JPH11330381A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH11330381A
JPH11330381A JP10130697A JP13069798A JPH11330381A JP H11330381 A JPH11330381 A JP H11330381A JP 10130697 A JP10130697 A JP 10130697A JP 13069798 A JP13069798 A JP 13069798A JP H11330381 A JPH11330381 A JP H11330381A
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JP
Japan
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forming
film
groove
alignment mark
substrate
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JP10130697A
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English (en)
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Hidetoshi Kawai
秀敏 河合
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体製造プロセスにおけるアライメント不
良を防止でき、製品歩留りの良好な半導体装置が製造で
きるようにする。 【解決手段】 素子分離層4を形成する際に、平坦化さ
れたトレンチ32内のTEOS膜34aを、トレンチ3
2の深さよりも浅くまで除去することで、トレンチ32
において段差を形成する。この段差によってポリシリコ
ン膜36に段差が形成され、この段差をアライメントマ
ークとしてフォトリソグラフィにおけるマスク合わせを
行い、ポリシリコン膜36をパターニングして、ゲート
電極6を形成する。これにより、アライメントずれなく
ゲート電極6を形成できる。また、絶縁膜の除去深さを
浅くしているため、段差を小さくでき、フォトリソグラ
フィにおけるフォーカスずれをなくすこともできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造プロセス中の
アライメントの利用に適した半導体装置の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造プロセスにおいては、
アライメントマークを基準にしてフォトマスク等の位置
合わせを行うようにしている。従来では、アライメント
マークとして、LOCOSプロセスで形成したものを利
用していたため少なからず段差が存在しており、後工程
で低透過率の被加工膜を成膜しても段差部分が受け継が
れ、新たなアライメントマークが再現されるため、再現
されたアライメントマークを基準にして上記位置合わせ
を行うことができた。
【0003】しかしながら、近年では微細化が進み、フ
ォトリソグラフィのマージン確保の為にウェハ内の段差
を低減する必要が生じ、LOCOSプロセスに代えてS
TI(Shallow Trench Isolati
on)プロセスを採用し、このSTIプロセスにCMP
(Chimical Mechanical Poli
sh)による平坦化プロセスを組み合わせるという方法
が用いられるようになった。これにより、ウェハ内の段
差が0.1μm程度に低減されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記STIプロセス及
びCMPプロセスを採用した場合におけるアライメント
マークの様子を図8に示す。まず、図8(a)に示すよ
うに、シリコン基板51上に熱酸化膜(SiO2 )5
2、シリコン窒化膜(SiN)53を順に積層したの
ち、フォトレジスト54を堆積すると共にフォトレジス
ト54の所定領域を開口させ、シリコン基板51のアラ
イメントマーク形成予定領域(例えばスクライブライン
となる領域)にトレンチ(溝)51aを形成する。
