JPH11334715A - 紙製の容器 - Google Patents
紙製の容器Info
- Publication number
- JPH11334715A JPH11334715A JP14255998A JP14255998A JPH11334715A JP H11334715 A JPH11334715 A JP H11334715A JP 14255998 A JP14255998 A JP 14255998A JP 14255998 A JP14255998 A JP 14255998A JP H11334715 A JPH11334715 A JP H11334715A
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- JP
- Japan
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- layer
- container
- paper
- resin
- upper face
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Package Specialized In Special Use (AREA)
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Packaging Frangible Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 食品が表面に付着しない良好な剥離性と、食
品の水分や油分が外側に染み出ない撥水性や耐油性と、
さらに、高温下での調理も可能な耐熱性を備えた紙製の
簡易容器を提供すること。 【解決手段】 表面に非フッ素系樹脂層を形成し、該非
フッ素系樹脂層の上にフッ素系樹脂層を形成した紙から
なる。
品の水分や油分が外側に染み出ない撥水性や耐油性と、
さらに、高温下での調理も可能な耐熱性を備えた紙製の
簡易容器を提供すること。 【解決手段】 表面に非フッ素系樹脂層を形成し、該非
フッ素系樹脂層の上にフッ素系樹脂層を形成した紙から
なる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙製の容器に関す
る。
る。
【０００２】
【従来の技術】グラタン、ピザ又はパンケーキ等の食品
をオーブンで焼上げる場合には、従来、セラミック製や
金属製の容器を使用しているが、これら以外にも、使い
捨ての簡易容器として、例えばアルミ製容器や、紙とＰ
ＥＴフィルムを積層した紙製紙器ならび耐水剤と耐油剤
を含浸または表面及び裏面に塗布した紙製容器などが使
用されている。このような紙製容器は、プレス機械によ
り打ち抜いた紙片を絞り加工したり、あるいは、ヒート
シーラーまたは製函機で加工することで製造している。
をオーブンで焼上げる場合には、従来、セラミック製や
金属製の容器を使用しているが、これら以外にも、使い
捨ての簡易容器として、例えばアルミ製容器や、紙とＰ
ＥＴフィルムを積層した紙製紙器ならび耐水剤と耐油剤
を含浸または表面及び裏面に塗布した紙製容器などが使
用されている。このような紙製容器は、プレス機械によ
り打ち抜いた紙片を絞り加工したり、あるいは、ヒート
シーラーまたは製函機で加工することで製造している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の紙製容器で
は、製造時の絞り加工の際にＰＥＴフィルム層に亀裂が
生じ易く、容器に食品を入れた場合、この亀裂から食品
に含まれる水や油が外側に染み出て使い勝手が悪いとい
う欠点がある。また容器に食品を入れてオーブンで調理
した場合には、容器の表面に食品が付着するため、容器
を再使用することはできず、資源の有効利用という観点
からも問題があった。
は、製造時の絞り加工の際にＰＥＴフィルム層に亀裂が
生じ易く、容器に食品を入れた場合、この亀裂から食品
に含まれる水や油が外側に染み出て使い勝手が悪いとい
う欠点がある。また容器に食品を入れてオーブンで調理
した場合には、容器の表面に食品が付着するため、容器
を再使用することはできず、資源の有効利用という観点
からも問題があった。
【０００４】本発明は前記問題点を解決せんとしたもの
であり、その課題は、内部に収容した食品が表面に付着
しない良好な剥離性を備え、食品の水分や油分が外側に
染み出ない撥水性や耐油性を備え、さらに、３００〜４
００℃程度の高温下での調理も可能にする耐熱性を備え
た紙製の容器を提供することにある。
であり、その課題は、内部に収容した食品が表面に付着
しない良好な剥離性を備え、食品の水分や油分が外側に
染み出ない撥水性や耐油性を備え、さらに、３００〜４
００℃程度の高温下での調理も可能にする耐熱性を備え
