記主軸部と摩擦部材の双方の外周面には自由状態において上記軸部および摩擦部材の外径よりも小さな内径をもつコイルばねが巻装されており、このコイルばねの内周面と上記軸部および摩擦部材の外周面との間に生じる摩擦力によって摩擦トルクを生じさせるようにしたことを特徴とする請求項1記載の軸ロック装置。
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