JP2002120328A - 自動車内装材用発泡積層シートおよび自動車内装材。 - Google Patents
自動車内装材用発泡積層シートおよび自動車内装材。Info
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Abstract
とする発泡層の両面に、熱可塑性樹脂からなる非発泡層
を積層した発泡積層シートを用い、ガラスフリーで適度
な難燃性を保持した自動車内装材用発泡積層シートおよ
び自動車内装材を得る。 【解決手段】 変成ポリフェニレンエーテル系樹脂を基
材樹脂とする発泡層の両面に、熱可塑性樹脂からなる非
発泡層を積層した発泡積層シートに、天然繊維、すなわ
ち、天然繊維、および/または、天然繊維由来の繊維、
を混紡した表皮材を設けてなる自動車内装材用発泡積層
シートおよび自動車内装材。
Description
泡積層シート及び自動車内装材に関する。さらに詳しく
は、変成ポリフェニレンエーテル系樹脂を基材とする発
泡積層シートを用い、ガラス繊維を使用しない(ガラス
フリー)で且つ適度な難燃性を保持した自動車内装材用
発泡積層シート及び自動車内装材に関する。
ォームにガラス繊維を積層したシートあるいはPP樹脂
にガラス繊維を混合または積層した積層シートが広く用
いられている。それらの自動車天井材は、成形加工性・
耐熱特性にすぐれているという特徴がある。
天井材は、ガラス繊維を構成材料とするため環境適合性
(即ちリサイクル性、特にサーマルリサイクル性)に問
題がある。
を用いているため、軽量化が図れず燃費が上がることに
よるCO2量の増加という面においても環境適合性に劣
るものであった。
熱性のある変成ポリフェニレンエーテル系樹脂(以下
「変成PPE系樹脂」と記す。)発泡層の両面に、変成
PPE系樹脂非発泡層を積層した発泡積層シートを用い
た自動車天井材用発泡積層シートが提案されている(実
開平4−11162号公報)。この変成PPE系樹脂を
用いた自動車天井材用発泡積層シートは、耐熱性に優
れ、軽量であるだけでなく、ガラスフリーの素材で構成
されているため、リサイクル性を含み環境適合性の高い
素材である。
生時に車内に取り残された人身の安全確保のため難燃規
制が課せられている。ところが、上記の変成PPE系樹
脂発泡積層シートなどの耐熱性樹脂発泡積層シートを天
井材として用いた場合には、ガラスフリーであるがゆえ
に規制に合致する難燃性を得るために種々の工夫がなさ
れてきたが、より環境に優しく、安価であって有効な解
決方法が望まれていた。
法が検討されたが、製造が煩雑であり、材料コストや製
造コストのアップを引き起こした。特公平4−8150
5号においては天然繊維を用いる方法が開示されている
が、難燃性を得るため、最近の環境適合性を求める要請
に反して、難燃性の熱可塑性樹脂被膜を用いる必要があ
ると共に、材料コストや製造コストの大幅なアップを引
き起こしていた。
で、ガラスフリーで且つ良好な難燃性が得られる方法の
出現が待望されていたが、未だ満足し得る方法が提案さ
れていないのが実状である。
ェニレンエーテル系樹脂を基材とする発泡積層シートを
用いたガラスフリーで且つ適度な難燃性を保持した自動
車内装材用発泡積層シート及び自動車内装材を提供す
る。
を解決するべく鋭意研究の結果、変成ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂を基材とする発泡積層シートを用い、か
つ、表皮材の繊維の中に天然繊維を含有ないしは混紡す
ることにより、難燃剤を用いることなく、また、難燃性
のハロゲンを含有する樹脂を用いることなく、良好な難
燃性が表れる事を見出し、本発明を完成するに至った。
ニレンエーテル系樹脂を基材樹脂とする発泡層の両面
に、熱可塑性樹脂を基材樹脂とする非発泡層が積層され
た発泡積層シートの片面に、天然繊維を含有した表皮材
層が積層されてなる自動車内装材用発泡積層シート。
布表皮材である(1)に記載の自動車内装材用発泡積層
シート。
を主体とし、天然繊維を少なくとも1種類含んだ不織布
である(2)に記載の自動車内装材用発泡積層シート。
を85〜98重量%、天然繊維を2〜15重量%含む
(3)に記載の自動車内装材用発泡積層シート。
麻から選ばれる1種以上である(1)〜(4)のいずれ
か1に記載の自動車内装材用発泡積層シート。
して、難燃剤非含有バインダー樹脂及び/又はハロゲン
非含有バインダー樹脂を用いることを特徴とする(2)
〜(5)のいずれか1に記載の自動車内装材用発泡積層
シート。
表面側、すなわち室内側から塗布されたことを特徴とす
る(6)に記載の自動車内装材用発泡積層シート。
フェニレンエーテル系樹脂が、フェニレンエーテル成分
