JPH11334485A - 自動車天井材および自動車天井材用発泡積層シート - Google Patents

自動車天井材および自動車天井材用発泡積層シート

Info

Publication number
JPH11334485A
JPH11334485A JP14108798A JP14108798A JPH11334485A JP H11334485 A JPH11334485 A JP H11334485A JP 14108798 A JP14108798 A JP 14108798A JP 14108798 A JP14108798 A JP 14108798A JP H11334485 A JPH11334485 A JP H11334485A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
foamed
ceiling material
layer
foamed layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14108798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3806795B2 (ja
Inventor
Toru Ueda
亨 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP14108798A priority Critical patent/JP3806795B2/ja
Publication of JPH11334485A publication Critical patent/JPH11334485A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3806795B2 publication Critical patent/JP3806795B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量性、断熱性、成形加工性、リサイクル
性などの特性に加えて、高温下での使用による変形、自
重による垂れ下がりを改善してなる優れた耐熱性(耐熱
変形性)を有する自動車天井材およびその自動車天井材
用発泡積層シートを提供することにある。 【解決手段】 変性ポリフェニレンエーテル系樹脂を基
材樹脂とする発泡層12の両面に、熱可塑性樹脂を基材
樹脂とする非発泡層14,16を積層した発泡積層シー
トからなる自動車天井材10であって、その非発泡層の
うち車内側非発泡層14の基材樹脂が変性ポリフェニレ
ンエーテル系樹脂からなり、且つ車外側非発泡層16の
基材樹脂が耐熱性の改善されたポリスチレン系樹脂から
なる自動車天井材10を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車天井材および自動
車天井材用発泡積層シートに関し、さらに詳しくは、高
温下の使用における変形や自重による垂れ下がりを改善
し、耐熱性、軽量性に優れた自動車天井材および自動車
天井材用発泡積層シートに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、自動車内装材として、熱可塑性樹脂
発泡体を主体とする基材にウレタンフォームを積層した
ものや、スチレン−無水マレイン酸共重合体の発泡層の
上下面にスチレン−無水マレイン酸共重合体の非発泡層
を積層した積層シートを所望の形状に成形したものが広
く用いられている。それらの自動車天井材は、軽量で断
熱性が高く、成形加工性がすぐれているという特徴があ
る。
【0003】しかしがら、上記のような従来の自動車天
井材は、高温に長時間さらされると、耐熱性が不十分で
あるため、フロント部が自重で垂れ下がったり(ヒート
サグ)、変形を生じるなどの問題を発生することがあっ
た。
【0004】そこで、これらの問題を解決するために、
無機質のガラス繊維とプラスチックの複合材料をベース
とした自動車内装材が使用されてきている。しかし、こ
の複合材料では、耐熱性という品質は維持できるもの
の、軽量化が図れない上に、ガラス繊維を使用している
ため、リサイクル性が悪く、またコスト高になるといっ
た問題があった。
【0005】このような問題を解決するため、軽量で耐
熱性のある変性ポリフェニレンエーテル系樹脂(以下
「変性PPE系樹脂」と記す。)発泡層の両面に、変性
PPE系樹脂非発泡層を積層した発泡積層シートを用い
た自動車天井材用発泡積層シートが提案されている(実
開平4−11162号公報)。この変性PPE系樹脂を
用いた自動車天井材用発泡積層シートは、耐熱性に優
れ、軽量であるため、高温下での変形や自重による垂れ
下がり等を改善することができるとしている。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】近年、自動車の耐
熱性、軽量性、コストに対する要求は更に厳しくなって
いるため、この市場要求に対応する更なる改善が必要で
ある。例えば、自動車天井材の場合、フロント部は太陽
光が当たるため100℃前後まで温度が上がり、天井材
の変形量が大きくなるという問題が発生している。
【0007】また、上記変性PPE系樹脂発泡積層シー
トは、好適な条件下で2次成形が行われていない場合、
成形体に残留応力が発生する。このため、成形体が高温
(例えば100℃)の雰囲気中に長時間さらされると、
穏やかに残留応力が緩和され、その結果、屈曲形状を有
する部分や2次成形時の延伸率が大きい部分(例えばフ
ロント部)が変形し、使用に耐えなくなるという問題を
有していた。
【0008】本発明は上記の如き実状に鑑み、軽量性、
断熱性、成形加工性、リサイクル性などの特性に加え
て、高温下での使用による変形、自重による垂れ下がり
を改善してなる優れた耐熱性(耐熱変形性)を有する自
動車天井材およびその自動車天井材用発泡積層シートを
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は優れ
た耐熱性、軽量性を有し、安価で、且つ容易に製造可能
な自動車天井材用成形体を提供するため、自動車天井材
の構成および製造方法について鋭意検討を行った結果、
軽量で、従来にない耐熱性(耐熱変形性)の高い、良好
な寸法安定性、成形性、耐衝撃性、遮音性、断熱性、コ
スト競争力を有する自動車天井材を得ることができるこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明に係る自動車天井材の要
旨とするところは、変性ポリフェニレンエーテル系樹脂
を基材樹脂とする発泡層の両面に、熱可塑性樹脂を基材
樹脂とする非発泡層を積層した発泡積層シートからなる
自動車天井材であって、該非発泡層のうち車内側非発泡
層の基材樹脂が変性ポリフェニレンエーテル系樹脂から
なり、且つ車外側非発泡層の基材樹脂が耐熱性の改善さ
れたポリスチレン系樹脂からなることにある。
【0011】かかる自動車天井材において、前記車外側
非発泡層の基材樹脂が、ASTMD648規格に準じて
測定した4.6kg/cm2 荷重下で熱変形温度が10
0℃以上のポリスチレン系樹脂であることにある。
【0012】また、かかる自動車天井材において、前記
車外側非発泡層の基材樹脂が、スチレン−無水マレイン
酸系共重合体であることにある。
【0013】さらに、かかる自動車天井材において、前
記車外側非発泡層の基材樹脂が、スチレン−アクリル酸
系共重合体であることにある。
【0014】さらに、かかる自動車天井材において、前
記車外側非発泡層の基材樹脂が、アクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレン系共重合体であることにある。
【0015】さらに、かかる自動車天井材において、前
記車外側非発泡層の基材樹脂が、樹脂中に耐衝撃性改良
