JPH11332430A - 釣用具 - Google Patents

釣用具

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JPH11332430A
JPH11332430A JP14598398A JP14598398A JPH11332430A JP H11332430 A JPH11332430 A JP H11332430A JP 14598398 A JP14598398 A JP 14598398A JP 14598398 A JP14598398 A JP 14598398A JP H11332430 A JPH11332430 A JP H11332430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alumite
fishing
layer
treatment
spool
Prior art date
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Pending
Application number
JP14598398A
Other languages
English (en)
Inventor
Takee Obara
武恵 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Globeride Inc
Original Assignee
Daiwa Seiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa Seiko Co Ltd filed Critical Daiwa Seiko Co Ltd
Priority to JP14598398A priority Critical patent/JPH11332430A/ja
Publication of JPH11332430A publication Critical patent/JPH11332430A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】仕上がりの良い綺麗な外観光沢を呈し且つ耐久
性に優れた文字やデザイン等を表示させることが可能な
低コストの釣用具を提供する。 【解決手段】リール本体やスプール或いは釣竿等の釣用
具及び竿掛けやルアー等の釣用小物の外層部品の表面に
所定の文字やデザイン等を表示させる場合において、外
層部品には、1回目のアルマイト処理によって形成した
一次アルマイト層6にマスキングを施してエッチングを
行った後、このエッチング処理面4aにバフ処理を施し
て光沢の有る平滑な面4bとし、この光沢平滑面4b上
に2回目のアルマイト処理を施して二次アルマイト層1
2を形成することによって、所定の文字やデザイン等が
表示されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばリール本体
やスプール或いは釣竿等の釣用具及び竿掛けやルアー等
の釣用小物の外層部品に所望の文字やデザイン等を表示
させた釣用具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、所望の文字やデザイン等をリール
本体やスプール或いは釣竿等の釣用具及び竿掛けやルア
ー等の釣用小物の外層部品に表示させる方法としては、
コストが安く、仕上がりが美しく、量産性にも優れた印
刷処理法が主流となっている。
【0003】しかし、印刷処理法によって外層部品に印
刷された文字やデザイン等は、その耐久性に難があり、
長期に亘って釣用具を使用した場合、例えば釣り人の手
で擦れたり、釣り場の移動時や実釣時に他の物と接触す
ることによって、次第に削れてしまうため、非常に見難
い外観となってしまう。
【0004】そこで、このような事態を解消するため
に、ダブルアルマイト処理法(即ち、陽極酸化処理を2
回繰り返す方法)によって文字やデザイン等を外層部品
に表示させる技術が提案されている。ダブルアルマイト
処理法は、1回目のアルマイト処理によって形成した一
次アルマイト層にマスキングを施してエッチングを行っ
た後、このエッチング処理面上に2回目のアルマイト処
理を施して二次アルマイト層を形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のダブルアルマイ
ト処理法では、エッチング処理面に対して所定の表面処
理を施すこと無く、このエッチング処理面上に二次アル
マイト層が形成されている。エッチング処理面は、何ら
の表面処理を施さない状態では、エッチング処理によっ
て形成された凹凸溝が複雑に入り込んだ荒れた表面とな
っている。
【0006】このような荒れたエッチング処理面上に二
次アルマイト層を形成した場合、二次アルマイト層に
は、エッチング処理面の荒れた状態が反映されてしまう
ため、二次アルマイト層の表面も荒れた外観となってし
まう。この結果、光沢が無く、仕上がりの悪い外層部品
となってしまう。
【0007】本発明は、このような問題を解決するため
に成されており、その目的は、仕上がりの良い綺麗な外
観光沢を呈し且つ耐久性に優れた文字やデザイン等を表
