JP2004134186A - 外部電極型蛍光ランプおよびその製造方法 - Google Patents

外部電極型蛍光ランプおよびその製造方法 Download PDF

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Naoki Tsutsui
筒井 直樹
Shuji Takubo
田窪 修二
Hiroaki Maruyama
丸山 弘晃
Hidehiko Noguchi
野口 英彦
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Abstract

【課題】ガラスバルブの細管化に伴って透光性樹脂シートを薄くした場合でも電極に対する絶縁性を保持可能とする。
【解決手段】ガラスバルブ1の内周面に管軸方向に沿った光投射用の開口部4を残して蛍光体層3を形成し、キセノンを主成分とする希ガス2を封入する。ガラスバルブ1の外周面にガラスバルブ1の全長とほぼ同程度の長さを有する電極5a,5bを対向して装着する。このガラスバルブ1の外周面に透光性樹脂シート6を開口部4を避けて2重に巻回して被着する。これにより、透光性樹脂シート6が電極5a,5bの部分では2重に巻かれ、開口部4の部分では1重に巻かれるようにする。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やイメージスキャナ等の露光用光源やディスプレイ装置のバックライト用光源として使用される外部電極型蛍光ランプ、およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
外部電極型蛍光ランプに関する技術は、例えば特許第3022283号公報に開示されている。上記公報に記載の外部電極型蛍光ランプは、内周面に発光体層を形成した管状のガラスバルブにキセノンガスを主成分とした希ガスを気密に封入し、ガラスバルブの全長とほぼ同程度の長さの透光性樹脂シートに一対の電極を所定の間隔で隔離して配置し、ガラスバルブと透光性樹脂シートとの間に電極が配置されるようにガラスバルブの外周面に透光性樹脂シートを巻回して被着した構成である。透光性樹脂シートとしては例えばポリエチレンテレフタレート(PET)が用いられ、電極としては例えばアルミニウムが用いられる。一般的に、PETを用いた透光性樹脂シートの厚さは50μm程度、アルミニウムを用いた電極の厚さは50μm程度である。
【0003】
特許第3032797号公報には、電極と給電用端子とを接続するに際して、異種金属接触腐食の発生を抑制するために、電極の給電用端子との接続部分の幅を、給電用端子の電極との接続部分の幅に対して2倍〜10倍に設定する技術が開示されている。
【0004】
また、特許第3149780号公報には、暗黒状態での始動性を良好にするために、放電開始電圧を低減して放電空間内の絶縁破壊が起こり易くなるように、電極間に位置するガラスバルブ端部の内面に導電性物質層を形成する技術が開示されている。特開2000−215852号公報には、ガラスバルブ端部における内面あるいはさらに内側の蛍光体層内面に半導体特性を備えた物質層を形成する技術が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年のディスプレイ装置等の薄型化に伴って、ガラスバルブも細管化が進む傾向にある。ところが、ガラスバルブの外径を細くすると、透光性樹脂シートの屈曲反発強度が強くなるため、ガラスバルブに透光性樹脂シートを被着して放置している状態あるいは外部電極型蛍光ランプを使用している状態において透光性樹脂シートがガラスバルブから剥がれてしまうという問題があった。
【0006】
また、透光性樹脂シートを剥がれにくくするためには、透光性樹脂シートを薄く形成することが考えられるが、一対の電極には高電圧が印加されるためPETの絶縁耐圧が100kV/cm程度であることを考慮すると、透光性樹脂シートの厚さを40μm程度に薄くしたところで透光性樹脂シートに絶縁破壊が生じるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ガラスバルブの細管化に伴って透光性樹脂シートを薄くした場合でも電極に対する絶縁性を保持し得る外部電極型蛍光ランプを提供することにある。
【0008】
本発明の別の目的は、透光性樹脂シートを薄くした場合でも電極に対する絶縁性を保持可能な外部電極型蛍光ランプを安価かつ容易に製造し得る製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明に係る外部電極型蛍光ランプは、管状のガラスバルブと、前記ガラスバルブの内周面に管軸方向に沿った光投射用の開口部を残して形成された蛍光体層と、前記ガラスバルブの内部に封入されたキセノンを含む希ガスと、前記ガラスバルブの全長とほぼ同程度の長さを有し、前記ガラスバルブの外周面に配設された少なくとも一対の電極と、前記ガラスバルブの全長とほぼ同程度の長さを有し、前記電極が配設されたガラスバルブの外周面に前記開口部を避けて2重に巻回して被着された透光性樹脂シートと、を有することを特徴とする。
【0010】
本発明にあっては、少なくとも一対の電極が配設されたガラスバルブの外周面に光投射用の開口部を避けて透光性樹脂シートが2重に巻回して被着されるようにしたことで、電極の部分に透光性樹脂シートが2重に巻かれるようにしている。
【0011】