【0005】続いて、図8(b)に示すように、熱酸化
によってトレンチ51aの壁面に熱酸化膜51bを形成
することでトレンチ51aのエッジ部分を丸めたのち、
TEOS膜55を堆積する。そして、図8(c)に示す
ように、CMP(Chimical Mechanic
al Polish)にて、シリコン窒化膜53をスト
ッパーとしてTEOS膜55を研磨し、平坦化する。こ
のとき、溝51a内に残されたTEOS膜55aがアラ
イメントマークとして用いられる。
【0006】次に、図8(d)に示すように、シリコン
窒化膜53及び熱酸化膜52を除去したのち、図8
(e)に示すように、犠牲酸化を行い犠牲酸化膜56を
形成する。そして、犠牲酸化膜56をエッチング除去し
たのち、図8(f)に示すように、再び熱酸化によりゲ
ート酸化膜57を形成する。さらに、図8(g)に示す
ように、ポリシリコン膜58を成膜し、このポリシリコ
ン膜58をパターニングして素子部におけるゲート電極
(図示せず)を形成する。
【0007】このように、CMPによるTEOS膜55
の平坦化工程や、熱酸化膜52や犠牲酸化膜56の除去
工程によってアライメントマークを構成するTEOS膜
55aの段差が少なくなる。しかしながら、このように
段差が低減されたものにおいては、後工程において新た
にアライメントマークが再現されない、若しくはアライ
メントマークが不明瞭になるため、図8(g)に示す工
程にて可視光を透過しないポリシリコン膜58が成膜さ
れると、アライメントマークが認識できず、アライメン
ト不良を発生させ、製品歩留りを低下させるという問題
がある。
【0008】本発明は上記問題に鑑みて成され、半導体
製造プロセスにおけるアライメント不良を防止でき、製
品歩留りの良好な半導体装置が製造できる半導体装置の
製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明者らは以下の検討を行った。STIプロセス
及びCMPプロセスを採用しウェハの段差を低減した場
合には、アライメントマークの段差が低減されるため
に、ポリシリコン膜58を成膜したときにアライメント
マークの検出を行うことができないのである。
【0010】このため、CMPプロセスによる平坦化を
行ったのちに、再びアライメントマークに段差を形成す
れば、可視光を透過しないポリシリコン膜58が成膜さ
れても、その段差がポリシリコン膜58に再現され、ア
ライメントマークの検出を行うことができると考えられ
る。このようにCMPプロセスを経たのち、再びアライ
メントマークに段差を形成する工程を図9に示し、説明
する。但し、上述した図8に示した従来のものと同様の
工程については図8を参照して説明を行う。
【0011】まず、図8(a)〜(e)に示す工程を経
て、犠牲酸化膜を形成する。そして、図9(a)に示す
ように、フォトレジスト60によってトレンチ部分を開
口させる。その後、図9(b)に示すように、フォトレ
ジスト60をマスクにしてTEOS膜55aを完全にエ
ッチング除去する。これにより、トレンチ51aの段差
が再び露出し、この段差がアライメントマークを構成す
る。
【0012】続いて、フォトレジスト60及び犠牲酸化
膜56を除去したのち、図9(c)に示すように、熱酸
化によりゲート酸化膜57を形成する。そして、図9
(d)に示すように、ポリシリコン膜58を成膜したと
きに、アライメントマークとなる段差が再現され、この
段差が新たなアライメントマークを構成する。このよう
に、トレンチ51a内のTEOS膜55aを除去して段
差を形成することにより、段差をアライメントマークと
することができると考えられる。
【0013】しかしながら、トレンチ51a内のTEO
S膜55aを全て除去して段差を形成した場合、STI
プロセスと同時にトレンチ51aを形成していることか
ら、段差が0.4〜0.6μm程度と大きくなってしま
い、アライメントマークを検出する際にフォーカスずれ
が発生し易くなって、アライメントマークの検出精度、
ひいてはアライメント精度が悪化するという問題が発生
する可能性がある。
【0014】そこで、請求項1に記載の発明において
は、アライメントマーク形成予定領域に形成された第1
の所定深さを有する第1の溝(32)内に残された絶縁
