JPH11329111A - 酸化物超電導ビレット、酸化物超電導線材、及びその製造方法 - Google Patents

酸化物超電導ビレット、酸化物超電導線材、及びその製造方法

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JPH11329111A
JPH11329111A JP10133496A JP13349698A JPH11329111A JP H11329111 A JPH11329111 A JP H11329111A JP 10133496 A JP10133496 A JP 10133496A JP 13349698 A JP13349698 A JP 13349698A JP H11329111 A JPH11329111 A JP H11329111A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】断面が丸形状の超電導線材においても断面がテ
ープ状の超電導線材と同等の臨界電流密度を達成できる
酸化物超電導線材の製造に適したビレットと、そのビレ
ットから製造される酸化物超電導線材、その線材の製造
方法を提供する。 【解決手段】酸化物超電導ビレット10は、金属芯材6
を中心としてその周囲に、内部に超電導粉末フィラメン
ト71を含み周囲を金属72で被覆した金属被覆線7を
複数本配置し、これら金属芯材6と金属被覆線7を金属
パイプ8の空間内に収容した構造である。そして、金属
芯材6、金属被覆72、金属パイプ8の材料のビッカー
ズ硬さを、それぞれx、y、zとしたとき、x>z>y
の関係を有している。酸化物超電導線材を製造する好ま
しい方法は、ビレット10を加工度99%以上に減面加
工する工程と、前記超電導粉末を超電導化する熱処理工
程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化物超電導ビレ
ット、酸化物超電導線材、およびその製造方法に係り、
特に改善された臨界電流密度特性を有する酸化物超電導
線材の製造に好適なビレット、そのビレットから製造さ
れる超電導線材とその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】酸化物超電導体を複数に分割し、銀また
は銀合金をマトリックスで被覆したいわゆる銀シース多
芯超電導線材の開発が進められている。酸化物超電導体
としては、たとえばBi−2212,Bi−2223,
Tl−1223,Tl−2223,Y123,Nd−1
23,等の酸化物粉末を出発原料とし、銀または銀合金
の被覆材と複合させ、さらに超電導化熱処理を施して、
超電導線材が得られる。通常、このような複合化構造
は、図7にその断面を示すように、超電導体を複数のフ
ィラメント1の組織に分割し、これらを銀または銀合金
2で被覆した断面円形すなわち丸線のマルチフィラメン
ト超電導線材3とする手法が多く用いられている(例え
ば、特開平4−292809を参照)。また、このよう
な断面円形の線材に圧延加工を施し、図8に示すような
断面が矩形状のテープ状酸化物超電導線材4とすること
も多い。
【0003】酸化物超電導線材の場合、丸形状線材の7
7Kにおける臨界電流密度をJc1、テープ状線材のそ
れをJc2とすると、Jc1<Jc2となるのが普通で
ある。つまり、酸化物超電導体の場合、個々の超電導フ
ィラメントの断面形状を丸(フィラメントのアスペクト
比が1)でなく、楕円またはテープ(フィラメントのア
スペクト比1以上)にした方がJcを大きくすることが
できる。
【0004】ところで、線材の最終形状としては、丸線
の方がテープ状線材に比べ汎用性があり、しかも取り扱
いが容易となるとの理由から、別の断面構造として、図
9に示すように、超電導フィラメント1がテープ状(ア
スペクト比1より大)で線材5の断面は円形とした酸化
物超電導線材が提案されている(特開平9−22341
8号)。
【0005】このような構造の超電導線材は、金属パイ
プ中にテープ状の線材を複数本組込み、その後、縮径加
工を行うことで長尺で丸形状の超電導線材を得ている。
例えば、外径50mm、長さ1mのビレットは減面加工
(縮径加工ともいう)によって、外径1mmにすると、お
およそ2000mの長尺超電導線材となる。ここで、減
面加工前の外径d1、加工後の外径d2とすると K={1−(d2/d1)2 }*100 で示されるKを加工度(単位は%)と呼んでいる。長尺
