JPH11326407A - 周波数分析方法及びこの方法を用いた掃引型スペクトラム・アナライザ - Google Patents

周波数分析方法及びこの方法を用いた掃引型スペクトラム・アナライザ

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JPH11326407A
JPH11326407A JP10131687A JP13168798A JPH11326407A JP H11326407 A JPH11326407 A JP H11326407A JP 10131687 A JP10131687 A JP 10131687A JP 13168798 A JP13168798 A JP 13168798A JP H11326407 A JPH11326407 A JP H11326407A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速で周波数分析が可能な周波数分析方法
と、この周波数分析方法を用いた掃引型スペクトラム・
アナライザを提供する。 【解決手段】 周波数掃引が可能な局部発振器と、被測
定信号の周波数と局部発振器の周波数掃引信号とを混合
するミキサと、ミキサの出力から一定周波数の帯域幅に
制限された中間周波信号を抽出する中間周波数フィルタ
とによって構成され、被測定信号に含まれる周波数成分
を時間軸上に弁別して出力する時間−周波数変換手段
と、この時間−周波数変換手段から出力される中間周波
信号の周波数帯域幅を制限して取り出し、被測定信号に
含まれる周波数成分を抽出する分解能フィルタとを具備
して構成される掃引型スペクトラム・アナライザにおい
て、中間周波信号の周波数掃引を相殺し、一定周波数の
信号に固定化し、この周波数を固定化した信号を分解能
フィルタに入力することにより高速周波数分析を可能と
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は各種の信号に含ま
れる周波数成分を分析することに利用される周波数分析
方法と、この周波数分析方法をいた掃引型スペクトラム
・アナライザに関し、特に高分解能でありながら高速掃
引を可能とした周波数分析方法と、掃引型スペクトラム
・アナライザを提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】スペクトラム・アナライザには周波数分
析の方法の違いに対応して掃引型スペクトラム・アナラ
イザと、FFT型スペクトラム・アナライザとが存在す
る。掃引型スペクトラム・アナライザとは局部発振器が
連続的に周波数掃引し、この周波数掃引動作により被測
定信号に含まれる周波数スペクトラム成分を一定周波数
成分から成る中間周波信号に変換し、この中間周波信号
の電力を検出してスペクトラム成分として陰極線管の管
面上に表示させる形式のスペクトラム・アナライザを指
す。
【0003】FFT型スペクトラム・アナライザとは局
部発振器の発振周波数をステップ状に変化させ、各ステ
ップにおいて高速フーリエ変換手段(FFT)によりス
ペクトラムに分解し、その全ステップで得られたフーリ
エ変換結果をメモリに蓄え、表示器に表示させる形式の
スペクトラム・アナライザを指す。掃引型スペクトラム
・アナライザには一度の周波数掃引動作により全ての周
波数分析結果が得られる特徴が存する反面、周波数分解
能を高めるに従って一度の周波数分析に要する時間(周
波数掃引時間)を長く採らなければならない欠点があ
る。
【0004】これに対し、FFT型スペクトラム・アナ
ライザは周波数分析に要する時間は掃引型のそれより短
くて済む。しかしながら、その反面、周波数分析動作が
ステップ状に行われることからして、周波数分析結果が
離散的となり、被測定信号に含まれる全てのスペクトラ
ム成分を的確に抽出できない欠点を持つ。このように掃
引型スペクトラム・アナライザとFFT型スペクトラム
・アナライザには一長一短があるものの、仮に掃引型ス
ペクトラム・アナライザに高速掃引動作の道が開かれる
のであれば掃引型スペクトラム・アナライザには優れた
特質を包含していると言える。
【0005】掃引型スペクトラム・アナライザが高速化
できない理由は多くの専門書(例えば日刊工業新聞社発
行、スペクトラム・アナライザ−理論と応用−モーリス
エンゲルソン,フレッド テリュースキー共著・岡田
清隆訳,株式会社トッパン発行、スペクトラム/ネット
ワーク・アナライザ R.A.ウィッテ著,竹田輝夫・
荒井信隆訳等)に解説されているから、ここでは本願発
明を理解する上で必要とする事項のみに絞ってごく簡単
に説明することにする。
【0006】先ず、掃引型スペクトラム・アナライザの
基本構成について説明する。図13に掃引型スペクトラ
ム・アナライザの構成を最も簡素化して示す。基本的に
はミキサ12と、局部発振器13と、中間周波フィルタ
14と、鋸歯状波発生器15と、表示器16とによって
構成することができる。局部発振器13は予め設定され
た周波数範囲fL0〜fH1まで周波数掃引し、この周波数
掃引信号LOをミキサ12に入力する。
【0007】ミキサ12には入力端子11に入力した被
測定信号Sin、局部発振器から入力した周波数掃引信号
LOとが与えられ、これらの信号の乗算を実行する。中
間周波フィルタ14の通過帯域の中心周波数をfIFとし
た場合、被測定信号Sinに周波数f1 ,f2 ,f3 (f
<f2 <f3 )の周波数を持つ信号S1 ,S2 ,S3
含むものにすると、周波数掃引信号LOの周波数fL0
L0−f1 =fIF,f L0−f2 =fIF,fL0−f3 =f
IFの条件に一致するごとに中間周波フィルタ14から中
間周波信号SIF1 ,SIF2 ,SIF3 を抽出することがで
きる。
【0008】中間周波フィルタ14から抽出された中間
周波信号SIF1 ,SIF2 ,SIF3 を表示器16の垂直端
子Yに入力し、表示器16の水平端子Xに鋸歯状波発生
器15から出力される鋸歯状波SW を与えることにより
表示器16には横軸Xを周波数軸として中間周波信号S
IF1 ,SIF2 ,SIF3 が周波数f1 ,f2 ,f3 (f<
2 <f3 )の順に配列されて表示される。
【0009】図13に示した例では中間周波フィルタ1
4で抽出した中間周波信号SIF1 ,SIF2 ,SIF3 をそ
