JPH11329366A - 希ガス放電灯 - Google Patents
希ガス放電灯Info
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- JPH11329366A JPH11329366A JP13058798A JP13058798A JPH11329366A JP H11329366 A JPH11329366 A JP H11329366A JP 13058798 A JP13058798 A JP 13058798A JP 13058798 A JP13058798 A JP 13058798A JP H11329366 A JPH11329366 A JP H11329366A
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Abstract
境への影響をも緩和できる希ガス放電灯を提供するこ
と。 【解決手段】鉛を含まないガラス部材よりなり、それの
内面に発光層を形成した外囲器1Aと、外囲器の全長と
ほぼ同程度の長さを有する絶縁性の透光性シ−ト4の一
方の面に金属部材よりなる帯状の一対の外部電極5,6
を、第1,第2の開口部7,8が形成されるように互い
に離隔して配置し、かつ外部電極の位置する側の透光性
シ−ト面に接着層を形成してなるシ−ト構体3とを具備
し、前記外部電極を熱伝導性良好なる金属部材にて構成
すると共に、それの肉厚を30〜120μmの範囲に設
定し、かつ外囲器の外周面にシ−ト構体を、外囲器と透
光性シ−トとの間に外部電極が位置するように巻回し
た。
Description
し、特にガラスバルブの内面にアパ−チャ部を有する発
光層を形成すると共に、外周面に一対の帯状の外部電極
を配置した希ガス放電灯の改良に関する。
す希ガス放電灯を提案した。同図において、1は例えば
ガラスバルブにて密閉状に構成された直管状の外囲器で
あって、その内面には希土類蛍光体,ハロリン酸塩蛍光
体などの1種又は2種以上の蛍光体を含む発光層2が形
成されている。特に、この発光層2には所定の開口角を
有するアパ−チャ部2aがほぼ全長に亘って形成されて
いる。そして、外囲器1の封着構造はガラスバルブの端
部にディスク状の封着ガラス板を封着して構成されてい
るが、例えば単にガラスバルブを加熱しながら縮径加工
し溶断するいわゆるトップシ−ルによって構成すること
もできる。尚、この外囲器1の密閉空間には水銀などの
金属蒸気を含まないキセノンガスを主成分とする希ガス
が所定量封入されている。
密着するように巻回されている。このシ−ト構体3は、
例えば外囲器1の全長とほぼ同程度の長さを有する絶縁
性の透光性シ−ト4と、この透光性シ−ト4の一方の面
に互いに離隔して接着された不透光性の金属部材よりな
る帯状の一対の外部電極5,6と、この外部電極5,6
の端部から、それと電気的な接続関係を有し、かつ導出
端が透光性シ−ト4の端縁部分より突出するように導出
された端子51,61と、透光性シ−ト4の一方の面に
付与された接着層9とから構成されている。尚、シ−ト
構体3の外囲器1への装着状態において、外部電極5,
6の一端5a,6aの間には第1の開口部7が、外部電
極5,6の他端5b,6bの間には第2の開口部8がそ
れぞれ形成されており、発光層2からの光は主としてア
パ−チャ部2aから第1の開口部7を介して外部に放出
される。又、シ−ト構体3において、透光性シ−ト4と
しては、例えばポリエチレンテレフタレ−ト(PET)
樹脂が好適するが、ポリエステル樹脂など他の樹脂も利
用できる。
造される。まず、例えば青色領域,緑色領域,赤色領域
にそれぞれ発光スペクトルを有する蛍光体を含む水溶性
の蛍光体塗布液をガラスバルブよりなる外囲器1の内面
に塗布・乾燥し、焼成することにより発光層2が形成さ
れる。次に、図示しないスクレ−パを利用して発光層2
の一部を強制的に所定の開口角を以て剥離・除去するこ
とにより、アパ−チャ部2aが形成される。次に、この
外囲器1を密閉状に構成し、かつ内部空間にキセノンな
どの希ガスを所定量封入する。
性シ−ト4の所定部分に一対の外部電極5,6を離隔し
て配置すると共に、外部電極5,6の端部から端子5
1,61を導出し、かつ透光性シ−ト4及び外部電極
5,6に接着層9を形成してシ−ト構体3を構成する。
次に、図13に示すように、シ−ト構体3を展開した状
態で例えば組み立てステ−ジ10に載置する。引き続
き、外囲器1をシ−ト構体3の透光性シ−ト4の一端4
aに、外囲器1の長手方向が外部電極5,6の長手方向
に沿うように(平行となるように)位置させる。この状
態で、外囲器1に従動ロ−ラ11,11を、外囲器1が
透光性シ−ト4に若干押しつけるように配置する。この
状態で、ステ−ジ10を若干M方向に移動させた後、N
