JPH085215Y2 - 鉄筋結束具 - Google Patents
鉄筋結束具Info
- Publication number
- JPH085215Y2 JPH085215Y2 JP1991019625U JP1962591U JPH085215Y2 JP H085215 Y2 JPH085215 Y2 JP H085215Y2 JP 1991019625 U JP1991019625 U JP 1991019625U JP 1962591 U JP1962591 U JP 1962591U JP H085215 Y2 JPH085215 Y2 JP H085215Y2
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- Japan
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- reinforcing bar
- portions
- parts
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建築基礎工事において
鉄筋を組んで固定する場合などに使用される鉄筋結束具
に関し、さらに詳述すると、締め付け用ドリルを用いて
鉄筋の結束を行うための鉄筋結束具に関する。
鉄筋を組んで固定する場合などに使用される鉄筋結束具
に関し、さらに詳述すると、締め付け用ドリルを用いて
鉄筋の結束を行うための鉄筋結束具に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】鉄筋コ
ンクリートの施工工事においては、構造部材である鉄筋
を組み合わせて固定することが行なわれる。この場合、
従来鉄筋の固定は、鉄筋の交差箇所になまし線と呼ばれ
る直径0.8mm程度の柔らかい鉄線を2〜4本束ねて
巻き付け、このなまし線をはっか回しと呼ばれる締め具
を用いて人力で締めつけることによって行なわれてい
る。
ンクリートの施工工事においては、構造部材である鉄筋
を組み合わせて固定することが行なわれる。この場合、
従来鉄筋の固定は、鉄筋の交差箇所になまし線と呼ばれ
る直径0.8mm程度の柔らかい鉄線を2〜4本束ねて
巻き付け、このなまし線をはっか回しと呼ばれる締め具
を用いて人力で締めつけることによって行なわれてい
る。
【0003】しかし、上述したなまし線による結束に
は、次のような欠点があった。 (a)人力で締めつけることができるように線径が細く
軟らかいなまし線を用いているため、結束力が弱く、作
業時に鉄筋の交差部に大きな力が加わると、なまし線が
ほどけたり切れたりすることがある。したがって、危険
である上、結束不良箇所を再度なまし線で結束しなけれ
ばならず、作業性が低下する。また、再結束を行なわな
い場合には、組立鉄筋の強度が低下する。 (b)なまし線をはっか回しを用いて人力で締めつける
ため、施工者の熟練度等によって締め付け具合にばらつ
きが生じ、一定の結束状態を得ることが難しい。 (c)鉄筋の太さに応じて数種類の長さのなまし線を予
め用意しなければならず、作業効率が悪い。 (d)なまし線は鉄筋と色が似ているため、鉄筋の交差
箇所を既に結束したか否かを視認しにくい。したがっ
て、作業性が悪く、かつ結束忘れが生じ易い。
は、次のような欠点があった。 (a)人力で締めつけることができるように線径が細く
軟らかいなまし線を用いているため、結束力が弱く、作
業時に鉄筋の交差部に大きな力が加わると、なまし線が
ほどけたり切れたりすることがある。したがって、危険
である上、結束不良箇所を再度なまし線で結束しなけれ
ばならず、作業性が低下する。また、再結束を行なわな
い場合には、組立鉄筋の強度が低下する。 (b)なまし線をはっか回しを用いて人力で締めつける
ため、施工者の熟練度等によって締め付け具合にばらつ
きが生じ、一定の結束状態を得ることが難しい。 (c)鉄筋の太さに応じて数種類の長さのなまし線を予
め用意しなければならず、作業効率が悪い。 (d)なまし線は鉄筋と色が似ているため、鉄筋の交差
箇所を既に結束したか否かを視認しにくい。したがっ
て、作業性が悪く、かつ結束忘れが生じ易い。
【0004】これに対し、鉄筋を溶接によって強固に固
定することも行われているが、この方法は火気を使用す
るため、トンネル内などでは火災防止の点から採用する
ことができない。
定することも行われているが、この方法は火気を使用す
るため、トンネル内などでは火災防止の点から採用する
ことができない。
【0005】また、特開昭59-457号、実開昭55-77613