のまま表示器16の垂直端子Yに入力した場合を示した
が、図14に示すように中間周波フィルタ14の出力側
に検波器17を配置することにより、整流平滑化された
片極性のエンベロープを持つ周波数スペクトラム
IF 11,SIF12,SIF13を表示することができる。
【0010】現実には局部発振器13の周波数掃引幅と
比較して中間周波フィルタ14の帯域幅が狭いので、被
測定信号Sinに含まれる信号S1 ,S2 ,S3 が単一周
波数の正弦波であるならば、周波数スペクトラム
IF11,SIF12,SIF13は図15に示すように線スペク
トラムとして見える。以上によりミキサ12と、周波数
掃引信号を発生する局部発振器13と、中間周波フィル
タ14によって被測定信号Sinに含まれる信号S1 ,S
2 ,S3 を周波数弁別し、周波数掃引動作に伴う時間の
経過に従って時間軸上に配列された中間周波信号
IF1 ,SIF2 ,SIF3 に変換することができることが
理解できよう。従って、以下ではミキサ12,局部発振
器13,中間周波フィルタ14から成る周波数弁別手段
を時間−周波数変換手段18と称することにする。
【0011】ここで、図13に示した中間周波信号S
IF1 に注目する。中間周波フィルタ14がミキサ12か
ら出力される差の周波数fL0−f1 の信号Smix1に対し
て応答する様子を図16に示す。ここで、中間周波フィ
ルタ14の中心周波数が10MHz,−3dBで規定される
中間周波フィルタ14の通過帯域幅を±1MHz,信号S
1 の周波数f1 がf1 =100MHzとすると、局部発振
器13の発振周波数fL0が充分ゆっくりとした速度で1
09MHzに近づくと、fL0−f1 =fIFが109−10
0=9MHzとなり、信号Smix1の周波数は中間周波フィ
ルタ14の通過帯域に入る。このため、中間周波フィル
タ14は応答を開始し、出力側に図16Bに示す9MHz
の中間周波信号B1 を出力し始める。
【0012】fL0が110MHzに近づくと、差の周波数
はfL0−f1 =10MHzとなり、このとき中間周波フィ
ルタ14から出力される信号は10MHzの周波数の信号
2となる。この信号B2 の周波数10MHzは、中間周
波フィルタ14の中心周波数であるため、信号B2 は最
大振幅となる。局部発振周波数fL0が110MHzを通過
すると、中間周波信号は次第に振幅が小さくなり、局部
発振周波数fL0が111MHzに近づくと、中間周波フィ
ルタ14から出力される信号Smix1の周波数は11MHz
に近づく、このとき出力される信号B3 の振幅は充分小
さくなる。
【0013】局部発振周波数fL0が111MHzを通過す
ると、信号Smix1の周波数は中間周波フィルタ14の通
過帯域外に出るため、中間周波フィルタ14は序々に応
答を終了する。図16Bに示した信号B1 ,B2 ,B3
の振幅の変化を継ぎ合わせると、図16Cに示す中間周
波信号SIF1 となる。この中間周波信号SIF1 の振幅
は、入力信号S1 の振幅に比例する。つまり入力信号S
1 ,S2 ,S3 の含有比が中間周波信号の振幅の比とな
って表示される。更に入力信号S1 ,S2 ,S3の周波
数f1 ,f2 ,f3 と互いに異なる周波数であっても、
中間周波信号は常に一定の周波数掃引幅、この例では9
MHzから11MHzまでの周波数掃引する信号として取り
出される。
【0014】ここで、先にもことわり書きしたように、
局部発振器13の発振周波数fL0が充分ゆっくりとした
速度で周波数掃引した場合には、中間周波信号SIF1
IF 2 ,SIF3 の各振幅の包絡線A1 ,A2 ,A3 (図
13参照)は忠実に中間周波フィルタ14のフィルタ特
性を再現し、正しいスペクトラム周波数と各スペクトラ
ムの電力値を表示することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、局部発
振器13の発振周波数fL0の周波数掃引速度を高速化し
たとすると、中間周波信号SIF1 ,SIF2 ,SIF3 の各
包絡線は図16Dに示すようにピーク周波数が中間周波
フィルタ14の中心周波数から高い周波数側にずれてし
まう現象と、ピータのレベルが低下してしまう2つの誤
差を発生する。また、掃引速度を更に高速化すると、図
16Eに示すように局部発振器13の周波数掃引幅のほ
ゞ全域が平坦な特性となる。
【0016】この2つの誤差の発生メカニズムに関する
解説は、先に記述した各種の専門書にゆだねることとす
るが、この誤差の発生が掃引型スペクトラム・アナライ
ザが高速化できない理由である。一般に言われている掃
引型スペクトラム・アナライザの掃引速度の限界は0.5
RBW2 と定義付けされている。ここでRBWとは掃引
型スペクトラム・アナライザの周波数分解能を決定する
フィルタの通過帯域幅を指す。従って、上述した例では
中間周波フィルタ14の通過帯域幅に相当する。この定
義から明らかなように、分解能を高く採るためにフィル
タの通過帯域幅RBWを狭くすればする程、それだけ掃
引速度の限界はフィルタの帯域幅RBWの2乗に反比例
して遅くしなければならない不都合が生じる。
【0017】掃引型スペクトラム・アナライザにおける
掃引速度を高速化しようとする試みが各種提案されてい
る。その一例を挙げると、例えば特開平4−22177
7号公報により提案されている例がある。図17はその
公報に記載されているスペクトラム・アナライザの構成
を示す。図17において18はミキサ12と、局部発振
器13と、中間周波フィルタ14で構成される時間−周
波数変換手段を示す。時間−周波数変換手段18で時間
軸上に配列された中間周波信号はAD変換器19でデジ
タル信号に変換され、このデジタル信号を直交検波器2
0に入力し、直交検波器20で複素信号に変換し、複素
信号を分解能フィルタ21に入力し、この分解能フィル
タ21で複素信号に狭帯域の分解能フィルタ特性を畳み
込み演算によって乗ずることにより分解能を決定し、こ
の分解能フィルタ21を通じて電力を検出し、スペクト
ラム成分をメモリ22に取り込み、このメモリ22に取
り込んだスペクトラム成分をマイクロコンピュータによ
って構成される制御器23を通じて表示器16に送り込
み、表示器16にスペクトラムを表示する。
【0018】ここで、先に提案された発明では較正メモ
リ24が設けられ、この較正メモリ24によって高速掃
