JPH11336907A - 一体型フロントカバー3面合わせ部のシール構造 - Google Patents
一体型フロントカバー3面合わせ部のシール構造Info
- Publication number
- JPH11336907A JPH11336907A JP16151198A JP16151198A JPH11336907A JP H11336907 A JPH11336907 A JP H11336907A JP 16151198 A JP16151198 A JP 16151198A JP 16151198 A JP16151198 A JP 16151198A JP H11336907 A JPH11336907 A JP H11336907A
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- JP
- Japan
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- front cover
- cylinder head
- gasket
- seal
- cylinder block
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 3面合わせ部におけるシリンダーヘッド、シ
リンダーブロックおよびシリンダーヘッドガスケットの
加工精度に影響されることなしに3面合わせ部における
シールを簡単かつ確実に行うことのできるシール構造を
提供することにある。 【解決手段】 フロントカバーのフランジ面とシリンダ
ーブロックおよびシリンダーヘッドの端面との間の全体
的なシールは、フロントカバーのシール溝に付着された
液状ガスケットが両面間の隙間を充填することによって
行われる。一方、3面合わせ部におけるシールは、シリ
ンダーヘッドガスケットの突出端部がフロントカバーの
受け溝に挿入され、そして受け溝に付着された液状ガス
ケットがシール溝の液状ガスケットと共に3面合わせ部
の隙間を充填することによって行われる。
リンダーブロックおよびシリンダーヘッドガスケットの
加工精度に影響されることなしに3面合わせ部における
シールを簡単かつ確実に行うことのできるシール構造を
提供することにある。 【解決手段】 フロントカバーのフランジ面とシリンダ
ーブロックおよびシリンダーヘッドの端面との間の全体
的なシールは、フロントカバーのシール溝に付着された
液状ガスケットが両面間の隙間を充填することによって
行われる。一方、3面合わせ部におけるシールは、シリ
ンダーヘッドガスケットの突出端部がフロントカバーの
受け溝に挿入され、そして受け溝に付着された液状ガス
ケットがシール溝の液状ガスケットと共に3面合わせ部
の隙間を充填することによって行われる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一体フロントカバ
ーを有するエンジン、特に、図1〜3に示すように、エ
ンジンのシリンダーヘッドHとシリンダーブロックBと
の間の接合面と、シリンダーヘッドHおよびシリンダー
ブロックBとフロントカバーCとの間の接合面とが、相
互に隣接する部分A(以下、これを「3面合わせ部」と
いう。)におけるシール構造に関するものである。
ーを有するエンジン、特に、図1〜3に示すように、エ
ンジンのシリンダーヘッドHとシリンダーブロックBと
の間の接合面と、シリンダーヘッドHおよびシリンダー
ブロックBとフロントカバーCとの間の接合面とが、相
互に隣接する部分A(以下、これを「3面合わせ部」と
いう。)におけるシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、シリンダーヘッドHとシリ
ンダーブロックBとの間は両者間に装着されたシリンダ
ーヘッドガスケットによってシールされる一方、シリン
ダーヘッドHおよびシリンダーブロックBとの間でタイ
ミングチェーンケースTを形成するフロントカバーCと
シリンダーヘッドHおよびシリンダーブロックBとの間
は両者間に塗布された液状ガスケットLによってシール
されている。
ンダーブロックBとの間は両者間に装着されたシリンダ
ーヘッドガスケットによってシールされる一方、シリン
ダーヘッドHおよびシリンダーブロックBとの間でタイ
ミングチェーンケースTを形成するフロントカバーCと
シリンダーヘッドHおよびシリンダーブロックBとの間
は両者間に塗布された液状ガスケットLによってシール
されている。
【0003】一方、3面合わせ部Aにおけるシールは、
例えば、図2に示すように、シリンダーヘッドガスケッ
トGのフロントカバーCに対向する端縁部がシリンダー
ヘッドHおよび/またはシリンダーブロックBの接合面
に対してその内方に位置している場合、フロントカバー
CとシリンダーヘッドガスケットGとの間に隙間S1が