線材を作製する場合において減面加工は不可欠であり、
加工度Kの大きくとれる製造方法が望ましい。例えば、
図7に示すような断面構造の超電導線材の場合、d1=
50mm、d2=1mmの減面加工(K=99.96%)は
加工途中でアニール処理を行うことで問題なく実施でき
る。一般には、Kが99%以上可能な製法が望ましい。
【0006】また、超電導線材は交流損失対策として超
電導フィラメントをツイストすることがある。図7に示
すような丸形状の超電導線材においては、通常は丸形状
でツイスト加工することで、その目的が達せられてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図9に示すような断面
形状の超電導丸線材においてもJc1がJc2に達する
ことはない。原因は定かでないが、このような構造にお
いて、断面内の超電導フィラメントの平板は径方向(線
材の軸線に垂直な方向)に積層配置されているため、減
面加工の際にテープ形状の超電導フィラメントが等方的
でない圧縮力を受け、図10に示すように超電導フィラ
メント1が折れてしまうことが要因の一つと考えられて
いる。
【0008】また、図9に示すような断面構造において
は、複数の超電導フィラメントが同心円状(線材の軸心
に関し対称)に配置されていないため、交流損失対策と
して超電導フィラメントをツイストすることが容易でな
いと思われる。
【0009】そこで、本発明の目的は、断面が丸形状の
超電導線材においても断面がテープ状の超電導線材と同
等の臨界電流密度を達成できる酸化物超電導線材の製造
に適したビレットと、そのビレットから製造される酸化
物超電導線材、その線材の製造方法を提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、加工度Kが99%以上
の高い減面加工と超電導フィラメントの高アスペクト化
を同時に実現するのに適したビレット、そのビレットか
ら製造される酸化物超電導線材、その線材の製造方法を
提供することにある。さらに、本発明のもう一つの目的
は、交流損失対策として超電導フィラメントにツイスト
を加えても、それによって臨界電流密度の劣化しない、
酸化物超電導線材の製造に適したビレットと、そのビレ
ットから製造される酸化物超電導線材、その線材の製造
方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、金属芯材と、金属芯材の周囲に配置さ
れ、超電導粉末フィラメントとその周囲の金属被覆から
なる複数本の金属被覆線と、これら金属芯材と複数本の
金属被覆線を収容する金属パイプを有する酸化物超電導
ビレットにおいて、金属芯材、金属被覆、金属パイプの
材料のビッカーズ硬さをそれぞれx、y、zとしたと
き、x>z>yの関係を有することを特徴とする酸化物
超電導ビレットを提供する。これにより、超電導ビレッ
トを減面加工する際に超電導フィラメントが高アスペク
ト化する現象を利用し、高い縮径加工度Kを確保しつ
つ、高臨界電流密度Jcを有する酸化物超電導線材が得
られる。また、金属芯材を中心として金属被覆線を同心
円状に配置する断面構造となることから、減面加工して
得られた線材は応力耐性に優れ、超電導フィラメントを
キンクなしにツイストできる。従って、交流損失対策の
ための超電導フィラメントのツイストによっても、臨界
電流密度の劣化しない酸化物超電導線材が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0012】図1、図3、及び図6は、本発明に係る酸
化物超電導ビレットを示す。酸化物超電導ビレット10
は、金属芯材6を中心としてその周囲に、内部に超電導
粉末フィラメント71を含み周囲を金属72で被覆した
金属被覆線7を複数本配置し、これら金属芯材6と金属
被覆線7を金属パイプ8の空間内に収容した構造であ
る。そして、金属芯材6、金属被覆72、金属パイプ8
の材料のビッカーズ硬さを、それぞれx、y、zとした
とき、x>z>yの関係を有している。金属被覆線7
は、酸化物超電導粉末71をフィラメント、その周囲の
金属被覆72をマトリックスとする複合線構造である。
【0013】酸化物超電導粉末71の例として、Bi−
2212相主相のBi2 Sr2 Ca 1 Cu2 Ox組成の