膜(34)を、第1の所定深さよりも浅い第2の所定深
さまで除去して、第1の溝において段差を形成し、この
段差によって導電性膜(36)に形成される段差をアラ
イメントマークとしてフォトリソグラフィにおけるマス
ク合わせを行い、導電性膜をパターニングして、素子部
における配線部(6)を形成することを特徴としてい
る。
【0015】このように、第1の溝内の絶縁膜を除去し
て段差を形成すれば、導電性膜にも段差が再現されるた
め、この再現された段差に基づいてフォトリソグラフィ
のマスク合わせを正確に行うことができ、正確に配線層
のパターニングをすることができる。そして、絶縁膜の
除去を、第1の所定深さを有する第1の溝よりも浅い第
2の所定深さまでにしているため、段差の大きさを小さ
くすることができ、フォーカスずれをなくすことができ
る。これにより、フォーカスずれによるアライメントマ
ークの検出精度の悪化を防止でき、製品歩留りを良好に
することができる。
【0016】具体的には、請求項2に示すように、導電
性膜としては、素子部におけるゲート電極を形成するた
めのポリシリコン膜(36)が挙げられる。また、請求
項3に示すように、ポリシリコン膜の膜厚を0.35μ
m程度にする場合には、第2の所定深さとして0.1μ
m程度まで絶縁膜を除去するようにすればよい。
【0017】請求項4に記載の発明においては、素子分
離層(4)を形成する際に、平坦化された第1の溝(3
2)内の絶縁膜を、第1の溝の第1の所定深さよりも浅
い第2の所定深さまで除去することで、第1の溝におい
て段差を形成し、この段差によってポリシリコン膜(3
6)に形成される段差をアライメントマークとしてフォ
トリソグラフィにおけるマスク合わせを行い、ポリシリ
コン膜をパターニングして、素子部におけるゲート電極
(6)を形成することを特徴としている。
【0018】第1の溝内における絶縁膜が基板(1)に
対して平坦化された場合には、ゲート電極を形成するた
めのポリシリコン膜によって、アライメントマークが可
視光にて検出できなくなるが、第1の溝内の絶縁膜を第
2の所定深さまで除去して段差を形成しておけば、ポリ
シリコン膜にも段差が形成されるため、フォトリソグラ
フィ工程において正確なマスク合わせが行える。また、
絶縁膜の除去を、第1の所定深さを有する第1の溝より
も浅い第2の所定深さまでにしているため、段差の大き
さを小さくすることができる。これにより請求項1と同
様の効果が得られる。
【0019】なお、上記した括弧内の符号は、後述する
実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。本発明にかかわる製造方法を用いて
形成したDMOSトランジスタを図1に示す。以下、図
1に基づいてDMOSトランジスタの構造について説明
する。DMOSトランジスタは、p型のシリコン基板1
内のn- 型ウェル領域2に形成されたPMOSトランジ
スタと、p- 型ウェル領域3に形成されたNMOSトラ
ンジスタとから構成されている。PMOSトランジスタ
とNMOSトランジスタはシリコン基板1の上部に形成
されたSTI膜4によって素子分離されている。なお、
PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの構造に
ついては、導電型が異なるのみであり、その他の構成に
ついては同様であるため、PMOSトランジスタの構造
についてのみ説明する。
【0021】n- 型ウェル領域2上には、ゲート酸化膜
5を介してゲート電極6が形成されている。このゲート
電極6の側面には、側壁酸化膜7が備えられている。ま
た、ゲート電極6の両側にはp+ 型拡散層からなるソー
ス8・ドレイン9が形成されており、これらソース8・
ドレイン9間をチャネル領域としている。なお、ソース
8・ドレイン9のチャネル領域側には電界緩和層10が
形成されている。
【0022】さらに、ゲート電極6、ソース8・ドレイ
ン9の上部には、コンタクト用のシリサイド膜6a、8
a、9aが形成されている。このように、サリサイド構
造を有するPMOSトランジスタが構成されている。こ
れらPMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタを
含む基板上には、BPSG等からなる層間絶縁膜11が
形成されており、この層間絶縁膜11に形成されたコン
タクトホールを介してソース8・ドレイン9等がAl配
線12と電気的に接続されている。
【0023】さらに、Al配線12上にはTEOS酸化
膜等からなる層間絶縁膜13を介してAl配線14、1
5が多数層形成されている。そして、最上部のAl配線
15は、P−TEOS膜16とP−SiN膜17からな
る保護膜に覆われている。このような構造を有してDM
OSトランジスタが構成されている。次に、DMOSト
ランジスタの製造工程を図2〜図7に示す。また、これ
らの図中に、DMOSトランジスタの製造プロセス中に
用いるアライメントマークを示す。なお、本実施形態に
おいては、スクライブ領域にアライメントマークを形成
している。以下、図2〜図7に基づいてDMOSトラン
ジスタの製造方法について説明する。
【0024】〔図2(a)に示す工程〕まず、p型のシ
リコン基板1を用意する。次に、シリコン基板1上に熱
酸化膜30を形成し、さらに熱酸化膜(SiO2 )30
上にシリコン窒化膜(SiN)31を形成する。そし
て、フォトリソグラフィ工程を経て、アライメントマー
クを作製する予定の領域及び素子分離用のSTI膜4の
形成予定領域上における熱酸化膜30及びシリコン窒化
膜31を開口させたのち、開口部からシリコン基板を所
定深さエッチング除去して、アライメントマークを形成
するためのトレンチ(溝)32と素子分離用としてのト
レンチ33をパターニングする。
【0025】これらのトレンチ32、33は、素子部に
おける素子分離を十分に行えるように、0.3〜0.6
μm程度の深さで形成される。 〔図2(b)に示す工程〕熱酸化によってトレンチ3
2、33の内壁に熱酸化膜32a、33aを形成したの
ち、TEOS膜34をシリコン基板の全面に堆積し、ト
レンチ32、33をTEOS膜34で埋め込む。このと
き、TEOS膜34としては、HTO−TEOS、LP
−TEOS、及びO3 −TEOS等を用いている。
【0026】〔図2(c)に示す工程〕CMPにて、シ
リコン窒化膜31をストッパーとしてTEOS膜34を
全面研磨して平坦化する。これにより、TEOS膜34
はシリコン窒化膜31の表面と同等の高さとなる。この
TEOS膜34のうち、トレンチ32に位置するものが
アライメントマークを構成し、素子部のトレンチ33に
位置するものがSTI膜4を構成する。
【0027】〔図3(a)に示す工程〕シリコン窒化膜
31を除去する。そして、フォトレジストを堆積すると
共に、フォトレジストのうちPMOSトランジスタ形成
予定領域を開口させたのち、熱酸化膜30をスルー膜と
してn型不純物をイオン注入し、n- 型ウェル領域2を
形成する。さらに、フォトレジストを除去したのち、再
びフォトレジストを堆積し、上記と同様の工程を経てN
MOSトランジスタ形成予定領域にp- 型ウェル領域3
を形成する。
【0028】〔図3(b)に示す工程〕ウェットエッチ
ングによってシリコン酸化膜30を除去する。 〔図3(c)に示す工程〕ドライブインと同時に、犠牲
酸化を行う。これにより、犠牲酸化膜35が形成され
る。この犠牲酸化によって、n- 型ウェル領域2やp-
型ウェル領域3の表面状態が良好になる。
【0029】〔図4(a)に示す工程〕ウェハ表面全面
にフォトレジストを堆積すると共に、フォトレジストの
うちアライメントマーク34a上の部分を開口させる。
そして、フォトレジストをマスクとしてエッチングを行
い、エッチングの時間を制御等によって、TEOS膜3
4aを部分的に除去する。このとき、TEOS膜34a
が0.1μm程度エッチングされるようにする。これに
より、トレンチ32において、再び深さ0.1μm程度
の段差が形成される。
【0030】〔図4(b)に示す工程〕フォトレジスト
を除去したのち、ウェットエッチングによって犠牲酸化
膜35を除去する。 〔図4(c)に示す工程〕そして、さらに熱酸化を行い
ゲート酸化膜5を形成する。
【0031】〔図5(a)に示す工程〕ゲート酸化膜5
上に厚さ0.35μm程度のポリシリコン膜36を成膜
する。このとき、トレンチ32において段差が形成され
ているため、ポリシリコン膜36にも段差が再現され