剤を含有したものであることにある。
【0016】さらに、かかる自動車天井材において、前
記発泡層の基材樹脂である変性ポリフェニレンエーテル
系樹脂中のフェニレンエーテル成分の含有量が35重量
%〜75重量%であり、スチレン系成分の含有量が65
重量%〜25重量%であることにある。
【0017】さらに、かかる自動車天井材において、前
記車内側非発泡層の表面にホットメルト接着剤層を介し
て表皮材が形成されていることにある。
【0018】次に、本発明に係る自動車天井材用発泡積
層シートの要旨とするところは、変性ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂を基材樹脂とする発泡層の両面に、熱可塑
性樹脂を基材樹脂とする非発泡層が積層された発泡積層
シートであって、該非発泡層のうち車内側非発泡層の基
材樹脂が変性ポリフェニレンエーテル系樹脂からなり、
且つ車外側非発泡層の基材樹脂が変性ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂以外の耐熱性の改善された樹脂からなるこ
とにある。
【0019】また、本発明に係る自動車天井材用発泡積
層シートの要旨とするところは、変性ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂を基材樹脂とする発泡層の一方の面に、変
性ポリフェニレンエーテル系樹脂を基材樹脂とする非発
泡層を積層し、該他方の面に耐熱性の改善されたポリス
チレン系樹脂を基材樹脂とする非発泡層を積層し、該変
性ポリフェニレンエーテル系樹脂を基材樹脂とする非発
泡層の上面にホットメルト接着剤層を形成してなること
にある。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る自動車天井材
および自動車天井材用発泡積層シートの実施形態を図面
に基づいて詳しく説明する。
【0021】図1は本発明の1実施形態に係る自動車天
井材10および自動車天井材用発泡積層シートの構成を
示すものであり、変性PPE系樹脂を基材樹脂とする発
泡層12の両面に、熱可塑性の耐熱性樹脂を基材樹脂と
する非発泡層(車内側非発泡層14および車外側非発泡
層16)が形成されてなり、車内側非発泡層14の上面
にホットメルト接着剤層18を介して表皮材20が積層
されている。
【0022】変性PPE系樹脂を基材樹脂とする発泡層
12は自動車天井材の基体となる層であり、この層12
が変性PPE系樹脂から形成されているため、耐熱性お
よび成形性が良好で、2次発泡積層成形体である自動車
天井材を容易に成形することができる。また、この層1
2が発泡層であるため、軽量で、遮音性、断熱性に優
れ、また密度が低いため使用樹脂量が少量で済み、コス
ト競争力を有するものとなる。
【0023】変性PPE系樹脂を基材樹脂とする発泡層
12を形成する変性PPE系樹脂としては、PPE系樹
脂とポリスチレン系樹脂(以下、「PS系樹脂」と記
す。)との混合樹脂、PPE系樹脂にスチレン系単量体
(以下、「St系単量体」と記す。)を重合させたグラ
フト共重合体、ブロック共重合体などの共重合体(以
下、「PPE−St共重合体」と記す。)などが挙げら
れ、次のような混合・重合形態がある。すなわち、 (イ)「PPE系樹脂」+「PS系樹脂」 (ロ)「PPE−St共重合体」 (ハ)「PPE−St共重合体」+「PS系樹脂」 (ニ)「PPE系樹脂」+「PPE−St共重合体」 (ホ)「PPE系樹脂」+「PPE−St共重合体」+
「PS系樹脂」 これらのうちでは、PPE系樹脂とPS系樹脂との混合
樹脂(イ)が、製造が容易であるなどの点から好まし
い。
【0024】発泡層12を形成する変性PPE系樹脂中
のPhE成分の含有量は通常35重量%〜75重量%、
好ましくは35重量%〜60重量%であり、St系成分
の含有量は65重量%〜25重量%、好ましくは65重
量%〜40重量%である。変性PPE系樹脂中のPhE
成分の割合が小さすぎると耐熱性が劣る傾向があり、P
hE成分の割合が大きすぎると加熱流動時の粘度が上昇
し、発泡成形が困難になる場合がある。
【0025】前記PPE系樹脂としては例えば、ポリ
(2,6−ジメチルフェニレン−1,4−エーテル)、
ポリ(2−メチル−6−エチルフェニレン−1,4−エ
ーテル)、ポリ(2,6−ジエチルフェニレン−1,4
−エーテル)、 ポリ(2,6−ジエチルフェニレン−
1,4−エーテル)、ポリ(2−メチル−6−n−プロ
ピルフェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(2−メチ
ル−6−n−ブチルフェニレン−1,4−エーテル)、
ポリ(2−メチル−6−クロルフェニレン−1,4−エ
ーテル)、ポリ(2−メチル−6−ブロムフェニレン−
1,4−エーテル)、ポリ(2−エチル−6−クロルフ
ェニレン−1,4−エーテル)などが挙げられる。これ
らは単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いて
もよい。これらのうちではポリ(2,6−ジメチルフェ
ニレン−1,4−エーテル)が、原料の汎用性、コスト
の点から好ましい。また、難燃性を付与したい場合はハ
ロゲン系元素が含まれるポリ(2−メチル−6−クロル
フェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(2−メチル−
6−ブロムフェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(2
−エチル−6−クロルフェニレン−1,4−エーテル)
などが好ましい。
【0026】PPE系樹脂と混合樹脂を形成するPS系
樹脂はスチレンまたはその誘導体、例えばα−メチルス
チレン、2,4−ジメチルスチレン、モノクロルスチレ
ン、ジクロルスチレン、p−メチルスチレン、エチルス
チレンなどを主成分とする樹脂である。したがって、P
S系樹脂はスチレンまたはスチレン誘導体だけからなる
単独重合体に限らず、他の単量体との共重合体であって
もよい。また、たとえばハイインパクトポリスチレン
(以下、「HIPS」と記す。)のように、スチレンま
たはスチレン誘導体を重合させる際に、合成ゴムまたは
ゴムラテックスを添加して重合させたものであってもよ
い。
【0027】さらに、PPE系樹脂と混合樹脂を形成す
るPS系樹脂の製造に使用され得るスチレンまたはその
誘導体と共重合可能な他の単量体としては、たとえばア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、メチル(メタ)
アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル
(メタ)アクリレート、無水マレイン酸、アクリル酸、
メタアクリル酸、イタコン酸などが挙げられ、これらは
単独で用いてもよく、2種以上を組合わせて用いてもよ
い。
【0028】PS系樹脂の具体例としては、例えば、ポ
リスチレン、スチレン−α−メチルスチレンの共重合
体、HIPSで代表されるスチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体などが挙げら
れる。これらのうちでは、ポリスチレンがその汎用性、
コストの面から好ましい。
【0029】また、PPE系樹脂に重合、好ましくはグ
ラフト重合させるSt系単量体の具体例としては、スチ
レン、α−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレ
ン、モノクロルスチレン、ジクロルスチレン、p−メチ
ルスチレン、エチルスチレンなどが挙げられる。これら
は単独で用いてもよく、2種以上組み合わせてもよい。
これらのうちではスチレンが、汎用性、コストの点から
好ましい。
【0030】PPE系樹脂にSt系単量体を重合させる
