JPH11336325A - 棒状体の十字状交差部の結束具 - Google Patents

棒状体の十字状交差部の結束具

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JPH11336325A
JPH11336325A JP10143690A JP14369098A JPH11336325A JP H11336325 A JPH11336325 A JP H11336325A JP 10143690 A JP10143690 A JP 10143690A JP 14369098 A JP14369098 A JP 14369098A JP H11336325 A JPH11336325 A JP H11336325A
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rod
shaped
cross
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intersection
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JP10143690A
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English (en)
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Yoshiro Agata
好郎 阿形
Katsumitsu Kinoshita
勝光 木下
Hiroyuki Kinoshita
裕行 木下
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Fukutomi Kinzoku Kk
Original Assignee
Fukutomi Kinzoku Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純で確実かつ短時間で強固に結束すること
ができる棒状体の十字状交差部の結束具を提供する。 【解決手段】 十字状に交差する一方の棒状体60の外
周面に沿ってラウンドする本体部10の両端部に、他の
一方の棒状体50を挿入するための入口部12と、挿入
された棒状体50を挾持する挾持部15を具備する結束
具1を、あらかじめ配置した十字状交差部に押し込むこ
とによって結束する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、一対の鉄
筋またはパイプ等を十字状に直交させて配筋あるいは組
み立て、または固定するにあたり、その直交する交差状
態を保持して互いに結束させるための鉄筋等の棒状体の
十字状交差部の結束具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築現場打設等で鉄筋コンクリートを成
形する場合、鉄筋を十字状に直交させて配筋することは
一般的である。
【0003】このように十字状の交差状態を保持するた
めに、従来では、その交差部に対し鉄線を巻き付けて双
方の鉄筋を互いに結束する方法や、鉄筋相互を溶接止め
する方法が採られているが、この方法では作業に時間が
掛り、作業者自体にも熟練を要する問題があった。
【0004】このような問題に対処するため、特開平6
−143200号公報には鉄板の曲げ加工により弾性的
なクランプ板部を設け、この弾性力によって交差部を保
持する結束具が提案されている。
【0005】図12は従来の結束具を示す斜視図であ
る。
【0006】この提案された結束具は、図12に示すよ
うにクランプ板部30の内部に嵌合口32から鉄筋を嵌
め込み、クランプ板部40の内部に嵌合口42から鉄筋
を嵌め込むことにより、各鉄筋を十字状に直交する状態
で結束し、各クランプ板部30,40内に嵌め込まれた
鉄筋は、その外周面に各クランプ板部30,40が弾性
的に挟持されることにより、結束状態が保持されるよう
になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
結束具は、鉄筋を挾持する各クランプ部30,40の弾
性力がそのまま鉄筋の固定状態を保持する結束力となる
ため、各クランプ部の鉄板の幅及び/または厚みを厚く