請求項2記載の本発明に係る外部電極型蛍光ランプは、管状のガラスバルブと、前記ガラスバルブの内周面に管軸方向に沿った光投射用の開口部を残して形成された蛍光体層と、前記ガラスバルブの内部に封入されたキセノンを含む希ガスと、前記ガラスバルブの全長とほぼ同程度の長さを有し、前記ガラスバルブの外周面に配設された少なくとも一対の電極と、前記ガラスバルブの全長とほぼ同程度の長さを有し、前記電極が配設されたガラスバルブの外周面に前記一対の電極のうちの低圧側の電極および前記開口部を避けて2重に巻回して被着された透光性樹脂シートと、を有することを特徴とする。
【0012】
本発明にあっては、少なくとも一対の電極が配設されたガラスバルブの外周面に、低圧側の電極および光投射用の開口部を避けて透光性樹脂シートが2重に巻回して被着されるようにしたことで、高圧側の電極に透光性樹脂シートが2重に巻かれるようにしている。
【0013】
請求項3記載の本発明に係る外部電極型蛍光ランプの製造方法は、管状のガラスバルブの内周面に管軸方向に沿った光投射用の開口部を残して蛍光体層を形成する工程と、前記ガラスバルブの内部にキセノンを含む希ガスを封入する工程と、前記ガラスバルブの外周面に当該ガラスバルブの全長とほぼ同程度の長さを有する少なくとも一対の電極を装着する工程と、前記電極が装着されたガラスバルブの外周面に前記ガラスバルブの全長とほぼ同程度の長さを有する透光性樹脂シートを前記開口部を避けて2重に巻回して被着する工程と、を有することを特徴とする。
【0014】
本発明にあっては、ガラスバルブの外周面に少なくとも一対の電極を装着し、その外側に透光性樹脂シートを光投射用の開口部を避けて2重に巻回して被着するようにしたことで、巻回方式により電極の部分に透光性樹脂シートが2重に巻かれるようにしている。
【0015】
請求項4記載の本発明に係る外部電極型蛍光ランプの製造方法は、管状のガラスバルブの内周面に管軸方向に沿った光投射用の開口部を残して蛍光体層を形成する工程と、前記ガラスバルブの内部にキセノンを含む希ガスを封入する工程と、前記ガラスバルブの全長とほぼ同程度の長さを有する少なくとも一対の電極を互いに隔離して透光性樹脂シートに配置する工程と、前記ガラスバルブと前記透光性樹脂シートとの間に前記電極が配置されるように、前記ガラスバルブの外周面に前記透光性樹脂シートを前記開口部を避けて2重に巻回して被着する工程と、を有することを特徴とする。
【0016】
本発明にあっては、少なくとも一対の電極を互いに隔離して透光性樹脂シートに配置し、ガラスバルブと透光性樹脂シートとの間に電極が配置されるように、ガラスバルブの外周面に透光性樹脂シートを光投射用の開口部を避けて2重に巻回して被着するようにしたことで、巻回方式により電極の部分に透光性樹脂シートが2重に巻かれるようにしている。
【0017】
請求項5記載の本発明に係る外部電極型蛍光ランプの製造方法は、管状のガラスバルブの内周面に管軸方向に沿った光投射用の開口部を残して蛍光体層を形成する工程と、前記ガラスバルブの内部にキセノンを含む希ガスを封入する工程と、前記ガラスバルブの外周面に前記ガラスバルブの全長とほぼ同程度の長さを有する少なくとも一対の電極を装着する工程と、前記電極が装着されたガラスバルブの外周面に前記ガラスバルブの全長とほぼ同程度の長さを有する透光性樹脂シートを前記一対の電極のうちの低圧側の電極および前記開口部を避けて2重に巻回して被着する工程と、を有することを特徴とする。
【0018】
本発明にあっては、ガラスバルブの外周面に少なくとも一対の電極を装着し、その外側に透光性樹脂シートを低圧側の電極および光投射用の開口部を避けて2重に巻回して被着するようにしたことで、巻回方式により高圧側の電極に透光性樹脂シートが2重に巻かれるようにしている。
【0019】
請求項6記載の本発明に係る外部電極型蛍光ランプの製造方法は、管状のガラスバルブの内周面に管軸方向に沿った光投射用の開口部を残して蛍光体層を形成する工程と、前記ガラスバルブの内部にキセノンを含む希ガスを封入する工程と、前記ガラスバルブの全長とほぼ同程度の長さを有する少なくとも一対の電極を互いに隔離して透光性樹脂シートに配置する工程と、前記ガラスバルブと前記透光性樹脂シートとの間に前記電極が配置されるように、前記ガラスバルブの外周面に前記透光性樹脂シートを前記一対の電極のうちの低圧側の電極および前記開口部を避けて2重に巻回して被着する工程と、を有することを特徴とする。
【0020】
本発明にあっては、少なくとも一対の電極を互いに隔離して透光性樹脂シートに配置し、ガラスバルブと透光性樹脂シートとの間に電極が配置されるように、ガラスバルブの外周面に透光性樹脂シートを低圧側の電極および開口部を避けて2重に巻回して被着するようにしたことで、巻回方式により高圧側の電極に透光性樹脂シートが2重に巻かれるようにしている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0022】
[第1の実施の形態]
図1は、一実施の形態における外部電極型蛍光ランプの構成を示す側面図であり、図2は、図1に示す外部電極型蛍光ランプのA−A部の断面図である。本外部電極型蛍光ランプは、管状のガラスバルブ1の内周面に蛍光体層3が管軸方向に沿って光投射用の開口部4を残して形成される。開口部4の両端部を形成する蛍光体層3の両端部を開口端C,Dとする。ガラスバルブ1の内部にはキセノンを主成分とする希ガス2が所定の封入圧で封入される。ガラスバルブ1の外周面には、ガラスバルブ1の全長とほぼ同程度の長さを有する一対の電極5a,5bが対向して配設され、その外側にはガラスバルブ1の全長とほぼ同程度の長さを有する透光性樹脂シート6が開口部4だけを避けて2重に巻回して被着される。電極5a,5bには、電源からの給電を受けるための給電用端子8a,8bがそれぞれ接続される。透光性樹脂シート6は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエステル等で形成される。電極5a,5bは、例えばアルミニウム等で形成される。
