JP2574158Y2 - 主筋の結束具 - Google Patents

主筋の結束具

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JP2574158Y2
JP2574158Y2 JP1993072709U JP7270993U JP2574158Y2 JP 2574158 Y2 JP2574158 Y2 JP 2574158Y2 JP 1993072709 U JP1993072709 U JP 1993072709U JP 7270993 U JP7270993 U JP 7270993U JP 2574158 Y2 JP2574158 Y2 JP 2574158Y2
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清 国谷
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Togo Seisakusho Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンクリート構造物に
埋設される縦筋・横筋などの主筋の交点を、簡易かつ確
固に結束する主筋の結束具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造物に埋設される柱主筋
・梁主筋・壁主筋などの主筋には、一般に異形鉄筋が使
用されている。この主筋は、コンクリート構造物に適し
た形状に、かつ所定の強度を得ることができるように、
縦筋と横筋として配筋され、主筋の交点を、鉄線にて結
束して一体化するか、又は電気溶接にて一体化とする
か、さらには合成樹脂製のバンドにて結束して一体化し
た後、コンクリートを打設し、主筋、鉄線等による主筋
の結束部を含めて、コンクリートにより被覆するように
している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、主筋の結束
に用いる鉄線に、直径0.9mm以上の焼きなまし鉄線
を用いる必要がある場合には、作業性が悪化するため結
束に手数を要するだけでなく、緊結力を一定にすること
が困難で結束部の品質にばらつきが生じるという問題点
があった。また、電気溶接による場合には、溶接時、主
筋が帯磁し、コンクリート構造物内に設置されるOA機
器等に影響を与えるおそれがあった。さらに、従来の結
束方法では、設計変更等により主筋の組み替え等を行う
場合には、多大な手数を要するものとなっていた。
【0004】本考案は、上記従来の主筋の結束手段の有
する問題点に鑑み、鉄線や溶接を用いることなく、主筋
の結束と、必要に応じて結束の解除とを、簡易かつ確固
に行うことができ、さらに、直径の異なる主筋にも対応
可能な主筋の結束具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案の主筋の結束具は、鉄筋に嵌合する受片と、
該受片の両側に配設し、受片の開口側に前記鉄筋と交叉
する鉄筋を抱持するように屈曲可能な円弧形に形成する
とともに、一端に係止片を、他端にこの係止片が選択的
に係合する複数の係片をそれぞれ備えた抱持片とを有
し、前記受片の両側に延設した支持片に弾性を有する半
円弧形に形成した抱持片結合帯を設け、該抱持片結合帯
の両端部を前記抱持片の背面に連接してなることを特徴
とする。
【0006】
【作 用】この主筋の結束具は、縦筋と横筋が交叉する
位置において、横筋に受片を嵌合した後、縦筋に抱持片
を巻き付け、抱持片の係止片を縦筋の直径に対応した係
片に係合して、縦筋を受片の開口側において抱持片によ
り抱持し、抱持片により抱持した縦筋により、受片の開
口から横筋が抜け出ることを防止して、縦筋と横筋とを
結束する。また、結束を解除する必要がある場合には、
抱持片の係止片と係片の係合を解除することにより、抱
持片による縦筋の抱持を解除して、縦筋と横筋とを分離
することができる。さらに、抱持片の係止片が係合する
係片を選択することにより、縦筋の直径の変動を吸収し
て縦筋を抱持片により確固に抱持することができ、ま
た、弾性を有する半円弧形に形成した抱持片結合帯の両
端部を抱持片の背面に連接することにより、縦筋と横筋
が交叉する位置において、縦筋及び横筋の直径の変動を
吸収して縦筋と横筋を密着させ、縦筋及び横筋をこの結
束具により確固に結束することができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の主筋の結束具を図示の実施例
に基づいて説明する。主筋の結束具Bは、合成樹脂製の
もので、使用する合成樹脂の材質は、交叉する主筋、例
えば、縦筋Aと横筋Cとが所定の強度にて緊結、一体化
されるとともに、望ましくは、コンクリートとの付着性
の良いものであれば、特に限定されることはない。
【0008】本実施例の主筋の結束具Bは、図1〜図4
に詳示するように、縦筋Aと直角に交叉する横筋Cに嵌
合する受部B1と、縦筋Aを、その少なくとも異なる2
個所の位置で抱持する抱持部B2とを有している。
【0009】受部B1は、横筋Cの外周面に嵌合する半
円弧形に湾曲した受片1の開口部の内面に突部2,2を
対向して設けることにより、この開口部の幅を受片1の
内径よりも小径とし、これにより、横筋Cに嵌合する
際、受片1の対向する両側片3,3の弾性を利用して拡
開させて嵌合し、横筋Cの所定位置に嵌合した状態で、
突条2,2により横筋Cから離脱しないようにする。こ
のため、受片1の深さは横筋Cの径より若干大となるよ
うに定めることが望ましい。
【0010】この受片1の両側片3,3の両外側には、
支持片4,4を対称に突設し、この各支持片4,4に弾
性を有する半円弧形に形成した抱持片結合帯5を設け、
この抱持片結合帯5の両端部を抱持部B2,B2の背面
に連接するようにする。
【0011】抱持部B2は、受片1の開口側に縦筋Aを
抱持するように屈曲可能な円弧形のバンド形状をした抱
持片6により構成する。