しないと結束力が不十分でコンクリートの打設作業中等
に鉄筋が結束具から外れる恐れがあり、鉄板の幅か、厚
みを大きくすれば、結束具の重量が増加したり、嵩ばる
ことになり、結束具の材料コストが上がるなどの問題が
ある。
【0008】そこで、この発明は、上記問題を解決し、
鉄筋等の棒状体の交差部を単純で確実、かつ、短時間で
強固に結束することができる棒状体の十字状交差部の結
束具の提供を課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1にかかる棒状体の十字状交差部の結束具
は、一対の鉄筋等の棒状体を略十字状に交差させて配筋
するにあたり、その交差状態を保持して互いに結束する
板材からなる棒状体の十字状交差部の結束具において、
前記交差する一方の棒状体の外周面に沿って把持する本
体部と、前記本体部の両端部に他の一方の棒状体を挿入
するための折返ガイドを有する入口部と、挿入された棒
状体を挾持するための折返片を有する挾持部とを具備す
るものである。
【0010】請求項2にかかる棒状体の十字状交差部の
結束具は、前記挿入された棒状体を挾持するための折返
片を有する挾持部の前記折返片が、テーパーで、かつ、
その開口幅が挾持される棒状体の径より狭く形成されて
いるものである。
【0011】請求項3にかかる棒状体の十字状交差部の
結束具は、前記棒状体の外周面に沿って把持する本体部
の内面に棒状体を押さえるための弾性片を具備するもの
である。
【0012】請求項4にかかる棒状体の十字状交差部の
結束具は、棒状体を挿入するための折返ガイドを有する
入口部の前記折返ガイドの一部に棒状体の抜止部を具備
するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1は本発明の実施の形態1である棒状体の十字状交差
部の結束具の正面図で、図2は本発明の実施の形態1で
ある棒状体の十字状交差部の結束具の要部側面図で、図
3は図2の切断線Z−ZによるZ−Z断面図、図4は図
2のA−A断面図である。また、図5は本発明の実施の
形態1である棒状体の十字状交差部の結束具の本体部の
展開図である。図6は本発明の実施の形態である棒状体
の十字状交差部の結束具の素材板の挾持部及び入口部付
近の部分拡大平面図である。図7は本発明の実施の形態
である棒状体の十字状交差部の結束具の使用状態を示す
斜視図である。
【0014】図において、この実施の形態の棒状体の十
字状交差部の結束具は、図7に示すように、一対の棒状
体である鉄筋50,60を略十字状に直交させて配筋す
るにあたって、その交差状態を保持して互いに結束させ
るものである。この場合の各鉄筋50,60は、鉄筋5
0が鉄筋60よりも細い場合が多いが、同一径の場合も
ある。更に説明すると、鉄筋60は複数本が垂直に立上
り、鉄筋50はその鉄筋60の周りを四角状の枠として
囲っている場合、鉄筋50が鉄筋60と単純に直交する
場合とがある。これら鉄筋50,60の周囲には、軸線
方向に沿って延びる一対の長リブ50a、60aと、周
方向に沿って延びる多数の周リブ50b、60bがそれ
ぞれ形成されている。
【0015】また、この実施の形態の棒状体の十字状交
差部の結束具1は、全体が適度な弾性を有するばね鋼の
板材でできており、板状のままを維持している本体部1
0、その本体部10の中央部は、棒状体である鉄筋60
の外周面に沿って把持するラウンド部17となってい
る。鉄筋60をラウンド部17内で保持し、前記本体部
10の両端部には図2に示すように鉄筋50を挿入する
ための一対の入口部12が一体に成形されている。この
各入口部12には図4の断面図に示すように、折返ガイ
ド13が本体部10より75度程度折り曲げ一体的に形
成されている。この折返ガイド13の本体部10よりの
折り曲げ角度は、板材の弾性等によって30〜80度の
範囲によって設定され、必要な弾性力及び各入口部12
の機械的強度を高くしている。
【0016】前記各入口部12から本体部10の中央方
向に入り込んだ鉄筋50を挾持するための挾持部15が
形成されている。この各挾持部15には図3の断面図に
示すように、折返片16が一体的に形成されている。入
口部12から挾持部15への移行部分の幅は鉄筋50の
直径より7ミリ程度狭い開口になっている。この折返片
16の本体部10の面からの折り曲げ角度は、板材の弾