際に、St系単量体が主成分(60重量%以上)になる
範囲でSt系単量体と共重合可能な単量体、例えばアク
リロニトリル、メタクリロニトリル、メチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、無水マレイン酸、アクリル酸、メタ
アクリル酸、イタコン酸などの1種または2種以上を含
有させてもよい。
【0031】PPE系樹脂にSt系単量体を重合させた
グラフト共重合体は、従来周知の方法、例えば特公昭5
2−30991号公報、特公昭52−38596号公報
などに開示されているように、PPE系樹脂にラジカル
開始剤およびSt系単量体を加え、無水の状態で、有機
溶媒の存在下または不存在下、130〜200℃の温度
範囲で撹拌しながらSt系単量体を重合する方法により
製造される。
【0032】PPE樹脂に混合されるPS系樹脂、およ
びPPE系樹脂に重合されるSt系単量体の割合として
は、PPE系樹脂35重量%〜75重量%、更には35
重量%〜60重量%、特に38重量%〜58重量%に対
して、PS系樹脂またはSt系単量体が65重量%〜2
5重量%、更には65重量%〜40重量%、特に62重
量%〜42重量%が好ましい。PPE系樹脂の混合割合
が少ないと、耐熱性が劣る傾向にあり、PPE系樹脂の
混合割合が多いと、加熱流動時の粘度が上昇し発泡成形
が困難になる傾向がある。
【0033】変性PPE系樹脂を基材樹脂とする変性P
PE系樹脂発泡層12を形成する1次発泡層としては、
層の厚みが1〜5mm、更には1.5〜3.5mm、発
泡倍率が3〜20倍、更には5〜15倍、セル径が0.
05〜0. 9mm、更には0.1〜0.7mm、独立気
泡率が70%以上、更には80%以上であるのが好まし
い。1次発泡層の厚さが1mm未満であると、強度およ
び断熱性に劣り自動車天井材用発泡積層シートとして適
当でない場合がある。一方、5mmを超える場合、成形
加熱時に熱が発泡層12の厚み方向の中心部まで伝わり
難く、そのため充分な加熱が行なえず、成形性が悪くな
る場合がある。また、充分な加熱を行うべく加熱時間を
長くすると、発泡層表面のセルに破泡等が生じ、製品と
して許容できるものが得られ難くなる場合がある。ま
た、1次発泡倍率が3倍未満の場合、柔軟性に劣り、曲
げなどによる破損が生じ易く、また軽量化の効果が少な
い。1次発泡倍率が20倍を越える場合、強度が低下
し、中心部まで加熱しにくいことにより成形性が低下す
る傾向がある。更に、セル径が0.05mm以下の場
合、充分な強度が得られ難く、0.9mm以上の場合、
断熱性に劣る傾向がある。また、独立気泡率が70%以
下の場合、断熱性、剛性に劣るとともに、成形加熱によ
って目的とする2次発泡倍率を得ることが困難となり、
成形性に劣る傾向がある。
【0034】また、変性PPE系樹脂発泡層12を形成
する1次発泡層中の残存揮発成分の量は発泡層全重量に
対して1〜5重量%、更には2〜4重量%が好ましい。
残存揮発成分が1重量%を下回る場合は2次発泡倍率が
低くなりすぎ、良好に成形できない場合がある。また、
残存揮発成分が5重量%を越える場合は非発泡層との間
に空気だまりが発生したり、経時による寸法安定性が悪
くなる場合がある。なお、残存揮発成分の量は、ガスク
ロマトグラフィーにより測定しても良いが、通常、発泡
層サンプルを変性PPE系樹脂が軟化しはじめる温度以
上で分解温度以下の温度範囲で加熱して揮発成分を充分
に揮発させ、加熱前後の重量差により測定する。
【0035】本発明において使用される変性PPE系樹
脂発泡層12の基材樹脂には、必要に応じて気泡調整
剤、耐衝撃性改良剤、滑剤、酸化防止剤、静電防止剤、
顔料、安定剤、臭気低減剤等を添加してもよい。
【0036】次に、本発明に係る自動車天井材には、変
性PPE系樹脂発泡層12の両面に熱可塑性樹脂の非発
泡層14,16が形成される。これら非発泡層14,1
6のうち、車内側非発泡層14は、その一方の表面に積
層される表皮材20の加熱収縮を抑制する働きと、他方
の表面にある発泡層12が加熱下でセル径が拡大するこ
とによる加熱膨張を抑制する働きを有する。また、車外
側非発泡層16は発泡層12の加熱膨張を抑制する働き
を有する。
【0037】すなわち、天井材10の構造をバイメタル
的に考えると、高温下において車内側の収縮が大きいほ
ど、また、車外側の膨張が小さいほど、高温下でのフロ
ント部の垂れ量は大きくなる。以上の理由から、車内側
非発泡層14の基材樹脂として熱変形温度(荷重4.6
kg/cm2 、ASTM D−648規格)が実車耐熱
試験温度(100℃)よりも充分高い値を有する変性P
PE系樹脂を用い、車外側非発泡層16として発泡層1
2の加熱膨脹を適度に抑制しうる100℃以上の熱変形
温度(荷重4.6kg/cm2 、ASTM D−648
規格)を有する耐熱性の改善されたPS系樹脂を用いる
ことによって、フロント部の垂れ量を抑制することがで
きる。なお、車外側非発泡層16の基材樹脂の熱変形温
度が100℃以下の場合、発泡層12の加熱膨脹の抑制
効果が充分ではなく、加熱試験前後での成形体の寸法変
化の制御が困難である。また、車外側非発泡層16の基
材樹脂の熱変形温度が高すぎる場合(130℃以上)、
車外側の膨脹が小さくなり、フロント部の垂れ量は大き
くなる。なお、車外側非発泡層16に熱変形温度を制御
した変性PPE系樹脂を用いることも可能であるが、P
S系樹脂に比べコストの面で不利となり好ましくない。
【0038】車内側非発泡層14に使用される変性PP
E系樹脂は、上述の発泡層12の場合と同様に、PPE
系樹脂をSt系化合物を主体とする単量体またはその重
合体で重合または混合による変性を行ったものであり、
例えば、PPE系樹脂とPS系樹脂との混合樹脂、PP
E系樹脂にSt系樹脂系単量体を重合させたPPE−S
t共重合体、この共重合体とPS系樹脂またはPPE系
樹脂との混合物、その共重合体とPPE系樹脂とPS系
樹脂との混合物などが挙げられる。これらのうちでは、
PPE系樹脂とPS系樹脂との混合樹脂が、製造が容易
であるなどの点から好ましい。
【0039】これらPPE系樹脂、PS系樹脂またはS
t系単量体の具体例や好ましいものの例示や、PS系樹
脂やSt単量体と重合可能な単量体の具体例、それを使
用する理由などは、発泡層12において説明した場合と
同様である。ただし、PS系樹脂の好ましい具体例とし
て、HIPSで代表されるスチレン−ブタジエン共重合
体が、非発泡層14,16の耐衝撃性改善効果が大きい
という点から追加される。
【0040】変性PPE樹脂におけるPPE系樹脂とP
S系樹脂との割合およびPPE−St共重合体における
PPE系樹脂とSt系単量体成分(St系単量体と共重
合可能な他の単量体を0〜40重量%含み得る)との割
合としては、PPE系樹脂を少なくとも含み、且つPP
E系樹脂が75重量%以下、更には40重量%以下に対
して、PS系樹脂またはPPE系樹脂に重合されたSt
系単量体成分が25重量%以上、更には60重量%以上
が好ましい。
【0041】PPE−St共重合体をPPE系樹脂とP
S系樹脂の少なくとも1種と混合して変性PPE系樹脂
を得る場合も、PPE系樹脂成分の合計量(PhE成
分)及び共重合可能な他の単量体0〜40重量%を含む
St系単量体成分の合計量(St成分)は前記と同範囲
であり、例えばPPE系樹脂とPPE−St共重合体と
の混合物、PPE−St共重合体との混合物、PPE−
St共重合体とPS系樹脂との混合物、PPE−St共
重合体とPS系樹脂の混合物、PPE系樹脂とPPE−
St共重合体とPS系樹脂との混合物において、PhE
成分を少なくとも含み、且つPhE成分が75重量%以
下、さらには50重量%以下に対して、PS系樹脂また
はPPE系樹脂に重合されたSt系成分が25重量%以
上、さらには50重量%以上が好ましい。PPE系樹脂
の使用割合が小さすぎると、耐熱性が劣る傾向にあり、