号、特開昭51-99815号、実開昭52-38924号には、比較的
線径の太い針金からなる結束具を用いて鉄筋を結束する
ことが記載されている。しかし、これら公報に記載され
た結束具は、いずれも締め付け用ドリルを用いることを
前提としたものではなく、締め付け用ドリルを用いて鉄
筋の結束を行うには不向きであり、したがって鉄筋の結
束を安定にかつ作業性良く行うことが難しい。
号、特開昭51-99815号、実開昭52-38924号には、比較的
線径の太い針金からなる結束具を用いて鉄筋を結束する
ことが記載されている。しかし、これら公報に記載され
た結束具は、いずれも締め付け用ドリルを用いることを
前提としたものではなく、締め付け用ドリルを用いて鉄
筋の結束を行うには不向きであり、したがって鉄筋の結
束を安定にかつ作業性良く行うことが難しい。
【0006】本考案は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、締め付け用ドリルを用いて鉄筋の結束を作業性良く
かつ安定に行うことができ、建築基礎用の鉄筋等を一定
の結束力で強固に固定することが可能な鉄筋結束具を提
供することを目的とする。
で、締め付け用ドリルを用いて鉄筋の結束を作業性良く
かつ安定に行うことができ、建築基礎用の鉄筋等を一定
の結束力で強固に固定することが可能な鉄筋結束具を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本考案は、上記
目的を達成するため、下記第1考案及び第2考案の鉄筋
結束具を提供する。 [第1考案] 直径1.2〜4mmの亜鉛めっき鉄線により一体に形成
され、締め付け用ドリルを用いて鉄筋の結束を行う鉄筋
結束具であって、直線状部とその先端に連設された円弧
状部とからなる一対の巻付部と、両直線状部の基端を連
結する連結部とを備え、各巻付部の1/2〜1/3の長
さが円弧状部、1/2〜2/3の長さが直線状部であ
り、かつ連結部の中央に屈曲突起部が形成されていると
ともに、両円弧状部を上、両直線状部を下にしたときに
向かって右側の円弧状部が手前、向かって左側の円弧状
部が奥に位置するように両円弧状部が交差した略O字状
に形成されていることを特徴とする鉄筋結束具。
目的を達成するため、下記第1考案及び第2考案の鉄筋
結束具を提供する。 [第1考案] 直径1.2〜4mmの亜鉛めっき鉄線により一体に形成
され、締め付け用ドリルを用いて鉄筋の結束を行う鉄筋
結束具であって、直線状部とその先端に連設された円弧
状部とからなる一対の巻付部と、両直線状部の基端を連
結する連結部とを備え、各巻付部の1/2〜1/3の長
さが円弧状部、1/2〜2/3の長さが直線状部であ
り、かつ連結部の中央に屈曲突起部が形成されていると
ともに、両円弧状部を上、両直線状部を下にしたときに
向かって右側の円弧状部が手前、向かって左側の円弧状
部が奥に位置するように両円弧状部が交差した略O字状
に形成されていることを特徴とする鉄筋結束具。
【0008】[第2考案] 直径1.2〜4mmの亜鉛めっき鉄線により一体に形成
され、締め付け用ドリルを用いて鉄筋の結束を行う鉄筋
結束具であって、直線状部とその先端に連設された円弧
状部とからなる一対の巻付部と、両直線状部の基端を連
結する連結部とを備え、各巻付部の1/2〜1/3の長
さが円弧状部、1/2〜2/3の長さが直線状部であ
り、かつ連結部の中央に屈曲突起部が形成されていると
ともに、両円弧状部を上、両直線状部を下にしたときに
向かって右側の円弧状部が手前、向かって左側の円弧状
部が奥に位置するように両円弧状部の先端が互いに離間
した略V字状に形成されていることを特徴とする鉄筋結
束具。
され、締め付け用ドリルを用いて鉄筋の結束を行う鉄筋
結束具であって、直線状部とその先端に連設された円弧
状部とからなる一対の巻付部と、両直線状部の基端を連
結する連結部とを備え、各巻付部の1/2〜1/3の長
さが円弧状部、1/2〜2/3の長さが直線状部であ
り、かつ連結部の中央に屈曲突起部が形成されていると
ともに、両円弧状部を上、両直線状部を下にしたときに
向かって右側の円弧状部が手前、向かって左側の円弧状
部が奥に位置するように両円弧状部の先端が互いに離間
した略V字状に形成されていることを特徴とする鉄筋結
束具。
【0009】本考案の鉄筋結束具は、両巻付部間に複数
の鉄筋の交差部を挿入する方法(図2,4参照)等によ
って鉄筋の交差部に取り付けた後、両円弧状部を締め付
け用ドリルを用いて互いにねじり合わせ、両円弧状部を
連結するもので、これにより鉄筋を結束するものであ
る。
の鉄筋の交差部を挿入する方法(図2,4参照)等によ
