JPH11326924A - 液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents
液晶表示装置およびその製造方法Info
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- JPH11326924A JPH11326924A JP13633198A JP13633198A JPH11326924A JP H11326924 A JPH11326924 A JP H11326924A JP 13633198 A JP13633198 A JP 13633198A JP 13633198 A JP13633198 A JP 13633198A JP H11326924 A JPH11326924 A JP H11326924A
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- crystal display
- display panel
- pressure
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 新たな工程を設けることなく、また表示特性
にも影響を与えることなく、液晶の注入時間を短縮する
ことができる液晶表示装置およびその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 注入口3a近傍にシール材3によって形
成された閉ループパターン3bを設けることにより、液
晶表示パネルの内部に密閉空間4を有することになる。
この液晶表示パネルを大気圧環境下で形成すれば、当然
この密閉空間4の内部の圧力は大気圧で維持されること
になる。この状態で真空注入法によって注入を行うと、
真空チャンバー内が減圧されるにつれて、注入口3aか
ら液晶表示パネル内部が排気されるが、密閉空間4は外
部との圧力差で膨らむ。この状態は、注入口3aのギャ
ップを広げている状態であるため、液晶表示パネル内部
の排気には好都合であり、液晶表示パネル内部の排気時
間を大幅に短縮することができる。
にも影響を与えることなく、液晶の注入時間を短縮する
ことができる液晶表示装置およびその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 注入口3a近傍にシール材3によって形
成された閉ループパターン3bを設けることにより、液
晶表示パネルの内部に密閉空間4を有することになる。
この液晶表示パネルを大気圧環境下で形成すれば、当然
この密閉空間4の内部の圧力は大気圧で維持されること
になる。この状態で真空注入法によって注入を行うと、
真空チャンバー内が減圧されるにつれて、注入口3aか
ら液晶表示パネル内部が排気されるが、密閉空間4は外
部との圧力差で膨らむ。この状態は、注入口3aのギャ
ップを広げている状態であるため、液晶表示パネル内部
の排気には好都合であり、液晶表示パネル内部の排気時
間を大幅に短縮することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置およ
びその製造方法に関するものであり、特に注入効率を向
上させた液晶表示装置およびその製造方法に関するもの
である。
びその製造方法に関するものであり、特に注入効率を向
上させた液晶表示装置およびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置の製造方法は、一対の基板
に配向処理を施した後、この一対の基板をシール材で貼
り合わせ、シール材と一対の基板とで囲まれた領域に液
晶を注入する工程を有している。
に配向処理を施した後、この一対の基板をシール材で貼
り合わせ、シール材と一対の基板とで囲まれた領域に液
晶を注入する工程を有している。
【0003】液晶の注入方法としては、真空チャンバー
に液晶表示パネルを入れ、真空チャンバーを減圧して液
晶表示パネル内の空気を抜いた後、液晶表示パネルに予
め設けておいた注入口に液晶を浸し、真空チャンバーを
大気圧に戻して液晶表示パネル内外の圧力差を利用し
て、液晶表示パネル内に液晶を注入する真空注入法が一
般的に用いられる。
に液晶表示パネルを入れ、真空チャンバーを減圧して液
晶表示パネル内の空気を抜いた後、液晶表示パネルに予
め設けておいた注入口に液晶を浸し、真空チャンバーを
