JPH11336332A - 既存構造物の補強構造及び補強構造物 - Google Patents

既存構造物の補強構造及び補強構造物

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JPH11336332A
JPH11336332A JP10148922A JP14892298A JPH11336332A JP H11336332 A JPH11336332 A JP H11336332A JP 10148922 A JP10148922 A JP 10148922A JP 14892298 A JP14892298 A JP 14892298A JP H11336332 A JPH11336332 A JP H11336332A
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友彦 有田
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光雄 坂本
Shunichi Yamada
俊一 山田
Norihide Kojika
紀英 小鹿
Norio Suzuki
紀雄 鈴木
Yasutsugu Kurokawa
泰嗣 黒川
Akihiro Kunimatsu
晃寛 國末
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平面上、2棟以上の既存構造物が互いに分離
した形で配置された既存構造物群において、基本的に既
存構造物に対して格別な耐震補強架構を付加することな
く複数の既存構造物の耐震性能を高める。 【解決手段】 隣接する既存構造物1,2を互いに連結
し、一方の既存構造物1の耐力や剛性の小さい構面の耐
震性能を他方の既存構造物2の耐力や剛性の大きい構面
で補う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は既存構造物の耐震
性を高める既存構造物の補強構造、及びそれを実施した
補強構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例えば
スパン方向の耐震要素が戸境壁で、桁行方向の耐震要素
が柱・梁の架構である集合住宅のように、スパン方向に
は地震に対して耐力と剛性に余裕があるのに対し、桁行
方向には耐力や靱性が不十分であると評価される既存構
造物を耐震補強する場合、補強は桁行方向に施すことに
なるが、集合住宅の場合には開口部を確保する要請か
ら、廊下側とベランダ側のいずれに対しても桁行方向の
架構内に補強架構を配置することは難しく、この種の既
存構造物を単独で耐震補強することには困難を伴う。
【0003】このような、平面上、直交する二構面の
内、いずれか一方の構面の耐力が他方の構面の耐力より
小さい既存構造物が2棟以上、互いに直交する形で配置
され、構造物群を形成している場合にも、耐震補強は既
存構造物の桁行方向に施されることになるが、全既存構
造物を耐震補強するとすれば、耐力の小さい構面に沿っ
て耐震補強架構を配置する必要が既存構造物単位で生ず
るため、耐震補強架構を配置すべき架構数が多くなる
上、配置のための工事によって既存構造物の利用計画の
他、構造物内での執務や生活に制約を加える問題が生ず
る。
【0004】また構造的に分離した隣接する既存構造物
はエキスパンションジョイントで連結されているが、そ
の間隔が十分に取られていない場合や、その間から施工
時の充填物が除去されていない場合に、地震時に構造物
同士が衝突するときには両構造物が一体となった挙動を
するのに対し、離れるときには独立して挙動することか
ら、両構造物の耐震性能を正確に評価することができな
いため、補強後の各構造物の耐震性能を評価する上では
各構造物が独立して挙動するように補強する必要があ
り、それには連結部分の間隔を拡張することが必要にな
る。
【0005】連結部分の間隔拡張の必要は各構造物毎に
補強する際に、耐震補強架構が既存構造物と干渉する場
合にも生ずるが、連結部分に隙間を埋めるために充填さ
れている充填物を撤去した上で、拡張しなければなら
ず、また間隔を拡張する際に、エキスパンションジョイ