性等によって30〜80度の範囲によって設定され、必
要な弾性力及び各挾持部15の機械的強度を高くしてい
る。
【0017】前記挟接部15から本体部10の中央方向
には、更に平行部と円孔からなる切孔穴部19が形成さ
れている。この平行部と円孔からなる切孔穴部19は各
入口部12の開口角度を広げることができないものの、
図2の紙面の上及び下方向にずれが発生し、鉄筋50に
対して挿入を容易にしている。また、挿入後には、鉄筋
50からの離脱ができないように、堅固に係合させてい
る。即ち、挾持部15は、その幅が鉄筋50の直径より
やや狭く形成され、鉄筋50を弾性的に挾持できるよう
になっている。各挾持部15には、連続して入口部12
が形成されており、これら入口部12の空間が、鉄筋5
0を挾持部15に挿入させるための入口となっている。
【0018】また、本体部10のラウンド部17と切孔
穴部19との間には、その両側2か所には一対の切欠部
18が形成されている。
【0019】このように、挾持部15は、その幅(内
径)が鉄筋50の直径よりやや狭く形成され、鉄筋50
を弾性的に挾持できるようになっており、挾持部15に
対して連続して入口部12が形成されており、これら入
口部12が、鉄筋50が挾持部15に挿入させるための
挿入口となっている。そして、本体部10のラウンド部
17の軸方向と各挾持部15の軸方向が互いに直交する
状態となっている。なお、各入口部12に一体的に形成
された折返ガイド13の挾持部15側の端には鉄筋50
の抜けを防止する抜止部14(図6参照)が鉄筋50の
直径より7ミリ程狭い開口で形成されている。
【0020】以上が本発明の実施の形態1の棒状体の十
字状交差部の結束具1であるが、この棒状体の十字状交
差部の結束具1は、図5に示すように、板状素材より打
ち抜いた金属性の素材板11から製作される。
【0021】図5において、素材板11の各符号は棒状
体の十字状交差部の結束具1の各部分に対応して付され
ており、この素材板11を打ち抜くと同時に、或いは、
その後で入口部12の折返ガイド13及び挾持部15の
折返片16を折曲げ加工するなどして製造した後、ラウ
ンド部17を曲げ加工するなどの方法で、棒状体の十字
状交差部の結束具1を得ることができる。なお、このよ
うにして加工した後、必要に応じて熱処理を施し適度な
弾性を与える場合もある。
【0022】上記実施の形態1である棒状体の十字状交
差部の結束具1は、図11に示すような鉄筋50,60
への装着治具30を用いて挿着される。
【0023】図11は本発明の実施の形態である棒状体
の十字状交差部の結束具を取付ける装着治具の一例を示
す要部斜視図である。
【0024】図11に示す装着治具30は、略U字状の
外側枠部30Dと、内側に配設され略U字状の外側枠部
30Dの内面を移動する略U字状の内側枠部30Aと、
略U字状の外側枠部30Dの両端部に形成され、略U字
状の面側に切り欠いて形成した嵌合孔30Bを有してい
る。なお、外側枠部30Dの内面を移動する内側枠部3
0Aの内側は、空間部30Cを形成している。
【0025】まず、棒状体の十字状交差部の結束具1
を、鉄筋50,60に装着する場合、略U字状の内側枠
部30Aに棒状体の十字状交差部の結束具1を弾性に抗
して挿着する。そして、図7に示すように、略U字状の
外側枠部30Dの両端部に形成された嵌合孔30Bに十
字状に組んだ一対の鉄筋50,60のうち、鉄筋50を
嵌合させる。このとき、内側枠部30Aの内側の空間部
30Cには、鉄筋60が存在する。ここで、図示しない
装着治具30のレバー操作により、内側枠部30Aを鉄
筋50,60方向に移動させると、鉄筋50が入口部1
2に入り込み、鉄筋50が両挾持部15の内部に挿入さ
れ、両挾持部15で挾持される。同時に、鉄筋60はラ
ウンド部17の内部に位置し、鉄筋50が両挾持部15
で挾持されるとき、鉄筋60をラウンド部17で押圧
し、鉄筋50と密接するように、本体部10の長さが設
定されているから、一対の鉄筋50と鉄筋60を十字状
に堅固に結束固定できる。このように、棒状体の十字状
交差部の結束具1の鉄筋への装着作業は、予め、配筋し
た鉄筋を動かすことなく結束具1の入口部12を鉄筋5
0に押し込む1回の動作で簡単に行うことができる。
【0026】したがって、この棒状体の十字状交差部の