【0023】
各部の寸法の一例としては、ガラスバルブ1の外径は4mm、長さは400mmとする。透光性樹脂シート6の厚さは約25μmとする。電極5a,5bの厚さは30μm、幅は2mmとする。
【0024】
このような構成の外部電極型蛍光ランプの電極5a,5bに高電圧を印加すると、電極間で高電界が発生し放電が起こる。そして、キセノンガスが電子との衝突によって電離もしくは励起され、その状態から基底状態に戻る際に、800〜1000nmの赤外線および紫外線(共鳴放射(147nm)と分子光(150〜190nm))が放射される。キセノンから放射された紫外線によって蛍光体が発光して可視光を発する。ガラスバルブ1の内部で発生した光は、開口部4から外部へ放射される。外部電極型蛍光ランプを露光用光源として使用する複写機やスキャナ等では、外部電極型蛍光ランプの開口部4から放射された光を電荷結合素子(Charge Coupled Device:CCD)により読み取る。
【0025】
次に、本外部電極型蛍光ランプの製造工程の一例について説明する。まず、ガラスバルブ1の内周面に管軸方向に沿った光投射用の開口部4を残して蛍光体を塗布することにより蛍光体層3を形成する。開口部4の開口角度は例えば70°とする。ガラスバルブ1の内部にキセノンを主成分とする希ガス2を封入し、ガラスバルブ1の両端を封止する。ガラスバルブ1の外周面にガラスバルブ1の全長とほぼ同程度の長さを有する電極5a,5bを対向させて装着する。図3の巻回工程における断面図に示すように、電極5a,5bが装着されたガラスバルブ1の外周面に透光性樹脂シート6を開口部4を避けて2重に巻回して被着する。具体的には、透光性樹脂シート6のシート端Eが開口部4の開口端Cを越えない範囲で電極5bを覆うようにガラスバルブ1と透光性樹脂シート6の位置決めをする。透光性樹脂シート6のガラスバルブ1への接触面には厚さ約25μmの粘着層7を一面に形成しておき、透光性樹脂シート6をガラスバルブ1に巻回して被着する。巻回は、ガラスバルブの外周面を1周した後、2周目において開口部4の開口端Dを超えない範囲で透光性樹脂シート6のシート端Fが電極5aを覆ったところで終了する。このような巻回により、透光性樹脂シート6が、電極5a,5bの部分では2重に巻かれ、開口部4の部分では1重に巻かれることとなる。
【0026】
続いて、本外部電極型蛍光ランプの製造工程の別の例について説明する。ガラスバルブ1の内周面に開口部4を残して蛍光体層3を形成し、希ガス2を封入する点は先に説明した製造工程と同様である。図4に示すように、透光性樹脂シート6に一対の電極5a,5bを所定の間隔を空けて互いに隔離して配置する。この間隔は、例えば透光性樹脂シート6をガラスバルブ1に巻回したときに電極5a,5bが対向して配置される距離とする。各部の寸法の一例としては、透光性樹脂シート6のシート端Eと電極5bとの距離は約1mm、電極5a,5b間の距離は約3mm、電極5aと透光性樹脂シート6のシート端Fとの距離は約14mmとする。図5の巻回工程における断面図に示すように、ガラスバルブ1と透光性樹脂シート6との間に電極5a,5bが配置されるように、ガラスバルブ1の外周面に透光性樹脂シート6を開口部4を避けて2重に巻回して被着する。具体的には、透光性樹脂シート6のシート端Eが開口部4の開口端Cを越えない範囲でガラスバルブ1と透光性樹脂シート6の位置決めをし、透光性樹脂シート6をガラスバルブ1に巻回して被着する。巻回は、ガラスバルブの外周面を1周した後、2周目において開口部4の開口端Dを超えない範囲で透光性樹脂シート6のシート端Fが電極5aを覆ったところで終了する。この場合も、透光性樹脂シート6が電極5a,5bの部分では2重に巻かれ、開口部4の部分では1重に巻かれることとなる。
【0027】
図6は、透光性樹脂シートの厚さを変えて電極部分に透光性樹脂シートを1重に巻いたときと2重に巻いたときの絶縁破壊状態をまとめた表である。ここでは、透光性樹脂シート6としてPETを用いた。同図に示すように、PETの厚さを一般的に使われている50μmに対して25〜40μmに薄くした場合でも、電極部分に透光性樹脂シート6を2重に巻回することによって絶縁破壊が生じなくなることが確認された。
【0028】
したがって、本実施の形態における外部電極型蛍光ランプよれば、一対の電極5a,5bが配設されたガラスバルブ1の外周面に光投射用の開口部4を避けて透光性樹脂シート6を2重に巻回して被着するようにしたことで、電極5a,5bの部分に透光性樹脂シート6が2重に巻かれるようになるので、透光性樹脂シート6を薄くした場合でも電極5a,5bに対する絶縁性を保持することができる。
【0029】
本実施の形態における外部電極型蛍光ランプの製造方法によれば、ガラスバルブ1の外周面に一対の電極5a,5bを装着し、その外側にガラスバルブ1の全長とほぼ同程度の長さを有する透光性樹脂シート6を光投射用の開口部4を避けて2重に巻回して被着するようにしたことで、巻回方式により電極5a,5bの部分に透光性樹脂シート6が2重に巻かれるようになるので、薄い透光性樹脂シートでも電極5a,5bに対する絶縁性を保持可能な外部電極型蛍光ランプを安価かつ容易に製造することができる。
【0030】