る。この段差が新たなアライメントマークを構成する。 〔図5(b)に示す工程〕フォトリソグラフィ工程を経
て、ゲート電極6をパターニングする。このとき、フォ
トリソグラフィにおけるマスク合わせは、ポリシリコン
膜36が構成する段差をアライメントマークとして検出
することによって行う。
【0032】ここで、上述したように、TEOS膜34
aの深さを制御しているため、ポリシリコン膜36が再
現する段差はアライメントマークが検出できる程度の深
さにされており、あまり大きくされていない。このた
め、フォーカスずれすることなく正確にアライメントマ
ークとしての段差を検出することができる。これによ
り、アライメントずれをなくし、ゲート電極6を正確な
位置に形成することができる。
【0033】そして、ゲート電極6をパターニングする
と、再びトレンチ32における段差が露出するため、ト
レンチ32における段差をアライメントマークとして使
用する。 〔図5(c)に示す工程〕熱酸化を行い、ゲート電極6
を熱酸化膜で覆う。そして、NMOSトランジスタ形成
予定領域及びPMOSトランジスタ形成予定領域を順に
フォトレジストで覆い、PMOSトランジスタ形成予定
領域にはp型不純物(例えばボロン)を斜めイオン注入
し、NMOSトランジスタ形成予定領域にはn型不純物
(例えばリン)を斜めイオン注入する。これにより、熱
酸化膜で覆われたゲート電極6をマスクとしたイオン注
入が行われ、ゲート電極6の両側に電界緩和層10が、
ゲート電極6の内側よりに形成される。
【0034】さらに、NMOSトランジスタ形成予定領
域及びPMOSトランジスタ形成予定領域を順にフォト
レジストで覆い、PMOSトランジスタ形成予定領域に
はp型不純物(例えばボロン)を基板法線方向から高濃
度にイオン注入し、NMOSトランジスタ形成予定領域
にはn型不純物(例えばAs)を基板法線方向から高濃
度にイオン注入する。これにより、熱酸化膜で覆われた
ゲート電極6をマスクとしたイオン注入が行われ、ゲー
ト電極6の両側にソース8、ドレイン9が形成される。
【0035】これによりLDD(Lightly Do
ped Drain)構造が完成する。なお、熱酸化膜
は膜厚バラツキが少ないため、このようなバラツキが少
ないものをマスクとしてイオン注入を行うことにより、
電界緩和層10やソース8、ドレイン9の形成位置のバ
ラツキを少なくすることができる。なお、通常のLDD
構造のように電界緩和層10を形成後、側壁膜7を配置
し、高濃度ソース、ドレインを配置するようにしてもよ
い。
【0036】次に、CVD法によりSiO2 をウェハ全
面に堆積したのち、RIE法による異方性エッチングを
行い、ゲート電極6の側面に側壁膜7を形成する。 〔図6(a)に示す工程〕チタンシリサイド化工程を行
う。まず、チタン(Ti)膜と窒化チタン(TiN)膜
を順にウェハ全面に成膜し、さらにAr雰囲気化で短時
間熱処理(RTA)を行い、シリサイド化反応を起こさ
せて、ゲート電極6及びソース8・ドレイン9の露出表
面にそれぞれチタンシリサイド膜(TiSi膜)6a、
8a、9aを形成する。なお、このシリサイド化の熱処
理温度はシリサイドの側壁膜7への這い上がり抑制、側
壁膜7のSiとの反応防止、C49からC54フェーズ
へのTiSi2 の変態抑制等の観点から700℃以下の
比較的低温に設定されている。
【0037】そして、アンモニア・過酸化水素水の混合
液で選択エッチングを行い、チタン膜及び窒化チタン膜
のうちシリサイド化反応を起こさなかった部分を除去す
る。これにより、チタンシリサイド膜6a、8a、9a
のみが残る。これにより、サリサイド構造が完成する。
なお、側壁膜7の勾配が急峻であり、側壁膜7の表面に
はチタン膜など堆積しにくいため、側壁膜7の表面に堆
積されたチタン膜等の膜厚は薄く、容易にエッチング除
去することができる。
【0038】次に、サリサイド構造を完成させたのち、
850℃程度で2度目の短時間熱処理を行い、チタンシ
リサイド膜6a、8a、9aを低抵抗化する。 〔図6(b)に示す工程〕ウェハ表面全面に絶縁膜37
を全面に堆積し、CMPにより平坦化する。このCMP
による平坦化によって、絶縁膜37の表面が平坦化され
るため、トレンチ32における段差がなくなるが、絶縁
膜37は可視光を透過するため、段差がなくてもTEO