前駆体粉末や、Bi−2223相主相の(Bi−Pb)
2 −Sr2 −Ca2 −Cu3 −Ox 組成の前駆体粉末を
含むが、これらに限定されるものではない。好ましく
は、酸化物超電導粉末を銀等の金属パイプに充填した後
伸線加工して得られる素線を複数本束ね、別の銀等の金
属パイプ内に収容して再度伸線加工することにより、マ
ルチフィラメントの金属被覆線とする。
【0014】金属芯材6には、ビッカーズ硬さが100
から300Hv程度のオーステナイト系ステンレスまたは
銀合金を使用できる。ステンレスの硬さは、通常の焼き
鈍し処理や減面加工の条件を変えることで調整すること
ができる。銀合金がその材料として使用されるときは、
材料の硬さは、銀合金中の添加元素の濃度を変えること
で、または焼き鈍し処理時の条件を変えることで調整で
きる。特に、金属芯材6に銀合金を選択する場合は、A
gを基材としてMg,Ti,Mg,Sb,Al,Ni,
W,Zr,Co,Cu,Hf,V,Nb,Au,Pbよ
り選ばれた少なくとも1種を総量で0.01wt%以上添
加することにより、超電導粉末を被覆している金属被覆
(例えば、純銀からなる)よりもビッカーズ硬さを大き
くすることができる。ビッカーズ硬さを大きくするため
には、Au、Pdを除く上記添加金属元素の添加量を多
くすればよい。
【0015】金属芯材6、金属被覆72、金属パイプ8
の材料の組み合せとしては、例えば、金属芯材6はオー
ステナイト系ステンレスの焼鈍材、金属被覆7は純銀で
あり、かつ金属パイプ8は銀を基材としてMg,Ti,
Mg,Sb,Al,Ni,W,Zr,Co,Cu,H
f,V,Nb,Au,Pbより選ばれた少なくとも1種
を総量で0.01wt%以上添加された銀合金であること
が好ましいが、これに限定されるものではない。
【0016】本発明の酸化物超電導ビレットにおける金
属芯材6の断面形状は、好適には、図1に示したような
断面円形であるが、これ以外に、図5に示されるような
断面N角形(Nは4〜8の整数)の棒材としてもよい。
この場合、周囲に配置される金属被覆線7は断面円形で
あることが好ましい。また、金属パイプ8の内周面形状
は円形の他、図3、図5に示されるように6角形でもよ
いが、この場合でも周囲に配置される金属被覆線7は断
面円形であることが好ましい。図3では、金属芯材6が
断面円形の棒材、金属被覆線7が断面円形、金属パイプ
8の内周面形状が6角形の組み合せであるのに対し、図
5では、金属芯材6が断面6角形の棒材、かつ金属パイ
プの内周面形状が6角形の組み合せとしている。なお、
金属パイプ8の6角形内周面の角部分には、ビレットを
線材化するための減面加工時に金属被覆線7の配置に乱
れが生じないように、断面円形の金属線を配置すること
が好ましく、この金属線は金属被覆72と同一材料であ
ることが好ましい。これら多角形の金属芯材または多角
形内周面を有する金属パイプを使用すると、断面円形の
金属心材及び金属被覆線を使う場合に比べ、より少ない
加工度Kの減面加工によって、超電導フィラメントの高
アスペクト化が実現できる。
【0017】図5は、別の例の断面を示し、金属芯材が
断面N角形(Nは4〜8の整数)の棒材であり、かつ金
属パイプの内周面形状がM角形(Mは4〜8の整数)と
している。なお、図3、図5に示した例では、ビレット
の断面構造は純粋な同心円状(対称)ではないため、交
流損失改善のために線材にツイストが加えられる場合に
は、このツイストに起因するJcの劣化を抑制する効果
は少なくなる。
【0018】図2、図4、及び図6は、それぞれ図1、
図3、及び図5に示した断面構造の銀被覆酸化物超電導
ビレット10を減面加工して得られる長尺の酸化物超電
導線材11の断面を示す。ここでの減面加工は、減面加
工度Kが99%以上で、かつ0減面加工後の金属被覆線
内の超電導フィラメントのアスペクト比が2以上となる
加工であることが好ましく、例えば、加工後の個々の超
電導フィラメントの最大厚さを1〜100μmの範囲と
なるサイズまで細くする。なお、この減面加工の途中ま
たは減面加工終了後に被加工線材にツイスト加工を施し
てもよい。
【0019】本発明の酸化物超電導線材を製造する好ま
しい方法は、ビレットを加工度99%以上に減面加工す
る工程と、前記超電導粉末を超電導化する熱処理工程を
含む。例えば、酸化物超電導粉末がBi−2212系の
超電導体の場合は、通常、超電導化熱処理を減面加工完