結束具1を用いることにより、鉄筋の結束作業を行う作
業員に対して特に熟練が要求されずに済むとともに、単
純で確実かつ短時間で鉄筋の結束作業を行うことができ
るようになる。
【0027】更に、この棒状体の十字状交差部の結束具
1の場合、両端部の挾持部15には折返片16が本体部
10より略75度折り曲げ一体的に形成され、図3の挾
持部15の断面図に見られるように折返片16は、図の
上方向が狭くテーパー状に形成されている。そして、こ
の狭い部分の幅はここに挾持する鉄筋50の径よりやや
狭く設定してあるので鉄筋50を圧入すると、挾持部1
5は図3の矢印の方向に捩れやや幅が拡がった状態にな
り、その抗力により鉄筋50を挾持する。
【0028】このため、各挾持部15は鉄筋50を捩れ
とは逆方向の捩れ反力と拡がり反力との合成された弾性
力により確実に強固に挾持される。
【0029】また、折返ガイド13の挾持部15側の端
には抜止部14が鋭角に形成(図6参照)され、本体部
10より略75度折り曲げ入口部12と一体に、かつ、
挾持部15への移行部分の幅は鉄筋50の直径より7ミ
リ程狭い開口で形成されている。このため、挾持部15
に挿入された鉄筋50に、入口部12の方向に脱出する
力が働いても、抜止部14が釣針のアゴのように鉄筋5
0に引掛かり、鉄筋50は容易に挾持部15から外れな
い。
【0030】このように折返片16と抜止部14等の働
きによって、本実施の形態1の棒状体の十字状交差部の
結束具1は、薄い素材板を用いて簡単に成形することが
でき、鉄筋等の棒状体の交差部を確実に強固に結束する
ことができる。
【0031】実施の形態2 図8は本発明の実施の形態2である棒状体の十字状交差
部の結束具の正面図で、図9は本発明の実施の形態2で
ある棒状体の十字状交差部の結束具の部分側面図、図1
0は発明の実施の形態2である棒状体の十字状交差部の
結束具の本体部の展開図である。なお、図中、実施の形
態1と同一符号及び記号は実施の形態1の構成部分と同
一または相当する構成部分を示すものであるから、ここ
では重複する説明を省略する。
【0032】図において、この本発明の実施の形態2の
棒状体の十字状交差部の結束具20は、ラウンド部17
の内側に弾性片22を切起して形成していることに特徴
を有する。
【0033】結束具20が鉄筋60に装着されると、切
起した一対の弾性片22はラウンド部17の内部に保持
した鉄筋60を鉄筋50の方向に押し付けるようにラウ
ンド部17の内側に本体部10と一体に形成されている
ので、鉄筋60は弾性片22と、鉄筋50とによって挾
持されることになり、より強固に結束することができ
る。
【0034】即ち、実施の形態1では、内側枠部30A
を鉄筋50,60方向に移動させると、鉄筋50が入口
部12に入り込み、鉄筋50が両挾持部15の内部に挿
入され、両挾持部15で挾持され、同時に、鉄筋60を
ラウンド部17で押圧し、鉄筋50と密接するように、
本体部10の長さが設定されているから、一対の鉄筋5
0と鉄筋60を十字状に堅固に結束固定できるものであ
るが、このときの押圧力は作業者の押圧力となる。しか
し、本実施の形態では、鉄筋60は弾性片22の弾性力
によって鉄筋50に挾持されることになる。
【0035】その他、実施の形態1の棒状体の十字状交
差部の結束具1とこの棒状体の十字状交差部の結束具2
0は、図10の素材板21に示されているように切欠部
28の形状と位置並びに個数が異なるが、これらは本発
明の本質的なことではない。他の構成要素は実施の形態
1と同様である。
【0036】このように、建築現場打設における鉄筋コ
ンクリートを前提として、棒状体として鉄筋を例とし
て、棒状体の十字状交差部の結束具を説明したが、本発
明の棒状体の十字状交差部の結束具は、この鉄筋に限定
されるものではなく、テントやビニールハウスの配筋で
あるパイプは勿論のこと、その材質も金属に限られるも
のではなく棒状体の十字状交差部であればどのようなも
のにも適用することができる。また、棒状体の十字状交
差部の結束具は金属性の素材から製作される例を説明し
たが、これに限定されるものではなく、要求される結束
強度によっては、金属以外の材質であってもよい。
【0037】このように、上記各実施の形態の棒状体の
十字状交差部の結束具は、一対の鉄筋50,60等の棒
状体を略十字状に交差させ、その交差状態を保持して互
