JPH11327273A - 現像剤補給装置 - Google Patents

現像剤補給装置

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JPH11327273A
JPH11327273A JP10133052A JP13305298A JPH11327273A JP H11327273 A JPH11327273 A JP H11327273A JP 10133052 A JP10133052 A JP 10133052A JP 13305298 A JP13305298 A JP 13305298A JP H11327273 A JPH11327273 A JP H11327273A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーボトル交換時に補給装置からのトナー
噴出を防止する。 【解決手段】 補給装置３０に回転駆動可能に設けられ
た円筒状カップリング４０にトナーボトル１２が装着さ
れている現像剤補給装置１０において、上記トナーボト
ル１２の外周面に第１の側面Ｐと第２の側面Ｑとを有す
る突起部２６を設け、上記カップリング４０の内周面に
第１の係止部５４を設けるとともに、上記補給装置３０
のトナーボトル支持部３４に第２の係止部５６を設け、
上記第１の係止部５４が上記突起部２６の第１の側面Ｐ
に当接して押すことで上記トナーボトル１２がカップリ
ング４０により一方向にのみ回転駆動され、上記トナー
ボトル１２の引き抜き時には上記突起部２６の第２の側
面Ｑが上記第２の係止部５６に当接することで上記トナ
ーボトル１２の端部がカップリングから抜け出る前に上
記トナーボトル１２の移動が一旦止まるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等の画像形成装置に用いられる現像剤補給装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、トナーが充填されたトナーボトル
を補給装置に挿入して使用するトナー補給装置が複写機
等の画像形成装置において実用化されている。このタイ
プのトナー補給装置では、トナーエンプティの警告表示
に基づいて空になったトナーボトルを補給装置から抜き
取り、新しいトナーボトルと交換する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空にな
ったトナーボトルを抜くときに、補給装置からトナーボ
トルが勢いよく抜けた瞬間に、補給装置内部に残ってい
たトナーやトナーボトル内のトナーが粉煙となって噴出
し、作業者の手や衣服及び画像形成装置周辺を汚してし
まうという問題があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】そこで、上記問題を解決
するため本発明は、補給装置に回転駆動可能に設けられ
た円筒状カップリングに現像剤容器が装着されている現
像剤補給装置において、 上記現像剤容器の外周面に第
１の側面と第２の側面とを有する突起部を設け、上記カ
ップリングの内周面に第１の係止部を設けるとともに、
上記補給装置の現像剤容器支持部又は他の部材に第２の
係止部を設け、上記第１の係止部が上記突起部の第１の
側面に当接して押すことで上記現像剤容器がカップリン
グにより一方向にのみ回転駆動され、上記現像剤容器の
引き抜き時には上記突起部の第２の側面が上記第２の係
止部に当接することで上記現像剤容器の端部がカップリ
ングから抜け出る前に上記現像剤容器の移動が一旦止ま
るようにしたことを特徴とする。
【０００５】本発明の現像剤補給装置では、上記現像剤
容器支持部上を滑らせるようにして上記現像剤容器を上
記カップリングに装着するとき、上記突起部が上記第２
の係止部に引っ掛かることなく滑らかに乗り越えられる
ように、上記突起部及び第２の係止部の少なくとも一方
が傾斜面を備えていることことが好ましい。
【０００６】
【発明の効果】本発明の現像剤補給装置によれば、カッ
プリングの第１の係止部が現像剤容器の突起部の第１の
側面に当接して押すことで現像剤容器が一方向にのみ回
転駆動されるようにしてあるため、カップリングが停止
しているときには、上記突起部の第１の側面が上記第１
の係止部から離れる方向、すなわち上記一方向と同方向
に現像剤容器を手動で回転させることができる。したが
って、現像剤容器の交換時に現像剤容器が何らかの原因