了後に実施する。それ以外の超電導体の場合は、減面加
工の途中で超電導化のための中間熱処理と縮径加工を繰
り返し実施し、最終的な超電導線材を得る。
【0020】ここで、本発明にいう減面加工とは、スウ
ェジャー、ドローベンチ、またはローラーダイス、押出
ダイス等を用い、酸化物超電導ビレットから最終の線材
を得るためにその断面積を小さくする加工方法のことを
いい、実質的に断面円形もしくは断面多角形のビレット
から、実質的に断面円形のまたは多角形の長尺の最終線
材を得るための縮径加工を含む。
【0021】本発明の酸化物超電導ビレットでは、金属
芯材6、金属被覆72、金属パイプ8の材料のビッカー
ズ硬さをそれぞれx、y、zとしたとき、x>z>yの
関係を有しているため、酸化物超電導粉末からなるフィ
ラメントを含む金属被覆線の金属被覆は、金属芯材とそ
の最外層の金属パイプに比べて機械的に柔らかい素材で
ある。このため、ビレットの減面加工によって径方向に
向かう圧縮力を受けると金属被覆線は金属芯材上で容易
につぶされ、それゆえ、内部の超電導フィラメントがア
スペクト比1以上の形状、すなわち楕円またはテープ状
に変形する。この結果、減面加工と超電導フィラメント
の高アスペクト化を同時に達成することができ、高いJ
cの長尺で断面円形の酸化物超電導線材(丸線)が得ら
れる。
【0022】なお、金属心材、金属被覆、金属パイプの
硬さの定量的な指標としては、ビッカーズ硬さに代え
て、降伏応力を参照してもよい。本発明のビレットに適
した金属材料である、銀、銀合金、及びオーステナイト
系ステンレスの焼鈍材にあっては、ビッカーズ硬さと降
伏応力は相関関係にあるものと推定される。もっとも、
各金属材料のビッカーズ硬さが本発明で規定する関係を
満たす限り、本発明の範囲に含まれるのはいうまでもな
い。
【0023】
【実施例】<実施例1>Bi−2212相主相のBi2
Sr2 Ca1 Cu2 x 組成の前駆体粉末を用意した。
外径12mm内径10mm長さ500mmの銀パイプにその前
駆体粉末を充填し、直径2mmまで伸線加工し、素線Aを
得た。この素線Aと同サイズの銀丸線を用意した。素線
Aを18本と銀丸線1本を、銀丸線が中心に位置するよ
うに束ね、再度銀パイプに組み込んだ後再度伸線して、
直径4mmの18芯銀被覆丸線7(丸線B)を得た。この
とき、丸線7の銀被覆72は純銀からなり、そのビッカ
ーズ硬さy=40Hvである。こうして得られた複数本の
丸線7と金属心材を金属パイプ内に組み込んで、図1に
示すビレットを得た。このビレットは、金属芯材が外径
14mmのステンレス310S(ビッカーズ硬さx=20
0Hv)の丸棒で、その周囲に銀被覆丸線7を11本を配
置し、外径28mm、内径25mmの銀合金パイプ8に組込
んでいる。なお、超電導フィラメント71の総数は11
*18=198であるが、煩雑さを避けるため図示を一
部省略している。銀合金パイプ8はMgとNiがそれぞ
れ0.06wt%添加された銀合金からなるもので、降伏
応力が190MPa 、ビッカーズ硬さz=120Hvであ
る。つまり、x>z>yを満たしている。
【0024】次いで、この超電導ビレット10(外径2
8mm)を押し出し加工、スウェージング、引き抜き加
工、ローラーダイス加工により外径0.3mmから5mmま
で伸線した。伸線過程において、金属芯材6の焼き鈍し
処理(800℃)を、外径が24mm、20.5mm、17
mm、14mm、12mm、10mm、8.5mm、7.2mm、5
mmのそれぞれの時点で施した。
【0025】図2は伸線後の線材の断面図の一例を示す
もので、個々の超電導フィラメントが伸線加工によって
丸からアスペクト比1以上の楕円またはテープ状に変形
したことを示している。伸線後は超電導化熱処理を施
し、超電導線材となった。
【0026】表1はこうして得られた線材サンプル(外
径0.3から5mmまでの10種類)の4.2Kにおける
フィラメントの臨界電流密度Jc、フィラメントのアス
ペクト比、フィラメントの厚さ、の測定結果を示したも
のである。これら線材の比材として、一部のサンプル
(同じく外径0.3から5mmまでの10種類)に対して
熱処理前にツイスト加工を実施した。ピッチは外径の6
倍の長さとした。ツイスト加工後に同じ熱処理を実施し
超電導線とした。
【0027】表1に示すとおり、超電導ビレットの減面
加工(縮径加工)によって、フィラメントのアスペクト