ントに隣接する柱・梁の断面を欠損しなければならない
場合が多いため、その作業には多大な労力を伴う。
【0006】この発明は上記背景より、各構造物毎に耐
震補強することを要しない補強構造を提案するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では平面上、2棟
以上の既存構造物が互いに分離した形で配置された既存
構造物群において、隣接する既存構造物を互いに連結す
ることにより、一方の既存構造物の耐力や剛性の小さい
構面の耐震性能を他方の既存構造物の耐力や剛性の大き
い構面で補い、基本的に既存構造物に対して格別な耐震
補強架構を付加することなく複数の既存構造物の耐震性
能を高めることを可能にする。
【0008】各既存構造物を独立させたまま耐震補強す
るとすれば、前記の通り、ある既存構造物の耐力や剛性
の小さい構面に対してその耐力や剛性を補う耐震補強架
構を付加することが必要になるが、本発明ではその方向
に、隣接する既存構造物の耐力や剛性の高い構面が位置
することで、上記のように隣接する既存構造物が互いに
連結されることのみにより、隣接する既存構造物の耐力
や剛性の高い構面が耐震補強されるべき既存構造物の構
面に対する耐震補強架構として利用されるため、既存構
造物の構面に対して耐震補強架構を付加することは必ず
しも必要でなくなる。
【0009】また隣接する既存構造物同士の連結によ
り、両者間で応力の伝達が行われる結果、不足している
いずれか一方の既存構造物の耐力や剛性が他方の既存構
造物によって補われるため、補強後の既存構造物の耐震
性能を確保する上で耐震補強架構を付加することが必要
であるとしても、少ない耐震補強架構数で既存構造物群
全体を耐震補強することが可能になる。
【0010】耐震補強架構を付加する場合にも、既存構
造物同士を連結しない場合より少ない耐震補強架構数で
耐震補強できることから、既存構造物の利用計画に影響
を与えないよう、耐震補強架構の配置箇所を選択するこ
とができるため、既存構造物の内部に配置することな
く、外部にのみ耐震補強架構を配置することで、既存構
造物の業務や生活に影響を与えずに補強工事を遂行する
ことが可能になる。
【0011】請求項1では隣接する既存構造物の内、例
えば一方の既存構造物の耐力や剛性の小さい構面の方向
の水平力が他方の既存構造物に伝達され、他方の既存構
造物の耐力や剛性の小さい構面の方向の水平力が一方の
既存構造物に伝達されればよいことから、隣接する既存
構造物の連結部分はこの二方向に水平力の伝達が行える
ように連結されていれば足りる。
【0012】隣接する既存構造物は、請求項2に記載の
ように隣接する既存構造物間に既存構造物とは独立した
平面架構,もしくは立体架構の耐震補強架構を構築し、
この耐震補強架構を介して互いに連結される場合もあ
る。
【0013】隣接する既存構造物を連結するのみでは、
補強後の構造物群として十分な耐力と剛性を確保できな
い場合は、請求項3に記載のように互いに連結された既
存構造物の内、少なくともいずれか一方の既存構造物の
架構に対して耐震補強が施される。
【0014】耐震補強としては鉄骨ブレースや耐力壁等
の耐震要素、もしくは耐震要素を含む耐震補強架構を新
設することの他、既存の耐力壁を増打ちする、または既
存の柱・梁架構を補強する、あるいはそれらの組み合わ
せが実施される。
【0015】隣接する既存構造物を独立させたまま耐震
補強するとすれば、耐震補強を施すべき架構数が多くな
るが、本発明では隣接する既存構造物が互いに連結され
ることによって耐震性能が向上するため、それに加えて
耐震補強を施すべき対象となる架構数は少なくて済む。
【0016】既存構造物の架構内に耐震要素を含む耐震
補強架構を新設する場合には、請求項4に記載のように
少なくともいずれか一方の既存構造物の架構に、耐震要
素と共に制震装置が組み込まれた耐震補強架構を設置す
ることで、その既存構造物の架構を補強する場合もあ
る。
【0017】制震装置には鋼材、鉛、アルミニウム等の
金属の弾塑性特性を利用した弾塑性ダンパの他、粘性
体、粘弾性体、超塑性体を利用したダンパ、オイルダン
パ、ER流体やMR流体等を利用したダンパ、あるいは
耐震要素と架構間の相対変位量に応じた反力を発生し、