の含有量25重量%〜70重量%であり、スチレン系成
分の含有量75重量%〜30重量%である(1)〜
(7)のいずれか1に記載の自動車内装材用発泡積層シ
ート。
脂を基材樹脂とする発泡層の両面に、熱可塑性樹脂を基
材樹脂とする非発泡層が積層された発泡積層シートの片
面に、天然繊維を含有した表皮材層が積層された(1)
〜(6)のいずれか1に記載の自動車内装材用発泡積層
シートであって、該表皮材層が室内側に配置されるよう
に成形してなる自動車内装材。
シートおよび自動車内装材を図面に基づいて説明する。
内装材用発泡積層シートおよび自動車内装材の構成を示
すものであり、耐熱性樹脂を基材樹脂とする発泡層10
の両面に、熱可塑性樹脂からなる非発泡層(室内側非発
泡層12および室外側非発泡層14)が形成され、室外
側非発泡層14の表面に接着剤層16を介して異音防止
フィルム18が積層され、室内側非発泡層12の表面に
接着剤層22を介して表皮材20が積層されてなる。
内装材用発泡積層シートおよび自動車内装材の構成を示
すものであり、耐熱性樹脂を基材樹脂とする発泡層10
の両面に、熱可塑性樹脂からなる非発泡層(室内側非発
泡層12および室外側非発泡層14)が形成され、室外
側非発泡層14の表面に異音防止フィルム18が積層さ
れ、室内側非発泡層12の表面に接着剤層22を介して
表皮材20が積層されてなる。
される変成ポリフェニレンエーテル系樹脂中のPPE系
樹脂としては、例えば、ポリ(2,6−ジメチルフェニ
レン−1,4−エーテル)、ポリ(2−メチル−6−エ
チルフェニレン−4−エーテル)、ポリ(2,6−ジエ
チルフェニレンー1,4−エーテル)、 ポリ(2,6
−ジエチルフェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(2
−メチル−6−n−プロピルフェニレン−1,4−エー
テル)、ポリ(2−メチル−6−n−ブチルフェニレン
−1,4−エーテル)、ポリ(2−メチル−6−クロル
フェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(2−メチル−
6−ブロムフェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(2
−エチル−6−クロルフェニレン−1,4−エーテル)
等が挙げられ、これらは単独又は2種以上組み合わせて
用いられる。
樹脂を形成するポリスチレン系樹脂(PS系樹脂)はス
チレンまたはその誘導体、例えばα−メチルスチレン、
2,4−ジメチルスチレン、モノクロルスチレン、ジク
ロルスチレン、p−メチルスチレン、エチルスチレン等
を主成分とする樹脂である。したがって、PS系樹脂は
スチレンまたはスチレン誘導体だけからなる単独重合体
に限らず他の単量体と共重合することによって作られた
共重合体であってもよい。
はグラフト重合させるスチレン系単量体の具体例として
は、たとえばスチレン、α−メチルスチレン、2,4−
ジメチルスチレン、モノクロルスチレン、ジクロルスチ
レン、p−メチルスチレン、エチルスチレンなどがあげ
られる。これらは単独で用いてもよく、2種以上組み合
わせてもよい。これらのうちではスチレンが、汎用性、
コストの点から好ましい。
として、変成PPE系樹脂を使用する場合は、フェニレ
ンエーテル成分として、通常25〜70重量%、スチレ
ン成分として75〜30重量%が好ましく、更に好まし
くは、フェニレンエーテル成分として35〜60重量
%、スチレン成分として65〜40重量%、特に好まし
くは、フェニレンエーテル成分として38〜58重量
%、スチレン成分として62〜42重量%がよい。変成
PPE系樹脂中のフェニレンエーテル成分が少ないと、
耐熱性が劣る傾向にあり、フェニレンエーテル成分が多
いと、加熱流動時の粘度が上昇し発泡成形が困難になる
傾向がある。
は、層の厚みが1〜5mm、更には1.5〜3.5mm
が好ましい。発泡倍率は3〜20倍、更には5〜15倍
であることが好ましい。セル径は0.05〜0.9m
m、更には0.1〜0.7mmが好ましい。独立気泡率
は70%以上、更には80%以上であるのが好ましい。
1次発泡層の厚さが1mm未満であると、強度および断
熱性に劣り自動車内装材用発泡積層シートとして適当で
ない場合がある。一方、5mmを超える場合、成形加熱
時に熱が発泡層10の厚み方向の中心部まで伝わり難
く、そのため充分な加熱が行えず、成形性が悪くなる場
合がある。また、充分な加熱を行うべく加熱時間を長く
すると、発泡層表面のセルに破泡等が生じ、製品として
許容できるものが得られ難くなる場合がある。
軟性に劣り、曲げなどによる破損が生じ易く、また軽量
化の効果が少ない。1次発泡倍率が20倍を越える場
合、強度が低下し、中心部まで加熱しにくいことにより