でカップリングから引き抜ける所定の回転位置で停止し
ていない場合にも、現像剤容器を所定の回転位置まで容
易に回転させることができる。
【０００７】また、現像剤容器の引き抜き時には上記突
起部の第２の側面が上記第２の係止部に当接することで
上記現像剤容器の端部がカップリングから抜け出る前に
上記現像剤容器の移動が一旦止まるようにしてあるの
で、現像剤容器がカップリングから勢いよく抜けること
がなくなり、カップリング内に溜まっていた現像剤や現
像剤容器内の現像剤が粉煙となって噴出して飛散するの
を防止できる。
【０００８】さらに、本発明の現像剤補給装置におい
て、上記現像剤容器支持部上を滑らせるようにして上記
現像剤容器を上記カップリングに装着するとき、上記突
起部が上記第２の係止部に引っ掛かることなく滑らかに
乗り越えられるように、上記突起部及び第２の係止部の
少なくとも一方が傾斜面を備えている場合には、現像剤
容器を上記現像剤容器支持部上に置いてカップリングへ
向かって押し込むだけでよいので、現像剤容器のカップ
リングへの装着を容易に行うことができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。図１は本発明の現像剤
補給装置１０を構成する現像剤容器すなわちトナーボト
ル１２と補給装置３０の斜視図である。
【００１０】トナーボトル１２は、一端１４が閉じ、他
端１６が開放した円筒状ボトル１８と、上記他端１６に
挿入されて開口部を閉じている蓋２０とからなる。トナ
ーボトル１２内には現像剤であるトナーが充填されてい
る。円筒状ボトル１８の外周面には螺旋状の溝２２が形
成され、円筒状ボトル１８の内面には上記溝２２に対応
して螺旋状の突条（図示せず）が形成されている。ま
た、円筒状ボトル１８の外周面の上記他端１６近傍には
補給口２４が形成されている。
【００１１】円筒状ボトル１８の外周面の上記補給口２
４の近傍には、少なくとも１つ（本実施形態では２つ）
の突起部２６が設けられている。この突起部２６は、ト
ナーボトル１２の円周方向に向いた第１の側面Ｐと、ト
ナーボトル１２の後端１４の方に向いた第２の側面Ｑを
有している。この第１の側面Ｐはトナーボトル１２の円
周方向にほぼ垂直であることが好ましく、上記第２の側
面Ｑはトナーボトル１２の軸方向にほぼ垂直であること
が好ましい。ただし、後述するように第１及び第２の係
止部とそれぞれ係合可能であれば第１及び第２の側面
Ｐ，Ｑの向きと角度は限定されるものではない。また、
突起部２６の上面Ｒは、図１及び図２（ａ）に示すよう
に、傾斜面としてある。なお、図２（ａ）に示すよう
に、本実施形態では、突起部２６の上面Ｒの形状をほぼ
四角形に形成したが、図２（ｂ）に示す突起部２６ａの
ように上面Ｒをほぼ三角形の傾斜面としてもよいし、ま
たは、図２（ｃ）に示す突起部２６ｂのように第１及び
第２の側面Ｐ，Ｑを有するが上面Ｒは傾斜面になってい
ないものでもよい。
【００１２】図１に示すように、補給装置３０は、一端
が閉じられ他端が開放した段付き円筒部３２と、この円
筒部３２から突出して延び、かつ円筒を半分に縦割りし
たような形状を有する支持部（現像剤容器支持部）３４
と、上記円筒部３２内に回転駆動可能に収容された円筒
状のカップリング４０とから構成される。支持部３４
は、補給装置３０に装着されたトナーボトル１２の外周
面を支持する。
【００１３】カップリング４０の奥側端面の中央部に
は、図５（ｂ）に示すように、カップリング４０の内側
に突出した２つの係合爪４２、４４を有する回転軸４６
が固定されている。これら係合爪４２、４４がその弾性
力によってトナーボトル１２の蓋２０の中央部に形成し
た凹部（図示せず）にはまり込むことにより、トナーボ
トル１２がカップリング４０に対して支持される。カッ
プリング４０の回転軸４６は、２つのギヤ４８、５０を
介してモータ５２に連結されている。このモータ５２の
駆動により回転軸４６及びカップリング４０が回転駆動
される。なお、トナーボトル１２の蓋２０の凹部内には
まり込んだ上記係合爪４２、４４はその凹部内において
回転自在であり、回転軸４６の回転が係合爪４２、４４
によってトナーボトル１２に伝達されるものではない。
【００１４】図１を再び参照すると、カップリング４０
の内周面には、突起状の第１の係止部５４が少なくとも
１つ（本実施形態では２つ）設けてある。この第１の係
止部５４は、カップリング４０の円周方向に対してほぼ
