JP2001190190A - 魚釣用具及びその製造方法 - Google Patents

魚釣用具及びその製造方法

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JP2001190190A
JP2001190190A JP2000003618A JP2000003618A JP2001190190A JP 2001190190 A JP2001190190 A JP 2001190190A JP 2000003618 A JP2000003618 A JP 2000003618A JP 2000003618 A JP2000003618 A JP 2000003618A JP 2001190190 A JP2001190190 A JP 2001190190A
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JP
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alumite
primary
treatment
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fishing
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JP2000003618A
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Inventor
Takee Obara
武恵 小原
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Globeride Inc
Original Assignee
Daiwa Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少ない処理工程で耐食性に優れたアルマイト色
調の外観を得ることが可能な低価格の魚釣用具を提供す
る。 【解決手段】魚釣用具の外装部品であるスプール元部材
(母材)12に対して1回目のアルマイト処理を施して
一次アルマイト層14を形成し、この一次アルマイト層
14の所望部位(削除面12a)に切削処理を施して、
その所望部位の一次アルマイト層14を削除した後、2
回目のアルマイト処理を施して、削除面12aに異なる
色調の二次アルマイト層(アルマイト皮膜)16を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リール本体、リー
ル本体に装着されるスプールや外装部品、又は、釣竿や
竿掛け等に、異なる色調の表面装飾(所望の文字やデザ
イン等)を施した魚釣用具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、魚釣用具には、その強度化及
び軽量化のためにアルミニウム材が多用されており、良
好な外観性及び海水や水等が付着され易い環境での耐食
性を得るために、種々の表面処理(例えば、アルマイト
処理)が施されている。
【0003】近年の魚釣用具に対しては、良好な耐食性
に加えて見栄の良い外観が要望されると共に、全体的に
単一色では無く部分的に異なる色調を得るために、ダブ
ルアルマイト処理法が多用されている。
【0004】このダブルアルマイト処理法は、1回目の
アルマイト処理によって形成した一次アルマイト層にマ
スキング印刷を施してエッチングを行った後、このエッ
チング処理面上に2回目のアルマイト処理を施して二次
アルマイト層を形成し、最後にマスキング印刷を剥離し
て全工程が終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のアルマ
イト処理法には、上述したようなマスキング印刷及びマ
スキング印刷の剥離などの多数の処理工程が含まれてい
るため、その処理工程中の取り扱いが煩雑になり、その
結果、不良品が出やすいだけで無く、ダブルアルマイト
処理に要する処理コストが上昇して魚釣用具の製造コス
トが大幅に上昇してしまう。更に、マスキング印刷面
は、傷が付き易いため、その取り扱いが面倒である。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
に成されており、その目的は、少ない処理工程で耐食性
に優れたアルマイト色調の外観を得ることが可能な低価
格の魚釣用具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の魚釣用具は、魚釣用具の外装部品を
構成する母材に対して1回目のアルマイト処理を施して
一次アルマイト層を形成し、この一次アルマイト層の所
望部位に切削処理を施して、その所望部位の一次アルマ
イト層を削除した後、2回目のアルマイト処理を施し
て、前記所望部位に異なる色調のアルマイト皮膜を形成
したことを特徴とする。
【0008】また、本発明の魚釣用具の製造方法は、魚
釣用具の外装部品を構成する母材に対して1回目のアル
マイト処理を施して一次アルマイト層を形成する工程
と、前記一次アルマイト層の所望部位に切削処理を施し
て、その所望部位の一次アルマイト層を削除する削除工
程と、この削除工程の後、2回目のアルマイト処理を施
して、前記所望部位に異なる色調のアルマイト皮膜を形
成する工程とを有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、魚釣用具、具体的には
リール本体、リール本体に装着されるスプールや外装部
品、又は、釣竿や竿掛け等に、異なる色調の表面処理
(所望の文字やデザイン等)を施すための技術を提供す
る。このような技術を実現するために、本発明には、後
述するようなダブルアルマイト処理法が適用されてい
る。
【0010】本発明のダブルアルマイト処理法を適用す
る対象物として、本実施の形態では、図1および図2に
示すように、魚釣用リールのスプール2a,2bを用い
ており、このスプール2a,2bにダブルアルマイト処
理を施して、スプール表面に色調の異なる外観を呈示さ
せている。
【0011】図1の魚釣用リールは、スピニングリール
であり、ハンドル4を回転操作してロータ6を回転させ
つつスプール2aを前後動させることによって、釣糸を
釣糸案内機構を介してスプール2aに巻回させることが
できるようになっている。また、図2の魚釣用リール
は、両軸受型リールであり、ハンドル8を回転操作する
ことでスプール2bを回転させると共に、レベルワイン
ド機構をリール側板間で往復動させ、これによって釣糸
をスプール2bに巻回させることができるようになって
いる。
【0012】以下、このようなスプール2a,2b表面