方向に移動させる。これによって、シ−ト構体3は、図
10に示すように、外囲器1の外周面に巻回される上、
透光性シ−ト4の一端4aに他端4bが重ね合わされ、
接着層9によって接着されて希ガス放電灯が完成する。
ンバ−タ回路から端子51,61を介して、例えば周波
数が30KHz,電圧が2500VO-P 程度の高周波高
電圧が印加されることによって点灯するものであり、光
はアパ−チャ部2aから第1の開口部7を介して外部に
放出される。特に、この希ガス放電灯には水銀が用いら
れていないために、点灯後における光量(例えば原稿面
照度)の立ち上がりが急峻であり、点灯と同時に光量が
ほぼ100%近くまで達する上に、光量や放電電圧が周
囲温度の影響を殆んど受けないという特徴を有してい
る。このために、ファクシミリ,イメ−ジスキャナ,複
写機などのOA機器の原稿読取用光源として好適するも
のである。
一方の面には、接着層9が形成されているために、外囲
器1をシ−ト構体3の上で転動させるだけの単純動作に
よって、シ−ト構体3を外囲器1の外周面に巻回し密着
させることができ、その上、外部電極5,6は透光性シ
−ト4に予め所定の間隔で配列されているために、貼り
付けの際に外部電極5,6の間隔を所定の間隔となるよ
うに調整する必要が全くない。従って、作業能率を飛躍
的に改善できるのみならず、機械化が可能となり、一層
の量産効果が期待できるなどの優れた効果が期待でき
る。
放電灯は、上述のように外部電極5,6に高周波高電圧
を印加することによってガラスバルブを介して外部電極
間に放電が生起されて点灯されるのであるが、この際
に、ガラスバルブにも電流が流れ、この電流によってガ
ラスバルブが自己発熱して温度上昇し、ガラスバルブの
抵抗値が低下する。抵抗値の低下によってさらに過大な
電流が流れるようになり、発熱が異常に進行して発光効
率が低下したり、点灯装置が焼損したりする。
ダガラスを適用すると、ソ−ダガラスの150°Cにお
ける体積抵抗率が、図14において実線Cで示すよう
に、1×108 Ωcmのように小さいために、希ガス放
電灯の点灯時に、ガラスバルブに流れる電流によってガ
ラスバルブが異常発熱し、発光効率が低下するのみなら
ず、過大な電流によって点灯装置が焼損したりするよう
になる。
材に鉛ガラスを適用すると、上述の問題を効果的に解決
できる。これは、鉛ガラスの150°Cにおける体積抵
抗率が、図14において実線Bで示すように、1×10
11Ωcmであり、ソ−ダガラスに比較すると格段に大き
くなっていることから、点灯時に、鉛ガラスの自己発熱
に基づく異常発熱への発展を抑えることができるもので
ある。
熱,発光効率の低下,点灯装置の焼損などの防止にはガ
ラス部材の150°Cにおける体積抵抗率が1×109
Ωcm以上あればよいことを別の実験によって確認して
いる。
放電灯の外囲器には鉛ガラスが適用されている関係で、
ガラスバルブの異常発熱,発光効率の低下,点灯装置の
焼損などのトラブルは最小限に止めることが可能になる
ものの、次のような問題を有している。
軟化点が70〜80°C程度低いために、焼成工程にお
いて、外囲器内面に形成された蛍光体塗布膜に含まれる
バインダを十分に焼散させるべく焼成温度を高くする
と、発光層2を構成する蛍光体が鉛ガラスに融着され易
くなって発光効率が例えば10%程度も低下するように
なるのみならず、外囲器1が変形し易くなり、排気ヘッ
ドへの装着性(密着性)が損なわれたり、装着時に破損
し易くなる。かといって、蛍光体の融着や外囲器1の変
形が生じない程度にまで焼成温度を下げると、バインダ
の焼散が不十分になり、希ガス放電灯の始動特性,発光
特性が損なわれるようになる。
害物質などの排出により環境の汚染が懸念されているこ
とから、近時、その使用を自粛する傾向にある。従っ
て、希ガス放電灯においても、鉛ガラスに代わるガラス
部材が求められている。
を有する外囲器と、外囲器の外周面に、それのほぼ全長
に亘って、第1,第2の開口部が形成されるように互い
に離隔して配置した金属部材よりなる帯状の一対の外部
電極と、外囲器の外周面に、外部電極が被覆されるよう
に装着した透光性の絶縁部材とを具備し、前記外囲器
を、150°Cにおける体積抵抗率が1×109 Ωcm
以上で、かつ鉛を含まないガラス部材にて構成した改良
された希ガス放電灯を提案した。
形を抑制できるために、製造過程における破損不良を低
減できる上に、発光層を構成する蛍光体の外囲器への融
着を抑制できるために、発光効率の低下を抑制できるも
のである。
を含まないガラス部材、例えばバリウムガラスは鉛ガラ
スに比較して熱伝導性に劣るために、希ガス放電灯に適
用した場合、外囲器の管壁温度分布は図15に示すよう
に、外囲器の中央部分が高くなり、管端ほど低くなる。