大気圧に戻して液晶表示パネル内外の圧力差を利用し
て、液晶表示パネル内に液晶を注入する真空注入法が一
般的に用いられる。
【0004】真空注入法は、液晶表示パネルのサイズが
大きくなると処理時間が長くなるという問題があるもの
の、手法および装置構造の単純さから扱いやすい利点が
あり、長年にわたって利用されている。
大きくなると処理時間が長くなるという問題があるもの
の、手法および装置構造の単純さから扱いやすい利点が
あり、長年にわたって利用されている。
【0005】しかしながら、近年より顕著になってきた
液晶表示パネルサイズの大型化および薄型化に伴って、
真空注入法による注入時間が大幅に長くなる問題を解決
するため、液晶表示パネルに注入口と排気口とを設け、
それぞれにコネクタを接続し、排気口から排気しながら
注入口から注入するといった加圧排気注入法なども開発
されている。
液晶表示パネルサイズの大型化および薄型化に伴って、
真空注入法による注入時間が大幅に長くなる問題を解決
するため、液晶表示パネルに注入口と排気口とを設け、
それぞれにコネクタを接続し、排気口から排気しながら
注入口から注入するといった加圧排気注入法なども開発
されている。
【0006】加圧排気注入法は、排気と注入とを同時に
行うことから、液晶表示パネル1枚当たりの処理時間を
大幅に短縮する効果が得られるが、液晶表示パネル単位
で排気および注入コネクタを接続するため、装置構造が
複雑になって装置1台当たりのバッチ処理枚数が少なく
なり、多数の装置台数を要し、コスト面でタクトの優位
性を帳消しにしてしまう。
行うことから、液晶表示パネル1枚当たりの処理時間を
大幅に短縮する効果が得られるが、液晶表示パネル単位
で排気および注入コネクタを接続するため、装置構造が
複雑になって装置1台当たりのバッチ処理枚数が少なく
なり、多数の装置台数を要し、コスト面でタクトの優位
性を帳消しにしてしまう。
【0007】一方、別の方法として、液晶表示パネルの
シールパターンの改良によって注入時間を短縮する方法
について検討されている。
シールパターンの改良によって注入時間を短縮する方法
について検討されている。
【0008】特開平4−096019号公報または特開
平4−097133号公報で開示されている方法は、注
入口に通常のセルギャップよりも広い径の部材を挿入す
ることで注入口の径を広げ、注入時間を短縮する方法で
ある。
平4−097133号公報で開示されている方法は、注
入口に通常のセルギャップよりも広い径の部材を挿入す
ることで注入口の径を広げ、注入時間を短縮する方法で
ある。
【0009】特開平5−323337号公報に開示され
ている方法は、液晶表示パネルの表示エリア周囲(非表
示エリア)のギャップをオーバーコート層で溝を形成す
ることによって広くし、非表示エリアから先行して液晶
を注入して、その後全周囲から表示エリアに注入される
仕組みによって、注入時間を短縮する方法である。この
注入溝を形成する方法は、他にも同様のものが多数提案
されている。
ている方法は、液晶表示パネルの表示エリア周囲(非表
示エリア)のギャップをオーバーコート層で溝を形成す
ることによって広くし、非表示エリアから先行して液晶
を注入して、その後全周囲から表示エリアに注入される
仕組みによって、注入時間を短縮する方法である。この
注入溝を形成する方法は、他にも同様のものが多数提案
されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の方
法によれば、近年の液晶表示パネルサイズの大型化に伴
う注入処理時間の増加に対しては有効な技術であるもの
の、それ以外の次のような問題を引き起こす。
法によれば、近年の液晶表示パネルサイズの大型化に伴
う注入処理時間の増加に対しては有効な技術であるもの
の、それ以外の次のような問題を引き起こす。
【0011】特開平4−096019号公報または特開
平4−097133号公報で開示されている方法は、注
入口に部材を物理的に挿入するため、基板端面にクラッ
クが生じたり、異物が液晶表示パネル内に混入しやすく
なったりする。さらに、僅か5μm程度の隙間しかない
注入口に部材を挿入するために必要になる挿入手段の精
度上の問題がある。
平4−097133号公報で開示されている方法は、注
入口に部材を物理的に挿入するため、基板端面にクラッ
クが生じたり、異物が液晶表示パネル内に混入しやすく