成形性が低下する傾向がある。更に、セル径が0.05
mm以下の場合、充分な強度が得られ難く、0.9mm
以上の場合、断熱性に劣る傾向がある。また、独立気泡
率が70%以下の場合、断熱性、剛性に劣るとともに、
成形加熱によって目的とする2次発泡倍率を得ることが
困難となり、成形性に劣る傾向がある。
揮発成分の量は発泡層全重量に対して1〜5重量%、更
には2〜4重量%が好ましい。残存揮発成分が1重量%
を下回る場合は2次発泡倍率が低くなりすぎることも有
り得るため、良好な成形性を得るのに影響を与える場合
がある。また、残存揮発成分が5重量%を越える場合は
非発泡層との間に空気だまりが発生したり、経時による
寸法安定性が悪くなる傾向を有する。なお、残存揮発成
分の量は、ガスクロマトグラフィーにより測定しても良
いが、通常、発泡層試験片を変成PPE系樹脂が軟化し
はじめる温度以上で分解温度以下の温度範囲で加熱して
揮発成分を充分に揮発させ、加熱前後の重量差により測
定することができる。
材樹脂には、必要に応じて気泡調整剤、耐衝撃性改良
剤、滑剤、酸化防止剤、静電防止剤、顔料、安定剤、臭
気低減剤等を添加してもよい。
トは、変成ポリフェニレンエーテル系樹脂を基材樹脂と
する発泡層10の両面に熱可塑性樹脂を基材樹脂とする
非発泡層12、14が積層される。これは、耐熱時の変
形制御、成形時の成形体形状の安定化を図る目的で、発
泡層の動きを車内外非発泡層で制御する必要があること
による。
樹脂としては、PS系樹脂、耐熱PS系樹脂、変成PP
E系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)系樹
脂、ポリアミド(ナイロン)系樹脂などが挙げられ、こ
れらは単独で、または2種以上組み合わせて用いられる
が、該樹脂層との接着性の観点から、変成PPE系樹
脂、耐熱PS系樹脂が好ましく使用される。
う場合は、上述の発泡層10の場合と同様に、PPE系
樹脂をスチレン系化合物を主体とする単量体またはその
重合体で重合または混合による変成を行ったものであ
り、例えば、PPE系樹脂とPS系樹脂との混合樹脂、
PPE系樹脂にスチレン系単量体を重合させたPPE−
スチレン共重合体、この共重合体とPS系樹脂またはP
PE系樹脂との混合物、その共重合体とPPE系樹脂と
PS系樹脂との混合物などが挙げられる。これらのうち
では、PPE系樹脂とPS系樹脂との混合樹脂が、製造
が容易であるなどの点から好ましい。
チレン系単量体の具体例や好ましいものの例示や、PS
系樹脂やスチレン単量体と重合可能な単量体の具体例、
それを使用する理由などは、発泡層10において説明し
た場合と同様である。ただし、PS系樹脂の好ましい具
体例として、ハイインパクトポリスチレン(HIPS)
で代表されるスチレン−ブタジエン共重合体が、非発泡
層12,14の耐衝撃性改善効果が大きいという点から
好ましい。
場合は、使用される耐熱PS系樹脂としては、スチレン
またはその誘導体と他の単量体との共重合体であり、耐
熱性の改善効果を有し、スチレンまたはその誘導体と共
重合可能な単量体としては、例えばマレイン酸、フマル
酸、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸などの不
飽和カルボン酸またはその誘導体およびその酸無水物、
アクリロニトリル、メタアクリロニトリルなどのニトリ
ル化合物またはその誘導体が挙げられる。
組み合わせて用いてもよい。また、スチレンまたはスチ
レン誘導体を重合させる際に、合成ゴムまたはゴムラテ
ックスを添加して重合させたものとマレイン酸、フマル
酸、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸などの不
飽和カルボン酸またはその誘導体およびその酸無水物、
アクリロニトリル、メタアクリロニトリルなどのニトリ
ル化合物との共重合体であってもよい。このうちでは、
スチレン−無水マレイン酸系共重合体、スチレン−アク
リル酸系共重合体、スチレン−メタアクリル酸系共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体
がその耐熱性改善効果、汎用性、コストの面から好まし
い。
るいは2種類以上組み合わせても良い。また、耐熱PS
系樹脂は他の熱可塑性樹脂とブレンドして用いてもよ
く、ブレンドする熱可塑性樹脂としては例えば、ポリス
チレン、HIPS、ポリカーボネート、ポリエステル、
ポリアミドやそれらの共重合体などがあげられる。この
うちでは汎用性、均一分散が可能であること、非発泡層
の耐衝撃性改善効果が大きいこと、コストの面等からH
IPSが好ましい。HIPSとしては公知のものが使用