って鉄筋の交差部に取り付けた後、両円弧状部を締め付
け用ドリルを用いて互いにねじり合わせ、両円弧状部を
連結するもので、これにより鉄筋を結束するものであ
る。
【0010】この場合、本考案鉄筋結束具で鉄筋を結束
するに際しては、両巻付部を開いて鉄筋結束具を鉄筋の
交差部に装着し、次いで両巻付部を閉じて円弧状部を交
差させた後、両円弧状部を締め付け用ドリルでねじり合
わせるものであるが、本考案鉄筋結束具は巻付部の先端
側を円弧状、基端側を直線状に形成してあるので、巻付
部を閉じて円弧状部を交差させたときに円弧状部の先端
が鉄筋結束具の先端側方向(締め付け用ドリルのチャッ
ク方向)に向けて突出する。したがって、円弧状部に締
め付け用ドリルのチャックを取り付け易く、作業性が向
上する。
するに際しては、両巻付部を開いて鉄筋結束具を鉄筋の
交差部に装着し、次いで両巻付部を閉じて円弧状部を交
差させた後、両円弧状部を締め付け用ドリルでねじり合
わせるものであるが、本考案鉄筋結束具は巻付部の先端
側を円弧状、基端側を直線状に形成してあるので、巻付
部を閉じて円弧状部を交差させたときに円弧状部の先端
が鉄筋結束具の先端側方向(締め付け用ドリルのチャッ
ク方向)に向けて突出する。したがって、円弧状部に締
め付け用ドリルのチャックを取り付け易く、作業性が向
上する。
【0011】すなわち、巻付部全体を円弧状とした場合
には、巻付部を閉じて円弧状部を交差させたときに、円
弧状部の先端が鉄筋結束具の基端側方向(締め付け用ド
リルのチャック方向と逆方向)に向いてしまい、チャッ
クを取り付けにくくなるが、本考案鉄筋結束具は巻付部
の先端側を円弧状、基端側を直線状としたことにより、
巻付部を開いたときでも閉じたときでも円弧状部のチャ
ックに対する角度に大きな変化がなく、取付部全体を円
弧状にしたときのような不都合がない。
には、巻付部を閉じて円弧状部を交差させたときに、円
弧状部の先端が鉄筋結束具の基端側方向(締め付け用ド
リルのチャック方向と逆方向)に向いてしまい、チャッ
クを取り付けにくくなるが、本考案鉄筋結束具は巻付部
の先端側を円弧状、基端側を直線状としたことにより、
巻付部を開いたときでも閉じたときでも円弧状部のチャ
ックに対する角度に大きな変化がなく、取付部全体を円
弧状にしたときのような不都合がない。
【0012】この場合、本考案では各巻付部の1/2〜
1/3の長さを円弧状部とし、1/2〜2/3の長さを
直線状部としているので、上述した取付部の開閉による
円弧状部の角度の変化を防止するという作用効果がきわ
めて効果的に達成される。
1/3の長さを円弧状部とし、1/2〜2/3の長さを
直線状部としているので、上述した取付部の開閉による
円弧状部の角度の変化を防止するという作用効果がきわ
めて効果的に達成される。
【0013】本考案の鉄筋結束具は、直径1.2〜4m
m、好ましくは2〜3mmの亜鉛めっき鉄線によって一
体に形成する。これにより、大きな破断荷重を得ること
ができるとともに、亜鉛めっき鉄線は鉄筋と色が異なる
ため、鉄筋と鉄筋結束具とを視覚によって容易に識別す
ることができる。したがって、結束箇所を簡単に視認す
ることができるので、作業性が向上し、かつ結束忘れの
防止に役立つ。
m、好ましくは2〜3mmの亜鉛めっき鉄線によって一
体に形成する。これにより、大きな破断荷重を得ること
ができるとともに、亜鉛めっき鉄線は鉄筋と色が異なる
ため、鉄筋と鉄筋結束具とを視覚によって容易に識別す
ることができる。したがって、結束箇所を簡単に視認す
ることができるので、作業性が向上し、かつ結束忘れの
防止に役立つ。
【0014】また、本考案の鉄筋結束具は、両円弧状部
を上、両直線状部を下にしたときに、向かって右側の円
弧状部が手前、向かって左側の円弧状部が奥に位置する
ように、両円弧状部が交差した略O字状(第1考案)あ
るいは両円弧状部の先端が互いに離間した略V字状(第
2考案)に形成する。これにより、両円弧状部を締め付
け用ドリルでねじり合わせるときに、両円弧状部を時計
方向に巻くことができ、作業性が向上する。さらに、本
考案では連結部の中央に屈曲突起部を設けるので、巻付
部の開閉を容易に行うことが可能となり、この点でも作
業性が向上する。
を上、両直線状部を下にしたときに、向かって右側の円
弧状部が手前、向かって左側の円弧状部が奥に位置する
ように、両円弧状部が交差した略O字状(第1考案)あ
るいは両円弧状部の先端が互いに離間した略V字状(第
2考案)に形成する。これにより、両円弧状部を締め付
け用ドリルでねじり合わせるときに、両円弧状部を時計
方向に巻くことができ、作業性が向上する。さらに、本