両者間の振動を抑制する装置が使用される。
【0018】請求項4では耐震補強架構内に制震装置が
組み込まれることで、制震装置が耐震要素と耐震補強架
構本体との間の相対変位時に相対変位量に対応した振動
エネルギを吸収し、あるいは振動を抑制するため、既存
構造物の架構と耐震補強架構が負担すべき水平力が低減
される。
【0019】隣接する既存構造物を連結するのみでは耐
力と剛性の確保が十分でない場合にはまた、請求項5に
記載のように互いに連結された既存構造物の内、少なく
ともいずれか一方の既存構造物の架構の外部に、既存構
造物とは独立した平面架構,もしくは立体架構の耐震補
強架構を構築し、前記いずれか一方の既存構造物の架構
に連結することも行われる。
【0020】この平面架構や立体架構の耐震補強架構は
既存構造物に連結されることで、既存構造物に作用する
水平力を既存構造物と共に分担し、既存構造物への応力
の集中を回避する。この場合、補強後の構造物群は既存
構造物と耐震補強架構のそれぞれの耐力の和と剛性の和
で耐震上、必要な耐力と剛性を確保する。
【0021】隣接する既存構造物を独立させたまま、既
存構造物の外部に耐震補強架構を付加するとすれば、隣
接する既存構造物間に耐震補強架構を配置するのに十分
な間隔がない場合に、一方の既存構造物の構面外に重ね
て配置することになるが、本発明では隣接する既存構造
物が連結されることで、重ねて配置されるべき耐震補強
架構を付加することと同等の効果を得ているため、その
ような配置をする必要は生じない。
【0022】また既存構造物を独立させたまま、その外
部に耐震補強架構を付加する場合、各既存構造物に付
き、耐力や剛性の小さい各構面毎に耐震補強架構を付加
しなければならないが、本発明では隣接する既存構造物
が互いに連結されることで、一方の既存構造物の耐力や
剛性の小さい構面に耐震補強架構が付加されたことと同
等になり、他方の既存構造物の連結側の耐力や剛性の小
さい構面にも耐震補強架構が付加されたことと同等にな
るため、実際に付加すべき耐震補強架構は前記他方の既
存構造物の、連結側の反対側の構面に対して配置されれ
ばよいことになる。
【0023】請求項2、もしくは請求項5の耐震補強架
構には請求項6に記載のように必要により制震装置が組
み込まれる。または請求項7に記載のように請求項2、
もしくは請求項5の耐震補強架構と既存構造物との間に
制震装置が介在させられる。これらの場合も制震装置の
組み込みによって既存構造物の架構と耐震補強架構が負
担すべき水平力が低減される。
【0024】請求項8では請求項1、もしくは請求項3
乃至請求項7のいずれかにおいて、隣接する既存構造物
を剛に連結し、補強後の構造物群の一体性を強めること
で、構造物群が一体となった一構造物として必要な耐力
と剛性を確保する。
【0025】この場合、隣接する既存構造物が剛結され
ることで、連結部分において、一方の既存構造物の耐力
や剛性の小さい構面の方向に、他方の既存構造物の耐力
や剛性の大きい構面が付加される形になることから、独
立して耐震補強する場合に必要とされる連結部分側への
耐震補強架構の配置が不要になる等、ある既存構造物の
不足している耐力や剛性が隣接する既存構造物によって
補われる効果が高まるため、請求項5,もしくは請求項
6と請求項8を組み合わせて実施する場合には少ない数
の耐震補強架構の配置により既存構造物群を耐震補強す
ることが可能になる。
【0026】ここで剛に連結するとは鉄筋コンクリート
や鋼材、鋼棒等によって連結部分が、構造的に連続して
いる場合と同等な耐力と剛性を兼ね備え、変形も十分小
さくなるように接合することを言う。
【0027】請求項9に記載のように請求項1、もしく
は請求項3乃至請求項7のいずれかにおいて、隣接する
既存構造物の連結部分に制震装置を介在させた場合、あ
るいは請求項10に記載のように請求項1、もしくは請求
項3乃至請求項7のいずれかにおいて、一部の隣接する
既存構造物を剛に連結すると共に、他の一部の隣接する
既存構造物の連結部分に制震装置を介在させた場合に
は、隣接する既存構造物間で伝達される水平力が制震装
置によって制御され、振動エネルギの吸収が行われるこ