なったりする。さらに、僅か5μm程度の隙間しかない
注入口に部材を挿入するために必要になる挿入手段の精
度上の問題がある。
【0012】また、特開平5−323337号公報に代
表される注入溝を形成する方法は、カラーフィルター上
に形成されるオーバーコート層の一部をフォトエッチン
グ法によってエッチングすることで溝を形成している
が、このフォトエッチング工程が新たに必要になってし
まい、高価な装置を導入しなければならない。また、こ
の溝形成による表示への影響については記載されていな
いが、余分な液晶溜まりを設けることになり、セルギャ
ップを不均一にして表示むら不良が発生しやすくなる。
表される注入溝を形成する方法は、カラーフィルター上
に形成されるオーバーコート層の一部をフォトエッチン
グ法によってエッチングすることで溝を形成している
が、このフォトエッチング工程が新たに必要になってし
まい、高価な装置を導入しなければならない。また、こ
の溝形成による表示への影響については記載されていな
いが、余分な液晶溜まりを設けることになり、セルギャ
ップを不均一にして表示むら不良が発生しやすくなる。
【0013】本発明は、以上のような従来の問題点に鑑
みなされたものであって、新たな工程を設けることな
く、また表示特性にも影響を与えることなく、液晶の注
入時間を短縮することができる液晶表示装置およびその
製造方法を提供することを目的としている。
みなされたものであって、新たな工程を設けることな
く、また表示特性にも影響を与えることなく、液晶の注
入時間を短縮することができる液晶表示装置およびその
製造方法を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載の液晶表示装置は、一対
の基板がシール材を介して貼り合わされ、前記基板と前
記シール材とで囲まれた領域に液晶が注入された液晶表
示装置において、前記液晶を注入するための注入口の近
傍に前記シール材と同一の材料によって閉ループパター
ンが形成されていることを特徴としている。
ために、本発明の請求項1記載の液晶表示装置は、一対
の基板がシール材を介して貼り合わされ、前記基板と前
記シール材とで囲まれた領域に液晶が注入された液晶表
示装置において、前記液晶を注入するための注入口の近
傍に前記シール材と同一の材料によって閉ループパター
ンが形成されていることを特徴としている。
【0015】請求項2記載の液晶表示装置の製造方法
は、一対の基板をシール材を介して貼り合わせ、前記基
板と前記シール材とで囲まれた領域に真空注入法を用い
て液晶を注入する液晶表示装置の製造方法において、前
記液晶を注入するための注入口の近傍に前記シール材と
同一の材料によって閉ループパターンを形成し、前記真
空注入法による減圧時に、前記閉ループパターンによっ
て構成された密閉空間の内部と外部との圧力差によっ
て、前記密閉空間を膨らませて前記注入口のギャップを
広げ、液晶表示パネル内部の減圧を行うことを特徴とし
ている。
は、一対の基板をシール材を介して貼り合わせ、前記基
板と前記シール材とで囲まれた領域に真空注入法を用い
て液晶を注入する液晶表示装置の製造方法において、前
記液晶を注入するための注入口の近傍に前記シール材と
同一の材料によって閉ループパターンを形成し、前記真
空注入法による減圧時に、前記閉ループパターンによっ
て構成された密閉空間の内部と外部との圧力差によっ
て、前記密閉空間を膨らませて前記注入口のギャップを
広げ、液晶表示パネル内部の減圧を行うことを特徴とし
ている。
【0016】本発明の液晶表示装置によれば、液晶を注
入するための注入口の近傍にシール材と同一の材料によ
って閉ループパターンが形成されていることにより、真
空注入法によって液晶の注入を行う際の減圧時に、閉ル
ープパターンによって構成された密閉空間の内部と外部
との圧力差によって密閉空間を膨らませ、注入口のギャ
ップを広げることができ、液晶表示パネル内部の減圧に
要する時間を短縮することができる。尚、この膨らんだ
密閉空間は、減圧を終了して大気圧に戻す際に、元の状
態に復帰する。
入するための注入口の近傍にシール材と同一の材料によ
って閉ループパターンが形成されていることにより、真
空注入法によって液晶の注入を行う際の減圧時に、閉ル
ープパターンによって構成された密閉空間の内部と外部
との圧力差によって密閉空間を膨らませ、注入口のギャ