考案では連結部の中央に屈曲突起部を設けるので、巻付
部の開閉を容易に行うことが可能となり、この点でも作
業性が向上する。
【0015】
【実施例】次に、実施例により本考案を具体的に示す
が、本考案は下記実施例に限定されるものではない。な
お、本考案鉄筋結束具の大きさは限定されず、鉄筋の径
に応じて適宜サイズに形成することができる。
が、本考案は下記実施例に限定されるものではない。な
お、本考案鉄筋結束具の大きさは限定されず、鉄筋の径
に応じて適宜サイズに形成することができる。
【0016】実施例1 図1は第1考案に係る鉄筋結束具の一実施例を示す。こ
の鉄筋結束具は直径2〜3mmの亜鉛めっき鉄線によっ
て形成されている。本鉄筋結束具において、1,1はそ
れぞれ巻付部である。この巻付部1は直線状部2の先端
に円弧状部3が一体に連設されたもので、直線状部2は
巻付部1の1/2〜2/3の長さ、円弧状部3は巻付部
1の1/2〜1/3の長さに形成されている。また、両
直線状部2,2の基端はやや湾曲した連結部4を介して
一体に連結されている。
の鉄筋結束具は直径2〜3mmの亜鉛めっき鉄線によっ
て形成されている。本鉄筋結束具において、1,1はそ
れぞれ巻付部である。この巻付部1は直線状部2の先端
に円弧状部3が一体に連設されたもので、直線状部2は
巻付部1の1/2〜2/3の長さ、円弧状部3は巻付部
1の1/2〜1/3の長さに形成されている。また、両
直線状部2,2の基端はやや湾曲した連結部4を介して
一体に連結されている。
【0017】この場合、本実施例では、両円弧状部3,
3を上、両直線状部を2,2を下にしたときに、向かっ
て右側の円弧状部3が手前、向かって左側の円弧状部3
が奥に位置するように両円弧状部3,3が交差した略O
字状に形成されており、これによって両円弧状部3,3
をねじり合わせるときに両円弧状部3,3を時計方向に
巻くことができるようになっている。また、上記連結部
4の中央には先方に突出した屈曲突起部5が形成され、
これにより本鉄筋結束具を鉄筋に取り付けるときに巻付
部1,1を容易に開閉することができるようになってい
る。
3を上、両直線状部を2,2を下にしたときに、向かっ
て右側の円弧状部3が手前、向かって左側の円弧状部3
が奥に位置するように両円弧状部3,3が交差した略O
字状に形成されており、これによって両円弧状部3,3
をねじり合わせるときに両円弧状部3,3を時計方向に
巻くことができるようになっている。また、上記連結部
4の中央には先方に突出した屈曲突起部5が形成され、
これにより本鉄筋結束具を鉄筋に取り付けるときに巻付
部1,1を容易に開閉することができるようになってい
る。
【0018】本例の鉄筋結束具を用いて鉄筋を結束する
場合、まず図2に示すように、鉄筋結束具を適宜開閉し
て鉄筋A,Bの交差部が両巻付部1,1内に入るように
鉄筋結束具を鉄筋A,Bに取り付ける。次に、円弧状部
3,3の先端部に締め付け用ドリルのチャックを取り付
け、チャックを時計方向に2〜3回程度回転させること
により、両円弧状部3,3を互に連結するものである。
場合、まず図2に示すように、鉄筋結束具を適宜開閉し
て鉄筋A,Bの交差部が両巻付部1,1内に入るように
鉄筋結束具を鉄筋A,Bに取り付ける。次に、円弧状部
3,3の先端部に締め付け用ドリルのチャックを取り付
け、チャックを時計方向に2〜3回程度回転させること
により、両円弧状部3,3を互に連結するものである。
【0019】実施例2 図3は第2考案に係る鉄筋結束具の一実施例を示す。本
例の鉄筋結束具は、図1に示した鉄筋結束具と同様の巻
付部1,1をやはり同様の連結部4を介して一体に連設
したものである。
例の鉄筋結束具は、図1に示した鉄筋結束具と同様の巻
付部1,1をやはり同様の連結部4を介して一体に連設
したものである。
【0020】この場合、本実施例では、両円弧状部3,
3を上、両直線状部を2,2を下にしたときに、向かっ
て右側の円弧状部3が手前、向かって左側の円弧状部3
が奥に位置するように両円弧状部3,3の先端が互いに
離間した略V字状に形成されており、これによって両円
弧状部3,3をねじり合わせるときに両円弧状部3,3
を時計方向に巻くことができるようになっている。
3を上、両直線状部を2,2を下にしたときに、向かっ
て右側の円弧状部3が手前、向かって左側の円弧状部3
が奥に位置するように両円弧状部3,3の先端が互いに
離間した略V字状に形成されており、これによって両円
弧状部3,3をねじり合わせるときに両円弧状部3,3
を時計方向に巻くことができるようになっている。