いに結束する棒状体の十字状交差部の結束具1,20に
おいて、交差する一方の鉄筋50,60等の棒状体の外
周面に沿って把持する板状の本体部10と、本体部10
の両端部に他の一方の鉄筋50等の棒状体を挿入するた
めの折返ガイド13を有する入口部12と、挿入された
鉄筋50,60等の棒状体を挾持するための折返片を有
する挾持部15とを具備するものである。
【0038】したがって、棒状体の十字状交差部の結束
具の鉄筋50,60等の棒状体への装着作業は、予め配
筋した鉄筋50,60等の棒状体を動かすことなく入口
部12を鉄筋50,60等の棒状体に押し込む1回の動
作で簡単に行うことができ、鉄筋50,60等の棒状体
の十字状交差部の結束作業を行う作業員に対して、特
に、熟練が要求されずに済むとともに、単純で確実かつ
短時間で結束を行うことができる。
【0039】また、上記各実施の形態の棒状体の十字状
交差部の結束具は、一枚の板材からなり、1回または2
回程度の打抜き加工によって効率の良い製造が可能とな
り、安価な部品となる。そして、板材の機械的強度を得
るために、切起しを使用しているから、薄い材料におい
ても、比較的強靭な対荷重性を持たせることができる。
【0040】更に、前記挿入された鉄筋50,60等の
棒状体を挾持するための折返片16を有する挾持部15
は、その前記折返片16が、テーパーで、かつ、その開
口幅が挾持される鉄筋50,60等の棒状体の径より狭
く形成されている。挿入された鉄筋50,60等の棒状
体を捩じれ反力と拡がり反力との合成された弾性力によ
り、より確実に強固に挾持することができる。
【0041】そして、鉄筋50,60等の棒状体の外周
面に沿って把持する本体部10の内面に鉄筋50,60
等の棒状体を押さえるための弾性片22を具備するもの
であるから、鉄筋50,60等の棒状体の十字状交差部
に装着されると、一対の弾性片22はラウンド部17の
内部に保持した鉄筋50,60等の棒状体を他の棒状体
の方向に押し付けるように形成されているので、保持さ
れた鉄筋50,60等の棒状体は弾性片22と、他の鉄
筋60または50等の棒状体とによって挾持されること
になり、より強固に結束することができる。
【0042】更にまた、前記本体部10の両端部に他の
一方の鉄筋50等の棒状体を挿入するための折返ガイド
13を有する入口部12は、前記折返ガイド13の一部
に棒状体の抜止部14を有するものである。
【0043】したがって、挾持部15に挿入された入口
部12の方向に脱出する力が働いても、抜止部14が鉄
筋50等の棒状体に引掛かり鉄筋50等の棒状体は容易
に挾持部15から外れないから、より確実な結束ができ
る。特に、実施の形態では、抜止部14が切起されてい
るから、機械的強度も大きく安定した取付け状態とな
る。
【0044】
【発明の効果】以上のように、請求項1にかかる棒状体
の十字状交差部の結束具は、一対の鉄筋等の棒状体を略
十字状に交差させて配置するにあたり、その交差状態を
保持して互いに結束する棒状体の十字状交差部の結束具
において、前記交差する一方の棒状体の外周面に沿って
抱持する本体部と、前記本体部の両端部に他の一方の棒
状体を挿入するための折返ガイドを有する入口部と、挿
入された棒状体を挾持するための折返片を有する挾持部
とを具備するものである。
【0045】したがって、棒状体の十字状交差部の結束
具の棒状体への装着作業は、予め配筋した棒状体を動か
すことなく結束具の入口部を棒状体に押し込む1回の動
作で簡単に行うことができ、棒状体の十字状交差部の結
束作業を行う作業員に対して、特に、熟練が要求されず
に済むとともに、単純で確実かつ短時間で結束を行うこ
とができる。
【0046】請求項2にかかる棒状体の十字状交差部の
結束具は、前記挿入された棒状体を挾持するための折返
片を有する挾持部の前記折返片が、テーパーで、かつ、
その開口幅が挾持される棒状体の径より狭く形成されて
いるから、請求項1の効果に加えて、挿入された棒状体
を捩じれ反力と拡がり反力との合成された弾性力によ
り、より確実に強固に挾持することができる。
【0047】請求項3にかかる棒状体の十字状交差部の
結束具は、前記棒状体の外周面に沿ってラウンドする本
体部のラウンドの内面に棒状体を押さえるための弾性片
を具備するものであるから、請求項1または請求項2の