引時に発生するスペクトラムの電力の低減誤差と、周波
数シフト誤差を補正し、補正されたスペクトラムを表示
器16に表示させる構成としている。このように、先に
提案された発明では高速掃引動作に伴って、電力の低減
誤差と、周波数シフト誤差が発生することを除去しよう
とする考えはなく、発生してしまった誤差を補正して正
しく見せようとする技術思想である。この結果、高速化
の成果として「掃引速度=2.266×RBW2 とな
る。」と主張している。この高速化の成果は従来から定
義されている掃引速度の限界0.5RBW2 と比較して高
々4倍程度高速化されただけで、分解能フィルタの通過
帯域幅RBWの2乗の項が依然として残されており、真
の高速化とは言えない。
【0019】この発明の目的は、分解能フィルタの通過
帯域幅RBWの2乗の項を除去し、真に高速化を達する
ことができる掃引型スペクトラム・アナライザを提案す
るものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明ではスペクトラ
ム・アナライザの信号系路の中で、最も狭帯域特性に制
限される分解能フィルタに入力される信号の周波数を、
この分解能フィルタの中心周波数と一致した周波数に固
定化し、一定周波数の信号を抽出して、これを被測定信
号Sinに含まれる周波数成分とする周波数分析方法と、
この周波数分析方法を用いた掃引型スペクトラム・アナ
ライザを提案するものである。
【0021】この発明の周波数分析方法によれば、狭帯
域特性を持つ分解能フィルタに与える信号を、この分解
能フィルタの通過帯域の中心周波数に固定化することが
できる。この結果、分解能フィルタを通過する信号は周
波数遷移が全くないため、分解能フィルタは高速応答が
可能となる。結果として掃引速度の限界は「掃引速度の
限界値=0.5×Bd ×RBW」となる。ここでBd はス
ペクトラム・アナライザの信号系路中において、分解能
フィルタの次に通過帯域幅が狭い部分の通過帯域幅を示
す。通常この帯域幅はA/Dコンバーターのサンプリン
グ周波数の1/4程度である。従って、例えばBd =1
0KHz,RBW=10Hzの場合、従来方式によれば、 掃引速度=0.5×102 =5×10 特開平4−221777号公報の発明によれば 掃引速度=2.266×102 =22.66×10 本願発明 掃引速度=0.5×10×103 ×10=5×103 となる。
【0022】従って、この発明によれば従来の方式の約
100倍の高速化が達せられる。また特開平4−221
777号公報記載の発明と比較すると、約20倍の高速
化が実現できる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1にこの発明の周波数分析方法
を実現する最も簡素化した原理構成図を示す。この発明
の請求項1では時間−周波数変換手段18で時間方向に
周波数弁別して抽出した中間周波信号SIFに、この中間
周波信号SIFの周波数遷移方向とは逆向きに周波数掃引
される逆掃引信号XLOを乗算し、その乗算結果に得ら
れる一定周波数成分を被測定信号Sinに含まれる周波数
スペクトラムとして抽出する周波数分析方法を提案す
る。
【0024】この周波数分析方法を実現するために、図
1に示すように時間−周波数変換手段18の出力側に逆
チャープ補正手段25を設ける。この逆チャープ補正手
段25は乗算器(ミキサ)25Aと副局部発振器25B
とによって構成することができる。副局部発振器25B
は主局部発振器13の周波数掃引方向とは逆向きの逆掃
引信号XLOを発生し、この逆掃引信号XLOを乗算器
25Aで中間周波信号SIFに乗算する。
【0025】時間−周波数変換手段18から出力される
中間周波信号SIFは先にも説明したように、被測定信号
inに含まれる信号成分S1 ,S2 ,S3 の周波数
1 ,f 2 ,f3 と、主周波数掃引信号LOとその差が
(この例では差の周波数で説明するが和の周波数を採っ
てもよい)中間周波フィルタ14の通過周波数帯域に侵
入するごとに一定周波数帯域幅で周波数遷移する中間周
波信号SIFを出力する。
【0026】逆掃引信号XLOの周波数掃引方向を、こ
の中間周波信号SIFの周波数掃引方向と逆向きに採ると
共に、その周波数掃引幅を中間周波フィルタ14の通過
帯域幅と同等か、それより狭い帯域幅に選定する。図2
を用いてこの発明による周波数分析方法を詳細に説明す
る。図2Aは被測定信号Sinに含まれる信号成分S1
2 ,S3 を示す。図2Bは主周波数掃引信号Swを示
す。図示する例では100MHzから300MHzまで周波
数掃引する例を示す。図2Cは乗算器25Aに入力する
逆掃引信号XLOの周波数掃引状況を示す。図示する例
では図2Dに示す中間周波フィルタ14の通過帯域幅Δ
fが2MHzである場合を例示して説明する。従って、こ
こでは逆掃引信号XLOの周波数掃引幅も3MHz〜1M
Hzの2MHzに選定し、更に主周波数掃引速度と逆掃引速
度とを同速とすることにより、主周波数掃引信号Swが
1掃引する時間と、逆掃引信号XLOが100回周波数
掃引する時間を一致させている。
【0027】ここで、被測定信号Sinに含まれる信号成
分S1 の周波数が91MHzであったとすると、主周波数
掃引信号Swの周波数が100〜102MHzの範囲を周
波数掃引するとき、中間周波信号SIFの周波数は9MHz
〜11MHzに周波数遷移し、中間周波フィルタ14を通
過し、乗算器25Aに入力される。主局部発振器13の
周波数掃引動作と連動して副局部発振器25Bの周波数
掃引動作が開始されると、中間周波信号SIFの周波数が
9MHz(図2F参照)のとき、逆掃引信号XLOの周波
数は図2Cに示すように3MHzとなる。その和の周波数
は12MHzとなる。
【0028】中間周波信号SIF(図2E参照)の周波数
が10MHzのとき、逆掃引信号XLOの周波数は2MHz
となる。その和の周波数は12MHzとなる。中間周波信
号SIFの周波数が11MHzのとき、逆掃引信号XLOの
周波数は1MHzとなる。その和の周波数は12MHzとな
る。このように、中間周波信号SIFの周波数遷移に対し
て逆向きの周波数掃引信号XLOを乗算し、和の周波数
成分を求めると一定周波数の信号成分SOUT (図2G)
を抽出することができる。従って、分解能フィルタ21
の通過帯域の中心周波数をこの例では12MHzに設定す