でき、ゴム成分の含有量は通常1〜15重量%である。
からなる熱可塑性樹脂であっても良く、相互に異なる基
材樹脂からなる熱可塑性樹脂であっても良い。例えば、
非発泡層12,14が、共に変成PPE系樹脂、あるい
は非発泡層12が耐熱PS系樹脂、非発泡層14が変成
PPE系樹脂など要求される性能や、コスト等により適
宜選択される。
300μmさらには75〜200μmが好ましい。非発
泡層の厚さが50μmより薄い場合には、強度、剛性、
耐熱性などが低下する傾向があり、300μmより厚い
場合には、発泡積層シートの成形性が劣る傾向にある。
耐衝撃性改良剤、充填剤、滑剤、酸化防止剤、静電防止
剤、顔料、安定剤、臭気低減剤等を単独又は2種以上組
み合わせて添加してもよい。
発泡層10に積層し、2次発泡させた積層シートを自動
車内装材として成形する際のパンチング加工や、積層シ
ートや成形体を輸送する際に、非発泡層12,14の割
れなどを防止するのに有効である。耐衝撃性改良剤とし
ては、基材樹脂に混合することによってその効果を発揮
するものであれば特に限定なく使用し得る。耐衝撃性改
良剤は、重合による変性で熱可塑性樹脂に導入した耐衝
撃性改良効果を発揮し得る成分であってもよく、例えば
HIPSなどのように耐衝撃性改良成分を含むものを混
合して非発泡層に使用する場合も、非発泡層12,14
に耐衝撃性を付与することができる。
例示するように、室外側の非発泡層14の表面に接着剤
層16を介して(図1)、または、接着剤層16を介さ
ずに(図2)熱可塑性樹脂フィルム18が設けられてい
る。この熱可塑性樹脂フィルムは、基材樹脂がポリオレ
フィン系樹脂等である場合には、異音防止効果を有する
ので、以下異音防止フィルム18と表現することがあ
る。すなわち、この異音防止フィルム18は、自動車に
装着した場合、車内をクーラー等で急冷した際、また、
凹凸のある路面での走行中や急カ−ブでの走行中に発生
する異音を防止するのに効果を発揮する。
は、摺動性に優れる結晶性樹脂であるポリオレフィン系
樹脂、ポリアセタール系樹脂が好ましい。更に好ましく
は、コスト、汎用性、フィルム加工の容易さからポリオ
レフィン系樹脂が好ましい。
用されるポリオレフィン系樹脂としては、低密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン、線状ポリエチレン等の単
独重合体、エチレンープロピレン共重合体、エチレン酢
酸ビニル共重合体、エチレンとメタアクリレート、アク
リレート、ブテン等のオレフィンと共重合できる単量体
との共重合体、またこれらの混合物等からなるポリエチ
レン系樹脂、プロピレンの単独重合体、プロピレン酢酸
ビニル共重合体、プロピレンとメタアクリレート、アク
リレート、ブテン等のオレフィンと共重合できる単量体
との共重合体、またこれらの混合物等からなるポリプロ
ピレン系樹脂が好ましく、これらの中では、摺動性が良
好で、しかも材料費が安価である低密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、線状ポリエチレン、ホモポリプロ
ピレン、或いはエチレン−プロピレン共重合がさらに好
ましい。
ラック等の顔料などの着色材で着色することにより、耐
光性を増すことが可能となるので、サンルーフを有する
車等には好ましい。
層する方法としては、接着剤層16を介して積層する方
法(図1)、接着剤層16を介さずに積層する方法(図
2)があげられる。
される接着剤層としては、少なくとも分子間力、水素結
合、共有結合等の化学的な結合で非発泡層14と異音防
止フィルム18を接着させる働きを有するものが用いら
れる。
ル系、セルロース系、アクリル系、ポリアミド系、ポリ
ビニルアセテート系等の熱可塑性接着剤、ウレタン系、
メラミン系、フェノール系、エポキシ系、ポリエステル
系、アクリル系等の熱硬化性接着剤、クロロプレンゴム
系、二トリルゴム系、シリコーンゴム系等のゴム系接着
剤、でんぷん、たん白質、天然ゴム等の天然物系接着
剤、ホットメルト接着剤があげられる。また、ホットメ
ルト接着剤の具体例としては、ポリオレフィン系、変成
ポリオレフィン系、ポリウレタン系、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂系、ポリアミド系、ポリエステル系、熱
可塑性ゴム系、スチレン−ブタジエン共重合体系、スチ
レン−イソプレン共重合体系等などの樹脂を成分とする
物があげられる。
着剤層16を介さずに積層するには、次に示すごとき積
層フィルムからなる異音防止フィルム18を使用するの
が好ましい。すなわち、ポリオレフィン系樹脂フィルム
−ポリスチレン系樹脂フィルムからなる積層フィルムを
用い、耐熱PS系樹脂からなる非発泡層14に対して効