た紙製の容器を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、表面に非フッ素系樹脂層を形成し、該非
フッ素系樹脂層の上にフッ素系樹脂層を形成した紙から
なる容器を提供する。本発明の容器では、非フッ素系樹
脂層と、この上に設けたフッ素系樹脂層とから被膜層を
形成したので、非フッ素系樹脂層の備える柔軟性によ
り、プレス機械等を用いた加工時（例えば、絞り加工時
等）に被膜層に引張力や曲げ力等が作用しても、亀裂の
発生を防止することができる。また容器がフッ素系樹脂
層を備えるため、容器内に収容した食品の容器表面への
付着を防止することができて、食品の水分や油分の外側
への染み出しも防止可能であり、さらに、高温下での調
理にも使用可能になった。更に、またフッ素系樹脂層の
表面処理、または、一部未塗布部分にポリエチレンある
いはポリエステル等の樹脂を塗布することにより容器に
密封性・エアー抜きの機能・イージーピール性等を設け
ることが可能になった。
決するために、表面に非フッ素系樹脂層を形成し、該非
フッ素系樹脂層の上にフッ素系樹脂層を形成した紙から
なる容器を提供する。本発明の容器では、非フッ素系樹
脂層と、この上に設けたフッ素系樹脂層とから被膜層を
形成したので、非フッ素系樹脂層の備える柔軟性によ
り、プレス機械等を用いた加工時（例えば、絞り加工時
等）に被膜層に引張力や曲げ力等が作用しても、亀裂の
発生を防止することができる。また容器がフッ素系樹脂
層を備えるため、容器内に収容した食品の容器表面への
付着を防止することができて、食品の水分や油分の外側
への染み出しも防止可能であり、さらに、高温下での調
理にも使用可能になった。更に、またフッ素系樹脂層の
表面処理、または、一部未塗布部分にポリエチレンある
いはポリエステル等の樹脂を塗布することにより容器に
密封性・エアー抜きの機能・イージーピール性等を設け
ることが可能になった。
【０００６】本発明の容器において、非フッ素系樹脂層
を形成する樹脂材料としては、容器製造の工程、例え
ば、プレス機械による絞り加工工程等において作用する
力で、亀裂を生じることの無い程度の柔軟性を備えた材
料を用いる。このような樹脂材料としては、例えば、ニ
トロセルロース、ポリエステル、ポリビニールアルコー
ル、ポリプロピレン、メチルメタクリエート、ポリ酢酸
ビニル、スチレン・ブタジエン共重合、アクリル酸エス
テル、アクリロニトリル・ブタジエン共重合、酢ビ・ア
クリル共重合、ポリ塩化ビニリデン、エチレン酢ビ共重
合、カルボキシメチルセルロース又はカゼインを用いる
ことができる。非フッ素系樹脂は、上記樹脂材料０．５
〜２０ｇ程度を紙１ｍ2に塗布して、厚さ０．５〜２０
μｍ程度の被膜層として形成する。
を形成する樹脂材料としては、容器製造の工程、例え
ば、プレス機械による絞り加工工程等において作用する
力で、亀裂を生じることの無い程度の柔軟性を備えた材
料を用いる。このような樹脂材料としては、例えば、ニ
トロセルロース、ポリエステル、ポリビニールアルコー
ル、ポリプロピレン、メチルメタクリエート、ポリ酢酸
ビニル、スチレン・ブタジエン共重合、アクリル酸エス
テル、アクリロニトリル・ブタジエン共重合、酢ビ・ア
クリル共重合、ポリ塩化ビニリデン、エチレン酢ビ共重
合、カルボキシメチルセルロース又はカゼインを用いる
ことができる。非フッ素系樹脂は、上記樹脂材料０．５
〜２０ｇ程度を紙１ｍ2に塗布して、厚さ０．５〜２０
μｍ程度の被膜層として形成する。
【０００７】本発明の容器において、フッ素系樹脂層を
形成する材料としては、例えば、４フッ化エチレン樹
脂、４フッ化エチレン＋パーフロロアルコキシ共重合体
樹脂、４フッ化エチレン−６フッ化プロピレン共重合体
樹脂、エチレン−４フッ化エチレン樹脂、３フッ化塩化
エチレン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂又はフッ化ビニル
樹脂を用いることができる。フッ素系樹脂層は、上記フ
ッ素系樹脂材料０．５〜１０ｇ程度を紙１ｍ2に塗布し
て、厚さ０．５〜１０μｍ程度の被膜層として形成す
る。
形成する材料としては、例えば、４フッ化エチレン樹
脂、４フッ化エチレン＋パーフロロアルコキシ共重合体
樹脂、４フッ化エチレン−６フッ化プロピレン共重合体
樹脂、エチレン−４フッ化エチレン樹脂、３フッ化塩化
エチレン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂又はフッ化ビニル
樹脂を用いることができる。フッ素系樹脂層は、上記フ
ッ素系樹脂材料０．５〜１０ｇ程度を紙１ｍ2に塗布し
て、厚さ０．５〜１０μｍ程度の被膜層として形成す
る。
【０００８】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づい
て詳細に説明する。図１は本発明の紙製容器を示す斜視