例えば鉛ガラスを用いたものでは同図において実線Dで
示すように中央部分の管壁温度はほぼ85°C程度、管
端部分は76〜78°C程度になり、バリウムガラスを
用いたものでは同図において点線Eで示すように中央部
分はほぼ88°C程度、管端部分は77〜78°C程度
になり、後者の方が温度分布の均一性が低下している。
高くなることによって、発光層の発光効率に影響が生ず
る。例えば点灯直後には外囲器の照度分布は図16にお
いて実線Fで示すように比較的に均一になっているもの
の、5分後には同図点線Gで示すように中央部分の照度
が低下しするようになる。具体的には、鉛ガラスを用い
た希ガス放電灯では同図点線Gで示すように中央部分の
照度が5分後に5%程度低下するようになり、バリウム
ガラスでは同図一点鎖線Hで示すように10〜15%程
度も低下するようになる。
電灯を点灯してから例えば2秒後における照度分布が記
憶され、同一の配光パタ−ンで光量のレベルに変動が生
じた場合には記憶デ−タに基づいて補正が行われるもの
の、上述のように軸方向において部分的に光量の変動が
10〜15%のように大きくなったりした場合には、最
早、記憶デ−タに基づく補正が不可能になり、原稿の読
み取り精度が損なわれるようになる。
光を呈するユ−ロピウム,マンガン付活アルミン酸バリ
ウム・マグネシウム蛍光体(BaMg2 Al16O17:E
u,Mn・・・以下、BAM蛍光体と呼称する)を含む
三波長域に発光を呈する三種類の蛍光体を混合した混合
蛍光体を適用した場合に顕著に現われる。このために、
記憶デ−タに基づく補正が不可能になるのみならず、三
波長域の発光バランスが崩れるという新たな問題が発生
する。
レベルの変動が、少なくとも外囲器を鉛ガラスにて構成
した希ガス放電灯のレベルと同程度ないしそれ以下であ
り、しかも三波長域の発光バランスが崩れにくい希ガス
放電灯を提供することにある。
の目的を達成するために、鉛を含まないガラス部材にて
直管状に形成した外囲器と、外囲器の内面に形成した発
光層と、外囲器の外周面に、それのほぼ全長に亘って、
第1,第2の開口部が形成されるように互いに離隔して
配置した金属部材よりなる帯状の一対の外部電極と、外
囲器の外周面に、外部電極が被覆されるように装着した
透光性の絶縁部材とを具備し、前記外部電極を熱伝導性
良好なる金属部材にて構成し、かつそれの肉厚を30〜
120μmの範囲に設定したことを特徴とし、本発明の
第2の発明は、前記絶縁部材を、透光性シ−ト又は熱収
縮性樹脂よりなる保護チュ−ブにて構成したことを特徴
とし、第3の発明は、前記絶縁部材の肉厚を30〜15
0μmの範囲、好ましくは50〜120μmの範囲に設
定したことを特徴とする。
ガラス部材よりなり、それの内面に発光層を形成した外
囲器と、外囲器の全長とほぼ同程度の長さを有する絶縁
性の透光性シ−トの一方の面に金属部材よりなる帯状の
一対の外部電極を、第1,第2の開口部が形成されるよ
うに互いに離隔して配置し、かつ外部電極の位置する側
の透光性シ−ト面に接着層を形成してなるシ−ト構体と
を具備し、前記外部電極を熱伝導性良好なる金属部材に
て構成すると共に、それの肉厚を30〜120μmの範
囲に設定し、かつ外囲器の外周面にシ−ト構体を、外囲
器と透光性シ−トとの間に外部電極が位置するように巻
回したことを特徴とする。
光層の付着量を1cm2 当たり5〜30mgの範囲に設
定したことを特徴とし、第6の発明は、前記外囲器の1
50°Cにおける体積抵抗率を1×109 Ωcm以上に
設定したことを特徴とし、第7の発明は、前記第1の開
口部にほぼ対応する外囲器の内面部分に、発光層の形成
されないアパ−チャ部を形成したことを特徴とし、さら
に、第8の発明は、前記第1の開口部の開口角θ1 を第
2の開口部の開口角θ2 より大きくなるように設定した
ことを特徴とする。
灯の第1の実施例について図1及び図14を参照して説
明する。尚、図10〜図13に示す先行技術と同一部分
には同一参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
同図において、この実施例の特徴部分は、外囲器1A
を、例えば図14において実線Aで示すように、150
°Cにおける体積抵抗率が1×109 Ωcm以上で、か
つ鉛を含まないガラス部材にて構成したことと、外囲器
1Aの外周面に透光性の絶縁部材(透光性シ−ト)4
を、外部電極5,6が被覆されるように装着すると共
に、外部電極5,6を熱伝導性良好なる金属部材にて構
成し、かつそれの肉厚を30〜120μmの範囲に設定
したことである。尚、外部電極5,6における第1の開
口部7にほぼ対応する外囲器1Aの内面部分には発光層
2Aを形成しないアパ−チャ部2aが形成されている。
のように150°Cにおける体積抵抗率が1×109 Ω