PPE系樹脂の使用割合が大きすぎると、加熱流動時の
粘度が上昇し、発泡成形が困難になる場合がある。
【0042】車内側非発泡層14の変性PPE系樹脂に
おける少なくとも含まれるPhE成分の含有量として
は、通常75重量%以下、好ましくは50重量%以下で
あり、St系成分の含有量が25重量%以上、好ましく
は50重量%以上である。
【0043】一方、車外側非発泡層16を形成する基材
樹脂は変性PPE系樹脂以外の耐熱性樹脂が用いられ、
特に、車外側非発泡層16の基材樹脂に使用される耐熱
性の改善されたPS系樹脂はスチレンまたはその誘導体
と他の単量体との共重合体(以下「St系共重合体」と
記す。)であり、4.6kg/cm2 の荷重下における
熱変形温度(ASTM D 648規格)が100℃以
上のSt系共重合体である。耐熱性の改善効果を有する
スチレンまたはその誘導体と共重合可能な単量体として
は、例えばマレイン酸、フマル酸、アクリル酸、メタア
クリル酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸またはそ
の誘導体およびその酸無水物、アクリロニトリル、メタ
アクリロニトリルなどのニトリル化合物またはその誘導
体が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種類
以上組み合わせて用いてもよい。耐熱性の改善効果を有
するスチレンまたはその誘導体と共重合可能な単量体は
通常40重量%以下、好ましくは30重量%以下の範囲
で用いられる。また、スチレンまたはスチレン誘導体を
重合させる際に、合成ゴムまたはゴムラテックスを添加
して重合させたものとマレイン酸、フマル酸、アクリル
酸、メタアクリル酸、イタコン酸などの不飽和カルボン
酸またはその誘導体およびその酸無水物、アクリロニト
リル、メタアクリロニトリルなどのニトリル化合物との
共重合体であってもよい。このうちでは、スチレン−無
水マレイン酸系共重合体、スチレン−アクリル酸系共重
合体、スチレン−メタアクリル酸系共重合体、アクリロ
ニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体がその耐熱性
改善効果、汎用性、コストの面から好ましい。
【0044】耐熱性の改善されたPS系樹脂は単独で用
いても良く、あるいは2種類以上組み合わせても良い。
また、耐熱性の改善されたPS系樹脂は他の熱可塑性樹
脂とブレンドして用いてもよく、ブレンドする熱可塑性
樹脂としては例えば、ポリスチレン、HIPS、ポリカ
ーボネート、ポリエステル、ポリエチレンやポリプロピ
レンなどのポリオレフィン、ポリ塩化ビニルなどの塩化
ビニル系樹脂、ポリエーテルエーテルスルホン、ポリス
ルホン、ポリアミドやそれらの共重合体などがあげられ
る。このうちでは汎用性、均一分散が可能であること、
非発泡層16の耐衝撃性改善効果が大きいこと、コスト
の面等からHIPSが好ましい。HIPSとしては公知
のものが使用でき、ゴム成分の含有量は通常1〜15重
量%である。
【0045】次に、本発明における自動車天井材10に
おいて、発泡層12に積層される非発泡層14,16の
厚みは50〜300μmさらには75〜200μmが好
ましい。非発泡層14,16の厚さが50μmより薄い
場合には、強度、剛性、耐熱性などが劣り、300μm
より厚い場合には、積層シートの成形性が劣る傾向にあ
る。
【0046】非発泡層14,16を形成する場合、必要
に応じて、耐衝撃性改良剤、充填剤、滑剤、酸化防止
剤、静電防止剤、顔料、安定剤、臭気低減剤等を単独又
は2種以上組み合わせて添加してもよい。
【0047】耐衝撃性改良剤は、熱可塑性樹脂非発泡層
14,16を変性PPE系樹脂発泡層12に積層し、2
次発泡させた積層シート(10)を自動車天井材10と
して成形する際のパンチング加工や、積層シートや成形
体を輸送する際に、非発泡層14,16の割れなどを防
止するのに有効である。耐衝撃性改良剤としては、基材
樹脂に混合することによってその効果を発揮するもので
あれば特に限定なく使用し得る。耐衝撃性改良剤は、重
合による変性で熱可塑性樹脂に導入した耐衝撃性改良効
果を発揮し得る成分であってもよく、例えばHIPSな
どのように耐衝撃性改良成分を含むものを混合して非発
泡層に使用する場合も、非発泡層14,16に耐衝撃性
を付与することができる。
【0048】耐衝撃性改良剤の例としては、天然ゴム、
合成ゴムのようなゴムや、ゴム粒子の周りにスチレン、
メチルメタアクリレートなどのオレフィン二重結合を持
つ単量体をグラフト重合させたものなどが好適に使用さ
れる。ゴムの具体例としては、たとえばスチレン−ブタ
ジエンゴム、水添スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエ
ンゴム、イソプレンゴム、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合体、クロロプレンゴム、ブ
チルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、多硫化ゴ
ム、水素化ニトリルゴム、ポリエーテル系特殊ゴム、フ
ッ素ゴム、四フッ化エチレン−プロピレンゴム、アクリ
ルゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、エピクロ
ロヒドリンゴム、プロピレンオキサイドゴム、エチレン
−アクリルゴム、液状ゴム、ノルボルネンゴム、スチレ
ン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラ
ストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエス
テル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エ
ラストマー、1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラス
トマー、塩ビ系熱可塑性エラストマー、フッ素系熱可塑
性エラストマー、MBS樹脂、エチレン−酢酸ビニル共
重合体などが挙げられる。これらは単独で用いてもよ
く、2種以上組み合わせて用いてもよい。これらのうち
では、変性PPE系樹脂、耐熱性の改善されたPS系樹
脂との相溶性の高さ、汎用性などの点からスチレン−ブ
タジエンゴム、水添スチレン−ブタジエンゴムが好まし
い。
【0049】耐衝撃性改良剤の使用量は、熱可塑性樹脂
に対して2〜25重量%、特に5〜20重量%が好まし
い。耐衝撃性改良剤の使用量が2重量%未満では、非発
泡層の柔軟性や耐衝撃性の改善効果が充分に発現されな
くなったり、曲げや衝撃などによる破損が充分に防止さ
れない場合がある。また、耐衝撃性改良剤の使用量が2
5重量%を越えると、耐熱性や剛性に劣るようになるこ
とがある。
【0050】非発泡層14,16の変性PPE系樹脂、
耐熱性の改善されたPS系樹脂にHIPSなどの耐衝撃
性改良効果を持つゴム分を含有する熱可塑性樹脂を混合
して使用する場合は、熱可塑性樹脂のゴム分と耐衝撃性
改良剤(ゴム分)の使用量の合計が熱可塑性樹脂に対し
て2〜25重量%、特に5〜20重量%が好ましい。こ
の量が2重量%未満の場合には、非発泡層14,16の
柔軟性や耐衝撃性の改善効果が充分に発現されなくなっ
たり、曲げや衝撃などによる破損が充分に防止されない
場合がある。また、耐衝撃性改良剤の使用量が25重量
%を越えると、耐熱性や剛性に劣るようになる場合があ
る。
【0051】なお、非発泡層14,16の基材樹脂であ
る熱可塑性樹脂は、成形工程におけるパンチング加工や
輸送を行う際に発生する非発泡層の割れなどを防止する
上で、アイゾット衝撃強さが50J/m以上、好ましく
は70J/m以上、更に好まくは100J/m以上であ
るものが好ましい。アイゾット衝撃強さはノッチ付きで