ることにより、和の周波数を持つ一定周波数の信号成分
OUT を得ることができる。図1の例では、この一定周
波数の信号成分SOUT のエンベロープA1 が信号成分S
1 の周波数スペクトラムとして表示される。
【0029】分解能フィルタ21は一定周波数の信号成
分SOUT を抽出すればよいから、その通過帯域幅を充分
狭く採っても高速応答が可能である。この結果、主周波
数掃引速度を高速化しても分解能フィルタ21は一定周
波数の信号成分SOUT を抽出すればよいから、充分応答
することができる。なお、上述の説明は被測定信号Sin
に含まれる信号成分S1 の周波数が逆掃引信号XLOの
掃引幅の丁度中央に位置する場合を例示して説明した
が、図2に示す信号成分S2 ,S3 のように逆周波数掃
引動作の境界部分にまたがる場合でも、上述と同等の動
作を実行することができる。
【0030】図1では分解能フィルタ21の出力をその
まゝ表示器16の垂直端子Yに入力した場合を例示した
が、図3に示すように分解能フィルタ21の出力側に検
波器17を付加することにより、表示器16には検波さ
れた片極性のエンベロープが周波数スペクトラムとして
表示される。また、図4に示すように検波器17の前段
側に対数増幅器LOGを挿入することにより、表示され
るスペクトラムの強度を対数表示することができる。
【0031】ところで、図1及び図3は極めて原理的な
説明を行うために例示した構成である。現実には種々の
構成が付加される。つまり、図1に示した構成では、逆
掃引信号XLOの1掃引で中間周波フィルタ14の通過
帯域全体を逆掃引し、1回の逆チャープ補正動作で1本
の周波数スペクトラムを描かせるものとして説明した
が、現実には中間周波フィルタ14の通過帯域幅を複数
回に分けて逆チャープ補正し、各逆チャープ補正ごとに
その抽出結果をサンプルホールドし、複数のサンプルホ
ールド結果を継ぎ合わせて1本の周波数スペクトラムを
描かせるように構成される。
【0032】図5はその実施例を示す。図5に示す実施
例では時間−周波数変換手段18の出力側に4個の逆チ
ャープ補正ユニット271 〜274 を設け、これら複数
の逆チャープ補正ユニット271 〜274 によって中間
周波信号SIFをわずかな時間差を持たせて逆チャープ補
正し、各逆チャープ補正によって抽出した一定周波数成
分の検波出力値をサンプルホールドし、各サンプルホー
ルドした結果をスキャナ28で取り出し、スキャナ28
で取り出した各サンプルホールド値を共通のサンプルホ
ールド回路29に順次取り込み、このサンプルホールド
回路29に取り込んだ電圧信号をローパスフィルタ30
に入力し、ローパスフィルタ30を通じて連続した電圧
信号として取り出し、この連続信号を表示器16の垂直
端子Yに入力するように構成した場合を示す。
【0033】この場合に用いられる逆チャープ補正ユニ
ット271 〜274 の構成を図6に示す。図6に示す例
では分解能フィルタ21と検波器17との間に対数増幅
器LOgを配置すると共に、検波器17の出力側にサン
プルホールド回路34を配置し、サンプルホールド回路
34のサンプルホールド値を各逆チャープ補正ユニット
271 〜274 の出力とした場合を示す。なお、サンプ
ルホールド回路34にサンプリングパルスを与えるパル
ス供給通路に挿入した遅延回路35は副鋸歯状波発生器
26にトリガ信号を供給したタイミングから、副掃引の
終了までの時間に相当する遅延時間を持つ遅延回路を示
す。従って、サンプルホールド回路34は各逆チャープ
補正ユニット271 〜274 において、逆チャープ補正
の終了時点におけるタイミングでサンプリングパルスが
与えられ、その時点までに充電された検波出力をサンプ
ルホールドすることになる。
【0034】各逆チャープ補正ユニット271 〜274
の各クロック入力端子CKに供給されるクロックは図5
に示す分周器32から供給される。分周器32はクロッ
ク発生器31が出力するクロックをこの例では1/4の
周波数に分周する1/4分周器とされ、更に図7Bに示
す4相のクロックP1 〜P4 を出力する。このクロック
1 〜P4 を各逆チャープ補正ユニット271 〜274
に入力することにより、各クロックP1 〜P4 の供給タ
イミングごとに副鋸歯状波発生器26がトリガされ、図
7Cに示す4相の逆鋸歯状波SUBSW1 〜SUBSW4
発生する。この逆鋸歯状波SUBSW1 〜SUBSW4 によ
り各逆チャープ補正ユニット271 〜274 ごとに逆チ
ャープ補正動作を実行し、各逆チャープ補正の終了タイ
ミングごとに検波器17の検波出力をサンプルホールド
する。各逆チャープ補正ユニット271 〜274 にサン
プルホールドされたサンプル電圧をスキャナ28でクロ
ック発生器31が出力するクロックCLの周期で取り出
し、その取り出したサンプルホールド電圧をサンプルホ
ールド回路29に取り出し、更にそのサンプルホールド
電圧をローパスフィルタ30を通じて取り出すことによ
り連続した電圧信号として取り出すことができ、スペク
トラムを表示する電圧信号を得ることができる。
【0035】この場合の逆チャープ補正動作の逆周波数
掃引帯域幅は時間−周波数変換手段18が出力する中間
周波信号SIFの帯域幅と同等か、それよりわずかに狭い
範囲に選定する。要は各逆チャープ補正ユニット271
〜274 の逆チャープ補正動作中において、中間周波信
号SIFの周波数が中間周波フィルタ14Bの通過帯域内
のどの周波数位置にあっても、各逆チャープ補正ユニッ
ト271 〜274 は必ずその中間周波信号を取り込める
条件を満たせばよい。逆チャープ補正ユニット271
274 の数は4個に限られるものでなく、2個以上任意
の数に選定することができる。またクロックCLの周波
数は主周波数掃引時間を、例えば1000等分乃至それ
以上に分割できる周波数に選定すればよい。
【0036】なお、図5に示す時間−周波数変換手段1
8では固定の局部発振器13Bを設けた構成を示すが、
この固定の局部発振器13Bは、イメージ信号除去のた
めにこの時間−周波数変換手段18から出力される中間
周波信号SIFの周波数をこの固定局部発振器13Bの発
振周波数分だけ上側または下側に周波数シフトさせるだ
けに設けた例を示し、発明の要旨とは関係ない。
【0037】図8はこの発明の周波数分析方法を用いた
スペクトラム・アナライザの他の例を示す。この例では