とから、いずれか一方の既存構造物に過大な水平力を負
担させることを回避できるため、より合理的な耐震補強
を行うことが可能になる。
【0028】既存構造物と付加される耐震補強架構との
間に制震装置を介在させる請求項7、及び隣接する既存
構造物間に制震装置を介在させる請求項9,10では既存
構造物が保有している耐震特性によって平面上と立面上
の制震装置の設置箇所が決まるため、必ずしも全連結部
分や全階に制震装置を設置する必要はなく、設置箇所は
任意に選択される。
【0029】
【発明の実施の形態】既存構造物1,2は図1,図2に
示すようにスパン方向の耐震要素が耐力壁3で、桁行方
向の耐震要素が柱4と梁5からなるラーメン架構である
場合のように、スパン方向の耐力や剛性が高く、桁行方
向の耐力や剛性が小さい平面で構成され、既存構造物群
は少なくとも2棟の既存構造物1,2が分離し、それぞ
れのスパン方向が交差する形で配置され、構成されてい
る。
【0030】図面では隣接する既存構造物1,2のスパ
ン方向が互いに直交した場合を示しているが、必ずしも
直交している必要はない。
【0031】請求項1の発明は図1,図2に示すように
隣接する既存構造物1,2を互いに連結することで、一
方の既存構造物1(2)の耐力や剛性の小さい構面の耐
震性能を他方の既存構造物2(1)の耐力や剛性の大き
い構面で補うものである。
【0032】図1,図2の場合、桁行方向がx方向を向
く既存構造物1の桁行方向の耐力や剛性が、桁行方向が
y方向を向く既存構造物2のスパン方向の耐力壁3によ
って補われ、既存構造物2の桁行方向の耐力や剛性が既
存構造物1のスパン方向の耐力壁3によって補われる。
【0033】既存構造物1,2同士の連結は、既存構造
物1の桁行方向の構面と、既存構造物2のスパン方向の
構面との間でx方向の水平力が伝達され、既存構造物1
の既存構造物2寄りのスパン方向の構面と、既存構造物
2の既存構造物1寄りの桁行方向の構面との間でy方向
の水平力が伝達されるよう、図中、円で示す位置で実質
的に接合されればよく、例えば双方からブラケットを突
設し、両ブラケットを鉛直方向を向くボルトやピンで接
合することにより行われる。
【0034】図2は既存構造物1と既存構造物2の階数
が等しく、各階毎に連結した場合を示す。図3は既存構
造物1の桁行方向の変形量が大きくなる上層階のみで連
結した場合を示す。図4は既存構造物1と既存構造物2
の階数が相違する場合に、各階毎に連結した場合、図5
は上層階のみで連結した場合である。
【0035】図6は既存構造物1,2間の間隔が大きい
場合に、請求項2の発明を実施した場合の立面を示す。
請求項2は既存構造物1,2間に既存構造物1,2とは
独立した平面架構,もしくは立体架構の耐震補強架構6
を新たに構築し、耐震補強架構6を介して既存構造物
1,2を連結した場合であり、各既存構造物1,2と耐
震補強架構6とが上記要領で接合される。
【0036】請求項2で付加される耐震補強架構6は補
強フレーム8と、補強フレーム8内に架設されるブレー
ス等の耐震要素7から構成され、耐震要素7の一端を補
強フレーム8から切り離し、両者間に制震装置9を組み
込む場合や、耐震補強架構6と少なくともいずれか一方
の既存構造物1,2との間に制震装置9を介在させる場
合もある。
【0037】図7は図1に示す配置の既存構造物群にお
いて、請求項3、もしくは請求項4の発明を実施した平
面を示す。請求項3は請求項1において、鉄骨ブレース
や耐力壁等の耐震要素7、あるいは耐震要素7を含む耐
震補強架構6を新設する等により、少なくともいずれか
一方の既存構造物2(1)の架構に対して耐震補強を施
した場合である。
【0038】請求項3で付加される耐震補強架構6は図
8に示すように既存構造物1,2の架構内に組み込まれ
る補強フレーム8と、補強フレーム8内に架設される耐
震要素7から構成され、請求項4の耐震補強架構6は図
9に示すように補強フレーム8と、補強フレーム8内に
架設され、一端が補強フレーム8から切り離される耐震
要素7と、補強フレーム8と耐震要素7間に跨って設置
される制震装置9から構成される。
【0039】制震装置9には補強フレーム8と耐震要素
7との間の相対変位量に対応した振動エネルギを吸収す