【0012】この抱持片6は、中央のヒンジ7にて半円
弧形をした左右側片61,62を左右に配設するととも
に、この各側片61,62の内周面側に、抱持する縦筋
Aの外周面を押圧支持する押圧片63,63を突設し、
かつ一方の側片61の先端内面には係止片64を、他方
の側片62の先端外面には、係止片64が選択的に係合
する複数の係片65,65,・・・を形成し、抱持片6
の係止片64が係合する係片65を選択することによ
り、縦筋Aの直径の変動を吸収して縦筋Aを抱持片6に
より確固に抱持するようにする。なお、本実施例におい
ては、係止片64及び係片65は、それぞれ、フック形
及び鋸歯形をし、互いに係止可能とし、対向する側片6
1,62をヒンジ7から折り曲げて縦筋Aを抱持するよ
うにした後、側片62を内側に、そしてこの側片62の
先端外面上に側片61を重ねて係止片64を任意の係片
65に係合して、縦筋Aを抱持するようにしている。
【0013】この主筋の結束具Bは、図5〜図6に示す
ように、縦筋Aと横筋Cが交叉する位置において、横筋
Cに受部B1の受片1を嵌合した後、縦筋Aに抱持部B
の抱持片6の両側片61,62を巻き付け、抱持片6の
係止片64を縦筋Aの直径に対応した係片65に係合し
て、縦筋Aを受片1の開口側において抱持片6により抱
持し、抱持片6により抱持した縦筋Aにより、受部B1
の受片1の開口から横筋Cが抜け出ることを防止して、
縦筋Aと横筋Cとを結束し、一体とする。
【0014】また、配筋した後、設計変更等により配筋
をやり直す場合等で、縦筋Aと横筋Cの結束を解除する
必要がある場合には、抱持部Bの抱持片6の側片61の
先端を少し持ち上げることにより、抱持片6の係止片6
4と係片65の係合を解除することができ、これによ
り、抱持片6による縦筋Aの抱持を解除して、縦筋Aと
横筋Cとを分離するとともに、結束具Bを取り外すこと
ができる。
【0015】
【考案の効果】本考案の主筋の結束具によれば、縦筋と
横筋が交叉する位置において、横筋に受片を嵌合した
後、縦筋に抱持片を巻き付け、抱持片の係止片を縦筋の
直径に対応した係片に係合して、縦筋を受片の開口側に
おいて抱持片により抱持し、抱持片により抱持した縦筋
により、受片の開口から横筋が抜け出ることを防止し
て、縦筋と横筋とを確固に結束することができる。ま
た、結束を解除する必要がある場合には、抱持片の係止
片と係片の係合を解除することにより、抱持片による縦
筋の抱持を解除して、縦筋と横筋とを分離することがで
きる。さらに、抱持片の係止片が係合する係片を選択す
ることにより、縦筋の直径の変動を吸収して縦筋を抱持
片により確固に抱持することができ、また、弾性を有す
る半円弧形に形成した抱持片結合帯の両端部を抱持片の
背面に連接することにより、縦筋と横筋が交叉する位置
において、縦筋及び横筋の直径の変動を吸収して縦筋と
横筋を密着させ、縦筋及び横筋をこの結束具により確固
に結束することができ、直径の異なる主筋にも対応可能
な汎用性を有する主筋の結束具を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の主筋の結束具の外観斜視図である。
【図2】同正面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】同平面図である。
【図5】交叉する主筋を結束した状態を示す使用説明図
である。
【図6】同側面図である。
【符号の説明】
A 縦筋 C 横筋 B 結束具 B1 受部 B2 抱持部 1 受片 4 支持片 5 抱持片結合帯 6 抱持片 61,62 側片 64 係止片 65 係片
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−304246(JP,A) 実開 昭52−44189(JP,U) 実開 平6−56260(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04C 5/00 - 5/20

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋に嵌合する受片(1)と、該受片
    (1)の両側に配設し、受片(1)の開口側に前記鉄筋
    と交叉する鉄筋を抱持するように屈曲可能な円弧形に形
    成するとともに、一端に係止片(64)を、他端にこの
    係止片(64)が選択的に係合する複数の係片(65)
    をそれぞれ備えた抱持片(6)とを有し、前記受片
    (1)の両側に延設した支持片(4)に弾性を有する半
    円弧形に形成した抱持片結合帯(5)を設け、該抱持片
    結合帯(5)の両端部を前記抱持片(6)の背面に連接
    してなることを特徴とする主筋の結束具。
JP1993072709U 1993-12-17 1993-12-17 主筋の結束具 Expired - Lifetime JP2574158Y2 (ja)

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JPH0738351U JPH0738351U (ja) 1995-07-14
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5632647Y2 (ja) * 1975-09-20 1981-08-03
JPH01304246A (ja) * 1988-05-31 1989-12-07 Yoshinori Kimoto 杆材の交差止方法及び交差止金具
JPH0656260U (ja) * 1993-01-14 1994-08-05 日本スタッドウェルディング株式会社 異形筋の結束具

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JPH0738351U (ja) 1995-07-14

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