cm以上であり、鉛を含まず軟化点が鉛ガラスより十分
に高く、誘電率が大きい透光性のガラス部材であれば一
応適用が可能であるが、例えばバリウムガラスなどが好
適するものである。尚、このバリウムガラスは例えば珪
酸、アルミナ、硼酸、カリウム,バリウム,カルシウム
の酸化物などから構成されており、それの軟化点はほぼ
665°C、1MHz時の誘電率はほぼ8.6、150
°Cにおける体積抵抗率はほぼ1×1011Ωcmであ
る。又、外囲器1Aの肉厚は例えば0.2〜0.7mm
の範囲に設定されており、この範囲では一応の生産性,
光特性などが得られる。しかしながら、肉厚が0.4m
m未満、特に0.2mm未満になると、外囲器1Aの機
械的な強度が極端に低下するために、量産設備による生
産工程でのガラス破損に伴う不良率が増加するようにな
るし、逆に、肉厚が0.7mmを超えると、縞状の放電
状態が目視され、アパ−チャ部2aから放出される光に
チラツキが生ずるようになるのみならず、希ガス放電灯
にパワ−が十分に入らなくなって光出力が低下するよう
になる。従って、外囲器1Aの肉厚は上記範囲内に設定
することが望ましい。
伝導性良好なる金属部材にて構成されており、それの肉
厚は30〜120μmの範囲に設定されている。この金
属部材としてはアルミニウム箔が好適するが、銅,ニッ
ケル,銀なども利用し得る。この外部電極5,6は絶縁
部材(透光性シ−ト)4にて被覆されており、しかも透
光性シ−ト4は熱伝導性が低いことから、外囲器1Aで
発生した熱を外部電極,透光性シ−ト4を介して直接的
に空気中に放熱させることは難しい。従って、外部電極
5,6に所定の肉厚を付与することによって熱移動が円
滑化され、温度分布の平準化が促進される。しかしなが
ら、外部電極5,6の肉厚が30μm未満になると、外
囲器1Aの中央部分で発生した熱の管端部分への移動が
円滑に行われにくくなり、中央部分での光量の低下が大
きくなるし、逆に、120μmを超えると、中央部分か
ら管端への熱移動は円滑になるものの、外囲器1Aの外
周面への配置作業性が損なわれるようになる。従って、
外部電極5,6の肉厚は上記範囲内に設定することが望
ましい。
光性シ−ト)4が、外部電極5,6を被覆するように装
着されており、透光性シ−ト4の肉厚は30〜150μ
mの範囲、好ましくは50〜120μmの範囲に設定さ
れている。しかしながら、透光性シ−ト4の肉厚が30
μm未満になると、絶縁性能が低下するようになるし、
逆に、150μmを超えると、例えば外囲器1Aへの巻
回作業が面倒になる。従って、絶縁部材(透光性シ−
ト)4の肉厚は上記範囲内に設定することが望ましい。
よって、使用する蛍光体が1種のみにて構成されたり、
2種以上を混合して構成されたりする。例えば三波長域
発光形の場合には、例えば青色領域に発光スペクトルを
有するBAM蛍光体,緑色領域に発光スペクトルを有す
るセリウム・テルビウム付活リン酸ランタン蛍光体,赤
色領域に発光スペクトルを有するユ−ロピウム付活硼酸
イットリウム・ガドリウム蛍光体を混合してなる混合蛍
光体にて形成され、その付着量は1cm2 当たり5〜3
0mgの範囲に設定されている。この範囲では所望の光
出力が得られるものの、その付着量が5mg未満になる
と、光出力が低下してしまい原稿面照度が不足するよう
になるし、逆に、30mgを超えると、均質な発光層の
形成が困難になる。従って、発光層2Aの付着量は上記
範囲内に設定することが望ましい。
部分には第1,第2の開口部7,8が形成されており、
それぞれの開口角θ1 ,θ2 はθ1 >θ2 の関係に設定
されている。第1の開口部7の開口角θ1 は60〜12
0°の範囲が、第2の開口部8の開口角θ2 は55°程
度がそれぞれ望ましい。しかしながら、第2の開口部8
は絶縁破壊しない程度に狭いことが望ましく、例えば最
低2mm程度の離隔距離を確保することが推奨される。
尚、上述のアパ−チャ部2aの開口角は第1の開口部7
の開口角θ1 とほぼ同程度に設定されている。
含まれていないために、それの製造の際に、有害物質な
どの排出に起因する環境の汚染を防止できる。
点より40〜50°C程度高いために、焼成工程におい
て、外囲器内面に形成された蛍光体塗布膜に含まれるバ
インダを十分に焼散させるべく焼成温度を高く設定して
も、発光層2Aを構成する蛍光体が外囲器1Aを構成す
るガラス部材に融着されることがなく、発光効率を例え
ば10%程度も改善できるのみならず、焼成工程で外囲
器1Aが殆んど変形しないために、排気ヘッドへの装着
性(密着性)が向上し、それへの装着時の破損をも低減
できる。
体積抵抗率が1×109 Ωcm以上に設定されているた
めに、鉛ガラスを用いた先行技術と同様に自己発熱に基
づく異常発熱への発展を抑えることができ、異常発熱に