図である。図１の紙製容器１０は、中央の凹部１３の周
りに周壁部１２が立ち上げられ、周壁部１２の上端にフ
ランジ１１を備え、周壁部１２やフランジ１１には製造
時に生じた絞り跡１１ａ，１２ａが残っている。この紙
製容器１０は、表面に被膜層を設けた板紙をプレス機械
にて所定の大きさに打ち抜き、この打ち抜いた紙片を絞
り加工して形成する。そして、被膜層は下地層と表面仕
上げ層との２層からなり、下地層は板紙の上にアクリル
樹脂からなる塗料を１０ｇ／ｍ2の量で塗布して厚さ１
０μｍ程度に形成し、一方、表面仕上げ層は下地層の上
に４フッ化エチレン樹脂からなる塗料３ｇ／ｍ2の量で
塗布して、厚さ３μｍ程度に形成する。
て詳細に説明する。図１は本発明の紙製容器を示す斜視
図である。図１の紙製容器１０は、中央の凹部１３の周
りに周壁部１２が立ち上げられ、周壁部１２の上端にフ
ランジ１１を備え、周壁部１２やフランジ１１には製造
時に生じた絞り跡１１ａ，１２ａが残っている。この紙
製容器１０は、表面に被膜層を設けた板紙をプレス機械
にて所定の大きさに打ち抜き、この打ち抜いた紙片を絞
り加工して形成する。そして、被膜層は下地層と表面仕
上げ層との２層からなり、下地層は板紙の上にアクリル
樹脂からなる塗料を１０ｇ／ｍ2の量で塗布して厚さ１
０μｍ程度に形成し、一方、表面仕上げ層は下地層の上
に４フッ化エチレン樹脂からなる塗料３ｇ／ｍ2の量で
塗布して、厚さ３μｍ程度に形成する。
【０００９】上記紙製容器１０の内面には絞り跡１１
ａ，１２ａが残るものの、この絞り跡１１ａ，１２ａに
も、上述した下地層と表面仕上げ層との２層からなる被
膜層が形成されているので、ここには亀裂がほとんど存
在せず、故に、容器内部から外側への水分や油分の染み
出しは防止される。また表面仕上げ層の良好な剥離性、
撥水性及び耐熱性のゆえに、容器内面への食品の付着防
止や高温下での使用が可能になり、容器を繰り返し利用
することもできる。
ａ，１２ａが残るものの、この絞り跡１１ａ，１２ａに
も、上述した下地層と表面仕上げ層との２層からなる被
膜層が形成されているので、ここには亀裂がほとんど存
在せず、故に、容器内部から外側への水分や油分の染み
出しは防止される。また表面仕上げ層の良好な剥離性、
撥水性及び耐熱性のゆえに、容器内面への食品の付着防
止や高温下での使用が可能になり、容器を繰り返し利用
することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の紙製の容器を示す斜視図である。
【符号の説明】 １０ 紙製容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ // Ｂ２９Ｃ 51/08 Ｂ２９Ｃ 51/08 Ｂ６５Ｄ 1/26 Ｂ６５Ｄ 1/26 Ｅ 85/36 85/36 Ｚ Ｂ２９Ｋ 27:12 Ｂ２９Ｌ 9:00 22:00
Claims (1)
- 【請求項１】 表面に非フッ素系樹脂層を形成し、該非
フッ素系樹脂層の上にフッ素系樹脂層を形成した紙から
なる容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14255998A JPH11334715A (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | 紙製の容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14255998A JPH11334715A (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | 紙製の容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11334715A true JPH11334715A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15318163
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14255998A Pending JPH11334715A (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | 紙製の容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11334715A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001088819A (ja) * | 1999-07-22 | 2001-04-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 蓋 体 |