時間−周波数変換手段18の後段に直交検波器20を設
け、この直交検波器20で時間−周波数変換手段18が
出力する中間周波信号SIFを直交検波し、実数部Iと虚
数部Qから成る複素信号を求め、これらの実数部Iと虚
数部Qの信号成分を複数の逆チャープ補正ユニット27
1 〜274 に入力し、各逆チャープ補正ユニット271
〜274 において実数部Iと虚数部Qごとに逆チャープ
補正を施し、逆チャープ補正の後にI2 +Q2 を求めて
電力を算出し、この電力をスキャナ28で取り出し、更
に共通のサンプルホールド回路29とローパスフィルタ
30で連続信号とし、表示器16の垂直端子Yに入力し
て被測定信号Sinの周波数スペクトラムを表示させる構
成としたものである。
【0038】図9に各逆チャープ補正ユニット271
274 の内部構成を示す。逆チャープ補正手段25では
4個の乗算器25A1 〜25A4 を設け、実数部Iと虚
数部Qに関してそれぞれ逆チャープ補正を施す。加算器
37Aの部分では、実数部Iの逆チャープ補正を施した
信号から、虚数部Qの逆チャープ補正を施した信号を減
算し、この減算動作により実数部Iの成分を安定したベ
ースバンド信号(直流分を含む信号)に整える処理を施
している。加算器37Bも同様に虚数部Qの成分を安定
したベースバンド信号に整える処理を実行している。
【0039】つまり、直交検波器20では直交検波によ
り出力する実数部Iと虚数部Qの成分は、本来ベースパ
ンド信号となる特性を持っている。しかしながら、逆チ
ャープ補正を施すことにより、例えばビート等を発生
し、安定したベースパンド信号を得ることがむずかしい
状況にある。このために、この例では実数部Iの逆チャ
ープ補正を施した信号から虚数部Qを逆チャープ補正し
た信号成分を減算し、この結果として安定した実数部I
の逆チャープ信号を得るように構成したものである。虚
数部Q側も同様の理由で加算器37Bを設け、加算器3
7Bで虚数部Qの逆チャープ補正した信号に実数部Iの
逆チャープ補正した信号を加えて安定したベースパンド
信号を得るように構成している。
【0040】従って、分解能フィルタ21Aと21Bは
ローパスフィルタが用いられ、これら分解能フィルタ2
1Aと21Bからベースパンド信号を取り出すように構
成する。乗算器38Aと38Bは2乗回路を構成し、こ
の2乗回路38Aと38Bで実数部Iと虚数部Qの2乗
2 とQ2 を求め、加算器39で加算して電力I2 +Q
2 を得る。
【0041】この加算して求めた電力I2 +Q2 を対数
増幅器LOgで対数増幅し、検波器17で検波し、その
検波出力をサンプルホールド回路34でサンプルホール
ドし、そのサンプルホールド出力SHを図8に示したス
キャナ28に出力する。この実施例でもサンプルホール
ド回路34に与えるサンプリングパルスは遅延回路35
で逆チャープ補正動作期間に相当する時間遅延させ、逆
チャープ補正動作の終了近くでサンプリング動作させる
構成としている。
【0042】この実施例のように、中間周波信号SIF
直交検波し、その直交検波した複素データIとQを各別
に逆チャープ補正し、電力I2 +Q2 を算出する構成と
した場合には、正確な電力比を持つスペクトラムを求め
ることができる利点が得られる。換言すれば、図1,図
2,図5に示した実施例では、厳密には実数部のみにつ
いて取り扱う形態となり、スペクトラムの正確な電力比
を表示しているとは言えない。従って、正確なスペクト
ラムの表示を要求する場合は、図8に示した実施例のス
ペクトラム・アナライザを用いることになる。
【0043】以上説明した実施例は、全てアナログ回路
によって構成した例を示した。現実に逆チャープ補正の
容易性等を考慮すると、時間−周波数変換手段18以後
をデジタル回路によって構成した方がより簡素に構成す
ることができる。図10は時間−周波数変換手段18以
後をデジタル回路によって構成した場合を示す。このた
めに、この実施例では時間−周波数変換手段18の後段
にAD変換器19を設け、時間−周波数変換手段18か
ら出力される中間周波信号SIFをAD変換し、そのAD
変換出力を直交検波器20で直交検波し、この直交検波
器20から先に説明した複素信号IとQを得る。
【0044】直交検波器20で得られた複素信号IとQ
は、例えばデシメーションフィルタ等と呼ばれているデ
ータ選別手段42でローパス特性により高域成分を除去
し、データ数を減らすことにより、次段以後のメモリ容
量と計算処理の負荷を軽減するものとする。データ選別
手段42でデータ数を制限された複素信号を一旦バッフ
ァメモリ43に蓄えた後、逆チャープ補正手段25に入
力し、この逆チャープ補正手段25において周波数遷移
を相殺し、一定周波数に固定化する。
【0045】逆チャープ補正手段25はバッファメモリ
43に蓄えた複素信号を利用して過去に遡って演算処理
を実行することができる。この点でアナログ回路のよう
に多数の逆チャープ補正ユニット271 〜274 を設け
る必要がなく、デジタル回路が簡素に構成できる理由が
ここにある。逆チャープ補正を施した複素信号は分解能
フィルタ21で周波数制限し、更に2乗和がとられてそ
の出力はスペクトラム成分となり、メモリ22に取り込
まれる。
【0046】メモリ22に取り込まれたスペクトラム成
分は、コンピュータシステムで構成される制御器23に
より読み出され表示器16に表示される。また必要に応
じて入出力ポート46を介して外部の機器に転送され
る。逆チャープ補正手段25及び分解能フィルタ21は
それぞれデジタル回路化した場合、演算回路で構成さ
れ、演算処理によって逆チャープ補正動作と分解能フィ
ルタの周波数制限動作が実行される。
【0047】以下に数式を用いてデジタル回路における
演算処理の過程と、実際に高速掃引が可能であることを
明らかにする。先ず、スペクトラム・アナライザにおけ
る信号の流れを数式によって表現する。
【0048】主局部発振器13が出力する局部発振信号
L(t)は、 SPAN =SP:周波数掃引幅 Sweep Time=Ts:掃引時間 a = :時刻t=0における局部発振周波数 σ =SP/2Ts t =−Ts/2〜Ts/2 θ0 :初期位相 とすると、 L(t)=exp [−j(σt2 +at+θ0 )] ………(1) ベースバンド信号を逆チャープ補正を施すことなく、直
