JP2000067816A - 希ガス放電灯及び原稿照射装置 - Google Patents

希ガス放電灯及び原稿照射装置

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JP2000067816A
JP2000067816A JP10234570A JP23457098A JP2000067816A JP 2000067816 A JP2000067816 A JP 2000067816A JP 10234570 A JP10234570 A JP 10234570A JP 23457098 A JP23457098 A JP 23457098A JP 2000067816 A JP2000067816 A JP 2000067816A
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external electrodes
envelope
discharge lamp
gas discharge
rare gas
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JP10234570A
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Norikazu Yamamoto
紀和 山本
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NEC Home Electronics Ltd
NEC Corp
Original Assignee
NEC Home Electronics Ltd
Nippon Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的に簡単な構成によって外部電極の中央部
分への電流の集中による照度の不均一性が緩和できる
上、安定した放電状態が得られる希ガス放電灯及び原稿
照射装置を提供すること。 【解決手段】内面に発光層を有する直管状の外囲器1
と、外囲器と同程度の長さを有する透光性シ−トに帯状
の外部電極5,6を、第1,第2の開口部7,8が形成
されるように配置すると共に、外部電極から端子51,
61を導出し、かつ外部電極の位置する側の透光性シ−
ト面に接着層を形成してなるシ−ト構体とを具備し、前
記外部電極に、軸方向の端部を除く中央部分に実質的に
外部電極の面積を減少させる異形部5A,6Aを形成す
ると共に、端子の幅を外部電極の幅の10〜30%の範
囲に設定し、かつ外囲器の外周面にシ−ト構体を、外囲
器と透光性シ−トとの間に外部電極が位置するように巻
回した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は希ガス放電灯及び
原稿照射装置に関し、特にOA機器における原稿照射装
置に適用される希ガス放電灯の軸方向の光特性及び原稿
照射装置の読み取り精度の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、原稿照射装置は、例えば図21
に示すように、放電灯Lからの放射光を原稿面Pに照射
し、原稿面Pからの反射光をCCD素子よりなるライン
センサSにて受光するように構成されている。
【0003】この装置に適用される放電灯としては、装
置の稼働態勢に応じて直ちに点灯し、かつその光量も極
めて短時間に所定の光量に、例えば100%程度にまで
達することが要求されており、図22に示す希ガス放電
灯が提案されている。
【0004】同図において、1は例えばガラスバルブに
て密閉状に構成された直管状の外囲器であって、その内
面には希土類蛍光体,ハロリン酸塩蛍光体などの1種又
は2種以上の蛍光体を含む発光層2が形成されている。
特に、この発光層2には所定の開口角を有するアパ−チ
ャ部2aがほぼ全長に亘って形成されている。そして、
外囲器1の封着構造はガラスバルブの端部にディスク状
の封着ガラス板を封着して構成されているが、例えば単
にガラスバルブを加熱しながら縮径加工し溶断して構成
することもできる。尚、この外囲器1の密閉空間には水
銀などの金属蒸気を含まないキセノン,クリプトン,ネ
オン,ヘリウムなどの希ガスが単一又は混合して所定量
封入されているが、キセノンを主成分とする希ガスの封
入が望ましい。
【0005】この外囲器1の外周面にはシ−ト構体3が
密着するように巻回されている。このシ−ト構体3は、
例えば外囲器1の全長とほぼ同程度の長さを有する絶縁
性の透光性シ−ト4と、この透光性シ−ト4の一方の面
に互いに離隔して接着された金属部材よりなる帯状の一
対の外部電極5,6と、透光性シ−ト4の一方の面に形
成された図示しない接着層とから構成されている。尚、
このシ−ト構体3において、透光性シ−ト4としては、
例えばポリエチレンテレフタレ−ト(PET)樹脂が好
適するが、ポリエステル樹脂など他の樹脂も利用でき
る。又、外部電極5,6としては帯状のアルミニウム箔
が好適するが、ニッケル,銀,銅などの金属部材も利用
できる。
【0006】上述のシ−ト構体3は外囲器1の外周面
に、外部電極5,6が外囲器1と透光性シ−ト4との間
に位置するように巻回されており、巻回状態において、
透光性シ−ト4の一方の端部4aに他方の端部4bを重
ね合わせた上で接着されている。この状態において、外
部電極5,6の一方の側縁部5a,6a間には第1の開
口部7が、外部電極5,6の他方の側縁部5b,6b間
には第2の開口部8がそれぞれ形成されており、発光層
2からの放射光は主としてアパ−チャ部2aを介して第
1の開口部7から外部に放出される。
【0007】この希ガス放電灯Lは、外部電極5,6に
高周波高電圧(例えば25KHzで2500V0-P )を
印加することにより、希ガス放電が生じ、発光層2から
光が放射される。発光層2から放射された光は主として
アパ−チャ部2aを介して第1の開口部7から外部に放
出される。特に、この希ガス放電灯Lには水銀が用いら
れていないために、点灯後における光量の立ち上がりが
急峻であり、ほぼ点灯と同時に光量が100%近くにま
で達するという特徴を有している。従って、この希ガス
放電灯Lは原稿照射装置の光源として好適するものであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の希ガ
ス放電灯Lは、例えば図23に示すように、外囲器1の
ほぼ全長に亘って外部電極5,6が配置されており、外
部電極5,6によって形成される第1の開口部7の軸方
向の全長Ldから光が放出されるのであるが、その軸方
向の照度分布は、中央部分では比較的に均斉化されてい
るものの、端部では照度が中央部分に比較してかなり低
くなることから、軸方向の全体に亘っての均一性が損な
われる傾向にある。
【0009】従って、実際に、この希ガス放電灯Lが原
稿照射装置に適用される場合には、照度分布の均一性が
損なわれる領域を除外し、照度分布が比較的に均一化さ
れる中央部分(以下、この部分を有効発光部と定義し、
その長さを有効発光長Lefという)からの放射光のみを
利用するように工夫されている。このために、第1の開
口部7における有効発光部の前面照度は、例えば図24
において実線Aで示すように、有効発光長Lefの全体に
亘ってほぼ均一化されるし、原稿面の照度もほぼ均一化
される。
【0010】しかしながら、この希ガス放電灯Lは、点
灯初期においては上述のように有効発光部の全体に亘っ
てほぼ均一な照度分布が得られるものの、点灯後、時間
の経過と共に照度が徐々に減少し、10分程度で安定状
態に移行し、図24において点線Bで示すような照度分
布になる傾向にある。