示させることが可能な低コストの釣用具を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、釣用具の外層部品の表面に所定の
文字やデザイン等を表示させた釣用具において、前記外
層部品には、1回目のアルマイト処理によって形成した
一次アルマイト層にマスキングを施してエッチングを行
った後、このエッチング処理面に所定の研磨処理を施
し、この研磨処理面上に2回目のアルマイト処理を施し
て二次アルマイト層を形成することによって、所定の文
字やデザイン等が表示されている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、例えばリール本体やス
プール或いは釣竿等の釣用具及び竿掛けやルアー等の釣
用小物の外層部品に、仕上がりの良い綺麗な外観光沢を
呈し且つ耐久性に優れた文字やデザイン等を表示させる
技術を提供する。このような技術を実現するために、本
発明には、従来のダブルアルマイト処理法を改良した新
たなダブルアルマイト処理法が適用されている。
【0010】この新たなダブルアルマイト処理法を適用
する外層部品として、本発明の一実施の形態では、その
一例として、図1に示すように、魚釣用リールのスプー
ル2を用いており、このスプール2にダブルアルマイト
処理を施して、スプール表面に所定の文字やデザイン等
を表示させる。
【0011】以下、スプール表面に図1に示すような文
字やデザイン等を表示させるダブルアルマイト処理法に
ついて、図2を参照して説明する。なお、本実施の形態
のダブルアルマイト処理法に適用可能なスプール元部材
としては、例えばアルミニウム合金、マグネシウム合
金、純チタン、チタン合金、亜鉛合金、鉄合金などの金
属材料(導体)を用いることができるが、以下の説明で
は、その一例として、アルミニウム合金をスプール元部
材に用いる。
【0012】まず、スプール元部材4の表面全体に1回
目のアルマイト処理を施して、所定の厚さの一次アルマ
イト層6を形成する(図2(a)参照)。次に、図1に
示すような文字やデザイン等を形成する部分を除いたス
プール表面全体に所定のマスキングインクによってマス
キング処理を施して、一次アルマイト層6の表面にマス
キングインク層8を形成する(図2(b)参照)。
【0013】この場合、マスキングインクとしては、例
えば耐酸及び耐アルカリ並びに耐電気に優れ且つ密着力
があまり強くない石油系インクを用いることが好まし
い。この後、所定のエッチング液を用いてエッチング処
理を施すことによって、スプール元部材4の表面4a
(以下、エッチング処理面という)を露出させる(図2
(c)参照)。
【0014】続いて、一次アルマイト層6上に残留して
いるマスキングインク層8を所定の剥離剤(例えば、シ
ンナー)によって剥離させて、一次アルマイト層6を露
出させる(図2(d)参照)。
【0015】この状態において、エッチング処理面4a
は、凹凸溝が複雑に入り込んだ荒れた表面となってい
る。そこで、本実施の形態では、このエッチング処理面
4aに対して研磨処理即ちバフ処理を施す(図2(e)
参照)。
【0016】一次アルマイト層6は、そのビッカース硬
度がHv200以上であり、アルミニウム合金製のエッ
チング処理面4aは、そのビッカース硬度がHv80と
なっているため、バフ処理では、比較的柔らかいエッチ
ング処理面4aのみが研磨され、非常に硬い一次アルマ
イト層6には、バフ処理が施されない。この結果、バフ
処理が施されたエッチング処理面4aは、光沢の有る平
滑な面(以下、この面を光沢平滑面4bという)にな
る。
【0017】この後、バフ処理に際して発生した削りカ
ス(バフカス)10を除去して、光沢平滑面4bを清浄
する(図2(f)参照)。そして、光沢平滑面4b及び
一次アルマイト層6が露出したスプール表面全体に亘っ
て、2回目のアルマイト処理を施して、所定の厚さの二
次アルマイト層12を形成する(図2(g)参照)。
【0018】この場合、一次アルマイト層6が露出した
部分は不導体となっているため、スプール表面全体に2
回目のアルマイト処理を施しても、導体の光沢平滑面4
b上だけに二次アルマイト層12が形成される。
【0019】このようなダブルアルマイト処理法によれ
ば、エッチング処理後にバフ処理を施すことによって、
エッチング処理面4aを光沢の有る平滑な面4bに仕上
げることができるため、二次アルマイト層12の表面を
光沢の有る非常に綺麗な外観とすることができる。
【0020】また、印刷の外観以上の仕上がりでありな
がら、耐久性に優れた文字やデザイン等を表示させるこ
とができるため、例えば釣り人の手で擦れたり、釣り場
の移動時や実釣時に他の物と接触することによって、文
字やデザイン等が次第に削れてしまうことが無くなり、
長期に亘って文字やデザイン等をの表示を残すことが可
能となる。
【0021】更に又、一次アルマイト処理及び二次アル
マイト処理に際して、一次及び二次アルマイト層6,1
2には、色調の異なる任意の染料を注入させることがで
きるため、外層部品の装飾の自由度も向上する。
【0022】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されることは無く、以下のように種々変更することが
可能である。例えば図3に示すようなダブルアルマイト
処理法を用いても良い。