起因する発光効率の低下も抑えることができる。
電極5,6は肉厚が30〜120μmの範囲に設定され
た熱伝導性良好なる金属部材にて構成されているため
に、外部電極5,6が熱伝導性の低い透光性シ−ト4に
よって被覆されていても、外囲器1Aの中央部分の管壁
温度を外部電極5,6による熱移動によって例えば鉛ガ
ラスを用いた希ガス放電灯程度にまで下げることができ
る。従って、外囲器1Aの中央部分での点灯後における
光量の低下を有効に抑えることができる。特に、発光層
2AにBAM蛍光体を含む三波長域に発光を呈する複数
の蛍光体が使用されている場合、光量の低下を5%程度
に抑えることができるのみならず、三波長域の発光バラ
ンスも改善できる。
5〜30mgに設定されており、しかも、第1,第2の
開口部7,8の開口角θ1 ,θ2 がθ1 >θ2 の関係に
設定されていることと相俟ってアパ−チャ部2aを介し
て第1の開口部7から放出される光出力を効果的に改善
できる。従って、例えばOA機器の原稿照射装置に適用
した場合には、原稿面照度を高めることができることか
ら、仮に原稿の送り速度が高速化されても、十分の読み
取り品位を確保できる。
蛍光ランプに比較すると2〜10倍程度に設定されてお
り、通常の照明用蛍光ランプでは特性的に好ましいもの
ではないと考えられている量であるにも拘らず、希ガス
放電灯では光出力が有効に増加している。この原因につ
いては明らかではないが、外部電極5,6の間(外囲器
1Aの長手方向に対してほぼ直角方向)に無数の放電路
が形成されることによって縞状の状態で点灯する希ガス
放電灯に特有の現象と考えられる。
cm2 の範囲に、第1の開口部7の開口角θ1 を60〜
120°の範囲に設定すると共に、外部電極5,6の外
囲器側に光反射性を付与すれば、第1の開口部7から放
出される光出力を一層に増加させることができる。この
際、第2の開口部8の離隔長さを2mm程度の狭い開口
角(ほぼ29°に相当)に設定すれば、第2の開口部8
からの光の漏洩が抑制され、第1の開口部7から放出さ
れる光出力の改善効果が期待できる。
あって、基本的な構成は図1に示す希ガス放電灯と同じ
である。異なる点は、第1の開口部7に対応する外囲器
1Aの内面部分に形成されているアパ−チャ部2aの開
口角θ3 を第1の開口部7の開口角θ1 より大きく設定
したことである。このアパ−チャ部2aの開口角θ
3は、例えば70〜130度の範囲に設定されている
が、用途,目的などに応じて適宜に変更できる。尚、第
1の開口部7の開口角θ1 と第2の開口部8の開口角θ
2 はθ1 >θ2 の関係に設定されている。
にシ−ト構体3を巻回する際に、第1の開口部7とアパ
−チャ部2aとのセンタ−が若干ずれても、第1の開口
部7から放出される光の光軸のずれを緩和できる。この
ために、例えば原稿照射装置に適用しても、十分に高い
読み取り精度を得ることができる。
あって、基本的な構成は図1に示す希ガス放電灯と同じ
である。異なる点は、透光性シ−ト4のそれぞれの端部
4a,4bを外部電極5の上において重ね合わせ、この
重ね合わせ部分を超音波溶着したことである。
a,4bの超音波溶着が外部電極5の外側面において行
われるために、外囲器内面の発光層2Aに作用する超音
波振動が緩和される。従って、第1,第2の実施例に比
較すると、発光層2Aの外囲器内面からの剥離を大幅に
抑制でき、光出力の改善が可能となる。
あって、基本的な構成は図1に示す希ガス放電灯と同じ
である。異なる点は、外囲器1Aの外周面に一対の外部
電極5,6を接着層を利用して貼着した後に、外囲器1
の外周面にPET樹脂などの透光性シ−ト4Aを、外部
電極5,6が被覆されるように巻回して接着したことで
ある。
に透光性シ−ト4Aを巻回するに先立って、外囲器1A
の外周面にシリコ−ンワニスなどの透光性の絶縁被膜を
形成しておけば、外部電極間の絶縁耐力を改善できる。
あって、基本的な構成は図1に示す希ガス放電灯と同じ
である。異なる点は、外囲器1Aの外周面に一対の外部
電極5,6を接着層を利用して貼着した後に、外囲器1
の外周面にPET樹脂などの熱収縮性樹脂よりなる保護
チュ−ブ12を、外部電極5,6が被覆されるように装
着し、熱収縮させたことである。尚、この保護チュ−ブ
12は外囲器1Aに装着した後、例えば150〜200
°C程度に加熱し、収縮させることにより外囲器1Aの
外周面に密着される。
較すると、機械化,作業能率の点で劣るものの、保護チ
ュ−ブ12に接着層を使用しないために、端子を外部電
極と異なった部材例えば銅にて構成した場合、端子の構
成部材と接着剤成分との反応による腐食がなく、長期間
に亘って安定した動作状態を維持できる上、保護チュ−
ブ12に継目がないために、上述の実施例のように透光
性シ−ト4の端部の重ね合わせ部分の剥がれを完全に防