る各種ダンパの他、相対変位量に対応した反力を発生
し、補強フレーム8と耐震要素7間の振動を抑制する装
置が使用される。
【0040】図10は図1に示す配置の既存構造物群にお
いて、請求項5の発明を実施した平面を、図11は立面を
示す。請求項5は請求項1において、互いに連結された
既存構造物1,2の内、少なくともいずれか一方の既存
構造物2の架構の外部に、既存構造物2とは独立した平
面架構,もしくは立体架構の耐震補強架構6を構築し、
その耐震補強架構6を前記いずれか一方の既存構造物2
の架構に連結した場合である。
【0041】請求項5の耐震補強架構6は図11に示すよ
うに既存構造物2の架構外に組み立てられる補強フレー
ム8と、補強フレーム8内に架設される耐震要素7から
構成される。
【0042】図10に示すように桁行方向がy方向を向く
既存構造物2の既存構造物1側の桁行方向の構面はそれ
に連結されている既存構造物1のスパン方向の構面によ
って補強されるため、耐震補強架構6は既存構造物1の
反対側の構面に沿って構築されればよい。耐震補強架構
6は既存構造物2の架構に制震装置9を介在させて接合
される、もしくは剛接合される。
【0043】図12は図1に示す配置の既存構造物群にお
いて、請求項6の発明を実施した平面を、図13は立面を
示す。請求項6は請求項5の耐震補強架構6内に制震装
置9を組み込んだ場合であり、その耐震補強架構6は既
存構造物2の架構外に組み立てられる補強フレーム8
と、補強フレーム8内に架設され、一端が補強フレーム
8から切り離される耐震要素7と、補強フレーム8と耐
震要素7間に跨って設置される制震装置9から構成され
る。
【0044】請求項6では耐震補強架構6内への制震装
置9の組み込みによって既存構造物2の架構と耐震補強
架構6が負担すべき水平力が低減されるため、耐震補強
架構6は既存構造物2の桁行方向の片側にのみ配置され
れば足りる。同様の理由から、図13では既存構造物2の
全層に亘る高さの耐震補強架構6を構築し、各層毎に耐
震補強架構6を既存構造物2に連結しているが、図3の
ように上層のみにおいて耐震補強架構6を既存構造物2
に連結する場合もある。
【0045】請求項7は請求項5の耐震補強架構6と既
存構造物2との間の連結部分に制震装置9を介在させた
場合であり、図11において円で示す連結部分を制震装置
9に置き換えた形に相当する。
【0046】図14は図1に示す配置の既存構造物群にお
いて、既存構造物1,2を互いに剛に連結した請求項8
の発明を実施した平面を、図15,図16はその具体例を示
す。図14においてハッチを入れた部分が剛に連結した部
分を示す。
【0047】図15−(b) ,(c) は(a) に示すように隣接
する既存構造物1,2が梁5,5において対向している
場合の連結例を示す。(b) は梁5,5間にモルタルやコ
ンクリート等の充填材10を充填すると共に、梁5,5の
上端間と下端間に鋼板11を渡し、アンカー筋12等によっ
て鋼板11を梁5,5に定着させた場合、(c) は充填材10
の充填と鋼板11の定着と共に、両梁5,5を幅方向に貫
通する鋼棒13を貫通させた場合である。
【0048】図16−(b) は(a) に示すように各梁5の対
向する梁5側にスラブが接続している場合の連結例を示
す。ここでは図15−(b) と同様の要領で連結している
が、充填材10の充填部分を挟んで片側では上下の鋼板1
1,11を貫通するボルト14を使用し、他方側では後施工
アンカー15を使用して鋼板11,11をスラブ部分に定着さ
せている。また鋼板11とスラブの接着面に樹脂接着モル
タルや無収縮モルタルを充填する場合もある。
【0049】図17〜図19は請求項9の発明の具体例を示
す。請求項9は隣接する既存構造物1,2の連結部分に
制震装置9を介在させた場合である。図17,図18は制震
装置9として回転体形状の弾塑性ダンパを使用した場
合、図19はオイルダンパを使用した場合を示す。いずれ
の場合も各梁5の対向する面に制震装置9を支持する、
あるいは把持するブラケット16が突設され、アンカーボ
ルト17によって梁5に定着される。
【0050】図20〜図22は同一平面で、同一架構で構成
された4棟の既存構造物1,1,2,2が巴形に配列し