果的な熱接着が可能なポリスチレン系樹脂を基材樹脂と
するフィルムを室内側に配し、室外側に摺動性に優れる
ポリオレフィン系樹脂を基材樹脂とするフィルムを配
し、この積層フィルムを、耐熱PS系樹脂からなる非発
泡層14に熱接着するのが好ましい。
ィルムの厚みは15〜100μm、更には20〜50μ
mであることが好ましい。ポリオレフィン系樹脂を基材
樹脂とするフィルムの厚みが15μmより薄い場合、異
音防止効果が得られないことがある。一方100μmよ
り厚い場合、ポリオレフィン系樹脂を基材樹脂とするフ
ィルム層の成形時の歪みによって、内装材に耐熱変形が
生じたり、コストが無駄に増加したりすることがある。
ルムの厚みは10〜100μm、更には20〜50μm
であることが好ましい。ポリスチレン系樹脂を基材樹脂
とするフィルムの厚みが10μmより薄い場合、非発泡
層14との安定した接着性が得られない場合がある。一
方、100μmより厚い場合、大量の熱量を与えれば非
発泡層14との安定した接着性を得ることが出来るが、
大幅な生産性の低下を引き起こしたり、ポリスチレン系
樹脂を基材樹脂とするフィルム層の成形時の歪みによっ
て、内装材に耐熱変形が生じる可能性がある。
示すように、室内側の非発泡層12の表面に接着剤層2
2を介して表皮材用の不織布層20が積層されている。
維を、接着剤(バインダー樹脂)、溶融繊維、あるいは
機械的方法により接合させた布状物であればいずれの種
類でも用いられ得る。原料繊維の種類も特に限定され
ず、合成繊維、半合成繊維、あるいは天然繊維のいずれ
をも用いることができる。具体的には、ポリエステル、
ポリプロピレン、ポリアミド(ナイロン)、ポリアクリ
ロニトリル等の合成繊維や、羊毛、木綿、セルロース等
の天然繊維を使用することが出来、これらを組み合わせ
て使用することも出来る。
天然繊維のみでなく、天然素材からの繊維体、例えばセ
ルロース系の再生繊維であるレーヨン等、天然繊維由来
の繊維も含む概念として表している。これら天然繊維と
組み合わせて用いる繊維としては、合成繊維が好まし
く、その中でもポリエステル繊維がより好ましく、特に
耐熱性の高いポリエチレンテレフタレート繊維が特に好
ましい。
然繊維、および、天然繊維由来の繊維としては、綿、レ
ーヨン、羊毛、麻等が用いられる。綿または再生繊維で
あるレーヨンが経済性の面で好ましく。特に、レーヨン
は染色等の加工性を考慮すると特に好ましい。また、こ
れらの天然繊維を1種または2種以上の混合物を用いる
こともできる。
磨耗性を確保するために、接着剤としてバインダー樹脂
を表皮材の表面又は裏面より塗布、塗工などによる含浸
方法がある。この場合、一般的には、難燃性を確保する
ために、当該バインダー樹脂に難燃剤を混合して使用す
るかまたは、ハロゲン含有バインダー樹脂を用いる方法
がとられる。しかしながら、こうした方法においては、
難燃剤を含むバインダー樹脂または、ハロゲン含有バイ
ンダー樹脂を表皮材の意匠面(表面)より含浸しようと
すると、難燃剤又は樹脂の影響により表皮材の調色が非
常に困難となる。従って、難燃剤を含むバインダー樹
脂、または、ハロゲン含有バインダー樹脂を含浸する場
合においては、表皮材の意匠反対面(裏面)より含浸せ
ざるを得ない。また、表皮の耐磨耗性を確保のため、難
燃剤を含むバインダー樹脂、または、ハロゲン含有バイ
ンダー樹脂の量を増やさざるを得ない。
は、本発明の自動車内装材用発泡積層シートを自動車内
装材として使用した場合、自動車の室内側面という意味
である。従って、表皮材の意匠反対面(裏面)というの
は、自動車の室外側面という意味である。
リフェニレンエーテル系樹脂を基材樹脂とする発泡積層
シートを用い、かつ、表皮材の繊維の中に天然繊維を混
紡することにより、難燃性が向上するため、表皮の原料
繊維を接合させるバインダー樹脂として、難燃剤を含む
バインダー樹脂、または、ハロゲン含有バインダー樹脂
を用いることなく、難燃剤非含有バインダー樹脂、また
は、ハロゲン非含有バインダー樹脂を用いることが可能
となる。
から調色性に優れており、表皮材の意匠面(表面)より
含浸でき、少量のバインダー樹脂の含浸のみで表皮材の
耐磨耗性を確保できるようになる。本発明ではこうした
構成により、良好な難燃性が確保できると共に、軽量に
して意匠性に優れ、環境適合性に優れた良好な表皮材が
使用できる。
溶性、ビスコース液、エマルジョン、合成樹脂粉末など
のタイプがあげられるが、耐水性、柔軟性、作業性の観
点から、エマルジョンのものが好ましい。エマルジョン
タイプとして、アクリロ・ニトリル・ブタジエンラテッ
クス、スチレン・ブタジエンラテックス、アクリレート
・ラテックス、酢酸ビニル系ラテックスなどが用いら