本実施の形態における外部電極型蛍光ランプの別の製造方法によれば、一対の電極5a,5bを互いに隔離して透光性樹脂シート6に配置し、ガラスバルブ1と透光性樹脂シート6との間に電極5a,5bが配置されるように、ガラスバルブ1の外周面に透光性樹脂シート6を光投射用の開口部4を避けて2重に巻回して被着するようにしたことで、巻回方式により電極5a,5bの部分に透光性樹脂シート6が2重に巻かれるようになるので、薄い透光性樹脂シートでも電極5a,5bに対する絶縁性を保持可能な外部電極型蛍光ランプを安価かつ容易に製造することができる。
【0031】
[第2の実施の形態]
図7は、本実施の形態における外部電極型蛍光ランプの構成を示す断面図である。第1の実施の形態では、一対の電極5a,5bの双方に対して透光性樹脂シート6を2重に巻回するようにしたが、本実施の形態の外部電極型蛍光ランプは、一対の電極のうち高い絶縁性が必要な高圧側の電極の部分に対してだけ透光性樹脂シート9を2重に巻回するようにした構成である。同図では、電極5aを高圧側の電極として示してある。なお、その他、図1、図2と同一物には同一の符号を付すこととし、ここでは重複した説明は省略する。
【0032】
次に、本外部電極型蛍光ランプの製造工程の一例について説明する。ガラスバルブ1の内周面に開口部4を残して蛍光体層3を形成し、希ガス2を封入する点は第1の実施の形態で説明した製造工程と同様である。ガラスバルブ1の外周面に電極5a,5bを対向して装着する。図8の巻回工程における断面図に示すように、電極5a,5bが装着されたガラスバルブ1の外周面に透光性樹脂シート9を低圧側の電極5bおよび開口部4を避けて2重に巻回して被着する。具体的には、透光性樹脂シート9のシート端Gがガラスバルブ1の開口部4に対向する部分に合うようにガラスバルブ1と透光性樹脂シート9の位置決めをし、透光性樹脂シート9のガラスバルブ1への接触面に粘着層7を一面に形成しておき、透光性樹脂シート9をガラスバルブ1に巻回して被着する。巻回は、ガラスバルブ1の外周面を1周した後、2周目において開口部4の開口端Dを超えない範囲で透光性樹脂シート9のシート端Hが電極5aを覆ったところで終了する。このような巻回により、透光性樹脂シート9は、電極5aの部分では2重に巻かれ、電極5bおよび開口部4の部分では1重に巻かれることとなる。
【0033】
続いて、本外部電極型蛍光ランプの製造工程の別の例について説明する。ガラスバルブ1の内周面に開口部4を残して蛍光体層3を形成し、希ガス2を封入する点は第1の実施の形態で説明した製造工程と同様である。透光性樹脂シート9には、図9の巻回工程における断面図に示すように、一対の電極5a,5bを所定の間隔を空けて互いに隔離して配置しておく。そして、同図に示すように、ガラスバルブ1と透光性樹脂シート9との間に電極5a,5bが配置されるように、ガラスバルブ1の外周面に透光性樹脂シート9を電極5bおよび開口部4を避けて2重に巻回して被着する。具体的には、透光性樹脂シート9のシート端Gがガラスバルブ1の開口部4に対向する部分に合うようにガラスバルブ1と透光性樹脂シート9の位置決めをし、透光性樹脂シート9をガラスバルブ1に巻回して粘着材7により被着する。巻回は、ガラスバルブ1の外周面を1周した後、2周目において開口部4の開口端Dを超えない範囲で透光性樹脂シート9のシート端Hが電極5aを覆ったところで終了する。この場合も、透光性樹脂シート9が電極5aの部分では2重に巻かれ、電極5bおよび開口部4の部分では1重に巻かれることとなる。
【0034】
したがって、本実施の形態における外部電極型蛍光ランプによれば、一対の電極5a,5bが配設されたガラスバルブ1の外周面に、低圧側の電極5bおよび開口部4を避けて透光性樹脂シート9を2重に巻回して被着するようにしたことで、高圧側の電極5aに透光性樹脂シート9が2重に巻かれるようになるので、透光性樹脂シート9を薄くした場合でも電極5aに対する絶縁性を保持することができる。
【0035】
本実施の形態における外部電極型蛍光ランプの製造方法によれば、ガラスバルブ1の外周面に一対の電極5a,5bを対向して装着し、その外側にガラスバルブ1の全長とほぼ同程度の長さを有する透光性樹脂シート9を低圧側の電極5bおよび開口部4を避けて2重に巻回して被着するようにしたことで、巻回方式により高圧側の電極5aの部分に透光性樹脂シート9が2重に巻かれるようになるので、薄い透光性樹脂シートでも電極5aに対する絶縁性を保持可能な外部電極型蛍光ランプを安価かつ容易に製造することができる。
【0036】
本実施の形態における外部電極型蛍光ランプの別の製造方法によれば、一対の電極5a,5bを互いに隔離して透光性樹脂シート9に配置し、ガラスバルブ1と透光性樹脂シート9との間に電極5a,5bが配置されるように、ガラスバルブ1の外周面に透光性樹脂シート9を低圧側の電極5bおよび開口部4を避けて2重に巻回して被着するようにしたことで、巻回方式により高圧側の電極5aの部分に透光性樹脂シート9が2重に巻かれるようになるので、薄い透光性樹脂シートでも電極5aに対する絶縁性を保持可能な外部電極型蛍光ランプを安価かつ容易に製造することができる。
【0037】
[第3の実施の形態]
外部電極型蛍光ランプは、熱陰極蛍光ランプのようなフィラメントがないことから、ランプ端部まで発光するというメリットがある。しかしながら、縮小光学系レンズで光の読み取りを行うとランプ端部では光量が低下することが確認される。長さ150mm程度の外部電極型蛍光ランプにおいては、ランプ端部から管軸方向へ10〜40mm程度までは有効発光範囲外である。ところが、この有効発光範囲外の領域においては、給電用端子の幅に対して2倍〜10倍の幅を有する電極が存在したため無駄な電力を消費していたという問題がある。
【0038】
本実施の形態では、有効発光範囲内における発光特性を劣化させることなく消費電力を低減させ得る外部電極型蛍光ランプについて説明する。