【0011】この傾向は、外囲器(ガラスバルブ)1の
外径(管径)及び入力電力が大きくなるほど顕著に現わ
れ、特に、外囲器の端部に比べて中央部分において顕著
に現われる。例えば管径が6mmの場合には端部(後述
する端子の導出側,非導出側)及び中央部分での照度の
減衰率De1 ,De2 及びDcはDe1 ,De2 が3〜
4%程度、Dcが5〜6%程度であるが、管径が8mm
の場合にはほぼ2倍程度に増加するようになる。これ
は、この希ガス放電灯は外部電極5,6間に外囲器1と
してのガラスバルブ,発光層2,希ガスが存在するいわ
ゆるコンデンサとして構成されていることから、点灯に
よってガラスバルブの体積抵抗率などの負荷インピ−ダ
ンスが変化するためと推測される。
【0012】即ち、図25に示すように、外部電極5,
6の一端には銅,アルミニウムなどのように導電性に優
れた金属部材よりなる短冊状の端子51,61が接続さ
れているために、外部電極5,6にはこの端子51,6
1を介して高周波高電圧が印加されることになる。動作
状態においては、放電形態の特殊性から、外部電極5,
6の軸方向の中央部分には電流が流れ易く、端部には中
央部分より電流が流れにくい傾向にあることから、電流
密度は中央部分の方が端部より高くなる。このために、
外囲器1の外面温度は、例えば図26において実線Cで
示すように、中央部分の外面温度がほぼ100°C、端
子51,61の導出側の端部の外面温度はほぼ92°
C、端子51,61の非導出側の端部の外面温度はほぼ
97°Cとなる。従って、中央部分の内面温度は外面温
度よりさらに高いと推定される。それ故に、外囲器1の
中央部分の内面に形成された発光層2は外囲器1の温度
上昇の影響を受けて発光強度がより低下するようにな
る。特に、発光層2に例えば青色領域に発光スペクトル
を有するユ−ロピウム付活アルミン酸バリウム・マグネ
シウム蛍光体(BaMg2 Al1617:Eu)のような
蛍光体が混入されている場合には照度の減衰が顕著に現
われる。
【0013】特に、端子51,61は導電性のみなら
ず、熱伝導性にも優れていることから、端子51,61
はその近傍の外囲器部分で発生した熱を、外部電極5,
6を介して外部に放散させる放熱経路として機能するこ
とになる。従って、端子51,61の導出側の端部では
非導出側の端部に比べて外面温度が低くなるために、照
度の減衰は中央部分及び端子の非導出側の端部より緩和
されることになるものの、照度分布の均一性は一層に損
なわれるようになる。
【0014】通常、図21に示す原稿照射装置において
は、希ガス放電灯Lを点灯させてから2秒後における照
度分布(配光パタ−ン)が記憶され、その後に、配光パ
タ−ンに相対的なレベル変動が生じても、かかる記憶デ
−タに基づいて容易に補正できるように構成されてい
る。従って、仮に、配光パタ−ンに、発光層2の経時的
な劣化に伴う照度低下のような相対的なレベル変動が生
じたとしても、記憶デ−タに基づいて容易に補正を行う
ことができるために、常に、原稿の読み取り精度を高精
度に維持することができるものである。
【0015】しかしながら、希ガス放電灯Lの軸方向の
照度分布は、上述のように、点灯初期には図24のA特
性に示すようにほぼ均一であるが、安定状態への移行後
には同図のB特性に示すように中央部分での照度の減少
が大きくなって不均一になる。従って、点灯初期のA特
性を基礎デ−タとして記憶しても、安定状態への移行時
には、相対的なレベル変動ではなく、配光パタ−ンが大
きく崩れているために、基礎デ−タによる補正ができな
くなる。例えば中央部分におけるA特性からB特性への
照度減少を、上述の基礎デ−タによって補正すると、中
央部分の照度は適性に補正されるものの、端部の照度減
少は中央部分より小さく、絶対照度も中央部分より高い
にも拘らず、恰も中央部分と同様の減衰率で減少したか
のように補正される。従って、中央部分と端部での原稿
の読み取り品位にバラツキが生じることになり、全体と
しての再生品位が損なわれるという問題がある。
【0016】例えばイメ−ジスキャナなどの原稿照射装
置にあっては、装置(希ガス放電灯L)の稼働とほぼ同
時に原稿の読み取りが開始されるが、原稿の量によって
は読み取りが終了するまでに10分以上を要する場合が
ある。このために、点灯初期には図24のA特性を示し
ていたものが、時間の経過と共に外囲器1の外面温度が
図26のC特性のように上昇する結果、図24のB特性
のように軸方向の中央部分における照度が、上述のよう
に、端部に比べて大きく減衰してしまい、照度分布が不
均一になる。このように相対的なレベル変動ではない場
合には、上述の基礎デ−タによる補正が不可能であり、
原稿の読み取りの開始時と終了時とでは原稿面の照度分
布が大きく異なっているために、原稿の読み取り精度に
大きなバラツキが生じ、読み取り品位が著しく損なわれ
ることになる。
【0017】一方、この希ガス放電灯は、熱陰極や冷陰
極を用いた放電灯のように外囲器の長手方向に沿った1
つの放電路によって点灯するものとは異なり、外部電極
5,6の間(外囲器1の長手方向に対してほぼ直角方
向)に無数の放電路が形成されることによって縞状の状
態で点灯するものであり、正常な点灯状態では縞状の放
電状態は目視することはできない。
【0018】しかしながら、電源ラインの電圧変動など
によってインバ−タ点灯回路の出力電圧が低下したりす
ると、縞状の放電状態が目視できるようになるのみなら
ず、放電位置(放電点)が一定化せず、絶えず外囲器の
長手方向に移動したりしてアパ−チャ部2aから放出さ
れる光にチラツキが生ずるようになる。
【0019】特に、この希ガス放電灯がファクシミリ,
イメ−ジスキャナなどのOA機器における原稿照射装置
に適用される場合には、アパ−チャ部2aの長手方向に
おけるそれぞれの位置の輝度が絶えず変動することによ
って、原稿の読み取り精度が著しく損なわれ、再生品位
が低下するという問題が生ずることがある。
【0020】それ故に、本発明の目的は、比較的に簡単
な構成によって外部電極の中央部分への電流の集中によ
る照度の不均一性が緩和できる上、安定した放電状態が
得られる希ガス放電灯及び原稿照射装置を提供すること
にある。
【0021】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述
の目的を達成するために、内面に発光層を有する外囲器
と、外囲器の外周面に、それのほぼ全長に亘って第1,
第2の開口部が形成されるように互いに離隔して配置し
た金属部材よりなる帯状の一対の外部電極と、一対の外
部電極から導出した端子とを具備し、前記一対の外部電
極のうち、少なくとも一方の外部電極に、軸方向の端部
を除く中央部分に実質的に外部電極の面積を減少させる
異形部を形成すると共に、端子の幅を外部電極の幅の3
0%以下に、好ましくは10〜30%の範囲に設定した
ことを特徴とし、本発明の第2の発明は、前記発光層か
らの放射光を、主として第1の開口部から外部に放出す
るように構成すると共に、第1の開口部を形成する一対
の外部電極のそれぞれの側縁部をストレ−ト状に形成し
たことを特徴とする。
【0022】又、本発明の第3の発明は、内面に発光層
を有する外囲器と、外囲器の外周面に、それのほぼ全長
に亘って第1,第2の開口部が形成されるように互いに
離隔して配置した金属部材よりなる帯状の一対の外部電
極と、一対の外部電極から導出した端子と、外部電極が
被覆されるように装着した絶縁部材とを具備し、前記一
対の外部電極のうち、少なくとも一方の外部電極に、軸
方向の端部を除く中央部分に実質的に外部電極の面積を
減少させる異形部を形成すると共に、端子の幅を外部電
極の幅の30%以下に、好ましくは10〜30%の範囲