ップを広げることができ、液晶表示パネル内部の減圧に
要する時間を短縮することができる。尚、この膨らんだ
密閉空間は、減圧を終了して大気圧に戻す際に、元の状
態に復帰する。
【0017】本発明の液晶表示装置の製造方法によれ
ば、液晶を注入するための注入口の近傍にシール材と同
一の材料によって閉ループパターンを形成し、真空注入
法による減圧時に、閉ループパターンによって構成され
た密閉空間の内部と外部との圧力差によって、密閉空間
を膨らませて注入口のギャップを広げ、液晶表示パネル
内部の減圧を行うことにより、液晶表示パネル内部の減
圧に要する時間を短縮することができる。尚、この膨ら
んだ密閉空間は、減圧を終了して大気圧に戻す際に、元
の状態に復帰する。
ば、液晶を注入するための注入口の近傍にシール材と同
一の材料によって閉ループパターンを形成し、真空注入
法による減圧時に、閉ループパターンによって構成され
た密閉空間の内部と外部との圧力差によって、密閉空間
を膨らませて注入口のギャップを広げ、液晶表示パネル
内部の減圧を行うことにより、液晶表示パネル内部の減
圧に要する時間を短縮することができる。尚、この膨ら
んだ密閉空間は、減圧を終了して大気圧に戻す際に、元
の状態に復帰する。
【0018】
【発明の実施の形態】図1乃至図6を用いて、本発明の
実施の形態について説明する。図1は本発明に係わる液
晶表示パネルを示す平面図、図2は図1の注入口付近を
示す拡大図、図3は図1の注入口が拡大されている状態
を示す断面図、図4は本発明に係わる他の液晶表示パネ
ルの注入口付近を示す平面図、図5は一般的な液晶表示
パネルを示す平面図、図6は一般的な液晶表示パネルを
示す断面図である。
実施の形態について説明する。図1は本発明に係わる液
晶表示パネルを示す平面図、図2は図1の注入口付近を
示す拡大図、図3は図1の注入口が拡大されている状態
を示す断面図、図4は本発明に係わる他の液晶表示パネ
ルの注入口付近を示す平面図、図5は一般的な液晶表示
パネルを示す平面図、図6は一般的な液晶表示パネルを
示す断面図である。
【0019】一般的な液晶表示パネルの構造は、図5お
よび図6に示すように、一対の基板1aおよび1b間に
直径約5μmの球状スペーサー2が分散配置され、一対
の基板1aおよび1bのギャップが保たれている。ま
た、一対の基板1aおよび1bは、シール材3を介して
接着されており、約5μmのギャップ空間には液晶5が
充填されている。
よび図6に示すように、一対の基板1aおよび1b間に
直径約5μmの球状スペーサー2が分散配置され、一対
の基板1aおよび1bのギャップが保たれている。ま
た、一対の基板1aおよび1bは、シール材3を介して
接着されており、約5μmのギャップ空間には液晶5が
充填されている。
【0020】液晶表示パネルの1辺にはシール材3によ
って形成される注入口3aが設けられ、注入口3aから
液晶5を注入充填するが、その時の液晶5の流れを制御
する目的で、注入口3a近傍に所謂どて3cがシール材
3によって形成される。どて3cは、液晶表示パネル内
に注入された液晶5が縦方向だけに進行して横側に未充
填空間が生じないように、横方向にも液晶5が流れてい
くように設けられている。
って形成される注入口3aが設けられ、注入口3aから
液晶5を注入充填するが、その時の液晶5の流れを制御
する目的で、注入口3a近傍に所謂どて3cがシール材
3によって形成される。どて3cは、液晶表示パネル内
に注入された液晶5が縦方向だけに進行して横側に未充
填空間が生じないように、横方向にも液晶5が流れてい
くように設けられている。
【0021】また、シール材3中には、ギャップ保持の
ためのガラスファイバー製スペーサーが1〜2%混入さ
れている。シール材3の塗布工程は、所望の形状に加工
したスクリーン版を用いて基板1aまたは1bに印刷す
る方法、または高精度のディスペンサーと搬送系とによ
って基板1aまたは1bにパターンを描画する方法等が
広く用いられている。
ためのガラスファイバー製スペーサーが1〜2%混入さ
れている。シール材3の塗布工程は、所望の形状に加工
したスクリーン版を用いて基板1aまたは1bに印刷す
る方法、または高精度のディスペンサーと搬送系とによ
って基板1aまたは1bにパターンを描画する方法等が
広く用いられている。
【0022】また、液晶5の注入後には、注入口3aを
接着剤で固める封止処理が施され、液晶5が液晶表示パ