た既存構造物群において、請求項5,もしくは請求項6
と請求項8を組み合わせて実施した場合を示す。図20
中、ハッチを入れた部分が剛結箇所を示す。図21は既存
構造物1,2に対して制震装置9のない耐震補強架構6
を付加した場合、図22は制震装置9付きの耐震補強架構
6を付加した場合である。
【0051】図20に示す平面の既存構造物群において、
既存構造物1,2の連結部分を剛結することなく耐震補
強するとすれば、各既存構造物1,2毎に独立した耐震
補強が必要であることから、桁行方向がx方向を向く既
存構造物1とy方向を向く既存構造物2に付き、それぞ
れの桁行方向の2構面に対して耐震補強架構を付加する
ことが必要になる。
【0052】それに加え、各既存構造物1,2のスパン
方向の耐力も補う必要があれば、妻側にスパン方向に耐
震補強架構を付加することになるため、結果的に各既存
構造物1,2に対してコの字型に耐震補強架構を配置す
ることが必要になる。その場合、平面上、閉じた形に配
列した既存構造物群の内周側に配置される耐震補強架構
が動線を分断させるため、既存構造物1,2の内部での
業務や生活を継続することは困難になる上、補強工事期
間中、移転することが必要になる。
【0053】これに対し、図20では隣接する既存構造物
1,2が剛結されることで、既存構造物1の連結部分に
おいて、既存構造物群の内周側の桁行方向の構面が既存
構造物2のスパン方向の構面によって補強される結果、
全体としては閉じた形に配列した既存構造物群が補強後
にチューブ構造になるため、図20に示すように既存構造
物群の内周側に耐震補強架構6を付加する必要がなく、
既存構造物1,2内での業務や生活を継続することに支
障を来すことはない。
【0054】この場合、補強工事は既存構造物群の外周
側に対してのみ行えばよいため、建築計画に整合した合
理的な補強計画を立てることが可能である。
【0055】
【発明の効果】請求項1,2では平面上、2棟以上の既
存構造物が互いに分離した形で配置された既存構造物群
において、隣接する既存構造物を互いに連結すること
で、一方の既存構造物の耐力や剛性の小さい構面の耐震
性能を他方の既存構造物の耐力や剛性の大きい構面で補
うため、基本的に既存構造物に対して格別な耐震補強架
構を付加することなく複数の既存構造物の耐震性能を高
めることが可能になる。
【0056】また連結によって隣接する既存構造物間で
応力の伝達が行われることから、いずれか一方の既存構
造物の耐力や剛性が他方の既存構造物によって補われる
ため、補強後の既存構造物の耐震性能を確保する上で耐
震補強架構を付加することが必要であるとしても、少な
い耐震補強架構数で既存構造物群全体を耐震補強するこ
とが可能になる。
【0057】耐震補強架構を付加する場合にも、隣接す
る既存構造物を連結しない場合より少ない耐震補強架構
数で耐震補強できることから、既存構造物の利用計画に
影響を与えないよう、耐震補強架構の配置箇所を選択す
ることができ、外部にのみ耐震補強架構を配置すること
で、既存構造物の業務や生活に影響を与えずに補強工事
を遂行することが可能になる。
【0058】既存構造物を単独で補強するとすれば、執
務や生活に制約を加えるような多くの補強構面を付加す
ることが必要で、建築計画に整合しにくい補強計画を立
てることになるが、少ない補強数で済むことで、建築計
画に整合した合理的な補強計画を立てることができる。
【0059】特に平面上、閉じた形に配列した既存構造
物群の場合、既存構造物を単独で補強するとすれば、執
務や生活への影響が大きく、建築計画を阻害する補強計
画になるが、この場合にも互いに連結し、一体化させる
ことで執務や生活に影響を与えない、建築計画に整合し
た合理的な補強計画を立てることができる。
【0060】また既存のエキスパンションジョイントの
間隔が小さい場合にも、既存構造物を単独で補強するこ
とをせず、互いに連結して一体化させるため、この場合
にも少ない補強で、建築計画に整合した補強計画が可能
になる。
【0061】加えて既存構造物を互いに連結すること
で、連結部分での拘束効果が生ずるため、既存の架構構
面でのせん断力分布の局部的な応力集中が緩和され、既