ASTMD256に準じて測定した値である。
【0052】充填剤は強度、剛性、寸法安定性などの向
上のために使用される成分であり、使用される充填剤に
は特に制限はない。充填剤の具体例としては、タルク、
(ケイ酸マグネシウム)、炭酸カルシウム、マイカ、酸
化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫
酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、シリカ、クレー、カ
オリン、ホワイトカーボン、水酸化マグネシウム、カー
ボンブラック、ゼオライト、モリブデンなどが挙げられ
る。これらのうちでは特にタルク、炭酸カルシウム、マ
イカが好ましい。
【0053】充填剤の添加量は非発泡層樹脂100部
(重量部、以下同様)に対して1〜50部、好ましくは
5〜40部である。この添加量が1部未満の場合、充填
剤(無機物)を充填した明確な効果が得られず、50部
を越えて添加すると、樹脂組成物の粘度が増加し、押出
機に大きな負荷がかかるため好ましくなく、また、非発
泡層14,16の衝撃強度の低下が著しくなる。
【0054】発泡積層シートの車内側非発泡層14の表
面にはホットメルト接着剤層18が形成される。ホット
メルト接着剤は自動車天井材10が表皮を有する場合、
表皮材20を成形体に接着するのに用いられる。このホ
ットメルト接着剤層18を積層することにより、加熱時
のホットメルト接着剤の収縮によるホットメルト接着剤
層18の穴あき、非発泡層14とホットメルト接着剤層
18の間の空気だまりなどによる表皮材20の接着不良
を防止することができる。また、予め発泡積層シート
(10)にホットメルト接着剤を形成しておくことによ
り、成形時におけるホットメルトの仮止め工程が省略さ
れ、コストダウンすることができる。
【0055】前述したように、(1次)発泡シートを加
熱2次発泡させる際には、1次発泡シート(発泡倍率:
3〜20倍、好ましくは5〜15倍、厚さ:1〜5m
m、好ましくは、1.5〜3.5mm)に対して、通常
1.2〜4倍に2次発泡させるが、さらには1.5〜3
倍に2次発泡させるのが好ましい(この結果、2次発泡
後のシート倍率は、3.6〜80倍、好ましくは7.5
〜45倍、特に好ましくは10〜40倍、厚さは、1.
2〜20.0mm、好ましくは、2.25〜10.5m
m、特に好ましくは3.0〜7.0mmとなる)。
【0056】表皮材20の具体例としては、従来の自動
車内装材として用いられるものが使用できる。たとえば
織布、不織布を配するが、これらには、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリプロピレン、ポリアミド(ナイロ
ン)、ポリアクリロニトリル、モダアクリル(例えば、
鐘淵化学工業株式会社製「カネカロン(登録商標)」な
どの合成樹脂や羊毛、木綿などの天然素材のものや、そ
れらを適宜組み合わせたものが使われる。このような表
皮材20に、必要に応じて、更にウレタンフォームやポ
リエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンフォ
ームから成る発泡層を単層または複層で積層したものが
使用できる。
【0057】また、本発明の自動車天井材10に難燃性
が必要とされるばあい、難燃性を付与されている表皮材
20を使用することが好ましい。
【0058】次に、本発明の自動車天井材10の製造法
について説明する。本発明において使用される変性PP
E系樹脂発泡層12(1次発泡層)は、PPE系樹脂と
PS系樹脂との混合樹脂、またはPPE系樹脂にSt系
単量体をグラフト共重合させた共重合体などに、要すれ
ば各種の添加材を加えたものを押出機により150℃〜
400℃で溶融・混練し、ついで150〜400℃、3
〜50MPaの高温高圧下で樹脂100部に対して発泡
剤1〜15部を圧入し発泡最適温度(150〜300
℃)に調節して、サーキュラーダイなどを使い低圧帯
(通常は大気中)に押出した後、マンドレルなどに接触
させて、例えば0.5〜40m/分の速度で引き取りな
がらシート状に成形し、カット後、巻き取るなどの方法
により製造することができる。
【0059】変性PPE系樹脂発泡層12を製造する際
に使用される発泡剤としては、ブタン、プロパン、ペン
タン、塩化メチル、ジクロロメタン、クロロフロロメタ
ン、ジクロロエタン、ジクロロジフロロエタンなどの炭
化水素系発泡剤、ハロゲン化炭化水素系発泡剤などがあ
げられる。これらは単独で使用してもよく、2種以上を
組み合わせて使用しても良い。中でも炭化水素系発泡剤
が汎用性、コストの面から好ましい。
【0060】1次発泡層12に熱可塑性樹脂非発泡層1
4,16を積層する方法としては、予めフィルム状に成
形した樹脂を、発泡成形されて供給される1次発泡層1
2の上面および(または)下面に熱ロール等により接着
する方法、多層押出金型を用いて行う共押出積層方法な
どが挙げられるが、予め発泡成形して、供給される1次
発泡層12の上面および(または)下面に押出機から供
給した非発泡層用樹脂組成物を層状に積層し、可塑状態
にある非発泡層14,16を冷却ローラーなどによって
固着する方法が好ましい。なかでも、1次発泡層12の
押出発泡シート成形と非発泡層14,16の押出をイン
ラインで行って積層する方法が製造工程が簡略化できる
点で望ましい。
【0061】得られた1次発泡積層シートから自動車天
井材10である成形した2次発泡積層成形体を成形する
方法としては、上下にヒーターを持つ加熱炉の中央に1
次発泡積層シートをクランプして導き、成形に適した温
度、たとえば120〜200℃に加熱して2次発泡させ
たのち、温度調節した金型にて真空成形、圧空成形す
る。真空成形、圧空成形の例としてプラグ成形、フリー
ドローイング成形、プラグ・アンド・リッジ成形、リッ
ジ成形、マッチド・モールド成形、ストレート成形、ド
レープ成形、リバースドロー成形、エアスリップ成形、
プラグアシスト成形、プラグアシストリバースドロー成
形などの方法が挙げられる。このうち、プラグ成形、マ
ッチド・モールド成形等、自動車内側(凸)金型、自動
車外側(凹)金型の両方の金型が存在し、それぞれの温
調可能な金型を使用するのが望ましい。
【0062】この2次発泡積層成形体の成形において、
加熱によって発泡積層シートの表面にケロイド状態が発
生する前の状態で成形するのが好ましい。本発明者の研
究の結果、成形加熱時に表面にケロイド状態が発生した
状態で成形を行うと、独立気泡率が低くなり、成形体の
剛性が低下することが見出されている。ケロイド状態は
発泡層の破泡により生ずるものであり、そのため独立気
泡率の低下が生じるためである。
【0063】また、1次発泡積層シートを、所定のクリ
アランスを有する金型で2次発泡積層成形体の厚さTが
2次発泡時の発泡積層シートのフリーの厚さtに対して
0.5t≦Tを満足するように2次発泡させ、成形する
のが望ましい。なお、tとは、金型を用いて成形する場
合と同じ条件で加熱して、金型による成形を行わない
で、冷却したときの発泡積層シートの厚さをいう。この
ようにして、本発明の自動車天井材が製造される。
【0064】成形された2次発泡積層成形体である自動
車天井材が表皮を有する場合の製造法としては、あらか
じめ表皮材20に接着剤をつけてあるものを1次発泡積
層シートに熱ロールなどを用いて接着する方法、接着剤
を1次発泡積層シートにバインダーラミネーション法や
あらかじめフィルム状に成形された接着剤を熱ラミネー
ション法などにより積層した発泡積層シートに表皮材2
0を熱ロール等を用いて接着する方法、1次発泡積層シ
ートに表皮材20を仮止めし、加熱成型時に成形と接着
を同時に行う方法、接着剤を1次発泡積層シートに積層
する際に表皮材20を同時に接着する方法等が挙げられ
る。
【0065】接着剤としては、熱可塑性接着剤、ホット