でき、これに対し、例えば、図3に示すように、シリン
ダーヘッドガスケットGのフロントカバーCに対向する
端縁部がシリンダーヘッドHおよび/またはシリンダー
ブロックBの接合面に対して外方へ突出するように位置
している場合、シリンダーヘッドHおよび/またはシリ
ンダーブロックBとフロントカバーCとの間に隙間S2
ができてしまう。このような隙間の大きさが液状ガスケ
ットによって充填できる隙間許容限界を越えてしまう
と、液状ガスケットによるシール機能が発揮されず、油
漏れを発生してしまうものであった。それ故、3面合わ
せ部Aにおけるシールは、フロントカバーC、シリンダ
ーヘッドHおよびシリンダーブロックBの各接合面の加
工精度、ガスケットのフロントカバーC対向側端部にお
ける加工精度等によって大きく左右されてしまうもので
あった。
例えば、図2に示すように、シリンダーヘッドガスケッ
トGのフロントカバーCに対向する端縁部がシリンダー
ヘッドHおよび/またはシリンダーブロックBの接合面
に対してその内方に位置している場合、フロントカバー
CとシリンダーヘッドガスケットGとの間に隙間S1が
でき、これに対し、例えば、図3に示すように、シリン
ダーヘッドガスケットGのフロントカバーCに対向する
端縁部がシリンダーヘッドHおよび/またはシリンダー
ブロックBの接合面に対して外方へ突出するように位置
している場合、シリンダーヘッドHおよび/またはシリ
ンダーブロックBとフロントカバーCとの間に隙間S2
ができてしまう。このような隙間の大きさが液状ガスケ
ットによって充填できる隙間許容限界を越えてしまう
と、液状ガスケットによるシール機能が発揮されず、油
漏れを発生してしまうものであった。それ故、3面合わ
せ部Aにおけるシールは、フロントカバーC、シリンダ
ーヘッドHおよびシリンダーブロックBの各接合面の加
工精度、ガスケットのフロントカバーC対向側端部にお
ける加工精度等によって大きく左右されてしまうもので
あった。
【0004】更に、液状ガスケットLは、実働時におけ
るフロントカバーC、シリンダーヘッドHおよびシリン
ダーブロックBの熱膨張・熱収縮の繰り返しによってそ
のシール機能を喪失し易く、油漏れを生じ易いものであ
った。加えて、液状ガスケットLは、乾燥してシール機
能を発生するまでに時間を要するために作業効率が悪
く、また、エンジンの分解組立時には液状ガスケットの
剥離に手間が掛かるためにメインテナンス性が悪く、そ
のため、製造コストや維持コストを高騰する要因ともな
っていた。
るフロントカバーC、シリンダーヘッドHおよびシリン
ダーブロックBの熱膨張・熱収縮の繰り返しによってそ
のシール機能を喪失し易く、油漏れを生じ易いものであ
った。加えて、液状ガスケットLは、乾燥してシール機
能を発生するまでに時間を要するために作業効率が悪
く、また、エンジンの分解組立時には液状ガスケットの
剥離に手間が掛かるためにメインテナンス性が悪く、そ
のため、製造コストや維持コストを高騰する要因ともな
っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、3面合わせ
部におけるシリンダーヘッド、シリンダーブロックおよ
びシリンダーヘッドガスケットの加工精度に影響される
ことなしに3面合わせ部におけるシールを簡単かつ確実
に行うことのできるシール構造を提供しようとするもの
である。
部におけるシリンダーヘッド、シリンダーブロックおよ
びシリンダーヘッドガスケットの加工精度に影響される
ことなしに3面合わせ部におけるシールを簡単かつ確実
に行うことのできるシール構造を提供しようとするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるシリンダー
ブロックとシリンダーヘッドとフロントカバーとの3面
合わせ部におけるシール構造は、適用されたシリンダー
ブロックおよびシリンダーヘッドのフロントカバー側の
端面から突出したシリンダーヘッドガスケットの突出端
部と、総体的にフロントカバーのフランジ面に沿って環
状に延びるように形成された少なくとも1本のシール溝
およびシリンダーヘッドガスケットの突出端部をその内
部に受容するようにフロントカバーのフランジ面に形成
された受け溝と、フロントカバーのシール溝および受け
溝に付着された液状ガスケットとから構成することによ
り前述の課題を解決している。
ブロックとシリンダーヘッドとフロントカバーとの3面
合わせ部におけるシール構造は、適用されたシリンダー
ブロックおよびシリンダーヘッドのフロントカバー側の
端面から突出したシリンダーヘッドガスケットの突出端
部と、総体的にフロントカバーのフランジ面に沿って環
状に延びるように形成された少なくとも1本のシール溝
およびシリンダーヘッドガスケットの突出端部をその内
部に受容するようにフロントカバーのフランジ面に形成
された受け溝と、フロントカバーのシール溝および受け