接分解能フィルタ21に供給した場合、中間周波フィル
タ14のインパルス応答h(t),データ選別手段42
のインパルス応答d(t)が分解能フィルタ21のイン
パルス応答g(t)より帯域が充分広いものとしてその
影響を無視すると、中間周波信号IFo(t)は IFo(t)=f(t) ×exp[−j(σt2 +at+θ0 )] ………(2) IFo(t)が直接分解能フィルタ21に与えられるとする
と、分解能フィルタ21から出力される最終IF信号I
Fg(t)は次式のように表される。
【0049】
【数1】 (3)式において、 σ=0,L(t) = exp〔−jat〕(周波数一定) 中間周波フィルタ14の帯域特性h(t)が周波数ドメ
インでデルタ関数δ(ω)であり、h(t)=1である
場合:(A)
【0050】
【数2】 となり、これは入力端子11に入力される被測定信号f
(t)のフーリエ変換にほかならない。(4)式はIF
L(t)が時間に関係なく、局部発振周波数(−a/2
π)における周波数成分であることを示している。しか
し、これは(A)が成り立つときであり、実際にはσは
ゼロではないし、g(t)もδ関数ではなく、いくらか
の誤差を容認しなければならない。
【0051】時間−周波数変換手段18が複数段縦続接
続された場合には(4)式の周波数aがシフトするだけ
である。ここで、主局部発振器13の周波数掃引を相殺
する逆チャープ信号u(t)を、 u(t) =exp[jσ(t−t0)2] ………(5) とし、これをIFo(t)に対して、時刻tO を中心にして
掛ける IFu(t)=f(t) × exp[ −j(a+2σt0)t+θ0 −σt0 2)] ………(5′) 更に分解能フィルタ21の帯域特性g(t)を、時刻t
O を中心に施す。
【0052】
【数3】 よって、IFg(t)は被測定信号f(t)のフーリエ
変換に分解能フィルタ21の周波数特性(g(t)のフ
ーリエ変換)G(ω)の畳み込みとして観測される。こ
れは時刻tには依存せず、逆チャープを施す中心時刻t
O に依存する(図11参照)。
【0053】IFg(t)の絶対値は、被測定信号f
(t)のパワ・スペクトラムにほかならない。従来のア
ナログ掃引方式では、掃引速度σが分解能フィルタ21
の帯域特性g(t)の分解能帯域幅の2乗に逆比例して
遅くしなければならないが、この発明によれば、それよ
り(h(t)の帯域幅)/(g(t)の帯域幅)倍速す
ることができる。
【0054】次に逆チャープ補正手段25について数式
を用いて説明する。逆チャープ補正手段25に入力され
る信号は周波数が時間に比例して増加し、位相が時間に
対して二次関数となるチャープ信号である。これは次式
で表される。 IFo(t)=f(t) ・exp[−j(σt2 +at+θ0 )] ………(7) 従来は(7)式の信号に分解能フィルタ21の帯域特性
g(t)を掛け、その出力を周波数成分としている。
【0055】3dBバンド幅がRBWであるガウレシャン
・フィルタの時間応答関数は g(t) =A・exp[−a・RBW2 ・t2] ………(8) である。aの値は実験的に求められる。ここではa=3.
4としておく。Aは電力較正のための定数であり、測定
システムにより実験的に定められる。実験的に −1/RBW≒−tg<t<tg≒1/RBW ………(9) の範囲を適用し、それ以外の範囲はゼロとすることで
(8)式が近似できる。(9)式の範囲は要求される測
定ダイナミックレンジに応じて適当に範囲を変更すれば
よい。
【0056】 guc(t) =A・exp 〔−a・RBW2 2 +jσt2 〕 ………(10) (7)式に示したチャープ信号IFo(t)に対してガウシ
ャン・フィルタ特性を施す(8)式の処理と、逆チャー
プ処理を施す(10)式の処理はどちらを先に行っても
よいが、同時に実行する関数として一括処理するのが最
も効率がよい。この場合も(8)式と同様に(9)式に
示す範囲外でゼロとして処理する。
【0057】(2)式に対して時刻to を中心に積分す
れば、時刻to におけるスペクトラム成分が求められ
る。 IFg(t0) =∫to+1/RBW to-1/RBW IF0(t)・guc(t-t0)dt ………(11) =∫to+1/RBW to-1/RBW [ {f(t)・exp[-j(σt2+at+θ0)}g(t-t0)exp[jσ(t-t 0 )2]] dt =∫to+1/RBW to-1/RBW [ {f(t)×g(t-t0)exp[-j{(a+2σt0)t+θ0-σt0 2 } ] }dt=F(a+2σt0)G(a+2σt0) exp[-j(θ0-σt0 2)] となり、(6)式と同じ結果が得られる(F,Gはf,
gのフーリエ変換)。
【0058】高速掃引が可能であることの説明 SPAN=10KHz,RBW=100Hz,Sweep Time
=15msecの例で説明する。時間−周波数変換手段18
から出力される中間周波信号IFo(t)は(7)式よ
り、 IFo(t)=f(t) ×exp[-j(σt2+at+θ0 )] RBW=100Hzであると、概ね20msecがその応答時
間となる。
【0059】時刻to における分解能フィルタ21の出
力は(11)式より IFg(to) =∫to+1/RBW to-1/RBWIFo(t)・g(t−t
o)dt である。フィルタは周波数=0Hzの1周期付近に反応す
るのであるが、これではSweep Time =15msecの全般
において反応してしまい結果としてスペクトラムは図1
2に曲線Cに示すように、本来の分解能フィルタ21の
帯域特性100Hzより拡がってしまう。
【0060】見かけのRBWが拡がらないためには分解
能フィルタ21の帯域特性g(t)の応答時間内におけ
る中間周波信号IFg(t)の周波数変化量がg(t)
の帯域幅より充分小さくなければならない。その掃引速
度の限界は各種の文献より0.5×RBW2 とされてい
る。一方、チャープ信号IF0 (t)に逆チャープ補正
を施すと、信号の周波数は時刻to における周波数fc
(図2)となる。その信号は(5′)より IFu(t) =f(t)・exp[-j((a+2σt0)t+θ0 −σt0 2)] h(t) ……(12) となり、これにガウス・フィルタ特性を掛けるとスペク
トラムが得られる。
【0061】
【数4】 (12)式は被測定信号f(t)を周波数シフトさせた