効果に加えて、棒状体の十字状交差部の結束具が、棒状
体の十字状交差部に装着されると、一対の弾性片はラウ
ンド部の内部に保持した棒状体を他の棒状体の方向に押
し付けるようにラウンド部の内側に本体部と一体に形成
されているので、保持された棒状体は弾性片と、他の棒
状体とによって挾持されることになり、より強固に結束
することができる。
【0048】請求項4にかかる棒状体の十字状交差部の
結束具は、前記棒状体を挿入するための折返ガイドを有
する入口部の前記折返ガイドの一部に棒状体の抜止部を
具備するものであるから、請求項1乃至請求項3の何れ
か1つの効果に加えて、棒状体の十字状交差部の結束具
の挾持部に挿入された棒状体が、入口部の方向に脱出す
る力が働いても、抜止部が棒状体に引掛かり棒状体は容
易に挾持部から外れないから、より確実な結束ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態1である棒状体の
十字状交差部の結束具の正面図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態1である棒状体の
十字状交差部の結束具の要部側面図である。
【図3】 図3は図2の切断線Z−ZによるZ−Z断面
図である。
【図4】 図4は図2の切断線A−AによるA−A断面
図である。
【図5】 図5は本発明の実施の形態1である棒状体の
十字状交差部の結束具の本体部の展開図である。
【図6】 図6は本発明の実施の形態である棒状体の十
字状交差部の結束具の素材板の挾持部及び入口部付近の
部分拡大平面図である。
【図7】 図7は本発明の実施の形態1である棒状体の
十字状交差部の結束具の使用状態を示す斜視図である。
【図8】 図8は本発明の実施の形態2である棒状体の
十字状交差部の結束具の正面図である。
【図9】 図9は本発明の実施の形態2である棒状体の
十字状交差部の結束具の部分側面図である。
【図10】 図10は発明の実施の形態2である棒状体
の十字状交差部の結束具の本体部の展開図である。
【図11】 図11は本発明の実施の形態である棒状体
の十字状交差部の結束具を取付ける装着治具の一例を示
す要部斜視図である。
【図12】 図12は従来の結束具を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 本体部 11 素材板 12 入口部 13 折返ガイド 14 抜止部 15 挾持部 16 折返片 17 ラウンド部 19 切欠穴部 21 素材板 22 弾性片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の棒状体を略十字状に交差させ、そ
    の交差状態を保持して互いに結束する一枚の板材からな
    る棒状体の十字状交差部の結束具において、 前記交差する一方の棒状体の外周面に沿って把持する板
    状の本体部と、 前記本体部の両端部に他の一方の棒状体を挿入するため
    の折返ガイドを有する入口部と、 挿入された前記棒状体を挾持するための折返片を有する
    挾持部とを具備することを特徴とする棒状体の十字状交
    差部の結束具。
  2. 【請求項2】 前記挿入された棒状体を挾持するための
    折返片を有する挾持部は、その前記折返片が、テーパー
    で、かつ、その開口幅が挾持される棒状体の径より狭く
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の棒状
    体の十字状交差部の結束具。
  3. 【請求項3】 前記棒状体の外周面に沿って把持する本
    体部の内面に前記棒状体を押さえるための弾性片を具備
    することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    棒状体の十字状交差部の結束具。
  4. 【請求項4】 前記本体部の両端部に他の一方の棒状体
    を挿入するための折返ガイドを有する入口部は、前記折
    返ガイドの一部に棒状体の抜止部を具備することを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の棒
    状体の十字状交差部の結束具。
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