れ、これらは1種または2種以上の混合物としても用い
ることができる。
重量%の割合で天然繊維を混合することが好ましい。前
記配合量が2重量%未満では、表皮材の難燃性の確保が
困難となり易く、15重量%を越えると難燃性に優れる
が、耐光性の悪化につながり易い傾向を有することがあ
る。
げられるが成形加工性の点から不織布が好ましい。
の接着方法としては、あらかじめ接着剤層22を接着し
た表皮材を発泡積層シートに熱ロール等を用いて接着す
る方法、あらかじめ接着剤層22を接着した発泡積層シ
ートに表皮材を仮止めし加熱成形時に成形と接着を同時
に行う方法、発泡積層シートの製造時に非発泡層12の
基材樹脂を溶融させ、溶融した非発泡層12の基材樹脂
を発泡層10と表皮材20で挟み込み圧着する方法等が
挙げられる。なお、発泡積層シートの製造時に非発泡層
12の基材樹脂を溶融させ、溶融した非発泡層12の基
材樹脂を発泡層10と表皮材20で挟み込み圧着する方
法は、実質的に接着剤層を用いないためコスト的に有利
となり更に好ましい。
よびコストを考慮すると、100〜300g/m2の目
付けを有していることが好ましく、更には140〜20
0g/m2の目付けを有していることが好ましい。10
0g/m2以下の目付けでは、内装材としての充分な感
触を得ることができないことがある。一方、300g/
m2以上の目付けでは、表皮材の成形歪みが熱変形に影
響を与えることがある。
力、水素結合、共有結合等の化学的な結合で非発泡層1
4と表皮材用の不織布層20を接着させる働きを有する
ものが用いられる。
ル系、セルロース系、アクリル系、ポリアミド系、ポリ
ビニルアセテート系等の熱可塑性接着剤、ウレタン系、
メラミン系、フェノール系、エポキシ系、ポリエステル
系、アクリル系等の熱硬化性接着剤、クロロプレンゴム
系、ニトリルゴム系、シリコーンゴム系等のゴム系接着
剤、でんぷん、たん白質、天然ゴム等の天然物系接着
剤、ホットメルト接着剤があげられる。また、ホットメ
ルト接着剤の具体例としては、ポリオレフィン系、変成
ポリオレフィン系、ポリウレタン系、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂系、ポリアミド系、ポリエステル系、熱
可塑性ゴム系、スチレン−ブタジエン共重合体系、スチ
レン−イソプレン共重合体系等などの樹脂を成分とする
物があげられる。
いて説明する。本発明において使用される発泡層10
(1次発泡層)は、各種の添加材を加えた耐熱性基材樹
脂を押出機により150℃〜400℃で溶融・混練し、
ついで150〜400℃、3〜50MPaの高温高圧下
で樹脂100重量部に対して発泡剤1〜15重量部を圧
入し、発泡最適温度(150〜300℃)に調節して、
サーキュラーダイなどを使い低圧帯(通常は大気中)に
押出した後、マンドレルなどに接触させて、例えば0.
5〜40m/分の速度で引き取りながらシート状に成形
し、カット後、巻き取るなどの方法により製造すること
ができる。
剤としては、ブタン、プロパン、ペンタンなどの炭化水
素系発泡剤があげられる。これらは単独で使用してもよ
く、2種以上を組み合わせて使用しても良い。
フィルム18を積層する方法としては、予め発泡成形し
て、供給される発泡層10の上面または下面に押出機か
ら供給した溶融状態の非発泡層14の基材樹脂を発泡層
10と異音防止フィルム18で挟み込む形で層状に積層
し、冷却ローラーなどによって圧着する方法が好まし
い。なかでも、発泡層10の押出発泡シート成形と非発
泡層14の押出をインラインで行って積層する方法が製
造工程の簡略化という点で好ましい。
装材である成形した2次発泡積層成形体を成形する方法
としては、上下にヒーターを持つ加熱炉の中央に発泡積
層シートをクランプして導き、成形に適した温度、たと
えば120〜200℃に加熱して2次発泡させたのち、
温度調節した金型にて、異音防止フィルム18の設けら
れた面を自動車の室外側、表皮材用の不織布層20の設
けられた面を自動車の室内側に配して取り付けるように
成形される。
ドローイング成形、プラグ・アンド・リッジ成形、リッ
ジ成形、マッチド・モールド成形、ストレート成形、ド
レープ成形、リバースドロー成形、エアスリップ成形、
プラグアシスト成形、プラグアシストリバースドロー成
形などの方法が挙げられる。
させる際には、1次発泡シート(発泡倍率:3〜20
倍、好ましくは5〜15倍、厚さ:1〜5mm、好まし
くは、1.5〜3.5mm)に対して、通常1.2〜4
倍に2次発泡させるが、さらには1.5〜3倍に2次発
泡させるのが好ましい(この結果、2次発泡後のシート
倍率は、3.6〜80倍、好ましくは7.5〜45倍、
更に好ましくは10〜40倍、厚さは、1.2〜20.