比は増大し、それに応じてJcも向上することが分かっ
た。Jcに対する最適値はフィラメントのアスペクト比
が6付近、フィラメントの最大厚さが10μm程度とな
っている。ツイスト材に関しては若干Jcの低下が見ら
れた。なお、減面加工度がさらに大きくなるにつれてフ
ィラメントのアスペクト比も更に大きくなるが、逆にJ
cは減少する。
【0028】さらに、追加的な特徴として、これらの超
電導線材の応力耐性を調べる目的で、Jcと引っ張り応
力の関係を調べた。表1に示した耐応力値はJcが初期
値に対して2%劣化する時の引っ張り応力値を示したも
のである。通常の銀合金被覆酸化物超電導線材の応力耐
性は100MPa 程度であり、この線材は中心金属が硬い
素材で構成されており、表1に示すように、許容応力ほ
ぼ300MPa と高強度化されていることが確認された。
【0029】実施例1は、アスペクト比1のフィラメン
トが縮径加工にて高アスペクト化したこと、応力耐性が
改善されたこと、Jcを大きく劣化させずに線材ツイス
トが可能であること、を示している。
【0030】
【表1】
【0031】<実施例2>外径12mm内径10mm長さ5
00mmの銀合金パイプ(Auを1wt%添加したAg−A
u合金で、ビッカーズ硬さy=40Hvである。)に、実
施例1と同じ前駆体粉末を充填した素線と、銀合金パイ
プのそれと同一合金組成の銀合金丸線を複合させ、実施
例1の丸線Bと同様の構造の18芯銀合金被覆丸線Cを
作製した。次に、実施例1と同様にして、図1に示す断
面図の超電導ビレット(最外径28mm)を得た。このビ
レットは、金属心材が外径14mmの銀合金の丸棒で、M
gとNiがそれぞれ0.1wt%添加されている銀合金か
らなり、そのビッカーズ硬さx=170Hvである。最外
層は、実施例1と全く同じ材料、寸法形状の銀合金パイ
プであり、ビッカーズ硬さz=120Hvである。よっ
て、この実施例2のビレットの構成によれば、金属芯材
のビッカーズ硬さは実施例1のそれよりも小さくなって
いる。
【0032】次いで、実施例1と同様な伸線加工で、外
径0.3mmから5mmまで伸線された。伸線過程におい
て、焼き鈍し処理は、外径18mm、11mm、8mm、5mm
にて施した。
【0033】伸線後の断面は図2に示したものと類似の
ものである。伸線後は超電導化熱処理を施し、超電導線
材となった。
【0034】表2はこうして得られた線材のサンプル
(外径0.3から5mmまで10種類)の4.2Kにおけ
るフィラメントの臨界電流密度Jc、フィラメントのア
スペクト比、フィラメントの厚さ、耐応力値の測定結果
を示したものである。これら線材の比較材として、一部
のサンプル(同様に、外径0.3から5mmまで10種
類)に対して熱処理前にツイスト加工を実施した。ピッ
チは外径の3倍の長さとした。ツイスト加工後に同じ熱
処理を実施し超電導線とした。
【0035】表2に示すとおり、超電導ビレットの縮径
加工によって、フィラメントのアスペクト比は増大し、
それに応じてJcも向上することが分かった。しかし、
Kとアスペクト比の関係は実施例1と異なっており、同
じKに対してはアスペクト比が小さくなっている。これ
は、一つは、ビレットを構成する各材料のビッカーズ硬
さx、y、zの大小関係、及び、加工途中でのx、y、
zの大小関係の違いに依存して、伸線加工時の銀合金被
覆丸線の変形度に違いが生じるためである。一方、ツイ
スト加工のJcへの影響は実施例1に比べ小さかった。
これは金属芯材の硬さを実施例1のステンレスより柔ら
かくしたためと考えられる。Jcに対する最適値はフィ
ラメントのアスペクト比が7程度、フィラメントの最大
厚さが6μm程度となっている。この実施例2では中心
金属の素材を実施例1より柔らかくしており、縮径加工
によるフィラメントアスペクト比の増大は小さくなって
いる。なお、Jcが最大となる加工度とフィラメント形
状も、金属芯材をステンレスにした実施例1と異なり、
耐応力値は小さくなっている。
【0036】実施例2は、実施例1の結論を支持すると
ともに、金属芯材の硬さの程度によって、アスペクト比
の大きくなる程度が異なることを示している。また、表
2にあるように、金属芯材に銀合金を使うことで、ツイ
ストによるJcの劣化を小さくできることも示された。
【0037】
【表2】
【0038】<実施例3>実施例1、実施例2とは別の
組成、すなわちBi−2223相主相の(Bi−Pb)