に設定したことを特徴とし、第4の発明は、前記絶縁部
材を、透光性シ−ト又は熱収縮性樹脂よりなる保護チュ
−ブにて構成したことを特徴とする。
【0023】又、本発明の第5の発明は、内面に発光層
を有する直管状の外囲器と、外囲器の全長とほぼ同程度
の長さを有する透光性シ−トの一方の面に金属部材より
なる帯状の一対の外部電極を、第1,第2の開口部が形
成されるように互いに離隔して配置すると共に、一対の
外部電極から端子を導出し、かつ外部電極の位置する側
の透光性シ−ト面に接着層を形成してなるシ−ト構体と
を具備し、前記一対の外部電極のうち、少なくとも一方
の外部電極に、軸方向の端部を除く中央部分に実質的に
外部電極の面積を減少させる異形部を形成すると共に、
端子の幅を外部電極の幅の30%以下に、好ましくは1
0〜30%の範囲に設定し、かつ外囲器の外周面にシ−
ト構体を、外囲器と透光性シ−トとの間に外部電極が位
置するように巻回したことを特徴とする。
【0024】又、本発明の第6の発明は、前記異形部
を、第2の開口部を形成する一対の外部電極のうち、少
なくとも一方の外部電極の側縁部に形成したことを特徴
とし、第7の発明は、前記異形部を孔にて構成すると共
に、この異形部を外部電極の側縁部を除く部分で、かつ
軸方向の端部を除く中央部分に形成したことを特徴と
し、第8の発明は、前記異形部による面積減少分を、外
部電極の総面積の10%以下に、好ましくは0.5〜1
0%の範囲に設定したことを特徴とする。
【0025】さらに、本発明の第9の発明は、内面に発
光層を有する外囲器の外周面に、それのほぼ全長に亘っ
て第1,第2の開口部が形成されるように帯状の一対の
外部電極を離隔して配置すると共に、一対の外部電極か
ら端子を導出してなる希ガス放電灯の第1の開口部から
の放射光を原稿面に照射し、反射光をセンサにて受光す
るように構成した原稿照射装置において、前記希ガス放
電灯の外部電極のうち、少なくとも一方の外部電極に、
軸方向の端部を除く中央部分に実質的に外部電極の面積
を減少させる異形部を形成すると共に、端子の幅を外部
電極の幅の30%以下に、好ましくは10〜30%の範
囲に設定したことを特徴とし、第10の発明は、前記異
形部による面積減少分を、外部電極の総面積の10%以
下に、好ましくは0.5〜10%の範囲に設定したこと
を特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる希ガス放電
灯の第1の実施例について図1〜図4を参照して説明す
る。尚、図22〜図23及び図25に示す先行技術と同
一部分には同一参照符号を付し、その詳細な説明は省略
する。同図において、この実施例の特徴部分は、第2の
開口部8を形成する外部電極5,6の側縁部5b,6b
に、軸方向の端部を除く中央部分に実質的に外部電極の
面積を減少させるほぼ三角状の異形部5A,6Aを形成
したことと、端子51,61の幅Wtを外部電極5,6
の幅Wの30%以下に、好ましくは10〜30%の範囲
に設定することによって端子部分から外部への熱移動を
抑制したことである。
【0027】この異形部5A,6Aによる面積減少分は
異形部を有する外部電極の総面積の10%以下に設定さ
れている。即ち、面積減少分Dsは外部電極5,6に異
形部5A,6Aを形成しない状態の総面積Soと異形部
5A,6Aを形成した状態の総面積Sとの百分率(S/
So×100)で表される。この面積減少分Dsは、
0.5〜10%の範囲で実用に供し得るが、1〜4%の
範囲が推奨される。しかしながら、面積減少分Dsが
0.5%未満になると、希ガス放電灯DLが点灯してか
ら安定状態に移行する際の照度低下に対する改善効果が
期待できなくなる。逆に、10%を越えると、面積の減
少が大きくなり過ぎて照度の絶対レベルが低下するよう
になり、照度分布も損なわれるようになる。従って、面
積減少分Dsは上述の範囲内に設定することが望まし
い。
【0028】この異形部5A,6Aは周期性を有するよ
うに形成されており、例えば外囲器1の外径が8mmの
場合には異形部5A,6Aを含めた幅が8mm,異形部
5A,6AのピッチPdが1.5〜2.0mm,異形部
(三角部分の頂点)の高さHが0.75〜1.0mm程
度の寸法に設定することが望ましいが、希ガス放電灯,
点灯装置の仕様によっては適宜に変更できる。尚、外部
電極5,6に形成された異形部5A,6Aのそれぞれの
頂点部は互いにほぼ対向するように配置されている。
尚、第1の開口部7の開口幅(間隔)は全長に亘ってほ
ぼ同一となるように設定されている。
【0029】特に、この異形部5A,6Aは外部電極
5,6の全長に対する20〜70%、好ましくは30〜
50%の範囲で、かつそれぞれの端部を除く部分に形成
されるが、外囲器1の軸方向の中心からそれぞれの端部
方向にほぼ対称となるように形成することが推奨され
る。しかしながら、異形部の形成長さが20%未満にな
ると、放電の安定性が損なわれ、チラツキも発生するよ
うになるし、逆に、70%を越えると、製造工程におけ
る作業性が損なわれるようになる。従って、異形部の形
成長さは上記範囲内に設定することが望ましい。
【0030】又、端子51,61は外部電極5,6の構
成部材と同一の部材にて構成されており、アルミニウム
箔が推奨されるが、銅,ニッケルなどの導電性を有する
別体を導電性接着剤,半田,溶着,溶接などの接続手法
によって接続することもできる。この端子51,61の
幅Wtは外部電極5,6の幅Wの30%以下に、好まし
くは10〜30%の範囲に設定されており、これによっ
て、端子51,61を放熱経路とした外部電極5,6か
ら外部への熱移動が抑制される。しかしながら、端子5
1,61の幅Wtが外部電極5,6の幅Wの30%を超
えると、外部電極5,6から端子51,61を介して外
部に向けた熱移動が活発になり、端子の導出側と非導出
側の端部の安定状態の温度差が大きくなり、照度分布の
均一性が損なわれるようになる。逆に、端子51,61
の幅Wtは、機械的な強度,ハ−ネスとの接続性が確保
される限り、外部電極5,6の幅Wの30%より小さい
ほど熱移動の防止効果が向上して望ましい。例えば端子
51,61が外部電極5,6の構成部材を延在して形成
される場合には、端子51,61の幅Wtが外部電極
5,6の幅Wの10%未満になると、機械的強度が低下
し、例えばハ−ネスと端子51,61とを圧着端子によ
って接続する際に、端子51,61が切断され易くな
る。従って、端子51,61の幅Wtは上記範囲内に設
定することが望ましい。
【0031】又、外部電極5,6のそれぞれの離隔部分
には第1,第2の開口部7,8が形成されており、それ
ぞれの開口角θ1 ,θ2 はθ1 >θ2 の関係に設定され
ている。第1の開口部7の開口角θ1 は60〜90°の
範囲が、第2の開口部8の開口角θ2 は55°程度がそ
れぞれ望ましい。しかしながら、第1の開口部7の開口
角θ1 は用途によっては上記範囲外に設定することも可
能であり、第2の開口部8は絶縁破壊しない程度に狭い
ことが望ましく、例えば最低2mm程度の離隔距離を確
保することが推奨される。尚、アパ−チャ部2aの開口
角は第1の開口部7の開口角θ1 とほぼ同程度に設定さ
れている。
【0032】さらには、発光層2は、希ガス放電灯の用
途によって、使用する蛍光体が1種のみにて構成した
り、2種以上を混合して構成されたりする。例えば三波
長域発光形の場合には、例えば青色領域に発光スペクト
ルを有するユ−ロピウム付活アルミン酸バリウム・マグ
ネシウム蛍光体,緑色領域に発光スペクトルを有するセ
リウム・テルビウム付活リン酸ランタン蛍光体,赤色領
域に発光スペクトルを有するユ−ロピウム付活硼酸イッ