溝に付着された液状ガスケットとから構成することによ
り前述の課題を解決している。
【0007】本発明によるシール構造は、シリンダーブ
ロックとシリンダーヘッドの間にシリンダーヘッドガス
ケットを装着する一方、フロントカバーのシール溝およ
び受け溝に液状ガスケットを付着し、フロントカバーを
シリンダーブロックおよびシリンダーヘッドに取り付け
ることにより組み立てられる。このとき、フロントカバ
ーのフランジ面とシリンダーブロックおよびシリンダー
ヘッドの端面との間の全体的なシールは、フロントカバ
ーのシール溝に付着された液状ガスケットが両面間の隙
間を充填することによって行われる。一方、3面合わせ
部におけるシールは、シリンダーヘッドガスケットの突
出端部がフロントカバーの受け溝に挿入され、そして受
け溝に付着された液状ガスケットがシール溝の液状ガス
ケットと共に3面合わせ部の隙間を充填することによっ
て行われる。
ロックとシリンダーヘッドの間にシリンダーヘッドガス
ケットを装着する一方、フロントカバーのシール溝およ
び受け溝に液状ガスケットを付着し、フロントカバーを
シリンダーブロックおよびシリンダーヘッドに取り付け
ることにより組み立てられる。このとき、フロントカバ
ーのフランジ面とシリンダーブロックおよびシリンダー
ヘッドの端面との間の全体的なシールは、フロントカバ
ーのシール溝に付着された液状ガスケットが両面間の隙
間を充填することによって行われる。一方、3面合わせ
部におけるシールは、シリンダーヘッドガスケットの突
出端部がフロントカバーの受け溝に挿入され、そして受
け溝に付着された液状ガスケットがシール溝の液状ガス
ケットと共に3面合わせ部の隙間を充填することによっ
て行われる。
【0008】本発明によるシール構造はまた、シリンダ
ーヘッドガスケットの突出端部に、3面合わせ部におい
てシリンダーブロックまたはシリンダーヘッドの端面に
接面するように曲げられた曲折伸延部分を設けることも
できる。この曲折伸延部分は、シリンダーヘッドガスケ
ットの3面合わせ部側における取付け位置にバラツキが
生じるのを回避すると共に、ばね性を備えることで3面
合わせ部における密着性を上げることによってシール性
を向上するように作用する。
ーヘッドガスケットの突出端部に、3面合わせ部におい
てシリンダーブロックまたはシリンダーヘッドの端面に
接面するように曲げられた曲折伸延部分を設けることも
できる。この曲折伸延部分は、シリンダーヘッドガスケ
ットの3面合わせ部側における取付け位置にバラツキが
生じるのを回避すると共に、ばね性を備えることで3面
合わせ部における密着性を上げることによってシール性
を向上するように作用する。
【0009】
【実施例1】本発明の実施例によるシール構造は、図4
〜6に示すように、シリンダーブロックBとシリンダー
ヘッドHとフロントカバーCとの3面合わせ部Aにおけ
るシール構造である。本シール構造は、シリンダーブロ
ックBおよびシリンダーヘッドHのフロントカバー側の
端面から突出したシリンダーヘッドガスケットGの突出
端部1と、総体的にフロントカバーのフランジ面Fに沿
って環状に延びるように形成された少なくとも1本のシ
ール溝2と、シリンダーヘッドガスケットGの突出端部
1をその内部に受容するようにフロントカバーCのフラ
ンジ面Fに形成された受け溝3と、シール溝2および受
け溝3に付着された液状ガスケット4とから構成され
る。
〜6に示すように、シリンダーブロックBとシリンダー
ヘッドHとフロントカバーCとの3面合わせ部Aにおけ
るシール構造である。本シール構造は、シリンダーブロ
ックBおよびシリンダーヘッドHのフロントカバー側の
端面から突出したシリンダーヘッドガスケットGの突出
端部1と、総体的にフロントカバーのフランジ面Fに沿
って環状に延びるように形成された少なくとも1本のシ
ール溝2と、シリンダーヘッドガスケットGの突出端部
1をその内部に受容するようにフロントカバーCのフラ
ンジ面Fに形成された受け溝3と、シール溝2および受
け溝3に付着された液状ガスケット4とから構成され
る。
【0010】液状ガスケット4には慣用の液体ガスケッ
トを使用することができる。シリンダーヘッドガスケッ
トGは、図示の場合、単一の平板形体で示されている
が、この形体に限定されるものではなく、突出端部1を
形成させることができるものであれば、積層構造、ビー
ド付き、コーティング付き等のような種々のガスケット
構造形体に作成することができる。
トを使用することができる。シリンダーヘッドガスケッ
トGは、図示の場合、単一の平板形体で示されている
が、この形体に限定されるものではなく、突出端部1を
形成させることができるものであれば、積層構造、ビー
ド付き、コーティング付き等のような種々のガスケット
構造形体に作成することができる。
【0011】フロントカバーCのシール溝2の深さおよ