0mm、好ましくは、2.25〜10.5mm、更に好
ましくは3.0〜7.0mmとなる)。
泡シートの実施態様を種々説明したが、本発明は上述の
態様に限定されるものではない。たとえば、自動車内装
材用発泡積層シートは用途として電車などの内装材用発
泡積層シートにも使用することができ、広義に解釈され
るべきものである。その他、本発明はその趣旨を逸脱し
ない範囲内で、当業者の知識に基づき、種々なる改良、
変更、修正を加えた態様で実施し得るものである。
説明するが、本発明はこれにより何ら制限を受けるもの
ではない。実施例・比較例に用いた樹脂を表1に示す。
る。 変成PPE :変成ポリフェニレンエ−テル樹脂 PS :ポリスチレン樹脂 SMA共重合体 :無水マレイン酸変性ポリスチレン樹脂 HIPS :ハイインパクトポリスチレン樹脂 実施例および比較例で行った評価方法を以下に示す。
ート、成形体の幅方向に20ヶ所の厚さを測定し、その
測定値の平均値を算出した。
JIS K 7222に準じて測定し、変成PPE系樹
脂の密度dpを JIS K 7112に準じて測定
し、次式より求めた。
求めた。(マルチピクノメーター(ベックマン社製)を
使用) (セル径)発泡層の断面を光学顕微鏡で観察し、20個
のセル径を測定し、その測定値の平均値を算出した。
5ヶ所より、100mm×100mmの大きさの試験片
を切り出し、それらの重量を測定したのち、平均値を算
出した。
に適用される自動車安全基準、自動車内装材料の燃焼基
準(FMVSS302)に従い、自動車内装材より切出
した巾100mm、長さ350mmのサンプル片をn数
=10にて燃焼速度試験を行った。得られた燃焼速度の
中で最大値を燃焼速度とした。
実用性を考慮して、以下の基準を用いた。 ・燃焼性評価 ◎・・燃焼速度60mm/min未満 ○・・燃焼速度60mm/min以上 80mm/mi
n未満 △・・燃焼速度80mm/min以上 100mm/m
in未満 ×・・燃焼速度100mm/min以上
60重量%となるようにPPE樹脂(A)57.1重量
部とPS樹脂(B)42.9重量部とを混合した混合樹
脂100重量部に対してiso−ブタンを主成分とする
発泡剤(iso−ブタン/n−ブタン=85/15)
3.4重量部およびタルク0.32重量部を押出機によ
り混練し、サーキュラーダイスにより押出し、引き取り
ロールを介して、巻取りロールにロール状に巻き取り、
一次厚み2.4mm、一次発泡倍率12倍、独立気泡率
90%、セル径0.19mm、目付け180g/m2の
発泡シートを得た。次いで、この発泡シートをロールよ
り繰り出しながら、スチレン−無水マレイン酸共重合体
(C)47.5重量部とHIPS(D)47.5重量部
と耐衝撃性改良剤(E)5.0重量部とを混合した混合
樹脂を樹脂温度が245℃となるように押出機で溶融・
混練し、Tダイを用いてフィルム状に押し出し、発泡シ
ートの片面に厚さ120μmの耐熱PS系樹脂非発泡層
を形成した。更に、この耐熱性の改善されたPS系樹脂
非発泡層を形成したシートをロールから繰り出しなが
ら、PPE系樹脂成分20重量%、PS系樹脂成分80
重量%となるようにPPE樹脂(A)28.6重量部、
PS樹脂(B)71.4重量部を混合した混合樹脂を樹
脂温度が265℃となるように押出機で溶融・混練し、
Tダイを用いてフィルム状に押し出し、発泡積層シート
の他方の面に厚さ120μmの変成PPE系樹脂非発泡
層を形成し、非発泡層を両面に積層した発泡積層シート
を得た。
1mmを90重量%、レーヨン繊維3デニール×51m
mを10重量%に配合した面目付170g/m2のウエ
ブを使用し、ニードルパンチング処理をウエブの上下面
より300本/cm2施し、ニードルパンチ不織布マッ
トを得た。当該ニードルパンチ不織布マットの表面(意
匠面)にアクリルバインダー樹脂10g/m2を塗布に
より付着せしめ、乾燥熱処理を施し、レーヨン繊維が含
有された面目付180g/m2のポリステル系不織布表
皮を得た。
テル系不織布表皮材をオレフィン系ホットメルト剤を介
して発泡積層シートに仮止めした1次発泡積層シートの
四方をクランプしてオーブンに入れ、発泡積層シート表
面温度が140℃となるように60秒加熱した。その
後、変成PPE系樹脂非発泡層が車内側になるように金