トリウム・ガドリウム蛍光体を混合してなる混合蛍光体
にて形成され、その付着量は1cm2 当たり5〜30m
gの範囲に設定されている。この範囲では十分の光量
(光出力)が得られるものの、その付着量が5mg未満
になると、光量不足によって原稿面照度が不十分になる
し、逆に、付着量が30mgを超えると、均質な発光層
の形成が困難になる。従って、発光層2の付着量は上記
範囲内に設定することが望ましい。
【0033】この希ガス放電灯を製造するに先立って、
シ−ト構体3を含むシ−ト組立体3Aが準備される。こ
のシ−ト組立体3Aは例えば図5〜図6に示すように組
み立てられる。まず、図5(a)に示すように、例えば
一方の面に離型機能を有する長尺状のセパレ−タ3Sを
図示しない組立ステ−ジに載置すると共に、その一方の
面に例えばセパレ−タ3Sより幅が狭く、一方の面に接
着層9を有する長尺状の金属部材(例えばアルミニウム
箔)よりなる導電性シ−ト5Sを順に重ね合わせて接着
する。尚、セパレ−タ3Sは、例えば厚さが70μm程
度のPET樹脂が好適するが、材質,厚さは適宜に変更
できる。特に、重ね合わせはセパレ−タ3Sと導電性シ
−ト5Sとを別々のロ−ルから連続的に供給しながらロ
−ラなどを利用して重ね合わせることが望ましい。そし
て、図示しないカッタ−によって導電性シ−ト5Sに、
中央部分に三角状の異形部5A,6Aを有し、かつ一方
の端部に端子51,61を有する対をなす帯状の外部電
極5,6が形成されるように図示点線の切離部5Saを
順次に形成する。尚、この切離部5Saは導電性シ−ト
5Sのみが切断されるだけで、セパレ−タ3Sには切れ
目が生じないように配慮されている。そして、外部電極
として不要な部分5Sb,5Scをセパレ−タ3Sか
ら、切離部5Saを介して順次に分離(剥離)すると、
同図(b)に示すように、セパレ−タ3Sには端子5
1,61及び異形部5A,6Aを有する対をなす外部電
極5,6が所定の間隔で順に配列される。
【0034】次に、図6(a),(b)に示すように、
一方の面に接着層9aを有する長尺状の透光性シ−ト
(例えばPET樹脂)4Sをセパレ−タ3Sの一方の面
に、外部電極5,6が完全に被覆され、かつ端子51,
61が露呈されるように順に重ね合わせて接着する。
尚、この透光性シ−ト4Sは予めロ−ルに巻回してお
き、連続的に供給してセパレ−タ3Sに重ね合わせるこ
ともできる。次に、図示しないカッタ−によって透光性
シ−ト4Sに一定の間隔で図示点線の切離部4Scを形
成する。尚、この切離部4Scは透光性シ−ト4Sのみ
が切断されるだけで、セパレ−タ3Sには切れ目が生じ
ないように配慮されている。そして、セパレ−タ3Sに
例えばスポンジなどのように柔軟性ないし弾力性を有
し、かつ透光性シ−ト4Sより幅の狭い長尺状のスペ−
サ(3M)を重ね合わせて図示しないロ−ルに巻回する
ことにより、シ−ト組立体3Aが組み立てられる。尚、
スペ−サ3Mは、巻回した時にシ−ト組立体3Aが竹の
子状(幅方向の両端の巻回径が異なる状態)になる場合
に使用されるが、特に、シ−ト組立体3Aを巻回した際
に幅方向の全体に亘ってほぼ同一径に巻回され、形態が
崩れない場合には省略することもできる。
【0035】このように構成されたシ−ト組立体3Aを
用いて希ガス放電灯DLは、例えば図7〜図9に示すよ
うに製造される。尚、この製造装置は、例えばシ−ト組
立体3Aからシ−ト構体3を分離する分離装置100
と、分離されたシ−ト構体3を受け取って一定の方向に
移送する移送装置200と、移送装置200から供給さ
れたシ−ト構体3を外囲器1の外周面に巻回する巻回装
置300とから構成されている。
【0036】まず、図7〜図8に示すように、シ−ト組
立体3Aは分離装置100のロ−ル101に配設され
る。そして、スペ−サ3Mはロ−ル102に巻き取られ
るように、シ−ト組立体3Aはバッファ部103を介し
てスクレ−パ104に移送されるようにセットされる。
特に、スクレ−パ104には例えば10°程度の鋭角な
折り返し部が形成されており、セパレ−タ3Sはこの折
り返し部に沿って一定のテンションが付与されてロ−ル
105に巻き取られる。シ−ト組立体3Aが図示矢印方
向に送られ、それのシ−ト構体3がスクレ−パ104の
下側に位置すると、その下側には移送装置200の分離
ステ−ジ201が配置されると共に、ステ−ジ201が
シ−ト構体3に近接ないし密着して真空吸着される。そ
して、ステ−ジ201はシ−ト組立体3Aの移動にほぼ
同期して図示矢印方向に移動する。尚、ステ−ジ201
はスライダ−202に固定されており、レ−ル203に
沿って移動自在に構成されている。セパレ−タ3Sがス
クレ−パ104の先端部104aにて鋭角に折り返され
ると、同部分にてシ−ト構体3が扱かれ、セパレ−タ3
Sから分離され始める。やがて、セパレ−タ3Sとステ
−ジ201の移動に関連してシ−ト構体3は完全に分離
され、図示点線のようにステ−ジ201に移されて所定
位置まで移送される。尚、シ−ト構体における透光性シ
−ト4Sには切離部4Scが適宜の間隔で形成されてい
るために、スクレ−パ104の先端部104aでの扱き
によって確実に分離される。この分離されたシ−ト構体
3が巻回装置300に供給されると、ステ−ジ201は
再び図8の実線位置に復帰する。尚、ステ−ジ201の
真空吸着機構は省略することも可能である。
【0037】次に、図9に示すように、巻回装置300
のステ−ジ301に載置されたシ−ト構体3はステ−ジ
301に、例えば真空吸着された上で、図示しないX,
Y軸方向の位置調整装置(X−Yテ−ブル)によって所
定位置に調整される。そして、外囲器1がシ−ト構体3
における透光性シ−ト4の一端4aに、それの長手方向
が外部電極5,6の長手方向に沿うように供給・配置さ
れる。この状態で、従動的に回転し、かつ上下動可能な
一対のロ−ラ302,302を外囲器1の上部に弾力的
に押し付けるように位置させる。この状態において、ス
テ−ジ301を矢印方向Mに図示しない駆動機構によっ
て移動させる。すると、外囲器1はロ−ラ302,30
2に押さえ付けられた状態で反時計方向に回転すると共
に、ロ−ラ302,302も外囲器1の回転に応じて従
動回転する。これによって、外囲器1の外周面の一部に
は透光性シ−ト4の一端4aが密着状態で接着される。
その後、ステ−ジ301を矢印方向Nに移動させると、
外囲器1はロ−ラ302,302に弾力的に押さえ付け
られた状態で時計方向に回転すると共に、ロ−ラ30
2,302も外囲器1の回転に応じて従動回転する。こ
の際に、シ−ト構体3の透光性シ−ト4は、既に外囲器
1に接着された一端4aを起点として、外囲器1の回転
に応じて外周面に巻回され始める。そして、外囲器1が
例えば390°程度回転(ほぼ1回転)すると、外囲器
1の外周面には、図1に示すように、透光性シ−ト4が
巻回される上、一端4aに他端4bが重ね合わされ、接
着層9aによって接着される。尚、外部電極5,6は接
着層9を介して外囲器1の外周面に接着される。又、ス
テ−ジ301の真空吸着力は外囲器1の回転による透光
性シ−ト4の外囲器1への巻回・接着によって容易に離
脱する程度に設定すれば、組み立て工程の途中で吸着停
止(開放),吸着力の調整などを省略できる。
【0038】この実施例によれば、第2の開口部8を形
成する外部電極5,6の側縁部5b,6bの端部を除く
中央部分には三角状の異形部5A,6Aが形成されてい
るために、外部電極5,6に端子51,61を介して高
周波高電圧を印加すると、異形部5A,6Aに電界が集
中する関係で、外部電極5,6にチラツキのない安定し
た放電が生起されるのみならず、異形部5A,6Aの形
成されていない部分でも同様に安定した放電が生起され