ネルから漏れないようにしている。封止工程は、まず注
入口3aに付着した液晶5を十分にふき取った後、紫外
線硬化型のアクリル樹脂等の封止樹脂7をディスペンサ
ーを用いて注入口3aに塗布し、紫外線を照射して硬化
させる工程である。
接着剤で固める封止処理が施され、液晶5が液晶表示パ
ネルから漏れないようにしている。封止工程は、まず注
入口3aに付着した液晶5を十分にふき取った後、紫外
線硬化型のアクリル樹脂等の封止樹脂7をディスペンサ
ーを用いて注入口3aに塗布し、紫外線を照射して硬化
させる工程である。
【0023】本発明に係わる液晶表示パネルは、図1お
よび図2に示すように、注入口3a近傍にシール材3に
よって形成された閉ループパターン3bを設けることに
より、液晶表示パネルの内部に密閉空間4を有すること
になる。この液晶表示パネルを大気圧環境下で形成すれ
ば、当然この密閉空間4の内部の圧力は大気圧で維持さ
れることになる。
よび図2に示すように、注入口3a近傍にシール材3に
よって形成された閉ループパターン3bを設けることに
より、液晶表示パネルの内部に密閉空間4を有すること
になる。この液晶表示パネルを大気圧環境下で形成すれ
ば、当然この密閉空間4の内部の圧力は大気圧で維持さ
れることになる。
【0024】この状態で真空注入法によって注入を行う
と、真空チャンバー内が減圧されるにつれて、注入口3
aから液晶表示パネル内部が排気されるが、図3に示す
ように、密閉空間4は外部との圧力差で膨らむ。この状
態は、注入口3aのギャップを広げている状態であるた
め、液晶表示パネル内部の排気には好都合であり、液晶
表示パネル内部の排気時間を大幅に短縮することができ
る。
と、真空チャンバー内が減圧されるにつれて、注入口3
aから液晶表示パネル内部が排気されるが、図3に示す
ように、密閉空間4は外部との圧力差で膨らむ。この状
態は、注入口3aのギャップを広げている状態であるた
め、液晶表示パネル内部の排気には好都合であり、液晶
表示パネル内部の排気時間を大幅に短縮することができ
る。
【0025】液晶表示パネル内部の排気が完了すれば、
注入口3aを液晶5に浸し、真空チャンバー内を大気圧
に戻すことにより、密閉空間4は萎んで元の状態に戻
り、従来同様に液晶表示パネル内部に液晶5を充填する
ことができる。
注入口3aを液晶5に浸し、真空チャンバー内を大気圧
に戻すことにより、密閉空間4は萎んで元の状態に戻
り、従来同様に液晶表示パネル内部に液晶5を充填する
ことができる。
【0026】液晶表示パネル内部への液晶5の充填が完
了すれば、封止樹脂7によって注入口3aを封止し、分
断ライン6に沿って分断する。このようにすれば、閉ル
ープパターン3bを液晶表示パネルから切り離すことが
でき、液晶表示装置の狭額縁化に影響を与えることがな
い。
了すれば、封止樹脂7によって注入口3aを封止し、分
断ライン6に沿って分断する。このようにすれば、閉ル
ープパターン3bを液晶表示パネルから切り離すことが
でき、液晶表示装置の狭額縁化に影響を与えることがな
い。
【0027】尚、液晶5の注入後、分断ライン6に沿っ
て液晶表示パネルと閉ループパターン3bとを分断した
後、注入口3aの封止を行うようにしてもかまわない。
て液晶表示パネルと閉ループパターン3bとを分断した
後、注入口3aの封止を行うようにしてもかまわない。
【0028】また、図4に示すように、どて3cを閉ル
ープパターンとして形成し、どて3c内部に密閉空間4
を設けるようにしてもよい。この構成によれば、閉ルー
プパターンを分断する必要がないため、工程を簡略化す
ることができる。
ープパターンとして形成し、どて3c内部に密閉空間4
を設けるようにしてもよい。この構成によれば、閉ルー
プパターンを分断する必要がないため、工程を簡略化す
ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明の液晶表示
装置によれば、液晶を注入するための注入口の近傍にシ
ール材と同一の材料によって閉ループパターンが形成さ
れていることにより、液晶表示パネル内部の減圧に要す
る時間を短縮することができるため、製造効率を向上さ
せることができる。
装置によれば、液晶を注入するための注入口の近傍にシ
ール材と同一の材料によって閉ループパターンが形成さ
れていることにより、液晶表示パネル内部の減圧に要す