【0039】
図10は、本実施の形態における外部電極型蛍光ランプの構成を示す側面図であり、図11は、図10に示す外部電極型蛍光ランプのA−A部の断面図である。本外部電極型蛍光ランプは、管状のガラスバルブ1の内周面に蛍光体層3が管軸方向に沿って光投射用の開口部4を残して形成される。ガラスバルブ1の内部にはキセノンを主成分とする希ガス2が所定の封入圧で封入される。ガラスバルブ1の外周面には、ガラスバルブ1の全長とほぼ同程度の長さを有する一対の波型の電極15a,15bが配設され、その外側にはガラスバルブ1の全長とほぼ同程度の長さを有する透光性樹脂シート16が巻回して被着される。電極15a,15bには、電源からの給電を受けるための給電用端子18a,18bがそれぞれ接続される。透光性樹脂シート16は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエステル等で形成される。電極15a,15bは、例えばアルミニウム等で形成される。給電用端子18a,18bは、電極15a,15bと導電性粘着材あるいはアルミ半田により固定される。給電用端子18a,18bの先端には銅製のハーネス導線が鉛半田あるいは鉛フリー半田(Sn−Cu)により半田付けされる。
【0040】
図12の透光性樹脂シートの平面図に示すように、透光性樹脂シート16には、一例として、管軸方向へ波型の形状をした一対の電極15a,15bが所定の間隔で互いに隔離して配置される。
【0041】
図13の電極と給電用端子の接続部分の拡大図に示すように、電極15aの給電用端子との接続部分の幅w1を、給電用端子18aの電極との接続部分の幅w2の2倍未満に設定する。すなわち、w1<2×w2の関係が成り立つようにする。電極15b、給電用端子18bについても同様とする。
【0042】
各部の寸法は一例として、ガラスバルブ1の外径10mm、長さ150mmとする。電極15a,15bの波型は、ピッチ2.0〜5.0mm、幅3〜12mm、太さ0.3〜1.5mmとする。蛍光体層3には一例としてLaPO:Ce,Tb(発光色Yellow Green)を用いる。このような構成に製作した外部電極型蛍光ランプをここでは実施例品と呼ぶ。
【0043】
続いて、実施例品の効果を検証するために製作した比較例品の構成について説明する。図14の比較例品の透光性樹脂シートの平面図に示すように、比較例品の電極25a,25bもガラスバルブ1の全長とほぼ同程度の長さの波型であるが、給電用端子28a,28bとの接続部分の幅が広くなっている。図15の接続部分の拡大図に示すように、電極25aの給電用端子との接続部分の幅w3を、給電用端子28aの電極との接続部分の幅w4に対して2倍〜10倍に設定する。電極25b、給電用端子28bについても同様とする。なお、その他の構成物については実施例品と同様とする。
【0044】
このような構成の実施例品と比較例品を点灯させたときの照度分布を図16に、ランプ中央部の照度と消費電力についての初期特性を図17にそれぞれ示す。これらの図に示されるように、実施例品では比較例品と比べて有効発光範囲における発光特性を劣化させることなく消費電力を4%程度低減できることが確認された。
【0045】
したがって、本実施の形態によれば、電極15a,15bの給電用端子との接続部分の幅w1を、給電用端子18a,18bの電極との接続部分の幅w2の2倍未満に設定するようにしたことで、有効発光範囲における発光特性を劣化させることなく消費電力を低減でき、ランプ端部における発熱を抑えることができる。
【0046】
なお、本実施の形態においては、透光性樹脂シート16を電極15a,15bの周囲で1重に巻回するようにしたが、第1、第2の実施の形態で説明したように、電極15a,15bの周囲に2重に巻回するようにしてもよい。
【0047】
また、本実施の形態においては、管軸方向へ波型形状とした電極15a,15bを用いることとしたが、電極の形状はこれに限られるものではない。例えば、図18の透光樹脂シートの平面図に示すように、管軸方向へ長方形の形状とした電極35a,35bを用いるようにしてもよい。この場合、図19の電極と給電用端子の接続部分の拡大図に示すように、電極35aの給電用端子との接続部分の幅w5を、給電用端子38aの電極との接続部分の幅w6の2倍未満に設定する。給電用端子38b、電極35bについても同様とする。また、電極35a,35bの給電用端子との接続部分は、図18に示すように電極中央部へ絞り込まれるようにしてもよいし、図20に示すように電極側部へ絞り込まれるようにしてもよい。
【0048】
また、図21の透光樹脂シートの平面図に示すように、管軸方向にくし型の形状とした電極45a,45bを用いるようにしてもよい。この場合、図22の電極と給電用端子の接続部分の拡大図に示すように、電極45aの給電用端子との接続部分の幅w7を、給電用端子48aの電極との接続部分の幅w8の2倍未満に設定する。給電用端子48b、電極45bについても同様とする。くし型形状の寸法は、例えば、ピッチ2.0〜6.0mm、幅3〜12mm、溝の深さ0.5〜10mmとする。この他、電極の形状はノコギリ形状や矩形型の形状としてもよい。
【0049】
[第4の実施の形態]
暗黒状態での始動性を良好にするために、放電開始電圧を低減して放電空間内の絶縁破壊が起こり易くなるように、ガラスバルブ端部の内面に導体物質または半導体物質による導電性物質層を形成した場合、導電性物質層を形成した部分は、他の部分よりも抵抗値が低いため、ランプ点灯中には他の部分よりも大きな電流が流れる。このため、放電空間を流れる電流が相対的に減少し、導電性物質層の近傍では蛍光体があまり励起されなくなり、照度が低下する。結果として、ランプ全長に対する有効発光長が短くなってしまうという問題がある。