る。
【0039】しかも、外部電極5,6の中央部分は異形
部5A,6Aの形成によって電極としての面積が縮小さ
れ、その減少分Dsが0.5〜10%の範囲、好ましく
は1〜4%の範囲に設定されているために、点灯時にお
ける電流密度が低くなり、軸方向における外囲器1の中
央部分と端部との温度差が緩和されることによって点灯
初期から安定状態に至るまでに生ずる照度の減衰率の差
を少なくできる。従って、有効発光長Lefにおける照度
分布を均一化する方向に改善でき、原稿照射装置での補
正対応が可能になる。
【0040】又、外部電極5,6の三角状の異形部5
A,6Aは外部電極の端部を除く中央部分に、それの全
長Ldの20〜70%、好ましくは30〜50%の範囲
に形成されているために、図5(a)に示すように、導
電性シ−ト5Sに外部電極5,6を形成するための切離
部5Saを形成した後、不要部分5Sb,5Scをセパ
レ−タ3Sから剥離する際に、切離部5Saに沿って不
要部分5Sb,5Scを確実に分離でき、必要部分が不
所望に破断されることがなくなる。従って、組み立て作
業を円滑に行うことができる。
【0041】又、外部電極5,6の三角状の異形部5
A,6Aは周期性を有するようにほぼ同一ピッチPdで
形成されているために、外部電極5,6に高周波高電圧
を印加した場合、異形部5A,6Aにおける三角部分の
頂点部分に電界が集中し、異形部5A,6A間でそれぞ
れのピッチPdに応じた間隔で放電が生起されると同時
に、異形部5A,6Aの形成されていない部分でも異形
部5A,6Aのピッチとほぼ同じ間隔で放電が生起さ
れ、チラツキのない安定した放電状態が得られる。従っ
て、少々の電源変動が生じても確実に点灯させることが
できる。
【0042】その上、第2の開口部8を形成する外部電
極5,6の側縁部5b,6bには三角状の異形部5A,
6Aが形成されているものの、第1の開口部7を形成す
る外部電極5,6の側縁部5a,6aは光の放出に影響
を与えないストレ−ト状に構成されているために、第1
の開口部7から放出される放射光の幅を均一化できる。
従って、原稿照射装置に容易に適用することができる。
【0043】特に、端子51,61の幅Wtは外部電極
5,6の幅Wの30%以下に、好ましくは10〜30%
の範囲に設定されているために、外囲器1で発生した熱
が外部電極5,6から端子51,61を経由して外部
(ハ−ネス)へ伝導されることを効果的に抑制できる。
従って、端子51,61の導出側における外囲器1の外
面温度を、例えば図26において点線Dで示すように、
端子51,61の非導出側の外面温度に近似させること
ができるようになり、上述の異形部5A,6Aの形成に
よる中央部分の電極面積の縮小化と相俟って、点灯初期
から安定状態に至るまでに生ずる端部における照度の減
衰率De1 ,De2 を中央部分の減衰率Dcに近似させ
ることができる。従って、有効発光長Lefにおける照度
分布を均一化する方向に改善でき、照度が変動した際
に、レベル変動として扱うことが可能になり、上述の基
礎デ−タに基づいて補正を容易に行うことができる。
【0044】又、発光層2の付着量が1cm2 当たり5
〜30mgの範囲に設定されているために、アパ−チャ
部2aを介して第1の開口部7から放出される光出力を
効果的に増加できる。
【0045】特に、発光層2の付着量は通常の照明用蛍
光ランプに比較すると2〜10倍程度に設定されてお
り、通常の照明用蛍光ランプでは特性的に好ましいもの
ではないと考えられている量であるにも拘らず、希ガス
放電灯では光出力が有効に増加している。この原因につ
いては明らかではないが、外部電極5,6の間(外囲器
1の長手方向に対してほぼ直角方向)に無数の放電路が
形成されることによって縞状の状態で点灯する希ガス放
電灯に特有の現象と考えられる。
【0046】さらには、第1の開口部7の開口角θ1
60〜90°の範囲に設定すれば、第1の開口部7から
放出される光出力を一層に増加させることができる。こ
の際に、第2の開口部8の離隔長さ(異形部5A,6A
の先端部の間隔)を2mm程度に設定すれば、第2の開
口部8からの光の漏洩が抑制され、第1の開口部7から
放出される光出力の一層の改善効果が期待できる。
【0047】図10は本発明にかかる希ガス放電灯の第
2の実施例を示すものであって、基本的な構成は図1〜
図4に示す希ガス放電灯と同じである。異なる点は、第
2の開口部8を形成する外部電極5,6の側縁部5b,
6bのうち、外部電極5の側縁部5bにのみ三角状の異
形部5Aを形成し、外部電極6の側縁部6bはストレ−
ト状に形成したことである。尚、異形部5Aの形成によ
る面積減少分Dsは異形部5Aを形成しない状態の外部
電極5の総面積Soと異形部5Aを形成した外部電極5
の総面積Sとの百分率(S/So×100)で、0.5
〜10%の範囲内に設定されている。又、端子の幅Wt
は外部電極5,6の幅Wの30%以下に、好ましくは1
0〜30%の範囲に設定されている。
【0048】この実施例によれば、始動特性,端子部分
での熱移動の抑制に伴う点灯初期から安定状態に至るま
でに生ずる照度の減衰率Dc,De1 ,De2 などにつ
いても、第1の実施例とほぼ同様の効果が得られる。
【0049】特に、この実施例では異形部5Aが一方の
外部電極5にしか形成されていないために、製造工程に
おいて導電性シ−ト5Sに切離部5Saを形成した後、
不要部分5Sb,5Scをセパレ−タ3Sから剥離する
作業をより能率的に確実に行うことができる。
【0050】又、第1の実施例のように、外部電極5,
6の側縁部5b,6bに異形部5A,6Aが形成されて
いる場合には、対向するそれぞれの異形部の頂点位置が
ほぼ一致していないと、安定した放電が生起されにくく
なる傾向にあるために、それぞれの異形部の頂点部が合
致するように配置しなければならない。しかしながら、
この実施例では一方にのみ異形部5Aが形成され、他方
がストレ−ト状に形成されているために、異形部同士の
位置合わせの必要がなく、製造性の改善が期待できる。
【0051】図11は本発明にかかる希ガス放電灯の第
3の実施例を示すものであって、基本的な構成は図1〜
図4に示す希ガス放電灯と同じである。異なる点は、外
部電極5,6の全長に対する20〜70%の範囲内で、
かつそれぞれの軸方向の端部を除く部分に円形,角形な
ど適宜の形状の複数の小孔(図示例は円形状の孔)より
なる異形部5B,6Bを形成したことである。尚、この
異形部5B,6Bの形成による面積減少分Dsは異形部
5B,6Bを形成しない状態の外部電極5,6の総面積
Soと異形部5B,6Bを形成した外部電極5,6の総
面積Sとの百分率(S/So×100)で、0.5〜1
0%の範囲内に設定されている。又、外部電極5,6に
おける異形部5B,6Bのうち、いずれか一方を省略す
ることもできる。さらに、端子の幅Wtは外部電極5,
6の幅Wの30%以下に、好ましくは10〜30%の範
囲に設定されている。
【0052】この実施例によれば、外部電極5,6の中
央部分は異形部5B,6Bの形成によって電極としての
面積が縮小され、その減少分Dsが0.5〜10%の範
囲、好ましくは1〜4%の範囲に設定されているため
に、点灯時における電流密度が低くなり、しかも、端子
幅の縮小化による熱移動の抑制効果と相俟って、軸方向
における外囲器の中央部分と端部との温度差が緩和され
ることによって点灯初期から安定状態に至るまでに生ず
る中央部分と端部との照度の減衰率を近似させることが
できる。従って、有効発光長Lefにおける照度分布を均
一化する方向に改善でき、原稿照射装置での基礎デ−タ
による補正対応が可能になる。
【0053】図12は本発明にかかる希ガス放電灯の第