ものであり、被測定信号f(t)が正弦波信号であれば
(12)式も正弦波となる。この信号にガウス・フィル
タ特性を施せば、図12の曲線Cに示した過掃引現象は
発生しない。(13)式が正弦波信号であるためには掃
引速度σは直接関与しないことになる。掃引速度σを大
きくすればする程、短時間にスペクトルを得るための中
間周波信号を取得することができる。ただし、無制限に
大きくできるわけでなく、「(13)式において、ガウ
ス・フィルタの帯域特性g(t)の応答時間内におい
て、チャープ周波数の絶対値の最大がAD変換器19の
サンプル周波数fs で決まるナイキスト周波数以下であ
ること。」とする条件が満たされなければならない。
【0062】ガウス・フィルタの応答時間を2/RBW
とする。この時間内に図10に示した直交検波器20,
またはデータ選別手段(デシメーションフィルタ)42
の通過帯域幅より狭ければよい。無論このことはAD変
換器19またはデータ選別手段42のナイキスト周波数
よりも狭くなければならないことを意味している。その
具体的な値としては、AD変換器19またはデータ選別
手段42におけるサンプリング周波数の1/4から1/
2で規定することができる。この帯域幅をBdとする
と、局部発振器13は時間2/RBW内に帯域幅Bd だ
け周波数掃引することができることになる。つまり、掃
引速度は帯域幅Bd を(2/RBW)で割ったものにな
る。
【0063】この結果、 掃引速度=Bd (2/RBW)=0.5Bd ×RBW となる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
主局部発振器13の周波数掃引速度を規定する式にRB
2 が存在しないことから分解能フィルタ21の帯域幅
RBWを狭く設定し、分解能を高く設定しても掃引速度
を極端に遅くする必要はない。因みに、Bd =10KH
z,RBW=10Hzの場合、従来の掃引型スペクトラム
・アナライザと比較して1000倍程度高速となる。ま
た、Bd =10KHz,RBW=1Hzでは10000倍程
度高速となる。
【0065】このように、この発明によれば掃引型スペ
クトラム・アナライザが持つ致命的欠陥を解消すること
ができ、その効果は実用に供して頗る大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による周波数分析方法の原理を説明す
るためのブロック図。
【図2】この発明の周波数分析方法に用いる逆チャープ
補正動作を説明するための波形図。
【図3】図1に示した構成に検波器を付加した例を説明
するブロック図。
【図4】図3に示した構成に対数増幅器を付加した構成
を示すブロック図。
【図5】この発明による周波数分析方法を用いた掃引型
スペクトラム・アナライザを説明するためのブロック
図。
【図6】図5に示した実施例に用いた逆チャープ補正ユ
ニットの内部を詳細に説明するためのブロック図。
【図7】図5に示したスペクトラム・アナライザの動作
を説明するための波形図。
【図8】この発明の周波数分析方法を用いた掃引型スペ
クトラム・アナライザの他の例を示すブロック図。
【図9】図8に示した掃引型スペクトラム・アナライザ
に用いた逆チャープ補正ユニットの内部を詳細に説明す
るためのブロック図。
【図10】この発明による周波数分析方法を用いた掃引
型スペクトラム・アナライザの更に他の例を示すブロッ
ク図。
【図11】図10に示した掃引型スペクトラム・アナラ
イザの動作を説明するためのグラフ。
【図12】図10に示した掃引型スペクトラム・アナラ
イザの動作を説明するためのグラフ。
【図13】従来の技術を説明するためのブロック図。
【図14】従来の技術の他の例を説明するためのブロッ
ク図。
【図15】図14に示した掃引型スペクトラム・アナラ
イザの動作を説明するためにスペクトラム・アナライザ
の表示の一例を示す正面図。
【図16】図13に示した掃引型スペクトラム・アナラ
イザの動作を説明するための波形図。
【図17】従来の技術の他の例を示すブロック図。
【符号の説明】
11 入力端子 12 ミキサ 13 主局部発振器 14 中間周波フィルタ 15 鋸歯状波発生器 16 表示器 18 時間−周波数変換手段 19 AD変換器 20 直交検波器 21 分解能フィルタ 22 メモリ 23 制御器 25 逆チャープ補正手段 271 〜274 逆チャープ補正ユニット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定信号に周波数掃引信号を乗算し、
    その乗算結果を所定の帯域幅を持つ中間周波フィルタを
    通じて抽出し、上記被測定信号に含まれる周波数成分を
    時間軸方向に配列された中間周波信号として取り出し、
    この中間周波信号の電力と、上記主周波数掃引信号の周
    波数との対応から上記被測定信号に含まれる周波数成分
    を分析する周波数分析方法において、 上記中間周波信号に、この中間周波信号の周波数遷移方
    向とは逆向きに周波数掃引される逆掃引信号を乗算し、
    その乗算結果に得られる一定周波数成分を被測定信号に
    含まれる周波数スペクトラムとして抽出することを特徴
    とする周波数分析方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の周波数分析方法におい
    て、上記逆掃引信号の周波数掃引幅を上記中間周波フィ
    ルタの通過帯域幅より狭い周波数掃引幅に選定し、上記
    主周波数掃引動作中に跡切れることなく、上記逆掃引動
    作を繰り返し、各逆掃引動作中に得られた一定周波数成
    分の電力を周波数スペクトラムとして抽出することを特
    徴とする周波数分析方法。
  3. 【請求項3】 主周波数掃引信号を発生する局部発振器
    と、ミキサ及びバンドパス特性を持つ中間周波フィルタ
    とによって構成され、被測定信号に含まれる周波数成分
    を上記局部発振器の周波数掃引動作に伴う時間の経過に
    従って周波数弁別され、上記被測定信号に含まれる信号
    成分の周波数に応じて時間軸上に配列された中間周波信
    号に変換する時間−周波数変換手段と、 この時間−周波数変換手段から出力される中間周波信号
    を予定した分解能帯域幅で抽出する分解能フィルタと、 この分解能フィルタを通じて抽出した信号を被測定信号