【0050】
導電性物質層での発光に寄与しない電力ロスは、ガラスバルブの外周面に配設された電極と、ガラスバルブの内周面に形成された導電性物質層との重なり具合によって大きく異なる。両者の重なり面積が大きいほど電力ロスは大きくなる。
【0051】
本実施の形態では、放電開始電圧の低減という導電性物質層の本来の機能を維持したうえで、導電性物質層が形成された部分での放電開始後の発光に寄与しない電力ロスを低減した外部電極型蛍光ランプについて説明する。
【0052】
図23は、本実施の形態における外部電極型蛍光ランプの構成を示す斜視図である。ガラスバルブ51の外周面に、ガラスバルブ51の全長とほぼ同程度の長さを有する一対の電極55a,55bが配設され、その外側にはガラスバルブ51の全長とほぼ同程度の長さを有する透光性樹脂シート56が巻回して被着される。電極55a,55bの端部には、電源からの給電を受けるための給電用端子58a,58bがそれぞれ接続される。給電用端子58a,58bに対向する側のガラスバルブ端部の内面には導体物質または半導体物質による導電性物質層57が形成される。このように、電極55a,55bの給電用端子58a,58bに対向する側の端部は、ガラスバルブ1を介して導電性物質層57と重なるようになっている。
【0053】
透光性樹脂シート56は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエステル等で形成される。電極55a,55bは、例えばアルミニウム等で形成される。導体物質あるいは半導体物質としては、アルミニウム、銀、黒鉛、酸化すず、酸化インジウム、バリウム、ニッケル、酸化亜鉛等の物質、もしくはこれらの物質と結合剤との混合物質が用いられる。
【0054】
図24は、電極55aの形状を示す平面図である。同図に示すように、電極55aの導電性物質層との重なり部分は切欠形状となっている。電極55bの形状も同様である。
【0055】
図25は、図23に示した外部電極型蛍光ランプのA−A部の断面図である。ガラスバルブ51の内周面には蛍光体層53が光投射用の開口部54およびスリット59を残して形成される。蛍光体層53の内周面に導電性物質層57が形成される。ガラスバルブ51の内部にはキセノンを主成分とする希ガス52が所定の封入圧で封入される。
【0056】
一例として、各部の寸法はガラスバルブ51の外径8mm、肉厚0.4mm、長さ150mmとする。電極55a,55bの導電性物質層との重なり部分の面積は2.5mmとする。スリット59の幅は0.5mmとする。導電性物質層57には酸化亜鉛を用いる。蛍光体層53にはLaPO:Ce,Tb(発光色Yellow Green)を用いる。希ガス52は6.6kPaのガス圧で封入する。このような構成に製作した外部電極型蛍光ランプをここでは実施例品と呼ぶ。
【0057】
続いて、実施例品の効果を検証するために製作した比較例品の構成について説明する。図26の比較例品の電極の平面図に示すように、比較例品の電極65aもガラスバルブ51の全長とほぼ同程度の長さである。その端部には特に切欠は設けられておらず、導電性物質層との重なり部分は、実施例品に比べて大きな面積となっている。比較例品の電極65aの導電性物質層との重なり部分の面積は20mmとする。比較例品の他方の電極65bも同様の構成とする。
【0058】
図27は、図23の外部電極型蛍光ランプの電極55a,55bを比較例品の電極65a,65bに置き換えたときのA−A部の断面図である。電極65a,65bの端部は切欠形状となっていないので、電極65a,65bの断面積は実施例品の電極55a,55bの断面積に比べて大きくなっている。
【0059】
このような構成の実施例品と比較例品を放電開始電圧を391Vrmsとして点灯させたときの照度分布を図28に示す。80%以上の相対照度を有する部分のランプ長を有効発光長と定義する。同図では実施例品の有効発光長を示す。導電性物質層との重なり部分の面積を2.5mmとした実施例品は、重なり部分の面積を20mmとした比較例品に比べて、導電性物質層を形成した部分に流れる電流が少くなり、放電空間を流れる電流が相対的に増大するので、有効発光長が約7.2mm長くなることが確認された。
【0060】
同様にして、実施例品における電極の導電性物質層との重なり部分の面積Sを変えたときの、放電開始電圧および実施例品の比較例品に対する有効発光長差をまとめた表を図29に示す。重なり部分の面積Sが0mmの場合、すなわち導電性物質層が無い場合では、放電開始電圧が550Vrmsであるのに対し、重なり部分の面積Sを2.5mmとしたときの放電開始電圧は391Vrmsであり、放電開始電圧は大幅に低減され導電性物質層の本来の機能は十分に果たせることが確認された。また、重なり部分の面積Sを10mmとした場合、放電開始電圧は354Vrmsであり大幅に低減され、有効発光長は比較例品に対して3.9mm長くなり電力ロスが大幅に低減されることが確認された。
【0061】
以上の結果から、導電性物質層の放電開始電圧を低減する本来の機能を損なわずに、放電開始後に必要以上の電力が導電性物質層で消費されないようにするためには、電極の導電性物質層との重なり部分の面積を2.5mm以上10.0mm以下とすることが好適であることが確認された。
【0062】