4の実施例を示すものであって、基本的な構成は図1〜
図4に示す希ガス放電灯と同じである。異なる点は、外
部電極5,6の全長に対する20〜70%の範囲内で、
かつそれぞれの軸方向の端部を除く部分に複数のスリッ
ト状の孔よりなる異形部5C,6Cを形成したことであ
る。尚、この異形部5C,6Cの形成による面積減少分
Dsは異形部5C,6Cを形成しない状態の外部電極
5,6の総面積Soと異形部5C,6Cを形成した外部
電極5,6の総面積Sとの百分率(S/So×100)
で、0.5〜10%の範囲内に設定されている。又、外
部電極5,6における異形部5C,6Cのうち、いずれ
か一方を省略することもできる。さらに、端子の幅は外
部電極5,6の幅の30%以下に、好ましくは10〜3
0%の範囲に設定されている。
【0054】図13は本発明にかかる希ガス放電灯の第
5の実施例を示すものであって、基本的な構成は図1〜
図4に示す希ガス放電灯と同じである。異なる点は、外
部電極5,6の全長に対する20〜70%、好ましくは
30〜50%の範囲内で、かつそれぞれの軸方向の端部
を除く部分であって、外部電極5の側縁部5bには周期
性を有する三角状の異形部5Aを、外部電極6の中央部
分には複数の小孔状の異形部6Bをそれぞれ形成したこ
とである。尚、それぞれの外部電極5,6における面積
の減少率Dsは上述の構成が対応する実施例と同様に設
定されており、又、端子の幅は外部電極5,6の幅の3
0%以下に、好ましくは10〜30%の範囲に設定され
ている。
【0055】図14は本発明にかかる希ガス放電灯の第
6の実施例を示すものであって、基本的な構成は図13
に示す希ガス放電灯と同じである。異なる点は、外部電
極6の中央部分に複数のスリット状の孔よりなる異形部
6Cを形成したことである。尚、それぞれの外部電極
5,6における面積の減少率Dsは上述の構成が対応す
る実施例と同様に設定されている。又、端子の幅は外部
電極5,6の幅の30%以下に、好ましくは10〜30
%の範囲に設定されている。
【0056】図15は本発明にかかる希ガス放電灯の第
7の実施例を示すものであって、基本的な構成は図1に
示す希ガス放電灯と同じである。異なる点は、第1の開
口部7に対応する外囲器の内面部分に形成されているア
パ−チャ部2aの開口角θ3を第1の開口部7の開口角
θ1 より大きく設定したことである。このアパ−チャ部
2aの開口角θ3 は例えば70〜110度の範囲に設定
されているが、用途,目的などに応じて適宜に変更でき
る。尚、第1の開口部7の開口角θ1 と第2の開口部8
の開口角θ2 はθ1 >θ2 に設定することが望ましい。
【0057】この実施例によれば、上記の各実施例と同
様に、外部電極5,6への異形部の形成による電極面積
の縮小化と端子幅の縮小化による熱移動の抑制効果と相
俟って、軸方向における外囲器の中央部分と端部との温
度差が緩和されることによって点灯初期から安定状態に
至るまでに生ずる中央部分と端部との照度の減衰率を近
似させることができる。従って、有効発光長Lefにおけ
る照度分布を均一化する方向に改善でき、原稿照射装置
での補正対応が可能になる。
【0058】その上、外囲器1の外周面にシ−ト構体3
を巻回する際に、第1の開口部7とアパ−チャ部2aと
のセンタ−が若干ずれても、第1の開口部7から放出さ
れる光の光軸のずれを緩和できる。このために、例えば
原稿照射装置に適用しても、十分に高い読み取り精度を
得ることができる。
【0059】図16は本発明にかかる希ガス放電灯の第
8の実施例を示すものであって、基本的な構成は図1に
示す希ガス放電灯と同じである。異なる点は、透光性シ
−ト4のそれぞれの端部4a,4bを外部電極5の上に
おいて重ね合わせ、この重ね合わせ部分を超音波溶着し
たことである。
【0060】この実施例によれば、上記の各実施例と同
様の効果が得られる上、重ね合わせ部分4a,4bの超
音波溶着が外部電極5の外側面において行われるため
に、外囲器内面の発光層2に作用する超音波振動が緩和
される。従って、第1〜第3の実施例に比較すると、発
光層2の外囲器内面からの剥離を抑制でき、光出力の改
善が期待できる。
【0061】図17は本発明にかかる希ガス放電灯の第
9の実施例を示すものであって、基本的な構成は図1に
示す希ガス放電灯と同じである。異なる点は、外囲器1
の外周面に一対の外部電極5,6を接着層を利用して貼
着した後に、外囲器1の外周面にPET樹脂などの透光
性シ−ト4Aを、外部電極5,6が被覆されるように巻
回して接着したことである。
【0062】この実施例によれば、外囲器1の外周面に
透光性シ−ト4Aを巻回するに先立って、外囲器1の外
周面にシリコ−ンワニスなどの透光性の絶縁被膜を形成
しておけば、外部電極間の絶縁耐力を改善できる。
【0063】図18は本発明にかかる希ガス放電灯の第
10の実施例を示すものであって、基本的な構成は図1
に示す希ガス放電灯と同じである。異なる点は、外囲器
1の外周面に一対の外部電極5,6を接着層を利用して
貼着した後に、外囲器1の外周面にPET樹脂などの熱
収縮性樹脂よりなる保護チュ−ブ13を、外部電極5,
6が被覆されるように装着し、熱収縮させたことであ
る。尚、この保護チュ−ブ13は外囲器1に装着した
後、例えば150〜200°C程度に加熱し、収縮させ
ることにより外囲器1の外周面に密着される。
【0064】この実施例によれば、上述の各実施例に比
較すると、機械化,作業能率の点で劣るものの、保護チ
ュ−ブ13に接着層を使用しないために、端子の構成部
材と接着剤成分との反応による腐食がなく、長期間に亘
って安定した動作状態を維持できる上、保護チュ−ブ1
3に継目がないために、上述の実施例のように透光性シ
−ト4の端部の重ね合わせ部分の剥がれを完全に防止で
きる。
【0065】特に、外囲器1の外周面に保護チュ−ブ1
3を装着するに先立って、外囲器1の外周面にシリコ−
ンワニスなどの透光性の絶縁被膜を形成しておけば、外
部電極間の絶縁耐力を一層高めることができる。
【0066】図19は本発明にかかる希ガス放電灯の第
11の実施例を示すものであって、基本的な構成は図1
に示す希ガス放電灯と同じである。異なる点は、シ−ト
構体3の外周面にPET樹脂などの熱収縮性樹脂よりな
る保護チュ−ブ13を装着した後に、熱収縮させたこと
である。尚、この保護チュ−ブ13はシ−ト構体3に装
着した後、例えば150〜200°C程度に加熱し、収
縮させることにより透光性シ−ト4の外周面に密着され
る。
【0067】この実施例によれば、希ガス放電灯の適用
部所における環境条件が厳しい,安全基準が高いなどの
場合には、例えば耐熱性などに優れ、かつ透光性を有す
る保護チュ−ブ13にてシ−ト構体3を被覆することに
よって、より高品位の製品を提供できる。
【0068】特に、この実施例の構造は、図10〜図1
8に示す実施例にも適用することができる。
【0069】図20は本発明にかかる原稿照射装置の実
施例を示すものである。同図において、DLは図1〜図
4に示す本発明にかかる希ガス放電灯であって、第1の
開口部7の中心(光軸)が原稿面Pに一致するように配
置されている。原稿面Pからの反射光はラインセンサS
が受光できるように構成されている。
【0070】この実施例によれば、第2の開口部8を形
成する外部電極5,6の側縁部5b,6bの中央部分に
は外部電極の面積を実質的に減少させる三角状の異形部
5A,6Aが形成されている上に、端子幅の縮小化によ
って熱移動が抑制されているために、安定した放電が得
られるのみならず、中央部分と端部との温度差が緩和さ
れ、中央部分及び端部における照度の減衰率を近似させ
ることができる。従って、有効発光部における軸方向の