存構造物の部材の限られた水平耐力に対し、相対的に耐
震余裕度が増す効果も得られる。このことは構造部材が
開断面の場合に生じていたせん断応力分布の最大値に比
べ、閉断面になることで、同じ作用せん断力に対するせ
ん断応力分布の最大値が小さくなることから明らかであ
る。
【0062】請求項3,4では互いに連結された既存構
造物の少なくともいずれか一方の架構に対して耐震補強
を施すため、隣接する既存構造物を連結するのみでは十
分でない場合にも、補強後の構造物群として十分な耐力
と剛性を確保することができる。この場合、隣接する既
存構造物が連結されることで耐震性能が向上するため、
それに加えて耐震補強を施すべき対象となる架構数は少
なくて済む。
【0063】特に請求項4では耐震補強架構内に制震装
置を組み込むことで、制震装置が耐震要素と耐震補強架
構本体との間の相対変位時に相対変位量に対応した振動
エネルギを吸収し、あるいは振動を抑制するため、既存
構造物の架構と耐震補強架構が負担すべき水平力が低減
される。
【0064】請求項5〜7では互いに連結された既存構
造物の少なくともいずれか一方の架構の外部に、既存構
造物とは独立した平面架構,もしくは立体架構の耐震補
強架構を構築し、既存構造物の架構に連結することで、
既存構造物に作用する水平力を既存構造物と耐震補強架
構に分担させ、既存構造物への応力の集中を回避するた
め、隣接する既存構造物を連結するのみでは耐力や剛性
が不十分な場合にも、補強後の構造物群として必要な耐
力と剛性を確保することができる。
【0065】特に請求項6では耐震補強架構に制震装置
を組み込み、請求項7では既存構造物と耐震補強架構間
に制震装置を介在させるため、既存構造物の架構と耐震
補強架構が負担すべき水平力が低減される。
【0066】請求項8では隣接する既存構造物を剛に連
結することで、ある既存構造物の耐力や剛性を隣接する
既存構造物によって補う効果を高めるため、少ない数の
耐震補強架構の配置により既存構造物群を耐震補強する
ことが可能になる。
【0067】請求項9では隣接する既存構造物の連結部
分に制震装置を介在させることで、請求項10では一部の
隣接する既存構造物を剛に連結すると共に、他の一部の
隣接する既存構造物の連結部分に制震装置を介在させる
ことで、隣接する既存構造物間で伝達される水平力を制
震装置によって制御し、いずれか一方の既存構造物に過
大な水平力を負担させることを回避するため、より合理
的な耐震補強を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の実施例を示した平面図である。
【図2】隣接する既存構造物を各階毎に連結した場合を
示した図1の立面図である。
【図3】隣接する既存構造物を上層階でのみ連結した場
合を示した図1の立面図である。
【図4】階数が相違する、隣接する既存構造物を各階毎
に連結した場合を示した図1の立面図である。
【図5】階数が相違する、隣接する既存構造物を上層階
でのみ連結した場合を示した図1の立面図である。
【図6】請求項2の実施例を示した立面図である。
【図7】請求項3、もしくは請求項4の実施例を示した
平面図である。
【図8】請求項3の実施例を示した図7の立面図であ
る。
【図9】請求項4の実施例を示した図7の立面図であ
る。
【図10】請求項5の実施例を示した平面図である。
【図11】図10の立面図である。
【図12】請求項6の実施例を示した平面図である。
【図13】図12の立面図である。
【図14】請求項8の実施例を示した平面図である。
【図15】(a) は隣接する既存構造物の連結部分を示し
た断面図、(b) ,(c) は(a) の場合の請求項8の具体例
を示した断面図である。
【図16】(a) は隣接する既存構造物の連結部分を示し
た断面図、(b) は(a) の場合の請求項8の具体例を示し
た断面図である。
【図17】請求項9の具体例を示した断面図である。
【図18】請求項9の他の具体例を示した断面図であ
る。
【図19】請求項9の他の具体例を示した断面図であ
る。
【図20】請求項5と請求項8を組み合わせた場合の実
施例を示した平面図である。
【図21】図20の立面図である。
【図22】請求項6と請求項8を組み合わせた場合の実