び幅は、そこに液状ガスケット4を付着させることがで
き、そして、各部の構成部品が組み合わされたときに、
シリンダーブロックBとシリンダーヘッドHおよびフロ
ントカバーCとの間に液状ガスケット4を介在させてシ
ールすることができる寸法であればよい。また、フロン
トカバーCの受け溝3の深さおよび幅も特に限定される
ものではなく、少なくとも、各部の構成部品が組み合わ
されたときに、シリンダーヘッドガスケットGの突出端
部1の先端がフロントカバーCのフランジ面Fを越えて
受け溝3内に位置することができるように選定されてい
ればよい。
び幅は、そこに液状ガスケット4を付着させることがで
き、そして、各部の構成部品が組み合わされたときに、
シリンダーブロックBとシリンダーヘッドHおよびフロ
ントカバーCとの間に液状ガスケット4を介在させてシ
ールすることができる寸法であればよい。また、フロン
トカバーCの受け溝3の深さおよび幅も特に限定される
ものではなく、少なくとも、各部の構成部品が組み合わ
されたときに、シリンダーヘッドガスケットGの突出端
部1の先端がフロントカバーCのフランジ面Fを越えて
受け溝3内に位置することができるように選定されてい
ればよい。
【0012】シール溝2は、図6に示されているよう
に、受け溝3との間で十字形を形成するようにフロント
カバーCのフランジ面の幅方向の中間位置に配置されて
いる。しかしながら、図7に示すように、受け溝3の一
端にシール溝2を位置させることもできる。また、図8
に示すように、複数本(図示の場合、2本)のシール溝
2を相互に離間してフロントカバーCのフランジ面に配
置することもできる。一方、受け溝3は、図6〜8に示
すものの場合、その両端をフロントカバーCの端縁部で
閉鎖された形状で設けられているが、図9に例示するよ
うに、その一端または両端(図示の場合、両端)を開放
した形状で設けることもできる。
に、受け溝3との間で十字形を形成するようにフロント
カバーCのフランジ面の幅方向の中間位置に配置されて
いる。しかしながら、図7に示すように、受け溝3の一
端にシール溝2を位置させることもできる。また、図8
に示すように、複数本(図示の場合、2本)のシール溝
2を相互に離間してフロントカバーCのフランジ面に配
置することもできる。一方、受け溝3は、図6〜8に示
すものの場合、その両端をフロントカバーCの端縁部で
閉鎖された形状で設けられているが、図9に例示するよ
うに、その一端または両端(図示の場合、両端)を開放
した形状で設けることもできる。
【0013】上述の如く構成される本発明のシール構造
は、シリンダーブロックBとシリンダーヘッドHの間に
シリンダーヘッドガスケットGを装着する一方、フロン
トカバーCのシール溝2および受け溝3に液状ガスケッ
ト4を付着し、フロントカバーCをシリンダーブロック
BおよびシリンダーヘッドHの端面P(図4参照)側に
取り付けることによって組み立てられる。
は、シリンダーブロックBとシリンダーヘッドHの間に
シリンダーヘッドガスケットGを装着する一方、フロン
トカバーCのシール溝2および受け溝3に液状ガスケッ
ト4を付着し、フロントカバーCをシリンダーブロック
BおよびシリンダーヘッドHの端面P(図4参照)側に
取り付けることによって組み立てられる。
【0014】フロントカバーのフランジ面Fとシリンダ
ーブロックおよびシリンダーヘッドの端面Pとの間の全
体的なシールは、フロントカバーのシール溝2に付着さ
れた液状ガスケット4が両面F,P間の隙間を充填する
ことによって行われる。それと同時に、3面合わせ部A
におけるシールは、シリンダーヘッドガスケットの突出
端部1をフロントカバーの受け溝3に挿入し、そして受
け溝3に付着された液状ガスケット4がシール溝2の液
状ガスケット4と共に3面合わせ部Aの隙間を充填する
ことによって行われる。
ーブロックおよびシリンダーヘッドの端面Pとの間の全
体的なシールは、フロントカバーのシール溝2に付着さ
れた液状ガスケット4が両面F,P間の隙間を充填する
ことによって行われる。それと同時に、3面合わせ部A
におけるシールは、シリンダーヘッドガスケットの突出
端部1をフロントカバーの受け溝3に挿入し、そして受
け溝3に付着された液状ガスケット4がシール溝2の液
状ガスケット4と共に3面合わせ部Aの隙間を充填する
ことによって行われる。
【0015】
【実施例2】図10は本発明の別の実施例によるシール
構造を示す図で、シリンダーヘッドガスケットGの突出
端部1が3面合わせ部AにおいてシリンダーブロックB
またはシリンダーヘッドHの端面Pに接面するように曲
げられた曲折伸延部分1aを備えていることを除き、前
記実施例と同様に構成されている。
構造を示す図で、シリンダーヘッドガスケットGの突出
端部1が3面合わせ部AにおいてシリンダーブロックB
またはシリンダーヘッドHの端面Pに接面するように曲