S膜34aの検出を行うことができる。
【0039】〔図6(c)に示す工程〕フォトリソグラ
フィ工程を経て、絶縁膜37にコンタクトホール37a
を形成すると同時に、素子形成領域以外の領域に段差を
形成するための開口部37bを設け、本工程以降のアラ
イメントマークとして使用する。この開口部37bの大
きさは、コンタクトホール37よりも大きく設定してお
り、例えば1μm以上の径としている。以下、開口部3
7bをアライメントマークという。
【0040】なお、図6(c)においては、アライメン
トマーク37bをアライメントマーク34aとは別断面
に形成している。 〔図7(a)に示す工程〕ウェハ表面全面にバリアメタ
ル38を堆積する。バリアメタル38としては、TiN
単層構造のもの或いはTiとTiNを順に積層した2層
構造のものを使用している。
【0041】コンタクトホール37aを埋め込むよう
に、ウェハ全面にタングステン(W)39を成膜したの
ち、エッチングを行い、コンタクトホール37a内にお
けるタングステン39を残す。このとき、素子部におけ
るコンタクトホール37a内はタングステン39で完全
に覆われて平坦化されるが、アライメントマーク37b
はコンタクトホール37よりも大きめに設定されている
ため、タングステン39で完全に覆われない状態とな
る。これにより、アライメントマーク37bには段差が
残される。
【0042】〔図7(b)に示す工程〕1stメタル配
線形成のため、ウェハ表面全面にメタル40を成膜す
る。メタル40には、Ti、TiN、及びAlSiCu
からなる多層膜、或いはTi、TiN、及びAlCuか
らなる多層膜を用いている。このとき、可視光が透過し
ないメタル40によってウェハ表面が覆われるが、アラ
イメントマーク37bが段差を有しているため、メタル
40を成膜しても段差部40aが再現され、この段差部
40aが新たなアライメントマークとなる。以下、段差
部40aをアライメントマークという。
【0043】〔図7(c)に示す工程〕アライメントマ
ーク40aを基準として、フォトリソグラフィ工程を行
い、1stメタル配線12をパターニングする。このと
き、アライメントマーク40aが可視光で検出できる段
差を有しているため、アライメントずれが発生すること
なく、正確に1stメタル配線12をパターニングする
ことができる。
【0044】以下、1stメタル配線12と同様の工程
を経て、2ndメタル配線14等を積層形成することに
よって、図1に示す半導体装置が完成する。このよう
に、CMPによる平坦化によってTEOS膜34aが平
坦化された場合に、TEOS膜34aを部分的に除去し
て、トレンチ32において段差が形成されるようにして
いるため、可視光が透過しないポリシリコン膜36等が
堆積した場合においてもポリシリコン膜36に再現され
た段差にて、フォトリソグラフィ工程のマスク合わせを
正確に行うことができる。
【0045】これにより、アライメントずれをなくし、
ゲート電極6を正確な位置に形成することができ、製品
歩留りを良好にすることができる。なお、本実施形態で
は、サリサイド構造を有するDMOSトランジスタにお
いて、可視光が透過しないポリシリコン膜36を成膜す
る前に再び段差を形成する例を示したが、可視光が透過
しない膜を成膜する前にSTIプロセス及び平坦化プロ
セスを行うようなものであれば、上記方法によって同様
の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる半導体装置の断面図である。
【図2】図1に示す半導体装置の製造工程を示す図であ
る。
【図3】図2に続く半導体装置の製造工程を示す図であ
る。
【図4】図3に続く半導体装置の製造工程を示す図であ
る。
【図5】図4に続く半導体装置の製造工程を示す図であ
る。
【図6】図5に続く半導体装置の製造工程を示す図であ
る。
【図7】図6に続く半導体装置の製造工程を示す図であ
る。
【図8】従来におけるSTIプロセス及びCMPプロセ
スを行った場合におけるアライメントマークの様子を示
す説明図である。
【図9】本発明者らの検討によるアライメントマークの
様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1…シリコン基板、2…n- 型ウェル領域、3…p-