【0023】この変形例のダブルアルマイト処理法にお
いて、図3(a)から図3(c)までの処理工程は、上
述した実施の形態と同一であるため、同一符号を付し
て、その説明を省略し、図3(d)以降の処理工程につ
いての説明に止める。
【0024】スプール元部材4の表面4a(以下、エッ
チング処理面という)を露出させさせた状態において、
本変形例では、マスキングインク層8を残した状態で、
エッチング処理面4aに対して研磨処理を施す(図3
(d)参照)。この研磨処理では、化学研磨処理や電解
研磨処理を適用することができる。
【0025】このような研磨処理をエッチング処理面4
aに施すことによって、エッチング処理面4aは、光沢
の有る平滑な面(以下、この面を光沢平滑面4bとい
う)になる。
【0026】次に、光沢平滑面4b及び一次アルマイト
層6並びにマスキングインク層8が露出したスプール表
面全体に亘って、2回目のアルマイト処理を施して、所
定の厚さの二次アルマイト層14を形成する(図3
(e)参照)。
【0027】この場合、一次アルマイト層6並びにマス
キングインク層8が露出した部分は不導体となっている
ため、スプール表面全体に2回目のアルマイト処理を施
しても、導体の光沢平滑面4b上だけに二次アルマイト
層14が形成される。
【0028】そして、一次アルマイト層6上に残留して
いるマスキングインク層8を所定の剥離剤(例えば、シ
ンナー)によって剥離させて、一次アルマイト層6を露
出させる(図2(d)参照)。
【0029】この変形例のダブルアルマイト処理法で
も、エッチング処理後に研磨処理を施すことによって、
エッチング処理面4aを光沢の有る平滑な面4bに仕上
げることができるため、二次アルマイト層14の表面を
光沢の有る非常に綺麗な外観とすることができる。
【0030】更に、化学研磨処理や電解研磨処理は、一
括して且つ短時間に終了させることができるため、ダブ
ルアルマイト処理に要する時間も短くて済み、製造コス
トの低減を図ることが可能となる。
【0031】なお、その他の効果は、上述した実施の形
態と同様であるため、その説明は省略する。また、上述
した実施の形態及びその変形例では、その一例として、
スプール2にダブルアルマイト処理を施して、スプール
表面に所定の文字やデザイン等を表示させる技術を開示
しているが、これに限定されることは無く、例えばリー
ル本体やスプール或いは釣竿等の釣用具及び竿掛けやル
アー等の釣用小物の外層部品に、複数回(例えば、3回
以上)のアルマイト処理を施しても良い。このような複
数回のアルマイト処理を施すことによって、変化に富ん
だ表面装飾効果を実現させることが可能となる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、仕上がりの良い綺麗な
外観光沢を呈し且つ耐久性に優れた文字やデザイン等を
表示させることが可能な低コストの釣用具を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に適用した魚釣用リール
のスプールに所定の文字やデザイン等が表示された状態
を示す図。
【図2】(a)〜(g)は、本発明の一実施の形態に適
用したダブルアルマイト処理法の処理プロセスを示す
図。
【図3】(a)〜(f)は、本発明の変形例に適用した
ダブルアルマイト処理法の処理プロセスを示す図。
【符号の説明】
4a エッチング処理面 4b 光沢平滑面 6 一次アルマイト層 12 二次アルマイト層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣用具の外層部品の表面に所定の文字や
    デザイン等を表示させた釣用具において、 前記外層部品には、1回目のアルマイト処理によって形
    成した一次アルマイト層にマスキングを施してエッチン
    グを行った後、このエッチング処理面に所定の研磨処理
    を施し、この研磨処理面上に2回目のアルマイト処理を
    施して二次アルマイト層を形成することによって、所定
    の文字やデザイン等が表示されていることを特徴とする
    釣用具。
JP14598398A 1998-05-27 1998-05-27 釣用具 Pending JPH11332430A (ja)

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JP14598398A JPH11332430A (ja) 1998-05-27 1998-05-27 釣用具

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100936159B1 (ko) 2009-04-10 2010-01-12 가남테크 주식회사 알루미늄 안내판의 제작방법
KR101529888B1 (ko) * 2013-01-11 2015-06-19 지케이 주식회사 알루미늄 합금의 표면처리방법 및 패턴을 갖는 전자제품용 알루미늄 합금 커버
JP2017155297A (ja) * 2016-03-02 2017-09-07 株式会社ミツバ アルミニウム鋳造加工品の製造方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040420