| JP2001180763A (ja) * | 1999-12-22 | 2001-07-03 | Osaka Kagaku Gokin Kk | 耐熱水性及び耐油性を有する生分解性食品容器 |
| JP2001246690A (ja) * | 2000-03-06 | 2001-09-11 | Toyo Aluminium Foil Products Kk | 打抜きシート、これを用いた成形容器及び打抜きシートの製造方法 |
| JP2004524857A (ja) * | 2001-05-17 | 2004-08-19 | メツエ ティッスエ オーワイジェー | ベーキングペーパ |
| JP2005052120A (ja) * | 2003-08-07 | 2005-03-03 | Hirano Shiki:Kk | 焼成用容器 |
| JP2009191407A (ja) * | 2008-02-15 | 2009-08-27 | Fujiko Co Ltd | 撥水撥油性包装用材料及びその製造方法 |
| JP2013204185A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Toppan Printing Co Ltd | 耐油性コート紙および紙箱 |
| JP2017052199A (ja) * | 2015-09-10 | 2017-03-16 | 株式会社日本デキシー | 耐熱性紙製容器の製造方法および該耐熱性紙製容器 |
| WO2018066475A1 (ja) * | 2016-10-06 | 2018-04-12 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | パルプモールド容器及びパルプモールド容器の製造方法 |
| JP2018171876A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | 東洋アルミニウム株式会社 | 食品用容器の製造方法 |
| JP2019063692A (ja) * | 2017-09-28 | 2019-04-25 | 大日本印刷株式会社 | 撥水性積層体の製造方法、該方法により作製された撥水性積層体および該撥水性積層体により形成される包装体 |
-
1998
- 1998-05-25 JP JP14255998A patent/JPH11334715A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001088819A (ja) * | 1999-07-22 | 2001-04-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 蓋 体 |
| JP2001180763A (ja) * | 1999-12-22 | 2001-07-03 | Osaka Kagaku Gokin Kk | 耐熱水性及び耐油性を有する生分解性食品容器 |
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| JP2009191407A (ja) * | 2008-02-15 | 2009-08-27 | Fujiko Co Ltd | 撥水撥油性包装用材料及びその製造方法 |
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| JP2017052199A (ja) * | 2015-09-10 | 2017-03-16 | 株式会社日本デキシー | 耐熱性紙製容器の製造方法および該耐熱性紙製容器 |
| WO2018066475A1 (ja) * | 2016-10-06 | 2018-04-12 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | パルプモールド容器及びパルプモールド容器の製造方法 |
| JP2018058619A (ja) * | 2016-10-06 | 2018-04-12 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | パルプモールド容器及びパルプモールド容器の製造方法 |
| JP2018171876A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | 東洋アルミニウム株式会社 | 食品用容器の製造方法 |
| JP2019063692A (ja) * | 2017-09-28 | 2019-04-25 | 大日本印刷株式会社 | 撥水性積層体の製造方法、該方法により作製された撥水性積層体および該撥水性積層体により形成される包装体 |
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