げられた曲折伸延部分1aを備えていることを除き、前
記実施例と同様に構成されている。
【0016】シリンダーヘッドガスケットの曲折伸延部
分1aは、3面合わせ部Aが組み合わさられるとき、フ
ロントカバーCによって端面Pに接面するように押し付
けられるため、ガスケット組込み時における取付け位置
にバラツキが生じるのを回避し、常に所定の位置へシリ
ンダーヘッドガスケットを配置させる。それと同時に、
曲折伸延部分1aは、そのばね性によって3面合わせ部
Aにおける密着度を上げ、それによりシール性を向上す
る。ここにおいて、図示されていないが、シリンダーヘ
ッドガスケットの曲折伸延部分1aのばね性を高めるた
めに、曲折伸延部分1aにビードを設けることができる
ことは容易に理解されよう。
分1aは、3面合わせ部Aが組み合わさられるとき、フ
ロントカバーCによって端面Pに接面するように押し付
けられるため、ガスケット組込み時における取付け位置
にバラツキが生じるのを回避し、常に所定の位置へシリ
ンダーヘッドガスケットを配置させる。それと同時に、
曲折伸延部分1aは、そのばね性によって3面合わせ部
Aにおける密着度を上げ、それによりシール性を向上す
る。ここにおいて、図示されていないが、シリンダーヘ
ッドガスケットの曲折伸延部分1aのばね性を高めるた
めに、曲折伸延部分1aにビードを設けることができる
ことは容易に理解されよう。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、フロントカバーのシー
ル溝2に付着された液状ガスケット4が両面F,P間の
隙間を充填することにより、フロントカバーのフランジ
面Fとシリンダーブロックおよびシリンダーヘッドの端
面Pとの間の全体的なシールを確実に遂行すると共に、
シリンダーヘッドガスケットの突出端部1をフロントカ
バーの受け溝3に挿入することによって受け溝3の液状
ガスケット4がシール溝2の液状ガスケット4と共に3
面合わせ部Aの隙間を充填することにより、3面合わせ
部Aにおけるシールを確実に遂行することができ、それ
により、3面合わせ部AにおけるシリンダーヘッドH、
シリンダーブロックBおよびシリンダーヘッドガスケッ
トGの加工精度に影響されることなしに3面合わせ部に
おけるシールを簡単かつ確実に行うことができる。
ル溝2に付着された液状ガスケット4が両面F,P間の
隙間を充填することにより、フロントカバーのフランジ
面Fとシリンダーブロックおよびシリンダーヘッドの端
面Pとの間の全体的なシールを確実に遂行すると共に、
シリンダーヘッドガスケットの突出端部1をフロントカ
バーの受け溝3に挿入することによって受け溝3の液状
ガスケット4がシール溝2の液状ガスケット4と共に3
面合わせ部Aの隙間を充填することにより、3面合わせ
部Aにおけるシールを確実に遂行することができ、それ
により、3面合わせ部AにおけるシリンダーヘッドH、
シリンダーブロックBおよびシリンダーヘッドガスケッ
トGの加工精度に影響されることなしに3面合わせ部に
おけるシールを簡単かつ確実に行うことができる。
【0018】また、シリンダーヘッドガスケットの突出
端部1に、端面Pに接面するように曲げられた曲折伸延
部分1aを設けることにより、ガスケット組込み時の取
付け位置のバラツキを解消し、シリンダーヘッドガスケ
ットGを確実に所定の位置へ配置させることができると
共に、そのばね性によって3面合わせ部Aにおける密着
度を上げてシール性を向上することができる。
端部1に、端面Pに接面するように曲げられた曲折伸延
部分1aを設けることにより、ガスケット組込み時の取
付け位置のバラツキを解消し、シリンダーヘッドガスケ
ットGを確実に所定の位置へ配置させることができると
共に、そのばね性によって3面合わせ部Aにおける密着
度を上げてシール性を向上することができる。
【図1】本発明のガスケットが適用される3面合わせ部
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図2】3面合わせ部におけるシールを説明するための
図である。
図である。
【図3】3面合わせ部におけるシールを説明するための
図2と同様な図である。
図2と同様な図である。
【図4】本発明の実施例によるシール構造を模式的に示
す部分断面図である。
す部分断面図である。
【図5】図4に示すシール構造の模式的な部分平面図で
ある。
ある。
【図6】図4に示すシール構造のフロントカバーのフラ
ンジ面におけるシール溝と受け溝の間の位置関係を説明
するための模式的な部分斜視図である。
ンジ面におけるシール溝と受け溝の間の位置関係を説明
するための模式的な部分斜視図である。
【図7】図6に示すフロントカバーのフランジ面の変形
例を示す図である。
例を示す図である。
【図8】図6に示すフロントカバーのフランジ面の別の
変形例を示す図である。