施例を示した図20の立面図である。
【符号の説明】
1,2……既存構造物、3……耐力壁、4……柱、5…
…梁、6……耐震補強架構、7……耐震要素、8……補
強フレーム、9……制震装置、10……充填材、11……鋼
板、12……アンカー筋、13……鋼棒、14……ボルト、15
……後施工アンカー、16……ブラケット、17……アンカ
ーボルト。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【請求項1】 構造上、分離・独立している2棟以上の
既存構造物からなる既存構造物群において、隣接する既
存構造物を互いに連結し、一方の既存構造物の耐力や剛
性の小さい構面の耐震性能を他方の既存構造物の耐力や
剛性の大きい構面で補い、複数の既存構造物の耐震性能
を高める既存構造物の補強構造。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小鹿 紀英 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 鈴木 紀雄 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 黒川 泰嗣 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 國末 晃寛 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造上、分離・独立している2棟以上の
    既存構造物からなる既存構造物群において、隣接する既
    存構造物を互いに連結してある既存構造物の補強構造。
  2. 【請求項2】 隣接する既存構造物間に既存構造物とは
    独立した平面架構,もしくは立体架構の耐震補強架構を
    構築し、この耐震補強架構を介して隣接する既存構造物
    を互いに連結してある請求項1記載の既存構造物の補強
    構造。
  3. 【請求項3】 互いに連結された既存構造物の内、少な
    くともいずれか一方の既存構造物の架構に対して耐震補
    強を施してある請求項1記載の既存構造物の補強構造。
  4. 【請求項4】 互いに連結された既存構造物の内、少な
    くともいずれか一方の既存構造物の架構に、制震装置が
    組み込まれた耐震補強架構を設置してある請求項1記載
    の既存構造物の補強構造。
  5. 【請求項5】 互いに連結された既存構造物の内、少な
    くともいずれか一方の既存構造物の架構の外部に、既存
    構造物とは独立した平面架構,もしくは立体架構の耐震
    補強架構を構築し、前記いずれか一方の既存構造物の架
    構に連結してある請求項1記載の既存構造物の補強構
    造。
  6. 【請求項6】 耐震補強架構に制震装置が組み込んであ
    る請求項2、もしくは請求項5記載の既存構造物の補強
    構造。
  7. 【請求項7】 既存構造物と耐震補強架構間に制震装置
    を介在させてある請求項2、もしくは請求項5記載の既
    存構造物の補強構造。
  8. 【請求項8】 隣接する既存構造物を互いに剛に連結し
    てある請求項1、もしくは請求項3乃至請求項7のいず
    れかに記載の既存構造物の補強構造。
  9. 【請求項9】 互いに連結される既存構造物の連結部分
    に制震装置を介在させてある請求項1、もしくは請求項
    3乃至請求項7のいずれかに記載の既存構造物の補強構
    造。
  10. 【請求項10】 既存構造物群の内、一部の隣接する既
    存構造物を互いに剛に連結し、他の一部の隣接する既存
    構造物の連結部分に制震装置を介在させてある請求項
    1、もしくは請求項3乃至請求項7のいずれかに記載の
    既存構造物の補強構造。
  11. 【請求項11】 構造上、分離・独立している2棟以上
    の既存構造物からなる既存構造物群において、いずれか
    の既存構造物に対して請求項1乃至請求項10のいずれか
    に記載の補強が施された補強構造物。
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