照度分布をより均一な方向に改善でき、原稿照射装置に
おける希ガス放電灯の経時的な照度低下への補正対応が
可能になり、原稿の読み取り品位の向上が可能になる。
【0071】尚、本発明は、何ら上記実施例にのみ制約
されることなく、例えば発光層はアパ−チャ部を形成す
ることなく、外囲器の内面全体に形成することもでき
る。又、透光性シ−トの端部の重ね合わせ部分は単に接
着の他に、熱溶着したり,超音波溶着したり,接着と溶
着を併用したりすることもできるし、透光性シ−ト,保
護チュ−ブなどの絶縁部材は省略することもできる。
又、外部電極はアルミニウム箔などシ−ト状の金属部材
にて形成する他、金属部材を真空蒸着,溶射,メッキな
どによって形成することもできる。さらには、異形部の
形態は三角状,小孔状,スリット状などの他、半円状,
矩形状などの任意の形態を選択することもできるし、そ
れのピッチ,高さ,形成範囲などは希ガス放電灯のサイ
ズに応じて適宜に変更できる。
【0072】
【実施例】次に、第1の実験例について説明する。ま
ず、イエロ−グリ−ンの発光色を有するセリウム・テル
ビウム付活イットリウム・シリケ−ト蛍光体(Y2 Si
5:Ce,Tb)を含む水溶性の蛍光体塗布液を外径
が8mm,長さが360mmの鉛ガラスよりなる外囲器
の内面に塗布し発光層を形成する。次に、スクレ−パを
用いて発光層の一部を強制的に剥がすことによって開口
角75°のアパ−チャ部を形成する。尚、発光層の付着
量は15mg/cm2 である。次に、外囲器を封止し、
内部空間にキセノンガスを100トルの封入圧力で封入
する。然る後、この外囲器の外周面にシ−ト構体を図5
〜図9に示す方法にて希ガス放電灯を製造した。尚、一
対の外部電極には長さLdが354mm,幅が8mmの
アルミニウム箔を用い、第2の開口部を形成する一対の
外部電極の側縁部の中央部分にピッチPdが1.5mm
で頂点の高さが0.75mmの三角状の異形部を形成し
た(図2参照)。又、端子の幅Wtは1mm(外部電極
の幅の12.5%に相当)に固定した。
【0073】この希ガス放電灯において、異形部を外部
電極の軸方向の中心から端部方向に対称的に形成し、か
つそれの外部電極の長さLdに対する形成比率を20〜
70%の範囲(対応する電極面積の減少率Dsは0.9
〜3.3%の範囲)で変化させ、点灯後、10分経過時
の中央部分及び端部(端子の導出側,非導出側)の照度
の減衰率Dc及びDe1 ,De2 を測定したところ、い
ずれの範囲においてもそれぞれの減衰率が互いに近似し
得る結果が得られた。特に、形成比率を30%(対応す
る電極面積の減少率Dsは1.4%)に設定したとこ
ろ、中央部分の減衰率Dcは8%,端子導出側の端部の
減衰率De1 は6.5%,端子非導出側の端部の減衰率
De2 は7.0%であった。この際の端子の導出側,中
央部分,端子の非導出側における外囲器の外面温度はそ
れぞれ95,100,97°Cであった。尚、異形部を
形成しないものでは減衰率Dcは10%であり、減衰率
De 1 ,De2 は6.3%,7.0%であった。特に、
ユ−ザ−からは、中央部分と端部との照度の減衰率差
(Dc−De1 ,Dc−De2 )は2%以内に抑えるこ
とが望まれていることから、端子の導出側において、D
c−De1 =1.5%の減衰率差はユ−ザ−の要求を十
分に満たすものである。尚、放電の安定性,製造性など
の観点から、異形部は30〜50%の範囲に形成するこ
とが望ましい。
【0074】次に、第2の実験例について説明する。第
1の実験例の希ガス放電灯において、三角状の異形部に
代えて直径が1mmの小孔66個を、外部電極の中央部
分の30%の範囲にほぼ等間隔で対称的に形成したとこ
ろ、第1の実験例とほぼ同様な結果が得られた(図11
参照)。尚、端子の幅Wtは1mm(外部電極の幅の1
2.5%に相当)に設定されている。
【0075】次に、第3の実験例について説明する。第
1の実験例の希ガス放電灯において、一方の外部電極の
異形部をストレ−ト状に変更し、かつ他方の外部電極の
中央部分の30%に異形部を形成し(図10参照)、異
形部による面積減少分Dsを、異形部が形成されていな
い状態の他方の外部電極のみの総面積Soと異形部が形
成された他方の外部電極の総面積Sとの百分率(S/S
o×100)で1.4%に設定した。尚、端子の幅Wt
は1mm(外部電極の幅の12.5%に相当)に設定さ
れている。この希ガス放電灯を点灯し、10分経過時の
中央部分及び端部の照度の減衰率Dc及びDe1 ,De
2 を測定したところ、Dcは8%,De 1 は6.2%,
De2 は7.0%であり、端子の導出側における照度の
減衰率差(Dc−De1 )は1.8%であった。この際
の端子の導出側,中央部分,端子の非導出側における外
囲器の外面温度はそれぞれ94,100,97°Cであ
った。
【0076】次に、第4の実験例について説明する。第
1の実験例の希ガス放電灯において、端子の幅を外部電
極の幅の10〜40%の間で変化させたところ、30%
以下の範囲では端子幅の縮小化による熱移動の抑制効果
が見られ、端子の導出側における外囲器の外面温度を高
めることができ、端子の非導出側の外面温度との差を小
さくすることができ、安定状態の照度分布を均一化する
方向に改善できた。しかしながら、30%を超えて40
%になると、端子の導出側における外囲器の外面温度が
92°C程度に低下し、中央部分と端部(端子の導出
側,非導出側)との照度の減衰率差(Dc−De1 ,D
c−De2 )も3%以上になり、ユ−ザ−の要求(2%
以内)を満たすことができなくなる。
【0077】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、外部電極
の軸方向の端部を除く中央部分は異形部の形成によって
電極としての面積が縮小されるために、点灯時における
電流密度が低くなり、点灯初期から安定状態に至るまで
に生ずる中央部分及び端部における照度の減衰を近似さ
せることができる。従って、有効発光長における照度分
布を均一化する方向に改善でき、原稿照射装置に適用し
た場合、補正処理の容易化は勿論のこと、照度分布の改
善により原稿の読み取り品位を高めることができる。
【0078】特に、異形部の形成による電極としての面
積の減少分Dsを10%以下、好ましくは0.5〜10
%の範囲に設定すれば、点灯時における中央部分での電
流密度が低くなり、軸方向における外囲器の中央部分と
端部との温度差が緩和されることによって点灯初期から
安定状態に至るまでに生ずる中央部分,端部の照度の減
衰を近似させることができる。
【0079】又、第2の開口部を形成する外部電極のう
ち、いずれか一方の外部電極の側縁部に、端部を除く中
央部分に異形部を形成すれば、外部電極への高周波高電
圧の印加時に、異形部に電界が集中する関係で、外部電
極間にチラツキの抑制された安定した放電が生起される
のみならず、異形部の形成されていない外部電極間にも
同様に安定した放電が生起される。従って、原稿照射装
置に適用した場合、装置の安定した稼働状態が期待でき
る。
【0080】さらには、端子の幅は外部電極の幅の30
%以下に、好ましくは10〜30%の範囲に設定されて
いるために、外囲器で発生した熱が外部電極から端子を
経由して外部(ハ−ネス)に伝導・放散されることを効
果的に抑制できる。このために、端子の導出側における
外囲器の外面温度を端子の非導出側の外面温度に近似さ
せることができるようになり、異形部の形成による電極
面積の縮小化と相俟って、点灯初期から安定状態に至る
までに生ずる端部,中央部分における照度の減衰を近似
させることができる。従って、有効発光長における照度
分布を均一化する方向に改善でき、原稿照射装置での補