2 −Sr2 −Ca2 −Cu3 −Ox 組成の前駆体粉末を
用意した。この粉末から実施例1の素線Bと同じ構造の
18芯銀被覆丸線Dを作製した。そして、図3に示すよ
うな銀被覆酸化物超電導ビレット10を作製した(銀被
覆のビッカーズ硬さy=40Hv)。このビレットは、金
属心材6が外径16mmのステンレス310S(ビッカー
ズ硬さx=200Hv)で、その外周に外径4mmの18芯
の銀被覆丸線7(丸線D)を配置し、内周面が6角形
(対辺寸法24mm)外径が丸形の銀合金パイプ8(実施
例1と全く同じ銀合金製で、ビッカーズ硬さz=120
Hv)を最外層として配置している。さらに、内側6角の
角に純銀丸線9を配置した。これは丸線7の配置が加工
の際にぐらつかないようにするためである。この超電導
ビレット10を外径2.5mmまで伸線し、1回目の超電
導化熱処理としての中間熱処理を施した。その後、外径
2.2mmまで伸線し、2回目の超電導化熱処理としての
中間熱処理を施した。その後、外径2mmまで伸線し、最
後(3回目)の超電導化熱処理を施し、外径2mmのBi
−2223超電導丸線を得た。図4は得られた線材11
の線材断面図を示したものである。この超電導線材11
の77Kにおける臨界電流密度Jcは300A/mm2
当を示した。さらに、追加的な特徴として、これらの超
電導丸線はステンレスで機械的強度が補強されているた
め、引張り応力を300MPa 加えてもJc劣化のないこ
とが確認された。
【0039】実施例3の結果は、本発明の高アスペクト
化現象が、他の酸化物超電導材料を用いた線材において
も同様に起こることを示している。
【0040】<実施例4>実施例1で作製した18芯銀
被覆丸線(丸線B、外径4mm)を用い、図5に示す断面
の超電導ビレット10を作製した。このビレットは金属
芯材が6角棒(対辺寸法4mm)のステンレス310S
(x=200Hv)で、その外周に6本の銀被覆丸線7を
配置している。最外層の銀合金パイプ8は内周面が対辺
寸法12mmの6角で、外径が18mmである。さらに内側
6角の角に純銀丸線9(外径1.6mm)を配置した。こ
の純銀丸線9は実施例3と同様に、銀被覆丸線7の配置
を安定させるためのものである。フィラメントの総数は
6*18=108である。銀合金パイプ8は、MgとN
iがそれぞれ0.06wt%添加された銀合金からなり、
降伏応力が200MPa 、ビッカーズ硬さが120Hvであ
る。
【0041】次いで、この超電導ビレット10(外径1
8mm)をスウェージング、引き抜き加工、ローラーダイ
ス加工により外径0.3mmから5mmまで伸線した。伸線
過程において、中芯金属(ステンレス)の焼き鈍し処理
(800℃)を、外径17mm、14mm、12mm、10m
m、8.5mm、7.2mm、5mmのそれぞれの時点で実施
した。
【0042】図6は伸線後の線材の一例を示すもので、
個々の超電導フィラメントが伸線加工によって、丸から
アスペクト比1以上の楕円またはテープ状に変形したこ
とを示している。伸線後は超電導化熱処理を施し、超電
導線材11となった。
【0043】表3は、こうして得られた線材サンプル
(外径0.3から4mmまで10種類)の4.2Kにおけ
るフィラメントの臨界電流密度Jc、フィラメントのア
スペクト比、フィラメントの厚さ、の測定結果を示した
ものである。これら線材の比較材として、一部のサンプ
ルに対して熱処理前にツイスト加工を実施した。ピッチ
は外径の10倍の長さとした。ツイスト加工後に同じ熱
処理を実施し超電導線とした。
【0044】表3に示すとおり、超電導ビレットの減面
加工(縮径加工)によって、フィラメントのアスペクト
比は増大し、それに応じてJcも向上することが分かっ
た。特に実施例4の場合、金属芯材を断面6角形の棒材
とし、かつ最外層の銀合金パイプの内周面形状を6角形
としたことにより、少ない減面加工でも超電導フィラメ
ントの高アスペクト化が実現できることがわかる。但
し、ツイスト材に関してはJcの低下が見られた。この
実施例では、金属心材の断面形状が6角であるため、そ
の周囲に配置された銀被覆丸線内の超電導フィラメント
が、完全な同心円形状に配置されないことが、Jc低下
の理由と考えられる。この実施例における、Jcに対す
る最適値はフィラメントのアスペクト比が6程度、フィ
ラメントの最大厚さが10μm程度となっている。
【0045】実施例4の超電導銀被覆ビレットの構成に