垂直な側面を有し、この側面がトナーボトルの突起部２
６の第１の側面Ｐと当接することになる。また、補給装
置３０の支持部３４の内周面には、少なくとも１つ（本
実施形態では２つ）の突起状の第２の係止部５６が上記
第１の係止部５４に対応する位置に設けてある。第２の
係止部５６は、補給装置３０の円筒部３２の軸方向に対
してほぼ垂直な側面５６ａと、傾斜面となった上面５６
ｂとを有している。なお、本実施形態では第２の係止部
５６を補給装置３０の支持部３４に設けたが、補給装置
３０から独立した他の部材に第２の係止部５６を設ける
ようにしてもよい。
【００１５】次に、上記構成からなる現像剤補給装置１
０におけるトナーボトルの着脱操作等について説明す
る。上述したようにトナーボトル１２は、その端部がカ
ップリング４０に挿入されて支持されることにより補給
装置３０に装着される。この状態でモータ５２（図５参
照）を駆動すると、図３に示すように、カップリング４
０が矢印ａ方向に回転駆動される。このとき、カップリ
ング４０の第１の係止部５４がトナーボトル１２の突起
部２６の第１の側面Ｐに当接して押し、これによりトナ
ーボトル１２がカップリング４０によって矢印ａ方向に
回転駆動される。この回転によりトナーボトル１２内部
のトナーは、トナーボトル内周面の螺旋状突条によりカ
ップリング４０側に搬送され、補給口２４からカップリ
ング４０の規制口４１（図５参照）を介して図示しない
現像装置に補給される。なお、図４（ａ）は、カップリ
ング４０の第１の係止部５４がトナーボトル１２の突起
部２６の第１の側面Ｐに当接する直前の状態を示したも
のである。
【００１６】一方、カップリング４０の回転が停止した
ときには、トナーボトル１２は補給口位置検出手段（図
示せず）により補給口２４が常に上方に向くようにして
停止するようになっている。トナーボトル１２がこの位
置で停止していれば、交換時にトナーボトル１２を補給
装置３０から引き抜くことができる。しかし、何らかの
原因でトナーボトル１２が所定位置で停止せず、その位
置では引き抜くことができないときには、トナーボトル
１２の突起部２６の第１の側面Ｐがカップリング４０の
第１の係止部５４から離れる方向、すなわち、トナーボ
トル１２を矢印ａ方向に手動で回転させる。このとき、
図４（ｂ）に示すように、第１の係止部５４は突起部２
６の傾斜面Ｒを滑り上がるようにして乗り越えられるた
め、突起部２６は第１の係止部５４に引っ掛からずに通
過できる。したがって、カップリング４０とは無関係に
トナーボトル１２を所定の回転位置まで手動で容易に回
転させてから引き抜くことができる。なお、図４に示す
ように、本実施形態ではカップリング４０の第１の係止
部５４にも傾斜面５４ａを形成したが、この傾斜面５４
ａがなくても同様の機能を果たすことができる。
【００１７】空になったトナーボトル１２を交換する
際、図５（ａ）に示すようにカップリング４０に装着さ
れたトナーボトル１２を矢印ｂ方向に引っ張る。する
と、図５（ｂ）に示すように、トナーボトル１２の蓋２
０の凹部に対する係合爪４２、４４の係合が外れる。従
来はこの係合が外れた瞬間に、トナーボトル１２がカッ
プリング４０から勢いよく抜けてカップリング４０内に
溜まったトナーが粉煙となって噴出していた。しかし、
本実施形態では、係合爪４２、４４の係合が解除されて
トナーボトル１２がカップリング４０から後退すると、
トナーボトル１２の突起部２６の第２の側面Ｑが支持部
３４の第２の係止部５６の側面５６ａに当接し、これに
よりトナーボトル１２の挿入側端部がカップリング４０
から抜け出る前にトナーボトル１２の移動が一旦止ま
る。このとき、トナーボトル１２は補給口２４がカップ
リング４０内にあり、トナーボトル１２の端部がカップ
リング４０の開口部を塞ぐかたちになっている。そし
て、図５（ｃ）に示すように、この状態からトナーボト
ル１２を矢印ｃ方向、すなわち上方に持ち上げてからカ
ップリング４０から引き抜くため、従来のようにカップ
リング４０からトナーボトル１２が勢いよく抜けるとい
うことがなく、トナーが粉煙となって噴出して飛散する
のを防止できる。したがって、作業者の手や衣服、画像
形成装置周辺をトナーで汚すことがなくなる。
【００１８】続いて、新しいトナーボトル１２を装着す
るときには、図６（ａ）に示すように、支持部３４上を
滑らせるようにしてトナーボトル１２を矢印ｄ方向に押
し込む。このときには、第２の係止部５６の傾斜面５６
ｂとトナーボトル１２の突起部２６の傾斜面Ｒとが接触