【0021】本例の鉄筋結束具を用いて鉄筋を結束する
場合、まず図4に示すように、鉄筋結束具を適宜開閉し
て鉄筋A,Bの交差部が両巻付部1,1内に入るように
鉄筋結束具を鉄筋A,Bに取り付ける。次に、巻付部
1,1を閉じて図2のように円弧状部2,2を交差させ
た後、第1実施例の鉄筋結束具と同様にして両円弧状部
3,3を互に連結するものである。
場合、まず図4に示すように、鉄筋結束具を適宜開閉し
て鉄筋A,Bの交差部が両巻付部1,1内に入るように
鉄筋結束具を鉄筋A,Bに取り付ける。次に、巻付部
1,1を閉じて図2のように円弧状部2,2を交差させ
た後、第1実施例の鉄筋結束具と同様にして両円弧状部
3,3を互に連結するものである。
【0022】
【考案の効果】以上のように、本考案の鉄筋結束具は、
下記〜の効果を奏する。 直線状部とその先端に連設された円弧状部とからなる
一対の巻付部と、両直線状部の基端を連結する連結部と
を備え、かつ各巻付部の1/2〜1/3の長さが円弧状
部、1/2〜2/3の長さが直線状部であるため、巻付
部を閉じて円弧状部を交差させたときに、円弧状部の先
端が鉄筋結束具の先端側方向(締め付け用ドリルのチャ
ック方向)に向けて突出する。したがって、円弧状部に
締め付け用ドリルのチャックを取り付け易く、作業性が
向上する。 両円弧状部を上、両直線状部を下にしたときに、向か
って右側の円弧状部が手前、向かって左側の円弧状部が
奥に位置するように、両円弧状部が交差した略O字状
(第1考案)又は両円弧状部の先端が互いに離間した略
V字状(第2考案)に形成されているので、両円弧状部
を締め付け用ドリルでねじり合わせるときに、両円弧状
部を時計方向に巻くことができ、作業性が向上する。 直径1.2〜4mmの亜鉛めっき鉄線により一体に形
成されているので、大きな破断荷重を得ることができる
とともに、亜鉛めっき鉄線は鉄筋と色が異なるため、鉄
筋と鉄筋結束具とを視覚によって容易に識別することが
できる。したがって、結束箇所を簡単に視認することが
できるので、作業性が向上し、かつ結束忘れの防止に役
立つ。 連結部の中央に先方に突出した屈曲突起部が形成され
ているので、巻付部の開閉を容易に行うことが可能とな
り、この点でも作業性が向上する。したがって、本考案
の鉄筋結束具によれば、締め付け用ドリルを用いて鉄筋
の結束を作業性良くかつ安定に行うことができ、建築基
礎用の鉄筋等を一定の結束力で強固に固定することが可
能となる。
下記〜の効果を奏する。 直線状部とその先端に連設された円弧状部とからなる
一対の巻付部と、両直線状部の基端を連結する連結部と
を備え、かつ各巻付部の1/2〜1/3の長さが円弧状
部、1/2〜2/3の長さが直線状部であるため、巻付
部を閉じて円弧状部を交差させたときに、円弧状部の先
端が鉄筋結束具の先端側方向(締め付け用ドリルのチャ
ック方向)に向けて突出する。したがって、円弧状部に
締め付け用ドリルのチャックを取り付け易く、作業性が
向上する。 両円弧状部を上、両直線状部を下にしたときに、向か
って右側の円弧状部が手前、向かって左側の円弧状部が
奥に位置するように、両円弧状部が交差した略O字状
(第1考案)又は両円弧状部の先端が互いに離間した略
V字状(第2考案)に形成されているので、両円弧状部
を締め付け用ドリルでねじり合わせるときに、両円弧状
部を時計方向に巻くことができ、作業性が向上する。 直径1.2〜4mmの亜鉛めっき鉄線により一体に形
成されているので、大きな破断荷重を得ることができる
とともに、亜鉛めっき鉄線は鉄筋と色が異なるため、鉄
筋と鉄筋結束具とを視覚によって容易に識別することが
できる。したがって、結束箇所を簡単に視認することが
できるので、作業性が向上し、かつ結束忘れの防止に役
立つ。 連結部の中央に先方に突出した屈曲突起部が形成され
ているので、巻付部の開閉を容易に行うことが可能とな
り、この点でも作業性が向上する。したがって、本考案
の鉄筋結束具によれば、締め付け用ドリルを用いて鉄筋
の結束を作業性良くかつ安定に行うことができ、建築基
礎用の鉄筋等を一定の結束力で強固に固定することが可
能となる。
【図1】第1考案に係る鉄筋結束具の一実施例を示すも
ので、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は平
面図、(d)は底面図である。
ので、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は平
面図、(d)は底面図である。
【図2】図1の鉄筋結束具の使用状態を示す斜視図であ
る。
る。
【図3】第2考案に係る鉄筋結束具の一実施例を示すも