型に配置し、金型クリアランス5.0mmでプラグ成形
を行い、トリミング、パンチング加工を施し、自動車内
装天井材を得た。得られた自動車内装天井材について燃
焼試験を行った。その結果を表2に示す。
90重量%、綿繊維3デニール×51mmを10重量%
に配合した面目付150g/m2のウエブを使用し、ニ
ードルパンチング処理をウエブの上下面より300本/
cm2施し、ニードルパンチ不織布マットを得た。当該
ニードルパンチ不織布マットの表面にアクリルバインダ
ー樹脂5g/m2を塗布により付着せしめ、乾燥熱処理
を施し、綿繊維が含有された面目付155g/m2のポ
リステル系不織布表皮を得た。実施例1で用いた発泡積
層シートに上記綿繊維が含有されたポリステル系不織布
表皮材を実施例1同様にポリオレフィン系ホットメルト
剤を介して仮止めした1次発泡積層シートを加熱し、プ
ラグ成形を行い、トリミング、パンチング加工を施し、
自動車内装天井材を得た。得られた自動車内装天井材に
ついて燃焼試験を行った。その結果を表2に示す。
00重量%よりなる面目付170g/m2のウエブを使
用し、実施例1と同様にニードルパンチ不織布マットを
得た。当該ニードルパンチ不織布マットの表面にアクリ
ルバインダー樹脂10g/m 2を塗布により付着せし
め、乾燥熱処理を施し、面目付180g/m2の不織布
表皮を使用した以外は実施例1と同様な方法で自動車内
装天井材を得た。得られた自動車内装天井材について燃
焼試験を行った。その結果を表2に示す。
エーテル系樹脂を基材樹脂とする発泡積層シートを用
い、天然繊維、すなわち、天然繊維、および/または、
天然繊維由来の繊維、が含有ないしは混紡された表皮材
を用いることにより、ガラスフリーで且つ、安定した難
燃特性を持つ自動車内装材用発泡積層シート及び自動車
内装材を得ることが出来る。更にこの発泡積層シート及
び自動車内装材は、環境に優しく、軽量にして、意匠性
に富み、コスト負荷も小であり工業的に有利である。
断面説明図である。
断面説明図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 変成ポリフェニレンエーテル系樹脂を基
材樹脂とする発泡層の両面に、熱可塑性樹脂を基材樹脂
とする非発泡層が積層された発泡積層シートの片面に、
天然繊維を含有した表皮材層が積層されてなる自動車内
装材用発泡積層シート。 - 【請求項2】 天然繊維を含有した表皮材層が不織布表
皮材である請求項1に記載の自動車内装材用発泡積層シ
ート。 - 【請求項3】 不織布表皮材がポリエステル系繊維を主
体とし、天然繊維を少なくとも1種類含んだ不織布であ
る請求項2に記載の自動車内装材用発泡積層シート。 - 【請求項4】 不織布表皮材が、ポリエステル系繊維を
85〜98重量%、天然繊維を2〜15重量%含む請求
項3に記載の自動車内装材用発泡積層シート。 - 【請求項5】 天然繊維が綿、レーヨン、羊毛、麻から
選ばれる1種以上である請求項1〜請求項4のいずれか
1項に記載の自動車内装材用発泡積層シート。 - 【請求項6】 不織布表皮材のバインダー樹脂として、
難燃剤非含有バインダー樹脂及び/又はハロゲン非含有
バインダー樹脂を用いることを特徴とする請求項2〜請
求項5のいずれか1項に記載の自動車内装材用発泡積層
シート。 - 【請求項7】 バインダー樹脂が不織布表皮材の表面
側、すなわち室内側から塗布されたことを特徴とする請
求項6に記載の自動車内装材用発泡積層シート。 - 【請求項8】 発泡層の基材樹脂である変成ポリフェニ
レンエーテル系樹脂が、フェニレンエーテル成分の含有
量25重量%〜70重量%であり、スチレン系成分の含
有量75重量%〜30重量%である請求項1〜請求項7
のいずれか1項に記載の自動車内装材用発泡積層シー
ト。 - 【請求項9】 変成ポリフェニレンエーテル系樹脂を基
材樹脂とする発泡層の両面に、熱可塑性樹脂を基材樹脂
とする非発泡層が積層された発泡積層シートの片面に、
天然繊維を含有した表皮材層が積層された請求項1〜請
求項8のいずれか1項に記載の自動車内装材用発泡積層
シートであって、該表皮材層が室内側に配置されるよう
に成形してなる自動車内装材。
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