止できる。
12を装着するに先立って、外囲器1Aの外周面にシリ
コ−ンワニスなどの透光性の絶縁被膜を形成しておけ
ば、外部電極間の絶縁耐力を一層高めることができる。
あって、基本的な構成は図1に示す希ガス放電灯と同じ
である。異なる点は、シ−ト構体3の外周面にPET樹
脂などの熱収縮性樹脂よりなる保護チュ−ブ12を装着
した後に、熱収縮させたことである。尚、この保護チュ
−ブ12は外囲器1A(シ−ト構体3)に装着した後、
例えば150〜200°C程度に加熱し、収縮させるこ
とにより透光性シ−ト4の外周面に密着される。
部所における環境条件が厳しい,安全基準が高いなどの
場合には、例えば耐熱性などに優れ、かつ透光性を有す
る保護チュ−ブ12にてシ−ト構体3を被覆することに
よって、より高品位の製品を提供できる。
図5に示す実施例にも適用することができる。
されることなく、例えば外囲器の構成部材としては体積
抵抗率が1×109 Ωcm以上であり、軟化点が鉛ガラ
スより高く、誘電率が鉛ガラスと同程度であり、鉛が含
まれていなれば、バリウムガラス以外のガラス部材も適
用可能である。又、発光層を構成するに蛍光体として
は、セリウム・テルビウム付活リン酸ランタン蛍光体
(LaPO4 :Ce,Tb),ユ−ロピウム付活硼酸イ
ットリウム・ガドリウム蛍光体,BAM蛍光体などの他
に、錫付活リン酸ストロンチウム・マグネシウム蛍光体
((SrMg)3 (PO4 )2 :Sn),ユ−ロピウム
付活リンバナジン酸イットリウム蛍光体(Y(PV)O
4 :Eu),ユ−ロピウム付活硼リン酸ストロンチウム
蛍光体(2SrO・(P2 O7 ・B2 O3 ):Eu)な
どのリン酸塩蛍光体,硼酸塩蛍光体の他、例えばセリウ
ム・テルビウム付活アルミン酸マグネシウム蛍光体(M
gAl 11O19:Ce,Tb),セリウム・テルビウム付
活イットリウム・シリケ−ト蛍光体(Y2 SiO5 :C
e,Tb),ユ−ロピウム付活アルミン酸バリウム・マ
グネシウム蛍光体(BaMg2 Al16O27:Eu),ユ
−ロピウム付活酸化イットリウム蛍光体(Y2 O3 :E
u)なども使用できる。又、発光層におけるアパ−チャ
部を省略し、シ−ト構体の外囲器への巻回作業性を改善
することも可能である。さらに、外部電極の形態におい
て、帯状とは全体としての形態が帯状であることを意味
し、側縁部や側縁部でない部分に異形部,孔などが存在
したりするものも含まれるものとする。
ず、青色領域に発光スペクトルを有するBAM蛍光体,
緑色領域に発光スペクトルを有するセリウム・テルビウ
ム付活リン酸ランタン蛍光体,赤色領域に発光スペクト
ルを有するユ−ロピウム付活硼酸イットリウム・ガドリ
ウム蛍光体をそれぞれ65,15,20重量%の割合で
混合してなる水溶性の蛍光体塗布液を外径が8mm,肉
厚が0.5mm,長さが360mmのバリウムガラスよ
りなる外囲器の内面に塗布し発光層を形成する。次に、
スクレ−パを用いて発光層の一部を強制的に剥がすこと
によって開口角75°のアパ−チャ部を形成する。尚、
発光層の1cm2 当たりの付着量は、図7に示すよう
に、3〜35mgの範囲で変化させた。以下、図10〜
図13に示す先行技術と同様の方法にて希ガス放電灯を
製造した。尚、外部電極には肉厚が50μmのアルミニ
ウム箔を用い、第1の開口部の開口角θ1 は75°に、
第2の開口部の開口角θ2 は55°にそれぞれ設定し
た。
インバ−タ回路の出力電圧(周波数は30KHz)を定
格電圧(2500V0-P )の90%電圧に設定し、外囲
器から8mm離隔した原稿照射面の照度及び発光層の形
成性(塗布の容易性)を評価したところ、図7に示す結
果が得られた。尚、同図において、原稿面照度の評価項
目では、○は照度が9000(Lx)以上であること
を、△は照度が8500(Lx)以上で9000(L
x)未満であることを、×は8500(Lx)未満であ
ることを示している。又、塗布の容易性の評価項目で
は、○は容易であることを、△は若干困難であるも実用
上は支障ないことを、×は困難であることを示してい
る。
が10〜30mgの範囲では十分の原稿面照度が得られ
ているが、5mgと35mgでは実用性はあるものの、
若干照度が低下しており、3mgでは実用上問題になる
ことがわかる。一方、発光層の付着量が25mg以下で
は良好な発光層が形成できるが、付着量が30mgでは
実用上は支障ないものの、塗布が若干困難になり、付着
量が35mgでは塗布が難しくなり、均質な発光層が形
成できなくなる。従って、発光層の付着量は、両評価項
目の評価結果に基づいて、5〜30mgの範囲に設定す
ることが望ましい。
設定し、焼成工程における蛍光体のガラス部材への融着
による発光効率及び外囲器の形態への影響について観察
したところ、発光効率の低下は殆んど認められなかった