に異なる色調を施すダブルアルマイト処理法について、
図5を参照して説明する。なお、ダブルアルマイト処理
を施す部位として、本実施の形態では、その一例とし
て、スプール2a,2bのフランジ部10(図3及び図
4参照)を想定している。
【0013】ダブルアルマイト処理法に適用可能なスプ
ール元部材(母材)としては、例えばアルミニウム合
金、マグネシウム合金、純チタン、チタン合金、亜鉛合
金、鉄合金等の金属材料(導体)を用いることができる
が、以下の説明では、その一例として、アルミニウム合
金をスプール元部材に用いる。
【0014】まず、スプール元部材12の表面全体に1
回目のアルマイト処理を施して、所定の厚さの一次アル
マイト層14を形成する(図5(a)参照)。この場
合、ダブルアルマイトに耐えるように、例えば酢酸Ni
に所定時間浸して封孔処理しておくことが好ましい。
【0015】次に、この一次アルマイト層14の所望部
位に切削処理(例えば、彫刻処理)を施し、その所望部
位の一次アルマイト層14を削除して、スプール元部材
12の表面(削除面という)12aを露出させる(図5
(b)参照)。
【0016】そして、その削除面12a及び一次アルマ
イト層14が露出したスプール表面全体に亘って、2回
目のアルマイト処理を施す。この結果、異なる色調の二
次アルマイト層(アルマイト皮膜)16が削除面12a
に形成される(図5(c)参照)。
【0017】この場合、一次アルマイト層14が露出し
た部分は不導体となっているため、スプール表面全体に
2回目のアルマイト処理を施しても、導体の削除面12
a上だけに二次アルマイト層16が形成される。なお、
この二次アルマイト処理後においても、前記同様、封孔
処理を施しておくことが好ましい。
【0018】このようなダブルアルマイト処理法によれ
ば、従来のダブルアルマイト処理法で行われていたよう
なマスキング印刷処理、エッチング処理、マスキング剥
離処理等の多数の処理工程が不要となるため、ダブルア
ルマイト処理に要する時間を大幅に短縮することができ
る。この結果、処理コストを低減でき、魚釣用具の製造
コストを大幅に削減することが可能となる。そして、処
理工程が少なくなったことにより、不良品を発生し難く
することが可能となる。
【0019】また、従来のダブルアルマイト処理のよう
にマスキング印刷面に傷が付くような工程も存在しない
ため、作業工程上の取り扱いも容易となる。更に、印刷
部の加熱乾燥工程も無いので、アルマイトクラック現象
の発生も無く、製品の品質を向上及び安定化させること
ができる。
【0020】また、一次アルマイト処理及び二次アルマ
イト処理に際して、一次及び二次アルマイト層14,1
6には、夫々、色調の異なる任意の染料を注入させるこ
とができるため、外層部品の装飾の自由度を向上させる
ことができる。
【0021】更に、印刷の外観以上の仕上がりでありな
がら、耐久性に優れた異なる色調の表面装飾(所望の文
字やデザイン等)を呈示させることができるため、例え
ば釣り人の手で擦れたり、釣り場の移動時や実釣時に他
の物と接触する等によって、表面装飾(文字やデザイン
等)が次第に削れてしまうことが無くなり、長期に亘っ
て外観装飾効果を維持させておくことが可能となる。
【0022】なお、上述した実施の形態では、スプール
2a,2bにダブルアルマイト処理を施して、スプール
表面に所定の文字やデザイン等の表面装飾を施す技術を
開示しているが、これに限定されることは無く、例えば
リール本体やスプール或いは外装部品、釣竿や竿掛け
等、又は、ルアー等の魚釣用小物にアルマイト処理を施
しても良い。この場合、複数回のアルマイト処理を施せ
ば、変化に富んだ表面装飾効果を実現させることができ
る。
【0023】また、上述した実施の形態のダブルアルマ
イト処理に際し、2次アルマイト処理時の電極部分を残
すために、1次アルマイト処理前に外層部品に予め2次
アルマイト処理用のマスキングを施しておくことが好ま
しい。例えば図1及び図2のスプール2a,2bを例に
とると、ダブルアルマイト処理の邪魔にならない箇所
(例えば、スプール2a,2bの裏面側)に2次アルマ
イト処理用のマスキングを施し、2次アルマイト処理時
にマスキング剥離処理を施せば良い。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、少ない処理工程で耐食
性に優れたアルマイト色調の外観を得ることが可能で、
しかも低価格の魚釣用具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に適用したスピニングリ
ールの外観図。
【図2】本発明の一実施の形態に適用した両軸受型リー
ルの外観図。
【図3】図1のスピニングリールのスプールにダブルア
ルマイト処理によって異なる色調の表面装飾が施されて
いる状態を示す図。
【図4】図2の両軸受型リールのスプールにダブルアル
マイト処理によって異なる色調の表面装飾が施されてい
る状態を示す図。
【図5】(a)〜(c)は、本発明の一実施の形態に適
用したダブルアルマイト処理法の処理プロセスを示す
図。
【符号の説明】
2a,2b スプール 12 スプール元部材(母材) 12a 削除面 14 一次アルマイト層 16 二次アルマイト層(アルマイト皮膜)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚釣用具の外装部品を構成する母材に対
    して1回目のアルマイト処理を施して一次アルマイト層
    を形成し、この一次アルマイト層の所望部位に切削処理
    を施して、その所望部位の一次アルマイト層を削除した
    後、2回目のアルマイト処理を施して、前記所望部位に
    異なる色調のアルマイト皮膜を形成したことを特徴とす
    る魚釣用具。
  2. 【請求項2】 魚釣用具の外装部品を構成する母材に対
    して1回目のアルマイト処理を施して一次アルマイト層
    を形成する工程と、前記一次アルマイト層の所望部位に
    切削処理を施して、その所望部位の一次アルマイト層を
    削除する削除工程と、この削除工程の後、2回目のアル
    マイト処理を施して、前記所望部位に異なる色調のアル
    マイト皮膜を形成する工程とを有することを特徴とする
    魚釣用具の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100894978B1 (ko) * 2001-11-28 2009-04-24 가부시키가이샤 시마노 낚시용 부품

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