メルト接着剤、ゴム系接着剤、熱硬化性接着剤、モノマ
ー反応型接着剤、無機系接着剤、天然物接着剤等が挙げ
られるが、接着が容易な点でホットメルト接着剤が好適
である。
【0066】前記ホットメルト接着剤としては、ポリオ
レフィン系、変性ポリオレフィン系、ポリウレタン系、
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂系、ポリアミド系、ポ
リエステル系、熱可塑性ゴム系、スチレン−ブタンジエ
ン共重合体系、スチレン−イソプレン共重合体系などの
樹脂を成分とするものが挙げられる。
【0067】以上、本発明に係る自動車天井材および自
動車天井材用発泡積層シートの実施態様を種々説明した
が、本発明は上述の態様に限定されるものではない。た
とえば、自動車天井材は通常、表皮材が形成された状態
で用いられるが、本発明にいう自動車天井材は表皮材が
形成される前の状態で天井材として所定の形状に成形さ
れたものを含むものである。また、自動車天井材および
自動車天井材用発泡積層シートは用途として電車などの
天井材にも使用することができ、広義に解釈されるべき
ものである。その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範
囲内で、当業者の知識に基づき、種々なる改良、変更、
修正を加えた態様で実施し得るものである。
【0068】
【実施例】以下に実施例に基づいて本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれにより何ら制限を受けるもの
ではない。実施例・比較例に用いた樹脂を表1に、また
表皮材およびその接着剤を表2に示す。なお表1に示し
た樹脂に関する各符号は次の通りである。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】〔樹脂の種類〕 変性PPE :変性ポリフェニレンエーテル PS :ポリスチレン SMA共重合体 :スチレン−無水マレイン酸共重合体 SMAA共重合体:スチレン−メタアクリル酸共重合体 HIPS :ハイインパクトポリスチレン
【0072】また、実施例および比較例で行った評価方
法を以下に示す。 〔発泡層および成形体の厚さ〕1次発泡シート、成形体
の幅方向に20ヶ所の厚さを測定し、その測定値の平均
値を算出した。
【0073】〔発泡倍率〕1次発泡シートの密度dfを
JISK7222に準じて測定し、変性PPE系樹脂の
密度dpをJISK7112に準じて測定し、次式より
求めた。 発泡倍率=dp/df
【0074】〔独立気泡率〕ASTMD−2859に準
じて評価して求めた(マルチピクノメーター(ベックマ
ン社製)を使用)。
【0075】〔セル径〕発泡層の断面を光学顕微鏡で観
察し、20個のセル径を測定し、その測定値の平均値を
算出した。
【0076】〔目付〕1次発泡シートの押し出し方向に
5ヶ所より、10cm×10cmの大きさの試験片を切
り出し、それらの重量を測定したのち、平均値を算出し
た。
【0077】〔実装耐熱性試験〕図2に示すような自動
車天井材22(幅930mm×長さ1424mm)を自
動車天井部(カットボディ)に装着し、サンバイザー、
ルームミラー、ルームランプ、ガニッシュ、ピラーを介
して実車と同等となるように固定した。なお、図中24
はアシストグリップ取付穴、26はサンバイザー取付
穴、28はサンバイザー留め取付孔、30はルームミラ
ー取付穴、32は室内灯取付穴である。また、フロント
部分に測定点を6点、成形体の中心線と対称に120m
m間隔で刻印した(図1中a〜f)。フロント部の測定
点付近に標線を設け垂直方向の距離を測定した。次に、
100±1℃に設定した恒温室に、天井材を取り付けた
自動車天井部を24時間投入した後、成形体フロント部
に刻印された測定点の垂直方向の寸法変化量の絶対値を
測定し、a〜fの最大値を記録した。なお、表3に記入
した最大変位量は、垂直反り上がり方向をプラス
(+)、垂直垂れ下がり方向をマイナス(−)として測
定した値である。
【0078】
【実施例1】PPE樹脂成分40重量%,PS樹脂成分
60重量%となるようにPPE樹脂(A)72.7部と
PS樹脂(B)27.3部とを混合した混合樹脂100
部に対してiso−ブタンを主成分とする発泡剤(is
o−ブタン/n−ブタン=85/15)3.4部および
タルク0.32部を押出機により混練し、樹脂温度19
8℃まで冷却し、サーキュラーダイスにより押出し、8
m/分の速さの引き取りロールを介して巻取りロールに
ロール状に巻き取り、一次厚み2.4mm、一次発泡倍
率14倍、独立気泡率85%、セル径0.19mm、目
付け180g/m2 の発泡シートを得た。次いで、この
発泡シートをロールより5m/分の速さで繰り出しなが
ら、スチレン−無水マレイン酸共重合体(C)43.9
部とHIPS(E)43.9部と耐衝撃性改良剤(F)
12.2部(全ゴム成分10重量%)とを混合した混合
樹脂を樹脂温度が245℃となるように押出機で溶融・
混練し、Tダイを用いてフィルム状に押し出し、発泡シ
ートの片面に厚さ120μm の耐熱性の改善されたPS
系樹脂非発泡層を形成した。更に、この耐熱性の改善さ
れたPS系樹脂非発泡層を形成したシートをロールから
5m/分の速さで繰り出しながら、PPE系樹脂成分3
0重量%、PS系樹脂成分63.1%、ゴム成分6.9
重量%となるようにPPE樹脂(A)54.5部、PS
樹脂(B)34.0部、耐衝撃性改良剤(F)11.5
部を混合した混合樹脂を樹脂温度が275℃となるよう
に押出機で溶融・混練し、Tダイを用いてフィルム状に
押し出し、発泡積層シートの他方の面に厚さ120μm
の変性PPE系樹脂非発泡層を形成し、非発泡層を両面
に積層した発泡積層シートを得た。
【0079】この発泡積層シートを繰り出し、同時に変
性PPE系樹脂非発泡層側にホットメルトフィルム
(G)を繰り出し、表面温度120℃、10m/分の速
さに調節された熱ロールを介して巻き取り、変性PPE
系樹脂非発泡層の面にホットメルト接着剤層を形成した
1次発泡積層シートを得た。この1次発泡積層シートの
ホットメルトフィルム(G)面に表皮材(H)を仮止め
した表皮材を有する1次発泡積層シートの四方をクラン
プしてオーブンに入れ、発泡積層シート表面温度が13
5℃となるように60秒加熱した。その後、変性PPE
系樹脂非発泡層が車内側になるように金型に配置し、金
型クリアランス5.0mmでプラグ成形を行い、トリミ
ング、パンチング加工を施し、良好な自動車天井材を得
た。得られた自動車天井材をカットボディに装着し、1
00℃24時間の実装耐熱試験を行った。その結果を表
3に示す。
【0080】
【表3】
【0081】なお表3に示した樹脂に関する各符号は次
の通りである。 PPE :ポリフェニレンエーテル SMA共重合体 :スチレン−無水マレイン酸共重合体 SMAA共重合体:スチレン−メタアクリル酸共重合体 HIPS :ハイインパクトポリスチレン SBR :スチレン−ブタジエンゴム
【0082】
【実施例2】変性PPE系樹脂非発泡層の樹脂を、PP
E系樹脂成分30重量%、PS系樹脂成分70重量%、
になるようにPPE樹脂(A)54.5部、PS樹脂
(B)45.5部にする以外は実施例1と同様の方法に
て、自動車天井材を得た。得られた自動車天井材につい
て実施例1と同様に実装耐熱性試験を行った。その結果
を表3に示す。
【0083】
【実施例3】車内側非発泡層の樹脂を、PPE系樹脂成
分40重量%、PS系樹脂成分60重量%、になるよう
にPPE樹脂(A)72.7部、PS樹脂(B)27.
3部にする以外は実施例1と同様な方法にて、自動車天
井材を得た。得られた自動車天井材について実施例1と
同様に実装耐熱性試験を行った。その結果を表3に示
す。
【0084】
【実施例4】車外側非発泡層の樹脂をスチレン−メタア