おいては、多角形の金属芯材と内周面が多角形の空間を
もつ銀合金パイプの辺同士で銀被覆丸線を挟む構造とし
たため、減面加工によってフィラメントを更に高アスペ
クト化できることを示している。
【0046】
【表3】
【0047】本発明では、超電導ビレットから最終形状
の線材を得る工程での減面加工度Kは99%以上とし
た。Kの大きい工程のない製法においては、従来技術の
採用で問題ない。
【0048】また、実施例3、4における純銀丸線の使
用は任意でよく、断面形状の乱れが好ましくない場合に
充填するのが好ましい。減面加工においては、丸材から
丸材の加工のみならず、丸材から6角材、4角材等への
加工も可能である。
【0049】なお、本発明の酸化物超電導線材は、それ
自体導体として、あるいはその複数本の集合化した導体
として用いる場合の他、それらを他の部材と複合化した
構成にしてもよい。その応用例としては、マグネット、
コイル、ケーブル、ブスバー、電流リード、磁気シール
ド、永久電流スイッチ等の超電導デバイスがあげられ
る。さらに、前記の応用として使用する場合、その作製
法はReact&Wind法あるいはWind&React法のいずれであっ
てもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
金属芯材と、金属芯材の周囲に配置され、超電導粉末フ
ィラメントとその周囲の金属被覆からなる複数本の金属
被覆線と、これら金属芯材と複数本の金属被覆線を収容
する金属パイプを有する酸化物超電導ビレットにおい
て、金属芯材、金属被覆、金属パイプの材料のビッカー
ズ硬さをそれぞれx、y、zとしたとき、x>z>yの
関係を有することから、超電導ビレットを減面加工する
際に超電導フィラメントが高アスペクト化する現象を利
用し、高い縮径加工度Kを確保しつつ、高臨界電流密度
Jcを有する酸化物超電導線材が得られる。また、金属
芯材を中心として金属被覆線を同心円状に配置する断面
構造となることから、減面加工して得られた線材は応力
耐性に優れ、超電導フィラメントをキンクなしにツイス
トできる。従って、交流損失対策のための超電導フィラ
メントのツイストによっても、臨界電流密度の劣化しな
い酸化物超電導線材が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸化物超電導ビレットの一例を示す断
面図である。
【図2】図1の酸化物超電導ビレットを伸線、熱処理後
の線材を示す断面図である。
【図3】本発明の酸化物超電導ビレットの他の例を示す
断面図である。
【図4】図3の酸化物超電導ビレットを伸線、熱処理後
の線材を示す断面図である。
【図5】本発明の酸化物超電導ビレットの他の例を示す
断面図である。
【図6】図5の酸化物超電導ビレットを伸線、熱処理後
の線材を示す断面図である。
【図7】従来のマルチフィラメント型酸化物超電導丸線
材の一例を示す断面図である。
【図8】従来のマルチフィラメント型超酸化物超電導テ
ープ線材の一例を示す断面図である。
【図9】従来のマルチフィラメント型酸化物超電導丸線
材の他の例を示した断面図である。
【図10】従来型のマルチフィラメント型超電導丸線材
の他の例を示した断面図である。
【符号の説明】
1 超電導フィラメント 2 銀または銀合金被覆 3 マルチフィラメント酸化物超電導線材 4 テープ状酸化物超電導線材 5 酸化物超電導丸線材 6 金属芯材 7 金属被覆丸線 8 金属パイプ 10 酸化物超電導ビレット 11 酸化物超電導線材

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属芯材と、該金属芯材の周囲に配置さ
    れ、超電導粉末フィラメントとその周囲の金属被覆から
    なる複数本の金属被覆線と、これら金属芯材と複数本の
    金属被覆線を収容する金属パイプを有する酸化物超電導
    ビレットにおいて、前記金属芯材、前記金属被覆、前記
    金属パイプの材料のビッカーズ硬さをそれぞれx、y、
    zとしたとき、x>z>yの関係を有することを特徴と
    する酸化物超電導ビレット。
  2. 【請求項2】前記金属芯材がオーステナイト系ステンレ
    スの焼鈍材からなり、前記金属被覆が純銀からなり、か
    つ前記金属パイプが銀を基材としてMg,Ti,Mg,