ウェル領域、4…STI膜、5…ゲート酸化膜、6…ゲ
ート電極、7…側壁酸化膜、8…ソース、9…ドレイ
ン、10…電界緩和層10、6a、8a、9a…シリサ
イド膜、12…1stメタル配線、14…2ndメタル
配線、15…3rdメタル配線。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(1)に形成されたアライメントマ
    ーク(34a)を用いて位置合わせを行いつつ、前記基
    板に素子部を形成してなる半導体装置の製造方法におい
    て、 前記基板(1)のうち、前記アライメントマーク形成予
    定領域と前記素子部における素子分離領域とに、それぞ
    れ第1の所定深さを有する第1の溝(32)と第2の溝
    (33)を形成する工程と、 前記第1、第2の溝を覆うように前記基板上に絶縁膜
    (34)を成膜し、該絶縁膜を平坦化する工程と、 前記第1の溝内に残った前記絶縁膜を前記第1の所定深
    さよりも浅い第2の所定深さまで除去し、前記第1の溝
    において段差を形成する工程と、 前記段差が形成された前記第1の溝を含む前記基板上
    に、導電性膜(36)を成膜する工程と、 前記段差によって前記導電性膜に形成される段差をアラ
    イメントマークとしてフォトリソグラフィにおけるマス
    ク合わせを行い、前記導電性膜をパターニングして、前
    記素子部における配線部(6)を形成する工程と、を備
    えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記導電性膜を成膜する工程は、前記素
    子部におけるゲート電極を形成するためのポリシリコン
    膜を成膜する工程であることを特徴とする請求項1に記
    載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の溝に段差を形成する工程で
    は、前記第2の所定深さとして、前記絶縁膜を0.1μ
    m程度までエッチング除去を行い、 前記導電性膜としてポリシリコン膜を成膜する工程で
    は、前記ポリシリコン膜を0.35μm程度の膜厚で成
    膜することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 基板に形成されたアライメントマークを
    用いて位置合わせを行いつつ、前記基板にゲート電極
    (6)、ソース(8)、ドレイン(9)を備えた素子部
    を形成してなる半導体装置の製造方法において、 前記基板のうち、前記アライメントマーク形成予定領域
    と前記素子部における素子分離領域とに、それぞれ第1
    の溝(32)と第2の溝(33)を形成する工程と、 前記第1、第2の溝を覆うように前記基板上に絶縁膜
    (34)を成膜し、該絶縁膜を平坦化することで、前記
    第1の溝内に前記絶縁膜を残すと共に、前記第2の溝に
    内に前記絶縁膜からなる素子分離層(4)を形成する工
    程と、 前記第1の溝内に残った前記絶縁膜を前記第1の所定深
    さよりも浅い第2の所定深さまで除去し、前記第1の溝
    において段差を形成する工程と、 前記段差が形成された前記第1の溝を含む前記基板上
    に、ゲート絶縁膜を成膜したのち、該ゲート絶縁膜上に
    導電性膜(36)を成膜する工程と、 前記段差によって前記導電性膜に形成される段差をアラ
    イメントマークとしてフォトリソグラフィにおけるマス
    ク合わせを行い、前記導電性膜をパターニングして、前
    記素子部における前記ゲート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極の両側における前記基板の表層部に前記
    ソース、ドレインを形成する工程と、 前記ゲート電極を含む前記基板の上に前記素子部と電気
    的に接続される配線層を形成する工程とを備えているこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
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