し、外囲器の変形もなく、排気ヘッドへの装着に伴う破
損不良の発生率も0.5%以下に抑えることができた。
その上、発光層を十分に焼成でき、バインダの残渣は認
められず、始動特性への影響も認められなかった。尚、
同一仕様で外囲器のガラス部材を鉛ガラスとした従来例
では蛍光体の鉛ガラスへの融着によって発光効率がほぼ
10%程度低下し、変形に伴う不良発生率も3〜5%で
あった。
について、点灯直後と5分経過後における軸方向の配光
分布を測定したところ、図16に示す結果が得られた。
即ち、点灯直後には同図の実線Fに示す配光分布が、5
分経過後には同図の点線Gに示す配光分布が得られた。
尚、外囲器の中央部分の相対照度の低下はほぼ5%程度
であり、鉛ガラスを用いたものとほぼ同レベルである。
これは、外部電極に熱伝導性良好なアルミニウム箔が利
用されているためと考えられる。
50μmの範囲で変化させ、外囲器の中央部分の照度の
変化について検討したところ、外部電極の肉厚が大きく
なるほど、点灯後の照度低下が少ない上に三波長域の発
光バランスの崩れも小さくなっており、30μm以上、
好ましくは50μm以上において低下率がほぼ5%程度
に抑えられた。しかしながら、120μmを超えると、
外囲器の外周面への密着・配置が難しくなった。
1の実験例(図7)において、発光層の付着量を15m
gに、外部電極の幅(周方向の長さ)を8mmにそれぞ
れ固定し、外部電極における第1の開口部の開口角θ1
を、図8に示すように、50〜105°の範囲で変化さ
せた希ガス放電灯を製造した。
インバ−タ回路の出力電圧(周波数は30KHz)を定
格電圧(2500V0-P )の90%電圧に設定し、外囲
器から8mm離隔した原稿照射面の照度、外部電極間
(第2の開口部間)での絶縁破壊の有無を測定・観察し
たところ、図8に示す結果が得られた。尚、同図におい
て、原稿面照度の評価項目では、○は照度が9000
(Lx)以上であることを、△は照度が8500(L
x)以上で9000(Lx)未満であることを、×は8
500(Lx)未満であることを示している。又、絶縁
破壊の有無の評価項目では、○は絶縁破壊が発生してい
ないことを、△は絶縁破壊が少ない頻度で発生している
ものの、一応実用域にあることを、×は絶縁破壊が頻繁
に発生していることを示している。
開口角θ1 が65〜105°の範囲では十分の原稿面照
度が得られているが、開口角θ1 が60°では若干照度
が低下しており、開口角θ1 が55°以下では大幅に低
下している。これは、外部電極の幅が固定されているた
めに、開口角θ1 が小さくなると第2の開口部の開口角
θ2 が相対的に大きくなって、第2の開口部から光が漏
れるようになり、従って、第1の開口部からの光量が減
少するためと考えられる。又、第1の開口部の開口角θ
1 が90°以下の範囲では外部電極の第2の開口部間で
の絶縁破壊は認められなかったが、開口角θ1 が95°
及び100°では僅かであるものの、絶縁破壊が認めら
れ、開口角θ1 が105°では絶縁破壊の頻度が頻繁で
あり、高品位レベルの維持が困難になる。尚、開口角θ
1 が100°及び105°の時の第2の開口部の離隔長
さはそれぞれ2.1mm及び1.7mmであった。従っ
て、外部電極の幅が一定化されている場合には、第1の
開口部の開口角θ1 はそれぞれの評価項目の評価結果に
基づいて、60〜100°の範囲に設定することが望ま
しく、第2の開口部の離隔長さはほぼ2mm以上に設定
することが望ましいものである。
2の実験例(図8)において、発光層の付着量を15m
gに、外部電極における第2の開口部の離隔長さを2m
mに固定し、第1の開口部の開口角θ1 を、図9に示す
ように、50〜140°の範囲で変化させた希ガス放電
灯を製造した。尚、外部電極の幅は、開口角θ1 が大き
くなるほど狭くなり、開口角θ1 が小さくなるほど広く
なっている。
インバ−タ回路の出力電圧(周波数は30KHz)を定
格電圧(2500V0-P )の90%電圧に設定し、外囲
器から8mm離隔した原稿照射面の照度を測定したとこ
ろ、図9に示す結果が得られた。尚、同図において、○
は照度が9000(Lx)以上であることを、△は照度
が8500(Lx)以上で9000(Lx)未満である
ことを、×は8500(Lx)未満であることを示して
いる。
開口角θ1 が70〜100°の範囲では十分の原稿面照
度が得られているが、開口角θ1 が60°及び110〜
120°では若干照度が低下しており、開口角θ1 が5
0°及び130〜140°では大幅に低下している。特
に、開口角θ1 が130〜140°において原稿面照度
が大幅に低下しているのは、外部電極の幅が狭くなった
ために、十分のパワ−が入らなくなったものと考えら
れ、開口角θ1 が110〜120°で原稿面照度が若干