    の周波数スペクトラムとして表示する表示器と、を具備
    して構成された掃引型スペクトラム・アナライザにおい
    て、 上記時間−周波数変換手段から出力される中間周波信号
    に、この中間周波信号の周波数遷移方向とは逆向きに周
    波数掃引される逆掃引信号を乗算し、その乗算結果に得
    られる一定周波数の信号を上記分解能フィルタによって
    抽出し、この抽出した信号の電力を被測定信号に含まれ
    る周波数スペクトラムとして上記表示器に表示すること
    を特徴とする掃引型スペクトラム・アナライザ。
  4. 【請求項4】 周波数掃引信号を発生する局部発振器
    と、ミキサ及び中間周波フィルタを構成するバンドパス
    フィルタとによって構成され、被測定信号に含まれる周
    波数成分を上記局部発振器の周波数掃引動作に伴う時間
    の経過に従って周波数弁別し、上記被測定信号に含まれ
    る信号成分の周波数に応じて時間軸上に配列された中間
    周波信号に変換する時間−周波数変換手段と、 を具備して構成された掃引型スペクトラム・アナライザ
    において、 上記時間−周波数変換手段から出力される中間周波信号
    に、この中間周波信号の周波数遷移方向とは逆向きに周
    波数掃引される逆掃引信号を乗算するミキサと、このミ
    キサから出力される一定周波数の信号成分を抽出する分
    解能フィルタと、この分解能フィルタによって抽出した
    信号成分を検波する検波器と、上記逆掃引信号の掃引動
    作が終了するごとに上記検波器の検波出力をサンプルホ
    ールドするサンプルホールド回路とによって逆チャープ
    補正ユニットを構成し、この逆チャープ補正ユニットを
    並列に複数設け、この複数の逆チャープ補正ユニットを
    時間差を持たせて順次繰り返し動作させ、各動作ごとに
    得られる上記サンプルホールド回路の出力を上記表示器
    の垂直軸に入力し、上記周波数掃引信号に同期した鋸歯
    状波を水平軸に入力して被測定信号の周波数スペクトラ
    ムを表示することを特徴とする掃引型スペクトラム・ア
    ナライザ。
  5. 【請求項5】 周波数掃引信号を発生する局部発振器
    と、ミキサ及び中間周波フィルタを構成するバンドパス
    フィルタとによって構成され、被測定信号に含まれる周
    波数成分を上記局部発振器の周波数掃引動作に伴う時間
    の経過に従って周波数弁別され、周波数軸上に配列され
    た中間周波信号に変換する時間−周波数変換手段と、 この時間−周波数変換手段から出力される中間周波信号
    を予定した分解能帯域幅で抽出する分解能フィルタと、 この分解能フィルタを通じて抽出した信号を被測定信号
    の周波数スペクトラムとして表示する表示器と、を具備
    して構成された掃引型スペクトラム・アナライザにおい
    て、 上記時間−周波数変換手段の出力側に直交検波器を設け
    ると共に、この直交検波器で得られた実数部と虚数部の
    信号にそれぞれ逆掃引信号を乗算する一対の乗算器と、
    この乗算結果に得られるベースバンド信号を取り出し、
    上記分解能フィルタを構成する一対のロ−パスフィルタ
    と、この一対のロ−パスフィルタの出力をそれぞれ2乗
    する2乗回路と、2乗した結果を加算して被測定信号に
    含まれる周波数スペクトラムの電力を求める加算器と、
    この加算器の加算結果を検波する検波器と、この検波出
    力を上記逆周波数掃引の終了ごとにサンプルホールドす
    るサンプルホールド回路とによって逆チャープ補正ユニ
    ットを構成し、この逆チャープ補正ユニットを並列に複
    数設け、この複数の逆チャープ補正ユニットを時間差を
    持たせて順次繰り返し動作させ、各動作ごとに得られる
    上記サンプルホールド回路のサンプルホールド信号を上
    記表示器の垂直軸に入力し、上記周波数掃引信号に同期
    した鋸歯状波を水平軸に入力して被測定信号の周波数ス
    ペクトラムを表示することを特徴とする掃引型スペクト
    ラム・アナライザ。
  6. 【請求項6】 周波数掃引信号を発生する局部発振器
    と、ミキサ及び中間周波フィルタを構成するバンドパス
    フィルタとによって構成され、被測定信号に含まれる周
    波数成分を上記局部発振器の周波数掃引動作に伴う時間
    の経過に従って周波数弁別して、周波数軸上に配列され
    た中間周波信号に変換する時間−周波数変換手段と、 この時間−周波数変換手段から出力される中間周波信号
    を予定した分解能帯域幅で抽出する分解能フィルタと、 この分解能フィルタを通じて抽出した信号を被測定信号
    の周波数スペクトラムとして表示する表示器と、を具備
    して構成された掃引型スペクトラム・アナライザにおい
    て、 上記時間−周波数変換手段の出力側にAD変換器を設
    け、このAD変換器の出力側にデジタル回路で構成した
    直交検波器と、上記周波数掃引期間中に得られる上記A
    D変換器のAD変換出力を記憶するメモリと、このメモ
    リに記憶したデータを用いて逆チャープ補正動作を実行
    する逆チャープ補正ユニットと、分解能フィルタとから
    成る縦続回路を設けた構成としたことを特徴とする掃引
    型スペクトラム・アナライザ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の掃引型スペクトラム・ア
    ナライザにおいて、上記直交検波器と、上記逆チャープ
    補正ユニットとの間にデシメーションフィルタによって
    構成したデータ選別手段を設けた構成としたことを特徴
    とする掃引型スペクトラム・アナライザ。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の掃引型スペクトラム・ア
    ナライザにおいて、上記逆チャープ補正ユニット及び分
    解能フィルタを演算器によって構成したことを特徴とす
    る掃引型スペクトラム・アナライザ。
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