正対応が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す縦断面図。
【図2】図1に示す外囲器,外部電極部分の展開図であ
って、同図(a)は平面図、同図(b)は要部拡大図。
【図3】図1に示すシ−ト構体の展開図。
【図4】図3の側断面図。
【図5】本発明にかかるシ−ト組立体の製造方法を説明
するための図であって、同図(a)はセパレ−タに導電
性シ−トを重ね合わせた状態を示す平面図、同図(b)
は導電性シ−トの不要部分を除去して外部電極を形成し
た状態を示す平面図。
【図6】本発明にかかるシ−ト組立体の製造方法を説明
するための図であって、同図(a)はセパレ−タに透光
性シ−トを重ね合わせた状態を示す平面図、同図(b)
は同図(a)の要部断面図。
【図7】本発明にかかる製造装置の概略側面図。
【図8】図7に示す製造装置の要部拡大断面図。
【図9】本発明にかかるシ−ト構体の外囲器への巻回方
法を説明するための断面図。
【図10】本発明の第2の実施例を示す外囲器,外部電
極部分の展開図。
【図11】本発明の第3の実施例を示す外囲器,外部電
極部分の展開図。
【図12】本発明の第4の実施例を示す外囲器,外部電
極部分の展開図。
【図13】本発明の第5の実施例を示す外囲器,外部電
極部分の展開図。
【図14】本発明の第6の実施例を示す外囲器,外部電
極部分の展開図。
【図15】本発明の第7の実施例を示す縦断面図。
【図16】本発明の第8の実施例を示す縦断面図。
【図17】本発明の第9の実施例を示す縦断面図。
【図18】本発明の第10の実施例を示す縦断面図。
【図19】本発明の第11の実施例を示す縦断面図。
【図20】本発明にかかる原稿照射装置の概略図。
【図21】従来の原稿照射装置の概略図。
【図22】先行技術にかかる希ガス放電灯の縦断面図。
【図23】図22に示す外部電極の有効発光長を説明す
るための図。
【図24】有効発光長と照度分布との関係を示す図。
【図25】図22に示すシ−ト構体の展開図。
【図26】図22に示す希ガス放電灯における外囲器の
外面温度分布図。
【符号の説明】
DL 希ガス放電灯 S ラインセンサ 1 外囲器 2 発光層 2a アパ−チャ部 3 シ−ト構体 4,4A 透光性シ−ト(絶縁部材) 4a,4b 端部 5,6 外部電極 5a,5b,6a,6b 側縁部 5A,5B,5C,6A,6B,6C 異形部 7 第1の開口部 8 第2の開口部 9,9a 接着層 13 保護チュ−ブ(絶縁部材) 51,61 端子

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に発光層を有する外囲器と、外囲器
    の外周面に、それのほぼ全長に亘って第1,第2の開口
    部が形成されるように互いに離隔して配置した金属部材
    よりなる帯状の一対の外部電極と、一対の外部電極から
    導出した端子とを具備し、前記一対の外部電極のうち、
    少なくとも一方の外部電極に、軸方向の端部を除く中央
    部分に実質的に外部電極の面積を減少させる異形部を形
    成すると共に、端子の幅を外部電極の幅の30%以下
    に、好ましくは10〜30%の範囲に設定したことを特
    徴とする希ガス放電灯。
  2. 【請求項2】 前記発光層からの放射光を、主として第
    1の開口部から外部に放出するように構成すると共に、
    第1の開口部を形成する一対の外部電極のそれぞれの側
    縁部をストレ−ト状に形成したことを特徴とする請求項
    1に記載の希ガス放電灯。
  3. 【請求項3】 内面に発光層を有する外囲器と、外囲器
    の外周面に、それのほぼ全長に亘って第1,第2の開口
    部が形成されるように互いに離隔して配置した金属部材
    よりなる帯状の一対の外部電極と、一対の外部電極から
    導出した端子と、外部電極が被覆されるように装着した
    絶縁部材とを具備し、前記一対の外部電極のうち、少な
    くとも一方の外部電極に、軸方向の端部を除く中央部分
    に実質的に外部電極の面積を減少させる異形部を形成す
    ると共に、端子の幅を外部電極の幅の30%以下に、好
    ましくは10〜30%の範囲に設定したことを特徴とす
    る希ガス放電灯。
  4. 【請求項4】 前記絶縁部材を、透光性シ−ト又は熱収
    縮性樹脂よりなる保護チュ−ブにて構成したことを特徴
    とする請求項3に記載の希ガス放電灯。
  5. 【請求項5】 内面に発光層を有する直管状の外囲器
    と、外囲器の全長とほぼ同程度の長さを有する透光性シ
    −トの一方の面に金属部材よりなる帯状の一対の外部電
    極を、第1,第2の開口部が形成されるように互いに離
    隔して配置すると共に、一対の外部電極から端子を導出
    し、かつ外部電極の位置する側の透光性シ−ト面に接着
    層を形成してなるシ−ト構体とを具備し、前記一対の外
    部電極のうち、少なくとも一方の外部電極に、軸方向の
    端部を除く中央部分に実質的に外部電極の面積を減少さ
    せる異形部を形成すると共に、端子の幅を外部電極の幅
    の30%以下に、好ましくは10〜30%の範囲に設定
    し、かつ外囲器の外周面にシ−ト構体を、外囲器と透光
    性シ−トとの間に外部電極が位置するように巻回したこ
    とを特徴とする希ガス放電灯。
  6. 【請求項6】 前記異形部を、第2の開口部を形成する
    一対の外部電極のうち、少なくとも一方の外部電極の側
    縁部に形成したことを特徴とする請求項1,3,5のい
    ずれかに記載の希ガス放電灯。
  7. 【請求項7】 前記異形部を孔にて構成すると共に、こ
    の異形部を外部電極の側縁部を除く部分で、かつ軸方向
    の端部を除く中央部分に形成したことを特徴とする請求
    項1,3,5のいずれかに記載の希ガス放電灯。
  8. 【請求項8】 前記異形部による面積減少分を、外部電
    極の総面積の10%以下に、好ましくは0.5〜10%
    の範囲に設定したことを特徴とする請求項1,3,5の
    いずれかに記載の希ガス放電灯。
  9. 【請求項9】 内面に発光層を有する外囲器の外周面
    に、それのほぼ全長に亘って第1,第2の開口部が形成
    されるように帯状の一対の外部電極を離隔して配置する
    と共に、一対の外部電極から端子を導出してなる希ガス
    放電灯の第1の開口部からの放射光を原稿面に照射し、
    反射光をセンサにて受光するように構成した原稿照射装
    置において、前記希ガス放電灯の外部電極のうち、少な
    くとも一方の外部電極に、軸方向の端部を除く中央部分
    に実質的に外部電極の面積を減少させる異形部を形成す
    ると共に、端子の幅を外部電極の幅の30%以下に、好
    ましくは10〜30%の範囲に設定したことを特徴とす
    る原稿照射装置。
  10. 【請求項10】 前記異形部による面積減少分を、外部
    電極の総面積の10%以下に、好ましくは0.5〜10
    %の範囲に設定したことを特徴とする請求項9に記載の
    原稿照射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007220549A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Photoscience Japan Corp 短波長紫外線放電灯及び紫外線照射処理装置

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