クリル酸共重合体(D)43.9部、HIPS(E)4
3.9部、耐衝撃性改良剤(F)12.2部(全ゴム成
分10重量%)にする以外は実施例1と同様な方法に
て、自動車天井材を得た。得られた自動車天井材につい
て実施例1と同様に実装耐熱性試験を行った。その結果
を表3に示す。
【0085】
【実施例5】車内側非発泡層の樹脂を、PPE系樹脂成
分30重量%、PS系樹脂成分70重量%、になるよう
にPPE樹脂(A)54.5部、PS樹脂(B)45.
5部とし、車外側非発泡層の樹脂をスチレン−メタアク
リル酸共重合体(D)43.9部、HIPS(E)4
3.9部、耐衝撃性改良剤(F)12.2部(全ゴム成
分10重量%)にする以外は実施例1と同様な方法に
て、自動車天井材を得た。得られた自動車天井材につい
て実施例1と同様に実装耐熱性試験を行った。その結果
を表3に示す。
【0086】
【比較例1】実施例1と同様にして1次発泡シートを得
た。得られたシートをロールより5m/分の速さで繰り
出しながら、HIPS(E)83.3部に耐衝撃性改良
剤(F)16.7部(全ゴム成分15重量%)とを混合
した混合樹脂を樹脂温度が245℃となるように押出機
で溶融・混練した後、Tダイを用いてフィルム状に押出
し、発泡シートの片面に厚み120μmのPS系樹脂非
発泡層を形成した。次いで同様にして、発泡シートの他
の面に厚み120μmのPS系樹脂非発泡層を形成し、
両面にPS系樹脂非発泡層を有する発泡積層シートを得
た。次に、実施例1と同様の方法にてホットメルトフィ
ルム(G)を積層し、プラグ成形を行い、良好な自動車
天井材を得た。得られた自動車天井材について実施例1
と同様に実装耐熱性試験を行った。その結果を表3に示
す。
【0087】
【比較例2】車内側非発泡層をPPE系樹脂成分30重
量%、PS系樹脂成分63.1重量%、ゴム成分6.9
重量%になるようにPPE樹脂(A)54.5部、PS
樹脂(B)34.0部、耐衝撃性改良剤(F)11.5
部とする以外は実施例1と同様にして良好な自動車天井
用成形体を得た。得られた自動車天井材について実施例
1と同様に実装耐熱性試験を行った。その結果を表3に
示す。
【0088】表3の結果から、比較例に比べて実施例の
場合、耐熱性試験によるフロント部の変形が小さく、耐
熱性が優れていることがわかる。
【0089】
【発明の効果】本発明の自動車天井材および自動車天井
材用発泡積層シートは、耐熱性が改善され、高温下での
使用による変形、自重による垂れ下がりが改善されてい
る。しかも成形性、寸法安定性、遮音性、耐衝撃性、断
熱性、成形加工性、リサイクル性、軽量性などの特性が
良好で軽量かつ容易に製造可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車天井材の要部拡大断面説明
図である。
【図2】本発明に係るトリミング加工を施した自動車天
井材の一例を示す平面説明図である。
【符号の説明】
10:自動車天井材 12:発泡層 14:車内側非発泡層 16:車外側非発泡層 18:ホットメルト接着剤層 20:表皮材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変性ポリフェニレンエーテル系樹脂を基
    材樹脂とする発泡層の両面に、熱可塑性樹脂を基材樹脂
    とする非発泡層を積層した発泡積層シートからなる自動
    車天井材であって、該非発泡層のうち車内側非発泡層の
    基材樹脂が変性ポリフェニレンエーテル系樹脂からな
    り、且つ車外側非発泡層の基材樹脂が耐熱性の改善され
    たポリスチレン系樹脂からなることを特徴とする自動車
    天井材。
  2. 【請求項2】 前記車外側非発泡層の基材樹脂が、AS
    TM D648規格に準じて測定した4.6kg/cm
    2 荷重下で熱変形温度が100℃以上のポリスチレン系
    樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の自動車天
    井材。
  3. 【請求項3】 前記車外側非発泡層の基材樹脂が、スチ
    レン−無水マレイン酸系共重合体であることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載する自動車天井材。
  4. 【請求項4】 前記車外側非発泡層の基材樹脂が、スチ
    レン−アクリル酸系共重合体であることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載する自動車天井材。
  5. 【請求項5】 前記車外側非発泡層の基材樹脂が、アク
    リロニトリル−ブタジエン−スチレン系共重合体である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載する自
    動車天井材。
  6. 【請求項6】 前記車外側非発泡層の基材樹脂が、樹脂
    中に耐衝撃性改良剤を含有したものであることを特徴と
    する請求項1乃至請求項5のいずれかに記載する自動車
    天井材。
  7. 【請求項7】 前記発泡層の基材樹脂である変性ポリフ
    ェニレンエーテル系樹脂中のフェニレンエーテル成分の
    含有量が35重量%〜75重量%であり、スチレン系成
    分の含有量が65重量%〜25重量%であることを特徴
    とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載する自動
    車天井材。
  8. 【請求項8】 前記車内側非発泡層の表面にホットメル
    ト接着剤層を介して表皮材が形成されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載する自動
    車天井材。
  9. 【請求項9】 変性ポリフェニレンエーテル系樹脂を基
    材樹脂とする発泡層の両面に、熱可塑性樹脂を基材樹脂
    とする非発泡層が積層された発泡積層シートであって、
    該非発泡層のうち車内側非発泡層の基材樹脂が変性ポリ
    フェニレンエーテル系樹脂からなり、且つ車外側非発泡
    層の基材樹脂が耐熱性の改善されたポリスチレン系樹脂
    からなることを特徴とする自動車天井材用発泡積層シー
    ト。
  10. 【請求項10】 変性ポリフェニレンエーテル系樹脂を
    基材樹脂とする発泡層の一方の面に、変性ポリフェニレ
    ンエーテル系樹脂を基材樹脂とする非発泡層を積層し、
    該他方の面に耐熱性の改善されたポリスチレン系樹脂を
    基材樹脂とする非発泡層を積層し、該変性ポリフェニレ
    ンエーテル系樹脂を基材樹脂とする非発泡層の上面にホ
    ットメルト接着剤層を形成してなることを特徴とする自
    動車天井材用発泡積層シート。
JP14108798A 1998-05-22 1998-05-22 自動車天井材および自動車天井材用発泡積層シート Expired - Lifetime JP3806795B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14108798A JP3806795B2 (ja) 1998-05-22 1998-05-22 自動車天井材および自動車天井材用発泡積層シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14108798A JP3806795B2 (ja) 1998-05-22 1998-05-22 自動車天井材および自動車天井材用発泡積層シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11334485A true JPH11334485A (ja) 1999-12-07
JP3806795B2 JP3806795B2 (ja) 2006-08-09