低下しているのも同様の原因によるものと考えられる。
従って、外部電極における第2の開口部の離隔長さが一
定化されている場合には、第1の開口部の開口角θ1 は
60〜120°の範囲に設定することが望ましい。
構成するガラス部材には鉛が含まれていないために、そ
れの製造の際に、有害物質などの排出に起因する環境の
汚染を防止できる。
り高く設定されているために、焼成工程において、外囲
器内面に形成された蛍光体塗布膜に含まれるバインダを
十分に焼散させるべく焼成温度を高く設定しても、発光
層を構成する蛍光体が外囲器を構成するガラス部材に融
着されることがなく、発光効率を効果的に改善できるの
みならず、焼成工程で外囲器が殆んど変形しないため
に、製造作業が容易になり、製造過程での破損を軽減で
き、不良率も減少できる。
抵抗率は1×109 Ωcm以上に設定されているため
に、鉛ガラスを用いた先行技術と同様に自己発熱に基づ
く異常発熱への発展を抑えることができ、異常発熱に起
因する発光効率の低下も抑えることができる。
はその肉厚が30〜120μmの範囲に設定された熱伝
導性良好な金属部材にて構成されているために、外部電
極が熱伝導性の低い絶縁部材によって被覆されていて
も、外囲器の中央部分の管壁温度を、外部電極による熱
移動によって下げることができる。従って、外囲器の中
央部分での点灯後における不所望な光量低下を有効に抑
えることができる。従って、原稿照射装置に適用した場
合、光量低下に伴う補正を容易に行うことができる。
5〜30mgに設定されている上に、外部電極の肉厚が
30〜120μmの範囲に設定されていることと相俟っ
て点灯後における局部的な光量低下による配光バランス
の崩れを抑えることができる上、光量を有効に改善で
き、例えばOA機器に要求される光出力を満たすことが
できる。特に、第1,第2の開口部の開口角θ1 ,θ2
がθ1 >θ2 の関係に設定されれば、第1の開口部から
放出される光出力を効果的に改善できる。従って、OA
機器に適用した場合には、原稿面照度を高くできること
から、仮に原稿の送り速度が高速化されても、十分の読
み取り品位を確保できる。
容易性の関係を示す図。
開口部の開口角θ1 に対する原稿面照度及び絶縁破壊の
有無の関係を示す図。
ける第1の開口部の開口角θ1に対する原稿面照度の関
係を示す図。
説明するための縦断面図。
示す図。
Claims (8)
- 【請求項1】 鉛を含まないガラス部材にて直管状に形
成した外囲器と、外囲器の内面に形成した発光層と、外
囲器の外周面に、それのほぼ全長に亘って、第1,第2
の開口部が形成されるように互いに離隔して配置した金
属部材よりなる帯状の一対の外部電極と、外囲器の外周
面に、外部電極が被覆されるように装着した透光性の絶
縁部材とを具備し、前記外部電極を熱伝導性良好なる金
属部材にて構成し、かつそれの肉厚を30〜120μm
の範囲に設定したことを特徴とする希ガス放電灯。 - 【請求項2】 前記絶縁部材を、透光性シ−ト又は熱収
縮性樹脂よりなる保護チュ−ブにて構成したことを特徴
とする請求項1に記載の希ガス放電灯。 - 【請求項3】 前記絶縁部材の肉厚を30〜150μm
の範囲、好ましくは50〜120μmの範囲に設定した
ことを特徴とする請求項1に記載の希ガス放電灯。 - 【請求項4】 鉛を含まないガラス部材よりなり、それ
の内面に発光層を形成した外囲器と、外囲器の全長とほ
ぼ同程度の長さを有する絶縁性の透光性シ−トの一方の
面に金属部材よりなる帯状の一対の外部電極を、第1,
第2の開口部が形成されるように互いに離隔して配置
し、かつ外部電極の位置する側の透光性シ−ト面に接着
層を形成してなるシ−ト構体とを具備し、前記外部電極
を熱伝導性良好なる金属部材にて構成すると共に、それ
の肉厚を30〜120μmの範囲に設定し、かつ外囲器
の外周面にシ−ト構体を、外囲器と透光性シ−トとの間
に外部電極が位置するように巻回したことを特徴とする
希ガス放電灯。 - 【請求項5】 前記発光層の付着量を1cm2 当たり5
〜30mgの範囲に設定したことを特徴とする請求項1
又は4に記載の希ガス放電灯。 - 【請求項6】 前記外囲器の150°Cにおける体積抵
抗率を1×109 Ωcm以上に設定したことを特徴とす
る請求項1又は4に記載の希ガス放電灯。 - 【請求項7】 前記第1の開口部にほぼ対応する外囲器
の内面部分に、発光層の形成されないアパ−チャ部を形
成したことを特徴とする請求項1又は4に記載の希ガス
放電灯。 - 【請求項8】 前記第1の開口部の開口角θ1 を第2の
開口部の開口角θ2より大きくなるように設定したこと
を特徴とする請求項1又は4に記載の希ガス放電灯。
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