    Sb,Al,Ni,W,Zr,Co,Cu,Hf,V,
    Nb,Au,Pbより選ばれた少なくとも1種を総量で
    0.01wt%以上添加された銀合金からなることを特徴
    とする請求項1に記載の酸化物超電導ビレット。
  3. 【請求項3】前記金属芯材が断面N角形(Nは4〜8の
    整数)の棒材であり、かつ前記金属被覆線が断面円形で
    あることを特徴とする請求項1または2に記載の酸化物
    超電導ビレット。
  4. 【請求項4】前記金属芯材が断面円形の棒材であり、前
    記金属被覆線が断面円形であり、かつ前記金属パイプの
    内周面形状がM角形(Mは4〜8の整数)であることを
    特徴とする請求項1または2に記載の酸化物超電導ビレ
    ット。
  5. 【請求項5】前記金属芯材が断面N角形(Nは4〜8の
    整数)の棒材であり、かつ前記金属パイプの内周面形状
    がM角形(Mは4〜8の整数)であることを特徴とする
    請求項1または2に記載の酸化物超電導ビレット。
  6. 【請求項6】請求項1ないし6のいずれかに記載の酸化
    物超電導ビレットを、加工度99%以上に減面加工し線
    材としたことを特徴とする酸化物超電導線材。
  7. 【請求項7】前記減面加工の途中または減面加工終了後
    に被加工線材にツイスト加工を施したことを特徴とする
    請求項6に記載の酸化物超電導線材。
  8. 【請求項8】前記減面加工が、前記金属被覆線内の超電
    導フィラメントのアスペクト比を2以上とする加工であ
    ることを特徴とする請求項6または7に記載の酸化物超
    電導線材。
  9. 【請求項9】金属芯材と、該金属芯材の周囲に配置さ
    れ、超電導粉末フィラメントとその周囲の金属被覆から
    なる複数本の金属被覆線と、これら金属芯材と複数本の
    金属被覆線を収容する金属パイプを有する酸化物超電導
    ビレットにおいて、前記金属芯材、前記金属被覆、前記
    金属パイプの材料のビッカーズ硬さをそれぞれx、y、
    zとしたとき、x>z>yの関係を有する酸化物超電導
    ビレットを用意する工程と、前記酸化物超電導ビレット
    を加工度99%以上に減面加工する工程と、前記超電導
    粉末を超電導化する熱処理工程を含むことを特徴とする
    酸化物超電導線材の製造方法。
  10. 【請求項10】前記減面加工の途中または減面加工終了
    後に被加工線材にツイスト加工を施す工程を含むことを
    特徴とする請求項9に記載の酸化物超電導線材の製造方
    法。
  11. 【請求項11】前記減面加工が、前記金属被覆線内の超
    電導フィラメントのアスペクト比を2以上とする加工で
    あることを特徴とする請求項9または10に記載の酸化
    物超電導線材の製造方法。
  12. 【請求項12】前記金属芯材がオーステナイト系ステン
    レスの焼鈍材からなり、前記金属被覆が純銀からなり、
    かつ前記金属パイプが銀を基材としてMg,Ti,M
    g,Sb,Al,Ni,W,Zr,Co,Cu,Hf,
    V,Nb,Au,Pbより選ばれた少なくとも1種を総
    量で0.01wt%以上添加された銀合金からなることを
    特徴とする請求項9ないし11のいずれかに記載の酸化
    物超電導線材の製造方法。
  13. 【請求項13】前記金属芯材が断面N角形(Nは4〜8
    の整数)の棒材であり、かつ前記金属被覆線が断面円形
    であることを特徴とする請求項9ないし12のいずれか
    に記載の酸化物超電導線材の製造方法。
  14. 【請求項14】前記金属芯材が断面円形の棒材であり、
    前記金属被覆線が断面円形であり、かつ前記金属パイプ
    の内周面形状がM角形(Mは4〜8の整数)であること
    を特徴とする請求項9ないし12のいずれかに記載の酸
    化物超電導線材の製造方法。
  15. 【請求項15】前記金属芯材が断面N角形(Nは4〜8
    の整数)の棒材であり、かつ前記金属パイプの内周面形
    状がM角形(Mは4〜8の整数)であることを特徴とす
    る請求項9ないし12のいずれかに記載の酸化物超電導
    線材の製造方法。
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