Family

ID=15283911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14108798A Expired - Lifetime JP3806795B2 (ja) 1998-05-22 1998-05-22 自動車天井材および自動車天井材用発泡積層シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3806795B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5702852A (en) * 1995-08-31 1997-12-30 Eastman Kodak Company Multi-color method of toner transfer using non-marking toner and high pigment marking toner
WO2003028998A1 (fr) * 2001-09-28 2003-04-10 Kaneka Corporation Feuille de mousse a structure empilee pour materiau d'habitacle de vehicule comprenant de la resine recyclee et procede de recyclage d'un materiau d'habitacle de vehicule
US7445839B2 (en) 2003-08-08 2008-11-04 Sekisui Plastics Co., Ltd. Foam sheet for car interior member, and car interior member

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5702852A (en) * 1995-08-31 1997-12-30 Eastman Kodak Company Multi-color method of toner transfer using non-marking toner and high pigment marking toner
WO2003028998A1 (fr) * 2001-09-28 2003-04-10 Kaneka Corporation Feuille de mousse a structure empilee pour materiau d'habitacle de vehicule comprenant de la resine recyclee et procede de recyclage d'un materiau d'habitacle de vehicule
US7445839B2 (en) 2003-08-08 2008-11-04 Sekisui Plastics Co., Ltd. Foam sheet for car interior member, and car interior member

Also Published As

Publication number Publication date
JP3806795B2 (ja) 2006-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5952089A (en) Laminated foam sheet and the molded body thereof for vehicle interior
JP2007320264A (ja) 押出多層発泡シート
JP2007296686A (ja) 多層押出発泡積層シートおよびそれを用いた自動車内装材
JPH11334485A (ja) 自動車天井材および自動車天井材用発泡積層シート
JP3719321B2 (ja) 自動車天井材およびその製造方法
US6080469A (en) Laminated foam sheet for vehicle interior and a vehicle interior thereof
JPH11343358A (ja) 自動車内装材用発泡シート並びに自動車内装材用積層シートおよび自動車内装材
JPH10193519A (ja) 自動車内装材用発泡積層シートおよび自動車内装材用成形体
JP3656709B2 (ja) 自動車天井材用発泡積層シート及びそれを用いた自動車天井材
JP3989128B2 (ja) 自動車内装材およびその製造方法
EP0781647B1 (en) Laminated foam sheet and the molded body thereof for vehicle interior
JP2002120328A (ja) 自動車内装材用発泡積層シートおよび自動車内装材。
JPH10315259A (ja) 自動車内装材の成形方法
JP3743142B2 (ja) 自動車天井材および自動車天井材用発泡積層シート
JPH1120563A (ja) 自動車内装材用発泡積層シート
JPH09226034A (ja) 自動車内装材用発泡積層シート
JP3747597B2 (ja) 自動車内装材および自動車内装材用発泡積層シート
JPH10166511A (ja) 自動車内装材用発泡積層シート
JPH11138707A (ja) 自動車内装材用発泡積層シート
JP2000289137A (ja) 自動車内装材用積層発泡シート
JPH1067074A (ja) 自動車用内装材
JPH1067073A (ja) 自動車内装材用発泡積層シートおよび自動車内装材用成形体
JPH09309183A (ja) 自動車内装材用成形体およびその製法
JPH1120562A (ja) 自動車内装材
JPH1111227A (ja) 自動車天井材の取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060426

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090526

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100526

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100526

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110526

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120526

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130526

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130526

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130526

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140526

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term