したがって、本実施の形態によれば、電極55a,55bの導電性物質層との重なり部分を切欠形状としたことで、導電性物質層を形成した部分に流れる電流が少くなり、放電空間を流れる電流が相対的に増大するので、放電開始電圧の低減という導電性物質層の本来の機能を維持したうえで、導電性物質層が形成された部分での放電開始後の発光に寄与しない電力ロスを低減することができる。特に、電極55a,55bの導電性物質層との重なり部分の面積を2.5mm以上10.0mm以下とすることが好適である。
【0063】
なお、本実施の形態においては、ガラスバルブ51の給電用端子58a,58bに対向する側の端部内面に導体物質層57が形成された場合を想定して、電極55a,55bの導体物質層57との重なり部分を切欠形状としたが、これに限られるものではない。例えば、ガラスバルブの給電用端子が設けられた側の端部内面に導電性物質層が形成された場合には、図30の電極の平面図に示すように、電極75aの給電用端子78aが設けられた側の端部を切欠形状とする。同図は、一例として、電極75aの給電用端子78aが接続された部分を導体物質層との重なり部分に兼用した構成を示している。他方の電極75b、給電用端子78bについても同様の構成である。この場合の電極75a,75bの導体物質層との重なり部分の面積についても2.5mm以上10mm以下とすることが望ましい。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の外部電極型蛍光ランプによれば、少なくとも一対の電極が配設されたガラスバルブの外周面に光投射用の開口部を避けて透光性樹脂シートが2重に巻回して被着されるようにしたことで、電極の部分に透光性樹脂シートが2重に巻かれるので、透光性樹脂シートを薄くした場合でも電極に対する絶縁性を保持することができる。
【0065】
請求項2記載の外部電極型蛍光ランプによれば、少なくとも一対の電極が配設されたガラスバルブの外周面に低圧側の電極および開口部を避けて透光性樹脂シートが2重に巻回して被着されるようにしたことで、高圧側の電極に透光性樹脂シートが2重に巻かれるので、透光性樹脂シートを薄くした場合でも電極に対する絶縁性を保持することができる。
【0066】
請求項3記載の外部電極型蛍光ランプの製造方法によれば、ガラスバルブの外周面に透光性樹脂シートを開口部を避けて2重に巻回して被着する巻回方式を採用したことで、薄い透光性樹脂シートでも電極に対する絶縁性を保持可能な外部電極型蛍光ランプを安価かつ容易に製造することができる。
【0067】
請求項4記載の外部電極型蛍光ランプの製造方法によれば、少なくとも一対の電極を互いに隔離して透光性樹脂シートに配置し、ガラスバルブの外周面にこの透光性樹脂シートを開口部を避けて2重に巻回して被着する巻回方式を採用したことで、薄い透光性樹脂シートでも電極に対する絶縁性を保持可能な外部電極型蛍光ランプを安価かつ容易に製造することができる。
【0068】
請求項5記載の外部電極型蛍光ランプの製造方法によれば、ガラスバルブの外周面に透光性樹脂シートを低圧用の電極および開口部を避けて2重に巻回して被着する巻回方式を採用したことで、薄い透光性樹脂シートでも電極に対する絶縁性を保持可能な外部電極型蛍光ランプを安価かつ容易に製造することができる。
【0069】
請求項6記載の外部電極型蛍光ランプの製造方法によれば、少なくとも一対の電極を互いに隔離して透光性樹脂シートに配置し、ガラスバルブの外周面にこの透光性樹脂シートを低圧用の電極および開口部を避けて2重に巻回して被着する巻回方式を採用したことで、薄い透光性樹脂シートでも電極に対する絶縁性を保持可能な外部電極型蛍光ランプを安価かつ容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における外部電極型蛍光ランプの構成を示す側面図である。
【図2】図1に示す外部電極型蛍光ランプのA−A部の断面図である。
【図3】図1、図2に示す外部電極型蛍光ランプを製造する際の巻回工程における断面図である。
【図4】図1に示す外部電極型蛍光ランプの透光性樹脂シートに一対の電極が互いに隔離して配置された状態を示す平面図である。
【図5】図1、図2に示す外部電極型蛍光ランプを製造する際の別の巻回工程における断面図である。
【図6】透光性樹脂シートの厚さを変えて電極部分に透光性樹脂シートを1重に巻いたときと2重に巻いたときの絶縁破壊状態をまとめた表である。
【図7】第2の実施の形態における外部電極型蛍光ランプの構成を示す断面図である。
【図8】図7に示す外部電極型蛍光ランプを製造する際の巻回工程における断面図である。
【図9】図7に示す外部電極型蛍光ランプを製造する際の別の巻回工程における断面図である。
【図10】第3の実施の形態における外部電極型蛍光ランプの構成を示す側面図である。
【図11】図10に示す外部電極型蛍光ランプのA−A部の断面図である。
【図12】図10に示す外部電極型蛍光ランプに用いられる波型形状の電極が配置された透光性樹脂シートの平面図である。
【図13】図12に示す透光性樹脂シートの電極と給電用端子との接続部分の拡大図である。
【図14】第3の実施の形態における比較例品の透光性樹脂シートの平面図である。
【図15】図14に示す透光性樹脂シートの電極と給電用端子との接続部分の拡大図である。
【図16】第3の実施の形態における実施例品および比較例品の照度分布を示す図である。
【図17】第3の実施の形態における実施例品および比較例品のランプ中央部の照度および消費電力の初期特性を示す表である。
【図18】長方形形状の電極が配置された透光性樹脂シートの平面図である。
【図19】図18に示す透光性樹脂シートの電極と給電用端子との接続部分の拡大図である。
【図20】長方形形状の別の電極が配置された透光性樹脂シートの平面図である。