ので,(a)は、正面図、(b)は右側面図、(c)は
平面図、(d)は底面図である。
ので,(a)は、正面図、(b)は右側面図、(c)は
平面図、(d)は底面図である。
【図4】図3の鉄筋結束具の使用状態を示す斜視図であ
る。
る。
1 巻付部 2 直線状部 3 円弧状部 4 連結部
Claims (2)
- 【請求項1】 直径1.2〜4mmの亜鉛めっき鉄線に
より一体に形成され、締め付け用ドリルを用いて鉄筋の
結束を行う鉄筋結束具であって、直線状部とその先端に
連設された円弧状部とからなる一対の巻付部と、両直線
状部の基端を連結する連結部とを備え、各巻付部の1/
2〜1/3の長さが円弧状部、1/2〜2/3の長さが
直線状部であり、かつ連結部の中央に屈曲突起部が形成
されているとともに、両円弧状部を上、両直線状部を下
にしたときに向かって右側の円弧状部が手前、向かって
左側の円弧状部が奥に位置するように両円弧状部が交差
した略O字状に形成されていることを特徴とする鉄筋結
束具。 - 【請求項2】 直径1.2〜4mmの亜鉛めっき鉄線に
より一体に形成され、締め付け用ドリルを用いて鉄筋の
結束を行う鉄筋結束具であって、直線状部とその先端に
連設された円弧状部とからなる一対の巻付部と、両直線
状部の基端を連結する連結部とを備え、各巻付部の1/
2〜1/3の長さが円弧状部、1/2〜2/3の長さが
直線状部であり、かつ連結部の中央に屈曲突起部が形成
されているとともに、両円弧状部を上、両直線状部を下
にしたときに向かって右側の円弧状部が手前、向かって
左側の円弧状部が奥に位置するように両円弧状部の先端
が互いに離間した略V字状に形成されていることを特徴
とする鉄筋結束具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991019625U JPH085215Y2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | 鉄筋結束具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991019625U JPH085215Y2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | 鉄筋結束具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04108717U JPH04108717U (ja) | 1992-09-21 |
JPH085215Y2 true JPH085215Y2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=31905871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991019625U Expired - Lifetime JPH085215Y2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | 鉄筋結束具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH085215Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4773831B2 (ja) * | 2006-01-17 | 2011-09-14 | 麓技研株式会社 | 結束具装着装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5319269B2 (ja) * | 1974-03-20 | 1978-06-20 | ||
JPS5199815A (en) * | 1975-02-28 | 1976-09-03 | Nippon Purojekuto Kk | Kenchiku dobokukojini okeru tetsukinno ketsusokuhoho |
JPS59457A (ja) * | 1982-06-25 | 1984-01-05 | 三井造船株式会社 | 交差する棒状部材の結束方法 |
-
1991
- 1991-03-07 JP JP1991019625U patent/JPH085215Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04108717U (ja) | 1992-09-21 |
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