る時間を短縮することができるため、製造効率を向上さ
せることができる。
【0030】本発明の液晶表示装置の製造方法によれ
ば、液晶を注入するための注入口の近傍にシール材と同
一の材料によって閉ループパターンを形成し、真空注入
法による減圧時に、閉ループパターンによって構成され
た密閉空間の内部と外部との圧力差によって、密閉空間
を膨らませて注入口のギャップを広げ、液晶表示パネル
内部の減圧を行うことにより、特別な工程を追加するこ
となく、液晶表示パネル内部の減圧に要する時間を短縮
することができるため、製造効率を向上させることがで
きる。
ば、液晶を注入するための注入口の近傍にシール材と同
一の材料によって閉ループパターンを形成し、真空注入
法による減圧時に、閉ループパターンによって構成され
た密閉空間の内部と外部との圧力差によって、密閉空間
を膨らませて注入口のギャップを広げ、液晶表示パネル
内部の減圧を行うことにより、特別な工程を追加するこ
となく、液晶表示パネル内部の減圧に要する時間を短縮
することができるため、製造効率を向上させることがで
きる。
【図1】本発明に係わる液晶表示パネルを示す平面図で
ある。
ある。
【図2】図1の注入口付近を示す拡大図である。
【図3】図1の注入口が拡大されている状態を示す断面
図である。
図である。
【図4】本発明に係わる他の液晶表示パネルの注入口付
近を示す平面図である。
近を示す平面図である。
【図5】一般的な液晶表示パネルを示す平面図である。
【図6】一般的な液晶表示パネルを示す断面図である。
1a、1b 基板 2 スペーサー 3 シール材 3a 注入口 3b 閉ループパターン 3c どて 4 密閉空間 5 液晶 6 分断ライン 7 封止樹脂
Claims (2)
- 【請求項1】 一対の基板がシール材を介して貼り合わ
され、前記基板と前記シール材とで囲まれた領域に液晶
が注入された液晶表示装置において、 前記液晶を注入するための注入口の近傍に前記シール材
と同一の材料によって閉ループパターンが形成されてい
ることを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項2】 一対の基板をシール材を介して貼り合わ
せ、前記基板と前記シール材とで囲まれた領域に真空注
入法を用いて液晶を注入する液晶表示装置の製造方法に
おいて、 前記液晶を注入するための注入口の近傍に前記シール材
と同一の材料によって閉ループパターンを形成し、前記
真空注入法による減圧時に、前記閉ループパターンによ
って構成された密閉空間の内部と外部との圧力差によっ
て、前記密閉空間を膨らませて前記注入口のギャップを
広げ、液晶表示パネル内部の減圧を行うことを特徴とす
る液晶表示装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13633198A JPH11326924A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 液晶表示装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13633198A JPH11326924A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 液晶表示装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11326924A true JPH11326924A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15172732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13633198A Pending JPH11326924A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 液晶表示装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11326924A (ja) |
-
1998
- 1998-05-19 JP JP13633198A patent/JPH11326924A/ja active Pending
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