して滑りながら突起部２６が第２の係止部５６を乗り越
えて図６（ｂ）に示す状態になる。そして、さらにトナ
ーボトル１２を矢印ｄ方向に押し込むことにより、トナ
ーボトル１２がカップリング４０に挿入されて補給装置
３０に装着される。このように、本実施形態では、トナ
ーボトル１２を補給装置３０に装着するときには、トナ
ーボトル１２を支持部３４上を滑らせるようにして押し
込むだけでよいので、トナーが大量に入っているトナー
ボトル１２を傾けることなく容易に装着できる。なお、
本実施形態では、トナーボトル１２の突起部２６と支持
部３４の第２の係止部５６の両方に傾斜面を設けたが、
いずれか一方のみが傾斜面を有していれば、上述したよ
うな方法でトナーボトル１２を装着できる。
【００１９】なお、トナーボトル１２を補給装置１０す
なわちカップリング４０に装着した状態において、第２
の係止部５６に対応するトナーボトル１２の外周位置に
凸部又は凹部を設け、この凸部又は凹部が第２の係止部
と係合することにより、トナーボトル１２が上下に振動
するようにして、トナーボトル１２内部のトナーが崩れ
て補給口２４の方向に搬送されやすくしてもよい。すな
わち、トナーボトル１２のストッパである第２の係止部
５６をトナーボトル１２の加振用突起として兼用しても
よい。
【００２０】また、トナーボトル１２に設けた突起部２
６に代えて、トナーボトル１２に回転力を伝えるための
側面と、第２の係止部５６に当接してトナーボトル１２
の移動を一旦止めるための側面と、カップリング４０内
でトナーボトル１２を手動で回転させたときに第１の係
止部５４を乗り越えるための傾斜面とを備えた凹部をト
ナーボトル１２の外周面に形成してもよい。
【００２１】さらに、本実施形態ではトナーを充填した
トナーボトルを用いた補給装置について説明したが、本
発明は他の粉体現像剤を充填した現像剤容器を用いた現
像剤補給装置についても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】 トナーボトル及び補給装置の斜視図。
【図２】 （ａ）は本実施形態の突起部の形状を示す斜
視図、（ｂ）及び（ｃ）は突起部の形状の変形例を示す
斜視図。
【図３】 図１においてトナーボトルを補給装置に装着
した状態でのＡ−Ａ線断面図。
【図４】 （ａ）は突起部が第１の係止部に当接する直
前の状態を示す斜視図、（ｂ）は突起部が第１の係止部
を通過しようとする直前の状態を示す斜視図。
【図５】 （ａ）〜（ｃ）は、カップリングからトナー
ボトルを引き抜くときの状態を段階的に示す図。
【図６】 （ａ）、（ｂ）は、トナーボトルをカップリ
ングに装着するときの状態を段階的に示す図。
【符号の説明】
１０…現像剤補給装置、１２…トナーボトル（現像剤容
器）、２６…突起部、３０…補給装置、３４…支持部
（現像剤容器支持部）、４０…カップリング、５４…第
１の係止部、５６…第２の係止部、Ｐ…第１の側面、Ｑ
…第２の側面。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 補給装置に回転駆動可能に設けられた円
    筒状カップリングに現像剤容器が装着されている現像剤
    補給装置において、 上記現像剤容器の外周面に第１の側面と第２の側面とを
    有する突起部を設け、上記カップリングの内周面に第１
    の係止部を設けるとともに、上記補給装置の現像剤容器
    支持部又は他の部材に第２の係止部を設け、上記第１の
    係止部が上記突起部の第１の側面に当接して押すことで
    上記現像剤容器がカップリングにより一方向にのみ回転
    駆動され、上記現像剤容器の引き抜き時には上記突起部
    の第２の側面が上記第２の係止部に当接することで上記
    現像剤容器の端部がカップリングから抜け出る前に上記
    現像剤容器の移動が一旦止まるようにしたことを特徴と
    する現像剤補給装置。
  2. 【請求項２】 上記現像剤容器支持部上を滑らせるよう
    にして上記現像剤容器を上記カップリングに装着すると
    き、上記突起部が上記第２の係止部に引っ掛かることな
    く滑らかに乗り越えられるように、上記突起部及び第２
    の係止部の少なくとも一方が傾斜面を備えていることを
    特徴とする請求項１の現像剤補給装置。
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