変形例を示す図である。
【図9】図6に示すフロントカバーのフランジ面の更に
別の変形例を示す図である。
別の変形例を示す図である。
【図10】本発明の実施例によるシール構造を模式的に
示す図4と同様な部分断面図である。
示す図4と同様な部分断面図である。
1 突出端部 1a 曲折伸延部分 2 シール溝 3 受け溝 4 液状ガスケット A 3面合わせ部 B シリンダーブロック C フロントカバー F フランジ面 G シリンダーヘッドガスケット P 端面
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 成剛 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 大沢 浪益 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 村松 秀喜 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 シリンダーブロックとシリンダーヘッド
とフロントカバーとの3面合わせ部におけるシール構造
であって、 適用されたシリンダーブロックおよびシリンダーヘッド
のフロントカバー側の端面から突出したシリンダーヘッ
ドガスケットの突出端部と、 総体的にフロントカバーのフランジ面に沿って環状に延
びるように形成された少なくとも1本のシール溝および
シリンダーヘッドガスケットの突出端部をその内部に受
容するようにフロントカバーのフランジ面に形成された
受け溝と、 フロントカバーのシール溝および受け溝に付着された液
状ガスケットとから構成されることを特徴とするシール
構造。 - 【請求項2】 前記シリンダーヘッドガスケットの突出
端部は3面合わせ部においてシリンダーブロックまたは
シリンダーヘッドの端面に接面するように曲げられた曲
折伸延部分を備えていることを特徴とする請求項1記載
のシール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16151198A JPH11336907A (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | 一体型フロントカバー3面合わせ部のシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16151198A JPH11336907A (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | 一体型フロントカバー3面合わせ部のシール構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11336907A true JPH11336907A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15736460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16151198A Pending JPH11336907A (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | 一体型フロントカバー3面合わせ部のシール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11336907A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009264476A (ja) * | 2008-04-24 | 2009-11-12 | Toyota Motor Corp | シール構造、チェーンケース及びシール構造形成方法 |
US7677578B2 (en) * | 2005-03-09 | 2010-03-16 | Nissan Motor Co., Ltd. | Seal structure |
KR101055039B1 (ko) * | 2008-09-29 | 2011-08-05 | 현대자동차주식회사 | 실린더 헤드 커버 개스킷 |
JP2017190723A (ja) * | 2016-04-14 | 2017-10-19 | 株式会社マーレ フィルターシステムズ | 内燃機関のシール構造 |
CN107461275A (zh) * | 2017-08-11 | 2017-12-12 | 浙江吉利控股集团有限公司 | 一种三结合面密封结构 |
-
1998
- 1998-05-27 JP JP16151198A patent/JPH11336907A/ja active Pending
Cited By (7)
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