【図21】くし型形状の電極が配置された透光性樹脂シートの平面図である。
【図22】図21に示す透光性樹脂シートの電極と給電用端子との接続部分の拡大図である。
【図23】第4の実施の形態における外部電極型蛍光ランプの構成を示す斜視図である。
【図24】図23に示す外部電極型蛍光ランプの電極の形状を示す平面図である。
【図25】図23に示す外部電極型蛍光ランプのA−A部の断面図である。
【図26】第4の実施の形態における比較例品の電極の形状を示す平面図である。
【図27】第4の実施の形態における比較例品の構成を示す断面図である。
【図28】第4の実施の形態における実施例品および比較例品の照度分布を示す図である。
【図29】電極の導電性物質層との重なり部分の面積を変えたときの放電開始電圧および比較例品との有効発光長差をまとめた表である。
【図30】図23に示す外部電極型蛍光ランプの電極の別の形状を示す平面図である。
【符号の説明】
1…ガラスバルブ
2…希ガス
3…蛍光体層
4…開口部
5a,5b…電極
6…透光性樹脂シート
7…粘着層
8a,8b…給電用端子
9…透光性樹脂シート
15a,15b…電極
16…透光性樹脂シート
18a,18b…給電用端子
25a,25b…電極
26…透光性樹脂シート
28a,28b…給電用端子
35a,35b…電極
38a,38b…給電用端子
45a,45b…電極
48a,48b…給電用端子
51…ガラスバルブ
52…希ガス
53…蛍光体層
54…開口部
55a,55b…電極
56…透光性樹脂シート
57…導電性物質層
58a,58b…給電用端子
59…スリット
65a,65b…電極

Claims (6)

  1. 管状のガラスバルブと、
    前記ガラスバルブの内周面に管軸方向に沿った光投射用の開口部を残して形成された蛍光体層と、
    前記ガラスバルブの内部に封入されたキセノンを含む希ガスと、
    前記ガラスバルブの全長とほぼ同程度の長さを有し、前記ガラスバルブの外周面に配設された少なくとも一対の電極と、
    前記ガラスバルブの全長とほぼ同程度の長さを有し、前記電極が配設されたガラスバルブの外周面に前記開口部を避けて2重に巻回して被着された透光性樹脂シートと、
    を有することを特徴とする外部電極型蛍光ランプ。
  2. 管状のガラスバルブと、
    前記ガラスバルブの内周面に管軸方向に沿った光投射用の開口部を残して形成された蛍光体層と、
    前記ガラスバルブの内部に封入されたキセノンを含む希ガスと、
    前記ガラスバルブの全長とほぼ同程度の長さを有し、前記ガラスバルブの外周面に配設された少なくとも一対の電極と、
    前記ガラスバルブの全長とほぼ同程度の長さを有し、前記電極が配設されたガラスバルブの外周面に前記一対の電極のうちの低圧側の電極および前記開口部を避けて2重に巻回して被着された透光性樹脂シートと、
    を有することを特徴とする外部電極型蛍光ランプ。
  3. 管状のガラスバルブの内周面に管軸方向に沿った光投射用の開口部を残して蛍光体層を形成する工程と、
    前記ガラスバルブの内部にキセノンを含む希ガスを封入する工程と、
    前記ガラスバルブの外周面に当該ガラスバルブの全長とほぼ同程度の長さを有する少なくとも一対の電極を装着する工程と、
    前記電極が装着されたガラスバルブの外周面に前記ガラスバルブの全長とほぼ同程度の長さを有する透光性樹脂シートを前記開口部を避けて2重に巻回して被着する工程と、
    を有することを特徴とする外部電極型蛍光ランプの製造方法。
  4. 管状のガラスバルブの内周面に管軸方向に沿った光投射用の開口部を残して蛍光体層を形成する工程と、
    前記ガラスバルブの内部にキセノンを含む希ガスを封入する工程と、
    前記ガラスバルブの全長とほぼ同程度の長さを有する少なくとも一対の電極を互いに隔離して透光性樹脂シートに配置する工程と、
    前記ガラスバルブと前記透光性樹脂シートとの間に前記電極が配置されるように、前記ガラスバルブの外周面に前記透光性樹脂シートを前記開口部を避けて2重に巻回して被着する工程と、
    を有することを特徴とする外部電極型蛍光ランプの製造方法。
  5. 管状のガラスバルブの内周面に管軸方向に沿った光投射用の開口部を残して蛍光体層を形成する工程と、
    前記ガラスバルブの内部にキセノンを含む希ガスを封入する工程と、
    前記ガラスバルブの外周面に前記ガラスバルブの全長とほぼ同程度の長さを有する少なくとも一対の電極を装着する工程と、
    前記電極が装着されたガラスバルブの外周面に前記ガラスバルブの全長とほぼ同程度の長さを有する透光性樹脂シートを前記一対の電極のうちの低圧側の電極および前記開口部を避けて2重に巻回して被着する工程と、
    を有することを特徴とする外部電極型蛍光ランプの製造方法。
  6. 管状のガラスバルブの内周面に管軸方向に沿った光投射用の開口部を残して蛍光体層を形成する工程と、
    前記ガラスバルブの内部にキセノンを含む希ガスを封入する工程と、
    前記ガラスバルブの全長とほぼ同程度の長さを有する少なくとも一対の電極を互いに隔離して透光性樹脂シートに配置する工程と、
    前記ガラスバルブと前記透光性樹脂シートとの間に前記電極が配置されるように、前記ガラスバルブの外周面に前記透光性樹脂シートを前記一対の電極のうちの低圧側の電極および前記開口部を避けて2重に巻回して被着する工程と、
    を有することを特徴とする外部電極型蛍光ランプの製造方法。
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